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1回
夜の点数：4.0
2013/04 訪問
チョットつまんで、チョビット飲んで、〆に蕎麦を食べて…
●神田のビルの谷間で、まさに“埋もれたように”営業をする蕎麦居酒屋。この界隈は、中山道に面していることから古くから栄え、老舗飲食店が点在する。蕎麦屋についても例外ではない。・明治５年創業、この界隈ではおそらく尤も老舗の『浅野屋』（但し、創業時は神田猿楽町。）・明治初期創業、永坂更科の暖簾分け『錦町更科』（更科創業者のいとこが開業。）・明治１３年創業、先日火事で一部焼失してしまった『藪』（もはや観光地である。）・創業１２９年、薮そばの永遠のライバル『松屋』（藪よりも、より大衆的なのが高評価。）・創業９０年、中山道に面した『尾張屋』（上記古株に比べれば、まだまだひよっこである。）●そんな激戦地で、健闘を見せているのが眠庵。建物は昭和３０年代の代物だが、開業は２００４年だから、『藪』や『更科』から見れば玄孫（ひ孫の子供）のような存在である。（近年、この年代に造られた一般家屋を店舗として利用する飲食店が増えてきていますね。）●店内は、入口右側のカウンターに４席、正面に四人掛けテーブル席が２卓、奧の壁際に二人用テーブル席が１卓ある。因みに二階は、店舗としては使われていない。＜料理・味＞●酒の肴は２５種類前後。どれも２１０～６３０円程度ととてもリーズナブルだ（税込。以下同様。）尤も、ボリュームも上品だから、ガッツリ食べるというよりは、日本酒とともにチビチビやるのが良い。●蕎麦は手打ちで〆として、多からず少なからずの適量だ。何度も語る持論だが、蕎麦屋は蕎麦が旨いだけではいけない。居酒屋としての役割を果たしてこそ店を評価したい。（最近は、脱サラ族を中心に、手打ち蕎麦屋が増えていることは宜しい話だが、つまみのない店も多いのが残念だ。）＜サービス＞●店のキャパが小さいので、基本的には不満はない。所詮は、蕎麦屋（居酒屋）なので期待以上のサービスを受けられることもないし、期待するのもおかしな話。●ホームページ、或いは食べログの口コミを見るに、予約が取りにくい風ではある。だがそれは、夜の早い時間帯の話。客の回転も比較的早く、午後８時過ぎともなれば、２人程度ならば週末でも予約なしに余裕で入れることも少なくない。＜雰囲気＞●恐らく神田界隈でも屈指の隠れ家であろう。営業中には路地に面する店の入口に暖簾がかかり、飲食店があることを認識できるが、それがないと店の存在は殆ど消えてしまう。●その路地は国道４号線（中山道）に並行する。国道沿いには高層ビルが林立している。この店の建物は路地から１０ｍ程奥まった場所にあるいわゆる「旗竿敷地」である。建築基準法上高い建物が建てられないだけでなく、道に面する間口が１ｍ強と狭すぎるため、建て替えすらままならない。●建物は、昭和モダンを彷彿とさせる石造り風の外壁と、曇ガラスをはめ込んだ玄関扉が印象的である。どう見ても、飲食店というよりも診療所とか、高度経済成長前の事務所の様相だ。●建物内部は、玄関扉を開けると小さな土間があり、その先に板の間の店舗が広がる。靴は玄関入って右側の下駄箱に自分で入れること。●店へのアプローチの分かりにくさと、建物外観に比べると、店内の印象はそれ程強いものではない。
2013/05/11 更新
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●神田のビルの谷間で、まさに“埋もれたように”営業をする蕎麦居酒屋。
この界隈は、中山道に面していることから古くから栄え、老舗飲食店が点在する。
蕎麦屋についても例外ではない。
・明治５年創業、この界隈ではおそらく尤も老舗の『浅野屋』（但し、創業時は神田猿楽町。）
・明治初期創業、永坂更科の暖簾分け『錦町更科』（更科創業者のいとこが開業。）
・明治１３年創業、先日火事で一部焼失してしまった『藪』（もはや観光地である。）
・創業１２９年、薮そばの永遠のライバル『松屋』（藪よりも、より大衆的なのが高評価。）
・創業９０年、中山道に面した『尾張屋』（上記古株に比べれば、まだまだひよっこである。）
●そんな激戦地で、健闘を見せているのが眠庵。
建物は昭和３０年代の代物だが、開業は２００４年だから、『藪』や『更科』から見れば玄孫（ひ孫の子供）のような存在である。
（近年、この年代に造られた一般家屋を店舗として利用する飲食店が増えてきていますね。）
●店内は、入口右側のカウンターに４席、正面に四人掛けテーブル席が２卓、奧の壁際に二人用テーブル席が１卓ある。
因みに二階は、店舗としては使われていない。
＜料理・味＞
●酒の肴は２５種類前後。
どれも２１０～６３０円程度ととてもリーズナブルだ（税込。以下同様。）
尤も、ボリュームも上品だから、ガッツリ食べるというよりは、日本酒とともにチビチビやるのが良い。
●蕎麦は手打ちで〆として、多からず少なからずの適量だ。
何度も語る持論だが、蕎麦屋は蕎麦が旨いだけではいけない。
居酒屋としての役割を果たしてこそ店を評価したい。
（最近は、脱サラ族を中心に、手打ち蕎麦屋が増えていることは宜しい話だが、つまみのない店も多いのが残念だ。）
＜サービス＞
●店のキャパが小さいので、基本的には不満はない。
所詮は、蕎麦屋（居酒屋）なので期待以上のサービスを受けられることもないし、期待するのもおかしな話。
●ホームページ、或いは食べログの口コミを見るに、予約が取りにくい風ではある。
だがそれは、夜の早い時間帯の話。
客の回転も比較的早く、午後８時過ぎともなれば、２人程度ならば週末でも予約なしに余裕で入れることも少なくない。
＜雰囲気＞
●恐らく神田界隈でも屈指の隠れ家であろう。
営業中には路地に面する店の入口に暖簾がかかり、飲食店があることを認識できるが、それがないと店の存在は殆ど消えてしまう。
●その路地は国道４号線（中山道）に並行する。
国道沿いには高層ビルが林立している。
この店の建物は路地から１０ｍ程奥まった場所にあるいわゆる「旗竿敷地」である。
建築基準法上高い建物が建てられないだけでなく、道に面する間口が１ｍ強と狭すぎるため、建て替えすらままならない。
●建物は、昭和モダンを彷彿とさせる石造り風の外壁と、曇ガラスをはめ込んだ玄関扉が印象的である。
どう見ても、飲食店というよりも診療所とか、高度経済成長前の事務所の様相だ。
●建物内部は、玄関扉を開けると小さな土間があり、その先に板の間の店舗が広がる。
靴は玄関入って右側の下駄箱に自分で入れること。
●店へのアプローチの分かりにくさと、建物外観に比べると、店内の印象はそれ程強いものではない。