2回
2017/02 訪問
大満足の名店
☆鮨って美しく美味しいものだな・・目で、指で、香りで、五感以上で楽しむ
☆ひとり握る大将の、ときに厳しい目、手、所作にも目をうばわれる
☆ちょっとおおぶりな鮨なので、お腹も満足だ
☆店の雰囲気も良く、かた苦しくない・・
☆★予約が取れない!
高級な鮨というのは素人の私にでも本当に美味しい。
はまる方がいるのも納得だ。
仕入も特別な取引だろうし、寿司ダネへの仕事も
素晴らしい。
私は素人、庶民なので、食い手のあるものが好きだが、
鮨は小さくてもいいものだ、と思うようになった。
(すぎたさんは、すこし大きめだが)
口ではらっとほころぶしゃり、寿司ダネ、わさび。
ずっと味わっていたいのに、はかなく喉の奥へ。
美味しさが口の中で一瞬の大玉花火。
そんな美味しさである。
さらに、皿、器などの選び、目の前にいる客への対応。
富裕層向きプライベートシェフや大衆的提供を目指して、
手っ取り早い学校というのも、一理あると思うが、
やはりこういう高級な鮨は、一朝一夕では無理なものであろう。
何度か高級な鮨店も伺ううちに、だんだん素晴らしさに
気づいてしまう。
この日は初めて伺えたのだが、とても良い時間だった。
お酒は雅山流から。寫楽、土佐白菊なども続いてお任せだ。
穴子の茶碗蒸し、穴子は泥臭さはなく、香ばしく、甘い。
平目の弾力や旨さ。寝かせていないそうだ。脂がある季節の
平目は、とても美味しかった。
白魚を酒盗焼きにしたもの、これは素晴らしい香り、
口の奥まで甘さが広がる。瑞々しいのに、
水っぽくない。
白子は酢の酸味がしっかりで、牡蠣の味噌漬けなども、
仕事、手間のかけられたものが日本酒を進ませる。
特に気にいったのは、あんきもを新政で
頂くもの。あまりの相性の良さに言葉も失いそうだった。
そうそう、シマエビの香ばしく焼いた頭と内子を合わせた
ものがのちほど出て、これも酒飲み泣かせだった。
鮨はどれも美味しかった。ハズレというのは
ない感じである。
この日特に印象が良かったのは、小肌、
カスゴの昆布〆・・(個人的備忘録)等
はじめのほうに出た締めものから・・
中トロも良い口どけ。
鰺ヶ沢の子持ちヤリイカは、柚子の風味がして
甘く美味い。
宇部の車海老が素晴らしく甘く、青森の紫ウニは
海苔はなく、ウニの香りと味わい、上品で美味しい。
私のような鮨の超初心者でも間違いなく美味しく、
カウンターでも緊張しない。
快い時間を過ごせる、大人気も納得だが、
昔に比べると値段も相応にあがったとか、
それでも予約が取れないわけで、ちょっと
残念なことである。
2017/12/28 更新
2回目以降なので備忘録。
もう次は行かれないかもなあと思いながら、頂いた名店の寿司。
何というか、はずれがないと思う。きちんと食べ応えのある、奇をてらわない、季節感のある種なのも良い。雰囲気も良い。親方の目配りはすごい。常連の方が、離れられず、愛していらっしゃるのも納得だ。
01 新潟茶豆
02 青森アイナメ焼き霜造り
03 塩釜マコガレイお造り
04 千葉大原クロアワビ(蒸し鮑)
05 北海道イワシ海苔巻
06 下関もずく酢
07 北海道数の子味噌漬け
08 余市アンキモ煮付け
09 竹岡太刀魚塩焼き
10 浜名湖シンコ(握り)
11 天草コハダ(握り)
12 愛媛八幡浜真鯛(握り)
13 気仙沼カツオヅケ(握り)
14 愛知春子鯛(握り)
15 青森深浦本鮪トロ(握り)
16 三重アジ(握り)
17 長万部ホッキ貝(握り)
18 唐津車海老(握り)
19 銚子金目鯛炙り(握り)
20 天草アカウニとムラサキウニ(握り)
21 対馬穴子(握り)
22 玉子焼き
23 お椀(愛知アサリの味噌汁)
最後に淑女と穴子を半分こで追加。