ハノイ在住15年の外国人顧客さんとともに伝統のゴルフ場に行った時、レストランでちゅーかさんに薦められていた鶏のスープフォー(フォーガ)を頼んでみました。
NGON (文字は合ってるかどうかわかりませんが、うまいというベトナム語)の一言です。
麺派の弊方を満足させる、腰と舌触りでした。
今までの乏しい経験などを圧倒する、新鮮な味覚です。
つるっとした表面ではなくすこし粒だった表面の微妙な凹凸が、スープをほどよく運びます。
腰は経験したフォーの中では最高位にあるほうで、かといって、茹で不足ではなく芯までしっとりとして透明感が出ていました。
セクシーです。
スープは辛いものではなく鶏のだしのいい香りを漂わせ薄口しょうゆでとったような上品な一品でした。ベースとなるうまみの由来はよくわかりません。
程よく炊かれほろほろ寸前の鶏はスープの中で崩れることなく箸で持ち上げることが出来ました。
一口食べ終わった後に、スパイスを入れ味の変化が楽しめます。
ちょっと切り口が古くなっていましたが、タイでいうマナオ(スダチ系)と、赤いトウガラシを入れることで、すっぱ辛さが程よくなりました。
赤いディップは辛いよと顧客さんに注意をうけて、すこしだけ鶏につけて食べます。
パンチがあります。おいしさが数段あがります。夢中になり、最後は鶏が見えなくなるほどたっぷりつけて食べていました。
当地の料理は一般に、焦点がぼけていて、そのボケぶりが素晴らしいとkennnyさんが書いていた。
たしかに、最初はそうでした。しかし、すっぱ辛くしたあとはおいしさに懐かしさが加わりました。
生春巻きも、書く欄はありませんが、目から鱗が取れる逸物だったことを申し添えます。
マンダリンに前日夜ホテルから歩いて行きまして、AコースBコースを両方シェアしましたが、王宮ベトナム料理のようで価格なりに満足しました。