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夜の点数:4.0
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¥15,000~¥19,999 / 1人
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料理・味 4.0
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|サービス 3.0
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|雰囲気 4.0
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|CP 3.5
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.0
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| サービス3.0
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| 雰囲気4.0
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク4.0 ]
老舗でふぐを満喫
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シコシコてっさとプリプリ皮
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絶品のひれ酒
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最高級の身とアラ
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2012/11/12 更新
ふぐ(天然)コース。
お通し、てっさ、皮、茶碗蒸し、唐揚、てっちり、雑炊、デザートまでのコース。久しぶりの天然ふぐに期待が高まる。お店の外観は情緒ある佇まいで、歴史を感じる。
創業は明治33年(1900年)なので、もう100年以上続いている福原の老舗だ。兵庫区民なら、大抵の人はこのお店を知っているのではないだろうか。毎年10月~翌年3月まで、ふぐが美味しい時期のみ営業。完全個室制で、店内は清潔感が溢れている。僕は胡坐がかけないので、掘りごたつ形式はありがたい。
まず、付出しのウニの和え物。まずこれで感動。上品で繊細な味なのだけど、ウニの濃厚な風味がちゃんと主張している。次にてっさ。やはり天然モノは身の締まり具合や弾力が違う。肉厚があり、歯応えが最高。色も真っ白ではなく薄いピンクで、自然な身の色をしている。皮は臭みがまったく無い。茶碗蒸しは大好物なので、もう少し大きな器で食べたかった(笑)
唐揚はコースのオプションで頼んだのだけど、これがまた絶品。とにかく身がプリプリしていてジューシー。噛めば噛むほどに口の中に旨みが拡がる。日本の唐揚ではナンバーワンではないだろうか。また、ひれ酒がこれまたすごい。ひれの形はきちんと残っているし、干し具合も焼き具合も最高だ。このひれなら継ぎ酒をして何杯も飲める。
いよいよてっちり。これも身が締まっていてうまい。僕は身よりアラの部分の方が好きで、アラをしゃぶりながら食べると至福感に包まれる。この世にこれ以上うまいものは存在するのか?などと思ってしまう。
しかし、ここからは少しマイナスポイント。自家製なのかもしれないけど、僕にはこのお店のポン酢は酸っぱ過ぎる。もう少し酸味がマイルドな方が食べやすい。また、雑炊は出汁が少ないのでおじやのようになってしまった。さらに、味付けは店員さんがしてくれるのだけど、塩を持って部屋を出て行ってしまったので、味が薄過ぎたのだけど塩を足せなかった。
このあたりは、老舗ならではのサービスの硬直だと思う。「当店おすすめの食べ方で食べてください」と、押し付けられているような感じがした。せっかく品質は最高なのだから、最後のツメはもう少し改善して欲しい。たとえ老舗であろうと、向上心は失うべきではないと思う。
風俗店に隣接するので家族連れは入店しにくい雰囲気なのだけど、現存している近隣の風俗店はすべてこのお店の後に建てられたものなので、これは仕方がない。元々福原は名だたる料亭や割烹がたくさんあった街なのだけど、今ではずいぶん飲食店は減ってしまった。特に、ステーキと明石焼きが美味しかった「風天」や、すっぽんが絶品だった「直」が閉店してしまったのはとても残念。
神戸の遊郭は、明治元年に東川崎町に計画的に作られた。明治4年に、神戸駅建設に伴い現在の福原地区に移転。明治30年には湊川の付け替え工事が始まり、明治34年に完了。旧湊川の土手は新開地として発展。このお店は、当時は神戸の中心部だった街をつぶさに見てきた、歴史の生き証人なのだ。