めたぼさんのマイ★ベストレストラン 2013

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

千石食堂 (富良野 / 食堂、ラーメン、カレー)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/11訪問 2015/07/06

知る人ぞ知る、知らん人は知らん ・・・・・・  創られた富良野ではなく、根っから息づく富良野にあるお店

まずはおことわりから・・・
お昼の12時から13時までは、地元に勤めていらっしゃる常連さんがゆっくり食事をする場所とご理解ください。
そのためこの時間帯では入店をお断りされることが多いですので、私も自粛しております。

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今日の夕食を求めて富良野の街をぶらぶら。
出張が長くなると、ふつ~ぅの食事を求めてしまいます。
ご飯と味噌汁と一品料理。
これ以上も以下もありません。

宿の近く、以前より気になっていたお店?
店っていう雰囲気が無いのだが・・・いや店・・・だよね。
こんなことをずっと思っていた。
暖簾が出ていても道路の内側のカーブでは余計に目立たないだろう。

店主らしきおじさんが、店の前で水を撒いていた。
今日の富良野はクソ暑かった。
水を撒いて温度を下げる・・・う~ん、究極のローテクノロジーのエコだなあと。
感心している場合じゃなくて・・・
「すみませんが・・・、ここってご飯食べれます?」
「あっ、どうぞ。(ニヤっ)」

やっぱりお店だったのかあ。
なにかのきっかけが無ければ入ることができないだろう。
富良野の駅前 「鎌ちゃん食堂」に入るよりも難易度が高いかも知れず。

お店に入ります。
小さなカウンターと小さな小上がりの食堂。
さて何を食べようか。
カウンターの目の前にメニューがぶら下がる。
ラーメン、そばうどん、丼もの、カレーライスの食堂基本メニュー。
でもとにかく食べたかったのは定食である。
定食800円というものがあり、さっそく注文。

「ヘルシー定食というのがあるんです。800円の定食と比べて量は少ないのですが500円でできますよ。」
500円という魅力があるが、経験からして「500円の定食」というリスクも兼ねている。
何事も経験、これで駄目ならもう来なきゃいいじゃんと。
「ヘルシー定食には、魚と肉があるのですがどちらにしますか?」と女将さんは店主の奥さんだろう。
魚を選択。
「魚はシャケ(鮭)とコマイ(氷下魚)がありますが?」
コマイを選ぶ。

500円のヘルシー定食。
どんなもんだか。
お店のメニューは800円の定食なのだが・・・
わくわくというより、食べる前から大丈夫だろうかという思い・・・。

「はい、どぉ~ぞぉ」と女将さんより、お盆に乗せられた定食の登場!

うぉ~ という言葉しか出てこない。
落胆ではなく、これで500円で良いのですか?という気持ちから。

ヘルシー定食 (500円) ・・・
定食なので、基本は ご飯と味噌汁。
おかずとして コマイの煮付け・・・
生魚のコマイを煮付けると、柔らかくてボロボロになってしまうことがある。
ということで、この店では一夜干しのコマイを煮付けているのだそうだ。
身がしっかりと引き締まり、一夜干しにすることから旨味が生まれる。
理を料る、そんな魚の煮付けである。
天ぷら?・・・
野菜にさっと衣をつけてさっと揚げたもの。
ピーマン、茄子、ししとう。
がっつり食べるというよりもアクセント的にちょうど良し。
この皿には 小さな酢の物の皿が添えられており、小さな心遣いが嬉しいものである。
肉・・・
豚肉を焼いたもの。
生姜焼きでは無いと思うが、辛めのタレとコショウでアクセントのある感じ。
ご飯に乗っけるべきおかずである。
ナポリタン・・・
定食の定番である「ナポリタン・スパゲテー」。
定番の「添え物(?)」にも関わらず、歯応えを残した茹で加減、スパゲティに敬意を払って パルメザンの粉チーズがかかっているのは嬉しい限りである。
仕方無く食べるということでは無く、ガシガシ食べる存在感のある スパゲテー なのである。

「(ご飯の)お代わり、どうですか?」 と店主さん。
さすがにおかずでお腹が満足してしまった。
お代わりは無料なの???
ご飯をお代わりしないことは わたし的にかなり珍しいこと。
これはある意味 「ヘルシー」な定食なのかもしれない。

食後には、淹れたコーヒーをいただきました。
  締めて 500円也。

「ワンコインでお客さんが食べれたら嬉しいでしょ? 家族でやっているし家賃もかからないから(笑)。 儲けようと気持ちが起きたら いやらしくなるでしょ。 お金を出せば美味しいもんが食べられる? そうじゃないとこ いっぱいあるじゃないですか。」
・・・胸がつまった・・・その通りである。

「暖簾を出さないのは、いつも来てくれるお客さんにゆっくりしてもらいたいからなんですよ。 お昼時間にゆっくりと時間を過ごしてもらいたいからですから。 お客さんがいっぱい来て、今いるお客さんを追い出すようなことは絶対にしたくないんです。 昔は暖簾を出してたんですが出さなくなったのはその理由かなあ。 なのでテレビの取材も断っています。」
・・・取材に来るとは地元では知らずとした名店なのか?

「富良野に別荘を持つお客さんが居て、わざわざこんな店にまで食べにくるんですよ。それも500円の定食を食べにねぇ(笑)。人ってわからないもんです。 初めて来るお客さんも入り辛かったと言うんですが、気に入ってくれたお客さんはずっと来てくれてますねえ。」と女将さん。

「あのぉ、、、ブログとかに載せるのは構いませんか?」 と恐る恐る尋ねてみた。
「そういうのは構いませんよ(笑)」と店主さん。
私としてはあまり教えたく無いのだが・・・

創業してから44年。
それまではラーメン屋であったが、現在の店主さんが食堂として引き継いで10年が経つそうで。
裏メニューには、富良野ご当地グルメの 「オムカレー」 があるそうだ。
ラーメン店の血をひいているので、ラーメンも食べてみたい。
ラーメンのスープは、とり、煮干し、キャベツ、セロリなどを10時間かけて煮込んでいるそうだ。
珍しいことに(?)、ジャガイモも一緒に煮込むこと。
それによって、ジャガイモの甘さがスープに活きてくるのではないかという、探究心の深さはすごいなあと思う。

富良野市千石食堂。
ほのぼのとした笑顔のあるお店です。
普通の定食のようですが、「味わい」のある定食でした。
出張に出て、これほどまでにほっと一息できるお店が見つかったのは初めてかもしれません。
家庭的な雰囲気のあるお店ですので、このような雰囲気を嫌う人には向かないでしょう。
それならそれでいいんです、来なきゃ。

ごちそうさまでした。
ありがとうございます。

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再訪
何度もお邪魔しています。
写真のメニューの数以上は通ってます。

オムライスを作ってもらいました。
ここのオムライスはややフワトロ系。
でも私が好きな固焼き系のオムライスをお願いしました。
女将さん・・・「うわあ、緊張するわぁ」 と言いながら作ってくださいました。
ちゃんとタマゴの白身を残してくれてます♪
めたぼ好みのベーシックなオムライスです。

フワトロ系のオムライスの応用編がオムカレー。
富良野のご当地グルメですが、
 1.お米は富良野産を使う。
 2.中央に旗をたてる
 3.富良野産の「チーズ(バター)」もしくは「ワイン」を使用する。
 4.「ふらの牛乳」を添付する。不足の際には富良野産にんじんジュースをつける
 5.料金は税込み1000円以内で提供。
オムカレーの協賛店ではありませんので、めんどくさい決まりごとはありません。
このお店のオムカレー、いや協賛店では無いのでオムカレーという使い方はあえて避けましょう。
このお店の「オムカレーライス」は700円(だったと思う・・・)。
メニューなんかにゃありません。
特に、2.の中央に旗なんかたってませんし、こんなことしたら常連客99%を占めるこのお店の客に「何やってんのさ」と怒られるのは目に見えてます。
4.のふらの牛乳なんてついてません。700円のオムライスカレーですから。

女将さん 「カレー辛くないかい?」 と心配してくれました。
それなりの辛さはあります。
辛さというよりはスパイシー!
オムライスは、ここは固焼きよりもややフワトロ系で正解です。
そしてご飯はきちんと適度なケッチャップライス。
他の協賛店では、オム皮にケチャップなんてかけられていません。
千石食堂では、ケチャップがかけられています。
コクのあるルーカレー、とろけるチーズ、そしてケッチャプの組合わせはどうなの? って感じですが、これがめっちゃ合ってます。
やられたぜ(笑)

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今年(2013年)もどうもありがたくご飯をいただきました。
1年に1度は再訪レビューをしたいと思います。
出張に来たら、昼か夜かどちらかは入り浸ってます。
とにかくのんびりできるのはありがたいことで。
旦那さんはバイク好き。
昔はモトクロッサー、レーサーとしてのメンテナンスができるそう。
そんな話題も楽しいものです。
また来年もお世話になります。
ごちそうさまでした。

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2014年初訪
富良野へ出張。
日曜日の定休日以外は、昼か夜の食事にお邪魔しています。

味噌ラーメン(650円)をいただきました。
千石食堂での初味噌ラーメンでしたが 初めて経験するようなタイプ?
自然の旨味が広がります。
生姜の風味も心地良く。
小ライス(100円)を追加で注文。
このお店は先代がラーメン屋さんからのスタート。
ラーメン専門店のラーメンも良いですが、富良野でも歴史のあるラーメンと思いました。
スープは完飲、美味かったぁ~♪

ヘルシー定食をいただきました。
2014年4月からの消費税アップのため、価格も500円から550円になりました。
ラーメンのスープにしてもかなり時間と手間をかけているんだなあと実感します。
増税後、お店を止めようかと思っていたそうですが、地元の常連客の根強い要望のもと、とりあえず1年はお店を続ける決心をされたそうです。
お店を続けてほしいと思う反面、お身体には十分気を付けてほしいなあ。

旦那さんともバイクの話ができました。
今年はイギリスのモトクロッサー「グリーブス」のメンテを手掛けているそうです。

ごちそうさまでした。

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2014年11月下旬
富良野は雪が積もっていないだけでもう冬です。

富良野へ出張、夕方5時頃到着。
晩ご飯は? とほとんど考えることも無くキャリーバッグを引きづって千石食堂へ到着。
「あらぁ、仕事ぉ?」
そうですね、こんな季節、富良野に観光へ来る人なんてまずいません。
閉店間際なので、食事はお店におまかせです。
いつものヘルシー定食、ご飯にはカレーをかけてもらいました。
このカレーはわりと辛くて美味しいんです。

今回もお店を続けてほしいとお願いをしました。
そのかわり、休みたい期間は前もって掲示しておけば誰も文句を言う人はいないんですよと。
このお店に来られる方は(一見さん以外は^^)、皆さん千石さんが好きなんですから。
と、影のレビュアーである私の相方もそうおっしゃってました。

「今日は余りものだからお金はいらないから!」
それはダメです。
お金を払うまではお客とさせて下さい。

ここへ来ると、気持ちがほっこり温かくなります。

ごちそうさまでした。

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2015年7月
今年もお邪魔します。
同僚を誘ってお昼ご飯。
もちろんメニューは、「ヘルシー定食(550円)」。
さすがに同僚も550円でいいんですか? と驚いてました。

先客さんには女性の方。
北海道に移住されている方だそうで。
千石食堂を何で知ったのでしょうか。
いつの間にか、店主、女将さん、めたぼ、そしてお客さんと和気あいあいとした状態に。
お客さんは「不思議な出会いですよね~」と。

昨年は、もうお店を閉めようと思ってたらしいですが、
「こういうことがあるから お店を続けられるんですよね」

誰にでも一軒はあるでしょうオアシスなお店。
今年もお邪魔できて良かったです。

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昼時は、地元・固定客の皆さんの食堂となっています。 
小さなお店なので席数が限られています。 
「食事はゆっくりと食べていただきたい」 というのがこのお店のポリシー。
それ故、暖簾はかけていません。
メディアの取材依頼が増えたそうですが、それは全てお断りしているそうです。

初めてのお客さんは、昼時以降に行かれるのをお勧めします。 
私も地元・富良野の常連ではありませんので、このお店で食事をするときは13時以降と決めています。
そこからの時間が千石食堂ワールド!
一度嵌った者は抜け出すのは厳しいかも・・・・・・


  • わがまま言って、固焼きオムライスを作ってもらいました
  • 2015.7 ヘルシー定食 550円
  • 2015.7 チャーハン大盛り  700円

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2位

そば処元気屋 (せたな町その他 / そば)

2回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2021/08訪問 2021/08/22

8年ぶりに元気をいただきました

前回こちらの元気屋さんにお邪魔したのは8年前。
街中の宿から歩いて30分かかり、お店の女将さんにそれを告げたらそんな奴は初めてだとびっくりしてた。
今回はバイクでツーリング途中、お昼ご飯でお伺いしました。
「8年ぶりにこちらへ来ました」と女将さんに告げると
 「ありがとうございます」
「そのときここまで街ん中から歩いてきた客です」
 「はいはいはいはい、そんな人いましたよね~(笑)」
よっぽど珍しい客だったらしく8年経っても女将さんに記憶されていたようです。
街ん中からは2kmほど。
歩いては僕の短足ガニ股で30分かかりますが、バイクですと2分とちょっとで着いちゃいます。

今回も「元気そば」を注文しました。
10割の力強いそば。
とろろ、ウズラの玉子、ニンニクの梅肉和え、カイワレ大根がのっています。
汁はそばの下にあって、そばと一緒にずるずるすするというよりもニンニクの梅肉和えと一緒に噛むとさらに力強さが倍増。
「ゴボウ5時間、ニンジン2時間、卵たちまち、ヤマイモやたら」なんて昔の人は言ってたみたいですが、ゴボウやニンジンは無くても、元気そばは卵がたちまちでヤマイモがやたらに加えてニンニクがあるわけですから、どこで元気の元を晴らそうかと考えるわけです。
アラ還のおっさんですし・・・
今回は小樽までの3時間半のライディングに使うとしましょう。

力強さのなかに汁がちょうどいい感じに優しくなっていて、足して2で割るとこりゃあもう美味しいそばとなるわけです。
そばの他にも、食前に黒豆をいただきました。
前回は黒豆のゼリーをいただきましたが今回は無くて残念でしたがキュウリの浅漬けをいただきました。
普段はキュウリの浅漬けなんて食べませんが、こちらの浅漬けは何だろう?
何?何? おいしい  シンプルだけど   うまい

カウンター席に座りましたが、目の前に「そば粉シフォン 100円」のメニュー
持ち帰り用に置かれていますがデザートにいただきました。
そばの風味は目立っていませんがシフォン好きには良いでしょう。
もう1個喰える・・・
でも瀬棚の1時間限定のシュークリームも喰いたいし・・・

さて帰らなくては。
また何年後になるかはわかりませんがそばを食べにきたいと思います。
次回はスーパーカブで来ようかな?
本日の走行距離は380km

ごちそうさまでした。

せたな町北檜山区。

さて、昼飯はどこへ行こうか。
渡された食べもの屋の案内マップの中に、蕎麦屋の文字。
常宿のフロントのお兄さんに、「元気」という蕎麦屋に歩いて行きたいんだけど どう行けばいいべか?
「なんで歩いて?」 といったような顔である。
こういう地図というもの、街中ではある程度の距離感は掴めるものの、郊外になると目的地までの行程がかなりいい加減に省略されていたりして・・・、座標とは無縁である。
そんな不安はやっぱりそのようで、「歩いてくと、けっこうかかると思いますよ。」 だと。
「宿からあっちにいけばいいんかい?」
「宿の前の道をもう一本向こうに行ってから右に曲がり、ずっといってください。」
「どうもありがとうございます。じゃあ、したっけ。」
 (したっけ・・・北海道弁で「バイバイ、またね」という意味。その他に「そうしたら」という接続語もあり。)

「ずっと?」って言ってたよな?
ありゃあ、どんなけあるんだべか・・・

今日は小春日和。
11月の半ば、空はものすごく高く、空気は澄んで散歩には気持ち良い。
しかし、不安である。
知らない町を山の方向へ向かって歩くて行くのである。

女心と秋の空・・・
急に雪混じりの雨が降ってきたらどうするべ。
いったん部屋に戻り、急激な寒さが来ても対応するべくフリースを着こむ。
着てみると暑いもんだなあ。
それでも用心用心。

熊に会ったらどうするべ・・・
防護するものは何も持ってない。
会ったら仕方ないっしょ。

遭難したらどうするべ・・・
ペットボトルのお茶と飴、ついでにフリースの手袋をカバンに放り込み、いざ出発!

一応、お店に電話をしておく。
歩いて行って、店が閉まっていたらこれほど悲しいものは無い。
「いまからそちらへお伺いしたいのですが、お蕎麦食べれます?」
「は~い、大丈夫ですよ^^」 と快活な女性の声。
ひとまず安心。

準備万端のつもり。
さてどんな蕎麦屋か分からぬが、ただひとり、徒歩(かち)より まうでけり である。

「宿の前の道をもう一本向こうに行ってから右に曲がり・・・」
ここまで来た。
ここから先の行方を見ると左カーブしかないが、ナナカマドの真っ赤な実が目に焼き付く。
山の上には雪がかぶっている。
ついこないだまで根雪になるくらいの雪が降ったそうで、、道路には除雪したあとが残っていたりもする。

また先方に左カーブが見えてきた。
そのカーブをクリアすると、はるかに直線っぽい・・・
なげぇな、こりゃ。
これって道を間違えて無い?
でも道路らしい道路といえば、これしか無いみたいだし。。。

自分の影を写真に撮りながら、気持ちを落ち着かせて・・・
ひとりぽっちでも楽しく過ごそうじゃないか。
宿を出てから初めてすれ違った車のドライバーの目は、 「何やってんだあいつ。はんかくさいんじゃないの?」 てな感じ。
それもそうである。
13時28分、頭をぽりぽり という写真を撮っているところだったのである。
まったくのアホである。

直線をずっと歩いていると、何やら赤い物体?
たぶんコカ・コーラの自販機ではないだろうか。
カメラの20倍ズームを目いっぱい使って、望遠鏡代わりにしてみるとやはり自販機。
赤い物体目指して歩きます。

やがてのぼりが見えてきた~。
「そば」と書いてある!

やった~、着いたべぇ~。

所用時間は宿より徒歩29分。
北檜山バスターミナル(旧:国鉄瀬棚線、北檜山駅)からだと、徒歩33分ってとこだろう。
体がぽかぽかと温かい。

お店の外観?
オンコ(イチイ、あららぎ)で作ったであろうお店の看板や、茅葺きならぬワラで作った門など、蕎麦屋っぽく見せようとした手作り感が伝わってくる。
お店自体は、スーパーハウスを改造したようなもの。
いいんです、それがかえって秘境っぽくってね。

お店に入ります。
「ごめんください。」
お客はわたしひとり。
「あれぇ? さっきお電話くださった方ですか?」と女将さん。
「はい、そうです。 歩いてきました。」
「ええ~(笑)。こんな田舎道、よく歩いてきましたねえ。電話がきてからすぐ来ると思ってました。」
そりゃそうである・・・。
歩いてくるような来訪者はそういないらしく、歓迎というか哀れみを持たれたというか。

メニューは、そばとライスとおしるこのみ。
そのなかで、お店の名前にちなんだ 「元気そば」 を注文、元気をもらおうとしよう。

元気そば・・・冷たいそばに、とろろ・貝割れ・うずら玉子・梅肉で和えた無臭にんにく等をのせ、そばの下にはワサビタレが入っています。

体はすでに温まっているので、冷たいそばで十分。
「玉子たちまち山芋やたら」 というくらいなので元気がでそうなメニューである。
しかも にんにくまでついてくる。
ベースとなる十割蕎麦はコシが強く風味は十分。
なかなかの腕前の打ち手であろう。
そばの実は自家製のもの。
広大なる大地ではそばの連作を避け、豆や麦などとの輪作を行っているそうだ。
「新そば」と掲げているお店は多いが、そんな表示が無くても誰もが美味いと感じるわかりやすい蕎麦である。
そんな蕎麦を盛りたてている脇役たち。
とろろとうずらの組み合わせ、貝割れの清涼感と、素材の力強さを感じる。
にんにくは無臭であるが匂い(臭い?)があったほうがさらにパワーアップできるであろう。
蕎麦汁は濃いめで清廉されてはいないが、これがなかなかで蕎麦と脇役とのバランスがとれている。
しっかりと完食。
美味かった~。
これって大盛りできたのかなあ??
もっと食べたかったのである。

ここまで約30分かけて歩いてきたのだ。
蕎麦だけで帰るのはもったいない。
陽はだいぶ傾いてきており、今のうちに体を温めておくとしよう。
ということでおしるこを注文。
 (たんに、いやしいだけである・・・)

おしるこ・・・白玉入りそば団子のおしるこです。別腹にどうぞ!
 (ほら、別腹って書いてるじゃん!)
蕎麦団子の蕎麦の風味はあまりわからなかったが、甘さ控えめであずき本来の風味が伝わってくる・・・
別腹としてもお腹に負担はかけることは無し。

さ~て、帰ろうかなあと思っていたところ、
「これ、食べて行ってください。 いつもできるとは限らないのでメニューにはのせてないんです。」 だって。
歩いてきた予期せぬお客を余程不憫に思ってくれたのだろう、黒豆ゼリーというものをサービスでいただいた。
こちらのお宅ではよく黒豆を煮ているそうである。
「その時に出た煮汁ってもったいないでしょ。 それをゼリーにしちゃったんですよ。」
見た目はそれこそ真っ黒なかたまり。
でもこれがね、生まれて初めて食べたというか、美味しいゼリーなのである。
スイーツとかじゃなく豆そのものの旨さがつまったゼリー。
ゼリーを作るために黒豆を煮てはいないそうなので、これはレアな一品といえよう。
黒豆に含まれているポリフェノールがどんな役目をするのかなどメタボな私にはわからぬが、きっと体に良いに違いない。

まったりと時間をすごしてしまった。
帰らねば。
そういえば蕎麦湯を飲んでない。
女将さんに蕎麦湯を注文。
蕎麦湯は自分で注文するようだ。
体を温めてから帰りましょ。

「元気をいただいちゃいました。」
「はい、それはありがとうございます。」
「これで宿まで歩いて帰れそうです。ごちそうさまでした。」

「あっ、そうそう。 また来ますね! 今度は歩いてじゃないですから。」
「またお待ちしてます。」

食後は自分の影と戯れることができなかった。
宿に着くころには小腹が空いてきた。
馬、いやメタボ、さらに肥ゆる秋である。

いろんな元気をいただいた。


  • 元気そば
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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3位

こがねや (鶴ケ丘、西田辺、長居 / 洋食、イタリアン、カレー)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/03訪問 2013/04/26

笑顔が良けりゃ料理だって美味くなるさ  大阪鶴ケ丘駅前レストラン

難波から関西空港まで行く間、鶴ケ丘で途中下車。
鶴ケ丘駅前、改札出てまっすぐ前を見ると、そこに 「こがねや」 というレストランがある。

今回の大阪食い倒れ旅行(?)最後の日、どうしても会ってみたい人物がいた。
この人物、私が勤めている会社に出入りしていた営業マンであった。
もう17~18年前のことである。
彼は大阪人。
彼の明るいキャラクターに癒された。
私も仕事の話はめったにしないので、彼は私のところへ来ては緊張をほぐしていた。

プライベートでお好み焼きを作りに我が家まで来てくれたことがある。
びっくりしたのは、めんつゆで具をといて焼いてくれたのだが、それが意外にも美味しかったこと。
「めんつゆ = そば、そーめん、ひやむぎ」 と思うのが普通であろう。
北海道民にとって想像もつかないレシピであったが、そのお好み焼きに喰らいついた思い出がある。
札幌のお好み焼き屋さんとは違う味に出会ったことだ。
そんな彼が会社を辞めるということで職場へあいさつにきた。
大阪の実家の料理屋を継ぐということらしい。
そんなことよりもヤツに会えなくなったことが寂しかった。

私の旅行は、アポ無しが多い。
マイレビュアー、リチャード1958さんのところへいきなりお伺いして、「小樽のめたぼ」ですと言ったらさすがにびっくりされていた。
お忙しいところとても申し訳ありませんでした。
今回の「こがねや」訪問もアポ無し。
食べログでお店の存在を確認し(この時は役にたった~^^)、定休日を調べ、万全の態勢で臨むことにした。
17年ぶりに出会ってヤツのびっくりした顔が見たい。
たったそれだけの単純なことである。
店を出るときまでおいらに気が付かなかったら、フフフ、店の外まで引きずりだしてやろう。

お店は本当に駅の前。
食べログの外観の写真も役に立つものである。

家族3人でお店に入る。
「いらっしゃ・・・・・・ぁ~ん?」
えっ? あなた・・・誰?
厨房の奥から ??? の顔。
フリーズしている。

「先生・・・ ですか?」
くだらない業界用語である。
当時30台そこそこの私でも業者からは「先生」と呼ばれ、医者と教師以外は先生と呼ばんでくれとよく怒ったものである。
それでも今日まで空白の17年があったわけで、そのときのまんまの呼ばれ方にとても懐かしさを覚えた。
よくもまあ、顔を覚えてくれていたものだ。

「お久しぶり! よく覚えてくれてたねえ。」

ここは食事をするところ。
おまかせで変に気を使わせるよりも、ここはしっかりとメニューから注文をした。
私は、お店の壁に貼ってあった石焼カレーオムライス。
相方は、豚ヘレ一口カツ。 豚へれーろかつ とは違う。 
豚ヒレひとくちカツである。
娘はオムライスを注文。
えっ? いま、なんつった? オムライス注文したの?
私が好きなオムライス、血は争えん???
嬉しかった~。

食事を作り始めた。
オープンカウンター?なので、作っている姿がよくわかる。
ほどよい緊張感。

石焼カレーオムライス(800円)・・・
オムライス好きとしてどんな感じなのだろうか。
石の器の中にジュージューと音をたてながらカレーがやってきた。
白いご飯の上にはオムレツのような玉子がかぶさり、さらにカレーがかけられている。
ご飯を玉子で包んでいる「オムライス」では無い。
熱い石の器なので、やがてご飯はおこげに、カレーはだんだんと水分が飛んでスパイシーになってくる。
オムの存在感は薄いが、食べ進むにつれ美味くなるカレーである。

相方の豚ヘレのひとくちカツ。
柔らかくボリュームのある豚カツだったそうで満足していた。
ヘレ肉とは?
ヤツにヘレ肉ってなんや? と聞いたみた。
北海道ではヒレ肉と言うんだけどね。
「こちらじゃ普通にヘレ肉って言いますよ。」
なんで?
フランス語では「フィレ」が語源と聞いたことがあるけど、「ヘレ」より「ヒレ」のほうが語源に近いと思うんだけど・・・
大阪にはチャップというのも存在する。
彼にチャップってなんや? と聞いた。
ロース肉ということらしい。
私の知っている豚チャップというのは、豚肉をケチャップソースを絡めたもの。
文化の違いっておもしろい。

娘のオムライスは正統派のフォルム!
味見をしようと思っていたら、平らげてしまってた・・・。 残念・・・。

ごちそうさまと思っていたところ、お店の一押しという 「牛タンシチュー」が登場。

柔らかい酸味、コクのあるデミソース。
厚めにカットされているが、実に柔らかい。
タンの食感は失っておらず、手間をかけて煮込まれている牛タンだなあと思う一品。
その瞬間、彼への想いは尊敬に切り替わった。
くやしいので、パンでソースを余すことなくさらってやった。

・・・・・・ったくぅ・・・。
・・・・・・美味っ!・・・。

お店の客層は、小さな子供連れ、老夫婦、昼時のサラリーマンなどで、地元密着型の洋食屋というスタイル。
彼は3代目だそうだが、先代から代々受け継がれてきたものなのであろう。
そして彼を含め、スタッフ全員が笑顔のもてなし。
ホール全体を機敏に受け持つのは彼の奥さん。
北海道出身、輝いて見えた。

さて飛行機の時間がせまってきた。
帰らなくてはならない。
またの再会を約束し、店を出る。

雨の降る中、我々が駅の中へ入るまで彼は何度も何度も頭を下げ 見送ってくれた。
バカ野郎、いつまでも営業マンじゃないんだぞ・・・
ありがとう、ありがとうね。
・・・また来るから。
いいかい、今度はお前に会いに来るんじゃないんだぞ、オムライスを食べに来るんだから。

ちょうどいいことに彼の姿はぼやけて見えなくなっていた。
顔をしたたり落ちる雨のしずくは しょっぱい味がした。


  • オムライス
  • 石焼カレーオムライス
  • (説明なし)

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4位

銀星食堂 (札幌(JR)、さっぽろ(札幌市営)、北12条 / 食堂、ラーメン)

6回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2018/02訪問 2018/02/10

THE SHOKUDOU たくさんの美味しさをたくさんいただきました ありがとうございます

かねてより、僕はこの銀星食堂を「THE 食堂」と呼ばせていただいている。
「銀星食堂」を登録してから10年は経っただろうか。

かつてジャズ・ピアニストに オスカー・ピーターソンがいました。
彼は Trioとして黄金時代を築きあげた。
当時これ以上のピアノトリオは無いということで 「THE TRIO」という名称で呼ばれるようになる。
名詞にTHE という定冠詞をつけると特定した名詞を意味します。
「銀星食堂」については 僕が食事をさせていただいたなかでも最高の食堂、「THE 食堂」と勝手によんでおりました。

年が明け、久しぶりに玉子丼を食べようとお店へ向かう。
玉子丼というシンプルなメニュー。
親子丼、かつ丼 というと 玉子で肉をとじてはいるものの、そのベースとなる玉子が美味くなければドンブリとして、なんだかなぁ~・・・ って感じになってしまう。
多くの食堂に行ってメニューを探してみると、玉子丼というメニューの文字はありそうで無いのです。
だが、銀星食堂には玉子丼が存在し、ダシ加減といい、ぷるぷる感といい、その珠玉な玉子丼を食べにお店へ来たのだった。
おこずかい労働者にとって安い値段で最高に美味い玉子丼が食べられる、というのが本音なんですけどね。

あれっ? 玄関には張り紙?

店長自筆の閉店のお知らせ。

言葉を失った・・・・・・
平成30年1月20日に閉店してなんて・・・・・・

今日の玉子丼は?
いや、そんなことよりも レジェンドとでも言うべきオムライスの行方・・・・・・
いや、そんなことよりも すべてのメニューの行方・・・・・・
食事を作る店主の姿。
ホールではきびきびとした動きの女将さん。
全てに出会えなくなったのか。

いや、そんなことよりも 店主さんが決めたこと。
そこは大事にしたい。
店主さん、女将さん、これからも元気でいてほしいのです。
すこし休んでいただいて、復活でもあれば?

いますぐにでも行きたい食堂が無くなっちゃった。

ありがとう。
ごちそうさまでした。

ありがとうございました。

銀星食堂ファンのひとりでした。


相方が札幌に用事があるというので、夕食を久しぶりに札幌で。
街はクリスマス間近のにぎやかさ。
そんなことはどうでもいい、相方を連れて行きたかったお店がこの「銀星食堂」。
オムライスが美味いと相方にはさんざん吹き込んでいた。
オムライス以外もだけど。
夕方5時半。
夜の部開店と同時にごめんください。

お店の旦那さんとお姉さんの表情がいまひとつ。
こんなおいらが女性と一緒に食事に来ているもんだから、ちょっと遠慮がちな視線・・・?

レバニラ定食とオムライスを注文。
いずれもこのお店で僕の大好物であるのだが、相方の口に合うのだろうかそれが心配。
もし気に食わなかったときには、相方からそれなりの代償が求められる・・・影のレビュアーは怖い・・・
このお店の法則通り、注文した順に料理が到着。
レバニラとオムライスは相方とシェアしていただく。

相方のレバニラ評価・・・
レバーをひと口食べ、「ふんふん」
美味いそうである。
相方にとって焼き肉でも限られた店でしか食べられないレバーであるが、銀星食堂のレバニラに対して評価が高い。
レバーの切り口がシャープであり、しかも肉厚。
銀星ダレに絡んだシャキッとしたニラも見事。
分かってくれたようである。

相方のオムライス評価・・・
「ふんふん」
美味いそうである。
相方が食べた外食オムライスの履歴のなかでは一番だそうで。
はじめは太るからと言って、ひと口ふた口程度だったのが、もう少しちょうだいってんでけっこう食べてた(笑)
相方なりにこのオムライスの作り方を想像したようだ。
それはどんなの?と 相方に聞いてみると、なるほど納得がいく。
・・・ケチャップライスの絡まりかた、チキンや玉ねぎの収まりかた。
その作り方がホントだとすれば、洋食屋でもレベルが高い店のオムライスなのであろうか?
レバニラ定食もオムライスも相方には絶賛となりました。

食事が終わりお会計。
お店のお姉さんが「お会計別々にしますか?」とよそよそしく気遣ってます。
「あのぉ、(僕の)奥さん連れてきました。」
お店の旦那、お姉さんともにつっかえものが取れたみたいに急ににこやかに。
「あらぁ、若い奥さんで」とお姉さん。
「いや、僕より目上なんっす。」
「きれいな奥さんで」
旦那は厨房で横目でちらちらニヤニヤしています。
あっ、相方もにやけてる。 pupupu~
お会計は一括で僕が支払いました。
オムライス650円、レバニラ定食ごはん茶碗盛り570円、合わせて1220円。

この前はお店の旦那に「あんた●●歳ぐらいかい?」と聞かれました。
「いやあ、プラス10歳ですわ」と返答したら爆笑。
料理の腕、接客は確かでありますが、どうやら人を見る目には疑問がありますな。

帰りの電車ん中、
「あんなお店が小樽にあったらいいよね。」と相方。
ほんとそうなんだよね。

今年の年末、すばらしいディナーをいただきました。
The 食堂

ごちそうさまでした。


土曜日半ドン勤務。
正午すぎに向かったのが、この銀星食堂。
お腹が空いて、我が小樽までは持ちましぇ~ん・・・

久しぶりにオムライスを食べよ~っと。
家族からは大盛り禁止令が発令されているので普通盛り。
この日のオムライス率は、僕を含めた客12人のうちオムライス3名で 25パーセント

いつも通り、しっかり焼いたオム皮。
濃すぎないケチャップライスには、チキンがいっぱい。
ケチャップの分量が黄金比。
王道のチキンライスには固焼きのオム皮で被われて、クォリティ、ビジュアルに文句無し。

食堂オムライスというカテゴリーにしておくには勿体ないほどの最高傑作。
普通盛りにしたんだけど、これはやっぱり大盛りでしょ・・・
普通盛りでもボリュームありますが(笑)

個人的には、帯広のインデアンのカレーは常習性があると思ってるんですが、
この銀星食堂のオムライスも週1~2回はいけちゃう恐ろしさ。

あ"~ うんめぇ~

ごちそうさまでした。
2007年12月に銀星食堂のレビューを開始してからもはや十年目。
月日が経つのは早いことだが、ず~っと安心満足して通えるお店にはここ銀星食堂があげられる。

銀星食堂を初レビューしてから十年経った。。。
じゃあ何が変わったかといえば、特に無し。
んじゃあ何が変わってないの? と聞かれれば 「THE 食堂」のスタイルを今も保ち続けているところ。

メニューを見ればごく普通の大衆食堂。
でもその一品一品の中身は、手抜き無しのクォリティーの高さである。
どこのお店でも手抜きは無いと思われるが、銀星食堂はその腕の高さ。

今日は、どこのお店にでもある、そんじょそこらの「カツカレー」を注文。
(今は、家族から大盛り禁止令が出ているので普通盛りにしときます。)
いらっしゃいませ~とお冷のコップにスプーンがささってきた。
(こういうのがうれしいのである。)

満席が故、このお店のキャパシティーでは自分のところに料理が到着するには30分はかかる。
料理はお客さんがお店に到着した順番通りの提供なので、イライラすることが無い。
その間、いいおっさんがオムライスの写真を撮っていたり、じいさんがレバニラ炒めをご飯にのっけてたり、大盛りした奴があきらめ気味だったりと、人間ウォッチングしながらの暇つぶし。

やがてカツカレーが到着。
あれっ?
他の二人のお客さんより早く料理がきちゃったぞ!
やがて、僕の向かいに座っていたお客さんはかつ丼の大盛り、子供連れで来ていた家族の父親にはレバニラ炒めが届けられた。
おやっ?
幼稚園児くらいの男の子はすでに食事をしている。
ということは、銀星食堂の植えつけられた順番通りの定説があっても、そこは店主と女将さんによる「大衆食堂」の姿が見て取れた。
これぞ「THE 食堂」なのである。
僕のカツカレーは?
まあ店主さんだって、たまにゃあボケることだってありましょう・・・
これはイレギュラーってことで・・・

カツカレー(普通盛り)650円・・・
十勝のカレー専門店「インデアン」でベーシックルーのカツカレーを食べると658円である。
カレーのルーは、銀星食堂のはインデアンと比べると軽めではあるのだが、まったりとしたコクを深く感じる日本式カレーのど真ん中ストレートなのである。( って軽くないじゃん・・・)
ポークカレーであるのだが、具は大きく、煮込まれたポークとトンカツのコラボは得した気分である。

さて、カツである。
銀星食堂のカツのクォリティーはインデアンに比べるとかなり高い。
インデアンのカツはインデアンのルーとの組み合わせでなければ本領が発揮されない。
銀星食堂のカツは、どんな料理にも組み合わせられる肉のうま味や柔らかさは下処理があってのこと。
なのでこの銀星食堂のルーにも 卍ヤバイくらいに合うのである。
こんなカツカレーを「大衆食堂」では650円でいただくことができるのです。
あえて、インデアンカレーをひっぱってきたが・・・ファンの方には申し訳なく。

総合的にカレーの軍配を申し上げますと、銀星 virsus インデアンは引き分けでしょうな。
ただし、カレーに常習性があるのはインデアン。
銀星食堂については、さらさらさら~っと食べちゃうことができて普通盛りでは満腹にならないこと?

何年経ってもこの銀星食堂のクォリティーは下がらず。
いつもいつも ごちそうさま なのであります。

「ごちそうさまでした。」
「あれっ? もう帰るのかい?」 と店主さん。

僕はこのお店で食事をゆっくりしたことがありませんから(草)



久しぶりに銀星食堂。
こちら界隈に用事があったもんですから。

遅めの昼食、土曜の1時半すぎ。
サラリーマン以外のお客さんが半数以上いらっしゃいます。
注文した順番通りに料理ができるのがこのお店の基本。
僕が7番目ですから、だいたい30分待ちかな。
と、経験からだいたい予想通り(笑)

A定食は肉系の定食、B定食は魚系の定食です。
A定食を注文、本日はチキンのソテーです。
ご飯は「普通」というドンブリ飯。

チキンソテー
皮がパリッと仕上がり、さっと塩ふりが絶妙なんです。
ボリュームいっぱいのチキンですが、どんぶり飯とバランス良くいただけます。
一人一人順番通りの料理が提供されるという理屈が食事を通してよくわかりますね。

完食までの時間は約10分です。

お店の旦那さんにお会計を済ませます。
「あらぁ、ずいぶんと白髪が増えたんだねぇ~」
・・・僕の顔を覚えてくださっていたんですね。

ごちそうさまでした。

ハゲないうちにまたお邪魔します。



ザ・食堂  「銀星食堂」          更新します

2012.12.11
再訪です。
気に行ってしまうと立て続けに通ってしまうクセがありまして。
前回、隣の席に座っていたお客さんのレバニラの大盛りが頭から離れなくて・・・
昼12時ジャストに会社を飛び出し、12時10分にお店に入り注文。
12時40分過ぎに料理が出来上がり、急ピッチで食べ進み、12時50分を過ぎた頃に完食。
腹がよじれるのを我慢しながら駆け足気味に会社へ戻る・・・12時59分・・・セーフ
このお店を利用するためには、昼休みの1時間をまるまる銀星食堂へ捧げます。
今日も女子が多いぞ!
女子オムライスの人口密度がやはり高い。
カレーの小ライスという女子もおり、食べ方をわきまえていらっしゃる。
最近の女子利用率の向上は目を見張るものがある。
隣に座っていた男子はヒーフー言いながら、汗をかきかき、カツカレーの大盛りを食べていた。
これが本来の様式だったんですがね(笑)
日に日に、銀星食堂の客層の幅が広がっていくのを感じます。

注文は、「レバニラの大盛りで、ライスは普通で」
ライスの普通は、このお店ではお茶碗のご飯ではなくて どんぶりご飯のことなんです。
店主さんから再確認、「ライスじゃなくてレバニラを大盛りね。ご飯はどんぶりだね。」と。

冷蔵庫から出されたデカい丸ごとレバーを切り分けます。
ほんときれいなレバーのツヤ。
切り口はエッヂがきいていて新鮮そのもの、うれしいです。
調理には、褐色の一升瓶から注がれたタレにより炒められていきます。
年季の入った瓶ですが、これはきっと魔法の液体なのでしょう(^^)
レバニラが大盛りだと、ドンブリご飯でも足りなくなってしまいます。
おかずとご飯のバランスをとるとすると、大盛りドンブリ飯、いわゆる漫画盛りご飯の注文になるだろうなあ。
本当は時間をかけて利用したいんだけど、これが限界なのは残念。

身の崩れることが無いレバー。
ニラはシャキシャキ。
そしてこれらをフライパンの中で、魔法の醬油ダレをにませたレバニラ。
大衆中華「宝来」の肉肉しいレバニラも好きですが、こちらのは純レバニラ。

天才バカボンのパパが泣いて喜ぶレバニラに 「これで い~のだ^^」

やばい、昼休みの時間切れがせまってる~~
走って帰らねば!

ごちそうさま!
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2014.12.5
再訪です。
お店に入った途端、若い女子2名がオムライスを食べておられる。
何の情報も持たずにいきなりこのお店に入りオムライスを注文するってことは有りえない・・・
仕入れ先は食べログだったのだろうか。
7年目にこのお店を登録してから、ずいぶんと時代も変わったものだ。
カウンター席の隣の作業着のお客さんは、レバニラ定食。
それがお皿に山高くレバーが積まれてます。
レバニラの大盛り???
次回はこれだな。

今日はA定食で、焼肉定食です。
ご飯は、銀星食堂の「普通」と呼ばれるドンブリサイズ。
ボリュームのある焼肉と、うれしいのは同じ皿にのせられた ごぼう天が熱かったこと。
ということは、注文の多い定食において ごぼう天でも作り置きしていないのが素晴らしい!

注文がきたら注文順に料理を作る。
時間はかかるが、できた料理は必ず出来たてというのがとてもありがたい食堂です。
今回も ごちそうさまでした。
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2013.2.28
再訪です。
「玉子丼」って、みなさん知っていても注文したことありますか?
ドンブリものの中でも、一番値段が安いものと思われます。
単純に、親子丼のカシワ抜き、かつ丼のとんかつ抜きと思ったりはしていないでしょうか。
・・・・・・そうだと思います。
注文しようにも、後ろめたい気持ちになることはないでしょうか?
・・・・・・あるかもしれません。 高級蕎麦屋で、かけそばを注文するような気持ちでしょうか。

ザ・食堂 「銀星食堂」のメニューをコンプリートするにあたり、「玉子丼」は避けて通れません。
大衆食堂メニューで常に普通に美味しく食べていられる安定感ゆえ、「玉子丼」にもハズシはないだろうと。
親子丼であろうと、かつ丼であろうと、一番ベーシックな玉子丼が美味しくなければならないのである。

銀星食堂のVIP席(カウンター席^^;)に座り、「玉子丼、大盛りで」と小さな声で注文します。
お店の女将さんは、厨房の旦那に大きな声で、
たまどん、おおもりでぇ~」 と伝えます。
店内に、バレバレです。(汗)
カウンター席に座っている私の背後から、
「ふん、あいつ、玉子丼だってよ。貧乏くさいなあ。」
とか
「普通に、親子丼とかあるんじゃないの???」
と伝わってきそうです。
ささやかな抵抗として、「大盛り」にできるお小遣いは財布のなかにありました。

玉子丼の登場です。
チラ見やガン見されているような気配を背中から感じますが、幸いなことにカウンター席の隣りに座っているお客さんは、オムライスの大盛りに集中しているのでひとまず一安心。

見た目は普通の親子丼のようです。
何が違うか?
食べてみればわかります。
なにか歯応えが足りません。

そうです、鶏肉が入っていないのです。 (あたりまえなのですが・・・)

玉子の色は わずかに褐色。
ややしょっぱめの玉子とじがかかっています。
具材としては、玉ねぎ、三つ葉、そして玉子で終わり。
あっ、それとナルト。
不思議と、カシワや豚肉を噛み切るといった抵抗感がないために、大盛りにしても一気に ガァーっ と食べ進むことができます。
とろろご飯のように。 (全然、例えになっていない・・・汗)
和風ダシが全体をまとめています。

シンプル イズ ザ ベスト
文句はありませんし、出ません。

玉子丼が美味しい食堂。
そうなれば、親子丼、かつ丼へ進化させても大丈夫。
期待できます。

美味しい食堂を見つけたときには 「玉子丼」 を試してみるのも良いかもしれませんね。
新しいマイブームになっていきそうな(笑)

ごちそうさまでした。

この日、銀星食堂にいたオムライスを食べている人は・・・3名。
うち大盛りは1名でした。
そして珍しく、B定食(この日は「サバの焼き魚」)が多く注文がはいってました。

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2013.2.19
魚のB定食を食べに来ました。
前回のメニューと同じ「鮭」でした~
いつもと変らず、ぶれない定食。
さすがですね。

この日、銀星食堂にいたオムライスを食べている人は・・・2名。
うち大盛りは1名。
スマホで写真を撮リ終えた後、食べておられました。

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2012.7.13

銀星食堂のイメージとして、肉系の定食、最近はオムライスではないだろうか。
この日も、この食堂ならではの 「オムライスの大盛り」を注文する声が聞こえます。
でもここは食堂。
魚系の定食を忘れてはいないだろうか。
魚系を注文するには「B定食(580円)」という選択肢しかありませんが、この日の魚は「鮭」の切り身。
大ぶりな身で、塩加減も丁度良し。
醤油は大根おろしにかける分で十分です。
ご飯は、銀星食堂の「普通」というドンブリサイズ。
普通に美味しく、そしてお腹がいっぱい。

いつの日か「B定食」を注文する声が多くなることを祈って!

ごちそうさまでした

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2011.12.9 
再訪です

今朝の気温はマイナス8℃。
昼食の時に外へ出たときにはマイナス2℃くらいまで上がっているようです。
感覚とは不思議なもので、風が吹いていなければ朝と比べると暖かく感じるもの。
それでも今冬一番の冷え込み、ラジオでは1月上旬頃の冷え込みと言っているものの、あまりピンとくる表現ではありません。
それでも、体が温かいものを欲しがっているのは間違い無いのでありまして。

久しぶりに「銀星食堂」へ向かいました。
今回の目当ては、冬の銀星食堂定番メニューである「豚汁定食」です。

おかみさん 「いらっしゃーい」
めたぼ 「豚汁(ぶたじる)で」 (トンジルとは言わないですね。)
おかみさん 「はーい。ライスはお茶碗?どんぶり?」
めたぼ 「どんぶりで」
おかみさん 厨房に向かって「豚汁、普通のライスで~」

いつもと変わらぬ光景はほっとしますね。
豚汁定食といったって、自分より先に注文した方のより先に出てくるとは限りません。
順番どおりにでてくるのもこのお店の“いいところ”。

やっときました「豚汁定食」。
メニュー構成はいたってシンプル。
ご飯、豚汁、そしてお漬物ということでキムチ、以上。

ご飯はおなじみドンブリ一杯。
キムチは、浅くもなく、深くもなく、そんなに辛いというものでもなく、ちょうど良い頃の漬かり具合。
ボリュームもあるなあ。
このキムチさえあれば、ドンブリ一杯の飯なら食べ切ってしまうかな。

さてさて豚汁です。
豚汁もドンブリに一杯注がれています。
味噌の色を見てますと、これはエキス満タンだなあといった感じがします。
行儀が悪いですが、豚汁の中を探索してみます。
豚肉・・・大きな肉の欠片ではありませんが、肉の質感がとても良く、これぞ豚汁のメインパーツというものでしょう。
大根・・・豚汁には大根は外せませんが、すっかり柔らかくなるまで煮込まれています。
個人的には歯応えの残る大根よりも煮汁がいっぱい染み込んだ大根が好きなのでありまして。
ということは、この豚汁もかなり煮込まれて、エキスがいっぱい出ているんだなあとうれしくなっちゃいます。

じゃがいも・・・大きなぶつ切り、ほっこりしています。
その他、にんじんも必須材料ですね。

私はあまりしませんが、テーブルに置いてある七味をかけて食べるとさらに美味しくなるんだろうなあ。

寒い冬を乗り越えられそうな豚汁定食。
これで580円。
シンプルな食事ではありますが、中身はギュッと濃いと思われますよ。

今日のA定食はメンチカツの日で、皆さんそれを注文していましたが、その誘惑にも負けずこの豚汁定食を食べて良かったなあと思いました。
珍しいことに、オムライスの大盛りを食べている人はいなかったです。

ごちそうさまでした!

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2011.9.8
再訪です。

お昼の12時をまわり、すでにお客さんでいっぱい。
そして、大の大人の半数近くが、オムライスの大盛りを食べていた。
異様な光景である・・・
最近、オムライスを食べている輩が多くなってきたと思うのは私だけなのかなあ・・・

今日のA定食(肉定食)は、ジンギスカン定食でした。
女将さん : ごはんはお茶碗にしますか? どんぶりにしますか? マヨネーズいりますか?

わかってるくせに・・・

どんぶりのご飯を注文。
ついでにきざんだキャベツにかけるマヨネーズも。

ジンギスカン定食・・・
味付けは普通。
肉の柔らかさも普通。
いたって普通の定食。
なんだけれども、欠点が見つからない!

そして、ご飯の炊き方が良い。
おかずを on the rice にしたときの、ご飯の水加減が好きである。
ちょうど良い柔らかさで、どんなおかずに対しても受け入れ準備OK的なご飯である。

やっぱりいいなあ、銀星食堂。
次回は久しぶりに、オムライスだな♪

ごちそうさまでした!

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2011.1.31
再訪です。
今回は「チキンライス 560円」を注文です。
お約束で、大盛り(+80円)。

オムライスは、オムとケチャップライスとオムにかけられたケチャップとのバランス。
はたして卵の皮をはぐったベースとなる状態ではどうなのか 視線を変えてみました。

今までオムライスをいろんなお店で食べたことがありましたが、チキンライスを注文したことって
一回ぐらいしか記憶にないかも。
貴重な体験(おおげさな・・・)をしました。

チキンライスの大盛りの登場です。
このお店のオムライスの大盛りはデカいですが、たぶんこのチキンライスのボリュームですと、
オムを巻くことはできないと思います。
  (量的には、  オムライス大盛り - オム ≠ チキンライス大盛り ) 
お皿の上に、大量のチキンライスを盛り付けた様子が見て取れます。
チキンライスの表面に3層のうねりが見られます。
少なくとも三回はフライパンからチキンライスをすくったお玉が移動しているものと考えます。

ぱらぱらっとした炒め具合ではありませんでしたが、べちゃーっとしている様子でも無し。
ご飯の硬さもちょうど良し。
このお店のオムライスの大盛りを食べた時より、こちらのほうが満腹度は高かったです。
ケチャップの味がやや濃かったですが、最後はちょっと飽きてきましたが食べきれました。
ケチャップに含まれている香辛料が最後になって口の中に残りました。

チキンライスということだけあって、鶏肉がたくさん使われています。
スプーン 2回に1回は鶏肉をすくうことができます。

チキンライス単品での評価は・・・難しいですねえ。
 (月形町のポポットのケチャップライスをもう一度食べてみようかな。)
食堂のチキンライス。
オム皮がかけられていることによって、全体的に味がマイルドになるということを 今さらのように
知りました。

今回は、ボリュームのある チキンライスの大盛りを食べきることができましたが、次回は
オムライスの大盛りかな(笑)

私みたいなチキン野郎でも、この量を食べきることができたのは嬉しかったです。

ごちそうさまでした!

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2011.1.24
久しぶりに再訪しました。
カツカレー610円を注文しました。
カレーはこのお店で食べるのは初めてです。

カツはしっかり下処理されているようで、肉特有の臭みはありません。
肉のうま味が感じられます。
カレーのルーは、辛口のカレーではありませんが、非常にまったりとしていて
時間をかけているなあと思いました。
ご飯の量は普通?でしたが、大きめのカツとともに満足、やや満腹のカレーでした。
CPも高いですよ。

女将さんの笑顔も健在でした。

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2010.3.12 金曜日
A定食「肉系」630円、今日は「メンチカツ」です。
厚みがありデカイ! 
コロモの中にはメンチが密に詰まっていますが、ほくほくしていて柔らかい。

盛り合わせには、かき揚げです。
このセットには、好みにもよりますが、ソースよりしょう油が合っています。
いままで食べたA定食(肉系)の中で、一番お腹に優しい感じ。
そのせいか、どんどん どんぶりご飯と一緒に胃袋の中へ。

ごちそうさまでした。

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2010.2.24
A定食「肉系」630円、今日は「トンカツ」です。

デカイです。
トンカツは、コロモが厚かったり肉が薄かったりはありません。
肉の下ごしらえが良いのか、無駄な脂身が無く、柔らかい食感。
コロモの風味までもが味方になってます。

盛り合わせには、茄子とサツマイモの天婦羅。
もちろん揚げたて。
どうしたら美味しくなるのか。
一番の基本に手抜きをしなかっただけのことと思います。

いつもながら、美味い、安い、「遅い・・・」 の銀星食堂。

またやられてしまいました。
この食堂のカツ丼も気になってきましたねぇ♪

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2009.10.19
銀星食堂のランチ「定食」には、A定食「肉系」とB定食「魚系」の2種類。
今回はA定食・B定食以外の定食 「レバニラ定食」 を注文してみることにしました。
子供の頃に見ていた 「天才バカボン」 のバカボンのパパが大好物のレバニラ炒め。
B級グルメの王道と勝手に思い込んでいるお店の、どのようなレバニラ炒めなのか。
とっても興味があったからなのです。

厨房の見える席に座ると、自分より先客の方の料理が一品一品 丁寧に作られていきます。
ようやく自分のレバニラ定食の調理が始まりました。

最初っから切り分けられたレバーではなく、でかいレバーの塊りをまず包丁で 1/2 カット?
色が鮮やかなレバー、活き活きしています。

それを一口サイズに10切れほど切り分けました。
あとはニラと一緒に 自家製?のタレを使って、フライパンで炒めていきます。
それほど特別な調理法では無いようですが、さてお味のほうは・・・

想像していた血生臭さは感じられず。
サクッとしたレバー独特の食感を楽しむことができます。
ニラの気になるような匂いは感じられませんでした。

なかなかのレバニラ炒めです。
銀星食堂への信望の思いを差し引いても、たいへんおいしくいただくことができました。
しかもボリュームあり! ライスはドンブリ(このお店では普通盛り)、これで560円。
最高のCPです。

天才バカボンのパパの大好物だったレバニラ炒め。
この食堂のレバニラ炒めを食べたらどんな感想だったんでしょうかね。

 これで い~のだ                                            

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2009.9.28

この「銀星食堂」では単品ものを注文することが多いのですが、今日は食堂の醍醐味、
「定食」と注文することにしました。
「定食」には、A定食「肉系」とB定食「魚系」の2種類があり、今回はA定食は「チキンカツ」です。

おかみさん : ライスはどうされますかぁ?
めたぼ : どんぶりで
おかみさん : (厨房の店主さんに向かって) A定 普通で!

このお店でのライスのどんぶり盛りは 「普通」と呼ばれています。

いつも通り注文した順番通りに料理が作られ運ばれてきます。
ラーメン、定食、カレーライス 等々 メニューの種類による配膳の前後はこの店では在り得ません。

A定食の登場です。
このチキンカツの でかいこと、厚いこと!
お皿に一緒にのっているスパゲティと千切りキャベツをほとんど覆いつくして見えません。

千切りキャベツにマヨネーズをかける方には、業務用の容器で登場。
キザなお店では見ることのできない光景です。

チキンカツを喰らいながら、どんぶり飯と格闘する・・・
しかし、そこはただのデカ盛りの店とは違い、柔らかいチキンとさくさくの衣。
とてもバランスの良い出来栄え。

汗をかいて食べておりますと、店主さんが外の入口を 開けてくださいました。
「いっつも汗かいて食べてるねえ~ ^^」    
ちょっとした気遣いにも「ごちそうさま」
                                             
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2008.11.14

「ザ・食堂」! 

正油ラーメンを注文。
自分にとって相性の良い食堂と思っていますが、ラーメンに関しては、ラーメン専門店でも無く、
また変に期待しすぎて裏切られるのも恐いため注文を遠慮していた経緯がありました。
勇気を出して正油ラーメン510円を注文。
巷のラーメンの値段は高くなりましたが、けっして美味いわけでもない。

しっかりと正油色をしたラーメンです。
麺は、かんすいを抑えた、やや中太の麺。
口当たりは、少しもちっとした感じ。
スープは、まろやかで、とんがったしょっぱさがありません。
食べ終わりは、化学調味料などの嫌な後味が残らないものでした。
安いラーメンだけに、これだけはあるだろうと思いながら食べましたが、「クリア」です。
具は、チャーシューとネギとなるとです。
チャーシューは、辺縁と内面までしっかりと正油が染み込んでいます。
いい加減なチャーシューは、ひと口噛んだ時に、肉の生臭さを感じる時があります。
安いラーメンだけに、これも注意して味わってみたのですが、「クリア」です。
510円の銀星ラーメン恐るべし!
太さを抑えた低加水麺ならもっと美味いと思います。(自分の好みですみません)

ここに、銀星食堂を 「ザ・食堂」と呼ばせていただきます。

Oscar Peterson というジャズ・ピアニストがいました。
ピアノトリオとして黄金時代を築きあげた頃、Oscar Peterson Trio と呼ばれる傍ら、
これ以上のピアノトリオは無いということで 「THE TRIO」という名称で呼ばれるようになりました。
THE は定冠詞。特定した名詞を意味します。
バド・パウエル、ビル・エバンス、ウィントン・ケリー、カール・パーキンスなどジャズピアノの名手は
たくさんいますが、その中での 「THE TRIO」 なのです。
ラーメンと同じで、ピアニストの好き嫌いははっきりしますが・・・。
ここで、私個人として、「銀星食堂」を 「ザ・食堂」 と呼ばせていただきます。

定食中心のお店で、ラーメンでさえ手を抜いていなかった。
ゆがんだ期待を、見事に裏切ってくれた。

敬意を込めて、 「ザ・食堂」!  

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2008.8.18

「チャーハンの大盛り」を注文しました。
豚肉の細切れはアブラ身を極力抑えており、下ごしらえを十分にしているように思われ、
そのため出来上がったチャーハンは、油っぽくありません。
大盛りを注文しましたが、ご飯が油っぽいと胃がもたれることが多いのですが、この度のチャーハンでは
普通にお腹いっぱい、後を引かない満足感でした。
チャーハンは、560円。
大盛りにすると、640円。
この値段で、この量。
A級グルメを自称しているB級レベル以下のお店とは比べるのは失礼にあたります。

やはりお客さんがいる分だけが時間がかかります。
今回は、午後の仕事の時間に遅れてしまいました。
わかっているんですが・・・。

味の☆は 0.5アップの 4.5 に変更します。

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2008.8

久しぶりに立ち寄りました。
やきそばは460円!
大盛にしても540円。
この値段ですが、けっして手抜きはありません。
ソースぎっていてしょっぱかったり、、油ぎったテカテカ・ヌメヌメの麺ではありません。
もともとボリュームがありますが、最後まで食べても飽きのこない味付けです。
前回のレポートでは「B級グルメの王道」と偉そうなことを書いてしまいましたが、
あらためて「B級グルメの王道」、そう思った次第です。

お客さんがいる分、時間はかかりますが、待った分のお腹の減り具合はボリュームの多さで
十分カバーできます。
自分より前に来たお客さんの料理に時間がかかっていると、自分の分も手間かけて作って
くれてるんだろうなあと、銀星料理を食べているとそう思います。

味の☆は 4.0                                              

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2007.12 初レビュー!

北大近くの定食屋です。
場所柄、学生や会社員などで昼間は埋まります。

昔ながらのオムライスの大盛りを注文。
 「お客さん、食べれますかあ?」
店主さんが、ニヤっとして量的に全部食べることができるのかと。

オムライスがやってきました。
見たことの無いボリューム。
店主さんの言っている意味がわかりそうな気がします。
いま流行りの卵が半生でないもの!オムはきちんとウエルダン!
チキンライスもちょうど良いケチャップ感!

ただし、店主さん1人で料理をしているので、時間がかかります。昼時に行くとかなり待ちます。
が、出てきた料理を目の前にすると、目尻がさがると同時に、食べきってやろうとファイトが沸きます。
B級グルメの王道を感じさせる食堂です。
お冷のコップにはスプーンがささってきました・・・

べスト オブ オムライス!

ごちそうさまでした。
                           

  • オムライス大盛り  2007.12
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

レストラン河亭 (中標津町その他 / 洋食、中華料理、食堂)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2013/06訪問 2018/06/17

中標津町 老舗の洋食屋さん

昨夜の「キッチン飛鳥」に続き、中標津の洋食屋さんです。

キッチン飛鳥の店長さんが言っていた「この街で洋食で古いのは うちと「河亭」さんぐらいじゃないのかなあ。」
という言葉がとても印象に残りました。
これはもう「河亭」に行かなくては! ということでお邪魔しました。

このお店は、私の定宿である「開陽イン」というホテルの真向いにあるのです。
この宿には25年以上もお世話になっていますが、その時からずっとこのお店の外観は変わっておらず、いつでも行けるという気持からか河亭では今回初めての食事となりました。

お店の中は、ビニールのテーブルクロス、レストラン仕様(?)の模様が入った布張りの椅子、これぞ大衆レストランというような雰囲気。
一人での食事から、家族のお祝い事まで何人ものお客さんが利用してきたのだと思います。

いろいろなメニューを探してみたいのですが、キッチン飛鳥の店主さんが言っていた「トマトクリームソースにケチャップを隠し味?」というナポリタンが気になります。
両者とも中標津では老舗の洋食屋さん。
飛鳥のナポリタンと河亭のナポリタンが同じような作りかたなのかはわかりませんが、期待しちゃいましょう。

ボリュームたっぷりのナポリタンが登場してきました。
しかも鉄板ナポリタン!
具材は小柱、えび、イカなどのシーフードナポリタンです。
ケチャップの酸味というよりも、丸みのあるトマトソース。
タバスコを途中から振りかけて変化をつけて楽しみます。
ボリュームありですが、完食必至のナポリタンだと思います。
大満腹、いやいや大満足のナポリタンでした。

これで終わればいいものを・・・

中標津町への出張は今夜で終わり。
そうだなあ、出張の〆として自分自身にご褒美を・・・
チョコパフェでもいっちゃいましょうか。
別腹ですしね(^^)

回顧?
今は飲めなくなってしまったが、学生時代ではお酒の機会が多かった。
何かといえば「打ち上げ」だなんだで 男女みんなで夜の街をフラフラして、よくも職質されなかったなあと・・・。
打ち上げが終わって2次会なんかも終わったあと、〆のラーメンというよりも甘いものが恋しくなる。
そういうときには深夜まで営業している喫茶店に入り、きまって「チョコパフェ」を食べてたなあ。
酒とタバコでやられてしまった喉に、チョコシロップのくどい甘さがさらに喉の奥をイガイガにさせてくれます。
「チョコパー」は青春の甘くて苦い思い出?
今は更生しております(汗;

大衆レストランのパフェというべき、きれいなリンゴの飾りつけ。
チョコパーなのかフルーツパフェなのか区別がつかないほど、フルーツが多く盛られています。
食べ手が楽しくなりそうな、手間のかかった装飾、芸術品です。
嬉しくなって、いろんなアングルから写真を撮っちゃいましたよ(笑)
ただ気になるのは、コーンフレークがたくさん使われていることです。
「おいらのチョコパーにはコーンフレーク入れんといて!」 と叫びたかった・・・。
なーんか損した気分になるんですわ。
高校時代の深夜パフェは、コーンフレークなんか入っていなかったし、チョコパーちゅうもんはこういうもんだと思っていた。
高校時代を思い出し最近になって注文したチョコパーは、量こそ違いがあるもののコーンフレークが入っている・・・
なんかおかしいんで ないかぇ?

すみません、取り乱しちゃいました・・・ 反省・・・

中標津町の老舗洋食屋さんに2夜連続お邪魔しました。
メニューの構成から推測すると・・・
職人気質なキッチン飛鳥さんと、ポピュラーなイメージの河亭さん。
どちらも素敵なお店、中標津町に今さらですが新しい発見をしました。

お腹いっぱい。
ごちそうさまでした。

  • 広くて懐かしい雰囲気です
  • 透明なビニールクロスも懐かしい
  • 鉄板の「ナポリタン」です

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6位

春香園 (小樽 / ホルモン、焼肉)

3回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2019/06訪問 2019/06/02

ドレスコードはジャージのお店

我が家がいちばん通いやすい焼肉屋さん。
小樽駅から歩いてすぐ近く。
小樽の中心部にあって、超・小樽ライクな焼肉屋さんです。

今日は娘は外出なので、相方と夕ご飯。
何を食べようかということで、久しぶりに焼き肉でもと。
春香園であれば、服装なんて気にしません。
(いつもですけど・・・。あんまりひどいと相方に怒られます。)
ジャージや野良着、作業着が理想のドレスコード。
おしゃれして小樽に観光に来たのはいいけれど、焼き肉食べたくなってこのお店に来てしまうと服が煙臭くなるので、それでも良いという人向けです。
最近流行りの焼き肉屋のように、服をしまってくれるところはありません。

今日の焼き肉・・・
牛サガリ、心臓、牛レバー、ホルモン。
追加で 牛バラ。

なんたって、サガリがぶ厚く柔らかい。
ホルモンやレバーが苦手だった相方も、このお店で食べられるようになったので、自らすすんで焼いている。
もうお腹いっぱいと言っていた相方も、僕が追加で注文した牛バラも美味いといって食べていた。
(あのう、僕のなんですけど。。。)

最後に、焼いた肉のエキスでいっぱいのタレにスープを入れてもらいます。
タレ+肉のエキス+ホルモンのエキス+辛味+ニンニク + スープ = 小樽流〆のスープ

ふぅ~ あったまったぁ~

ごちそうさまでした。



出張帰りに家族が焼き肉に行くぞと待ち構えている。
どうも出張代が浮いていると勘違いしているようだ。
出張旅費を節約したって、家族で焼き肉を食べるとなるとオヤジの身銭をきることになる。

バスを降りた小樽駅から一番近い焼肉屋はここである。
駅から一番近いくせして、小樽でも指折りのディープさである。
夏は暑く、冬は寒い。
換気扇がいうことをきかなく、肉を焼いた煙に溢れている。
このお店のドレスコード・・・
ジャージとスリッパ。
服に臭いがついたって気にならない。
なので観光客には不向きな店。
小樽駅周辺ったって、所詮いなかの街である。
こんな姿でうろついてたって、はんかくさくない。

ここで食べる焼き肉はやっぱりうまい。
相方が仔袋やレバーを食べられるようになったのは、この店がスタートである。
サガリは厚切りだね。
ホルモンもいいなあ。
キムチは漬かってるよ。

焼き肉の後には、エキスがいっぱいになったタレの小鉢に、お店のおばちゃんにスープを注いでもらうのさ。
こりゃあ体があったまるべさ。

お勘定・・・赤です
ま、いっか

ごちそうさまでした。

外に出るとね、星がきれいでさ。
放射冷却で明日の朝はなまら寒いんでないかぇ。



小樽駅前の長崎屋の裏側、静屋通りの海側に平行して走る小路にひっそりとあるお店です。
時代の波に置き忘れられたようなモノトーンの小路ですが、赤い電光の看板だけが目立ちます。

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2015年4月
相方の誕生日。
久しく肉を食べてないということで、こちらへお邪魔。
肉が美味いのだが、店の中が夏は暑い、冬は寒い というのが大きな理由かも(笑)

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2014年2月9日
2月9日は2・9、肉の日と呼ばれることがあります。
この2・9の日、我々夫婦が結婚した日でもあるのです。
だいたいこの日には肉を食い当座の祝い事とするのでした。

結婚して何年目というのはあんまり計算ができません。
25年というのは超えていますが・・・30年にはなってません・・・
かなりいい加減な記憶です(汗;
(25年目って何婚式??? 金銀銅ブリキ、トタン、何かの金属なのでしょうね^^;)

どこで肉を食べようかということで、相方が選んだのがこのお店。
「影のレビュアー」である相方は、よくもまあこんなヨレヨレの店(失礼・・・)にまた行きたいと言ったもんです。
以前食べたレバーがかなり気に入ったようでありまして。
「この前(2013年5月)食べたあのコリコリっとしたやつって?」
そう、子袋の記憶もあったのですね。
美味しかったようです。
そして、相方は我が家のバーベキューでも口にしないホルモンも食べていました。

「ホルモンヌ」

誰が詠んだのか、ホルモン大好きな女性のことをこのように呼ぶそうですが、今は死語に近く?あまり聞かれなくなりましたね。
相方にはこのお店限定でそう呼ばせていただきます。        (エマニエル夫人だったら よかったのに・・・)

匂い(臭いじゃない!)がついてもよさそうな服装でお邪魔しました。
あいかわらず、店内の換気はしっかりしてません。
ちょっと肉を焼くだけで、店内は真っ白に霞みます。
さらにこの日はマイナス10℃近い寒さ。
「小樽 雪あかりの路」の観光らしき女性のお客さんがお店のトイレから出てきた後に・・・
「すみませ~ん。流れないんで~す。」
お店のおばちゃんは、ちゃんと前の日に水道管の水抜きをせずにいたのでしょう、水道管を凍結させちゃったようです。
「はい、いいですよぉ。バケツの水で流しときますからぁ。」
「大」か「小」かはわかりませんが・・・

なので、小樽を観光した後のお出かけスタイルのお客さんには向かないお店です。
きれいな服装なんてとんでもない。
焼肉の油煙が染み込みます。
それでも良いという方だけの利用をおすすめしますよ。
この選ばれた方にはホルモンヌという称号を与えましょう(笑)

焼肉の〆には、タレに熱々のスープを注いでもらいます。

・・・あああ~っ。美味し・・・

ごちそうさまでした。
また来年も焼肉を食べることができるように、、、ですね。

外は寒くて凍ってます。
2じゅうウン年前の旭川も「シバレて」いたなあと思いました。
結婚式にお祝いに来てくれた親戚のおじいちゃんが、汽車を待つ旭川駅のホームであまりの寒さに顔面マヒをおこしてしまい
しばらく元の顔に戻らなかったようで・・・。

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2013年5月
相方と小樽らしい店に行こうということで行きました。
外観から比べると、さらに時代を感じるような店内です。
七輪で焼いた焼肉の煙は、思うように排気ができていません。
換気扇がタールに絡まってよく回っていないようです。
その結果、店内は茶色に染められ、メニューの札の文字がよくわかりません。
小樽でも希少になってしまった遺産的なお店でしょう。
昔は、「みのかさや」といって換気扇が無いお店だってあったのですから。
テーブルやカウンターには穴が開けられ、そこに七輪を嵌めるという簡単なものです。
炭熾しから肉の提供までおばちゃん一人で切り盛りしています。
「みのかさや」と比べると、びっくりするくらい綺麗なお店なんですよ。

おすすめは、仔袋(こぶくろ)、牛レバー、でしょうか。
仔袋は、見事にコリコリ、そしてサクサクっとしています。
楽しい食感です。
牛レバーは、艶々として見ただけでも新鮮とわかる逸品。
レバーに包丁を入れた切り口は、角(カド)が立っています。
(うどんみたいな表現ですね・・・汗;)
仔袋、レバーと共に、ホルモン苦手という相方も美味しいと言って食べてました。
これはえらいこっちゃあ \(◎o◎)/
「みのかさや」のお店を思い出す、レバーとハツでした。
(みのかさや の子牛のレバ刺しも絶品でした。口の中に入れると溶けていくようなミルキーさでした。

ホルモン屋ではありますが、サガリや豚精の肉ものも美味しです。
牛サガリは、メニューのなかで値段が一番高い800円。
分厚く切られています。
質感あり、そしてジューシーですからこの値段は当然といえましょう。

焼き肉のタレはやや辛め。
これに潰したニンニクと唐辛子を加え、くさからいタレの完成です!
ご飯の上にのせて焼肉どんぶりにしましたよ (^^)/
お腹がいっぱいになりましたがなんか物足りないなあと、心臓と牛ガツ(ミノ)を追加しました。
ハツの歯応えがまたなんとも良ろし!
心臓は横紋筋の塊!
しっかりとお肉なんです!

七輪の火加減も絶妙です。
真っ赤に熾きた炭のすぐ間近に網がのせられていますが、肉やホルモンを長いこと置いていても
焦げついてファイアー! することがありません。
なにか秘密でもあるのかなあ。

小樽で焼肉を食べ終わった後は、スープで〆ましょう。
肉のエキスをいっぱいに溜めこんだタレの小鉢に、熱々のスープを注いでもらいます。
ケンミンショーでもやってたでしょ。
これを完飲!
ふぅ~、体があったまりますねえ。
あ”~~、いいなあぁぁ~~

それから、このレビューをお読みの観光客の皆様へ。
このお店での食事では、一張羅の旅の衣装では焼き肉の煙で燻されてしまいます。
もしこのお店へどうしても! という向きには、駅前に ドン・キホーテ がありますので、安い服を買って着替えて臨まれると良いでしょう。
私なら、ジャージ姿に なんちゃって・クロックスを履いて行きます。
小樽の駅前ったって、田舎の街ですから目立ちません。
(相方には怒られますが・・・)
ノスタルジー目当ての来店なら止めたほうがいいかもしれません。

二人でビール2杯。
(飲んじゃいました・・・)
ご飯大盛りと小ライス、サガリ2人前、あとはホルモン・コブクロ・レバー・ハツ・ガツ・豚精など。
5000円しませんでしたよ。
お腹と心は満足、これでどうだい!というような小樽らしいホルモン屋さんです。

帰り道、急な上り坂を何回か途中で休みながら久しぶりの星空を仰ぎます。
いいなあ、小樽。

ごちそうさまでした。

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  • サガリ、レバー、ハツ、ホルモン
  • バラ
  • (説明なし)

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7位

ペニーレーン (西帯広、柏林台 / イタリアン、カフェ、パン)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2013/05訪問 2013/05/23

人生初! 野菜の料理ってこんなに美味しいんだなと思ったお店

人生初! 
野菜の料理ってこんなに美味しいんだなと思ったお店

なんとも大袈裟な口コミのタイトルでしょう(笑)
野菜をたくさん食べる機会が少なく、どちらかというとジャンキーなメニューが多い私です。
野菜をお腹いっぱい食べられるということで、帯広出身の同僚の方とお邪魔しました。

基本的にはイタリアンのお店なのでしょうか、パスタのメニューが多いです。
今日の目的は、お腹を健康に♪
ということで、プレートのメニューにしました。
プレートには、「野菜のプレート」 「肉のプレート」 そして 「魚のプレート」 があります。

野菜だけじゃ物足りないかなということで 「魚」にしました。
そして、パンとご飯のどちらかを選びますが、「ご飯」にしました。

プレートには、メインの「魚」と、いろいろな野菜料理の小鉢がところ狭しとのせられています。
「魚」は、白身の魚、えび、ムール貝。
優しい味のトマトソースがかけられています。
「野菜」の小鉢はどれも 野菜ってこんなに美味かったっけ? とメタボのわたしには想像できなかったものばかり。
くやしいですが、美味い野菜たちです。。。
ご飯は穀米にきざみわかめをかけています。
これも良し。

野菜でお腹いっぱいになったという経験は初めてです。
チャーハン大盛りを食べた時のような、もうこれ以上喰えねぇなあというお腹いっぱいとは違います。
お腹に優しさがあります。
もたれる感じはなく、帰る頃にはゆっくりと自然にお腹が引っこんでいうのも初めて。

食の王国、十勝帯広、恐るべし・・・

ごちそうさまでした。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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8位

ラーメンつかさ (小樽 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/01訪問 2016/03/19

こんな女将さんに作ってもらったラーメンを食べることができる客は幸せ者かもしれない   ~つかさ~

2014年1月2日再訪
元旦にはお邪魔できず・・・。
それでも一年の最初を飾るにはこのお店と決めておりました。
今日のお味は、塩ラーメン。
これで、醤油・味噌・塩と三昧の完成です。
今日も真っ白な暖簾をくぐります。
「ごめんください。」
「・・・はい。」とおばちゃんニコリともせず。
いつもながら、いかにもとっつきにくそうなおばちゃんです。
想定内、または守備範囲内でして。

今日のおばちゃんはいつもと違う・・・
大学駅伝のテレビ中継に夢中。
視線のほとんどはブラウン管テレビの方向へ。
モヤシを炒める火柱は立たず、シャキッともしていない。
平ざるの湯きりにシャープさが無い。
麺はいまいち柔らかい。
コクも・・・う~ん・・・だな。

全体的にあっさりとした塩ラーメン。
塩加減はやわらかく、喉に抵抗なく飲み干せてしまった。
昔ながらの札幌・塩ラーメンというべきか、濃いめの味付けに慣れていると インパクトに欠けるかもしれない。
麺の茹でが長めであり、角が無くぬめりが気になる。
・・・とまあ、公平にレビューを添えておこう。

おばちゃん : いつか奥さんと来たときあったねえ。
めたぼ : もう10年以上も前になるよ。
おばちゃん : いまのうちに来ないといなくなっちゃうよ。
めたぼ : ・・・なぁんもさ。なんもだってぇ・・・ 

スープを完飲。
家路につきます。

めたぼ : ども、ごちそうさまでしたー。
おばちゃん : ありがとうございました。 お元気で。

・・・お元気でってかい。 なぁんもさ。なんもだってぇ・・・
今度は おばちゃんがテレビ見てない時の塩ラーメンを食べにくるからさ!

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2013年1月1日再訪
 ここは2013年、真っ先にレビューしたいお店でした。
実は昨年の 2012年1月1日、正月早々札幌まで買い物をしに行き、小樽へ帰ってきました。
買い物をしてアホ面の満足顔で小樽へ降り立ち、家路を急いでいるときに「つかさ」の暖簾がかかっているのを発見。
えっ? 今日って正月の元旦だよ。
お店を見ると、しっかり暖簾とヨレヨレになった提灯がかかっているのです。
お店の中にはお客さんはおらず、女将さんが厨房の中でこっくりこっくりしているのが見えました。
今日はちょっとラーメン食べれないよなあ・・・ 
来年、絶対正月に来るからね、おばちゃん。。。絶対に!
家路に着くまでちょっとうるうる・・・
 今日は2013年1月1日。
今年一番初めに来たかった思い。
ラーメンを食べたいという気持ちよりも、おばちゃんに会いたかった気持ちのほうが強かった。
お店へ向かいます。
以前おばちゃんが、「1日(ついたち)ってのは商売する人にとって特別な日で休んではいけない日。そして、ついたちにはきれいな暖簾を出す。」
と言っていたのを思い出しながら。
お店の前には真っ白な暖簾がかかっています。

ごめんくださ~い。あけましておめでとうございます。

いらっしゃい。

テレビはちゃんとアナログから地デジに切り替わっています。
良かったね。

「おばちゃん、元気で良かったよ。」

「家賃払わなきゃいけないからねえ。だから頑張っているのさあ。」

そんな話をしながら、味噌ラーメンを注文しました。
札幌スタイルのラーメンです。
まずはモヤシを炒めはじめました。
フライパンから火柱が上がり、おばちゃんの顔は険しくなります。
職人の顔に代わりました。

味噌ラーメンの登場。
私自身、あまり味噌ラーメンを食べたことがないのでコメントはできませんが、あっさりとした味噌です。
トンコツスープには炒めたモヤシの風味が加わります。
麺は王道の黄色い麺。
懐かしい札幌ラーメンのようですね。
これといった特別なラーメンではありませんが、スープを完飲することができました。
後味が残らないスープです。

「ごちそうさまでした。またよろしくお願いします。」
また来たいです、と言っても、その時にゃもういないかもしれないよ、というおばちゃんです。
「そう言ってくれてありがたいですね。いつまでできるかわからないけど。でもね、今日お店を開けておいてほんと良かったです。どうもありがとう。」

やっぱり、おばちゃんは職人さんでした。
腕を組んで写っているラーメン屋の大将よりも、ずっとイキな姿です。
職人というものはどういうものか。
何回通ってもこの気持ちが伝わってくるのはすごいなあ。

追記)
正月七日までは、夕方までの営業だそうです。
「夕方って何時までなの?」
「そうだねえ、提灯に灯りを入れる前(の時間)までだねえ。」
ということです。
ちなみに1月7日の日の入り時刻は、札幌で16時16分でございます。

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2011年7月1日再訪

ごめんくださ~い
あれっ?暖簾新しくなったかい?

いやあ、なんもだあ。洗濯に出してたのさあ。1日(ついたち)ってのはねぇ、商売する人には特別な日なのさあ。大事な日なんだよお。休んじゃ駄目な日なのさあ。だからね、ついたちにはきれいな暖簾を出すの。

ふ~ん、そうなのかあ。気付かなくてごめんねぇ。
あっそうそう、正油(ラーメン)ちょうだい。

はい。
・・・そしてね、ついたちってのは父親の命日だから余計に大事にしなけゃならないのさね。
父親には今でも感謝してるよ。
女手一つでラーメン作ってきたからね。

父さん、ラーメン作るの反対しなかったかい?

したさあ!
でもね、反対押し切ったからね、頑張らないと駄目だと思ってるの。
今でもそうなんだよお。

この前おばちゃん、ちょうちんがあるうちは頑張るよって言ってたべなあ。

ちょうちん直す職人がもう小樽にはいないからね。同じ形だとしても、紙と糊が違うのさ。だから頼まない。
ちょうちんが先に逝くのか私が先に逝くのかどっちだべねぇ、あははは。

俺にはわからんし。

(プロ野球の中継をみながら)
7月入ってからあと何日でテレビ見れなくなるって表示されてるけど邪魔くさいねえ。
肝心なところ見れないのさ。
 (テレビのアナログ画面の左下の部分)
 (おばちゃんは日本ハムの野球の試合を観戦中。無類の日ハムらしい。7月24日でテレビ見れなくなるわあ。)

したらチューナーつければいいしょ。

みんな、そお言う~。テレビ見れなくなったらラジオ聴いてればいいんだ。

チューナー買わないの?

買わないよ。家賃払わんきゃなんないもん。

 (このような電波事情が正しいものかどうなのか。
  おばちゃんから好きな野球を取ってしまったら、ラーメン食べれなくなるみたいで・・・)

そんな話をしながらラーメンの完成。
やや酸味がかったスープ。
黄色のぷりぷり麺。
味の染みたチャーシュー。
今日はモヤシを炒めている時、炎があがらなかったのが残念。

でもね、ここは つかさワールド。
作り手の気持ちが伝わってくるラーメン屋なんです。

ありがとう。
ごちそうさま。

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2008年1月
小樽の都アーケードから路地裏に入ります。
街のど真ん中ですが、昭和の色が濃い感じです。

お店の前には、赤いチョウチンがぶら下がっていて、よ~く見ると「つかさ」と書いてあります。
10年ほど前にこのお店で食べたことがあります。
その時のチョウチンと比べるとだいぶボロボロになっていました。
お店はおばちゃん1人で切り盛りしています。
10年ぶりで来たんだよと言うと、「よく覚えてくださいました。」とたいそう喜んでくれました。
見た目はぶっきらぼうそうなんですが、喋るとすごく人懐っこいおばちゃんなんです。
「もうヨレヨレしながら、ラーメン作っているんですよ。」と言ってました。

さっそく正油ラーメンを注文しました。
もやしを鍋で炒めはじめます。
カウンターだけの小さいお店です。
目の前で火柱が上まで昇ります。
おばちゃんの顔が鬼のようです。

ラーメンのスープは、懐かしいトンコツのようですね。
くどそうにも見えますが、あっさりしていて、しょっぱくもない。
麺は黄色いちょっと太めのもの。
昔、この店に来た時は、(どんぶりの下のほうはしょっぱいから)
「よ~くかきまぜてくださいねえ。」と言っていました。
今回はそう言われなかったので、そうするんですよね と問いかけたところ、また笑顔で対応してくれました。
食べている最中や他のお客さんにも、「しょっぱくないですか?しょっぱかったら言ってくださいねえ。」
と声をかけていました。
もやしを油で炒めた香ばしさともやしの水気で、ちょうど良く、しょっぱさを和らげているのでしょう。

「小樽にはもうチョウチンを作ってくれる職人さんがいなくなったんだよねえ。」と。
「このチョウチンがあるうちは、わたしもラーメン作っていくよお。」と。

ただ作ってくれたものが、うまけりゃいいってもんじゃ ないんですわ。
味、雰囲気、作り手の気持ち。
全部あってのおいしさなんだと スープを全部飲んでしまいました。
全部飲むことができるときは、お店への感謝の表れ。

これで良いのです。

  • 2014.1.2 塩ラーメン
  • 2014.1.2 塩ラーメン
  • 2014.1.2 塩ラーメン

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9位

居酒屋 いさお (旭川四条 / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2013/08訪問 2013/09/29

旭川出身の血が騒ぐ「新子焼き」

旭川市の「15丁目」界隈。
旭川市の2条から3条あたりの15丁目付近、かつては旭川の食の台所と言われていたところです。
(今はどうなんだろう???)
対面販売の市場の通路は真っ直ぐと通りを貫き、蚊取り線香の煙と蝿取りリボンがぶら下がるお店では、魚・野菜・肉・豆腐などが
売られています。
売り手のおじちゃん・おばちゃんのダミ声の売り口上の中、
お客さん同志が通路ですれ違うことができないほど活気づいていました。
旭川市民であれば、「15丁目」を知らない人はいないんじゃないかと思います。
「15丁目」は「銀座」とも呼ばれていて、都合の良い時に使い分けているようです。
旭川の中でも、人間臭さが溢れる街角ではないでしょうか。

旭川のソウルフードに「新子焼き」というのがあります。
若鶏の半身を唐揚げにしちゃうのなら小樽では「なると」が有名ですが、
旭川の場合は、生後50~80日ぐらいの若鶏の半身を炭火で焼いていき、甘じょっぱいタレで仕上げます。
タレは身の隙間にどんどん入り込んでいきますから、けっこう味が染みた焼き鳥に仕上がります。
熱々でジューシーで香ばしく、食事というよりは酒のアテになってしまうでしょうか。
酒のアテにはかなりのボリュームかもしれませんが。
焼き鳥屋でないとお目にかかれない料理でしょう。
なので、焼き鳥屋に行く歳にもならずに旭川を離れた私にとっては、これが旭川のソウルフードと知るには遅すぎた・・・。
当然、飲ん兵衛だった親父は知っていたそうで。

実家の両親と一緒に、15丁目の焼き鳥屋「いさお」に行きました。
もちろん新子を食べにです。
お店は、15丁目のラーメン「蜂屋」のすぐ隣です。

お店の前には、焼き鳥のいい匂いが漂っています。
店主さんは、脱サラしてこの店を始めたそうですね。
しかしタレの作り方がよくわかりません。
タレの秘密なんて門外不出。
そこをなんとか教えてもらおうと、師匠と銭湯に行っては背中を流して続けていたという。
タレは「かん太郎」 という焼き鳥屋の師匠に教わったというもの。
今年で「いさお」は創業28年。
タレはかん太郎のときからのもので、70年間継ぎ足し継ぎ足し使っているそうです。
店主さんの情熱と努力・・・すげえなあ。

親と焼き鳥を喰いにきたことなんか・・・・・・生まれて初めてです。
メインは新子焼きですが、焼ししとう、豚レバー、砂肝、焼きしいたけなんかも。
しいたけは、 おおーっ、どうして傘の裏を向けて皿に載せとんじゃ・・・
苦手ですが成長した息子の姿を見せようとガブリと ・・・
私はご飯もので、かわ丼をいただきました。
ヒナ皮のドンブリですが、ありそうで出会ったことの無い、なかなかイケるドンブリものです。
秘伝の(?)タレはいい味しています。

新子焼きは、鶏の半身をそのまま焼いていくので大きな焼き鳥になります。
この日は年寄り両親となので、店主さんにものすごく気を使っていただきました。
大きな新子焼きは、食べやすく3等分にカット。
そのまんまの大きさの豪快さはありませんが、外は香ばしさでいっぱい。
中は柔らかくジューシー。
そしてタレが身の奥まで染みこみ絶妙です。
くどく見えますが、そんなこと無し。
親父も喜んでいたな。
新子焼きはタレと塩がありますが、まずはこのタレをお試し願いたい。
ただし、ビールは必須だと思います。

店主さんは、私どもが食べている間も、両親へさかんにお声掛けをしてくださいます。
「出張で息子さん、旭川へ? そしてご飯をご一緒に? いい息子さんですねえ~」
わかってはいますが、それだけ言われるとケツが痒くなり、うまく座っていることができないので、もういいって(汗;

店主の奥さんが、これをどうぞと自家製の「南蛮みそ」をくださいました。
これも酒のつまみでしょうね。
私にとっては、酒のつまみ = ご飯のおかず ・・・
美味いご飯が喰えそうな美味さ(^^)

お会計は、息子が出張旅費の余りから捻出します。
「いい息子さんだぁ。」
・・・まあ あとで貰うんですがね・・・

お店を出る時、私が運転する車が見えなくなるまでご夫婦で外で見送ってくれましたよ。

このお店は、高校の同級生のDr.S に「15丁目」界隈でのおすすめの焼き鳥屋を聞いたところ、教えてもらったお店。
クリスマスになると、ここで新子焼きを焼いてもらい家に持ち帰るそうだ。
いい店を紹介してくれて感謝するぜ(^^)
小樽の「なると」もクリスマスにはこうなります。
作り置きが増えますがね。

高校の同級生に、「新子」という漫画家がいます。
実際には姉妹の漫画家で「新子・友子」という名前で活動しています。
体格は新子焼きに・・・似てなくもない (どんなや?)
新子(姉)と友子(妹)のコンビで新子の名前であるが、よっぽど親は新子焼きが好きな熱血旭川人だったに違いない。
代表作に、「ミステリーDX」に連載されていた 「ロンリーウルフ」
めたぼは滅多に漫画を読まないが、なかなか笑わせてくれる「男の旅情ロマン」である。

 オイラはロンリーウルフ・・・
 美味いものにカロリーなんて関係ないのさ・・・ 

お話の内容はだいたいこんな言葉で終わります。


思い出に残る食事でした。
旭川のソウルフードである新子焼きを、もうすでに食べてきたかのような錯覚になりました。
両親へ・・・いままで新子焼きを教えてくれなかったことを恨むぜ。
新子焼きはこれからの私のソウルフードになっていくだろうな。
旭川、奥が深いぜ

ごちそうさまでした。


  • (説明なし)
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10位

THE YARD (帯広 / カフェ、洋菓子、パスタ)

1回

  • 昼の点数: 3.6

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 3.2
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/05訪問 2013/05/26

「迷う」ということが楽しみへ変わるお店でした

タイカレーを食べたくてお店を探していたところ、「潮華」というお店と、この潮華の近所である今回するレビューのお店がヒット。
まずは怪しいお店(失礼!)が好きな私は、「THE YARD」 にしたのです。

お店には看板が無く、お店の名前が窓に書かれている程度。
家カフェというより、隠れカフェというのでありましょうか。
ようやく見つけた難易度の高いお店でした。
帯広の西南大通、豚丼で有名な「ぶたいち」が近くにあります。

民家を改造したお店のようです。
お店の奥には、家の外だったところにテラス席が設けられていて、明るい日差しのなか食事をすることができます。
テーブルや椅子は、学校で使われていたものをリメイクしており、手造り感があふれています。

メニューを拝見しますと、グリーンカレーの文字が消されています。
今日は売り切れということだそうです。(残念・・・)
なんでもいいや、っと選んだのは、
「ナスとベーコンのトマトソーススパゲッティーニ」 。
「スパゲティー」じゃありません、「スパゲッティーニ」 というオシャレな呼び名ですね^^
気を取り直しましょう。
 (ちなみに、豚丼はこのお店にはありません。)

カッコよく盛りつけられたスパゲッティーニが登場。
おっしゃレ~♪

アルデンテ気味に茹でられている麺ですね。
メニューの説明に書いてある通り、酸味を残したトマトソースです。
ひと口目からトマトの酸味が口の中に刺してゆきます。
そのあとで、ナスの甘い食感とベーコンの塩気がだんだんとトマトソースにコクを増していき、マイルドな味わいになってきましたよ。
美味いな、これ^^

グリーンカレーは売り切れで食べることができませんでしたが、次回の楽しみが増えました。
手間がかかっていることが想像できますから。

紙ナプキンやコーヒーのフィルターに無漂白のものを使っていたり、玄関の足元の段差を車椅子用にカットしてスロープにしていたりと、お客さんに対する優しさも感じられました。
手作りのパンやオーガニックコーラというものが売られています。

「またどうぞ。 今度はグリーンカレーを食べにきてくださいね。」

そうします。
あったりまえじゃないですか^^
楽しみだなあ♫

ごちそうさまでした。


  • ナスとベーコンのトマトソーススパゲッティーニ
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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