めたぼさんが投稿した居酒屋 いさお(北海道/旭川四条)の口コミ詳細

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掲載保留居酒屋 いさお旭川四条/居酒屋

1

  • 夜の点数:3.5

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2013/08 訪問

  • 夜の点数:3.5

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

旭川出身の血が騒ぐ「新子焼き」

旭川市の「15丁目」界隈。
旭川市の2条から3条あたりの15丁目付近、かつては旭川の食の台所と言われていたところです。
(今はどうなんだろう???)
対面販売の市場の通路は真っ直ぐと通りを貫き、蚊取り線香の煙と蝿取りリボンがぶら下がるお店では、魚・野菜・肉・豆腐などが
売られています。
売り手のおじちゃん・おばちゃんのダミ声の売り口上の中、
お客さん同志が通路ですれ違うことができないほど活気づいていました。
旭川市民であれば、「15丁目」を知らない人はいないんじゃないかと思います。
「15丁目」は「銀座」とも呼ばれていて、都合の良い時に使い分けているようです。
旭川の中でも、人間臭さが溢れる街角ではないでしょうか。

旭川のソウルフードに「新子焼き」というのがあります。
若鶏の半身を唐揚げにしちゃうのなら小樽では「なると」が有名ですが、
旭川の場合は、生後50~80日ぐらいの若鶏の半身を炭火で焼いていき、甘じょっぱいタレで仕上げます。
タレは身の隙間にどんどん入り込んでいきますから、けっこう味が染みた焼き鳥に仕上がります。
熱々でジューシーで香ばしく、食事というよりは酒のアテになってしまうでしょうか。
酒のアテにはかなりのボリュームかもしれませんが。
焼き鳥屋でないとお目にかかれない料理でしょう。
なので、焼き鳥屋に行く歳にもならずに旭川を離れた私にとっては、これが旭川のソウルフードと知るには遅すぎた・・・。
当然、飲ん兵衛だった親父は知っていたそうで。

実家の両親と一緒に、15丁目の焼き鳥屋「いさお」に行きました。
もちろん新子を食べにです。
お店は、15丁目のラーメン「蜂屋」のすぐ隣です。

お店の前には、焼き鳥のいい匂いが漂っています。
店主さんは、脱サラしてこの店を始めたそうですね。
しかしタレの作り方がよくわかりません。
タレの秘密なんて門外不出。
そこをなんとか教えてもらおうと、師匠と銭湯に行っては背中を流して続けていたという。
タレは「かん太郎」 という焼き鳥屋の師匠に教わったというもの。
今年で「いさお」は創業28年。
タレはかん太郎のときからのもので、70年間継ぎ足し継ぎ足し使っているそうです。
店主さんの情熱と努力・・・すげえなあ。

親と焼き鳥を喰いにきたことなんか・・・・・・生まれて初めてです。
メインは新子焼きですが、焼ししとう、豚レバー、砂肝、焼きしいたけなんかも。
しいたけは、 おおーっ、どうして傘の裏を向けて皿に載せとんじゃ・・・
苦手ですが成長した息子の姿を見せようとガブリと ・・・
私はご飯もので、かわ丼をいただきました。
ヒナ皮のドンブリですが、ありそうで出会ったことの無い、なかなかイケるドンブリものです。
秘伝の(?)タレはいい味しています。

新子焼きは、鶏の半身をそのまま焼いていくので大きな焼き鳥になります。
この日は年寄り両親となので、店主さんにものすごく気を使っていただきました。
大きな新子焼きは、食べやすく3等分にカット。
そのまんまの大きさの豪快さはありませんが、外は香ばしさでいっぱい。
中は柔らかくジューシー。
そしてタレが身の奥まで染みこみ絶妙です。
くどく見えますが、そんなこと無し。
親父も喜んでいたな。
新子焼きはタレと塩がありますが、まずはこのタレをお試し願いたい。
ただし、ビールは必須だと思います。

店主さんは、私どもが食べている間も、両親へさかんにお声掛けをしてくださいます。
「出張で息子さん、旭川へ? そしてご飯をご一緒に? いい息子さんですねえ~」
わかってはいますが、それだけ言われるとケツが痒くなり、うまく座っていることができないので、もういいって(汗;

店主の奥さんが、これをどうぞと自家製の「南蛮みそ」をくださいました。
これも酒のつまみでしょうね。
私にとっては、酒のつまみ = ご飯のおかず ・・・
美味いご飯が喰えそうな美味さ(^^)

お会計は、息子が出張旅費の余りから捻出します。
「いい息子さんだぁ。」
・・・まあ あとで貰うんですがね・・・

お店を出る時、私が運転する車が見えなくなるまでご夫婦で外で見送ってくれましたよ。

このお店は、高校の同級生のDr.S に「15丁目」界隈でのおすすめの焼き鳥屋を聞いたところ、教えてもらったお店。
クリスマスになると、ここで新子焼きを焼いてもらい家に持ち帰るそうだ。
いい店を紹介してくれて感謝するぜ(^^)
小樽の「なると」もクリスマスにはこうなります。
作り置きが増えますがね。

高校の同級生に、「新子」という漫画家がいます。
実際には姉妹の漫画家で「新子・友子」という名前で活動しています。
体格は新子焼きに・・・似てなくもない (どんなや?)
新子(姉)と友子(妹)のコンビで新子の名前であるが、よっぽど親は新子焼きが好きな熱血旭川人だったに違いない。
代表作に、「ミステリーDX」に連載されていた 「ロンリーウルフ」
めたぼは滅多に漫画を読まないが、なかなか笑わせてくれる「男の旅情ロマン」である。

 オイラはロンリーウルフ・・・
 美味いものにカロリーなんて関係ないのさ・・・ 

お話の内容はだいたいこんな言葉で終わります。


思い出に残る食事でした。
旭川のソウルフードである新子焼きを、もうすでに食べてきたかのような錯覚になりました。
両親へ・・・いままで新子焼きを教えてくれなかったことを恨むぜ。
新子焼きはこれからの私のソウルフードになっていくだろうな。
旭川、奥が深いぜ

ごちそうさまでした。


  • 新子

  • 焼きししとう

  • 豚レバー串

  • 砂肝

  • 焼きしいたけ

  • 3等分して若鶏を焼いてます

  • 若鶏を焼いてます

  • 新子焼き 3等分のうちの2本

  • 新子焼き

  • かわ丼

  • 南蛮みそ

  • 新子友子作の漫画「ロンリーウルフ」

2013/09/29 更新

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