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初夏の比良山荘
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鯉の洗い
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初夏の鮎塩焼き
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冷やし鉢
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初夏の鮎ごはん
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わらび餅
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本もろこ塩焼
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造り 鹿・岩魚・鯉
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猪と熊
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朝食の席
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御殿山山頂より西方(京都方面)を望む
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八寸
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子持ち鮎の塩焼き
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鮎松ごはん
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比良の四季を愉しむ(^o^)
夏の美味を愉しみに比良山荘さんを訪れました。
いただいた料理は一番人気の「鮎食べコース」です♪
①八寸
根曲がり筍・木の芽味噌、猪ロース、鮎なれ寿司、岩魚うるか和え、
フルーツトマト、青梅、手長えび、酢れんこん
②早松茸とじゅんさいの吸い物
③鯉の洗い(川海苔ジュレ寄せ、芽紫蘇)
④鮎の塩焼き 3尾
焼きたての熱々をいただけるよう3回に分けて供されます。
毎回変わる器も趣があります。すっきりとした蓼酢とともに。。
⑤鮎の塩焼き 2尾
⑥天然うなぎ酒蒸し(穂紫蘇、酢橘、生姜酢漬、本山葵)
⑦鮎の塩焼き 2尾
⑧冷やし鉢(冷たい炊き合わせ)
丸なす、三度豆、うど、きくらげ、小芋・柚子、万願寺とうがらし、ごぼう
⑨鮎ごはん 鯉こく
⑩黒糖わらびもち
まず①八寸から、こちらならではの珍味が愉しめます。。。
とくに鮎なれ寿司、岩魚のうるか和えは味わい深く、酒がすすみます。
②地物の早松とジュンサイの吸い物は結構な香りがあり、やさしい味わいに胃が温まります。
③鯉の造りを辛子酢味噌でいただき、さらに食欲が増したところで、
いよいよ④⑤鮎の塩焼き。。。最初のピークに達します。
焼き立ての熱々を頭から齧るとシャリッと崩れ、
夏の清流の精気を集めて、小さな魚体に凝縮したような美味しさ。。。
これはもう、美味しいとしか言いようがありません!!
ここでちょっと趣向を変えて⑥天然うなぎの酒蒸し。
酢橘やショウガ、まろやかな本山葵をたっぷり載せていただきます。
分厚い身は適度に弾力があり、脂がほどよく乗って堪らない旨さです。
さらにピークは続きます。三回目の⑦鮎塩焼き。。。
最後の一尾を食べ終わると、祭りが終わった後のような一抹の淋しさ。。。
もうちょっと追加して食べたいけれど、鮎ごはんもありますので我慢します。。。
⑧冷やし鉢(冷たい炊き合わせ)
丸なす、三度豆、うど、きくらげ、小芋・柚子、万願寺とうがらし、ごぼう。。。
夏野菜の風味が濃厚で、丼鉢に一杯ほどいただきたかったです。。。
そして圧巻はやはり⑨鮎ごはんでした。
干した鮎の出汁はさらりとして優しく、繊細なのに、有無を言わせぬ力強さがあります。。。
ちなみに秋の抱卵した落ち鮎と、
松茸の豊かな香りの共演も、まことに素晴らしいものですが、
夏の鮎ごはんには爽やかな香りと仄かな苦味、澄みきったシンプルな味わいがあります。
それぞれに甲乙つけがたい美味であると思います。
最後に⑩黒糖わらびもちをいただきます。
もちっとまろやかな甘味に、とろとろになりつつ怒涛の美味コースは終了。。。
とにかく最高に幸せな、堪らないひとときでした。
夏の鮎、秋の落ち鮎と松茸、冬の月鍋。。。
野山や谷川に棲む自然の神に感謝。。
そんな感覚にさせてくれる店の方に感謝。。
季節ごとに、ぜひ再訪したいです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(2010.1)
泊りがけで再訪♪
午後4時頃に到着してすぐ、一番風呂を使わせてもらい、
部屋でゆっくり休憩したあと、午後6時半から夕食にした。
いただいたのは「猪と熊のコース」。
ほんの少しだけ書くと・・・
鮎のなれずしは乳酸発酵系の奥深き美味♪
本もろこの塩焼きは香ばしく、滋味たっぷり☆
そして・・・マキノの山で獲れた熊。。。
その肉は、写真のとおりの脂身なのに不思議。
煮えた出汁に入れても、浮いてくる脂や灰汁はごく少ない。
噛むとぷりぷりした食感で、なんとも言えない味があり絶品~(^o^)
おなか一杯で気持ち良くなり、部屋に戻るとすぐに午後10時から爆睡。
翌日は午前6時前に目が覚める。
窓の外は薄暗く、空気は凛として冷たい。
よく眠れたからか?熊のおかげか?
日ごろの疲れがすっかり取れた感じがする。
朝風呂にゆっくり浸かると、すぐにおなかぺこぺこになる♪
「秋の間」の椅子・テーブルでいただいた朝食。
真鍮ストーブの炎で、部屋の中は明るく、暖かかった。
とても静かな冬の朝の、熱々の一杯の白がゆ、
素朴にして洗練された料理は幸せな記憶となった。。。(^o^)
夕食の献立(猪と熊のコース)
①ゆず酒
②鯉の白子蒸し コウタケの餡かけ
③鮎のなれずし&頭の部分を叩き、なれずしの飯と和えたもの
④造り 岩魚 鯉 地物の鹿
⑤本もろこの塩焼き
⑥鍋 地物の猪と熊 加茂の葱 芹 おたふく菊菜 栃餅 うどん
⑦揚げ物 岩魚の皮と頭と骨せんべい ふきのとう
⑧鯉こく ごはん 香の物
⑨和三盆のゼリー 黒豆甘煮入り
朝食の献立
①梅ぼし へしこ 独活のきんぴら
②焼き魚 子持ち鮎 味噌漬け
③冷炊き合わせ しいたけ こいも 赤こんにゃく 高野どうふ
④おひたし 菜花 長芋 うす揚げ 和辛子
⑤蕪 揚げ生麩 柚子 あんかけ
⑥白がゆ 白ごはん
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(2009.10)
信頼するレビュアーさまに感謝。
おかげさまで比良の秋を満喫できました。
まず食前の運動&紅葉狩りに、武奈ヶ岳を目指して山登り。
ところが杉の植林の中、予想以上のきつい登りが続き、
御殿山 (1097m)に登ったところで時間切れ。
御殿山から武奈ヶ岳までは比較的楽な道で、素晴らしい眺望だが、
鮎と松茸のほうが、もっと大事なのであっさり引き返す~
しかし、天気に恵まれて素敵なハイキングだった。
一年のうちに何度も無いような、穏やかな秋晴れ。
稜線を吹き抜けていく風が、爽やかで気持ち良い♪
紅葉は御殿山の7号目から頂上付近にかけて愉しめた☆
お腹ぺこぺこで比良山荘へ。
登山道からすぐ近くの静かなところにある。
玄関を入ると、自然に背筋が伸びる。
部屋係へと引き継がれ、座敷へ通される。
酒は凍らせた竹筒入りの不老泉辛々を。
いただいた料理は
・八寸 松茸と菊花の煮びたし、鮎なれ寿司、焼き栗、くろかわ茸、里芋など
・鯉の洗い(あしらいはつるむらさき、岩海苔ジュレ、岩茸)
・岩魚と茸(なめこ、ぶなしめじ、いくち茸、松茸)の土鍋仕立て
・鮎の塩焼き すっきりとした蓼酢とともに
・しめじの胡麻酢和え
・鮎の香味焼き(山椒、醤油)
・おかき揚げ(松茸、ぎんなん、渋皮の栗)と稲穂の素揚げ
・ゆりねまんじゅう
・鮎松ご飯、鯉こく
・水菓子~熟柿、葡萄
山の辺料理とのことだが、調理は洗練されている。
どの料理も美味しく、鮎の塩焼きで最初のピークに達する。
給仕してくださった仲居さんから、
この鮎は骨まで柔らかく、頭から丸ごと食べるよう勧められる。
ならばと、がぶりと齧り付くと・・・
皮目はパリッと、中はホクホク、なるほど骨まで柔らかい!
丸ごとすべて、頭も、真ん中も、卵も、しっぽも、
部位ごとの旨味と香りが楽しめる♪
なんというか、落ち鮎の既成概念を覆す美味。。。
これは若鮎を、ぜひとも食べてみなければ・・・
くろかわ茸や岩茸など茸類も目から鱗。
こんなに風味がくっきりとしたものは初めてかも。
圧巻は、ふっくらと炊き上がった鮎松ごはん。
鮎と地物の松茸と、特有の芳香を持つもの同士だが、仲良くひとつに纏まっている♪
米と水の質の良さもあるだろうが、とても上品で力強い美味☆
ひとくち食べて、はぅわっ!!と息を呑み、あとはただ黙々と味わう~最高に旨~(^o^)
おこげがまた格別。。。しあわせ~☆
器は信楽の作家物を中心に、伊万里の染付けなど趣がある。
ご主人が選んだものだそうな。
またサービスは丁寧で、伝統的な日本旅館の良さが楽しめる。
周囲の自然環境は素晴らしく、雰囲気の評価に加算した。
今回は日帰りだったが、のんびり宿泊&朝食してみたいと思った。
すごく良かった。
季節ごとに、ぜひ再訪したい。