藤猫さんが投稿したビストロ ド ラ シテ(東京/広尾)の口コミ詳細

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ビストロ ド ラ シテ広尾、乃木坂、六本木/ビストロ、フレンチ、ワインバー

1

  • 昼の点数:4.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/07 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

今年の夏のひとさら

今年の夏、一番おいしかったお料理のひとさら… 夏トリュフのオムレツ‼︎

たまごとトリュフ… まさに出会いもの。丁寧に仕上げられたシンプルなオムレツに、たっぷりのトリュフスライス。目にした時の驚きと感動。そして、口にした時のさらなる驚きと感動。これだけの量のトリュフとなると、鼻腔も口腔ももう香りの洪水。鼻を抜ける香りの余韻に恍惚。トリュフの香りを受けとめ昇華させる、シンプルだけれど力強いオムレツ。このオムレツはかなりしっかり火が入っている様子なのだけれど、不思議なことに冷めてもやわらかさと味にあまり変化がない。冷めたオムレツほど興醒めなものはない、と思っていたけれど、考え改め。トリュフの香りをオムレツがさらに引き立てる。トリュフだけを口にするのと、オムレツと一緒に口にするのは全く違う。オムレツだけでもおいしいのに、トリュフの香りとオムレツが合わさると、芳醇⁈妖艶⁈魅惑⁈なんと言ってよいかわからない快感のようなおいしさ。

添えられた新鮮なシンプルなサラダが合いの手となり、白ワインが進んでしまう…。


「ビストロ ド ラ シテ」うだるような暑さの夏のある日、一番お気に入りのお店なの、と親友が連れてきてくれました。
お店へ一歩入ると、そこはもう異国。壁の絵の飾り方一つにしても、もう日本ではない。たくさんの人々の幸せな時間を積み重ねたからこその重厚感ある内装。

スタートは泡から。たっぷりのポークリエットと自家製天然酵母パン。炭水化物とお酒を同時にいただくと悪酔いしてしまう体質だというのに、このポークリエットと自家製パンが止まらない。なめらかで濃厚で深い味わいのリエットと僅かな酸味と重さがあるパンの相性が素晴らしい。食べ過ぎるとお料理が食べられなくなっちゃうよ、と言われているのに止まらない…

親友がオーナーに相談して選んでくれた良い感じに冷えた白。また、これがリエットに合う。そこへ、焼きとうもろこしのスープが登場。コーンスープではない。焼きとうもろこしのスープ。こういう逸品をいただくと、フレンチはいいなあと思う。自由で豊かで楽しい。とうもろこしが焼けた香ばしい香り、夏祭りのワクワクを連想させるあの香りをまといながら、とうもろこしの甘さとスープのコクのコントラスト、粗挽き胡椒がピシリと味を引き締めている。スプーンをかえす度に幸せを身体に取り込んでいる気分。スープの量もたっぷりで驚いた。リエットとパンとスープで結構お腹いっぱいよ⁈ おいしいから止まらない…。食べていて、しみじみ思ったけれど、スープの塩分てこういう感じが理想なんだなあと。一口目二口目はあまり塩分を感じない。あれ、味薄いかな⁈ くらい。そのかわりに香りを十分に楽しめる。食べ進めるとスープのコクや味の複雑さを次々見つけていける。最後のひとすくいまで飽きさせない工夫。

スープの次に、夏トリュフのオムレツ。前述通り。
次のお料理は、豚スネ肉のコンソメ、ジュレ仕立て、クレッソンとアメーラ添え。このジュレ、量も味もまたまた驚き。
豚のコンソメとはどんな感じかなと思っていたけれど、想像と全く違った軽やかさとじわりと続くコク。後から僅かに豚の香りのようなもの。豚スネ肉のコンソメと聞いていなかったら豚とはわからない。しかし牛肉のコンソメのようなトーンの高さとははっきり違う。豚の匂いというかしつこさみたいなそういうエッセンスは存在するのだけれど、そのエッセンスがアメーラトマトの新鮮な酸味と旨味が合わさってたまらん。盛夏に食べて身体を癒すお料理‼︎ ジュレのプルプルさに、クレソンとアメーラトマトの異なる食感がリズムを与えて楽しい。量はしっかりだけれど、クレソンの香りが、味に変化を付けて飽きさせない。

次のお料理は、ヒラメのポワレ、グルノーブル風焦がしバターソース。表面はカリッと香ばしく仕上がり、中の身はふっくらホロリと。フレンチのバターの重さは割と苦手目だけれど、よほど良いバターをつかっているのか溶かしバターを特別な手当をしているのか、ソースは軽やかでバターのくどさはどこにもない。フレッシュトマトの酸味と香味野菜の香りが夏らしさを感じさせる。特筆すべきこと、添え野菜のカブのソテー。カブの甘さとソースがぴったり。固めに仕上げた火の入れ方のカブは、食感良く、ヒラメと異なった立ち位置にありながら、見事な存在感。カブをきちんとお料理するとこんなお洒落で存在感がある仕上がりになるのね…。

次にお肉料理に続く予定だったけれど、お腹いっぱいになってしまい、残念ながらパス。最後にデセールとカフェ。デセールのフランボワーズのムース⁇の香りと酸味が最後に口の中をすっきりさせてくれました。

おなかいっぱい、ごちそうさまでした。感動と発見、おいしいということ。素晴らしい時間を過ごせました。また、必ず伺いたい…

  • 夏トリュフのオムレツ

  • 焼きとうもろこしのスープ

  • 豚スネ肉のコンソメ、ジュレ仕立て、クレッソンとアメーラ添え

  • 夏トリュフのオムレツ ヒラメのソワレ、グルノーブル風焦がしバターソース

2015/09/19 更新

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