レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2012/12訪問 2014/07/15
私の知っている和食通の方々、ほぼすべての方々がこちらのお店を絶賛されており、
また、食べログを拝見しても、名だたるレビュアーさん達がこぞって好評価。
果たしてどんなお料理を出されるお店なのか、かねてより興味深々でありまして、
2012年師走、不肖ながら、私もしのはらさんの暖簾をくぐらせていただきました。
はっきり言って、アクセスはとても不便。
車で行くのがベターでしょうが、私も相方も酒飲みなので、どうしてもお酒は頂きたい。
そこで、電車で行くことになるのですが、最寄駅は、JR草津線甲西駅もしくは三雲駅。
そこからタクシーで10分~15分程度でしょうか。以前は、ご主人の弟さんが車で送迎
してくださっていたようですが、弟さんが独立され(行ってきました。お店はこちら)、
今はそのような対応ができなくなっているようですね。
なお、JR草津線は一時間に数本しかないので、時刻はしっかり調べておきたいところ。
さて、以下、当日の回顧的レビュー。
JR三雲駅に到着すると、あいにくの雨。腹ごなしに歩いて行こうなどと無謀なる決意を
していたものの、そんな決意もその雨に流されたようで、タクシーに乗車。運転手さんに
しのはらさんのお名前をお伝えすると、ご存知でいらっしゃったので、ほっとします。
道が混んでいたこともあり、約15分~20分程度要したものの、無事到着。時刻は18時。
仕込みの関係で、お食事は18時30分からのスタートになりますが、18時以降であれば
入店可能であるとの説明を事前に受けていたので、期待に胸を躍らせながら扉を引きます。
二階に通されると、写真の広いお部屋に私ども二人だけ。
ビールを注文し、喉を潤しつつ、お料理を待ちます。お酒のメニューに目をやると、日本酒
だけじゃなく、シャンパン・スパークリングワインのメニューが豊富。
京都北白川の中善さんで、ワインと和食の相性の良さに開眼したこともあって、
少し迷いましたが、今回はひとまず、日本酒中心でお願いしようということにしました。
そんなこんなであっという間に、時刻は6時半に。
いよいよお料理。事前にお願いしていたのは、13000円の献立。相方が私がお魚が好き
ということを事前にお店に伝えてくれていたらしく、お魚中心で献立を構成してくださったとのこと。
具体的なお料理の内容については、写真のコメント欄を見ていただきたいんですが、スマホ
からだと、写真のコメント内容読めないのかなあ・・・。万が一、お料理内容について気になる方が
いらっしゃいましたら、PCでご覧になるか、スマホからならPCバージョンでご覧くださいませ。
ということで、私なりの、しのはらさんのお料理をいただいた感想を少し。それと圧巻だった向付
の内容について若干の補足を。
写真では分かりにくいですが真ん中奥にあるのが、氷見産のブリの腹身。
これ本当にブリなんだろうか。ただ脂っこいだけという理由でブリのお造りを嫌いだという人も
多々いらっしゃいますが、これは別格中の別格。白バイ貝は噛めば噛むほど磯の香りと旨味が。
ということで、全体の感想を。
まず、第一に圧巻のCPである点は皆様がおっしゃっられている通りで、今さら私が付言する
必要はないと思います。この日も天然フグのフルコースがさりげなく組み込まれていますよね(笑)。
ですので、お財布事情を考慮して、許されるのであれば、できるだけ高い献立を召し上がって
いただくことお勧めします。2万円を超えるコースもありますが、それは5名以上などの制約があるようで、
2名では注文できませんでした。他の方の口コミによれば、栗東の馬主の方が注文されるとか(汗)。
なお、こちらで充実した献立を頂く場合の感覚としては、懐石を二周いただくイメージ。
つまり、相当な量です(笑)。適度に残しながら食べてください、とお店の方。
でも、せっかくなので、全部頂きたいですよね。私どもは鍋の手前で満腹中枢からSOSの信号を
受信しましたが、お店のお方とご主人と楽しく会話させていただいたおかげで、その後の炊き合わせと
お鍋もおいしくいただけました。
第二に、食材のレベルが群を抜いています。
ご主人にお話を伺うと、そういった素晴らしい食材を安く確保できる理由として、日本料理では、
原則として、同じ食材を献立の過程で二度使うことは許されないとのこと。
そうすると、必然的に、食材が余ってしまいロスになる。
だけども、ご主人はそういった枠にはこだわらず、いい食材を仕入れ、完全に使い切ることでロスを
なくしていますと。何とも合理的ですよね。
この日も、ふぐに偏ってしまいましたねとおっしゃられましたが、白子までいただい有難い限り
であります(笑)。
そして、第三に、なんといってもご主人の料理人としての気質及び探究心といいましょうか。
美味しいお料理をお客に出すことに全身全霊を注いでいらっしゃって、私どものような若輩者の
拙い質問にも丁寧に答えてくださいます。
料理に対する愛情、仕事に対する真摯な姿勢。
リップサービスだとは思いますが、私どものような同年代の若い方にも日本料理のおいしさを
知ってほしいんです、とおっしゃってくださいました。
私如きがこんなこと言うのはおこがましいですけど、和食としての完成度を競えば、現状しのはらさん
を超えるお店は数軒、あるいは数十軒はあるのかもしれません。
ですが、しのはらさんの場合、これから先もっともっと美味しいものを食べさせてくれそうな予感が
するんですよね。そして、その予感は確実に的中すると思います、
ご主人にとっては、まだまだ試行錯誤段階なのかもしれないし、かつ私も随所にそう感じましたが、
現段階でこの次元ですから、末恐ろしいというほかないと思います。
18時半からお料理の提供が始まり、最後、私どものせいでバタバタしましたが、お食事終了時刻は
ほぼ22時。入店時刻から起算すると4時間ですか。至福の時とはまさにこのことでしょう。素晴らしい
お食事を頂くことができました。
最後に、帰り際、タクシーを呼んでいただき、この時間のこの電車に乗りたい旨、お店の方にお伝え
申しあげると、雨の週末でタクシーがつかまらないとのこと。あー、次の電車まで時間つぶさないとな
と覚悟を決めたのですが、なんと、店員さんがマイカーで駅まで送ってくださいました。
おかげで電車に乗れましたが、本当に申し訳なかったです。これだけよくしていただいたのに、ご主人
に御礼のお言葉をかけることもできず、、最後のお抹茶おいしかったのに、もっと味わいたかったな(笑)。
雨の中深々と丁寧に頭を下げられ、車に乗り込む私たちを見送ってくださるご主人。
まさに掛け軸の横に飾られた稲穂のようでした。
個人的に、ご主人の目指すお店に今後も寄り添ってみたくなりました!
そんな思いを抱かせてくれる店はそうそうありませんよね。滋賀の名店、発見。最高のお店です。
以上、ご参考まで。
2位
3回
2021/02訪問 2021/02/15
【10年以上のお付き合い】今だからこそ外食の意義について考えてみました♪@北白川
恐怖の大王を予言した人はいれど、まさか昨今のコロナ禍なんて誰も想像すら
してこななかったわけで、そんな中、外食が禁忌という風潮にかかわらず、
改めて馴染みのお店に伺った感想をば。
お目汚しになりますこと予め申し上げておきます。
さて、北白川の中善さん。
もう10年以上のお付き合いになります。私ども夫婦の愛してやまない大好きなお店。
私も40代になり、大将もお変わりありませんでしたが、人は平等に歳を取る(笑)
食べログさん初め他のメディアではあまり目立たないお店ですが、菊乃井さんのご出身
でずっとミシュランの星も獲得してきてはる安定感のあるお店。
1万と1万2千円のコースでランチは予約があれば対応してくれます。
ここのところ京都の懐石店に限らずいわゆる高級店と括られるお店については
軒並み客単価が3万円を超えるのも珍しくなくなり、じゃあかと言って価格改訂前より
もそれ相応に良くなったかと言うと素材含めそんなこともなくて、そんななか正直
月一回通えるこの価格帯でやってはる名店だと思ってます。
おそらく反論もあおりかと思います。
確かに、この日の中善さんのトラフグの質でいうなら、もっと大きくてトラフグらしさ
を追求した形で提供するお料理屋さんもあるでしょう。
せやけど、写真見てください、この量ですよ、今更だけども、ようこそうちにという
もてなしのお気持ちを感じざるを得ず、女将さん大将私ども2人の空間が設定されるわけです。
月毎にメニューは変わります。
2月と9月はお客さん還元月間で2月はトラフグはじめ信じられない内容のラインナップで
たまに感じる懐石でもうおわり?ってのがないです(笑)
もちろん、毎月伺いたいですが、それも難しい中で目いっぱいですね、奇をてらわず
客をもてなすラインナップ。
今時の懐石店ですと八寸をカットしてしまうかあるいは違う形で提供する
お店がむしろ主流かなと思うんですが、中善さんは手間暇惜しまずしかも調理技術
がもろに反映される八寸がむしろウリです。椀にせよ、焼物にせよ、竹屋町三多さ
んみたいな究極的な引算的なお店ではない一方で関東和食にありがちな足し込みも
ないと言う意味で個人的には京都和食の導入的なお店として評価しております。
嫌味でも何でもないんですけど、緒方さんみたいなお料理の出し方をされるお店
がお好きな方とはここで相いれないということになると思いますし、それって
実は京都の懐石語るうえでめっちゃ大事なことだと思ってます・・。緒方さんは
美味しいですよ、引き合いに出させていただくくらい有名なだけで。
お酒の話。
奥様がソムリエさんなので、ワインと和食のマリアージュも楽しめますし、
その点木屋町のみくりさんとも全く違ってて、あくまでワインは二番手お料理ありき。
羽田酒造さんの営業スタイルは派手目ですけど、日本酒ももちろんいいです。
正直、私どもは京都に長く住んでいて、大将も女将さんもそうなわけじゃないですか。
その意味での波長が合う合わないはあるかもしれないし、逆に言うと、その前提が
ないならば行きにくいわとか、他地域の方が行きやすい店ってどこ?みたいなあり
がちな切り口になるんですが、個人的には、京都の外食ってフィルターいらないですし、
つまるところ京都の和食店のおもてなしってすげえなって話なんちゃうかなと。
今だからこそと申し上げましたが、まさにそうで、一食を共にするという空間の演出、
その演出の仕方如何によって人を幸せにできることそれこそが外食の意義であり、
私はそれに乗っかっているだけだろうと思っております。
その日の一食を確保して、ずっと楽しみにしながら仕事して、その日が来た時の期待感。
こういう感覚って飲食店さん独自ですよね。
そんな大切な日を過ごさせていただいたというご報告♪
京都の和食屋さんは敷居が高いと一般的には思われており、私自身も
そう思っていた20代後半、京都の本格的な懐石料理をおそらく初めて
頂いて感激したお店がこちら北白川の中善さん。
それ以来ほぼ毎月あるいは季節ごとにその後結婚した今の嫁さんと
通い続けていました。このたび、入籍して約5年の節目もあり、
約5年ぶりに伺ってみました。
中善さんは言わずと知れた京都の名店、菊乃井さんのご出身。
お師匠さんと呼ばはる菊乃井の大将から授かった言葉や教えを
時折披露して下さるのですが、そこにはブレてはいけない「料理」屋
としての核心が垣間見え、それに共感した素晴らしい時間でした。
ところで、私がいくらぼやこうが憂おうが、そんなこととは無関係に
時がたち、中善さんに通っていたころと京都の料理屋さんをとりまく
状況は変化しました。
多くお話しした中で、それとの関係で中善の大将がお師匠さんから
授かったお言葉の一つはこれだそうです。
「俺らは料理屋、飯屋や」
この意味するところは、一つには料理屋やねんから、「料理」を提供せよ、
もう一つには飯屋やねんから、「飯」として食べてもらえという内容と
私は解釈、理解しました。
鮨屋さんのようにいい素材を追い続けるのはいいと思うけど、それを調理
することが料理であって、それをプロがする以上は付加価値はそこに伴う
のは必然だとしても、浮世離れしたような付加価値をこちらから設定する
ことは「料理」屋としての範疇を超えるという教え。
外食という娯楽において、「食」に重きを置きすぎると、「楽」しむという
目的から脱線していくというジレンマはどこかで解消しなくてはならず、
思うに、つまるところ、対価を払って一食に費やす時間を確保する場所が、
私にとっては中善さんという「料理」屋さんがしっくりくるということなのでしょう。
さて、そんな眉唾な講釈はこのくらいにしておくとして、お食事の話。
五年前に値上げしはりましたが、そこから据え置き、高いコースで12,000円(税抜)。
お昼営業は予約が入ればというスタンスも相変わらず。実はお昼は初めてだったんですが、
お昼に高い方のコースをお願いしました。
まず、料理屋さんとして、毎月1日に献立を練らはります。
なので、ありきたりなものが毎回出てくるわけではないので、そこも楽しみなんですが、
特に2月と9月は顧客還元月間ということでかなりのお得感満載な献立が提供されます。
写真は、懐石料理の流れの中に、中善さんの個性を織り込んだ献立です(2020年2月)
てっさ、白子、唐揚げ、椀はグジにメインの鍋はすっぽん。
高級食材を惜しげもなくというところはもちろん、食事なのでお腹いっぱいになります(笑)
何より夫婦水入らずの時間をお二人と過ごせたこと、そしてやっぱりここやんなと
2人で笑顔で帰路についたこと、あえてまたいいますけど、京都の料理屋さんは敷居高い
けど、まずは中善さんに行きよし、若い方に心からお勧めできるお店です♪
ご清聴(ry
はじめに、私事ですが、この度無事入籍しました^^v
そんな嫁と付き合っていた頃、嫁を高級な懐石料理店に
連れて行ってあげたいと思い連れて行って以来、もう
4~5年のお付き合いの中善さん。
入籍して初めての外食は中善さんでというのが嫁の
たっての希望で、一年数か月ぶりにごあいさつを
兼ねての訪問。
なお、幸いなことに見てくださる方が増えてきたので、
読んでいただくにふさわしい内容に改定すべきと思い、
過去の写真は最新訪問時以外のものは、一部除きほぼ
すべて削除しました。
また、過去の献立に関しても直近の写真付きのものに比べると、
情報としての価値は低いと判断したので、レビューからも
削除しました。
さて、ここからが本題
中善さん。京都は北白川のミシュラン和食店。大原出身の
親しみやすい大将は露庵菊乃井が修業先。
店内はピンと張りつめた空気はなく、とてもカジュアル。
お料理は、2015年5月時点で8500円と12000円のコース。
お昼は4800円のコースもあるみたいですが、お昼(完全
予約制なはず)でも夜のコースをお勧めします。
以前は7000円と10000円のコースだったので、この値上げ
がどうなのかなっていうところは気にしていましたが、
否、十二分に満足できる内容でした(お写真は12000円の
コース)。
お酒も安くて相変わらずおいしくて。
酢の物がおいしいとか八寸が神だとか今更ですかね。
2015年5月のお椀はカツオ昆布だしに玉露という初体験も。
大将もマスコミ関係の対応やその他の対応で気苦労がおあり
らしく、正直、私もレビュー更新するか悩んでいたんですが、
相変わらず謙虚でまじめな大将の仕事ぶりを拝見していると、
応援したくなります^^
12000円ののお料理と25000円のお料理を比べられても困る
とかそういう逃げ口上抜きにして、おいしかった~って思える
お店ですよ^^あ、品の悪い人はお断り(笑)
3位
1回
2013/08訪問 2014/09/29
芦屋の超予約困難ミシュラン☆串揚げ店!笑顔の素敵な大将の創り出す素晴らしい串をご賞味あれ♪
※レビュー修正2014年7月※
●2011年9月初訪問
何度も電話で予約を試みましたが、振られ続けること数回、
念願叶って芦屋のあ~ぼんさんへ行ってきました。
夙川の阿坊さんはこちらの暖簾分け店、新地の凡さんも
こちらのお店のご出身の方がやられています。
串あげというと、お店中に油の熱気と臭いが充満して、着ている
服が油臭くなってしまうイメージですが、あ~ぼんさんはそれら
とは無縁です。さすがは芦屋の高級店!(笑)
お店はカウンター席とテーブル席がありますが、カウンター席で
揚げたてをすぐに頂くほうがいいように思います。
<二回転制>
午後6時~と8時~の二回転制。
どちらがいいかは皆様の都合にもよるかと思いますが、二回転目の
ほうがゆったりとできるのは言うまでもないとして、ただ、二回転
目だと、後ほど述べるお代わり串に売り切れが出る場合があるので、
一長一短でしょうか。
<メニュー>
メニューはコース一本で5500円(2011年時点)。
本数は日によって多少違いはあるかもしれませんが、
箸休めの茶そばを挟んで全部で21本前後。
席に着くなり、食前酒が運ばれまて、コーススタート。
店員さんの見事な連携でテンポよく串が運ばれてきます。
あえて何の串か告げないというのが一つの売りであるらしく、
今度の串はなんだろうと期待しながら口に運びます。
衣は大阪の新世界の有名店のようにぼてっとしたものではなく、
薄くパン粉がまぶされている程度。
揚げ油はラードですが、全くしつこくなく、いくらでも食べられます。
ここの串揚げで胃もたれしたという人は今まで僕の知る限りいません。
なお、揚げ油は、一回転目と二回転目で全て完全に取り替えます。
串およびその内容は、再訪時のものを、写真掲載してありますので、
興味のある方はそちらをご覧ください。
これらを醤油・からしソース・ウスターソース・塩で頂きます。
これらのソースの完成度の高さも圧巻。
テーブルにセットされている野菜スティック、生キャベツも新鮮で
素晴らしいと思います。
串が一通り供されると、デザート串、コースで供されなかった串
の説明およびもう一度食べたい串はないか?と聞かれます。
この日、私どもは、ビールを3杯ほど飲んでいたので、すべて遠慮させて
いただいたのですが、次回はぜひとも食べてみたいです。
皆様も始めていかれる際には、お代わり串のことも考慮に入れながら
お食事されてみてはいかがでしょう?
<お酒>
なお、お酒のメニューはありません。
ワインリストはお店の方にいえば持ってきていただけるようでした。
ワインにあいそうな串もたくさんありました。
<総評>
会計は、この日含め、ビール数杯、お代わり串を数本頂いたとしても、
一人8000円~9000円。ワインなど召し上がられると、もっと
しますよね。はっきり言ってお安くはないとは思います。
ただ、串揚げというカテゴリで呼んでいいものかと躊躇するほどの完成度。
関心を通り越して驚かされます。
素材のうまさを最大限生かすべく、考え抜かれ計算しつくされた串。
味もさることながら、お店のご主人も数回にわたりお客ごとに
声を掛けて回られ、にこやかでとてもフレンドリーなお方でした。
人様の仕事を評価することなんておこがましいですけど、こちらのお店
は店員さんの連携然り、淡々とした仕事ぶり等々、味以外のサービス面
含めとても素晴らしいお店だと思っています。
多少好みに煩い方であっても、このお店ならば、絶賛されないにせよ、
ケチをつけられるようなことはないと思います。それくらい貴重なお店。
お近くの方、お近くじゃない方も是非行ってみてください!
●2011年11月
2回目。
この日の一本目は、いつもの春巻きではなく、レアに揚げられたカニの
足がドーンと提供されてスタート。
どの串もとても美味しいです。
ご主人にも美味しそうに食べてくれるから見てて嬉しいよって
お声掛けいただきました。
念願のお代り串。
まず、北海道産の生ウニをあしらった貝の串があるとの説明。
貝柱(タイラギだと思います)に薄く衣をつけてさっと揚げたものの上に
ウニをあしらい、さらにおろしたての本ワサビをのせて。
まずい要素なし。
次に、コースで出た牛ヒレよりも味の濃い部位があるのでそれはどうかと。
ヒレの中でもより柔らかく濃厚な部分で全部で10串程度しか取れない、
その名もサイドマッスル(笑)。強そうだ。
これは非常においしい!
肉系のお代わり串は2回転目に残っていないことも多いとか。
●2012年12月
3度目。
2012年の〆はこちらでした。
こちらで串揚げを食べてしまうと、他ではなかなかいただく気に
なれなくなりますよね。
来年もよろしくお願いします。
●2013年2月
4度目。
一部写真撮ってみました。
この日は大将との会話も弾み、あらためてこのお店の素晴らしさを再認識。
芦屋の名店健在です。
●2013年8月
5度目。
芦屋でこれほど予約が取れないお店はないと思います。
週末なら一か月以上前から予定を立てなければなりません。
この日も一月半前に電話し、空いてる日をお伝えして、それで
ようやく席が確保できました。
さて、お弟子さんたちがどんどん成長しているのが分かります。
今回も大満足でした。写真一部追加しました。
4位
1回
2012/05訪問 2014/07/15
とあるイベントに際し、どちらのお店に寄らせてもらおうか一頻り悩んだ挙げ句、
北新地の有名店「さえ㐂」さんを訪れました。
2か月ほど前に予約を入れ、開店時刻とほぼ同時に暖簾をくぐると、大将が元気よく
迎えてくださいました。
高級感あふれる店内。無論メニューなどありませぬ。
カウンター内に大きなお櫃と捌かれるのを待っているであろう貝が数個鎮座しているだけ。
入店して20分もしないうちに店内は満席。
客層は、新地のど真ん中で時間帯が早目ということで、近所の飲み屋の女性と
そのお客さんと思しき方々が半数、それ以外のお客は私共ともう2組ほどでしょうか。
さてさて、ビールを注文してのどを潤したところで、おつまみ+握りのコースがスタート。
まず、おつまみ
<もずく酢>
歯ごたえのあるシャキシャキとした青森県産のもずくの上にクラゲの頭・ルッコラ・
燻した真蛸・サメの軟骨が乗せられ、さらに赤紫蘇が添えられた見た目にも美しい
一品からスタート。燻した真蛸の香りと食感、ほどよい塩気が全体を上手くまとめています
<イサキとアマテカレイの薄造り>
非常に型のいいイサキでした。味も庶民の私が知るイサキのそれではなく、
さっぱりとしてはいる中に上質な旨味が凝縮。
アマテカレイは肝醤油でいただきましたが、この肝の旨さにまさに度肝を抜かれます。
肝醤油以外にも昆布醤油が供されますが、こちらの昆布醤油もまた絶品。
<初鰹のづけ>
初鰹を軽くづけにしたものが登場。そのままか生姜醤油で。少しねっとりとした食感が
最高にうまい。鰹独特の生臭さは皆無。二切れ目は生姜醤油でよりさっぱりと
<舞鶴産生トリ貝のしゃぶしゃぶ>
入店した際にカウンター内に鎮座していた二枚貝はトリ貝だったようです。規格外のサイズ。
捌いた際に鶏のもも肉のように見えることからトリ貝という名前になったとの説があるんですよと大将。
なるほど、これだけ大きいとそう見えなくもないな。
とろみの付いた昆布ベースの出汁にくぐらせたトリ貝をナスと共に。
こちらもそのままでもよいが、わさびを添えて上述の昆布醤油で食べてもうまいということなので、
忠実にそれを実行。トリ貝の甘みがより引き立ちます。
生トリ貝は大好物でしたが、ここまで上質なトリ貝を食べたのはおそらく初めて。
トリ貝のひもを串に巻き付けさっと焼いた串。極上の旨さ。
<海うなぎのうな茶風>
刻んだ大葉を混ぜ込んだ酢飯の上に海うなぎの白焼きを乗せ、とろみの付いた出汁をはった一品。
わさびを出汁に溶かしながらいただく。
うなぎの土臭さというか泥臭さが嫌という方をたまに見かけますが、それらが全くないです。程よい弾力の
身と香ばしく焼かれた皮目が絶品。ただ、酢飯と合わせるべきかどうかは好みが分かれるところかな。
<のどぐろの塩焼き、焼き野菜添え>
のどぐろの塩焼きを山芋にわさびを漬け込んだソースとともに。
脂ののったのどぐろとこのソースの相性がとてもよかったです。焼き野菜はこごみとホワイトアスパラガス、
丸ズッキーニ。
<あいなめとアオサの椀>
鰹昆布出汁にたっぷりのあおさが入り、アイナメがそえられたお椀。アイナメは上質なものでしたが
お椀それ自体は平凡な部類に属するのかな
続いて握り。
<本マグロの漬け>
三重県産本マグロをさっと漬けに。
<本マグロのトロ>
同じく三重県産の本マグロのトロ。
<剣先イカ>
細かく包丁が入れられお塩でいただく。上質なイカの甘みが口いっぱいに。
<コハダ>
やや強めに〆られており、今まで食べたコハダとは異次元の旨さ。
<ウニ>
北海道知内産のキタムラサキウニ。小さなどんぶりになって登場。見たことのない大きさのウニ。
濃厚でとろける旨さ。ややえぐみを感じたが最上級品。
<アジ>
芽葱がシャリとの間に。これも言葉にならないおいしさ。
<カスゴ>
昔ながらの江戸前の技法で梅で〆ているとか。
<車エビ>
絶妙な火入れ加減の車エビ。甘みと旨味がぎゅっと。
<煮ハマ>
ウナギを一品で出したので、アナゴは出しませんでしたとのこと。
お酒について。
<ビール>
うすはりのグラスで。
<日本酒>
日本酒は特に好みを聞いていただけることもなく、お店の側から一方的に出される
形だったのは少し残念だったところ。新潟の純米酒ともう一種類いただいたきました。
つまみや握りによく合ういいお酒でした。
ただ、この二種類に関して言えば、私は、そこまで特筆すべき点はないように感じました。
最後に率直な感想。
まず、おつまみについて。
扱う素材のレベルはすべて超一級品。
ただ、こちらで扱っている素材をより質の高い料理へと昇華させることができるであろう料理人は
少なからずいるように思います。
確かに、一流の素材を仕入れるルートを確保できるということも料理人としての腕に含まれるの
だろうし、また、北新地という土地柄を考慮に入れると、値段設定にもシビアにならざるを得ない事情
もおありなのでしょう。
とはいえ、つまみのレベルは京都の割烹で出される料理に比べると味、値段共に若干見劣りします
でしょうか。比較対象が既に鮨屋ではないということにこちらのお店の凄さがあると思うのですが、
おわかりいただけたでしょうか(笑)。
次に、お寿司について。
私は、元来、鮨というものは、素材のよさがすべてで、素材の良し悪しで味のすべてが決まると
思い込んできましたので、銀座なり新地なりで大枚をはたけば、よりよい素材を扱うお店に出入りでき、
必然的にうまい寿司にありつけるのだと思っておりました。
当然のことながら、後にそれが全くの誤りであったことに気が付く時が来るわけでありますが、より深刻
なのは、それに気が付いたのがわりと最近であるという点。
したがって、はっきり申し上げて、私はお寿司に関する経験値が低いです。
しかし、そう前置きしたとしても、こちらの素材を使いそれをお寿司にする場合、こちらのお店より
美味しいお寿司へと昇華させることができる職人さんはそう多くはないのでしょうか。
それくらいに私にとっては衝撃的なお寿司でありました。
全体的な感想。
平均客単価が2万円前後。決して安くはないですが、こちらの寿司は薀蓄以前にうまいの
一言。ちょっと、ここを超えるお店は向こう10年出てこないのではないかなと思っています。
以上ご参考まで。
5位
1回
2012/12訪問 2014/09/29
神戸で江戸前鮨ならここがおすすめ!手入れの行き届いたカウンターは寛げます^^
東灘区に住んで数年経つのに、敷居もお値段も高そうだし、伺う機会に
恵まれていなかった生粋さん。
敷居はまたぐためにあるのだと、2012年師走、念願叶って初訪問。
自宅から徒歩10分にあるこちらのお店。
最寄りの摂津本山駅からだと少し遠くて、分かりにくい住宅街の
一角にひっそりと佇んでおります。
<メニュー>
握りメインで頂くか、つまみ込みで頂くによってお値段が違います。
つまみ込みの値段は、2012年12月時点で13000円。
なお、2014年の増税以降値上げされているようです。
飲まれない方であれば、握りのみのコースでもいいかもしれませんが、
後述するように、こちらのおつまみの質は素晴らしいので、できれば
おつまみ込みのコースを選択されることをお勧めします。
また、予約の応対もとても好印象でした。
大将の奥様でしょうか?品のいい女性の方に案内され、カウンターへ。
ひのきの香りが心地よく、手入れが行き届いています。
凛として、ピンとした空気感はありますが、 大将がとても親しみやすく、
若輩者である私どももリラックスできます。
この日は、たまたまかもしれないですが、30代前後と思しきお客さんも
私ども以外にもいらっしゃいました。
<コース>
さてさて、カウンターに座らせていただき、つまみ込みの食事のスタート。
■ 鯛・ブリ・まつぶ
この前の週に滋賀の名店、しのはらさんでも、ブリを
いただきましたが、ブリってこんなにおいしいんですね。
脂っこいから辛み大根でって大将がおっしゃったけど、脂っこさ皆無。
大ぶりなつぶは磯の香りと歯ごたえが濃厚。鯛は旨味が凝縮。
■ あん肝の醤油煮
これがこちらのスペシャリテ。絶品。
新鮮なあん肝を煮立つか煮立たないかの煮汁で炊くそうです。
新鮮な国産のあん肝が必須とのことでした。この日は北海道産。
山椒との相性も素晴らしい。
店名と同じ、生粋という冷酒(吟醸酒)とともに。
■ 岩もずく
コリコリとした歯ごたえと磯の香り
■白子の柚子窯蒸し
和風グラタン、濃厚茶碗蒸しといった表現が当てはまります。
■香箱蟹酢
こちらも冬のこちらの定番。空の鶴の大吟醸酒と。
一合1500円くらいからでしょうか。
■潮汁
具は入っていないのですが、鯛の旨味が凝縮されたお出汁。
非常においしい。
■ ミョウガの大葉巻き
ミョウガ、大葉、白ネギ、白ごますべての持ち味を出し合うと
こんなにおいしくなるんですね。
■握り
・鯛の昆布締め ○
・すみいか ○
・づけ ○
・中トロ ○
・大トロ ○
・コハダ ○
・ヨコワ ○
・ウニ ○
・赤貝 ○
・車海老 特◎
・アナゴ(ツメ) ○
・アナゴ(塩) ◎
・ブリの巻物 ◎
・玉 ○
・赤だし ○
飽きたらず、賀茂鶴とともに
しゃりは、酸味も塩味も程よい赤酢が効いたもの。
ほどけも申し分ありません。
ガリは甘みを抑えた酸味が勝るお味。酸っぱいので、と大将。
この日の中では、天然であろう20cm近くある車海老は
特に素晴らしかったです。穴子をツメと塩二種類で食べさせて
くれるのも生粋さんならではでしょう。
ウニやコハダ、マグロなど他のタネのレベル、もっといえば握りの
レベルでいえば新地のさえ㐂さんには若干及ばない
のかなと思いますが、個人的にはつまみのレベルはさえ㐂さんを
凌ぐレベルかと。
なお、この日は、二人でビール6杯、日本酒3号飲んで、約34000円。
内容からすれば、お安く感じました。
以上ご参考まで。
6位
1回
2012/11訪問 2014/07/15
私の知り合いにもこちらを絶賛している方がいまして、また、レビュアー登録させていただいている
わさびのブログ様や麻太郎様も絶賛しておられる創作鉄板焼きのお店「利心」さん。
一月ほど前に予約の電話をいれた際、その日がたまたま定休日でいらしたらしく、お店への電話が
奥様の携帯電話に転送されたのでしょうか。休みなので、後日改めるよう言われるかと思いきや、
翌日に、折り返しお店の方から予約状況を確認したうえで、お電話いただけるとのこと。
常連ならともかく、一見のお客の私にこの対応!名店の予感がびんびんです(笑)
翌日、お電話をいただいて、空きがあるとのことで、お料理の内容をお伺いすると、5000円・7000円
9000円・12000円のコースがある旨の説明を受けました。
他の方の口コミによると、10パーセントのサービス料がこれらに加算されているようですが、
確かにその点については説明がなかったな・・・。まあ、そんなことはどうでもよくなるくらいの素晴らしい
お店ですので、落ち度とすら感じません。
さて、 すっかり秋めいて、朝晩はコートが必要になってきた11月某日、念願叶い初訪問。
場所は、山陽電鉄「尾上の松」駅より徒歩5分程度。閑静な住宅街の中に佇んでいます。
予約より少し遅れてしまったのですが、お客の予約時間に合わるように、奥様や息子さんが
入口付近に行っては、お客を出迎えられるようにされているようでした。入口からレストラン
スペースまで少し距離があるので、そういう対応を心掛けているのだとしたら、ただただ、
頭が下がる思いです。
奥様に出迎えられ、ウェイティングスペースを経由せずに、一番大きな鉄板の席へ案内されます。
入口やレストランスペースに胡蝶蘭がさほど自己主張することなく、さりげなく飾られていたり、
手入れの行き届いた美しいお庭。庭との仕切りになっている大きな窓はピッカピカです。
鉄板にいたってはどれだけ念入りに手入れしておられるのか、ピッカピカ。換気扇にも油どころか
埃一つありません。これには連れ合いとともに感心というより、驚嘆。
そして、想像していたよりもかなり高級感があります。圧倒的な高級感と申し上げても過言では
ないと思います。抜群の雰囲気ですね。
ビールを注文し、予約の際に注文していた7000円のコースのスタート。
ただ、このお店の雰囲気からすると銘柄入りのジョッキはやや不釣り合いな気がしました。
・前菜 ◎
表面が香ばしく炙られたイカをバジルのソースで。白髪ねぎと。
イタリア料理のジェノベーゼソースのようなものではなく、シンプルにバジルの香りを感じる
ソースでした。こちらのお店のソースやドレッシング全て自分好みでした。
・スープ ◎
茶わん蒸しのスープ仕立て。
具は、三つ葉、カキ、海老、しめじ。濃厚な和風だしの風味が最高においしかったです。
・サラダ ○
キャベツと青ネギ、ノリに白ごまとカリカリのジャコのサラダ。
イタリアンドレッシングやフレンチドレッシングの酸味が苦手な自分にはとても食べやすかったです。
・魚介 ◎
ホタテ貝のソテー。
ソースはブランデーも使われているとおっしゃってましたが、和のテイストのソースでした。
貝の中心部分だけ見事にレア。ソースとの相性も抜群。
・肉 特◎
焼き具合はミディアムレアでお願いしました。焼いたパンに乗せられて登場。モンゴル(だったかな?)
の天然塩と西洋山葵でいただきます。お塩じゃ物足りないかもと添えていただいたソースがまた美味。
馴染みのあるお味のソースなんですが、味に奥行きがあって素晴らしいお味。
なお、どんなお肉かはお聞きしませんでしたが、言うことありません。最高でした。
ただ、心残りはこの辺りでは他のお客さんとの話に花が咲き、パクパクとどんどん食べてしまい、
ゆっくり味わえなかったこと(涙)。
・食事 ◎
肉の切れ端ともやしの炒め物とガーリックライスと味噌汁、香の物。
もやしはお肉が乗っていたパンでくるんで食べてみてとのこと。うますぎます。
ガーリックライス写真撮り忘れました。お味噌汁は伊勢海老のお出汁。お隣のご夫婦が
伊勢海老のお皿もついているコースを注文されている関係で、そのおこぼれを頂戴した
ようです(笑)。
・水物 ○
柚子シャーベットと紅茶。
最後に全体的な感想。
まず、接客ですが、お客に愛想を振りまいて機嫌を取るような接客ではありません。
むしろその逆で、つかず離れずではあるけれども、かゆいところまで常に手の届くような接客。
理想的といっていいのではないでしょうか。私が飲食業の人間ならば、確実にお手本にするような
お店だと思いました。
また、客層もとてもよく、常連のご家族やこの日たまたま結婚記念日で来店されていたご夫婦など。
こちらのご夫婦とは会話が弾み、色々なお話をさせていただく中で、お店との距離も縮まったように
思います。
そんな中、奥様にお話を伺うと、特に宣伝などすることはせず、口コミだけで15年間やっていらした
とのこと。ランチも昔やっていたけれど、食材の質を考えるとランチ価格では採算が取れないので
現在ではやられていないとのことでした。
なお、これははっきりそうおっしゃっていたか定かではないですが、夜も完全予約制だという趣旨の
こともおっしゃられていたように思います。よほどの常連でもない限り、正直飛び込みで入るような
感じのお店ではないので、皆さん通常は予約されるでしょうから、あまり気にしなくていい情報かも
しれませんが、念のため。
会計はお酒をいただいて一人1万程度ですから、はっきり言って驚愕のコストパフォーマンスだと
思います。場所的なこともあるでしょうが、交通費など考慮しても、とてもお安いなあというのが
率直なところ。
圧倒的な高級感はあるものの、決して堅苦しさはなく、落ち着いた空気の中でどこかとても寛げる空間
でのとても楽しいお食事でした。月並みですが、本当に行ってよかった、そんな思いを抱きました。
もう少し近ければ、週1で通いたいようなお店。次はいつ行けるかな。
ごちそう様でした。
7位
1回
2014/07訪問 2014/12/05
2014年7月新店舗にて再始動!神戸住吉のミシュラン☆焼鳥店♪ジューシーな焼鳥がお好きな方にお勧め^^
※最終更新日2014年7月
移転初日に訪問。
予約は一か月前から、座席数、メニュー、小学生以下×、
5名以上の予約不可などは以前と変わっていませんが、
以前の店舗より高級感が増すとともに、ゆったりと寛げる
空間が演出されていました。
情報整理の趣旨で、写真の差し替え&レビュー大幅修正。
極力過去の不要な情報は削除、現状でも生きている情報のみ
を一読了解を意識して、掲載したつもりですので、行かれ
る予定のある方は、●2010年5月との記述以降も是非。
ということで、以下、2014年7月の最もフレッシュな
鶏一途さんでの飲食内容。
■生ビール(460円)◎
こちらのビールはサーバーの洗浄が常に完璧(奥様曰く、
言われた通りしてるだけ)。泡のきめ細やかさが特筆。
定番のお通し、鶏皮ポン酢も相変わらずのうまさ。
■地鶏刺身の盛り合わせ5種(1400円)○
ずり・胸・肝(極上白肝入)・ささみ・白子。
沖縄のお塩・パキスタンのお塩・おろし立ての山葵
で頂くのが鶏一途さん流。
■おまかせ5種(値段はそれぞれの串の合計)○
この日は、せせり・胸肉・つくね・白子・鶏ホルモン。
鶏一途さんの好きな串TOP3が入ってました^^v
ただ、つくねにしても、胸肉にしても、以前はもっと
肉汁が滴り落ちてくるような串だったのですが、この日は
そこまでではなかったかな。
お気に入りのお店だけに言いにくいですが、こちらのお店は
素晴らしい素材の鶏とご主人の素晴らしい焼きの技術とが
あいまって、これまた素晴らしい焼鳥が頂けるお店なのですが、
焼き場も新しく、慣れの問題もあるのでしょうが、塩のふり、
焼き加減いろんな点で、こちらのお店に対して、初めて少し
ネガティブな感想をもちました。
食通のマイレビさんにご紹介し、行って頂いたのですが、
やはり同じ感想をお持ちになられたようで、本文に書いて
置くべきだろうと思い、書き足しました。
■追加○
ねぎ身のオス・メス、さがり、背肝を追加。
この日は、オスのほうがおいしかったな、うほっ♡
その日によってオスの方が好みだったり、反対にメスの方
が好みだったりするんですよね。面白いです。
■白ワイン(1540円)○
ワインは以前は、黒板に色々書かれてありましたが、新店舗
では、赤白4種類(各480円)での提供がメニュー化され
ています。カウンター後ろのワインセラーは立派です^^
オーストリアの白をカラフェで頂きました。
<総評>
約一年ぶりの訪問とはいえ、何度もうかがっているので、
もちろん段々と感動は薄れていくのは仕方のないことですが、
やはり、自分との相性のいいお店だと思いました。
色々なタイプの焼き鳥屋さんがあると思いますが、ジューシー
で鶏の旨みを感じられるのが鶏一途さんだとすれば、ボリューミー
で野性的な串を満喫できるのが、京都のキムラさん、低予算で鶏一途
さんほどではないにせよ、それに近いレベルの焼き鳥が食べられる
のが同じく京都の人見さんというのが自分の好きな焼鳥屋さん
の分類です。
今回もまたお世話になりました。ご馳走様でした<m(__)m>
●2010年5月
焼鳥では関西NO1との呼び声も高い、神戸住吉の有名焼鳥店
鶏一途さんへ初訪問。
滋賀の養鶏所直送の厳選された淡海地鶏を扱っておられます。
価格帯としては、若干高級な部類の焼鳥屋さんということに
なると思います。
とはいえ、普通に飲み食いしても、1人頭5000円といった
ところでしょうか。
お店のポリシーの一つに、ぶらりと入れる焼鳥屋ではなく、
こちらを目指して来てもらう焼鳥屋でありたいということ。
それがよくわかるとともに、1年後には確実に予約困難店に
なっているだろうと確信しつつ、再訪を決意した初回訪問。
●2010年11月
改めて、こちらの焼き鳥に対する「一途」さを感じることに
なった二回目の訪問。その一途な思いを感じることができる
メニューの一部を写真欄に掲載しました。
●2011年2月・3月・8月
焼鳥はもちろん、お野菜やジュースなど、どれもとても
美味しいですが、私なりのこちらのお店の楽しみ方は、
お任せ5本に好みの串を追加していくというオーソドックス
なもの。
なお、お任せ5種といっても、入荷の関係で、同じ日でも
内容が違います。
したがって、後述するようなレア串にありつくためには、
何としても早い時間の予約を確保したいところ。
なお、予約時にお造りを取り置きしておいてもらう
ことは必須。
●2011年11月
軍鶏や砂ずりといった今まで食べたことのない串も登場。
なお、寒い時期は4名からだったと思いますが、お鍋もやって
おられます。最高級の数種類の鶏の品種から選ぶことができます。
●2012年7月・12月
あちこち、焼き鳥屋を食べ歩いたこの年、やはり、ここより
気に入るお店は出てこず、こちらとの相性の良さを再確認。
強いて対抗馬をあげれば、新地のYAMATOさんくらい
だったでしょうか。あちらは鶏一途さんでは出てこないレバー
が絶品。
●2013年6月
お料理の写真掲載あります。
フラッシュをたかなければ写真撮影して構わないとおっしゃって
くださいました。
レア串(私が勝手にそういってるだけ)にありつけた日。
そいつは、ハツ。一般的な焼鳥屋さんでは著名な部位でも鶏一途
さんでは希少串であることも珍しくありません。
8位
1回
2012/12訪問 2014/07/15
以前から一度は行きたいと思っていた満月さんに念願の初来訪。
花隈駅西口を出たとたんにお肉のいい匂い。吸い寄せられるようにお店へ向かいます。
花隈駅を降りて数分、少し先には人気の洋食屋さんの朝日さんがあります。
いざお店へ。週末だったのですが、三週間ほど前から予約していたせいなのか、
予約時間が九時と遅かったせいなのか、二階の広いお席に通していただきました。
そのため、ゆっくり食事することができました。
まず、生ビールと生レバーを注文(850円)。同時に、上ミノのヌタ和えなる
メニューに興味をひかれ、少しお高いけど(1200円)、これも注文。
生→塩→タレの順でテンポよくこちらの食べるスピードに合わせて料理が運ばれて
くるんですが、注文自体は出来る限りいっぺんにとっていかれます。
私たちは、生もの以外に、塩焼きの塩テツ、タン、この日はミスジとイチボしかない
とのことで、本来は4切れ程度に各々カットされるところを、2切れずつにしてもらい
2種類注文。
まずは、生ものから。
生レバーは見るからに新鮮で美味しそうだったんですが、ヌタ和えも負けず劣らず
新鮮で美味しかった。お好きな方にはお勧めです。
次に、塩焼きへ。
まず、塩テツ。いわゆるテッチャンですが、塩で食べるだけに新鮮で臭みが全くありません。
個人的に満月さんの中に合って一押しのメニュー。
よくホルモン焼いてる時にホルモン自身の油で火柱が立ちますよね?
満月さんでは、この火柱が焼けるテツのうまさを逃がしてしまうとの認識の下、うまさを逃がさぬ
ように火柱「鎮圧」のための氷を用意してくださいます。この効果でいい具合に焼けてくれます。
次に、タンですが、タンは、好みが分かれやすい部位ですよね。
ですが、CPの良さは感じましたね。
最後に、ミスジとイチボ。
少しお高いお肉のメニューとして(高いといっても3000円未満)、イチボ、ミスジ、ハネシタ等々
があります。その日によって入荷があるものとないものとがありますが、これらはお店にお勧め
をお聞きして食べていただいたほうが満月さんを満喫できるのではないかと思います。
理由は単純。この質のお肉にしては断然安くてお得だからです。
ミスジは、わりと最近ではどこの焼肉屋さんでも見かけますが、ミスジがおいしいたじま屋
さんより美味しいと思いました。
イチボはお肉の味が濃いので、焼いてそのままでってお店の方がおっしゃるのでその通りに。
おそらくひとつ20~30グラムくらいの肉塊×2(本来なら×4ですね)がゴロンと出てくるわけ
ですが、焼肉屋さんだからこの値段で出せるのであって、ステーキで食べたらそうはいかないです。
タレ焼きに移行。
タレ焼きメニューはハラミ(750円)。白身苦手で、かつホルモン全般もあまりという方でも
ハラミだけは大丈夫という方って結構いませんか?
口の中でほどけて、噛んだ時のほどよいジューシー感。ハラミが好きな人にはたまらないでしょう。
個人的にはそこまでハラミ好きじゃないんですが(笑)、普通に美味しかったですよ。
最後に、お酒ですが、マッコリは自家製です(1500円)。さっぱりしてて、どんなマッコリが
飲みたいかで好みは分かれるでしょう。この手のお酒はその人の好みがダイレクトに反映するので。
私自身は甘すぎず、発酵の浅いフレッシュなマッコリが好きなので、こちらのお店のマッコリは好み。
お酒についての余談、にんにく酒(550円)ってのもあって、飲んでみましたが、
ニンニク大好きな人は好きでしょう。これをお飲みになる場合は、極めて近しい関係の人とお食事に
行ってくださいね(笑)
PS
キムチについて。
キムチはあっさりしたのが好きな人にはいまいちかもしれません。
※※※※※※
レビューはあえて更新していませんでしたが、その後、何度も利用させていただいています。
一度、同行者が急きょ体調が悪くなった事がありまして、申し訳ないけども、食べきれない分を持ち帰り
にさせてもらっていいか?と問うたところ、大将がすぐに店員さんに指示、パック詰めにして持たせて
くださいました。週末で混雑しているのにもかかわらず、帰りのタクシーの手配の心配まで。
家に戻り、同行者の調子が回復して、二人で持ち帰りさせていただいたお肉(ハツとハラミだったかな)
を焼いて食べたところ、やっぱりお店で食べるのが一番だという会話をしたことを憶えています。
私が知る限り、満月さんはそんな温かいお店で、その印象は今も変わっていません。
人気店になれば、特にサービスに対する評価は厳しくなりますよね。ですが、私個人としてはサービス
面に対するこちらお店のブレを感じたことはありません。ご参考まで。
※※※※※※
2012 6月末日
この日もおいしかった。イチボ・ハネシタ・ヒウチ。
それはそうと、なんとなく悔しいので、最後の生レバを写真に残しておまけにレビュー更新します。
当方レビューの最初で最後の写真です。上はタン刺しです。
いつかまた満月さんの生レバーが食べられる日が来ますように。
って、興味ないっておっしゃるかもしれないですけど、結構切実な問題ですこれ(笑)
※※※※※※
2012年 12月。
割と最近、三宮の鶴屋さんへ久しぶりに伺い、なかなかの好印象でレビューも書かせて
いただいたのですが、やはり、年内中に満月さんへも伺っておきたい気分になり、2012年12月再訪。
相変わらずのお肉の質!塩焼きメニューに関していえば、群を抜いていると思います。
塩テツは絶対にはずせませんね。タレ焼きでも少しお高いメニューのお肉の質は素晴らしい。
そして、いつ食べてもおいしいのがヒウチ。お肉の味が濃いので、お肉が好きな方にはおすすめ。
生肉に関しては、鶴屋さんに断然軍配が上がりますが、焼肉屋さんであれば、ここか石田屋さん。
ただ、石田屋さんは、特選のお肉であれば満月さんそれより少し質のいいお肉が出てきますが、一人5000円
前後では収まらないことが多いです。
焼肉屋さんはせいぜいひとり5000円程度と決めているので、その意味では、神戸の焼肉屋さんでは
満月さんが一番!
来年も焼肉は満月さんで決まりです!
9位
1回
2012/08訪問 2014/07/15
2012年8月某日。東京からお客様をお迎えして、言わずと知れた京都和食の
名店「桜田」さんに念願の初訪問。
時期的に祇園祭も大文字焼きも終わった後ということもあり、一週間前の予約で
座席を確保していただけました。
地下鉄四条駅の5番出口を出て徒歩数分。烏丸仏光寺の交差点を東に入ってすぐ
の一筋目の細い細い道を入ると左手に「桜田」と書かれた暖簾が見えてきます。
暖簾をくぐると若女将と思しき女性が元気よく迎えてくださいます。
8席ほどのカウンター席のさらに奥にテーブル席が配置されているという造りの店内。
カウンター席に通されます。私よりもはるかに上品で金銭的にも余裕のありそうな
人生の諸先輩方が一様にやや緊張した面持ちでお食事の説明を聞いておられます。
これが有名店のオーラなのかと思ったりしました(笑)。
カウンター席といってもいわゆるカウンター割烹のスタイルではなく、カウンター先に
暖簾で仕切られた調理場があり、その暖簾をくぐって女将・若女将、その他の給仕
さんが行き来し、お料理を運んで来て下さるというスタイルです。
予約の際に、お昼の献立は5000円・7000円、それ以上は夜の献立と同じ内容に
なるとの説明を受け、5000円の献立と7000円の献立の違いをお聞きしたところ、
氷見そうめんと鮎の焼き物が入るかどうかの違いだということでした。
一品増と焼き物の違いか・・・。
5000円と7000円と言ってもサービス料が10%上乗せされるので、5500円と7700円
で2200円の差があることになります。この2品で2200円の差は私には少し大きいと
判断し、初回ということもあり、ここはシビアに5000円の献立を選択。
ちなみに、7000円の献立を頼んでいらっしゃる方もそれ以上の献立を頼んで
いらっしゃる方も様々いらっしゃるようにお見受けしました。
もちろん安い献立だからと言って邪険に扱われることはありません(笑)
さてさて待ちに待ったコースが始まります。8月の5000円の献立内容は以下。
・食前酒
オールドバカラかな?なんだかすごいグラス。少々の氷で程よく冷え、かつ
程よい甘さの梅酒。食前酒らしい爽やかな味。
・一献
ここで大女将から一献。○春っていう銘柄だったかな。失念・・・。
・先附
鳥籠のような籠を開けるとこれもバカラ調の重厚で涼しげな器に彩りよく
盛られた酢の物。パプリカに海老に南瓜等。可愛らしい団扇の箸置きから
箸を取り一口。マスカットの甘みがいいアクセント。ゼラチン状のお酢の酸味も絶妙。
・お椀
梅煮と鱧の椀。漆塗りの美しいお椀で供されます。最初にお出汁を頂くと何とも
上品なお味。ただ、いくらなんでも薄いかなと思っていたら、梅煮と一緒に頂くことで
まさにいい塩梅に。ハモにはスダチの皮が添えられ見た目にも美しい。
・向附
これまた涼しげで美しいガラスの器に盛り付けられたるは、シビとイカと鯛。
氷の影響かシビは少し水っぽく感じ、鯛は天鯛独特のもっちりとした食感ではなかったです。
イカは何のイカですか?と説明を求めた所、聞いてきますと給仕さん。ヤリイカだそう。
細かく包丁が入れられ程よい弾力と旨味。これは美味。
・八寸
続いて八寸。銀色の器に美しく盛られています。
本物と見間違えるようないちじくの器に盛られたいちじくの身と青菜の白和え、
鱧の押寿司は山椒の香りで。八幡巻きにトウモロコシの天ぷら、サツマイモの甘露煮に枝豆。
スズキの南蛮漬け。どれもとても上品な味わい。
・蓋物
レンコン餅と冬瓜、椎茸のくず餡。椎茸には生姜が添えられています。
レンコン餅の優しい味わい、淡泊な冬瓜、香りのいい椎茸を美味しいお出汁が
まとめあげ、日本人であることの喜びを感じます。
・食事
梅鯛茶漬け。梅で炊いた鯛をご飯がぐるりと包み込み、美味しいお出汁をはった一品。
ここでもまたお出汁のおいしさに感激するとともに、香の物の茄子の浅漬けが素晴らしかったです。
・甘味
黒豆の羊羹と牛乳の羊羹。羊羹というより食感はプリンに近いかな。
甘さも程よくて辛党の私にも食べやすい甘味でした。
・その他(お酒)
ビール。ビールは銘柄の指定はあるか?と問われます。この辺からしてポイント高。
国内メーカー5種類から選べます。私はサントリーのプレミアムモルツを(1000円)。
若女将のお酌でうすはりグラスでグイッと一口。
日本酒。銘柄は少なく見積もっても全国津々浦々30種強はあるでしょうか。これには
驚いたなあ。さすがに決めかねて若女将に八寸に合う銘柄を問うてみた所、京都の純米
大吟醸酒で辛口ではあるけれど香り高いものをお勧めしているとのこと。これまた銘柄失念・・・。
ではそれをと注文(1500円)。まさに自分好みのお酒でこのお酒ならその金額でも何ら不満
はありませんです。
日本酒は1200円~2000円前後のものが多数であったように記憶しています。越乃寒梅
の特選酒なんてのもあったかな。どんなお味なんだろう。
「以上で、本日のお料理は終了でございます。有難うございました。」との一言を受け現実世界
に引き戻されることになります。
食事を終えた感想としては、和食の奥深さや日本人のおもてなしの心、自分が日本人であることを
改めて認識させていただけた点に感謝したいと思いました。
丁寧にひかれたお出汁を基本にそこからさまざまな創意工夫を経て客人に出される一品の多様性。
常に控えめで自らは一歩下がり、客人を立てる日本人の奥ゆかしさに共感できたこと。 味覚だけ
ではなく、器や盛り付けの美しさをお店のもてなしの一つとして受け入れることができる感性を辛うじて
ではあるけれども持ち合わせていたこと。
桜田さんは高級感もあるので接待等にももちろん使えますが、5500円で日本人の和の精神を
リロードできるお店と結論付けておきたいと思います。少し大げさですね(笑)
桜田さん出身の方が京都だけでなく神戸などでも活躍されるようになってきた昨今。
ますます桜田さんの素晴らしさが際立つことになるのでしょうね。
「和」の原点たる京の地で、日本人の心である「和」食を楽しみたい方に是非お勧めです。
ごちそう様でした。
10位
1回
2012/10訪問 2014/07/15
新地に美味しい焼き鳥屋があるという噂は前々から聞いていましたが、
この度テレビ取材などを受けておられるのを拝見して、興味がてら伺ってみました。
このミーハーな性格何とかならないかな(笑)。
熟成された鶏が売りのお店ということですが、牛肉や白身魚ならともかく鶏肉の
熟成ってのがピンと来ず、あまり期待していなかったのが正直なところ。
ところが、です!
こと外食においては、期待しすぎると期待を裏切られた時の反動が大きいのは
経験則上多々あると認識しておりますが、それと同様に、期待していなかった場合
の反動の大きさも然り。それを考慮しても、嬉しい誤算や新しい発見だらけでした。
以下、当日のライブ的回顧録及び備忘録。
JR北新地駅から、徒歩5~6分でしょうか。
新地の雑居ビルの中にある「YAMATO」さん。エレベーターで5Fに上がり、
扉が空くと雑居ビルの外観とは裏腹に、高級感あふれる店構え。
扉を開けて店内に。店内も新地の高級店らしいスタイリッシュでおしゃれな造り。
入って左手奥にもテーブル席が。
私たちは2名でお伺いしたので、カウンター席に案内されます。
店内は思っていたより広いです。カウンター席の後ろにも4人掛け程度のテーブル席
があります。
ちなみに、この日私たちが座らせていただいたお席は焼き場の丁度斜め前で大将と
お話しさせていただくのに最適なお席として人気のようで、お隣でお食事されていた
ご夫婦と思しきお上品なお客さんが、次回予約の際に座席指定しておられました。
個人的にも大将との会話も弾んで印象がよくなった要因だと思います。
お話を聞くと、大将は京都の和食店にも頻繁に通われているらしく、特に和ごころ泉
さんのご主人とは懇意にされているとのこと。また未在さん、桜田さん、なかひがしさん
なども行きつけだそう。羨ましい(笑)
さて、食事内容。
まずはビールを注文(500円)。銘柄はキリンの一番搾り。
うーん、ただ、ビールに関しては、住吉の鶏一途さんと比べると、かなり見劣りするかな。
サーバーの管理はとても大事ですよね。
・突き出し3品○
左のとんぶり、真ん中のおナスのゴマ味噌、玉子焼き全てにおいて焼き鳥屋さんの
レベルではありません。
・焼白子ポン酢(500円)○
見た目の10倍美味いです。臭みは全くありません。アルミホイルで蒸し焼きに
するんですが、火入れが絶妙。すぐに売り切れるようなので、食べたい方は早めに
行ってくださいね。
・お造り盛り合わせ(1200円~)◎
ささみ・鶏ももあぶり・胸肉(左から上三つ)、ずり・きも・こころ(左から下三つ)。
YAMATOさんの真骨頂が発揮されるのはここから。淡泊なささみがこんなに旨いのか、
モモにしてもムネにしてもここまで味が濃くなるんですね。旨味が凝縮されるとは
まさにこのことなんでしょう。
なお、内臓系は当然のことながら熟成させていないそうです。ポン酢がまたおいしい。
わさびとしょうがが添えられています。わさびも当然本わさび。
・熟成肉のカラスミ風(600円)○
これには同行者ともども少し笑みがこぼれました。本当にカラスミみたい(笑)
・せせり(200円)○
大阪河内産の鴨のせせりだそうです。他の鶏と全く違う食感と歯ごたえ。
なお、皮つきせせりという一本400円する串はコースメニュー限定だそうです。
・こころ(200円)◎
ジューシー。脂が滴っています。こんなうまい鶏ハツ食べたことないな。
・キモ(200円)特◎
大将曰く、ほっぺたが落ちるの押えながら食べてねという極上キモ。人生最高の
鶏肝の串焼き。
・ここで日本酒に移行。お勧めの山形の鯉川というお酒を。○
すっきり辛口。悪くないです。
・ソリレス(300円)△
太ももの付け根のお肉だったかな。歯ごたえがあって食べ応えがありました。
・三角(300円)○
どこのお肉だったかな。ポンジリの脂っこさと肉の食感を兼ね備えた感じ。
私は好きでした。
・ねぎまとはらみ(各200円)○
言うことなし。
・白ワインをグラスで○
ワインリストがあるのでワインをお飲みになる方はワインリストを参照しながら
ということになります。私はグラスワインを注文。ハウスワインですがと前置き
されましたが、なかなかおいしい辛口のワインでした。この辺りのチョイス
でお店のセンスが分かりますよね。
・せぎも(200円)○
せぎもは小鉢で。鶏一途さんと比べるとかなりあっさりしてますね。食べ応え
があってさっぱりしてます。
・つなぎ(300円)○
鶏のホルモンって本当においしいし、本当に食べるとこ多いな。
砂ぎも(200円)○
砂肝がスモークされています。これは新しかった。大ぶりな砂肝とチップの
香りが最高です。同行者大絶賛の一品。
・きもお代わり(200円)特◎
肝がおいしかったのでお代わり。今度はわさびを添えてくださいました。
総括。
素晴らしかった!
特定の鶏にこだわらず、大将が納得のいく鶏を使うところもいいですね。
この日は個人的に一番おいしいと思っている淡海地鶏を使った串もありました。
その日一番の旨い鶏さん達がYAMATOさんに集結。それらが抜群の火入れと技術
を介してお客の前に提供されます。
ちなみにこの日のお値段は2人で15440円。たくさん飲んで食べてのお値段ですし、
新地価格という印象は全く受けませんでした。
他に大阪キタだとかしわや闘鶏さんが有名ですが、負けず劣らずの
素晴らしいお店だと思います。
以上、ご参考まで。
2003~4年頃から食べログ様に口コミを投稿させていただいて
おりますが、本年は、最も多くの口コミを投稿させていただいた
年となりました。
また、今まで必ずしも、他のレビュアー様との交流を積極的に
行ってこなかったのですが、今年に関しては、他のレビュアー様
との交流を通じ、結果、素晴らしいお店に出会うことができるなど、
収穫のある年でもありました。
かように、過去、最もたくさんのレビューを挙げた年ということもあり、
どういったお店をベストレストランとして挙げるかについての基準には
迷いましたが、レストランの評価ですから、今年伺ったお店のうち、
満足度の高かったお店を純粋に羅列するのが最も趣旨に適うという
思いから、食事を終えた際の満足度を基準とすることにしました。
①「しのはら」さん。
当方レビューで唯一の5点満点!
極上の素材を直球で味あわせてくれ、CPも抜群。サービスもぬかりなし。
しのはらショックの興奮は未だ冷めやらずといったところでしょうか。
②「中善」さん。
今年もお世話になりました。京都市内のCPのいい和食といえばこちら。
③「あ~ぼん」さん。
串カツといえば、このお店の右に出るお店はないと思います。
素敵なご主人の笑顔も。
④「さえ㐂」さん。
こんなにおいしいお鮨食べたことがありません。衝撃的な美味しさ。
関西における江戸前鮨の最高峰。
⑤「生粋」さん。
こちらは兵庫県の誇る江戸前鮨の名店。きめ細かいサービスもGOOD!
⑥「利心」さん。
マイレビュアー様のわさびのブログ様が教えてくださったお店。飲食店
の鏡のようなお店。
⑦「鶏一途」さん。
日本一の焼鳥屋さん。常に飲食店とはどうあるべきかを模索し続ける
ご夫婦の姿勢にはいつも感心させられます。
⑧「満月」さん。
神戸の誇る最高の焼肉屋さん。なかなか予約が取れないのも頷けます。
⑨「桜田」さん。
ランチで唯一のベスト10入りのお店。京都の和食屋さんの質の高さを
再認識しました。
⑩「焼き鳥YAMATO」さん。
大阪北新地の名店。鶏一途さんを唯一脅かす存在。肝のおいしさは
天下一品。