mafuさんが投稿したジャンカルド(兵庫/県庁前)の口コミ詳細

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一食の価値♪

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掲載保留ジャンカルド県庁前/イタリアン、フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2016/08 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

神戸1000万ドルの夜景と美味しいペアリングディナー&こうべみなと花火大会は高みの見物編♪

2thこうべみなと花火大会編
夏の風物詩の代表格HANABI。無論嫌いではないけど、何せ人混みが嫌いで
酷暑の中で汗だくになってまで見たいかと言われると、もはやそんな年でもなく
なってきました。

ただ、夫婦の義務的な行事としてのカラーも強いので、行くのは行くとしても、
どうすれば気持ちよくお互い花火を満喫できるのか。有料観覧席、ホテルのディナー付き・・・
色々と試しましたけど、有料観覧席といっても所詮外で暑い、あげく生焼けで砂混じりの
フランクフルトをビールで流し込むのは御免こうむるし、ホテルのディナー、美味しない(笑)

もうこうなったら、太田シェフに頼むしかありません。大阪の淀川と神戸のみなと花火は
同じ日の土曜日に開催されるのが通例ですが、具体的な日が決定するのが直近二か月前くらい。

日にちが確定した際ご連絡して、なんと、一番いいお席を確保していただきました。
特等席です。ビーナスブリッジの展望台にも観覧席が設置してあり〼。2500円。
意外と知られてないんじゃないでしょうか?でもお店の中のほうが当然断然涼しいです。

なお、特等席S席は1人2000円の席料がかかりますが、目の前のパノラマビューを独占して
目の高さで前になんの障害物(ホテルオークラが唯一の敵)もなく花火を満喫できるので、
美味しいお料理を食べながらという特典を加味すると、最高の席なので、安いものです。
無論、満席。圧倒的優越感・至福・垂涎の喜び(カイジ風)。特等席からの花火の見え方
写真載せました^^v

さて、お料理ですが、太田シェフのお料理、進化が止まりません。この日は当然忙しく
いかにスムーズに皿出しするかというところに重きがある中で、前回よりもすべての
お皿が美味しく感じられました。

極力シンプルに素材の良さを活かすという手法は同じだと感じましたが、ガストロバック
と呼ばれる減圧調理法。お話自体は前回の鱧を頂いた際にお聞きしていたのですが、
今回はそれをさらにご自分のものとして活用されているように思いました。

圧力を下げれば、当然浸透圧の関係で食材に味が入りやすくなるというこれまたシンプル
な化け学の理論なのだろうとおもいますが、それを前菜だけではなく、ドルチェにも
お使いになられてて、感心しました。料理人さんってのは想像力がないといかに知識が
あっても通用しない世界なのでしょう。

以下、花火大会仕様の15000円のスペシャルメニュー♪

■GV鱧 海香る雫 ○

 前前菜はこちら。京都に住んでる関係で、京都の懐石屋さん、最近だと三多さん

 で激ウマ鱧を食べましたが、良質な鱧で身が厚くて脂がのっている韓国産だとしても、

 食材としては淡泊な魚です。そこに梅肉であるとか、炙って香りを付けるとかそういった

 調理法でいわば変化をつけていくわけですが、太田シェフは鱧の細胞に味を付ける

 という和食ではまずありえない提供の仕方をしてくれます。

■明石タコ アワビ アンチョビのドーム GVリーフ ◎

 前菜もよかったです。卵の黄身のようにゼラチンで表面を固めたアンチョビソースに

 タコと鮑を絡めるようにして食べます。これはおいしかった。夫婦そろってドストライク。

 そして、彩りとしか認識されないリーフにもちゃんと味が染み込んでいます。明石ダコと

 鮑に負けない存在感、恐れ入ります(笑)

■ジャガイモの冷製スープ パルメジャーノジェラート 超◎

 唸る一品。ビシソワーズにチーズで風味付けしただけだろ?全然違います。

 パルメジャーノのジェラートが真ん中に鎮座し、ジェラート自体も溶けることはもちろん

 シェフは想定しているはずなので、もしかするとそのまま食べるとチーズチーズしてる

 のかなと思いつつ食べてみるとこのまま食べてもうまいし、溶ける前のスープもうまいし、

 溶けた後のスープも、ジェラートとスープを一緒に食べても美味いし、過去食べたビシ

 ソワーズ史上最強なのは確定。

■鹿児島幸福豚 ラグー ヴェスビオ 超◎

 これは今年食べたパスタの中では断トツナンバーワンに美味しかった。ヴェスビオってのは

 ヴェスビオ火山みたいな形をしたショートパスタ。たまにトマトソースと合わせて火山みたいな

 のみますけどあれです。でも実際のところ、ソースを受け止める面積が広いから、具材やソース

 が大きければもちろん絡みやすく、相性もいいということなんだろうと思うんです。

 お忙しい中、シェフにお話を聞くと、脂身の部分も含めて、あえて大きめに豚肉をカットしてると

 おっしゃっていたのはそういう意図なのかなと。そして、ソースがめちゃめちゃうまい!

 ひき肉のラグーで美味くて感激した京都の東洞さんよりおいしいってんだからすごい。

■明石産 サワラ 冬瓜ペルノー ○

 この辺りから花火が始まって撮影会が始まってしまって、花より団子と言いつつ、ちょいと

 食べた記憶が薄れます。ふわふわで脂ののったサワラが本当に美味しい。ソースも和風の

 鶏出汁のような優しいお味。香草系の香りは葉っぱそのものからと思ってましたがリキュール

 なのかなとその辺りの混乱をシェフには言えず(笑)

■国産 宮崎有田牛 ビステッカ 超◎

 前回の神戸牛よりもよかったけど、これはうまかった。ステーキの表面を「やけど」という表現

 で分かりやすく説明していただきました。肉の表面から中心部まで均一に火入れすることで

 どこを切って食べても同じ食感、柔らかさであり、温かさを実現するということみたいです。

 あ、ビステッカ=ビフテッキです(笑)

■弾けるスイカのグラニータ ○

 パチパチ跳ねるどんパッチって飴むかしありましたけど、あれってイタリアンのドルチェや

 フレンチのドルチェででてきますよね。日本語初なのかどうか気になる(笑)

 スイカの種を思わせるような演出。

■GV桃 パッションフルーツのデザート ◎

 甘くて柔らかい桃。シロップ漬けにした桃と思いきやそうではないと。

 桃の甘さを砂防レベルで引き出した生桃ちゃん。うまし!

■本日のお酒達 ◎

 お酒はグラスワインだと1500円くらいからですが、どれも質がいいです。
 
 高いなりに高いものをだしてくださるので、安心して飲めます。シェフ自らイタリアに

 いって美味しいと思ったワインしか出てきません、

 泡・赤・白・ロゼ・デザートワイン。デザートワインも前回のませていただいたものと同じ

 醸造家さんのものでラベルも同じだけど、ちょいとスペシャルものを飲み比べさせていただきました。

 貴腐ワインってのは高いのは高いんだろうなとため息が出るくらいおいしかったです。

今日食べさせていただいた献立を中くらいのメニューとして出されても余裕で固定客
つくくらいの力量のシェフだと思います。値上げしたほうがいいとはいわないですが、
スポーツ新聞がかばんに入った客がチャリや徒歩では来なくなるでしょう(笑)
あ、それ僕でした(笑)。太田シェフ、美味しかったです、次回は12月にと妻が^^v

1th結婚記念日編
たまにはオサレにいこうと男気を出してみました。
1000万ドルの夜景を拝みながら、美味しいイタリアン。
女子ならばきっと心躍るはず(?)のシチュエーション。

ヴィーナスブリッジ。三宮からタクシーで15分弱。
1000万ドルの夜景と南京錠が有名です。
そこにひっそりと佇むリストランテ、ジャンカルドさん。

以前はトゥールドールというフレンチでしたというと神戸の方は大概
反応されますよね。当時から武庫之荘では知る人ぞ知るイタリアンで
あった当店のシェフがこちらに満を持して移転されたという経緯です。

実は、こちらのシェフとは仕事上でのお付き合いがありまして、
素晴らしい夜景もさることながら、実直でありながらユーモアも兼ね
備えているシェフのお料理をプライベートで味わってみたいと兼ねて
から思っていたところでした。結婚記念日、行くでしょう!

この日予めお願いしていたのは、13600円のコース。
メインのお肉は神戸牛(+2500円)にお任せでペアリングを。
ペアリングでもどれくらいの量を飲めるか事前にお伝えしておくと、
量も調整してくださいます。私たちは当然MAXでと(笑)

■小前菜

まずはシャンパンと。
ホワイトアスパラのムースの美味しさに最初からテンションあがります。
カツオを使ったお皿も今の時期のカツオによく合う脇役たちが総出。

■前菜

ロゼに切り替えて。このロゼがなかなかに素晴らしい。
フォアグラのテリーヌと。グレープフルーツの甘みと香り。ワインがすすみます。
サマーシュさんではなく自家製のパン。オニオンの甘みと程よい塩気のフォカッチャは必食。

■スープ

桜エビがスープの上に。食べ進めていくと海老のお味がスープに徐々に入って
言っているかのように錯覚します。ところどころに入る和のテイスト。
これはリースリングで。

■パスタ

アワビと唐墨、新牛蒡のパスタ。
新牛蒡のチョイスも少し驚きました。新牛蒡の甘み、なにより香りが邪魔
するどころかまとめ役になってました。

■魚介料理

ハモとのどぐろでした。
ハモは特殊な機械でスポンジ状に。ふわふわの鱧にビーツのソースが。
ハモは大概食べてきましたが、この調理法は初めて。のどぐろはシンプルに
絶妙に焼かれています。これはソースうんぬんよりも素材の良さが前面に。
シャルドネとの相性がとてもいいです。

■お肉料理
神戸牛。これも素材がとてもよくて神戸牛らしい脂のまろやかさ、甘味
ともにいうことありません。軽めの赤ワインと。酔っぱらっていて写真
ぶれていますが、手長エビのリゾットだったはず、これもうますぎでした。

■氷菓
シャーベットで終わりかなと思いきや・・・

■デザート
やはりデザートワインが。やったぜ(笑)
以前、BB9さんでシャトーディケムを飲んで以来、
もはやドルチェにすら酒を求めだすようになっている私(笑)。
素晴らしいドルチェと芳醇なデザートワイン。

■カフェ
エスプレッソでご馳走様。

最後に。
ありきたりな食材をありきたりに調理するのではなくて、シェフの感性
やメッセージを一皿一皿感じることができるリストランテだと感じました。
カミリエーレの方もリストランテにふさわしく食やワインに造詣が深く、
距離感もよく、随時居心地良く接してくださいました。

この日は、貸切にして頂いて、一番いい席から2人でこの夜景を独り占め
させて頂きました。何より妻が大変喜んでおり、初めての結婚記念日ディナー
大作戦大成功^^vとここでもシェフに伝えておこうと思います(笑)

この夜景とこのお料理をもってして、落ちない女性はいないでしょう。
え?お前は落としてるだろうって?私は釣った魚にエサを与え続ける
タイプなのです(笑)。ご馳走様でした<m(__)m>
次回は花火大会に。
※花火大会当日は席の争奪戦になるのは内緒のお話。

2016/08/07 更新

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