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1回
夜の点数:4.2
2010/12 訪問
夜の点数:4.2
目で愛でて、舌で感じる京都の季節♪いわゆる正統派の京懐石ではないですが、草喰料理というジャンルを確立したお店。
2014/09/29 更新
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「日本で一番おいしい昼食を食べられるお店」
京都の名店、草喰なかひがしさんで夕食を頂い
てまいりました。
予約を取るのが困難なことで有名なお店。
初めて訪れる方は1か月前から、2回目以降訪れる方は5カ月前から
の予約が可能というシステム。これには批判があるようですが。
今回、私たちは初訪問だったのですが、京都の老舗ホテルブライトン
とのコラボ企画があり、それを利用してこのプラチナチケットをゲット
しました(木曜の夜一組限定でホテル宿泊客に対して席が確保されるというもの。
なおこの企画はH22年12月23日で終了)。
今後もホテルプランとのコラボはあるかもしれないので、予約がなかなか
取れない方はこの辺りの情報もチェックの情報しておくべきかも。
さて、12月下旬のなかひがしさんの夜のメニュー。
15750円のコースです。他の値段のコースとは品数の違いです。
■八寸
<丹波黒豆焼き、美山鹿燻製と林檎、南瓜と金時豆のかぼす釜など>
醍醐で雪を表現するなど、まず視覚で感動。素晴らしいですね。
お酒は、まずはビールをいただきました。
■お凌ぎ
<むかごの飯蒸し からすみ添え>
からすみ自体素晴らしいものでした。お米との相性も抜群。
■椀物
<白みそと酒粕の味噌汁>
大根とにんじん、とち餅が入っていました。
白みその上品な甘さと酒粕の香りがたまらなかったです。
奥様のご実家の白みそで作られたお椀はこのお店の定番だそうですが、
冬は酒粕入りのお椀になるようですね。
■焼き物
<鰆味噌漬の笹蒸し焼き>
焼き物は鰆でした。味噌の甘みと笹の香り、蒸し焼きにすることで
ふわふわの食感。
■お造り
<鯉・皮の湯引き・煮こごりを辛み大根と自然薯で>
鯉のお造りはこのお店の定番だそうです。この日は鯉の身をすり
下ろした自然薯と和えて頂きます。鯉に対するイメージが変わるの一品。
■蒸し物
<ヤマドリ茸とアワビのかぶら蒸し>
ヤマドリ茸というのはいわゆるポルチーニ茸のことらしいです。
ポルチーニ茸を寄せ集めたもの(?)と蒸しアワビがたっぷり入った
かぶら蒸し。なんともいえない食感と香り。贅沢な一品。
■箸休
<サバの熟れ寿司>
この辺りは好みが分かれるのかもしれませんね。
鮒寿司とかいずしのようなものかなと思いましたが、全く違いました。
食べた後に飲んでと供されるナイアガラという葡萄酒を口に含むと
口の中がさっぱり。マリアージュを超えた化学反応が楽しめます。
■強肴1
<もろこの塩焼き。天然ヒラタケ等を添えて>
滋賀県産のもろこ。絶妙な塩加減で焼かれて供されます。この辺は
言うに及ばずですね。素晴らしい。
■炊物
<堀川牛蒡、金時人参・大根などの柚子味噌田楽>
すべてが優しいお味です。
残った煮汁をお猪口に注いでいただきます。お味噌の香りと野菜の甘みが
口いっぱいに広がります。この日、一番口の中が幸せになった瞬間。
お酒ペースアップ(笑)
大将お勧めの日本酒「リッシモ」(市販されているようです)を
いただきました。
なんでも、あのイルギオットーネの笹島シェフと一緒に開発された
ものだそうです。
コンセプトは「生野菜にも合う日本酒」だとか。
とても口当たりのいい白ワインのような日本酒。もちろん焚き合わせとの相性
も抜群でしたよ。
■強肴2
<地鶏のすき焼き>
朝挽きの地鶏をすき焼きにしてくれます。卵にくぐらせた状態で出てくるので、
アツアツを食べるというより、卵の絡んだ具材をいただくという一品です。
歯ごたえのある地鶏の身と新鮮な肝。
食べ終わると、残った卵にご飯をいれるかどうか聞いてくださいます。
散らした揚げ醤油と一緒に蓮華ですくっていただくのですが、これは絶品。
女性はこのあたりでお腹いっぱいでしょうか・・・。
■止肴
<大根葉と大根とお揚げの炊いたん>
これもとても優しいお味ながら、慈味深い味わい。
■食事
<白米、目刺し、香の物、小鉢>
メインディッシュについては、皆様のおっしゃっている通り。
次の日の朝食は目刺しになること請け合いです。
■水物
<柿、人参葉シャーベット 水出しコーヒー、金平糖など>
コーヒーはあまり飲まないほうなんですが、驚くほどおいしかったです。
2週間かけて抽出されるそうで、あまりのおいしさに思わずお代わり。
■お米の煮えばな、フランス産おこげ
どの段階で出てきたのか正確に思いだせず、ここで感想を。
煮えばなはお米からご飯に変わる瞬間のお米のこと。これはそこまで
感動はしなかったかな。フランス産おこげも他の料理がおいしすぎたせいか、
あまり印象には残っていないです。
<総評>
形式は懐石ですが、京都の正統派の懐石料理がお好きな方からすれば、
やや変化球的な要素の多い、お店。
高額な食材をたくさん食べたいという方にもやはり不向きかも。
ただ、草喰料理という一つのカテゴリを京都の地で確立されたお店で
あるのは間違いのないお店なので、京都の和食を語る上では、外せない
お店であると思います。
皆さんはこちらどう評価されますか?
個人的には、京都らしいお店だと思います。
以上、ご参考まで。