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1位
1回
2012/04訪問 2012/06/09
今回の北海道記念旅行を計画した当初から、こちらのホテルだけはどうしても外せないと思っており、とにかくこちら中心で計画を立てたと言っても過言ではないのです。
場所も「北の国から」で有名な富良野にあるし、何よりすこぶる良い評判しか耳にしてなかったのですから・・・・。
フラノデリスからすぐさまこちらを目指して、ものの5分チョイで到着。こちらのためだけの道があり、プライベート感覚というか隠れ家的要素もあるのです。
全室28室のホテルなのですが、どの部屋も40㎡以上あり、非常にくつろげるということで、期待は膨らみます。
さてホテルに着くと、従業員の方が待たれており、玄関前で車を預け、すぐさまチェックインとなります。
多数のふらの牛乳瓶で作られた照明の下、大きな一枚板のテーブルでチェックインとなります。見上げると正面に十勝山脈が見え、こちらのホテルのラベンダー畑と小さい森が見えています。遠くの木々の形が絵のような感じで美しい。来て良かった・・・と思う瞬間です。
チェックインのテーブルに着くとすぐさま、コーン茶と小菓子が出されます。これもええ感じ・・。
その際、夕食の時間と、明朝の朝食、和食か洋食かと時間を聞かれます。もちろん二人とも洋食で。
その後部屋に案内されました。2階のこれまたほぼ真ん中の部屋でした。部屋からも十勝山脈と森が見え、とーーっても気分の良い部屋です。
ここで、記念品が用意されており、焼き物の夫婦箸置きでした。ちょっと嬉しい・・。
部屋は入って左手にクローゼットと簡単なキッチンがあり、冷蔵庫の中にはサッポロ黒ラベルから、富良野のぶどうジュースや、トマトジュース・野菜ジュースに水が入っており、飲み放題なのです。補充なしと聞いていたのですが、いくらでも飲んでもらって良いとのことで、補充もしますとのことでした。(結局そんなに飲めないので、補充などは頼まなかったですが・・)
カクンと右に曲がると右手にバスルーム(硝子です。もちろんシェードはありますが、)があり、アメニティもかなりの充実具合です。ついているお風呂はジェットバス機能がついており、とにかく至れり尽くせり・・・。
部屋は横長で余裕のある感じでとーーてもゴージャスです。ベランダにも出られ、朝は清々しい空気の中少しひんやりした中で小一時間ほどぼんやり座って森と山脈を眺めていました。
こちらお風呂も別にあり、朝晩で入れ替えとなっており、1階のお風呂は檜風呂と、岩の露天風呂・サウナがあり・、3階のお風呂は岩盤浴と石のお風呂が二つある感じです。洗い場は多くはないですか、馬油のシャンプー・リンスが置いてあり、他のホテルや旅館にあるバシバシになるシャンプーではなく、しっとりした感じになるええシャンプー・リンスが使われています。お風呂もそこそこヨロシイですな。
ホテルの玄関に森散策用にカートが3台置いてあり、自由に乗れます。ちょっと行ってみましたが、ふきのとうがちょこっと顔を出していたりして、自然を満喫できる点でもヨロシイです。
で、お待ちかねの夕食です。レストラングランドでいただきます。フラノフレンチと称されたメニューで2012年春メニューでありました。(いただいたメニューシートを転記します。)
食前酒(シャンパンでした・・・めでたくおいしい!)
桜鱒と豊味豚のリエット(バケットタイプとシュータイプ、フレンチ定番のリエットですが、両方美味しいとしか言えません・・)
ふらの産ふきのとうのペーストとジュレの苫小牧産ホッキ貝、襟裳産ツブ貝、余市産タコのサラダ仕立て(付け合わせの野菜、そら豆、えんどう豆 のおいしいこと!!。タラの芽もあり、ジュレの方はほろ苦がかなりええ感じのジュレで、ペーストの方はちょっと苦味がきつすぎる感じでした。これはジュレだけのほうが良さそうです・・)
東川産ホワイトアスパラガスとボタン海老(これは!!ボイルの仕方が絶妙な感じのボタン海老で甘味・味共に全く文句のつけようのないかなりおいしい料理で、もちろんホワイトアスパラガスも今まで食べてきたアスパラガスの中ではこんなに香りが良く美味しいのは無かったくらいでした。これ本日のベストの皿か?)
自家菜園越冬北あかりのポタージュ(これもひと冬越すことによって、甘味の増した上質なジャガイモで作られており、ほのかな甘味とスープの良さが際立つ一品で、これまたかなり美味しいのです。)
根室産アイナメのポワレ ほうれん草のピュレを添えて(ブロッコリーとカリフラワー・インゲンも美味しく、もちろんアイナメも軽く焼かれており、素材が良い分かなり美味しいです・・・。ほうれん草のソースもちょっと苦味を足してええ感じに・・)
オレンジとカルダモンのグラニテ(お口直しのシャーベットで爽やかな一品)
チェックインの際選んでおいたお肉料理で
ふらの牛フィレ肉のステーキふらのツバイゲルトレーベの赤ワインソース(お肉がとにかく適度な柔らかさで、かなりの美味しさ、上質感が伺えます。奥さんはこれが本日一番!!と言っていました。が、私にはソースがちょっと甘すぎる感じがしましたが・・・そしてやはり付け合せの小カブとゆり根のうまいこと!!。ゆり根などはホクホクしており、その下のソースがまた美味しい。)
デセール
紅茶のパルフェ(バニラアイスと紅茶アイスに2層構造でこれもおいしい)
小菓子(コーヒーのパンナコッタとチェックインの際に出た小さなパウンドケーキのような菓子とかなりすっぱいゼリーで、パンナコッタ!!めちゃくちゃ美味しかったです。)
飲み物はハーブティでお願いしました。これもハーブの香りの良いものでした。
全体通じて、かなり満足いくコースでした。特に野菜の美味しいことったら、なかなかこの素材は関西では食べれないなって感じです。ボタン海老のボイルの仕方や北あかりのスープ等もかなりのうまさで、パンナコッタに至っては、目ん玉飛び出るくらい美味しかったです。
これに最初ふらのワインの白グラスをいただき、後半でふらのワインの赤グラスをいただきました。(お支払いはチェックアウト時で、2310円でしたサービス料は取られていませんエライ!!)
澱みないサーブで良かったですし、もちろんパンも美味しかったです。
で、レストランを出てグラスバーに・・・・。こちらもほとんどのものが無料で飲み放題なのです。私はお決まりのラムバックを3杯ほどいただき、奥さんはジンジャエール(ウイルキンソン)で。そこでバーテンダーの女性から色々情報収集。出身が関西の方で意気投合、色々教えていただけました。(ここで教えていただいたことで後の旅がより楽しくなりました。ありがとうございました。)
富良野のベストシーズンは7月の3連休あたりだそうです。他にも色々有益な情報を得ましたが、私だけの内緒内緒・・・・。
部屋に戻るとお夜食が届いていました。カニ寿司でした。ちょっと嬉しい・・・味はまあ普通でしたが・・・。
で、部屋に帰ってベッドの上に大の字になった瞬間寝てしまったようで、朝4時頃目が覚めました。久しぶりです酔っ払ってバタンキューは・・・・。
こちら朝がまた良いのです、静寂の中に凛とした何かを感じる部分もあり、かなりええ感じです。お庭がとにかく良い、景色が良いのです。
朝食 出ましたふらの牛乳!(あっさりだけどコクのあるおいしい牛乳)やオレンジジュース、トマトジュース(の濃いこと・・)・グレープフルーツジュース、ヨーグルト(黒蜜きなこでいただきましたが、これがうまい)なんかは、セルフで取りに行けて、コーヒー等は頼めば淹れてくれます。
洋食でお願いしていましたがので、ほわほわオムレツ(スクランブルと目玉焼きも選べます)とソーセージとロースハム、ハムの下にベーコンと焼き野菜がまた美味しい!!。ソーセージもかなりおいしいですし、ハムも同様・・・。スープもおいしいし、とにかく野菜が美味しいのです。それに反してフルーツは季節じゃないからなのでしょう、ちょっといまいちでした。それでも大満足の朝食でした。
接客については、都市型の洗練されたサービスとは言えませんが、なんか暖かみのある、富良野らしいゆったりした、接客という感じで、終始気持ちの良い対応でした。確かにこのホテル文句のつけどころがない素晴らしいホテルでした。
ラベンダーの花が咲く7月にまた来てみたいなあ・・・と思うけど先立つものがそんなにあるわけでもなく・・・・。間違いなく素晴らしいホテルだと思います。お勧めです。
4.6
2位
1回
2016/02訪問 2016/04/10
やっぱ外さない・・・確かな技術と趣向を凝らしたお料理・・・(素晴らしい技術、五感で愉しむ京料理・・・)
(16.2月)
この日は23年ぶりに埼玉在住時のマンションのお友達が京都に来るってことで、京料理でどこか良いところをってことで、こちらに連れて行きました。
御所車5400円(税サ込)のお料理で頼んでありました。
この日の内容
先付 筍としじみの木の芽和え、河豚の昆布〆和え、煮豆
どれも味付けは抜群の感じ・・・。河豚の昆布〆、あっさりしてるけど旨味が有り美味しい。季節先取り筍の木の芽和えもしじみ入りでいと美味し・・。
椀物 かにしんじょう(菜の花・白魚添え)
これも吸い地がかなり美味しい。絶妙なバランス・・・。これも季節先取り・・。
御造り 鮪と芽葱の湯葉巻・活け鯛・甘海老(黄身まぶし)
これも文句なく美味しい。お刺身でも一手間を惜しまない感じがヨロシ・・・。
取肴・焼肴 子持ちワカメの蕪巻・うにしんじょう・鯛の昆布〆錦糸卵と桜の葉巻・鰆の西京焼き・イクラ花・白和え・だし巻・いなり寿司・さつまいも等々いっぱいの取肴・焼肴に河豚と春の山菜、ふきのとう・タラの芽・三つ葉・こごみの天ぷら
もう、これ以上ありませんね、まったく文句なく美味しい物ばかり・・・
鉢物 聖護院大根とリンゴの豚肉巻、湯葉、パプリカのあんかけ
これもあんがバリうまです・・・。
お食事 蒸し寿司・赤だし
冬のもう一つの名物、蒸し寿司も専門店のそれより美味しい。しいたけ・れんこん・海老・穴子・きぬさやの具材も程よいバランスで流石です・・・。
デザート 抹茶しるこ
これも甘すぎずかなりええ感じの小粒餅が美味しい一品です。
ということで、こちらの真骨頂、見て良し、嗅いで良し、食べて良しの五感をくすぐる内容でした。季節の先取り感もかなりあり、連れて行ったお友達も大満足だったようです。
この内容で5400円(税サ込)ですよ、これはかなりお得で美味しいと思いませんか?・・。
また伺うこととしましょうね・・・。
4.5
(15.4月)
夜に伺ってみました。今回は6名で。GW始まりの日で甥っ子の奥さんが赤ちゃん連れで来京することになり、夜をこちらでってことで、伺ったのです。
夜の部は5000円(税抜)の御所車~となります。お支払いはしてませんのでどのコースかは確かなことはわかりませんが、6300円(税抜)の夢がさねではないかと推測します。
この他サービス料として10%別途にかかります・・・。
この日の夜の懐石内容(出てきた順番で書きます)
先附 筍と海老の木の芽和え こちらにしては珍しく、濃いめの味付けですが、木の芽の香りと酢味噌のあまから感が美味しい一品です。
八寸 鴨のスモーク葱巻・クレソンの山葵和え・白和え・京人参と道明寺、玉子のしんじょう・蛸と小芋串・そら豆天ぷら・鯛の小袖寿司・さつまいも花びら・はじかみ・じゃがいもの花びら どれも一手間、二手間かかった物で、味的には文句が付けようない感じで出来栄えです。特に小袖寿司などはちゃんと細かく刻んだ木の芽が香り、とーーっても美味しいのです・・。
向附 早鱧おとし(2切れ)・活け鯛(3切れ)・本鮪赤身の湯葉巻(2巻)・青のり寄せ・花びらは大根・島人参(沖縄産)・京人参 これも鮮度・味ともにどれもかなり良質なものでした。ほんのり甘みのある鯛、適度に脂ののった本鮪赤身の湯葉巻、さっぱりした早鱧とこれも文句が付けようない感じのお刺身でした。
椀物 しんじょうの上に青柳貝・菜の花で、大根で蓋をして、木の芽が乗っています。
水雲と人参の入ったしんじょうはふわふわの食感で、繊細かつ香り高い吸地とのバランスが最高です。この吸地、ダシの効き方が絶妙で、久しぶりに透き通った雑味がないけどしっかりダシの香りが漂う、めっちゃ美味しいお吸い物をいただけました。今日一番の逸品です!!。
油物 海老・こごみ・よもぎ・わらび・蓮根の天ぷら 衣の薄さが絶妙。パーーンと張ったプリプリの海老が美味い!。春の山菜も季節感あふれ、ええ感じです。何より天つゆが美味い!!。こちらのダシが相当好みに合っているようで、今まで食べた天つゆの中では一番かも・・・。
鉢物 若竹と湯葉・ふき、パプリカのあんかけ これもダシが美味しいので間違いないですね。湯葉が口の中で溶けていきました・・。
お食事 手まり寿司(鮪・烏賊・鯛・穴子)と赤だし(えのき・若布・三つ葉) 鯛にはちゃんと木の芽が入り、適度な酢と味付けでこれも美味しいですね。赤だしもダシが効いてます。
デザート 抹茶とバニラのケーキ オレンジが乗っています。ソースはフランボワーズで、これも抹茶の軽い苦みとバニラの甘い香りでなかなか美味しいのです。正しくフレンチのデザートのよう・・・。
これに梅こぶ茶が最後にでてきました。
という内容で、どれも器も良いし、視覚的にかなり愉しめる内容で、まさに五感をフルで使いながら食せる、目に、舌に、鼻に愉しいお料理の数々でした。やっぱヨロシイですなこちら・・・。
価格的にもお手頃な感じですし、京料理の確かな技術と季節感を感じられる趣向を凝らした、手の込んだお料理がいただけるお店なのです。
4.5
(12.10月)
この日はかねてから行きたかったこちらに伺いました。前週義父の傘寿のお祝いをしたのですが、そのお返しで連れてもらいました。(今回は6名で)
こちら義母のお気に入りのお店で、もう何度も利用しているそうで、(3週間前にも来ていたとのこと)私たちを一度連れて行きたかったとのことで・・・・。
こちらのご主人の経歴がすごい!!。滋賀県は八日市の名料亭「招福楼」で修業を始められ、その後東京の「胡蝶」の料理長に、その後今度は京都の「下鴨茶寮」で取締役総料理部長を務められ、また東京の「四季亭」、「鴬啼庵」の顧問を務められ、59歳で満を持してこのお店を出されたとのこと。いずれも京料理の名店で、経歴を見るだけでも技量の高さがうかがい知れます。
さてお昼に予約しており、お店に着くと、ご主人と女将さんが外でお出迎えされ、帰りもお見送りされておりました。サーブは全く問題なく、澱みのないタイミングで出されるお料理もちゃんとすべて説明され、心地よい接客でした。
外観も店内もおおよそ京料理のお店とは思えない、ヨーロッパ調雰囲気で、ゴージャスな感じです。フレンチレストランのような感じですね。
一階にはカウンターがあり、二階にはテーブル席があります。エレベーターで上がり、2階でいただきました。
さてこの日いただいたのはお昼の会席、「御所車」4800円です。この日は車に乗せてもらっていたので、お酒も飲めて、生ビール2杯とこちらの冷酒「夢懐石谷ぐち」をいただきました。(飲み物は全部で生ビール5杯・冷酒一本・〆の珈琲5杯でした)
御所車内容
パンフレットでは、先付 向附 椀物 取肴 焼肴 鉢物 食事 香の物 留椀 デザートということでしたが、出てきた順番に書きますと・・・・
先付 とんぶり入り胡麻豆腐にイクラとキノコ(岩茸)煮とあさり煮が乗せてあり、たっぷりのダシつゆがかかっています。このつゆがのっけからかなりの旨さで、ピュアーな感じのダシの味に、繊細な味付けの塩と薄口しょうゆで、このつゆを飲んだだけでも技量の高さは分かります。ちょっとだけ塩の濃いめの味付けがおいしいのですな。
それにきのこ煮は濃いめの佃煮の味で、あさり煮もダシの効いた煮方でこれ単体だけでも買って帰りたい感じのうまさです。
向附 活け鯛・本マグロ・甘エビ3種の刺身で、これも鮮度・味共に抜群の良さです。適度に締まった身の甘味のある鯛と、これまた甘味と少し脂の乗った身の赤身にマグロ、チートだけ太目のぷっくり甘い甘エビで、あしらいには生のカボチャとにんじんで形造られた秋の風情が漂い、もちろん山葵は本生山葵すりおろしがたっぷりで、これもなるほどと納得のお刺身でした。きっと目利きが違うのですな、おいしい!。
取肴と焼肴 これは2段になった籠に、下は天ぷら、上は八寸と肴って感じのもので、とにかく視覚的に美しく、種類も多くどれから食べたらよいのか迷うほどです。
2段目の肴 サーモン巻、中にはピクルスが入っています。鯛の昆布〆と三つ葉を錦糸卵で巻いたもの。うらごしした卵の黄身団子とキノコ煮の松串。柿を模ったウズラ卵と昆布(色は味噌で付けてあると・・)。白和え。揚げた栗。1段目紫芋、2段目海老と玉子のしんじょう。ダシ巻。かますの小袖寿司。海老と柿を酢をした蕪で巻いた串。と、どれも絶妙のバランスの味付けと手間のかかった物で、脱帽です。おいしい。
1段目の肴 天ぷらは、ししとう、菊花・菊葉、茄子、さわらの巨峰巻とこれまたひと手間かけた天ぷらで、揚げ方もサックリ軽やかな揚げ方です。特にさわらの巨峰巻はほんのり巨峰の甘さがアクセントになり、食べたことのない組み合わせでしたが、おいしかったです。
椀物 松茸の土瓶蒸し。具材は鱧・松茸・海老・ぎんなんと王道の具材で、スダチをぎゅっと絞っていただきますと・・・ふわぁーおいしい、なんておいしいつゆなの!と口々に漏れるほどのおいしさ!。松茸の香りがふわりとして、上質なダシの香りとちょっとだけ濃いめのつゆで、これはかなりおいしい土瓶蒸しです!!。
鉢物 炊き合せでしょうか?・・ イチジクの湯葉巻で、揚げてありその中にはイチジクの他に海老ときのこが入っております。これはちょっと醤油の濃いめの餡がかかっていますが、しょっぱ過ぎず適度な味付で、イチジクのほんのり甘さと餡の絶妙なバランスと、ぱらりと振り掛けてある、ピンクペッパーの香りがアクセントになったこれもお見事の鉢物です。
食事は、きのこごはんで、赤だし(これもダシが効いておりうまい!)と香の物です。この香の物がまた優れもので、昆布としいたけを細かくすりつぶして海苔状にしたものと山くらげの漬物のうまいことったら!・・・・。これも一本!です。
デザートはチョコレートムースにリンゴ煮と生クリームのトッピング、ソースはマンゴーのソースで、チョコレートムース自体は甘さ控えめで、マンゴーの香り豊かな甘めのソースが丁度ええ感じです。
追加でコーヒーを頼み終了いたしました。
どの料理も一手間も二手間もかかった、流石の一言に尽きるお料理で、視覚・食感・味覚・香り・噛むときの音と五感をフルに刺激するお料理でこれぞ京料理の神髄か!?って感じです。もちろん味付けもほとんどの物が好みの味付でしたので、これはかなり私にとってはええ感じのお味でした。
ただ、ちょっとだけ残念だったのは・・・となりの仕切りの向こうで妙齢のご婦人方が同窓会をされており、旧友との懐かしい面会にテンションが上がられていたのでしょうが、かなりの五月蠅さで、こちらの話し声が聞こえない、お料理の説明が聞き取りづらいという状態だったことです。食事処とは言え、ここも立派な公共の場だと思いますので、他のお客さんの迷惑になるような大声での笑声や、奇声は控えていただきたいものですな。節度を持ってお食事していただきたいものです。(結構お年を召された団体でしたのにね・・)
料理・接客・雰囲気的にはなかなかヨロシイお店でした。サービス料は別途10%取られますが、6名で38000円ほどでしたので、この内容、味だったらヨロシイのではないでしょうか・・・。確かな技術に裏打ちされた京料理って感じで、五感に訴える料理の数々は季節ごとにまたいただいてみたいなと思った次第です・・・。(今度は奥さんと二人で静かなカウンターでいただきたいなと思います・・)
4.3
3位
1回
2012/04訪問 2012/11/04
数多くの友人知人から、「北海道で寿司を食うんやったら、小樽はやめとき、札幌の寿司屋の方がええで・・・、ネタはええけどシャリがあかんで・・・」と聞いていたのですが、日程的にどうしても小樽には行きたかったのと、時間的に小樽で晩御飯を食べないと札幌のホテルのスパに入れなくなるってことで、小樽で寿司を食べることにしました。
随分前から日程は組んでいたのですが、小樽の晩御飯であるお寿司屋さんだけが行く1週間前まで決まらず、悩みぬいた挙句、こちらのお店にしました。
一般的に有名な「政寿司」やこの食べログで有名な「伊勢鮨」「宝寿司」、雑誌等で有名な「すし耕」「しかま寿司」等候補は色々挙がったのですが、それなりにレビュー数も多く、ことさら私が行って書くべきでもないかと思い、新進気鋭、できて1年少しのこちらのお店に決定しました。(北海道寿司協会のサイトから一軒・一軒しらみつぶしに当たり、こちらに行き着きました。)
こちら以前は「大増寿司」というやはり寿司屋さんで居抜きで入られ、改装されたようです。ご主人にお聞きしましたが、前店とは関係はないそうです。
さて、出来て間もない店内はカウンター6席と小上がりの小さいお店ですが白木主体の清潔感あふれる店内でなかなか良さそうです。ご主人も比較的お若そうで、女将さんも美人タイプで丁寧で気さくな感じです。
もちろんカウンターでいただきました。
まずはやっぱり北海道ならではのサッポロクラシックの生ビールと奥さんはサイダーで乾杯。
最初に刺身をいただこうと、並刺身盛1260円と特注で貝の刺身が食べたかったので、貝刺し盛りができるってことでお願いしました。
それぞれ一人前しか頼んでいないのに、出てきた刺身はそれぞれ2枚もしくは4切れでありがたい感じ。
並刺身盛内容は、マグロ赤身・タコの頭・シャコ・イカそうめん・あじ・ひらめ・玉子となんと中トロまで入っていました。山葵はすりおろし生でヨロシイです。
どのネタもおいしく、特にシャコは肉厚でプリプリの美味しいものでしたし、中トロもとろけるうまさでした。
次に貝盛り合わせが出てきました。
あわび・つぶ貝・北寄貝・ほたてで、つぶ貝がバカうまでした。この北海道旅行でつぶ貝をいたるところで食べましたが、どこでもこのつぶ貝がおいしかったです。もちろん他のネタも関西で食べるネタとは鮮度と味が違い、かなりうまく・・・。
次に焼き物ってことで、おすすめは銀むつの塩焼きってことで、それでお願いしました。
肉厚の銀むつで、かなり脂がのっており、レモンをギュッと絞って、食べると上質な脂が口に広がり、これも美味しい焼き物でした。
仕上げはやはりお寿司ってことで、お決まりの特上寿司を2人前頼み、あら汁もお願いしました。
特上寿司の内容は、きんき・ボタン海老・にしん(珍しい!!)・ソイ・中トロ・時シラズ・カニかにみそ乗せ・いくら・しゃこ・うにの十貫でした。
特に中トロ・いくら・うにの山葵はその場ですりおろし、塩でいただくものや、予め醤油を塗ってあるものなど、非常に丁寧かつ繊細な握り方でかなりええ感じでした。
懸念していたシャリも確かに昆布ダシの香りはあまりしなかったものの、皆が言うほど悪くなく、気にならない程度でしたし、しゃり小さめでネタ大きめという一番好きなタイプのお寿司でした。
ネタの中ではやはり大きめのボタン海老が甘くておいしいことったら!!。かにもみそ付きでかなり美味しかったですし、珍しいにしんのにぎりも食べられて大満足でした。
あら汁もアッと驚く程の具材で、小さめのほたて3個・キンキのあら・シマアジの身・海藻などから構成されゴージャスなあら汁でおいしかったです。(白味噌仕立てです)
さて、これだけ食べて飲んでお支払いは・・・・当然これ、京都でこんだけ食べると2万円は超えるのですが、なんと!!10160円という激安!!このネタでこの味でこの価格、恐るべし小樽の寿司屋!!って感じです。
近くにあればリピート必至のこちら、小樽のお寿司屋さんでは新星キラ星の如く輝くお寿司屋さんだと思います。これからがますます楽しみです!!。
おいしかったあ・・・・。誰だ小樽の寿司屋はもう一つだと言ってたのは・・・・って感じです。
4.1
4位
1回
2012/10訪問 2012/11/11
義父の傘寿(80歳)のお祝いでこちらを利用しました。
傘寿のお祝いで食事でも連れてってあげたいにゃけど、どこかええのん考えてと奥さんから相談され、プランは私に一任されましたので、考えることに・・。
困ったときのJTBということで、日帰りで探すと、日帰りあそばせというパンフがあり、日帰り昼食プランで、こちらが、昼食とお風呂が付いているプランでなんと!一人6600円で行けるということで、これは行かねば!ということで行ってきました。
姉や妹夫婦と総勢7名で伺いました。
こちら、滋賀県でも屈指の旅館として、私の子供のころは紅葉パラダイスというヘルスセンターがあったのですが、当時から様変わりし、現在では高級旅館旅亭紅葉となっております。こちら2010年・2011年と五つ星旅館として認定されている旅館ですので期待は膨らみます。
11半頃到着、仲居さんがずらりと並んでお出迎え・・・、もうここから気分はヨロシイですな・・。
外観は少し古くなってきていますが、館内は流石に掃除も行き届いており、かなり大きな旅館で、とにかく琵琶湖に面した旅館としては、やはり一番の旅館と言う感じです。庭園もあり、とにかくどこもたっぷりスペースが取ってあり、せせこましさは微塵も感じないところがヨロシイですな。
お昼の宴席は、八景亭という料亭でいただけました。ちゃんと玄関があり、靴を脱いで上がる料亭の雰囲気そのままの感じです。
部屋の名前も八つあり、三景という一番湖に面した大きな窓のある部屋が用意されていました。(安い客なのにこれもJTBマジックか?・・)20畳以上はあるお部屋で、着物が飾ってある前室付きの部屋で、お祝い事にはこの上なくピッタリのお部屋でした。
琵琶湖が見渡せ、眺めも良く部屋自身もかなり掃除が行き届いており、高級料亭のそれに近い感じです。これもGOOD!。
足がおろせる掘りごたつ式でしたので、楽チンでこの面でも良かったです。
ビールで乾杯、食事の開始です(私、今回の企画主でしたので、運転手も兼ねており飲めなかったですが・・・)
昼食会席内容(料理の詳細名称は写真で見れます)
食前酒(梅酒)・・ちょっと甘めで上々の滑り出し・・。7
先付(銀杏豆腐他)・・いくらがかかっており、口に含むと銀杏の香りがふわっと広がります。これもなかなか・・。
八寸(秋刀魚雲丹焼き他)・・鯖小袖寿司はちょっと濃いめ味付け、秋刀魚の雲丹焼きは、雲丹の香りとともに、適度な脂の乗った秋刀魚が旨い!!これ、おいしかったです。八寸全体としては、ちょっと濃いめの味付けで、おいしかったです。(水菜のお浸しは薄味でしたが・・)
お造り(戻り鰹・ほたて)・・鰹のたたきがメインですので生姜醤油でいただきます・・。これは、まあ普通・・。
炊き合せ(蓮根饅頭他)・・餅粉にすりおろした蓮根が練りこんである饅頭で、味付けは濃すぎず薄すぎず、ヨロシイです・・。
強肴(和牛しゃぶしゃぶ)・・柔らかく適度にサシの入ったお肉で甘味もあるものでした。お肉もおいしかったですが、その上このゴマダレが今まで食べてきたゴマダレの中では1、2を争う旨さで、ちょっと酸味が強めですが、まったり感もあり、これはかなり絶妙なタレで抜群においしいのです。
売っていたら買って帰ろうと仲居さんにお聞きすると、これは売ってないと・・・。おそらくこちらでしか味わえないタレなのでしょうね・・。
白菜も下茹でしてあり、ネギもえのきもおいしいですが、葛きりがこれまたおいしい葛きりで・・・。このしゃぶしゃぶだけでも食べるか価値ありです。
揚げ物(琵琶湖諸子他)・・子持ち諸子で7、ワタのほろ苦が大人の味で好きな感じ。サツマイモもししとうも舞茸もおいしい・・。
食事(しめじご飯・赤だし・漬物)・・しめじご飯の味もちょっと濃いめでおいしいのです。漬物は水菜と日の菜の桜漬、ごぼうで、これもなかなかおいしかったです。
水菓子(豆大福・わらび餅)・・ふたばの豆大福のような味でこれもおいしい・・。わらび餅は普通でしたが・・。
と言う内容でお腹いっぱいになりました。
何よりも素晴らしかったのは、隠しカメラがあるのか?と思うほどの料理出しのタイミングの良さと仲居さん(結構お若く可愛らしい方でしたが・・)のサービスがとても良く心地よかったです。
その上に傘寿のお祝いと言うことを伝えていただいていたので、黄色のちゃんちゃんこや帽子も用意されており、更に、紅葉からのお祝いということで、夫婦箸の記念品までいただけました・・。なんか安いプランなのに恐縮です。
素晴らしい料亭のお部屋で素晴らしい接客、義父・義母はじめ皆大満足のようでした・・。
この後お風呂へ、お風呂は大き目のジェットバス・バイブラバス付きのお風呂が一つと、これまた大き目の岩露天風呂で、お風呂のお湯も他の旅館とは違い綺麗でした。洗い場は仕切りが付いているところとないところがありましたが、悪くないです。
ほんのりぬめりのあるお湯で泉質も程々良かったです。
お風呂を出ると湯上りスペースがありここでもほっこりできます。ここには足湯もありますしね・・・。
で、どうしてもカラオケがしたいということで、お昼は開いていないのですが、カラオケスペースである「大津絵」をお願いしたら開けていただけ、1時間歌うことに・・・。通常夜の営業で1時間1ドリンク付きで一人2310円なのですが、お昼と言うことで、一人1200円にしていただけ、皆で歌い愉しみました。
最後お会計で、またビックリ!!。大概こういう旅館の場合税サは別なのですが、宴会の際の飲み物代もカラオケ代も税サを取られずでした。これも嬉しい感じ。
結局、カラオケまで付けても一人10000円はおろか、9000円もかからなかったので、これはお得としか言いようのない感じでした。料理の食材は価格それなりの部分も感じられましたが、味付けやタレは流石に一流旅館のプライドが感じられ、なかなか素晴らしかったです。
館内ですれ違う従業員の方すべての方が深々とお辞儀され、あいさつされます。お見送りもずらりと並んでお見送りで、どこまでも接客は最上級でした。
大満足のお祝い日帰りプランでした。今後またお祝い事の時は利用したいと皆が口々に言っておりました・・・。(今回もお手配いただいたJTBさんと旅館に感謝いたします、ありがとうございました。)
4.1
5位
1回
2012/09訪問 2012/10/13
ひょんなことから急遽こちらでお昼をいただくことになりました。義母と奥さんと3人で伺いました。このお店、義母のお気に入りのお店で以前から一度連れて行きたいと話されていたお店だったのです
外観から考えるとあまり広くないお店かな…と思っていたのですが、入ってみてちとビックリ、意外と奥深く京都特有の鰻の寝床的な奥行があり、結構広いお店なのでした。
カウンターのみのフレンチ割烹の雰囲気です。落ち着いた静かな雰囲気でなかなかヨロシイですぞ・・・。
このお店、義母のお気に入りのお店で以前から一度連れて行きたいと話されていたお店だったのです。
お昼のメニューは2種で3800円と5000円のコースのみです。3800円のランチコースでお願いしました。
3人の男性のみで営業されていますが、接客はなかなかヨロシク、丁寧でお料理の説明もちゃんとされて、サービス面でも○です。
予めセッティングされているのを見ていると、流石京風フレンチのお店、箸でいただく形です。
コース内容
アミューズ(マッシュされたにんじんのムースにコンソメジュレかけ)・・滑らかな口どけでコンソメの味付けも絶妙でのっけからおいしいぞ!って感じでした。
前菜1品目(スモークサーモンとイクラ乗せマッシュポテト、鱧おとし梅肉かけと酢味噌かけ、カブとレッドオニオンの酢漬け)・・鱧おとしはそのまんま和食て言っても良い味付けで、ふんわり鱧と梅肉・酢味噌の塩梅もなかなかヨロシイです。軽くスモークされたサーモンと滑らかなマッシュポテト、イクラの醤油漬けも加わり、絶妙なバランスで和と洋が融合してます。おいしい!・・。
前菜2品目(ホタテのムースと冬瓜のキノコソース)・・これもそのまんま和食と言っても十分通用する、夏の名物冬瓜の含め煮と、ソースはうっすら醤油ベースのキノコソースで、ホタテのムースにはチャンとバターの風味が感じられ、中にはキノコとレンコン?のショキショキ感が感じられるこれも和とフレンチの融合した一品です。これもおいしい!。
前菜3品目(鯛の香草焼きと賀茂茄子のグリル)・・これはかなりおいしい、香草とパン粉で焼いてある鯛そのものもしっかりした味付けでおいしいのですが、ソースがバターと少量ビネガーの酸味が感じられるコクがあり爽やかなソースで、京都の特産賀茂茄子との相性も良く、かなりおいしい一品でした。(これ、メイン料理って言われても通用すると思います・・)
バケットのパンはおかわりOKですし、ちゃんとしたバターも付きます。
スープ(ごぼうのスープ)・・飲んだ瞬間にごぼうの香りが口中に広がるスープでこれはチョイ薄味でした。
メインは魚料理かステーキか選べ、ステーキでお願いしました。焼き方はミディアムレアーで・・。
ヒレステーキとじゃがいもと茄子の付け合せですが、ステーキの肉が予め切ってありますが、とにかく素晴らしく柔らかくお肉自体の旨味と甘味もある上質なお肉でした。
正しく箸で切れるヒレステーキで、味付けもしっかり下味が付けてあり、マスタードのそのままいただくのも良し、白味噌ベースのソース(これ絶品ソース!)でも良し、薄めのおろしポン酢(かつおだしが効いてます)でいただくのも良しで。これは最近食べた中でも群を抜くうまさでした。素晴らしい!!。
で、これまた京都らしい〆はなんと一口茶椀ごはんと漬物(水菜・赤カブ・べったら漬)とぬかりのない流れがなかなか憎いほどようできている感じのコースです。
デザート(豆乳ムースとバニラアイス、黒糖ソースかけ)・・あっさり豆乳ムースとあんこかな?と思っていたソースは黒糖のソースでした。バニラアイスの甘さと甘さ抑えめの黒糖ソースがなかなかあっさりヨロシイ感じです。スイカとオレンジとパインのフルーツがより爽やかな感じです。
これにコーヒーか紅茶が付きます。コーヒーにしましたが、器はロイヤルコペンハーゲンで、器へのこだわりも感じさせる京都らしいフレンチです。
正面のコーヒーカップを見ていると、マイセンやリチャードジノリ、ヘレンドなどもあり、料理のお皿にもマイセンが使われていたりとよう分かってはるわ…って感じでした。
その都度出されるおしぼりや料理のタイミングも抜群で、お水についてもなくなればすぐ入れていただけ、ほうじ茶も上質の物でしたし、いかにも京都風のフレンチと言ったらこんな感じになるんやで…って感じのお店でした。
雰囲気、サービス、料理内容とも結構満足のいくものでした。
お腹も膨れ大満足でお店を後にしましたが、冷静になって今考えても、この内容で3800円はかなりお安い感じだと思いますし、他府県から来られる方にもお勧めできる佳店だと思います。おいしかったです、また行きますよ~。
4.0
6位
1回
2012/04訪問 2012/06/23
さて3日目の晩御飯はこちらで・・・・。日程上函館山の前に食べていかなくてはいけなかったので、ちょっと飲みは控えめにしましたが、新鮮な海鮮丼が食べられるこちらに伺いました。
7時過ぎでしたが、たまたま真ん中の二人席が空いており、スルっと入店できました。入口には水槽があり美味しそうな貝類筆頭に魚介が入っております。
店内は想像していたより広くなく、ちょっと小さい感じで、真ん中に一応区切られた二人がけテーブル席4つと小上がり席がぐるりとある感じでした。
とは言ってもやっぱりサッポロ生ビールは外せないってことで、生ビール525円を頼みました。お通し300円はイカと山菜とびっこの和え物で、普通に美味しい一品でした。
北海道海鮮サラダ1260円、北海道まるごとグラタン1260円、つぶ貝のつぼ焼き風1260円を頼みましたが、とにかく食べたいものが目白押しで・・・。
まず、つぶ貝が出てきました。つぼ焼きというより煮てありました。しめじや三つ葉と煮てありますが、上品なおだしで、つぶ貝の身も柔らかく、おいしい一品でした。
次に海鮮サラダが出てきました。大きめのボタン海老を筆頭に、うに・いくら・北寄貝・サーモン・ズワイガニ・イカ・ほたて・海藻等のネタにきゃべつなどの野菜が入り、ドレッシングもマヨネーズベースと醤油ベースの2種あり、これもそれぞれネタの鮮度は抜群でうまく、特にボタンエ海老の頭のみその部分がうまいことったら!・・・。
ドレッシングも素朴な感じですが、ネタが良い分どれもおいしく・・・・。
圧巻は北海道まるごとグラタン!、これもボタン海老を筆頭に北海道の美味し野菜も入り、アスパラガス・とうきび・しいたけ・うに・いくら。たらばガニ・サーモン等々が入り、素材を殺さない程度の軽い味付けのグラタンがまたマッタリ感をプラスして、かなり美味しいグラタンでした。これ、超お勧めです!!。
で、締めにウニ丼のS1680円を二つ。味噌汁はおかわり自由ということでしたが、これ以上食べられません(笑)・・・・。うにも流石にこちらのメイン商品だけあって、甘味とコクのあるうにで美味しかったです。だし醤油的なものをかけていただきます。
でこれだけ食べてお支払いは8000円もいかなかったです。安いですね〜、嬉しいですね〜。
お腹いっぱいで、満足満足・・・・やっぱおいしかったです、こちらの料理!!。丼が有名ですが、一品物もかなり充実しています。心残りはトロホッケがお腹いっぱいで頼めなかったこと・・・・。ますます函館に再訪したくなりました。
4.0
7位
1回
2012/03訪問 2012/04/22
お伊勢さんへの小旅行、三重県はおいしい鰻屋さんが多いとのこともあり、やっぱ初日のお昼は鰻やなぁてことでこちらに伺いました。
京都で鰻って言うと、関西にもかかわらず、蒸してから焼く関東風(江戸焼き)のお店が多く、蒸さずに素材そのものの脂を愉しめる関西風の鰻を食すことが少なくなってきておりますので、久しぶりにがっつり系の鰻を食べたかったこともあったのです。
ナビに従ってまずはこちらを目指しました。京都から2時間半ほどで渋滞もなく着きました。新名神ができてからこんなにも早く着くのか…って感じです。
お昼少し過ぎていましたが、お店に入ると丁度テーブル席が一つ空いており、即着席できました。ラッキー・・・その後10分位してから、どんどん予約のお客さんや、フリーのお客さんが入ってきて、待ちが出ていました。人気店なんですね。
メニューを見ますと・・・結構種類があり、うな丼やうな重もええな、ひつまぶしもあるなって感じで迷います。お店の方の一押しはひつまぶしとのことだったので、奥さんはひつまぶしにするってことで、お願いすると、量的にかなり多いので女性だったらミニでも十分ですよ~ってことでしたので、ミニひつまぶし1850円にて。
私は、鰻の徳利蒸しってのが気になったので、梅定食1900円にてお願いしました。
お客さんがひっきりなしに来られますので、予め焼かれているようで、7,8分で出てきました。でもちゃんと焼きたてですよ~。
梅定食内容
鰻の蒲焼2切れ
うまき
徳利蒸し(鰻1切れ・しいたけ・玉子入り)
もずく酢
肝吸い
ごはんと漬物
と言う内容です。
まずは、蒲焼から・・・、おほ、蒸しが入っていない分、濃厚な感じの脂で、食べたかった鰻の味です。炭で丁寧に焼かれた感じもあり、たれも甘すぎずおいしいですな・・・。2切れだったのでもう少し食べたい感じでした。
うまきの玉子も上品な味付けで、中の鰻も香ばしさがあり、ヨロシイです。
さて、気になっていた徳利蒸しです。鰻としいたけと玉子を薄めのスープ(だし)で煮込んであり、特製のたれと山葵に浸けていただくようです。いただきますと・・・、鰻はとろっとした食感で、ほわほわです。かなり薄めの味付けですが、しいたけ等の旨味も出ており、なかなかヨロシイですな。山葵醤油のたれを浸けて丁度位の味付けです。具を食べてから、ちょっとこのタレをたらして、いただきました。ちょっと薄めですがおいしいですな。
肝吸いは普通の感じ、だしの感じはヨロシイですが・・・・。
ひつまぶしも食べ方を教えてあげたのですが、こちら山葵が粉ではないのです!。これはちょっとエライ!!ですな。名古屋のお店はほとんどが粉山葵ですし、これはポイント高いです。
ミニでもちゃんと4杯分ありましたので、男性でもミニで十分ですね。
一口いただきましたが、さすがにお勧めの一品だけあって、香ばしく焼かれた鰻のええ香りと脂のノリで、おいしいですね。やっぱひつまぶしがヨロシイかも・・・。お茶漬け用のつゆもええ感じの濃さで、おいしいです。
いやあ、久しぶりに直焼き、宮崎産の鰻の臭みのないおいしい脂ののった鰻が食べられました。良かったです。またこちらへ来た際は、うな丼・うな重の直球勝負もしてみたいですな・・・・。
3.9
8位
1回
2012/04訪問 2012/05/26
4月下旬現在、大阪ラーメンランキングNO.2のこちら、やっぱ行っとかないと・・・ってことで、丁度この近くで仕事があり、行ってきました。
というのも、やはりランキングNO.1であった大阪ブラックで有名な某店の梅田のお店で、チョイとずっこけた経験があり、兵庫のNO.1の激安のお店でもズッコケテ、どうもNO.1のお店は相性が良くないなあと思っていたからなのです・・。
開店時間5分前に店に到着。既に4名ほど待っておられ・・・。開店と同時に入れましたが、その後もどんどんお客さんはやってきて、店を出る頃には勿論満席状態で、待ちも6名ほど待たれていました。やはり超人気店のようです。
どちらかというと通りに面していないので、分かりにくく、知っていないとなかなか行かない場所にありますので、人気の程がうかがええますな。
二人がけのテーブルが2つありましたので、そちらに案内されました。
さて、あまり予備知識を入れず、食べたい物をって感じでいつもこういうお店はうかがいますので、今回も何が有名なのか調べず・・って感じでした。
メニューを見ますと味噌つけ麺がありましたので、もしかしたら味噌ラーメンがおいしいのでは?・・・と思い、私は、味噌ラーメン750円にライス100円を付けて。同行者はチョイとラーヲタが入っている者なのですが、彼は白鶏塩ラーメン750円にて注文、暫し待ちます。
テーブルにはメニューしかなく、箸入れも後ろの窓枠に置いてあり、調味料の類は一切ありません。ラーメン屋で胡椒も無いのは珍しい・・・と思いつつ、後でその訳が分かることに・・・・。
7,8分待って出てきました。味噌ラーメン!!、見た目はかなりええ感じ。具材は、たっぷり目のもやしと白ネギ、赤身の部分のチャーシュー大き目が1枚、半熟玉子一個ポトンっと、水菜がパラリと掛けてあり・・・・ええ感じやないですか!・・・・
まずはスープから・・・・おほ、スープの中にミンチ肉が入っており、味噌ラーメン王道の感じですな。でもね、上品なんです。全てがうまくまとまっているというか・・・・。
元来味噌ラーメンって、どっちかというとチョイと脂ギッシュな感じがあり、コクと荒さがあるものなのですが、こちらはなんともまーるい感じというか、何とも上品におしゃれな味って感じなのです。コクもあり、香りもちょっと他店とは違う感じで、高次元でうまくまとまっているのです。ですから、微妙な変更もして欲しくない・・・ということで、胡椒の類は置かれていないのでしょうね・・・。分かります・・・。納得。
麺は太目の縮れ麺で、このコクがありマイルドなスープを受けやすい感じで、ベストチョイスと言えるでしょう。おいしいです。
出色の出来はチャーシュー。見た目脂が殆ど無いので硬いタイプかな?と思っていたのですが、予想に反してかなり柔らかく、おいしいチャーシューなのです。これも上品に素敵なチャーシューって感じで、こちらのラーメン、関西弁で言うシュッとした男前のラーメンって感じですな。
同行者の白鶏塩ラーメンは、割とシンプルな具材。チャーシューとシナチクと水菜とネギといういたってシンプルです。でもでも、味は鶏の旨みがたっぷり出たスープでかなりおいしいと・・・・。スープによって麺を変えてあるのも憎いところです。
隣の方が食べていた数量限定の鶏塩ラーメンにいたっては、あぶった大き目の鶏が乗っており、かなりうまそうで・・・・。
メニューにはカレーラーメンもあり、バリエーション豊かな部分も高ポイントです。
こちら、うわさに違わぬおいしいラーメン屋さんでした。こだわりの部分が随所に見られ、なかなかヨロシイのではないでしょうか!・・・。次回は絶対鶏塩ラーメンで・・・(勿論味噌もかなりうまかったですのでお勧めですよ〜・・・。)
4.1
9位
1回
2012/04訪問 2012/06/21
フラノ寳亭留のバーテンダーのお姉さんに、「北海道のお土産で、美味しいものは何?」と聞いた時、教えていただいたのが、こちらのチーズオムレット!!。函館に行くなら是非食べてみてと言われ、こちらのお店に行ってきました。
赤レンガ倉庫群の中にあるこちらのお店、カフェ併設のケーキ屋さんですな。
試食でチーズオムレットを店先でいただいたところ、確かに口溶けも良く、チーズの香りもほわ〜んとして、おいしいじゃないですか!。これは食べないとってことで、併設のカフェでいただきました。
私は丸々一個チーズオムレットを食べたかったので、チーズオムレット130円にハーブティ300円(セット価格)、奥さんはケーキをいってみたいとのことで、イチゴとレモンのムースケーキ370円と紅茶300円(セット価格)にて注文。(ケーキ選び5分以上迷ってました、他にも美味しそうなのがいっぱいあって・・・)
チーズオムレットは先に書いたように、口の中でまーーったり溶けてゆく、おいしいチーズケーキで、丁度京都の菓蘭の西賀茂チーズケーキの口溶けをもっと良くしたタイプって感じなのです。(新千歳空港でも売っていたので、もちろん保冷バックに入れてお土産として購入しました・・8個1050円)
ハーブティもミントの香りが爽やかな感じでしたし、GOODです。
レモンといちごのムースケーキも口溶けが良く、爽やかな酸味とちょうど良い甘味がなかなか美味しい一品でした。いちごもごろっと入っており、かなり気に入ったとのこと。奥さんも大満足!。
紅茶も茶葉の香りがしっかり出たものってことでした。
いやあ、やっぱ北海道は美味しいスイーツの宝庫ですね。ケーキ単品がどこも400円しないというお値段設定も、エライ!!と思います。
教えていただいたバーテンダーのお姉さんに感謝しつつ、函館の食事のメインであるうにのお店へ向かったのでした・・・・。
4.0
10位
1回
2012/01訪問 2012/02/22
こちらも京寿司のれん会の加盟店です。
東本願寺から東につーっと行った東洞院通りにお店はひっそりとあります。
外観も店内もちーとばっか年季の入った感じですが、こういうお店がおいしいことが多いのです。
お店の名前はどう読むのかお聞きしたら、「サンキチスシ」ではなく元々は「ミヨシスシ」って読みますってことでしたが、今は「サンキチスシ」ってことで電話してくる方が多いとのことで、どっちでもヨロシイですよってことでした。
店内は、こちらも持ち帰りが主のようで、イートイン的な感じの大きなテーブルがひとつだけあり、5名しか座れません。しかし、店内でもいただけますので、ひと安心・・・。
気さくで丁寧な女将さんが出てきて、実直で温厚そうなご主人が作られてって感じで、アットホームな雰囲気、なんかあったかい感じがええ雰囲気のお店です。
さてメニューの符丁を見ていますと、鯖寿司は1000円からあるようです。(1本は2500円)
ただ、前にも書きましたが、鯖寿司ばっかりってのはちと苦手・・・・なので、鯖寿司の入った盛り合わせみたいのがないか?とお尋ねしたら、基本的には無いとのことでしたが、バッテラと箱寿司とかの盛り合わせはできますよと丁寧に説明され、それでお願いしました。ちょっとええ感じの対応です。
7,8分待って出てきました。おお、バッテラ4切れ、鱧の箱寿司3切れ、巻き寿司3個となかなかええ感じではないですか!。量的にもバッチリな感じで・・・・。
バッテラからいただきますと・・・・シャリがどストライク、好みの味で、他店のように甘すぎず、酢も強すぎず、ちょうど頃合いの感じです。ええ塩梅って奴ですな。もちろん昆布ダシも効いており、おいしい、ザ京都のシャリって感じでヨロシイですな。
鯖ももちろんバッテラですから薄めですが、しっかり鯖のおいしい脂がじゅわーと出るタイプで、〆方も「いづ重」のようにしょっぱめでもなく、これまた塩も酢もええ塩梅で・・・・。
これ、肉厚の鯖で作る鯖寿司やったらかなり良さそうで・・・。好みの味なのです。
鱧の箱寿司は鯖の感じとはちと違い、煮切りがちょいと甘めで、でもこれももちろんおいしいものでしたし、何と言ってもシャリがこちらも好みなので・・・・。その上鱧自体がちょっとどう表現したらよいのか分かりませんが、他店とはちょっとだけ違う感じで、結構好みの感じでした。もしかしたら、今まで食べてきた箱寿司の中では、1,2を争うかも・・・・。
巻き寿司も玉子が大き目で、これまた巻き寿司だけでもも一回食べたいなって感じでした。
メニューのないものでも臨機応変にお作りいただけ、この内容でぴったり1000円でした。メニュー全般見ていても、他店と比して、ちょっと安めですし、気さくで丁寧な女将さんとご主人のほんわか感も加味して、私にとってはかなり好きなお店って感じでした。
と言う感じのお店なのにネットでの露出度が低いってのも、食べログ住人としては琴線に触れるものがあり・・・・。
次は京ちらしもいただいてみたいと思いますよ~。ということで、勿論再訪アリアリで・・・・。
3.8
今年は銀婚式の記念の年でした。北海道へGWとお盆に行き、11月の3連休に石垣島へ行ってきました。
石垣島のレビューは今年のレビューアップには間に合いませんが、来年早々にアップ予定です。
そういった記念イヤーでしたので、特に北海道で出会ったホテルやお店がかなり良く、はじめての北海道ということもあり、かなり美味しいお店が多かったように思います。
それに付け加え京都のあまり有名ではないが美味しいお店とも数軒出会えましたので、その点でも食に関しては有意義な年だったと思います・・。
11月から大阪勤務となりましたが、通いで行ってますので、来年も京都・大阪・神戸、それと今年味をしめた旅先での美味しいものとの出会いを求めて、活動していこうと思っています・・・。
FERRY