フェリーさんが投稿したラシーヌ（京都/北野白梅町）の口コミ詳細

（10.12月）

12月は色々イベントが多くて大変です。忘年会もあり、クリスマスもあり、そして娘の誕生日もあるのです。

前回こちらに伺ってから今年の娘の誕生日は此処やな！と思っていましたので、予約をすることに・・・・。で、娘と息子の予定を聞くと二人とも土日は夜バイトがが入っており、夜はダメとのこと。仕方が無いのでお昼で行くことに決定。

で家族4人で伺いました。予め予約時にバースデーユースを告げると、315円アップでデザートをバースデーケーキにできるってことで、メニューB2100円でバースデーケーキに変更でお願いしました。

お昼12時にお願いしていましたので間に合うように店に到着。この日は予約で埋まっているとのことで、全10席全て埋まっていました。

メニューＢの内容は
前菜（3種から選べます）、スープ、メイン（3種から選べます）、デザート、自家製パン（おかわりＯＫ）、飲み物（珈琲・紅茶・エスプレッソから選べます）です。

まずは前菜、私はパテドカンパーニュにし、息子は自家製ベーコンときのこのサラダ、奥さんと娘はサーモンの直火焼き香味風味のサラダ添えにしました。
パテドカンパーニュ　　適度にこってりしたお肉のパテで絶妙の塩加減、自家製のマスタードもええ感じで、これにもサラダが添えられています。うん、良い！！。
自家製ベーコンときのこのサラダ　　　これも少し食べました。最近シェフは燻製に凝っているとのことで、これはかなりおいしいベーコンでした。あっさりドレッシングソースと適度に濃厚なベーコンの旨みが堪りません。塩も辛すぎずこれまたかなりＧＯＯＤです。
サーモンの直火焼き　これもサラダ仕立てで、外側をさっと焼いてあるサーモンでありますが、これまた塩加減が絶妙です。これもかなり○です。

こうなれば、お酒（ワインかビール）を飲みたかったのですが、この後車で動く予定が詰まっており、泣く泣くお水で我慢しました・・・悔しい・・・。
いつも通りおいしいフランスパンとライ麦パンが出てきて、これもおいしいのですなぁ・・・。もちろん奥さまの手作り自家製です。おかわりも無くなる少し前に聞いていただけサーブも完璧です。

スープ　　　聖護院かぶらのポタージュで、まーーったりした口当たりですが、蕪のあっさりした感じが残っており、これまた絶妙の塩加減でおいしいスープです。前回スープはいただいていなかったのですが、これは別で頼めるなら必ず追加したいものです。

メイン、私はメダイのポワレ、あとの3人は若鶏モモ肉とポテトのロティにしました。

メダイのポワレ　　　皮目をパリッと焼いてあり、塩加減も程々、おいしいメダイです。キャベツのソテーしたものが敷かれていますが、これはまぁ普通においしい。ソースはタイムの香りのするトマトソースでしたが、これもまぁ普通においしい感じでした。（もちろん悪くはないです。）

若鶏モモ肉のロティ　四角いポテトとレンズ豆かな？が敷かれています。これはおいしいので、だれも分けてくれませんでした。感想を聞くと肉も柔らかく、かなりおいしいとのこと。食べたかったなぁ・・・。

で、デザートなのですが、ちゃーんとろうそくも付けて頂いて、フルーツショートケーキが出てきました。グレープフルーツ、木イチゴ、キウイ、オレンジなど見た目にもかなりおいしそー。ろうそくを娘が吹き消すと、シェフも奥さまもお店の他のお客さんも拍手していただけ、娘にとって、とーってもうれしいバースデーになったようです。

お味は、甘さ控えめで生クリームがおいしい！。スポンジもふんわり焼かれており、甘味も適度で、うーーーんこれは頼んで大正解でした。
記
念日にもこういう演出していただけますので、お勧めですな。値段もこの内容で2100円はお安い感じですし、バースデーケーキについては一人当たり315円アップと思っていたのですが、さにあらず、一人当たりではなく、315円のみ上がるとのことで、お支払いは4人で8715円！！。サーブ代も取られないですが、よどみない料理出し、お水も少し無くなると注いでいただけ、サーブもかなりよろしいです。

やっぱこちら、これから我が家の定番のお店となりそうです。

4.0


(10.9月)

一年以上前、こちらのお店がオープンしたての時から、京都の懇意にさせて頂いているレビュアーの方から、紹介されていたお店でしたが、お昼に一度伺った時に満席で入れず、そのまま、この日まで延び延びになっていたのです。やっと行って来れました。

どうせなら夜の方がええか！ってことで、当日でしたが、予約を入れ、カウンター席ならOKとのことで、行ってきました。アメリカ留学中の娘と就活が終わり友達と遊びまわっている息子が居ないので、奥さんと二人での訪問となりました。

店の近くのコインパークを教えられていたのですが、3台しか停められず満車で、東に一本離れた太い道で駐車場を見つけました。北野天満宮沿いに一か所駐車場はあるのですが、20分300円とバカ高いのでお気を付けを・・・。

お店は小じんまりした感じで、できたてってこともあり、スカッと綺麗な感じです。私の好きなビストロ的な要素が満載の感じで、店内もテーブル席6席、カウンター席4席と、満席でも10名って感じです。こういう小さなビストロが好きなんです。

落ち着いた色調で、これまたゆっくり落ち着いて食べられる点では、GOODです。カウンター席は厨房が丸見えですので、料理好きの私にはこれまた嬉しい感じでした。

夜のメニューは3500円、6000円のコースのみのようです。6000円はおまかせのようです。3500円のプリフィクスタイプにてお願いしました。前菜、メイン、デザート、ドリンクがそれぞれのラインナップから選べます。

フレンチって言うと気軽にいける価格、こちらのような3000円台のコースのあった、「パザパ」が好きだったのですが、なくなってしまったので、「パザパ」に代わるお店を探していたところだったので、こちらはどうかと行ってきた次第です。

今まであまり飲まなかったのですが、どうも東北へ行ってから毎日飲む癖がついてしまって・・、この日も奥さんが運転してくれるってことで、ちょこっと飲むことに・・。

この日は9月になったのに、日中37度というクソ暑い一日だったので、まずは生ビール525円から始め、スカッといきたかったので、グラスワインの白525円をプラスしました。

さて、3500円のこのコースの内容ですが、

食前の一品
前菜（6品から1品チョイス）
メイン（6品から1品チョイス）
デザート（5品から1品チョイス）か、チーズ（4品から1品チョイス）
飲み物（3品から1品チョイス）

です。

食前の一品は、豚のリエットでした。

豚肉と香味野菜をソテーして煮込んだものをミキサーでペースト状にし、生クリームなどを加えられているそうで、このペーストをカリカリのフランスパンにつけていただきます。
食感はツナの感覚に似ていますが、香りや味わいはもちろん異なり、適度な脂分と豚肉のほのかな香りと若干のクリーミーさが、かなりええ感じです。
仕上げの黒コショウがパンチが効いていて、これまたヨロシ！って感じです。このリエット、後から出てくるパンにも使える位の量ですので、うれしいですなぁ。

パンが出てきました。バケット切りだしとライ麦パンでした。ちゃーんと温めてあり、全粒粉で作られたライ麦パンはかなりのおいしさ！。お聞きすると奥様がお焼きになっているという自家製パンでした。これもええ感じですなぁ・・。


前菜

私はエスカルゴとポテトのグラチネ　ブルゴーニュ風にしました。エスカルゴとジャガイモのグラタンのようなものですね。ほのかに香るにんにくと、バジルの爽やかな香り、パン粉が焦げた部分がまた、おいしい！。塩加減も丁度良い感じです。ポテトはホクホクで、エスカルゴも適度な柔らかさです。うまい！！。

奥さんは、サーモンと貝柱の焼きナスのプレッセ　アンチョビ風味のソースにて。見た目も美しいサーモンと貝柱を焼きナスで巻いたもので、アンチョビ入りのソースでいただく、サラダ仕立ての一品です。
味見させてもらいましたが、夏にはピッタリのメニューで、焼きナスの香りと、適度に脂の乗ったサーモン、甘味のある貝柱とのコラボがうまくいっている感じでした。アンチョビソースですが、他店の塩辛いだけのソースではなくあくまでも、さりげない感じで使われているのがまたヨロシ！です。


メイン料理

私は牛ホホ肉の赤ワイン煮　黒胡椒風味にしました。これは圧巻！！。こちらの看板メニューでは？・・・。
インゲンとブロッコリー、マッシュポテトが添えられており、お腹いっぱいになります。
お肉は想像していた通り、口の中に入れると、とろけるとまではいかないものの、肉の繊維が解けていく感じが何とも心地よい一品です。
ソースがこれまた、秀逸で、他店での赤ワイン煮っていうと、赤ワイン自体の苦みや、アルコール特有の尖った香りがする物が多いのですが、こちらはかなりマイルドな口当たりのソースで、雑味の部分も含め全てやんわりしたソースとなっています。もちろん塩加減も絶妙です。仕上げにたっぷりかけられた黒胡椒がパンチが効いてかなり好きな感じでした。（これは好みが分かれるところでしょうが・・・）今日の一番です。

奥さんは本日の鮮魚で・・。金時鯛のポワレラタﾄゥイユ添え　バルサミコ酢のソースでした。
金時鯛、皮目がパリパリっていうほど、焼いてあり、かなりのカリカリ度です。これまた好きな感じですね。
万願寺とうがらしや、パプリカ・茄子・トマトなどのラタトゥーユの夏野菜が添えられ、これまた良い感じです。
これも少し味見させてもらいましたが、文句ない一品です。バルサミコの豊潤な香りと、爽やかな酸味と甘みがプラスされ、その上バジルソースも少し盛ってあり、なかなか憎い一品でした。


デザートorチーズ

私はフランボワーズの入ったクレームブリュレにしました。結構大きめの器に出てきました。デザート好きにはうれしい感じです。
バニラビーンズたっぷりのカスタードクリームの表面にはパリパリのカラメルでコーティングが・・。フランボワーズの程良い酸味がアクセントになり、甘すぎないクリームが丁度良い感じでした。

奥さんはレモンのタルトで。夏にはぴったりの爽やかな感じのタルトでした。
レモンタルトの上には結構多めの生クリームが乗っており、1カットの大きさがかなり大きめ。これもデザート好きにはうれしいことでしょう。


飲み物

私は紅茶で、奥さんはコーヒーで。（普通逆ですよね・・・）これは、まあ普通のものでした。


食べ終わり、髭がセクシーなイケメンシェフとかわいらしい涼しげな感じの奥様とお話しさせていただきました。
シェフは京大の中にある「ラトゥール」などを手掛ける「円居」で修業された地元出身とのことで、お話していると、私の友人と繋がる部分もあり、話に花が咲きました。
奥様もアンデルセン、ブリアンとパン屋さんでお勤めされていたそうで、どうりでパンがおいしかったのも納得いきました。

非常に柔和な御夫婦で営まれており、いっぺんで好きになってしまいましたこのお店。味的にはまだまだ進化されるような感じでありました。
お一人で作られているのですが、料理が遅れることもなく、程良いペースで出てきましたし、店の雰囲気、人柄、料理の味、価格とのバランス、全てにおいてかなり満足いくものでした。
再訪決定です。っていうか、フレンチはもうこちらで良いかも・・・。

でも小さなお店なので、あまり流行ってしまうと気軽に行けなくなるのがちと悲しいですが、食べログの住人として、良いお店は伝えなければと思い、断腸の思いで掲載させて頂きます。なおかつ、これからも応援したいと思います。

また、この場を借りて、メッセージで教えて頂いた最近はあまりレビューを上げられていないですが、いつも貴重な情報をいただいているJ様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

4.1