1回
2016/02 訪問
やっぱ外さない・・・確かな技術と趣向を凝らしたお料理・・・(素晴らしい技術、五感で愉しむ京料理・・・)
先付
筍としじみの木の芽和え、河豚の昆布〆和え、煮豆
しじみが入ってました・・
椀物
かにしんじょう(菜の花・白魚添え)
菜の花、春先取りですね~
御造り
鮪と芽葱の湯葉巻・活け鯛・甘海老(黄身まぶし)
取肴・焼肴
子持ちワカメの蕪巻・うにしんじょう・鯛の昆布〆錦糸卵と桜の葉巻・鰆の西京焼き・イクラ花・白和え・だし巻・いなり寿司・さつまいも等々
河豚と春の山菜、ふきのとう・タラの芽・三つ葉・こごみの天ぷら
白和え
さつまいもも美味しい・・
鯛の昆布〆錦糸卵と桜の葉巻
鉢物
聖護院大根とリンゴの豚肉巻、湯葉、パプリカのあんかけ
お食事
蒸し寿司
赤だし
デザート
抹茶しるこ
以前と同じ席でした・・
夜のコース開始です・・
筍と海老の木の芽和え
木の芽の香りが素晴らしい・・
八寸
鴨のスモーク葱巻・クレソンの山葵和え・白和えなど・・
京人参と道明寺、玉子のしんじょう・蛸と小芋串・そら豆天ぷらなど・・
鯛の小袖寿司
向附
早鱧おとし(2切れ)・活け鯛(3切れ)・本鮪赤身の湯葉巻(2巻)・青のり寄せ・花びらは大根・島人参(沖縄産)・京人参
本鮪赤身の湯葉巻・活け鯛など・・
椀物
しんじょうの上に青柳貝・菜の花で、大根で蓋をして、木の芽が乗っています
これも大好きな木の芽が乗っています・・
菜の花・青柳・水雲と人参のしんじょう
油物
海老・こごみ・よもぎ・わらび・蓮根の天ぷら
プリプリの海老
鉢物
若竹と湯葉・ふき、パプリカのあんかけ
お食事
手まり寿司
赤だし
鮪・烏賊・鯛・穴子
デザート
抹茶とバニラのケーキ
梅こぶ茶で完璧!!
2016/04/10 更新
(16.2月)
この日は23年ぶりに埼玉在住時のマンションのお友達が京都に来るってことで、京料理でどこか良いところをってことで、こちらに連れて行きました。
御所車5400円(税サ込)のお料理で頼んでありました。
この日の内容
先付 筍としじみの木の芽和え、河豚の昆布〆和え、煮豆
どれも味付けは抜群の感じ・・・。河豚の昆布〆、あっさりしてるけど旨味が有り美味しい。季節先取り筍の木の芽和えもしじみ入りでいと美味し・・。
椀物 かにしんじょう(菜の花・白魚添え)
これも吸い地がかなり美味しい。絶妙なバランス・・・。これも季節先取り・・。
御造り 鮪と芽葱の湯葉巻・活け鯛・甘海老(黄身まぶし)
これも文句なく美味しい。お刺身でも一手間を惜しまない感じがヨロシ・・・。
取肴・焼肴 子持ちワカメの蕪巻・うにしんじょう・鯛の昆布〆錦糸卵と桜の葉巻・鰆の西京焼き・イクラ花・白和え・だし巻・いなり寿司・さつまいも等々いっぱいの取肴・焼肴に河豚と春の山菜、ふきのとう・タラの芽・三つ葉・こごみの天ぷら
もう、これ以上ありませんね、まったく文句なく美味しい物ばかり・・・
鉢物 聖護院大根とリンゴの豚肉巻、湯葉、パプリカのあんかけ
これもあんがバリうまです・・・。
お食事 蒸し寿司・赤だし
冬のもう一つの名物、蒸し寿司も専門店のそれより美味しい。しいたけ・れんこん・海老・穴子・きぬさやの具材も程よいバランスで流石です・・・。
デザート 抹茶しるこ
これも甘すぎずかなりええ感じの小粒餅が美味しい一品です。
ということで、こちらの真骨頂、見て良し、嗅いで良し、食べて良しの五感をくすぐる内容でした。季節の先取り感もかなりあり、連れて行ったお友達も大満足だったようです。
この内容で5400円(税サ込)ですよ、これはかなりお得で美味しいと思いませんか?・・。
また伺うこととしましょうね・・・。
4.5
(15.4月)
夜に伺ってみました。今回は6名で。GW始まりの日で甥っ子の奥さんが赤ちゃん連れで来京することになり、夜をこちらでってことで、伺ったのです。
夜の部は5000円(税抜)の御所車~となります。お支払いはしてませんのでどのコースかは確かなことはわかりませんが、6300円(税抜)の夢がさねではないかと推測します。
この他サービス料として10%別途にかかります・・・。
この日の夜の懐石内容(出てきた順番で書きます)
先附 筍と海老の木の芽和え こちらにしては珍しく、濃いめの味付けですが、木の芽の香りと酢味噌のあまから感が美味しい一品です。
八寸 鴨のスモーク葱巻・クレソンの山葵和え・白和え・京人参と道明寺、玉子のしんじょう・蛸と小芋串・そら豆天ぷら・鯛の小袖寿司・さつまいも花びら・はじかみ・じゃがいもの花びら どれも一手間、二手間かかった物で、味的には文句が付けようない感じで出来栄えです。特に小袖寿司などはちゃんと細かく刻んだ木の芽が香り、とーーっても美味しいのです・・。
向附 早鱧おとし(2切れ)・活け鯛(3切れ)・本鮪赤身の湯葉巻(2巻)・青のり寄せ・花びらは大根・島人参(沖縄産)・京人参 これも鮮度・味ともにどれもかなり良質なものでした。ほんのり甘みのある鯛、適度に脂ののった本鮪赤身の湯葉巻、さっぱりした早鱧とこれも文句が付けようない感じのお刺身でした。
椀物 しんじょうの上に青柳貝・菜の花で、大根で蓋をして、木の芽が乗っています。
水雲と人参の入ったしんじょうはふわふわの食感で、繊細かつ香り高い吸地とのバランスが最高です。この吸地、ダシの効き方が絶妙で、久しぶりに透き通った雑味がないけどしっかりダシの香りが漂う、めっちゃ美味しいお吸い物をいただけました。今日一番の逸品です!!。
油物 海老・こごみ・よもぎ・わらび・蓮根の天ぷら 衣の薄さが絶妙。パーーンと張ったプリプリの海老が美味い!。春の山菜も季節感あふれ、ええ感じです。何より天つゆが美味い!!。こちらのダシが相当好みに合っているようで、今まで食べた天つゆの中では一番かも・・・。
鉢物 若竹と湯葉・ふき、パプリカのあんかけ これもダシが美味しいので間違いないですね。湯葉が口の中で溶けていきました・・。
お食事 手まり寿司(鮪・烏賊・鯛・穴子)と赤だし(えのき・若布・三つ葉) 鯛にはちゃんと木の芽が入り、適度な酢と味付けでこれも美味しいですね。赤だしもダシが効いてます。
デザート 抹茶とバニラのケーキ オレンジが乗っています。ソースはフランボワーズで、これも抹茶の軽い苦みとバニラの甘い香りでなかなか美味しいのです。正しくフレンチのデザートのよう・・・。
これに梅こぶ茶が最後にでてきました。
という内容で、どれも器も良いし、視覚的にかなり愉しめる内容で、まさに五感をフルで使いながら食せる、目に、舌に、鼻に愉しいお料理の数々でした。やっぱヨロシイですなこちら・・・。
価格的にもお手頃な感じですし、京料理の確かな技術と季節感を感じられる趣向を凝らした、手の込んだお料理がいただけるお店なのです。
4.5
(12.10月)
この日はかねてから行きたかったこちらに伺いました。前週義父の傘寿のお祝いをしたのですが、そのお返しで連れてもらいました。(今回は6名で)
こちら義母のお気に入りのお店で、もう何度も利用しているそうで、(3週間前にも来ていたとのこと)私たちを一度連れて行きたかったとのことで・・・・。
こちらのご主人の経歴がすごい!!。滋賀県は八日市の名料亭「招福楼」で修業を始められ、その後東京の「胡蝶」の料理長に、その後今度は京都の「下鴨茶寮」で取締役総料理部長を務められ、また東京の「四季亭」、「鴬啼庵」の顧問を務められ、59歳で満を持してこのお店を出されたとのこと。いずれも京料理の名店で、経歴を見るだけでも技量の高さがうかがい知れます。
さてお昼に予約しており、お店に着くと、ご主人と女将さんが外でお出迎えされ、帰りもお見送りされておりました。サーブは全く問題なく、澱みのないタイミングで出されるお料理もちゃんとすべて説明され、心地よい接客でした。
外観も店内もおおよそ京料理のお店とは思えない、ヨーロッパ調雰囲気で、ゴージャスな感じです。フレンチレストランのような感じですね。
一階にはカウンターがあり、二階にはテーブル席があります。エレベーターで上がり、2階でいただきました。
さてこの日いただいたのはお昼の会席、「御所車」4800円です。この日は車に乗せてもらっていたので、お酒も飲めて、生ビール2杯とこちらの冷酒「夢懐石谷ぐち」をいただきました。(飲み物は全部で生ビール5杯・冷酒一本・〆の珈琲5杯でした)
御所車内容
パンフレットでは、先付 向附 椀物 取肴 焼肴 鉢物 食事 香の物 留椀 デザートということでしたが、出てきた順番に書きますと・・・・
先付 とんぶり入り胡麻豆腐にイクラとキノコ(岩茸)煮とあさり煮が乗せてあり、たっぷりのダシつゆがかかっています。このつゆがのっけからかなりの旨さで、ピュアーな感じのダシの味に、繊細な味付けの塩と薄口しょうゆで、このつゆを飲んだだけでも技量の高さは分かります。ちょっとだけ塩の濃いめの味付けがおいしいのですな。
それにきのこ煮は濃いめの佃煮の味で、あさり煮もダシの効いた煮方でこれ単体だけでも買って帰りたい感じのうまさです。
向附 活け鯛・本マグロ・甘エビ3種の刺身で、これも鮮度・味共に抜群の良さです。適度に締まった身の甘味のある鯛と、これまた甘味と少し脂の乗った身の赤身にマグロ、チートだけ太目のぷっくり甘い甘エビで、あしらいには生のカボチャとにんじんで形造られた秋の風情が漂い、もちろん山葵は本生山葵すりおろしがたっぷりで、これもなるほどと納得のお刺身でした。きっと目利きが違うのですな、おいしい!。
取肴と焼肴 これは2段になった籠に、下は天ぷら、上は八寸と肴って感じのもので、とにかく視覚的に美しく、種類も多くどれから食べたらよいのか迷うほどです。
2段目の肴 サーモン巻、中にはピクルスが入っています。鯛の昆布〆と三つ葉を錦糸卵で巻いたもの。うらごしした卵の黄身団子とキノコ煮の松串。柿を模ったウズラ卵と昆布(色は味噌で付けてあると・・)。白和え。揚げた栗。1段目紫芋、2段目海老と玉子のしんじょう。ダシ巻。かますの小袖寿司。海老と柿を酢をした蕪で巻いた串。と、どれも絶妙のバランスの味付けと手間のかかった物で、脱帽です。おいしい。
1段目の肴 天ぷらは、ししとう、菊花・菊葉、茄子、さわらの巨峰巻とこれまたひと手間かけた天ぷらで、揚げ方もサックリ軽やかな揚げ方です。特にさわらの巨峰巻はほんのり巨峰の甘さがアクセントになり、食べたことのない組み合わせでしたが、おいしかったです。
椀物 松茸の土瓶蒸し。具材は鱧・松茸・海老・ぎんなんと王道の具材で、スダチをぎゅっと絞っていただきますと・・・ふわぁーおいしい、なんておいしいつゆなの!と口々に漏れるほどのおいしさ!。松茸の香りがふわりとして、上質なダシの香りとちょっとだけ濃いめのつゆで、これはかなりおいしい土瓶蒸しです!!。
鉢物 炊き合せでしょうか?・・ イチジクの湯葉巻で、揚げてありその中にはイチジクの他に海老ときのこが入っております。これはちょっと醤油の濃いめの餡がかかっていますが、しょっぱ過ぎず適度な味付で、イチジクのほんのり甘さと餡の絶妙なバランスと、ぱらりと振り掛けてある、ピンクペッパーの香りがアクセントになったこれもお見事の鉢物です。
食事は、きのこごはんで、赤だし(これもダシが効いておりうまい!)と香の物です。この香の物がまた優れもので、昆布としいたけを細かくすりつぶして海苔状にしたものと山くらげの漬物のうまいことったら!・・・・。これも一本!です。
デザートはチョコレートムースにリンゴ煮と生クリームのトッピング、ソースはマンゴーのソースで、チョコレートムース自体は甘さ控えめで、マンゴーの香り豊かな甘めのソースが丁度ええ感じです。
追加でコーヒーを頼み終了いたしました。
どの料理も一手間も二手間もかかった、流石の一言に尽きるお料理で、視覚・食感・味覚・香り・噛むときの音と五感をフルに刺激するお料理でこれぞ京料理の神髄か!?って感じです。もちろん味付けもほとんどの物が好みの味付でしたので、これはかなり私にとってはええ感じのお味でした。
ただ、ちょっとだけ残念だったのは・・・となりの仕切りの向こうで妙齢のご婦人方が同窓会をされており、旧友との懐かしい面会にテンションが上がられていたのでしょうが、かなりの五月蠅さで、こちらの話し声が聞こえない、お料理の説明が聞き取りづらいという状態だったことです。食事処とは言え、ここも立派な公共の場だと思いますので、他のお客さんの迷惑になるような大声での笑声や、奇声は控えていただきたいものですな。節度を持ってお食事していただきたいものです。(結構お年を召された団体でしたのにね・・)
料理・接客・雰囲気的にはなかなかヨロシイお店でした。サービス料は別途10%取られますが、6名で38000円ほどでしたので、この内容、味だったらヨロシイのではないでしょうか・・・。確かな技術に裏打ちされた京料理って感じで、五感に訴える料理の数々は季節ごとにまたいただいてみたいなと思った次第です・・・。(今度は奥さんと二人で静かなカウンターでいただきたいなと思います・・)
4.3