レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2011/10訪問 2010/04/22
(2010.4)4/10~パンプレートのパンのお代わりはできなくなりました。
(2010.3)ちょっと寒さがゆるむと三宿が近く感じます(笑)という訳でパンプレートを満喫すべくサイクリングがてら行ってきました。今回はチーズ3種のチーズプレート。飲み物はノルウエー産「VOSS」のガス入りミネラル。
チーズはTete de Moine(花びら状に切ったもの)Gaperon affiné(白カビ系)Langres(トロントロン)
プレートは「パンのお代わり可」ですけど、1枚1枚慈しんで味わうので食べる速度が異常に遅くなり結果そんなに量がこなせません(笑)
もう何度も通いイベントにまで参加しても、実はまだ志賀シェフの姿を生で見たことがなかったのですが…今回遂に!まあ、写真の通りなのですけど(笑)実物はパン職人というより哲学者のような雰囲気。ああ、あの方がこんな素晴らしいパンを作り出しているのね…もう感激のあまり、パンを食べる手が止まり暫し恍惚状態←バカ
フランスのパンでも日本のパンでもない、志賀シェフのパン。そこからは小麦粉+水+酵母から広がる多彩な世界を感じることができます。美味しさの源流は素材の良さはもちろん、シェフの著書に「パンの配合と製法が全く同じでもパン作りに魂と思い入れがなければ良いパンは作れない」と書いてあったのを思い出しました。お料理と全く同じです。哲学があるか否か。
最初の頃はただただ芳醇で美味しいと感動し、そして色々な種類を食べ尽くしたあたりからは新作や限定品が気になって「こんな組み合わせがっ!」「コレはちょっと…」とマニアックな悦びに変わっています。
コチラのパンは万人向けではありません。パンに哲学や芸術性を感じてみたいと思った方はシンプルなバゲットや日本橋高島屋店の「お試しパック」でちょこっと試してみてね。
全部美味しいんだけど特に印象に残ったものを記しておきます。
◆ポルチーニのバゲット ★4.5
香りがスゴイ。食べる前に鼻に押し付けてしまった。噛むとちょっと醤油的な味わい。固形ではなく練り込み系かな。
◆クロマメ ★4.5
和菓子のような味わい。やはりシェフは豆モノには強い。
◆スペルト・ルヴァン ★4.5
噛めば噛むほどに素朴な小麦の香りが口腔内で広がる。
◆抹茶大納言チャバタ ★4
やはり大納言を使ったら甘い系チャバタでも極上になる(笑)週替わりチャバタで運よく食べられました。
豆系に限って“避けるべきアイテム”からはずします。
(2009.9)日本橋高島屋店やデパ地下期間限定出店含めてこの1年で最もお世話になったパン店。
此方のバゲットを知ってしまうと他店(VIRONは別ね)のものでは全く物足りなくなります。
高過ぎるという意見はありますが、具材のないバゲット(\260~ハーフでも購入可)やチャバタ(\120)は他の大量生産式パン屋さんと同水準かそれ以下では。
確かに丸ごとの価格だと恐ろしいレベルの物もたくさんありますが、量り売りもできますし、素材の質の良さや発酵・焼きに手間暇かかっていることを考えたら常識外とはいえないと思います。
当店のパンの最大の特徴は生地の水分量の高さと焼きの強さ。
なのでバゲットのクラストがパリッパリのものが好みの方には物足りないですが、個人的には当店のキャラメリゼされたようなクラストのコク味と香り、そして伸びのある食感が好きです。
パリッパリ気分の時はVIRON、噛みちぎりたい気分の時はこちら、と使い分けています。
フルーツ入りの生地は水分量が多すぎてややもすると生焼け?と思う物がありますが、生焼けではありませんのでご注意。
またあんパン・ヴィエノワズリ系は他に素晴らしいお店がたくさんありますのでおススメしません。
小麦粉・水・塩、そして酵母。シェフはこれだけで何ができるかを追求しているような印象を受けます。
ゆえにフランスの香りがするパン、オヤツになる甘くソフトなパンを期待すると悲しい事になります。
三宿本店はオサレーな雰囲気で空気がピーンと張り詰めていて対面方式なので初訪問だと緊張して選びにくいという意見があります。ごもっともです。試食もありませんし。
そういう方はまずお気楽な日本橋高島屋店でバゲットやお試しパックを購入し相性を確認のうえ、種類の多い本店へ突撃するか通販で購入しましょう。
三宿本店には4×3卓のテイスティングスペースがあり、数種のパンとチーズなどをイートインできます。
今回はスープのプレート(1570円)をいただきました。スープはたまねぎポタージュで温冷どちらでも。
パンはお代わりができます。飲み物は人参ジュースを選択。
当日のチーズはLANGRES AOC ちょっと辛みがありバゲットとの相性◎
セットの飲み物はグラスワインも選択可でSant Bris Sauvignon 2007、Beaujolais Village 2006、週末のみ
スパークリングもあり。
パンの中で試作品ぽかったのが国産小麦「ニシノカオリ」のバゲット。
国産穀物を酵母で発酵させたら醤油のような香りがするパンができる。化学反応の世界。
他のパン屋さんで食べた国産小麦のバゲットは餅のようなモチモチ感ばかりが目立つのだけど、これは伸びのある力強いクラムに仕上がっている。作り手の技術の違いは大きいと実感。
おもなパンの感想。HPに詳しい説明があります。
◎バゲット・ドゥ・ジュール:\260 ★4.5
名前の通り日常使い向きのニュートラルな味わい。
◎バゲットアン・プ:\320 ★4.5
ちょっとだけ酸味があるが食べやすい。クラストの焼きが強く美味しい。
◎バゲットプラタヌ:\480 ★5
シンプルなバゲットの中では一番粉のコクが強くインパクトあり。価格相応の価値あり。
◎パン・スペルト ハーフ \350 ★4
スペルト小麦使用のローフ状パン。濃厚かつ素朴な穀物感を堪能。
◎パン・オ・ショコラ:★2.5
生地はバターの香り・コクが感じられるけど食感が弱い。パリパリ系ヴィエノワズリ好きな方にはクロワッサン共にお勧めできません。
◎パン・オ・ヴァン:1/4サイズで約¥700 ★5
当店の魅力を語る上で欠かせないパン。
生地に赤ワインを使ってますが煮詰めてあるのでお酒っぽさはなし。ドライフルーツ(フィグ・クランベリー)とナッツ(ビスタチオ・カシューナッツ・アーモンド・マカダミアナッツ・胡桃・ヘーゼルナッツバウダー)がぎっしり詰まってパンと言うよりフルーツケーキ。そのままでも、フロマージュ(個人的にはシェーブル)と合わせて。極上の一品。
厚切りだと重くなるので薄~くスライスして。
◎カンパーニュ:1/4サイズ\350 ★4
ライ麦10%と低い割に、ほのかにツンとくる香り、そして芳醇な粉の香り。若干酸味あり、噛み進めると甘みが。サンドイッチやタルティーヌに使えるし、シチューのお供にも。
◎パン・ド・ブラン:1/2斤で¥500 ★3.5
当店のパンでは珍しく柔らかくしっとり。ローストした発芽小麦フレークが沢山入って香ばしく食感にアクセント。普通の食パンと同じようにトーストしたりサンドイッチに使える。
◎ノアゼットブラン :ハーフ: \1201 ★5
水分量の高い生地にパンプキンペースト・ノアゼット等を練り込んだハード系。すりつぶされたノアゼットはより香りが立ち、木の実の味わいも濃く感じる。限定品から定番に昇格。
◎キャトルヴァン 1本\1400 スライスで量り売り ★4
食パン状に成型。食感はソフトで食べやすい。アマニを練り込み一日80gでαリノレン酸を摂取できる。
◎パン・ド・ミ (プレートで食べたので価格不明)★3.5
◎ブリオッシュ・オ・トマト ★3
山型食パンほどの大きさ。トマトの水分だけで生地を練ったブリオッシュ。
ふわふわ生地を口に入れたらトマト味とオリーブオイル、そしてほのかにハーブの香り。
◎パン・オ・ポティロン・エ・アプリコ:1/4サイズ \601 ★3.5
◎バゲット・ルージュ: ハーフ \901 ★5
その芳醇な香りの素晴らしさ。どちらも生地とフルーツがみずみずしい。これは大阪岸部の名店ル・シュクレ・クールに通じる食感。
バゲット・ルージュはカシス・クランベリー・フランボワーズが贅沢に使われてパン・オ・ヴァン以上に濃厚なベリー感。フルーツ>パン。これは季節限定品。
◎パン・レゾネ ハーフ \900 ★4
限定品から定番に昇格。りんご味+シナモンの健康パン。生地はしっとり。ややお菓子寄り。
◎グ・ドートンヌ \470/100g ★4,5
昨秋の限定品が再登場。栗・ピーカンナッツ・かぼちゃ・胡麻入り。秋の味覚パン。
水分量の高い生地に具がどさどさ。甘みは果物や蜂蜜で付けている。
◎グット・デ・プリュイ(雨粒):\800 ★4 (2009.6 限定品)
カシスリキュール漬けブルーベリーをたっぷり入れた水分量の高いパン。ブルーベリーのみずみずしさと角のとれた甘酸っぱさが最高。最近このしっとり生地+フルーツの組み合わせが多いです。ケーキ寄りだけどチーズに合う味。
◎ガトー・フロマージュ ★5 (本店イベント・通販限定。現在販売なし)
パルミジャ―ノ・レッジャーノを贅沢に使用したチーズタルト。官能的食感、濃厚な香りと味。チーズの塩気が控え目な甘みを引き立てる。タルト生地が力強くチーズに負けていない。
◎楓露fuuro 新宿伊勢丹催事限定品 ★3.5
楓露fuuroという樹液を使って“森の香り”がするというバゲット。実際はそういう香りを感じませんでしたが、樹液によって粉の旨みが更に引き出されて素晴らしい仕上がり。
(2008.3以前のレビューはコメント欄に移行)
2位
1回
2008/11訪問 2008/11/07
週末は予約至難の幸せランチ。平日にお仕事を休んででも行きましょう。
結論はタイトル通りなのですが、私がそこまで言い切る気になった経緯を書きます。
ああ、ここだったのね。今まで少なくとも50回以上は気付かずに通り過ぎていた場所にお店はありました。しかも急で暗くて狭い階段を上がる間少々不安になりつつもドアを見てやっと安堵。
お昼は4皿かシャンパン付3皿の3500円とシェフスペシャル多皿コースの3種。下戸ですので迷わず4皿を。
まずはバター。無塩とモンゴル産ピンクの岩塩をかけたものの2種。パンは普通のバゲットを温め直してサーヴ(私としては温め直したパンは時間が経つと固くなるし風味が落ちるのでそのままでいいんだけど要望が多いのかな)
★前菜 茄子と手長えびのミルフィーユ
上にはクルヴェートゥ(甘海老)グリーズ(じゃこ:多分こう聞こえた)の出汁で作ったジュレ
海老の身と出汁の旨みと塩気だけでとってもあっさり。まわりを彩るクレソン類にかかったドレッシングが若干濃い味なので調和は取れています。
ただこの手の草もの?をナイフとフォークで食べるのは結構大変でバゲットを駆使して必死で食べました(笑)他にスマートな作法があれば知りたいわ。
★魚料理 いとよりのポワレ(ポワレの下には白菜の生クリーム煮、上にはミモレットをパラパラ)
魚は1種のみで選択の余地なし。お肉が得意なのかしら。それとも仕入の関係かな。
料理名だけだとあまりに普通、ありがちなのですが実際食べてみると「ほぉ~」
まず焼き加減が美しく美味しい。皮はカリカリだけど焼き過ぎず、身もふっくら。皮を焼き過ぎるお店も多いので。付け合わせとも味のバランスが取れていました。
★肉料理 ハーブマリネした仔牛の腎臓グリル 有機野菜添え
今日のシェフスペシャリテ。こういう料理があれば間違いなく食いつくのが私。
内臓料理は好きですし、腎臓もあまり食べる機会がないので。
レアに近い焼き加減。食感はレバ刺しです。
ちょっと舌にビリッとくるのはマリネ時のヴィネーグル(酢)かなり強めに効かせてあるからかな。
マリネするとむしろ臓物感が更にアップするような。人によってはダメな味わいでしょう。
私は「へぇ~」と味わいながら完食しましたが(笑)
普通のお肉では味わえない新鮮な味。
東洋医学では身体の不調な部位の肉を食べると効くと聞いたことがありますが、本当に効きそう。
★デセール モンブラン2008年スタイル
6種くらいありましたがほぼ全部がグラスもの(アイスやソルべ)
中でも目をひいたのがこれ。普通のモンブランならまず食べません。
エポートル(スペルト小麦)をカリカリに揚げたものの上に豆乳のアイスを乗せ、マロンペーストを細く絞って覆います。この状態でサーブされます。これだけでも新鮮なのにまだ続きが。
その上からラム酒を効かせた熱いクリームソースをかけるのです!!
香ばしいエポートルにラムの芳醇な香り。。。はああ。。。
間違いなくマヌケな顔になっていたはず。一人で行って良かった。
★ハーブティ ヴェルヴェーヌ
レモンが効いたものですっきり。ポットにはカップ3杯分以上入っていました。満足。
全てのお皿に新鮮な驚きと楽しさがありました。
こんな素晴らしいお料理が4皿で3500円なんて。。。
魚料理のバリエーションがもう少しあったらもっといいのですが、ワガママは言いません。
もう階段や内装は手を加えないでいいから、どうか値段据え置きでお願いします。
サービスも問題なし。質問には丁寧に答えていただきましたし、心地よい細やかさ(お店によっては監視されている気分になるけど当店はちょうどよい)を感じました。
☆予約状況
週末のランチは1ヶ月半前には埋まってしまうそうです。
平日なら予約は取りやすく、13時過ぎに席が空いていればLOの13時半までに来店すればOK。電話して確認して下さい。週末は皆様ゆっくり食事するので無理だそう。
1ヶ月半先なんてむごいです。やはりこれは万難を排して平日に行くしかありません。
3位
1回
2008/09訪問 2008/09/20
無性にタンドール料理が食べたくなったので土日祝限定「スペシャルタリー1800円」を求め再訪。12時過ぎで数組が来店。本日のカレーは「マトンとほうれん草」「チキンペッパー」そして辛くない「茄子とオクラ」これにタンドリーチキン(スパイス付となし各1ピース)海老2尾・シークカバブ1切れ、バスマティライス・ナン、飲み物(マサラティーにしました)
まずはカレーが運ばれてきます。どれも美味しい。やっぱりカレーにはバスマティライスが合う!
機嫌良く食べていたら焼き物登場。
「ああ~会いたかったわぁ~」と心の中で叫んだ。何も付けずにまず一口、続いてレモンを絞って一口、そしてミントソースを付けて一口。ミントソースの量が少なかったのが悲しかったけどお願いしたら追加できたのかなあ。。。やっぱり美味しい!最初は再会の喜びでゆっくり味わってたけど、そのうちバクバクモードになり、あっけなく完食。
当然ですが前回食べた「パーティ」よりもチキンや海老は小さいです。でも、一人で焼き物メニューをオーダーするにはこれで十分。「パーティ」はかなりのボリュームだったし。
カレーも前回食べた物とは違う種類が楽しめて言うことなし。またの再会を誓い満足してお店をあとにしました。
もし2人以上で訪問するなら絶対「タンドリープレート」か「パーティ」をオーダーするのをお勧めします。
( 7月28日)
友人3人とランチ。こう暑くてはイタリアやフランス料理という気分になれないので、やはり暑気払いにはスパイスの効いたもの…で、レビュー評価の高い当店に決定。ランチは900円のカレー1種セットからありますが、色々と料理を少しずつ食べたかったので3200円のパーティコース(2800円のパーティは前菜がなくグリルは5→3種盛り)をオーダー。
グリーンサラダ+チーズクルチャ+前菜+タンドリーチキン(1人2切)+グリル5種盛り+本日のカレー3種+ナン・ライス+チャイ(ラッシーやコーヒーも可)の内容です。
全てとっても美味しかったですが特に感動したのはタンドリーチキンに添えられた「ミントソース」
チキンはそのままでもスパイシーで美味ですがソースの酸っぱさと爽やかさが加わるとまた違った味わいが!
この数日夏バテで食欲いま一つだったのにこの一皿でエンジン全開。食べ進むほどに食欲増進!
そのままグリル料理にも付け、あまりに美味しいのでナンにまで塗ってしまった…。
レモン汁だけでは酸っぱさの方が勝りますがミントの爽やかさが加わるとこんなに美味しいんですね。
カレーは辛い「鶏挽肉」が一番気に入りました。香草に加え針生姜がタップリ入っていてこれまた辛さと爽やかさのマリアージュ。身体に良さそー。
ナンもパリっとして好きなタイプ。仕上げの油も控えめでお腹にどっしりこない感じ。
ビジネス街で落ち着かないかなと思っていましたが杞憂でした。
すべて満足です。
尚、他のお客さんは皆カレーセットを注文。ナンが巨大な上、ライスもそれなりの量が付きますので意外に重いかも…と想像してしまいました。男性にはちょうどいいけど小食な女性には厳しいかも。
確かにカレーも美味しいですが当店では焼き物を食べるのをお勧めします。
最後に、殆どの料理に香草がふんだんに使われています。私は好物なので大歓迎ですが苦手な日本人も多いようなので、ご留意を。
4位
1回
2008/11訪問 2008/11/29
既レビューを読むうちに食べたい気持ちに歯止めがかからず、今後は予約至難になると思い2週間前に予約しました。最近ドタキャンやノーショーが多い為予約日の2日位前に確認の電話を入れているそうです。ちょっとびっくり。
友人と2人で訪問。オフィスビルにひっそりと入り口があり、中に入ると白を基調にしたシンプルな内装。想像以上に狭かったですが天井が高めなので圧迫感はありません。
2人席×7、4人席×2、そして入り口正面の個室から構成。2人席は間隔がかなり狭いです。
フレンチ店のランチタイムはマダムでいっぱいの所が多いのですが当店はネクタイ族はじめ男性が半数近く。ドレスアップした女性もいればカジュアルな若いカップルも。
メニューを持って来る前にアミューズが運ばれました。もう有名な?プチハンバーガーです。
当然ですが、写真で見るのとは全然質感が違います。
特に添え物のパルミジャーノを薄く焼いたもの!とっても薄くデリケートなのにチーズの密度は高く、食感はパリッパリ..。うーん。すごい。
.
取り敢えずそれをつまんでしばらくしたらメニュー登場。
皿数で価格が変わる方式ですが、“リストラクチャー”以外は各皿のお料理は決まっています。
3コースの内容を全部伺った結果、うまい組み合わせにたどり着かず、料理を変えることが可能か否か、尋ねたところ追加料金が発生するが可能との事。
3皿構成(デジュネBコース/\4500)で前菜とメインを変えました。
前菜は規定ではブーダン・ノワールだけですが1つは牡蠣の冷製に変更(当日はデジュネAコース/\6500の前菜)そしてメインは鴨か的鯛だったのを敢えて「山ウズラ」に変更。
★ブーダン・ノワール
ブーダンの色を見て驚きました。今まで食べたのはもっと色が濃くて、まさに“ノワール”でしたが当店のは明るいんですね。血の色が連想できそうな。
周りのソースも人参や唐辛子を使ったもので赤色系のグラデーションが美しいわ。
そしてブーダン。なんてフレッシュな。独特のネットリ感はありますが味わいがテリーヌに近い。
こんな上品なブーダン・ノワールは初めてです。骨太な素材をここまで繊細にできるなんて。
シードルのジュレは甘さとほのかな酸味が加わり、さらに軽快感を与えてくれます。
今までもっとベタなブーダンを食べてきたので(林檎の甘煮添えが定番)新鮮でした。
★宮城産牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔風味
ごくごく軽く火を入れてある、大ぶりの牡蠣。これに海のエキスを凝縮したジュレと岩海苔を乗せたらまるで命を吹き込んだよう。口に入れた瞬間、日本の海の香りが充満。透明で繊細なジュレが口の中で壊れて溶ける。
★パン
お料理にばかり心を奪われるけれど、丸いパンも秀逸。全粒粉ベースでもしかしたらライ麦も入っているかも。クラストがやや厚めで固いので割る時に一瞬緊張。
ただ単にまんまるいんだけど、シルバーのトレイに乗った姿はオブジェのよう。
★山ウズラ
上に乗っているのは「ささみ」の部位です。
とにかくみずみずしい!の一言に尽きます。絶妙の火入れだと思いました。
特にささみの部分は生かと思う位の質感。
みずみずしいお肉に合わせるソースもは軽め。味付けは控え目で上品です。
★ガナッシュショコラとカカオのソルべ カカオ水とともに
ソルべは真冬の粉雪のようでした。なんてはかない。。。そして濃厚ネットリのガナッシュには岩塩・黒オリーブ、そしてオリーブオイル。それらが甘みを引きたてますが甘党の私には血糖値を上げるには至らない慎ましい甘みです。
食感の全く異なるカカオデセールの盛り合わせ、複雑な味わい。的確な表現が思いつきません。
★豆乳のプティ・フ(ミニャルディーズ)
上に乗っているのはドラゴンフルーツです。下には豆乳ベースとはいえネットリ系ムース。これはストレートに甘い。
★ハーブティ
フレッシュハーブをブレンドしてあり、消化を助けてくれそうな爽やかさ。
一貫して繊細さとみずみずしさに溢れた素晴らしい料理でした。満足です。
当初、お料理の選択肢が少な過ぎるかな。。。と思いましたが思い切って相談したら柔軟に対応してもらえてよかったです。やはりメニューを見ながらあれこれ悩むのも楽しいので。
ちなみに上記オーダーは2人で約2万円でした。
ちょっと気になった点は、今回飛び級で2つ★が付いたせいか?フロアにも気合と同時に気負いも感じられました。あと、スタッフが全くフロアにいない、放置状態になった時もありました。
でも緊張しないでお料理を楽しめる雰囲気はいいですね、(今のところは)。
また★騒動が落ち着いた頃、再訪したいです。
5位
1回
2008/10訪問 2008/10/09
以前雑誌のコラム「甘美なごほうび」で“野菜の美味しいフレンチ”と絶賛されていて気になっていたら☆が付いてしまい敷居が高くなって。。。やっと訪問できました。
友人5人でのランチ会。5人いれば殆ど全部のお皿を見ることができるのでは…という欲張りな私のワガママで決めました。予約は1ヶ月前から受付です。
お店に入ってすぐ4人席と6人席のテーブル、奥に2人席のテーブルが5つ程ありました。天井が高くないので若干狭く感じるかも。
平日の昼なのでマダムグループが目立ちましたが奥のテーブルなら1人でも大丈夫そう。気楽に来られる雰囲気。
ランチは税込2800円と3900円の2種。一部追加料金が必要なお皿があります。サービス料は5%。
私は3900円のBコースを。以下私の選択した料理です。
☆プチパン2種。
どちらも無精製の粉或いはライ麦がベースだと思う。てっぺんにガルバンゾ(ひよこ豆)が埋め込まれている方は生地にも豆が練り込まれている感じ。アツアツでサーブされる。
友人はバターが美味しいと絶賛。(私は何も付けないのでわかりません)
☆アミューズグール(Bコース共通)
駿河湾産ハマチのカルパッチョ。
胡瓜やゴーヤ等野菜が入ったモン-サン-ミッシェル産ビネグレットのジュレを食べ進むと、たたき風ハマチの登場。酸っぱさとゴーヤの苦味が食欲を全開に。
☆オードブル
秋刀魚とキタアカリのリエット ワタのソース いんげんと早生みかんのマリネ添え。
リエットというよりテリーヌ。あっさり滑らか。右横は秋刀魚の刺身の下に早生みかんのマリネが敷いてあった。みかんの酸味が脂の乗ったサンマの風味をあっさりさせながらも旨みを強くしていてリエットよりインパクト大。
☆パンお代わり
普通のバゲット。これもアツアツ。
☆魚料理
広島県三原市糸崎港より直送の本日の瀬戸内の魚
本日は「ころ鯛」カカオビネグレットソースと山盛りのグリル野菜。野菜メインでころ鯛は下に埋もれている。
カカオビネグレットソースにはローストしたヘーゼルナッツとアーモンドが散らされて更に香ばしく。
☆肉料理
フランス産ウズラのロースト レバーのソテー オニオンのフォンデュのブーシェ 蜂蜜とパイナップル、生姜のコンフィソース添え
ハツのソテーも付いてました。レバー共々新鮮で美味しい。ソースが若干甘辛いので“焼き鳥”風味に近いかも。
オニオンのフォンデュのブーシェはオニオンペーストに生クリームを足したものを薄いパイ生地で巻いて底にほうれん草のソテーを敷き、パリパリに焼いたもの。最初何かな~?と思ったけど食感がいいし玉ねぎの甘みが立って好きな味。
☆デセール
赤パプリカのカステラ サバヨンソースと黄パプリカのアイス フレッシュなパプリカの浅漬け添え
「変わったものは?」と尋ねたらこれを勧められました。何が出てくるかと興味津々。
カステラ・ソース・アイス、ぜーんぶパプリカ味!でも、世間一般にある“野菜スイーツ”とは一線を画する逸品。おそらく下手に他の菓子素材を合わせずシンプルにカステラとアイスに加工したのが正解では。
くせのあるルバーブがコンフィチュールやタルトの定番になったようにパプリカも十分甘味に使えるのだと感動!
☆プチフール
本来3900円コースのみに付きますが2800円コースの2人にもサービス♪
抹茶フィナンシェ・ボンボンショコラ・キャラメル。
キャラメルは柔らかいのかと思ったら固いタイプ。美味しい。
☆ハーブティ
カモミールティでした。
当店のすべての料理について言えるのは長所と短所、どちらにも振れてしまうこと。
○野菜にこだわって健康的だし美味しい。ソースもビネグレットを使っていて軽い。
×魚も肉もこだわっているのに印象が薄い。フレンチを食べました、という感覚ではない。
○素材の解説が多いので参考になるし時節柄安心。
×ストレートに味わいたいのに、つい頭で考えて食べてしまう。
でも、運ばれたお皿を見る度に驚かされます。盛りつけと素材の組み合わせはメニューからだけでは予測がつきません。これだけの内容で4千円というのも驚きです。
次回の訪問ではもっと落ち着いて味わえるはず。そんな気持ちになりました。また来たい、と思えるお店です。
友人の選択した料理もちゃっかり味見しました。
☆2800円コースの「本日のスープ」
バジルとじゃがいものポタージュ。絶品!単なるポタージュなのに。。。全員が絶賛。
バジルがふんだんに使われて、バジルの風味が濃いのに爽やか。
<オードブル>
☆キタムラサキ(紫じゃがいも)とキドニーの温燻製 シェーブルチーズのグラチネ 水菜のサラダ
なーんとパリパリの“じゃがいもの皮のフライ”がトッピング。紫じゃがいもは少しネットリして甘みあり、美味しい。
☆和製サーモンを軽く燻製にした白トリュフ仕立て フルーティトマトのコンフィとハーブのサラダ添え
これもサーモンより野菜がたっぷり。トマトが濃くて甘い。
☆スペシャリテ 和牛舌とフォアグラ、トリュフのサンマルク仕立て セミドライいちじくのソース(追加料金対象)
ケーキのサンマルクだ!濃い素材ばかりなのにくどさは全くない。口あたりも滑らか。
<魚料理>
☆本日のお魚ポワレと無農薬野菜の温サラダ
お魚は「ちぬ」サラダに埋もれてます。韃靼蕎麦の実がトッピング。香ばしい。どの野菜も濃くて美味しい。
<肉料理>
☆福島県産 白河高原清流豚のローストと“海老ともやしの生春巻き風”酸味の利いた海藻のソース添え。
一番ボリュームのあった料理。海藻は青さ海苔が細かくなったようなもの。旨みがあふれてとっても美味しかった。生春巻きのもやしが存在感あり。ちょっと中華風な一品。
☆和牛のポワレ ゴーヤのローストとフォアグラムースのカナッペ ジロール茸とショコラのソース“クーリ ノアール”添え(追加料金対象)
和牛ポワレのみ味見。正直言ってお肉の味は今ひとつ。他の料理に比べて凡庸に感じてしまう。
☆鴨とフレッシュプラムのコンフィチュールのファルシ ポービエット仕立て ビターナ(苦菜)のピクルスとピュレ添え
鴨とプラムの相性がよい。ストレートに美味しい。
<デセール>
☆絶品 ヴァローナチョコ100%を使ったミラヴィルオリジナル ガトーショコラロワイアル
上に乗ったアイスが美味しくてガトーショコラと一緒に食べたら更に美味しい。
☆自家製ジャムを詰めた赤果実のクレームダンジュ 濃厚なミルクを添えて
まず、姿がめちゃくちゃ可愛い!!お菓子の王道を行く味で誰もが幸せになれます♪
☆自家製アイスクリーム シャーベットの盛り合わせ
メニューの字面からは想像できない位ゴージャスな盛り合わせでした!アイス3種。ソルべは可愛いグラスに盛られてフルーツもたっぷり。これも幸せになれる一品。
☆ネクタリンと黒ビールのコンポートとジュレ メープルシロップのグラス添え
お腹いっぱいでもスルッと入る甘味。盛りつけも美しい。
6位
1回
2016/06訪問 2016/06/23
(2010.5)GW明けのせいか平日正午過ぎでもガラガラです。移転直後の狂騒がウソのよう。やはりこのご時世、パン・サンドイッチにしてはややお高い価格がネックになっているのかしら。
通常は紙でしっかり包んだままカットするので具材が激しくハミ出すのですけど、たまには素の姿をアップしたいなと思いまして敢えてカットしない状態にて持ち帰り。
★パンプキンサラダ(450円)+ベジタブルクリームチーズ(450円)+全粒粉エブリシング(300円)=750円
ハミ出しを修正して撮影。それでもスゴイ盛り!
サンドイッチは具の水分のおかげでベーグルだけ食べるよりも少ない咀嚼力で済みます。
その反面、手とお口の周りがもうサラダまみれ…。
みなさん、職場等でどうやっていただいているのかしら。私の作法に誤りが?
それはともかく。パンプキンサラダは一番好きな具でどうしてもオーダーしてしまう。ちょっと甘いおイモ味と豆のサラダがたっぷりの黒胡椒でシャープになって美味しい。
今回はクリームチーズに小さいサイコロ状のお野菜が入ったベジチーズ。クリームチーズとベーグルの相性はやはり最高。
サンドイッチひとつが700円以上というのはちょっぴりビビるけれど、ボリュームがある上に咀嚼回数もすさまじいので十分満足できます。
サラダは別容器に入れて購入することも可能。
ベーグルだけ買って自前でチーズやお野菜等をはさむのもよいけど、店頭のショーケースに並ぶサラダ類とサンド製作風景を見てしまうとね。。。気が付くとサンドをオーダーしています(笑)
やっぱりベーグルはココだわ。断面を見ると改めて密度が高いと感じます。
強烈な押し返しとムッチリ感ね。
しかし…油脂不使用でヘルシーとされているベーグルに油脂バリバリの具をサンドするのって、ちょっとイケナイ事のよう。でもこれがたまらないのよね。
(2009.4)上原からの移転場所はメトロと都営三田線の白金高輪駅下車すぐ。クイーンズ伊勢丹の入った高層ビルの裏手です。
白金1丁目は近くに庶民的な商店街があって以前の環境と似ている気がします。
新しいお店は青い3階建てビル。築年は古そうですが、それもまたいい感じ。
白を基調にして明るく広い店内。以前は2人入ればいっぱいでしたが、その気になればイートインスペースも無理やり作れそうです。
ベーグルは入ってすぐ右に各種陳列してあり、その横にサラダ。正面奥がベーグル置場。
以前はそのままうず高く積んでいましたが、すべてガラスケースごしになっていました。これはいいですね。
ビル横には駐車スペースがありまして(来客者が駐車可か否かは未確認)オープン初日は数えきれない人数の待ち人であふれ返っておりました。
以前なら隣のお店に気遣いながら道路沿いに並ぶしかなかったのですが、これなら頑張れば50人位は大丈夫かも。
もしかしたら、あまりの混雑に苦慮して移転されたのかな、と推測してしまいました。
私は前日にビル前を通りかかり、オープンの告知を発見。初日の開店10分前に偵察(笑)に行ったところ、とてつもない状態でしたので、とっとと退散しました。
その後「初平日営業日ねっ♪」と再び訪れましたら。。。定休日でした(泣)
そして本日やっと購入できた次第です。
のんびりお昼前に訪問したら、案の定列が。でも6~7人だったので並びました。
待つこと約30分、やっと購入。
★ポピーシードベーグルサンド 450円
下から大量のクリームチーズ・レタス・サーモン・トマト・きゅうり・大量のクリームチーズです。
相変わらず、すさまじいボリュームです。
ガブリ。おそらくものすごい顔。公衆の面前で食べるのはムリです。
★セブングレイズハニー フィグ 250円
以前より表面がパリッとしているような。
噛みしめ感は相変わらずです。小さくちぎって食べたのでは当店ベーグルの醍醐味は半減しますので、豪快に“ぐわしっ”といきましょう。
★シナモンレーズン 220円(多分)
更に大きく育ったような気が。これも表面がフィグ以上にパリッ。噛みしめ感はややソフト。
お店のスタッフの方々「おまたせしてすみません」そして笑顔。
場所とお店の外観は全く変わりましたが、中身はマルイチそのままです。
お値段も変わっていないですね。
徒歩圏なので、これからは頻繁におじゃましまーす♪
(2008.10)前回あまりのボリュームに購入を先送りしたサンドイッチを買うためにやっと再訪。12時半頃だったので混雑を覚悟していたら待ち人2人で、あっという間に入店。
サンドイッチはプレーン(180円)かホールウィ―ト(+50円)を選び、ショーケース内の具材を指定します。具材はサラダ数種(380~400円)とクリームチーズ数種(380円前後)があり2種ハーフ&ハーフにもできます。
本日はプレーンベーグル(180円)+パンプキンサラダ(ハーフ200円)+アップルシナモンチーズ(ハーフ250円)=630円
重量はなんと!348g!サンドは切り方も選べます。私は味別で。
チーズの部150g、サラダの部198gです。
パンプキンサラダはマヨネーズ抜き、レッドキドニービーンズ・ガルバンゾ(ひよこ豆)・レーズン入り。黒胡椒が効いてます。私が作る時もマヨ抜きなのでとっても嬉しかったわ。豆入りも好きだし。おいしい。
そしてこれでもか、と盛られて半分に切ったのでサラダは脇からはみ出して。。。。
アップルシナモンチーズはシナモンにまみれたリンゴの甘煮がゴロゴロ入っています。クリームチーズの酸味と抜群の相性。これも好きだわ~。もちろん脇からクリームははみ出してます。
ただでさえ噛み応え大のベーグルに具がどっさり。お口を最大に広げてワシワシ食べる。。。幸福だけど、誰にも見られたくない。
これと「セブングレインハニー」220円を購入。重量184g。119円/100g。
穀物たっぷりのシンプルなベーグル。これも噛み応えよし、おいしい。
噛んだ時の“押し返し感”はブルーベリーやレーズン等の具材入りベーグルの方が強い気がします。
やっぱり、私にとってのキングオブベーグルはここかな。今のところ。
(2008.7)平日の10時57分。すなわち開店3分前、既に6人以上の行列!狭い店には3人しか入れないので15分近く待つ。実は10分前にharittsでビター85を買って食べたところ。穏やかに待つ。
カウンターの上にはベーグルが山積み。前の人はサンドやら色々3千円以上!買っていた。
そのサンドたるや…かぼちゃと豆のサラダとポテトサラダを半分ずつ山のようにベーグルが見えない程に塗る…いや盛って上からベーグルを置いた。サラダは確かに美味しそうだった…しかし今日はベーグルそのものを味わいたいので「シナモンレーズン(250円)」「ホールウイ―ト穀物(220円)」レジ横の「コーンスコーン(180円)」を購入。
店の外には大行列。平日の午前でこの有様、土日はどんなことになっているのかなあ。
ここまでは前振り。
私はベーグルが好き。でも市中にあふれる「押すとつぶれる」ベーグルは好きではない。
昔NY直輸入のH&H?を食べていたが通販で取り寄せてまで…という感想。
当店のはまず何より“押すのに力が要る”し“カバンの底に入れてもつぶれない”固さ。申し分ない。ちぎる…一応力が要る…口に入れる…咀嚼力が要る。噛む、美味しい。
レーズンの甘さ、シナモンの香り、粉の力強さとほのかな甘み。すべて完璧なくらい好み。
喜んでムシャムシャしていたら、そのうち顎が疲れてきた。これこそベーグルの愉しみ。
15分くらい待つのなら何てことない。次回はチョモランマ状態のサンドイッチを買うぞー!
追記:コーンスコーンはそれほど固くないけどコーン風味満点でおいしかったです。
7位
1回
2008/08訪問 2008/08/26
梅雨に逆戻りしたかの空模様。いろいろあって「美味しいつけ麺を食べたい」と思い立ち尊敬する先輩レビュアー酔いどれ小父さん様の評価の高い当店へ。
11時5分着で14番目。開店時には30人近い列。「味玉つけ麺」900円也を注文。麺は300gで奥様に「ちょっと量が多いですが大丈夫ですか」と尋ねられ。。。そんなに小食に見えるのかな(♪)「はい、大丈夫です。お願いします」と即答。第2陣4人は11時50分入店し私は12時少し前に入店。着席早々にサーブされる。
まずはキラキラと輝く麺だけをちゅるん。太過ぎず細過ぎず喉ごし良好。続いてつけ汁だけを微量飲む。見た目よりもあっさり。そして麺を汁につけて食す。美味しい。ほぉぉ~。。。。とするする食べ進む。
ラーメン店のイメージとして、“威勢のいい店主や店員の掛け声”等賑やかな、時には落ち着かない雰囲気がありました。でも当店はご夫婦だけなのも一因ですが、とても穏やかな空気に満ちているのです。外で待っている方には申し訳なかったのですが、ついついゆっくりと味わいながら食べてしまいました。ご夫婦のお人柄なのでしょうか…。
麺の量も太さも私にはちょうど良し。そしてお楽しみのスープ割。小父さまレビューで予習済みでしたが、実際飲むと「!」でした。割る前も十分美味しかったけど、更に旨みが加わるのにまろやかな。。。とにかく理屈抜きに美味しかったです。
余談ですが、麺を食べていた時には分からなかったけれど。。。スープ割の丼を店主から受け取った時に初めてお顔をちゃんと見ました。とても素敵でした。
ちなみに12時20分、お店を出たら列は約30人でした。。。。
何の不満もなく店を出ました。気分いいです。★5でないのは「これで行列がなく、家から近く、もう50円安ければ。。。。」の気持ちです。贅沢なのは承知ですが。
8位
1回
2008/10訪問 2008/10/18
私なら、知らないと絶対にドアに手を触れることも、ましてや押すこともできない…そこだけ異空間な入口。既レビューをアップして下さったレビュアーの方々に感謝します。結論からいうと、とっても素敵で官能的なお店。
まずドアを開けると、真っ暗。厨房の明かりとテーブルの蝋燭が数か所だけ。内装もシンプルで絵が数点と存在感のあるアンティークの家具のみ。カトラリー類を収納しているらしい家具の上には店名にもなった「Dame-jeanne(細首の大瓶・昔はワインの輸送用に使っていた」)がドーンと置いてあります。
3~4年前に日本で上映された「ベルヴィル・ランデブー」というフランス映画を思い出しました。
この映画に出てきそうな(Bellevilleという駅名や通り名は実在しますが映画では架空都市の設定。これを書き始めたら“シネログ”になるから自粛)、そしてパリの下町にありそうなビストロかブラッスリー。
まずはワインを。私は下戸なので全く分かりません。同伴者達がマダムに相談して協議。
辛口の白(ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ)
その間小さなノートに鉛筆で手書きされたメニューを見ます。
バッチリ既レビューで予習してますから。
☆うさぎのリエット(945円)
しっかり冷やしてあり、ほどよい繊維感とあっさりした味。細いバゲットをオーブンでカリカリに焼いたような、
味なしラスク風ものが付いてきます。リエットはテラコッタ風のココットに、ラスク状のものはボウルにそれなりの量が入っています。
豚や臓物系のリエットに比べて軽く、おいしい。
☆自家製天然酵母パン(1つ157円)
アツアツの状態で。多分全粒粉か少量のライ麦ベースの生地。滋味あるパン。おいしい。
採寸キット不携帯のため(家じゃないもん)重量わからず。推定50~60g
☆フレッシュガチョウのフォアグラサラダ(1575円)
本当は「タブレ(クスクスのサラダ)」を食べたかったのに、本日はメニューになし。しゅん。
でもフォアグラの焼き具合、一瞬バルサミコ?と思ったちょっとコクのある酸味のドレッシング、文句なし。
☆Pissaladiere nicoise(ニース風ピッツア 1470円)
チーズなしのピッツア。飴色に炒められた玉ねぎとアンチョビがのってます。
同じく採寸キット不携帯。直径推定17㎝。
玉ねぎの深い甘みにアンチョビのコク味ある塩気が効いて…1枚全部食べたかった位。生地もしっかりして(分厚いんじゃなくて作りが)
飴色玉ねぎといえば、グラティーヌ(オニオングラタンスープ)もいいけれど、エキス丸ごとのこの一品はもっとやみつきになる。
お酒のすすむ一皿(わたしは呑めないけど)
☆ワイン追加。赤。cahors(お値打ちの割りによかった、と同伴者談)
☆豚足と砂肝ソーセージ(1890円)
ブリッとして皿に横たわったソーセージにナイフをいれたら、いろいろお肉が出てきました。手作りならではのツブツブ感。ハーブの香りよく、胃もたれしない肉料理。
付け合わせのじゃがいもはソーセージの脂でカリカリ、ちょっとニンニク風味。
お酒のすすむ一皿(わたし、呑めません)
☆チーズ盛り合わせ(値段不明)
マダムがトレイに乗せたチーズを見せて下さり、好きな物を選びます。
全員クセのある臭い系が好きなので、シェーブルとブルー、あと一つは名前失念。
再びラスク風クラッカー登場。これ、何にでもあうなあ。
チーズは、ネトッ→ピリッとくる、この味。好きです。
同伴者チームは機嫌よくワインがすすむ様子。
みなさま推奨品のオッソブッコはなし。残念。私を除いて皆ほろ酔い気分でなぜか「甘いもの食べたい」と所望。
☆デセール(各800~900円、と思う)
当日は「ガトーバスク」「キャラメルババロア」「フォンダンショコラ」の3品。全部いただきましょう♪
ガトーバスク:美味しいけど私はもっと密度の濃い方が好み。ホイップ添え。
キャラメルババロア:タンカPIZZAさま絶賛の品。上にプラリネがた~っぷり。
トロトロじゃない、しっかり目のババロアにガリガリのプラリネが絶妙。
むにゅ、ガリッ、むにゅ、ガリッ。おいしい♪
サイズ的には一般的には一人で全部食べるとキツいかも。けっこう大きいです。
フォンダンショコラ:確かにテリーヌ。底の基礎生地はがっしりして香ばしく、ショコラはK.Vencentほど濃 厚ではありませんが、ねっとり。おいしい。
どうやら食後のカフェやお茶も用意しているようです。今回いただきませんでしたが、これを聞いて「もしやデセールとカフェ又はお茶だけ」できるのかしら。。。。とチラっと考えてしまったわ。
だって、全部美味しかったし、好きなタイプの甘味なんですもの。
今回のお会計はサービス料10%込で21000円とちょっとです。
料理のボリュームから見て3人で行くとちょうどいいかな。
今まで夕食でフレンチ、というと普段行くお店のグランドメニューを食べることが多かったです。
でも今回、夜に相応しい雰囲気で料理も秀逸なお店に行けて、新たな世界を見た気がしました。
もし私が下戸ではなかったら、軽めに食事をとった後、こちらのお店で腰を落ち着けて好みの料理とワインでゆったりした時間を過ごしたいわ。無理だけど。。。
9位
1回
2008/07訪問 2008/07/25
パン好きにとっては関西の聖地といえる店。巡礼の締めくくりに相応しい。朝8時半、岸部駅から炎天下を歩くこと約20分。えっ?というロケーション。体力に自信のない方は阪急バスで(桃山台駅からなら本数多いです)夏場の平日は客足が悪いらしく誰も来ない。優雅に質問攻めにしながら品定め。
気温が高過ぎるのでバゲットは断念し小さい「プティパン/80円」をまず選択。
「新作」に弱いので「エグゾティック/240円」と「バナーヌ・ココ/240円」そして甘いのも試さねばと悩んだ末「プラリネ・パリ/220円」そして王道「パン・オ・セーグル/320円」以上5点購入。
まず劣化の早そうな「プラリネ・パリ」赤色とプラリネの組み合わせはリヨンの郷土菓子を彷彿。
アーモンド部分は美味しいが意外に普通。
次に「バナーヌ・ココ」しっとりしたセーグル生地にバナナのネットリ感とココナッツの香ばしさが素晴らしい相性。
高揚し更に「エグゾティック」パインはみずみずしく、ほのかにレモンの酸味、ピスタチオの濃厚な香ばしさ、そこにスパイスが乗っかってくる。よくこんな組み合わせを考えたなあ~と感銘。
2つともセーグル生地使用。不思議な位しっとりしたクラムだからこの食感が可能になる。ハードパンなのにみずみずしいなんて…。
全部食べたい衝動を抑え翌朝「プティパン」を食べる。クラムはちょっとくすんだ色。フランスで食べるパンを思い出す。
そして「パン・オ・セーグル」丸1日経っているのにシットリ感キープ。HPを見たら「吸水率100%超えのネチネチ」とある。うーん、すごい。こんなセーグルは初めてだわ。
冷凍するのが惜しくなり涼しい場所で密封して保管。翌朝食べたらシットリ感変わらず!
風味もそのまま。いくら天然酵母を使ってるといっても奇跡的。
次回はバゲットを買わなくては。姿が美しかったので今回も本当に悩んだ…。
カイザーには思い入れが大きくて…との記載ありますが今の日本で展開しているカイザーはパリのカイザーとは全く違うものになっています。パリのカイザーもすっかり巨大化して当店とは方向性が全く違うと思います。哲学を感じました。
10位
1回
2008/10訪問 2008/10/07
(2008.10再訪)
日本橋高島屋から銀座へ行く途中、再び吸い寄せられました。3時過ぎ。イートイン・持ち帰り各3種ずつありました。今回はタルトがあれば…と思っていたら見事に「tarte touts fruits frais」フレッシュフルーツタルト600円がありました♪
オレンジ・ブルーベリー・巨峰・マスカット・ラズベリー・キウイ・パイナップル計7種の新鮮なフルーツ達がしっかり焼いたタルトの上にぎっしりと詰められてます。
フルーツもみずみずしくて美味しいのですが、タルト生地が素晴らしい!ナイフを入れたら「ザクッ」といい手応え。固い。切り口がシャープです。生地はバターの香ばしさが強いのにくどくない。中のクリームも固めのガッシリ仕上げで甘みほどほど、めちゃくちゃ好みです。
ムース系に続きタルトも秀逸とは。。。欠点がない。濃厚過ぎずあっさり過ぎず、まさに万人に受けるケーキ。
10月の店休日は毎週月曜日と14・18各火曜日です。ご注意!
(2008.9)
日本橋高島屋から銀座方面に歩いてたら、そういえばこのあたりに!と思い出しダメもとで訪問。平日の2時半過ぎでしたが行列皆無、サロンには空席あり、ケーキはイートイン用5~6種、テイクアウト用3種がありました。時間がなかったのでテイクアウトで2種購入。イートイン用含め全てがムース系。
普段私はムース系のケーキを自発的には買わないのですが、まあモノは試しだわっ。
☆ミス・アルビオン 600円
ミントの清涼感とダークチョコとのバランスが素晴らしい。フレッシュミントの葉っぱが入ってましたが舌触りは滑らか~。
☆ブレジリエンヌ 580円
チョコ・コーヒー・プラリネの層が織りなすハーモニー、これまた絶妙。
通常ムース系の生ケーキは食後、舌に乳脂肪感が残りがちですが、当店では全くなし。
あっさりしているようで実は高密度。いろいろな味が複雑にからみあっているのですが、食べている間はスルスル入ってしまう。でもシェフの哲学やこだわりが頭の中を駆け巡り、しばしウットリ。
どのケーキも小さ目なので私の胃袋のキャパなら4~5個は難なく収まりそうですが、当店のは一つのケーキの中に緻密に計算された物語があり、一つ食べたら「はああ。。。」こんな状態でたくさん食べたら脳がオーバーヒートしてしまいそう。
実は当店がまだ神戸北野町にお店を構えていた頃、一度だけ食べたことがあったのですが、「高いなー」という印象くらいだったのです。おそらく当時の私は杉野英実シェフの世界を理解するには感覚が幼なかったのだと今回感じました。
次回は是非ムース系以外のケーキを食べてみたいな。もちろんイートインも♪
そうそう、来週は夏期?休業だと告知が貼ってありました。突撃予定の方はお店に確認して下さいね!
食べログを始める前はお店選びがどうしても自分の好みに偏りがちでしたが、レビュアーの方々の様々な意見を目にして意識改革が起こりました。それと食べ物にこだわる人の多さにもびっくりしました。
今年の食べ歩きを振りかえってみると、何と言ってもブーランジュリ『シニフィアン・シニフィエ』との出会いが印象に残りました。もともとパン好きでしたが、ここまで作り手の哲学を感じるお店は初めてでした。そして今年一番頻繁に購入し、一番レビュー回数が多く、一番好きなのでマイベストレストランに選びました(レストラン、のカテゴリーとは少しはずれますけど)
パン部門ではあと『マルイチベーグル』も印象に残るお店です。当店も食べログを利用になければ絶対に訪問していないと思います。
また、逆に今まで口コミはないけれどお気に入りの素晴らしいパン店のレビューを数件アップして大勢の方に紹介することもできました。
次に印象的なのは「インド料理」との出会いです。今までもインドカレーは好きでよく食べていましたが食べログを利用して以来、より質の高い料理を提供するお店に行くことができとても満足でした。
特に『カイバル』はインド料理の中でもタンドール料理の素晴らしさを知るきっかけになりました。
そして、数年来足が遠ざかっていた「星付きフレンチ」を数店訪問しましたが、私のような普通の一見客を受け入れてくれる日本社会のありがたみを感じました。その一方で言い方は悪いですが「お金を持っていたら何でもあり」的な人も散見されたのは複雑な気持ちです。
どのお店でも素敵な時間を過ごすことができ、評価の優劣をつけるのは難しいですね。
また今まで縁のなかった「つけ麺」を食べる機会も増えました。これも食べログ及びレビュアーの方々のおかげです。つけ麺に限らず食べ物には時流と旬があるんだなあ、とも感じました。
最後に食べログを通じて素晴らしいレビュアーの方々と知り合え意見や情報を交わす機会に恵まれたことを嬉しく心から感謝します。
でも。。。外食費が右肩上がりなのが嬉しい悲鳴?
今後も楽しく食べて幸せな日々を送れたらいいな。宜しくお願いします。