じゅあんさんが投稿したカンテサンス(東京/白金台)の口コミ詳細

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移転カンテサンス白金台、目黒/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク -
1回目

2010/04 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク-
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

Quartessence, c'est un espace heureux.

私の友人達の間ではネガティブな意見が多かった当店。加えて私の好みである“小箱・カウンター・オーナーシェフ/ソムリエ”という要素が皆無(爆)でも自分で確かめてみたい気持ちはずっと持っていたの。それでも、予約専用電話が常時つながらないとか数ヶ月先まで一杯とかでとっても遠い存在でした。
そうこうするうち初訪問の機会がやってきました。すべてお膳立てされた所に図々しく乗っかって。

ちなみに食前の勝手な予想は“私の理解能力を超える創作モダンフレンチ”

当日のメニュー
◆サルデーニャ産ボッタルガのサブレ
ブルターニュ産海藻入りバター(銘柄未確認)が深みをプラス。
◆桜の香りのスープ
桜の葉をハーブ的に使った春を感じる風味。
◆山羊乳バヴァロワ
Mille et Une Huilesのトスカーナ産オイルとゲランド産fleur de selを生かす為にchèvreは癖のない国産物を組み合わせたのかなと想像

塩使いに特徴のあるプロローグ。確かにどれも美味しい。そしてこんなに軽ければ何皿でもいけそうな気分。その一方で「特選素材盛り合わせ」な印象もあり。

◆つぶ貝のニョッキとベニエ
かなり極端な例えだけどソースがテリヤキ味っぽい感じでビックリ。とってもベタな味わいをベニエの衣の軽やかさやつぶ貝を練り込んだと思われるニョッキの精巧さで洗練したものに。
◆トリップと日向夏のポワレ
食材の説明があるまで何か分からなかった一品。まさかこういうお店でトリップを使うなんて!
「へぇ~珍しいねー」なんて言って口に入れた瞬間に居合わせた4人全員黙り込んでしまった。その位新鮮な驚きのあったお皿。
私にはトリップのお料理って赤のイメージ。それが黄色い柑橘類とピーマンを合わせて春の風を感じる可憐な一皿に。表面に焼き目を付けたトリップの軽い食感。そして爽やかな酸味とわずかな苦み・甘味が重なり合いしあわせの一皿。個人的には当日の白眉。

◆筍をポワレしたもの
生のままでも食べられそうな新鮮な筍。火入れ技の顔見世興行状態が続く。
◆イサキと山菜
イサキの姿を見た瞬間「エロい~」と口走ってしまった、何とも言えないピンク色の身。エロいサーモンなら出会ったことはあるけど。
お口に入れたら更にエロい。ねっとりと舌にまとわりつく蛋白質にコシアブラの濃厚ソースが更なる艶を醸し出し。添えられた山菜の滋味がエロの暴走を抑止。

ソムリエ市村さんから「本日お肉料理は色々とありまして…○△牛の首、イベリコ豚と、×▲鶏のナントカ…」と前フリがあったけど…←琴線に触れてなかったので覚えていない(大汗)…さて、何が出てくるんだろう。

◆鳩の3時間ロースト
火入れ顔見世興行は最高潮。ワインと鳩の色がお揃いです。
下がりまくったテンションをソムリエ氏に読まれたのよね。鳩の登場は本当に嬉しかった。
瑞々しく、ぬめぬめした鳩のお肉を堪能。

◆トム・ド・トンプリエのフォンデュ
熟成したカマンベールの上に瑞々しい自家製レーズンの組み合わせ。
◆コーヒーソルべ
一瞬キャラメル?と思っちゃった、苦さとほのかな甘さとの同居。レモンの酸味がアクセントになり口直し
に最高のソルべ。
◆薔薇の香りの苺ショートケーキ
ゆるいクレーム・シャンティが苺の上に表面張力でのっているよう。そのギリギリ感とは裏腹にお味は直球懐かし系いちごショート。間に極薄パウンド生地が挟み込まれていたのがミソ。パティシエとしての技術もすごそう。
◆アーモンドのスフレ バナナの角切り
ココットではなく深めのお皿で焼いてあるのでしぼみにくい。繊細で香り高いスフレ生地が美味。
◆メレンゲのアイスクリーム
まさにメレンゲ味。焼きメレンゲも添えてあり軽やかさにほんのり香ばしさもプラス。
◆ハーブティ

ここまで4時間という事がとても短く感じました。

欲を言えばデセールは咀嚼力の要らないものが続いたから、がっしりした焼き物が欲しかったわ。

個人的には当日のお料理に理解不能なものはおろか変化球といえるものもなく、この事が一番驚きだったりして。
全体の流れとして季節を感じる要素をふんだんに組み込み、塩使いや火入れに特徴があるシンプルさに軽やかで若々しい洗練さが加わった印象を持ちました。
総じて動物性油脂分が少ないので食後感が軽いのも今の時代支持されるポイントかな。

当店に複数回訪問している同席者さんによると、今回はかなり分かりやすい料理だったとのこと。
どのお皿も美味しくいただけましたし、随所に現れる寸止めというかギリギリ感も色気があって好きです。

どんなお料理が出てくるか分からないから合わせるワインもミステリー。造詣の深い同席者とソムリエ氏との掛け合いが知識とユーモアに彩られチャーミングな会話。脇で聞いていて「ああ、ワインってこういう風に楽しむんだ!」と感銘を受けました。

自分で苦労して予約を取った訳でなく、しかも個室まで使えたことを本当に感謝しています。
そして心から楽しい会食というのは、同席者とシェフを始めとするスタッフの皆さん、つまり“人と人とのつながり”によって彩られるという事を再認識しました。

会食における全てのシチュエーションがうまく回っていく奇跡的な空間に身を委ねられたしあわせ。

  • ボッタルガのサブレ

  • 桜の香りのスープ

  • 山羊乳のバヴァロワ

  • つぶ貝のニョッキ

  • トリップと日向夏のポワレ

  • 京都・村上さんの筍

  • イサキ

  • 鳩 3時間ロースト

  • トム・ド・トンプリエのフォンデュ

  • コーヒーとレモンの香りのソルべ

  • 薔薇の香りの苺ショートケーキ

  • アーモンドのスフレ&バナナの角切り

  • メレンゲのアイス

  • 自家製アーモンドプラリネ 

2010/05/06 更新

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