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箱入り、切れ目なし
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この寸止め感をどう伝えたら
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若紫
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美しい餡
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春の山
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小倉餡
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小倉羊羹
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切りました
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よもぎ羊羹
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深い緑色
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紙箱
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通り過ぎぬよう
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水ようかん(2012.8)
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水ようかん(2012.8)
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(2010.7)春の終わりに練り羊羹を求めたこの店に夏の訪れを告げる水ようかんの季節がやってきました。厚めの文庫本を2冊重ねたくらいの大きさで約3千円。
一枚流しなので少しずつ切って器に盛ろうとすると つるん と流れ落ちそうになります。自立できない水ようかんなんて、今まで食べたことがある“切り分け後”ものとは似て非なるもの。この時点で“寸止め愛好家”の私を瞬殺。
ごくわずかな「ざらっ」の後「すぅー」っと身体の細胞に染み込んでいく、この感覚。まるでスイカや梨を食べた時のよう。全身に瑞々しさが行き渡ります。
こちらの水ようかんにはしっとりした色気がある。オコチャマの立ち入りは禁止したい世界。猛暑は辛いけれど、こんな妖艶で美味しい涼菓を味わうには悪くないわ。
日持ちは当日限り。通常なら「早くいただかないと劣化するわ」と捉える事項だけど、この水ようかんの場合そんな事はすっかり忘却し、ひたすら「ああっ あとこれだけしかないっ」という名残惜しさばかり。
練り羊羹同様に材料は小豆・水・砂糖・寒天だけ。ただ単にゆるく固めても色気あふれる食感とお味にはならないはず。
清涼感の向こう側には職人さんの地味な手仕事が隠れているのね。
早くも秋の練り羊羹が楽しみです。
(2010.4)業歴200年を超えるらしい完全予約制の和菓子店…というか、元々茶事用の御菓子司。御主人と息子さんの二人だけで作っているので生産量に限りがあり事前予約が必要なのです。
一般用には季節の上生菓子が月変わりで2種(350円)、そして小倉羊羹(2646円)その他季節毎の羊羹が用意されています。
電話でお願いしたところ羊羹は3~4日、上生菓子は約1週間後の受取との事で日にちを合わせていただきました。このやり取りが実に丁寧で好感触。
JR両国駅から歩いて10分とかからない場所にひっそり佇んでいます。住居兼店舗のようなので知らないと絶対に見過ごします。
引き戸を開けると正面に当日のお菓子見本が飾られたガラスケース。左右に腰掛けられるスペースがあります。奥様と思われる女性が出てきまして、名前を告げると再び中に入ってお菓子を取り出してきます。
進物用の場合は追加料金で包装して下さいます。
奥様の応対はおっとりして丁寧なので、ついつい自分が“長年の常連客”と勘違いしそうになります。
◆上生菓子(4月)
<若紫>練りきりの上に藤を型押し。練りきり・こし餡とも粒子がとても細かく密度が高いので口溶けすっきりながら、どっしり感があります。
薄い藤色のこし餡の美しいこと。そしてさりげなく、でもしっかりと主張してくる小豆の風味。
<春の山>小倉餡をよもぎ入り求肥で包み蕨の焼き印。求肥がタプタプなので怖くて指でつまめません。
よもぎ香はおだやか。これもスッと溶けそうで溶けない。こんなに瑞々しく繊細な求肥が存在するんだ…。
◆小倉羊羹(18×6×3.5㎝) 4月いっぱいで終了
一般的な羊羹の倍…大きさを勘案すればそれ以上の価格差があります。
そのような羊羹ではどうしても寒天の存在とお口に入れた瞬間に砂糖由来の強烈な甘味を感じてしまいます。しかし、こちらのは甘さが穏やかにじわじわ来るんですね。決して控えめな甘さではないのに。
すっきりと透明感のある味といえばよいのかしら。
◆よもぎ羊羹(18×6×3.5㎝) 5月中旬までの予定
かつて自分から、しかも電話予約してまで羊羹を買った経験はありません。
でも、こちらのは違う。しかももうすぐ練り羊羹のシーズンが終わると聞くといてもたってもいられない。
小倉羊羹で感動した後、間髪入れず予約しました。
棹のままだとそれほど香りはないのに、口にいれると新緑の如き風味が鼻腔を抜けていきます。
小倉とは違い固形物はなく更に滑らか。濃い草色に気品すら感じます。
正直いってこちらのお菓子の美味しさを表現する適切な言葉が見つかりません。
地味な姿ながら小豆の舌触りや甘味の加減は本当に上質です。
同じような材料でこれほどまでに差が出るというのが和菓子の奥深さなのでしょう。
普段羊羹なんてそんなにガツガツ食べませんけど、コチラのは薄く切っては食べ切っては食べ切っては食べ……。たっぷり食べても全く罪悪感がない、ただただ満足に浸れるお菓子です。
今月は茶席用の予約が多いそうなので一般向けは少なくなると思われます。
“一般人の私なんぞに分けてくださりありがとうございます”という気持ちでいっぱいです。