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閉店キッチン直大神宮下、京成船橋、船橋競馬場/とんかつ、洋食
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夜の点数:4.6
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 4.7
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|サービス 3.9
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|雰囲気 4.0
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|CP 3.5
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|酒・ドリンク -
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昼の点数:4.6
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料理・味 4.7
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|サービス 3.9
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|雰囲気 4.0
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|CP 3.5
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.7
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| サービス3.9
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| 雰囲気4.0
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク- ]
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[ 料理・味4.7
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| サービス3.9
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| 雰囲気4.0
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク- ]
溢れんばかりの料理への愛情と探究心が生みだす、最高のとんかつ。
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絶品です・・・・
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大潟村産「特別栽培あきたこまち」と・・・
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ワカメと三つ葉の汁
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上ロース(定食・1,800円)
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茨城県産豚ロース塊
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2014/05/06 更新
蒸し蒸しと暑い宵の口。
ここのところご無沙汰だった旨いとんかつが食べたくて、船橋・大神宮下の古い界隈にやってきました。
高架になった京成大神宮下駅を降りて目指すお店は、しろくま1124さんに教えてもらった「とんかつキッチン竹とんぼ」さん。
とても小さな、街のレストラン風情です。
20時を回り閉店も近い時間のこと、満席だったお客さんも少しずつ帰り始めた頃合いでした。
テーブルに腰掛け、きりっとしたボトルの冷水で一息つきます。
お店は、ご夫婦で切り盛りされていて、カウンター内のこじんまりとしたオープンキッチンでは、旦那さんが揚げ鍋と向き合っています。
調理スペースを一瞥しても、客席を見渡しても、隅々まで整理整頓されていて掃除も行き届き、とても気持ちの良いお店ですね。
さて、とんかつを食べに来たのですから、お店が絶品だとして自信を持って勧めている「上ロース」(飯、汁付き1,800円)を頼みましょうか。
船橋で食べるとんかつにしてはやや値が張るのかもしれませんが、都心の高級とんかつに比べればずっと良心的な価格設定。
いずれにしても、どんなカツが出てくるのか・・・・とても楽しみですね。
冷蔵庫からご主人が取り出した見事なロース肉。
綺麗な赤身の色が全体に回り、脂身は純白。
かなり厚く切りだして、丁寧に衣を纏わせていきます。
かなり時間をかけてじっくり揚げられるカツ、そろそろという頃合いをきちんと見計らって熱々の飯がよそられ、味噌汁が注がれます。
おかみさんが配膳してきた上ロースのひと皿、揚げ上がりで2㎝はあろうかという厚みの見事なカツで、全体的にかなりのボリューム感があります。
しかも、さすがは上ロースとして区別するだけあって、部位としてはかなりショルダーに近いところなのか、脂肪層も重なって入る、とても見事な肉です。
別皿に盛られてきた粟国(おぐに)の塩を皿の隅に盛り、少し塗してまずひと口・・・
サクッとした軽い衣、そして、肉を噛むとジュワーっと溢れてくる旨みとコク、はちきれんばかりにジューシーな脂身、もう、至福の極みですね。
こんなに旨い豚、滅多に出会えるものではありません。
旨い豚を堪能しながら、粒立ちもしゃっきりした飯をかき込む。
秋田県大潟の、特別栽培あきたこまちを丁寧に炊いているという飯で、梅雨時の米にもかかわらず、噛むたびにふんわりと良い香りが。
旨いとんかつに旨い米、ここがまた、とんかつ定食の醍醐味ですね・・・・
それに、付け合わせのキャベツがまた、春でもないのにかなり甘みもあって、しっとり活き活きしている。
フレッシュな、しかも見た目もきれいなキャベツの刻み方にも感心します。
ポテトサラダは、ふんわりと質の良い牛乳の香りがしました。
卓上には紫蘇の実漬けや小梅などの入った壺が置かれていて、好みで飯に添えて楽しめます。
とんかつ屋といえば、香りの良い糠漬けを・・とも思いますが、漬物というのは好き嫌いもあるので、残されてしまう確率も高いのでしょうね。
こういうやり方がまた、感心させられます。
このご主人、もともと洋食の世界におられたようですが、思うところあって豚肉に惚れ込み、とことん旨い豚を見抜くために半年ほど牛久郊外の養豚場や食肉処理場に通い詰めたそうです。
「良い豚というのは、生まれたときにほぼ決まるんです。豚は一度に10頭位が生まれますが、真っ先に餌にありつき、どんどん食べる個体と、弱々しくて隅に追いやられてしまう個体がどうしても出る。そんな強い個体に良い餌を与えて育てれば、たいていは旨い豚ができるんです。その確率は100頭に5~10頭程度ですね」と。
そして、「豚肉というのは、肉質選別がまだまだしっかり確立していないんです。牛肉は等級が細分化していて、ほぼその等級で質が決まってしまう。ところが、豚の場合、ランク外にだってかなり良い肉があったりするのです。肉の仕入れは気心の知れた仲買人を通してやっていますが、これでどうだ、と持って来る肉だって、気に入らなければ返してしまいます。眼で見て、赤身の色合い、脂身の色合い、それに張りと艶、これはちゃんと見極めます。産地や生産家は特定させず、今は茨城産が多いですが、良いものが入れば、例えば鹿児島産をまとめて確保したりすることもあります」。
「良い肉をコンスタントに確保して、お店を続けていくには、今くらいの小じんまりした規模がどうしても限界です。仕入れをやってもらっている仲買さん、実はもうすぐ定年なので、私もそれなら商売はできないと思っているんです」と。
もちろん、「ほどほどの肉でも良いからぜひそんなこと言わずに続けて欲しい」・・・と懇願しましたが、本当に真顔で思いを巡らせている様子でした。
本当に自分として満足のいくものしか、客には出したくない。
この一途な思いこそが、最高に旨いとんかつを生み出すことに他ならないのです。
私が今まで出会って心惹かれたとんかつ職人さんたちに、まったくもって通じるお話が、この竹とんぼの旦那さんからも聞けました。