高くて旨いは当たり前さんが投稿した坪屋(千葉/増尾)の口コミ詳細

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坪屋増尾、逆井/パン、ベーグル、ケーキ

1

  • 昼の点数:4.6

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 3.6
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/12 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP3.6
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

柏の住宅街で挑む、パンの理想郷。

なだらかな起伏が続く、柏南部の住宅街。
大手スーパーに隣接する一角に、こじんまりしたベーカリーができました。
ふた昔も前の戸建て住宅を改造して、玄関先がそのまま売り場になっています。
ガラスショーケースと冷蔵ケースを並べると、店に入れるのはせいぜい二人。
僅か一坪のご商売だから、屋号は「坪屋」(へいや)さん。

狭いながらも、売っているパンはどれもひとつひとつ素材からこだわっています。
大型ベーカリーには決して真似のできない、仕事の丁寧さが光りますね。

「クランベリークリームチーズ」(241円)
濃厚な北海道産クリームチーズが、オーガニッククランベリーの甘酸っぱさと溶け合います。
カンパーニュ生地の割には硬さがこなれて食べやすいし、コクのあるクリームチーズをたっぷり堪能できる割にくどさがない。
素材が織りなす、全体的なバランスが絶妙です。

「いちじくとクルミ」(210円)
ホロッとした独特なカンパーニュ生地に、オーガニック栽培の黒無花果と胡桃をたっぷり練り込んで焼き上げています。
ほんのりと甘酸っぱい香りが鼻腔を擽ります。
大きくスライスされていて、食べ応えもありますね。

「山形県産洋梨のブリオッシュ」(241円)
ふんわりと毀れそうなくらい柔らかいブリオッシュ生地に、八千代牛乳を使った自家製カスタードクリーム。
山形産洋梨コンポートは甘くて柔らかくて、缶詰かと見紛うほど。
ケーキのようなブリオッシュ生地、甘さ控えめで濃厚なカスタードクリーム、糖度の高い洋梨と、ハーモニーが素晴らしい。
この店にはデニッシュ類が見当たらない代わりに、こんなに素晴らしいブリオッシュがあるわけです。

「チョコパン」(136円)
「米麹白神こだま酵母」を使った角食パン同様の生地に、オーガニックチョコチップを包んで白焼きにしています。
アニメ「ハイジ」に出てくる、あの白いパンを彷彿しますね。
ふんわり、しっとりした生地に、質の良いチョコチップが無数に入っています。
表面にはフォークを象り、ココアパウダーが振りかけられていて、視覚的にも楽しめますね。

「クリームパン」(147円)
カスタードクリームには八千代牛乳や程田(ほどた)鶏園の玉子を使っているのだと。
オーガニックバニラビーンズで香りをつけていて、濃厚というよりすっきりした、独特な味わいが懐かしさを醸します。
表面はサラッとした乾き加減で、この感じがまた良いのです。

「ミルクソフトフランス」(136円)
これも、山型食パンの生地を使っているのだそう。
北海道産のコンデンスミルクにビートグラニュー糖、発酵バターを使った、まさに「北海道のクリーム」を挟んでいます。
普通のクリームより、グラニュー糖のせいか若干シャリ感が出ています。
このパンは他店にも多くありますが、材料を吟味するとこうも旨いものかと驚きます。

「ソーセージチーズ」(147円)
もっちりとした生地に、平田牧場ソーセージが一本まるごと入っています。
上から北海道産チーズをのせて焼いていて、焼き上がりは溶けだした部分が焦げて羽餃子ならぬ羽パンに。
この香ばしさがまた良いですね。

「有機ぶどう食パン」(105円/枚)
例の「米麹白神こだま酵母」で発酵させ、バターも入った生地ですが、玉子や砂糖は使っていないのだと。
引っ張りがとても強くて、噛むたびにもっちり。
一枚から売ってくれるも嬉しい、ぶどうパンの概念が変わるほどの旨さです。

「バゲット」(241円)
基本となる「米麹白神こだま酵母」に「オーガニックレーズンで起こした酵母」を加えて長時間発酵させているのだそう。
滋賀県産コシヒカリの発芽玄米粉を使っているとかで、割ったときの香りがとても良い。
カリッとした褐色のクラストに対して、気泡がとても大きなクラムはモチモチ。
食感、香りとも素晴らしく、これはやみつきになりますね。

「山食」(画像の半分で294円)
米麹と白神こだま酵母で発酵させているとかで、ちぎるとフワッと、微かに甘酸っぱい発酵香が。
玉子、乳、油脂を一切使わない食パンで、上質な粉の風味とキメ細かな舌触りが特徴です。
質の良いバターを塗って毎日食べるには最高の食パンですね。
油脂分を使わないならぱさつくかと思ったら、外がカリッ、中がモチッと焼けていて、弾力、甘み等々申し分ありません。
パンを味わう楽しさを再認識させられると言っても大げさではない一品だと思います。

それから、今回は写真を失念しましたが、米粉のみで焼きあげた「シフォンケーキ」はふんわりしっとりした食感。
良くあるケーキ屋さんのものは生クリームと一緒じゃないとぱさつく感じがありますが、これはぜひこのまま食べていただきたい。
季節によって柚子ヨーグルト、南瓜、ラムレーズン、黒胡麻、宇治抹茶、黒糖等々、ラインナップもいろいろ。
店内では冷蔵庫でしっかり冷やして売られ、別途、発送も受け付けています。

また、お店が毎月発行するリーフレットには、単に能書きだけでなく、パンに合った温め方や保存方法が丁寧に書かれている。
買ったパンを翌日食べることも多いと思いますが、単にオーブントースターやレンジを使っていたのでは、パンが泣くというもの。
ここでパンを買うなら、リーフレットは熟読して欲しいものです。

この坪屋さん、白神こだま酵母の使用のみならず、どのパンにも北海道や岩手産の小麦、滋賀県産の米粉を使う徹底ぶり。
全ての生地に米粉を配合した独特な風合いが良いし、クリームの味わい等、どこかノスタルジックな感じもあります。
坪屋さんは建物も小さくて目立たず、玄関が道路に面さず目立った看板もない。
何度通っても素通りしてしまっていたのに、いざ立ち寄ってみたら驚くべき実力にはいやはや参りました。
こうも旨いパンを焼いているのに、きっと地元でも限られた人にしか知られていないのでしょうね。
こんな店こそ、末永く愛されていくべき一軒だと思います。

ご主人に聞くと、かつては大手パンメーカーに勤めていたとか。
きっと日々いろいろな想いを抱きながら構想を温めていたのでしょうね。

パンは、毎日家族の口に入るもの。
食品をめぐる様々なニュースが取りざたされるなか、この仕事ぶりには、本当に心を打たれます。

  • これがイチオシのシフォンケーキ! やみつきです(^^)

  • クランベリークリームチーズ(241円)

  • 山形県産洋梨のブリオッシュ(241円)

  • いちじくとクルミ(210円)

  • クリームパン(147円)

  • 甜菜糖メロンパン(147円)

  • チョコパン(136円)

  • 濃厚な北海道産クリームチーズが、クランベリーの甘酸っぱさと溶け合います。

  • ミルクソフトフランス(136円)

  • ソーセージチーズ(147円)

  • 有機ぶどう食パン(105円/枚)

  • バゲット(241円)

  • 売り場はわずか一坪。だから坪屋(へいや)。

  • 山食(画像の半分で294円)

  • ライフ増尾店の南隣接。

2016/01/03 更新

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