この口コミは、高くて旨いは当たり前さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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夜の点数:4.8
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 4.7
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|サービス 5.0
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|雰囲気 5.0
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク -
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昼の点数:4.8
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料理・味 4.7
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|サービス 5.0
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|雰囲気 5.0
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.7
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| サービス5.0
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| 雰囲気5.0
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク- ]
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[ 料理・味4.7
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| サービス5.0
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| 雰囲気5.0
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク- ]
あっぱれ、大阪の意地にかけたこの旨さ!
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今日のは、鹿児島。
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ほんのり、ピンク。
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真剣勝負!
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海のミルクならぬ、海のコンデンスミルク。
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マンジェスペシャル牡蠣(仙鳳趾牡蠣)
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上ロースとんかつ(80匁1,780円)
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上ロースとんかつ100匁(2,020円、気合を入れてチャレンジしてくださいとのこと)
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自家製ドレッシングたっぷり、お替わりご自由に!
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八尾駅前通りに、神々しいこの看板!
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夕方口あけでこの有様。
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2014/01/19 更新
大阪の食文化といえば、やっぱり牛肉を好むもの。
豚といえば、あくまで牛肉の代用品にすぎない扱いで、大阪の人たちはついつい蔑ろにするのだと。
だから、とんかつはやっぱり東日本の文化なのであって、大阪で旨いと言われるとんかつ屋さんも、それほどでもないのかも。
そんな先入観をどこからともなく聞き及ぶにつけ、やはりそうなのかと半ば諦めかけてはいたのですが・・・・
でも、諦めるのはこの店に行ってからでも遅くないと決めていた店、それが関西線八尾(やお)にある大人気店「マンジェ」さんです。
一見、南大阪の街らしくない、広く整った駅前街路。
ぶらぶらと歩いていくと、夕方のお店の前に屯するのは、口開けの席からあぶれた人たち。
ガラス張りのファサードからは、カウンター越しの明るいお店が素通しです。
綺麗な環境で腕をふるうのは、きちんとコック帽を被ったご主人や、大勢のスタッフ。
名前を書いて待つのですが、順番は遥か彼方・・・・・
暫くの間、街探検にでも出かけてくるとしますか。
完全にとっぷり暮れた頃、店に舞い戻るとちょうど順番。
広いカウンターに腰掛けると、ご主人の真ん前の特等席。
麻生太郎さんと根津甚八さんを足して二で割ったような、渋いご主人。
注文を聞かれて、「上ロース、それでね、やっぱりリブで、脂の旨い奴・・・」と答えてみます。
すると、とたんにご主人、相好を崩してニコニコと。
「せやったらな、やっぱり上ロースの80匁や・・・・よろしやろ?80匁ひとつ!」と。
純白のきめ細かな脂肪を複層に纏った、分厚い見事なロース肉の塊。
素晴らしいボリューム、そして色合いからして質感がひしひしと伝わってきます。
「今日のは鹿児島のですわ。良い肉ですやろ?」と。
お店では、「TOKYO-X」「日向あじ豚」などの銘柄も用意しているのですが、ノーマルオーダーのノンブランド豚こそ、目利きが判ろうというもの。
鹿児島のほかにも、宮崎や岡山などから選りすぐった豚を仕入れてくるのだと。
丁寧にパン粉を纏わせ、するりと鍋の中へ。
次々と入る注文にも、一枚一枚、しっかり目配りをしているご主人。
一瞬を見計らってさっと鍋から上げ、素早く包丁を入れて目の前に。
全ての切り口を見せる形で盛りけられた90匁のとんかつは、とにかく圧倒されるボリューム。
そして何より、切り口の鮮やかなピンク色がお見事です。
普通、上手な店の揚げ具合といえば、ピンクが褐色に変わっていくのですが、マンジェさんの場合、濃い桃色がうっすらピンクに変わっていく、それほどの鮮烈さがありますね。
六種類をブレンドしたという岩塩を塗して、さっそくひと口齧り付きます。
いきなり溢れてくる肉汁が、何と旨みに富んでいることか。
そして、ふんだんに湛えた甘い脂。
脂肪と赤身の隙間から、まさに肉汁が滴り落ちてきます。
しっかりした素性のラードを使うのか、薄付きの衣も実に香ばしくて旨い。
研究し尽くした感のあるブレンド岩塩が、この素晴らしいかつの旨さを、余すところなく表現してくれますね。
小皿に添えられているのは、玉葱とリンゴ摩り下ろし。
こいつを添えるとまた旨さはガラッと豹変し、脂たっぷりのロースも飽きずにどんどん箸が進みます。
粒選りのコシヒカリはとんかつ屋の飯としてはこれ以上望むべくもない完璧な炊け具合。
酸味の爽やかな自家製ドレッシングがかかったキャベツはお替わり自由。
飯もキャベツもお替わり自由なのは嬉しいのですが、メインのとんかつが物凄くて、キャベツのお替わりすらやっと思いです。
上品に出汁のとれた味噌汁、お新香には薄削りの花鰹が添えられているあたり、さすが大阪のとんかつ屋さんですね。
ここで、ご主人が是非食べて行ってくれと勧めてきたのが牡蠣フライ。
1月末までの僅かな期間しか食べられない、とっておきの奴があるのだと。
たっぷりの自家製タルタル、そしてレモンが添えられてきた、丸々と太った牡蠣。
北海道釧路町の昆布森漁協が出荷する、「仙鳳趾(せんぷうし)牡蠣」と言われる、まさに最高の牡蠣です。
先ず半分、先ほどのブレンド岩塩を軽く塗して口に運ぶと・・・・・
なんとまあ、濃厚で旨いことか。
人目を憚らず、思わず「なんだこれ!」と呟いてしまったほど。
能書きには「海のコンデンスミルク」などと書いてあるけれど、そんなもんじゃない。
北海の海が湛える滋味がギュッと凝縮されて、最高の料理人と出会った、素晴らしい旨さです。
はちきれるほどのボリュームは、次の日からしばらく節制を心がけなくてはならないほど。
でも、このサービス精神旺盛なところが、やっぱり大阪の料理人さんの心意気なのだと思います。
それに、こんなに素晴らしい内容にして、何と良心的な値段なのか。
東京なら1,000円高くても文句は言えないだろうし、だいいちこんな内容にはお目にかかれまい。
大阪のとんかつ屋さんに抱いていた先入観は、これでどこかへ吹き飛んでしまいました。
天王寺から関西線に揺られる時間を考えても、大阪に出かけたなら、ぜひ訪ねたい。
特に関東のとんかつ好きのみなさんには一度くらいは訪問してみることを強くお勧めします。