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油とじうどん(735円)
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玉子とじうどん(680円)
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鶏ささみ天ざるうどん(945円)
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鶏ささみ天ぷら、ふんわり。
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京七味に山椒・・・・ご当地らしい薬味が並ぶ
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トッピング揚げ餅(80円)。そのまま軽く塩を振って、最高！
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土ごぼう天(265円)
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古い町家、そのまま。
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平安神宮にも近い、岡崎通りに沿った広々とした街並み。
勧業館、図書館、美術館と、大きな施設が建つなか、意外にも古い連棟の町家が並ぶ一角が。
ここを訪れたのは、京都でも頭抜けた人気のうどん屋、「山元麺蔵」さんへお伺いするため。
昼時を外した午後のひと時でしたが、店前には長蛇の列・・・・・
スタッフの方は申し訳なさそうに「どうもすみません・・・」と。
少し時間を先延ばしするのも手だろうと、哲学の道にかけての散策を終えて再びお店へ。
行列は幾分収まって、なんとか許容範囲に。
店内に入ると、おかみから数時間前の行列のことをしっかり詫びられて、「また来てくれてありがとう・・・・」と。
これはスタッフからの細やかな報告を経ての、驚異的なほどの接客の妙。
噂に違わず、凄いものです。
昔ながらの町家の柱梁や建具を上手く使った、店内の造作。
温かみや懐かしさに包まれる、とても落ち着く雰囲気です。
行列していたときに聞かれていた注文に従い、さほど待たずにうどんが運ばれます。
まず、鶏ささみ天ざるうどん(945円)
きれいに揃えて手繰られた、艶々と妖しい光を放つ手打ち、手切りのうどん。
瑞々しく半透明で、箸を入れると適度な弾力があります。
山元さんの麺、一本一本がとても長く打たれているので、「麺切りカッター」も渡されますが、敢えてこの長いままの麺をつるつると手繰ってみます。
絶妙な甘さ加減で、鰹がしっかり効いた汁。
麺の小麦とともにふわっと香ってきますね。
そして、滑らかでぷるぷるとした長いままのうどんが、これでもか！と喉を滑り落ちる。
これはバランスに優れた、とても旨いうどんですね・・・・・
長いまま揚げられた鶏ささ身の天ぷらもたっぷり。
微かにサクッと、そしてフワッと。
噛むと、鶏からはジューシーな肉汁が溢れます。
玉子とじうどん(680円)
ふわふわの玉子と甘い葱、鰹と昆布の旨さ、そして柔らかな甘さと、それを受け止める塩分のバランス。
関西のうどん汁というのは、本当に上品で、最後まで味わいながら飲み干せますね。
温かいうどんとして、しっかり残ったうどんのコシも絶妙です。
油とじうどん(735円)
これは面白いですね・・・・・
玉子とじの上品な汁が、揚げ玉の香ばしいコクで逞しく豹変します。
うどんそのものの風味にも、また違った世界が見えてくる感じですね。
別皿で頼んだ「土ゴボウの天ぷら」(265円)は、シャキシャキ、ホクッと。
土の香り、牛蒡本来の香りと旨み・・・・・
揚げ方も申し分ありません。
カレー粉の混じる塩が付いてきますが、これを塗すとまた面白い味が楽しめますね。
「揚げ餅」(80円)も、ふんわりと揚がって香りも良くて、最高の箸休めになります。
山元さんでは、何度も何度もスタッフ総出で、時には店主自ら、客に積極的に語りかけてきます。
麺の具合を気にかけてくれたり、家族揃った記念のスナップ写真を撮ってくれたり・・・・
しっかりと、旨いうどんを食べさせて、そして細やかに客を気遣う。
本末転倒な店が何とも多い中で、本当に感心させられます。
列に並んだときから店を出るまで続く、このお店ならではのもてなしには、店主の強い「思い」を感じますね。
客と語らい、何かを共有しようと懸命に悩みぬく姿・・・・
そこには、ホスピタリティという言葉よりも何よりも、食を商うということの本質を深く考えようとする、店主の姿が見えてくるのです。