『シドニーの食の豊かさに目が醒める』maffinさんの日記

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The days of wine and roses

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実はオーストラリアに来たのはこれが3度目。
一度目はブリスベン。二度目はアドレード。
なのに、シドニーで過ごすのは初めてだったのでした(汗、)。

で、私は心を入れ替えましたよ、すっかりきれいに。
今まではごめんなさい、「オーストラリアってなんか手触りのない、退屈な国」って思ってました。
謝ります。

「手触り」があるない、ってなんだろうか、って今回真剣におもった。
そりゃあイタリアの田舎町にいったら「手触り」ってタント(tanto?)あるよね、
でも、
手触りのない手触りってのがあるんだなー。という発見が今回のシドニーへの旅の一番の収穫でした。うまく言えないけれど。私も大人になったということでしょうか・・(苦笑)。

で。
オーストラリア、の食は想像していた以上にすごかったのでした。
友人にリサーチしたりしてちゃんとしたところに行ったせいかな、でもあんまり苦労せず、美味しい瞬間に出会える確率が高い国だと思った。

サリーヒルズというお洒落なエリアにある「The Book Kitchen 」
http://www.thebookkitchen.com.au
ロンドンの「Tetsuya 's」支店で(あ、テツヤさんは言うまでもなくシドニーのスターシェフ)でシェフをつとめたDavid Campbellが仲間と開いた昼はカフェ、週末の夜はレストランになる店ですが、肩の力の抜けた、すごーくリラックスできる空間の中で提供される、やはりリラックスした、でも「日常のなかのSpecial」を極めた料理がほんと、私の気持ちに響きました。

いただいたのは「Bitter leaf salad: raddichio, witlof, ruby grapefruit, fresh figs, hazelnuts, goats curd, orange blossom dressing 」て長い名前のシンプルなサラダだけだったんだけど、すべての食材がフレッシュかつきちんと愛情をもって選ばれたのが食べ手にはっきり伝わってくる内容で、本当に幸せ度が高い店だったのでした。

あとはね、モスマンの個人のお宅でいただいたサラダもものすごくおいしかった。こちらもフレッシュな野菜にチキン、あと私は知らなかった食材なんだけど「キヌア」って穀物がサラダに和えられていて、とてもいい感じ。

シドニー湾のクルーズのボートでいただいた牡蠣もフレッシュで素晴らしかった。
味はとてもミルキーです、豪快に牡蠣の殻をボートから海に捨てるの、オーストラリア式なのかな、ちょっと罪の意識を感じつつも楽しかったです。

シンプル=おいしい、
って方程式が成り立つ環境ってやっぱり豊かなんだろうなあって思いました。

帰宅してすぐにThe Book Kitchenのサラダにインスピレーションを得て作ったサラダ。
ほんとはオーストラリアっぽいしっかりしたイチヂクをいれたかったけど、今の季節の東京では無理な話しなので、かわりにピンクマンゴをいれました。そしてちょっと苦めの野菜としてチコリ。TBKではシェーブルのチーズだったけど、なかったので、ゴルゴンゾーラ。でも欠かせないのはナッツ類、クルミとヒマワリの種を香ばしく煎って。
ドレッシングもシンプルにレモンとシャンパンビネガーと蜂蜜にオリーブオイル、塩こしょうのみ。

シンプル+愛情、=おいしい、。
やっぱり真理だと思います。

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