「シドニー!」を読んでいると2000年のシドニーオリンピック取材のためにかの地に滞在していた村上春樹は滞在中やたらとジョギングしているけれど、確かにランナーだったらここは走りださずにいられないような場所である。
私の滞在したホテルはシドニー湾をはさんで「あの」オペラハウスの反対側の湾の突端にあり、シドニー湾沿いにオペラハウスのあたり、そしてその奥の植物園の中までという贅沢なコースをランニングするのには理想的なロケーションだった。
持って来たナイキのシューズをはいておもむろに走りだすとすぐに湾の向こうにオペラハウスが見えてくる。湾を渡る風が気持ちいい。
大勢の人たちが思い思いにカフェで過ごすロックスのあたりを過ぎて、オペラハウスに近づく。
よく、「写真で見てると名所っぽいけど実際に見ると・・」という世界の名所に「シンガポールのマーライオン」とか「ブリュッセルの小便小僧」とかがあるけれど、この「シドニーのオペラハウス」は何度も写真で見てはいたけれど、ホンモノは写真を相当に超えている。
それくらい独創性あり、かつ美しい名建築だと思う。
植物園へ向かう道を走って行くと湾に向かって野外オペラハウスが設置されており椿姫を上演しているようだった。夕方近くだったから着飾った観客が会場に向かって行く。華やいだ雰囲気。知っていればなんとかチケットを入手して観に来たのにな・・・なんて。
10キロ弱のランを終えて部屋にもどり、着替えてから街にでて軽く食事した。
ウェストフィールドのフードコートの中にある「Cloudy Bay Fish. Co」。
お目当てはもちろんシドニーの牡蠣。
初日にふらっとはいったワインバーでたいして期待もせずに頼んだ牡蠣がものすごくおいしくて感激したばかりだったので。
Cloudy bayの牡蠣はワインバーのほどの感激はなかったけれど、クリーミーでフレッシュでやっぱりおいしい。
これを食べながらキリリと冷えたシャルドネのワインを飲むとホントしあわせな気分になる。
一緒にカラマリのフリットもオーダーする。ボリュームいっぱい。
カウンターでワインやシャンパンと一緒にシーフードを楽しむ、こういうシーフードバースタイル、私は大好き。
空港とかでも見かけるとついつい立ち寄ってしまいます。
シドニー。
9時間ほどで来られるし、時差もあんまりない(サマータイム時で2時間)。
バリバリ観光しに、っていうより、ふらっと来て街歩きして、ランニングを楽しんで、おいしい食事にワイン。って気分転換の旅もいいんじゃないかな。って今回思いました(あ、今回は一応お仕事でしたが 汗)。