maffinさんが投稿した明神館(長野/松本市その他)の口コミ詳細

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The days of wine and roses

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明神館松本市その他/料理旅館

1

  • 夜の点数:4.5

      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 4.0
  • 昼の点数:4.5

      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2010/05 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.0
  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.0

フレンチもモダン和食もハイレベル。信州の食の豊かさと鏡の湯を楽しむ贅沢時間の宿

<2014年8月2度目訪問レビュー>

ああ、4年もご無沙汰していたんだな、の扉温泉明神館。ここのとこ夏の長野旅行はついつい「仙仁温泉 岩の湯」に行きがちだったこともあり。。。
今回旅行の計画をたてる際、地図と睨めっこしているうちに美ヶ原の標高2000メートルの高原でのトレイルランを走ってみたいと思いました。
近くにいい旅館ないかな。。。と地図をさまよう、と、あ、扉温泉、、、といえば明神館!
ということで8月の宿泊の予約をいれたのが5月。

なのにビックリ、「フレンチ」はもう満席なんですって。「懐石和食」もだそうだ。
となると残りは「モダン和食」。うーん微妙。。
と、正直行って少し「食の観点」からは盛り下がってのチェックイン。

だけど、通された部屋は気持ちいい庭つきで、その庭を眺める露天風呂も実にいい感じ。
部屋もゆったりしていてやっぱり高級旅館はくつろぐ。。。(一晩前は素朴な高原ホテルだった、それも好きだけど!)
部屋のソファにこしかけて音楽を聴いたりしてのんびりしたあとお風呂へ。
大浴場に入った瞬間、あ、間違えた、ここの一押しは「立ち湯」だったと、
早々に切り上げて「立ち湯」に移動。
相変わらず緑濃い美しい景色を眺めながらのここの空間の素晴らしさは一押しだ。森林浴しながらの温泉入浴、心が洗われる。

さて、問題の「モダン和食」。
前も書きましたが、ここ、食事の時間を事前に決めなくてある程度の時間帯の中でふらっとレストランに行っていいのがとてもありがたい。
お腹ペコペコなので早めに行きました。テラス側のシートに通される。
以前ここのダイニングで朝食をいただいた覚えが有るけれど少し改装した?
とてもいい雰囲気になっていて、あれ、こんなに素敵だったかな?と感じた。

食事は氷柱の上に乗せられたトマトを器にした涼しげな野菜のお料理から。
華やかなスタートでいいですね♪
その後自家菜園でとれたという新鮮な野菜と続く。
生のままいただくのだがこれが実に美味しい!
そういえば前に来たのは春だったけれどその時夏野菜がとても美味しいと聞いていたな、と思い出す。
続いておそば。これもなかなかのレベルの手打ち。

その後の「信州牛スープ仕立て 地玉葱」が一番印象に残った料理。
和風出汁と、テールスープをあわせたコクのあるスープに上質な信州牛が煮込まれている。部位としてはシチューに使われるバラに近いところか。美味しく健康な牛だからこそこの食べ方で楽しめる。あわせた玉葱の何とも滋味あふれる甘い味わい。

味噌グラタンは信州プラチナサーモンで。あっさりとしたコクっていうと矛盾しているけれど、そんな感じのプラチナサーモン。。。って海のない信州にサーモン? 桜鱒のことなのかなあ、とあとで不思議に思って調べてみるとニジマスとブラウントラウトを交配させたものだとか。上品な旨みのあるお魚だった。

ローストビーフは外側を炭であぶって、炭火の美味しさを味わう趣向。これも美味しかった。

ご飯何だったかな...失念、
ただ、デザートのあしらいも美しく、シャルドネワインをいただきながら最後まで楽しめた食事で。。

あれ? 「モダン和食」と聞いて盛り下がっていた気持ちがすっかりどこかに行っちゃった。
失礼しましたー。

最後にシェフがご挨拶にこられたのだが、とても勉強家のご様子。
そして、シンプルに見えたお料理のそこここになかなかわからないひと手間がいろいろとかけられていることを知る。
たとえばスープ仕立ての地玉葱が一度焼いてあったり(たぶんオーブンで)、生かと思ったズッキーニにもほんのり熱を入れていたり。
それであのピタっとピントのあったような絶妙な味わいのアクセントを引き出しているんでしょうね。
いやいや脱帽です。

ということで、明神館さんの「食のクオリティ」や「信州の食の豊かさの提案」をみくびっていたことを少し反省。
フレンチも楽しめたけれどモダン和食もこのクオリティとは。
次回は懐石和食も試してみるべきか?
となるとやっぱ連泊したくなるところかも。。。

あ、追記になりますがお風呂のこと。
今回初めてトライした普段は混浴の川沿いの露天風呂、7:30pm から二時間ほどの女性専用タイム内で利用しましたが。。。
泉質はここが一番いいです。温泉の香りがいい感じ。
入ったときはたった一人で広い露天を独り占め。贅沢な時間でした。


************************


<2010年5月初訪問レビュー>

急に思い立っての信州蕎麦街道の旅。
宿の手配は一ヶ月をきって・・・長野だったら第一候補は仙仁温泉だが、ここはまあ予約がとれるはずのない予約超難関宿。これはすぐに候補から飛ばして、あとは「すぎもと」か、諏訪でちょっと離れるけれど情緒なら「みなとや旅館」か。

などと迷いつつも今回ここ、明神館にした決めてはやっぱり「過ごしやすさ」かな。
遠くまでドライブするから宿では思い切り手足伸ばしたいな、と思い、「情緒」や「泉質」は期待しないことにしつつアメニティが整っていそうなここに決定。
インターネットで部屋指定の予約ができるから、忙しかったり直前予約だったりしても無駄が省けてありがたいです。

食事は「和の懐石料理」「モダン和食」「オーガニックフレンチ」の3つから選べる。
旅館のフレンチは期待できないだろうなあーと思い、無難な「懐石料理」でお願いしたが、後日、以前ここに泊まった親友に聞くと意外や意外、「フレンチがおいしかった」そう。この方かなりの食通な上、彼女のパートナーはフランスの人なのでかなり説得力のあるご意見です。

そこで宿に「フレンチへ変更」の電話・・・インターネットで申し込んだ時にフォームに記入した携帯電話からかけたせいか、すぐに「x 月x日ご予約の○○さまですね」と答えるあたり、スマートな対応にちょっと驚きました。こういう宿のサービスは期待できるはず!

さて当日。宿は松本市街から車でさらに30分、ええーこんな山道?という山の奥深くまで入っていきます。緑深い中に突然現れる宿。迎えからチェックインまで、洗練されたサービス、ホテルのような無駄のない対応が遠方から来た身にはありがたい。

部屋は423号室、「滝」という露天風呂付きの広々和室にしました。部屋自体のしつらえには「あさば」などのようなシックな高級感はないけれど、窓から見る山あいの景色、桜もほんのり残っていて素晴らしいです。
そして部屋の露天風呂・・・正確には半露天なのですが、こちらも別の方向の景色が最高。造りもゆったりしていてモダンな感じ、くつろげます。

サービスで「なるほどね!」と思ったのが何も言わなくても部屋の鍵をふたつくれたところ。
温泉宿ではひとつの部屋にひとつの鍵、というところが多いですよね、これが意外と不便。お風呂いったりする時、夫婦だとお互い時間をみはからったり、ちょっと面倒くさいです。
考えてみればそれぞれに鍵を渡してくれれば簡単に解決する不便で、こんなところもホテルライクでありがたい。

明神館には4種類のお湯がありますが、一番人気は立ち湯だそう。いろいろな雑誌の誌面でみかける、開放感のあるお湯です。立ち湯とはいえ、立って入れる場所と普通の深さの場所があるから好きに楽しめる。立ち湯が向かう開口部は滝の見える森に面していてお湯には鏡のようにその美しい木々の風景が写りこみます。
ちょうど連休あけの金曜日、だったので館内は割合空いていて、この風呂を独り占めできる時間帯もあり、大変贅沢な気分になりました。
お湯自体はかなり単純な泉質ですが、それでもケミカルな匂いは皆無で、かすかに天然の温泉の香りがしました。特筆する泉質ではありませんが素直な感じでくつろげます。
その他混浴の露天風呂、寝湯、大浴場もあり、いろいろお湯を試すのもここの楽しみのひとつです。

一方特筆すべきは食事でしょう。山深い温泉宿のフレンチ。どんなものかと思いましたが、那須の「二期倶楽部」から引き抜かれた田辺シェフはフランスの二つ星レストランでの修行経験もあり、かなりの勉強家だと感じました。クシマクロビオティックの認定シェフでもあるとのことで、地産地消の理念のもとに、有機野菜を中心とした心にも体にも「響く」料理が得意との印象です。

8皿のコースの内容は以下のとおり。

パセリのフランと山菜のテリーヌ
パセリのフラン・・・はパセリでつくったプリン風のフランに、ふわっとよい香りの立ち上るマッシュルームのカプチーノ仕立てのスープが添えられて。パセリの香りは春!という鮮烈な味わい。その中に本当に小さなお肉の団子・・・のようなもの。サービスの方によると「秘密のお肉」だそうで、癖のない白身の肉に、パートナーと「ん?ウズラかカエルかな?」正解は「カエル」でした。これは素晴らしく美味しいお料理でした。
山菜のテリーヌはイワナ(だったと思う、)の薄切りで山菜でくるんだ山の幸のテリーヌ。これもこの場所ならではの料理。洒落てます。

鮪のタルタル
鮪のタルタルには冷たくした温玉が載ってます。これを崩していただくと・・・玉子自体がおいしいからからな、最強の組み合わせですね。

ビーツとムソーズ、フォアグラのポワレ
エスプーマで泡立てたビーツのソースは独創的で秀逸。フォアグラはもうひとつ。ほんのり甘いビーツのソースと本来合うはずなのだが、どこか噛み合わないように感じたのが少々惜しい。

新玉葱のスープ
パートナーは「甘い!」、まったくお砂糖はいってないそうですが、新玉葱を低温でじくり炒めるとこんな甘みがでてくるんですね。冷たいスープ。フレンチらしい。私は好きだけど。
スープには生ハムとオリーブオイルが浮いていて、小気味よいアクセントになっている。

目鯛の低温調理
上手に火入れされふっくらした目鯛にバジルのソースを添えて。これは割合凡庸な印象だが、魚自体の味わいは豊かだ。

松本フランス鴨
添えられていた地野菜のおいしさときたら。力のある野菜はホンモノの味がする。
一方の鴨、ちょっと温度が低いかな。あと、この一週間前にたまたまいただいたシャラン産の鴨の圧倒的な旨みの迫力に比べると、松本のフランス鴨はちょっとおとなしい雰囲気。
好みとしてはもう少し厚切りで調理してもらいたいところ。
 ちなみにメインは他に仔豚、牛タンの料理を選べて、パートナーが選んだ仔豚の料理は少々手が込んでいて面白かった。しかし鴨と同様にちょっとおとなしい雰囲気だったのがもう一歩。

グレープフルーツと信州産山葵
山葵のグラス(=アイスクリーム)にグレープフルーツが添えられて。山葵のグラスって初めていただいたかもしれない・・・はっとするような冴えた味わいですが、グラスになると本当にきりっとおいしい。甘みのような奥行きも感じます。これはいいな。

蓬のクレームブリュレ 豆腐のブランマンジェ グラスメゾン
山葵のソルベにも驚かされたけれど、デザートのセンス、抜群ですね。
蓬のクレームブリュレ。蓬の味わいが濃い!摘みたての蓬ってこんない香りが鮮やかなんだ。
豆腐のブランマンジェはほんのり桜の風味、そしてグラスメゾンはスナップエンドウのグラスなのですが、うーん、これも可愛い黄緑のこくっとした味わいが素敵です。
砂糖はどれも控えめ。背後にマクロビの影響があるのかな。私はこういうデザートが好きです。

このコースに加え、「今朝シェフが畑でとってきたグリーンアスパラガス」をひとり1本づつ調理していたきました。ソースはクルミでシンプルに。うーん、これは絶品。
新鮮なアスパラガスの豊かな味わい、堪能しました。

野菜を知り尽くしたシェフらしく、野菜料理の発想力が素晴らしい。
前菜の流れは斬新かつ洗練されている・・・
が、メインに前菜ほどの実力が発揮されていないのは少々歯がゆい感じ。
量は少なくてもいいけれど、しっかりとした骨太なメインが実現したらコース全体の印象は相当なものになると思う。
でも最後にデザートでふたたび「!」があったから全体に好印象です。
いずれにしろ旅館レベルとは思えない創意工夫があったし、地のものも堪能できて、今後のシェフのさらなる成長も楽しみ。

サービスの方々も洗練されたサービスとはいえないまでも、心のこもったもてなしが嬉しいです。ちょっとした会話の中に地元の食材の話題などを盛り込んでくれて、食の想像が広がります。蓬の会話の中で「松本にとてもおいしいベーグルのお店があるんです」と教えていただいただけでなく、翌朝の朝食の席にそのお店の住所等のメモをご用意いただいたのも、ハートのこもった嬉しいサービスでした。

ディナーに対して朝食はごく普通の和食ですが、こと食事に関してここの宿の素晴らしいところは「あらかじめ時間を決めなくていい」こと。ディナーは6:00pm-8:00pmの間の好きな時間に、朝食も「8:00am-10:00am」の間に、という自由な設定で、よくある旅館で朝早くたたき起こされる、という折角リラックスしにきたのに・・・の矛盾がありません。
チェックアウトは驚きの「正午」。最近増えたとはいえ、これもまだ旅館では画期的。
実際はもっと早く宿を出ましたが、心の余裕ができて本当にのんびりできますね。
朝起きてのんびり、再度立ち湯にはいったあと、ゆっくり朝食をとって、最後にまた部屋のお風呂にはいる、なんて贅沢も時間におされず自分のペースでかないます。

夏になると夏野菜が美味しいとかで、また季節をかえて何度か来てみたいな。
久々に「リピートしたい」と思える宿に出会うことができました。

  • 2014年8月:朝ごはんも野菜いっぱい

  • 2014年8月:トマトの器のお料理

  • 2014年8月:スゴイヤサイたち。

  • 2014年8月:おそば

  • 2014年8月:見た目は地味だけど絶品のスープ

  • 2014年8月:信州プラチナサーモンの味噌グラタン

  • 2014年8月:ロースとビーフ

  • 2014年8月:ご飯

  • 2014年8月:デザート

  • 2014年8月:部屋の露天風呂のテラス

  • 2014年8月:お部屋です

  • 2014年8月:部屋のお風呂

  • 2014年8月:部屋の洋室部分

  • 2014年8月:朝ごはん

  • 2014年8月:朝ご飯のデザート。

  • 2014年8月:朝ご飯のスープ

  • 2010年5月:明神館のシグネチャー、の立ち湯。緑が映ります。

  • 2010年5月:部屋からの景色。桜が残っていました。

  • 2010年5月:左が絶品だったパセリのフラン。右は山菜のテリーヌです。

  • 2010年5月:鮪のタルタルには温玉が添えられて。

  • 2010年5月:玉子自体が美味しいので幸せ度アップ。

  • 2010年5月:シェフ自ら朝採ったアスパラはクルミのソースでシンプルに。

  • 2010年5月:エスプーマで泡立てたビーツのソースのフォアグラ。

  • 2010年5月:新玉葱のスープ。冷たく仕立ててあります。

  • 2010年5月:信州産のソーヴィニオンブラン・・・ちょっと若い味わい。

  • 2010年5月:目鯛はバジルソースと。

  • 2010年5月:松本フランス鴨のメイン。

  • 2010年5月:パートナーのメインは仔豚の詰め物料理。おいしかった。

  • 2010年5月:グレープフルーツを添えた信州産山葵のグラス(=ソルベ)。

  • 2010年5月:天然酵母のパンはシェフ自ら焼いているとか。

  • 2010年5月:蓬のクレームブリュレ、豆腐のブランマンジェにスナップエンドウのグラス。

  • 2010年5月:部屋はごく普通の和室。景色がごちそう。

  • 2010年5月:部屋の露天風呂

  • 2010年5月:落ち着きます。

  • 2010年5月:しだれ桜が輝いてる

  • 2010年5月:部屋から見える和食棟。和食の席も気持ちよさそう。

  • 2010年5月:朝ご飯は割合普通ね。

  • 2010年5月:朝ご飯のドリンク。

  • 2010年5月:小松菜。新鮮な感じ。

  • 2010年5月:朝食の玉子。

  • 2010年5月:おかゆです。

  • 2010年5月:立ち湯。外に向かってせり出している感じ。

  • 2010年5月:能舞台みたいに絵になります。

2014/08/16 更新

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