レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2011/01訪問 2024/07/19
いやあ、実にすばらしいですね。
お料理のほうはdod1972さんのメニューとほとんど同じようなので、
(おまかせコースと松阪牛の1000円アップコースです。)
そちらを見ていただくとして、(感想についてもほとんど同じです)
私はいつもながらの私独自の視点で感想を述べたいと思います。
まずは接客に関してですが、二人の女性が明るくさわやかに
接してくれます。
プロっぽくはないですが、がんばっておられますし、
精一杯接客してくれていてとても気持ちが良いです。
しかもシェフがひそかに指示を飛ばしていて
ちゃんと全体をコントロールされています。
若いのに実に良くできた方ですね。
押し付けがましさが一切なくて、それでいて不足など感じさせません。
あとは地産地消ができるこの土地がまたすばらしいですね。
正直言えばかなりの田舎で、車でなければまず立ち寄れないような
この町は、外食産業にとって、お世辞にも好立地とはいえません。
しかし、「真においしいものを提供すれば顧客のほうから集まってくる」
という一つの真理を見事に体現されていると思います。
しかも傲慢な発想ではなく、良い素材を新鮮なうちに調理して
一番おいしい状態で食べてもらおうという、このおもてなしの心が
可能にしているおいしさだと思います。
高級な食材も確かに出されますが、このお店を成功に導いている
原動力はそれではなく、大本にあるこの発想なのではないでしょうか。
三重県はいいですね。
おいしい海の幸と松阪牛。
新鮮でおいしい食材が手に入るこの環境で
この若きシェフが存分に腕を振るえばおいしいに決まってますね。
我が家もぜひとも再訪したいと考えています。
今回はとても暑かったので、今度は気候の良いときに。
行きは斎宮の駅からタクシーを使いました。
ワンメーターなので、伊勢市からバスを利用するより
2名以上なら安くなります。
斎宮の駅にはタクシー会社が併設しているので、
すぐにつかまりますよ。
2位
6回
2023/12訪問 2023/12/30
夙川駅徒歩3分。閑静な住宅街に佇むお店です。
ブルゴーニュ、ボーヌの星付きレストランで修行されたシェフは、ジビエの食材を
一からさばく技術をもっておられ、いわゆる「天然もの」のジビエをしかも、美味しいフレンチとして提供できるのが何と言っても強みです。日本での「ジビエ=臭い・硬い」という残念な通念を解消してくれます。
毎年 我が家の記念日は全てこちらのお店で
美味しいものをいただくということに決まっています。
今年はクリスマスに用事が入ってしまい、
予定を こちらにずらしていただき、
ご迷惑をおかけしてしまいました。
今年も最後の最後でこれほど美味しいものをいただくことができて、
幸せな1年と 思うことができました。
今年は ヴィンテージシャンパーニュを
持って行ってたので、それに合わせたコースを
お任せでだしていただきました。
アミューズは他のコースと同じものだったようですが、
次は 我が家はシェフと同じで牡蠣が好きなので、
牡蠣の低温調理の一皿 。
それから 菊芋 のスープと タラの白子、
そして ホタテ のソテー などが入った 1皿。
これはホタテの甘みと菊芋の甘み、
白子のソテーの香ばしさと 塩気 が素晴らしい バランスで、
これも シャンパーニュによくあいました。
白子を多めに食べてしまうとやや 生臭さが出る
というぐらいのバランスです。
そして コブダイ。
これも皮の焼き具合が絶品でしたね。
最後は イノシシの 骨付きバラ肉のグリエ。
ちょっと写真を撮り損ねましたが
ある意味 、本来のT ボーンではないですが、
他の部位 も少しついていて 食べ応えのある一品でした。
妻は何風か分かりませんがカツレツをいただきました。
アンチョビバター と合わせて食べると
本当に美味しかったです。
アンチョビバターという選択肢が
我が家の中に1つ追加されました。
今日は年内最後ということで なかなか 忙しそうな感じでしたが 、
本当に素晴らしい食事を楽しませていただきました。
来年もまたよろしくお願いします
今年のクリスマスのごちそうも
ベナトンでいただきました。
クリスマスには少し早いですが
スケジュールの都合もあるのでこの日です。
シャンパーニュと白を グラスでいただき、
持ち込んだ赤と合わせて 食事を進めていきます。
薦めていただいた白ワインは
果実味も感じられつつ濃厚なシャルドネ。
これもおいしかったです。
今回は持ち込んだワインと料理の相性が特によく、
歴代でも最高レベルの ご馳走になりました。
また、一皿目から今までに食べたことのないものが
ずらりと並びました。
シェフの意欲作だと思います。
最初の ひと皿のうち、
特によかったのがビーツを使った前菜です。
無農薬有機栽培のビーツの良さを
最大限引き出していると感じました。
そして二皿目は は何と焼きナスのアイスでした。
これもかなりの意欲作。
甘いのに焼きなすの味を感じられる
アイスクリームでした。
そして3皿目は アナグマのミンチを使った ラビオリです。
これが 持ち込んだワインに
しっかりとマリアージュしてくれました。
添えられた きのこのソースと合わせても
またとてもよく合いました 。
次にいただいたのが黒鯛のソテーです。
ソースが固形のようになっていて
鯛の皮を包むようにくっついてました。
そしてこの調理法と味付けにより、
やはり赤に マリアージュしました。
さすが料理とワインのどちらもが主役になれる
フレンチの技法、そして シェフの技です。
メインは 我が家の天敵とも言える イノシシです。
3種類の部位 をいただきました。
いつもよりも柔らかく感じる 赤身の肉 には
うまみがしっかりと詰まっていました 。
急がないと硬くなってしまいかねない
脂身の方も今日はなかなか柔らかく頂けたような気がします 。
そして妻がオプションで付けたエゾシカの腎臓のソテー。
これは珍味ですね。
今までいただいた中で 最も
料理とのマリアージュが優れていた 一品だったかもしれません 。
これだけの満足を味わうことができて
いろいろあった今年も
良い年だったなと 思うことができました 。
スタッフの入れ替わりもある中で
いっとき 残念に思っていたパンやデセールも
最近 良くなってきたと思います。
また来年も美味しいものをよろしくお願いします。
我が家の中では
長い間ナンバーワンでしたが、
いよいよ食べログ百名店いりですか。
おめでとうございます。
我が家の記念日は
全て ベナトンで食事をするということになっています。
今回は妻の誕生日 ということで
ワインの持ち込みと シェフのおまかせのコースを頂きました 。
相変わらず、ではなく、
日々進化されていることがわかります。
今回は、サーモンも素晴らしかったですし、
こぶ鯛の松皮焼き風も美味しかったですね。
サーモンは旨味が強いので
あたかも塩味がキツい印象を与えてしまいますが、
その後、水を飲みたくなったかと言えば
全くそんなことはありません。
つまり、味わいが深いだけで
塩気が多いわけではないですね。
ワインとの相性も素晴らしく、
さらにこの価格帯では
実現が難しいはずのサービスや
デセールのレベルも高いです。
今回の塩キャラメルのエクレアはかなりのもので、
これより美味しいものが買えるお店は、
私の知る限り数件しかありません。
今のベナトンスタッフは歴代でも最強レベルに近いと思います。
これからも末長く美味しいものを
食べさせていただきたいものです。
新型コロナの影響で、
レストランもいろいろ工夫して
苦境を乗り切ろうとされています。
わが家の大好きなベナトンも
テイクアウトやデリバリー、
ワインの販売免許も取得されて
ワインやチーズも販売しています。
わが家も少しでもお力になれればと思い、
テイクアウトで3500円のお弁当を
いただきました。
ヒモを引くと温まる形式の
ランチボックスは面白いです。
それだけではなく、
冷めておいしいものを作るのは
それなりにノウハウが必要だったり、
本来のお店の味から離れてしまうので、
こういった工夫をされているのは
さすがだと思います。
ワインと合わせて
今日も素晴らしい食事をいただくことができました。
なんとかこの苦境を乗り切って
またおいしい食事を楽しませていただきたいと
心から思います。
今や、私の人生で欠かせないものになったこちらのお店に、
またお邪魔しました。
もう何度お邪魔したことでしょう。まもなく10周年を迎えられるわけですが、
わが家は2009年から9年間通い続けました。
シェフ以外のスタッフはすべて入れ替わっていますが、
変わらず、あるいは今まで以上の料理とサービスを
提供していただいています。
サービス料なしでソムリエがワインを提供してくださる。
パンは自家製に切り替わり、デセールやプティフールも
かなり美味しいものになっています。
今回はイノシシのフィレをいただきましたが、
やわらかく、旨みが凝縮していて、素晴らしい出来栄えでした。
こちらのお店では解体からシェフがすべてやられるので、
メインだけでなく、ジビエのテリーヌも食べることができます。
ときおりジビエの解体を見せていただけるので、
命をいただいているという感覚がはっきりとあります。
解体には免許が必要で、肉をさばくことがうまい人、
さばかれた肉を美味しく調理できる人は、
それぞれ日本にもたくさんいるでしょうが、
その両方を兼ね備える方はそういないでしょう。
そうなって初めて、おいしくて安全なジビエを
美味しくいただくことができます。
ワインとの相性ももちろん抜群です。
これからも末永くお世話になりたいと思っています。
2012年4月
考えてみるとずいぶん久しぶりの再訪となってしまいました。
前回の訪問時、2点ほど改善していただきたいポイントを
指摘させていただきましたが、
本日、見事に解消されていました。
1点目、接客に関してはこれは時間の問題で解消さえると思っていました。
そもそもサービス料がかかってこないお店なので
過剰な期待をするつもりはありませんが、
ストレスを感じない程よいサービスレベルに戻っていました。
2店目、最大の弱点だと思っていたパンがコンセントマーケットの
それに変えられていました。
いろいろと越えるべきハードルはあったでしょうが、
改善すべき点は改善するという姿勢は
さすが一流店だと感心してしまいました。
やはりおいしい料理には一定レベル以上のパンが似合います。
こうなると我が家にとって、関西最高のお店に返り咲きですね。
あれからいろいろとお邪魔しましたが、
このお店ほど満足度の高いところはありません。
今日も、レンコダイのブールブランソースといい、前菜のサーモンのマリネといい、
魚料理が抜群ですね。
定番のパテドカンパーニュも一段と旨みが増していたようです。
もともと我が家の好みにぴったりの味でしたが、
さらに磨きがかかっておられるようですね。
大変おいしかったです。
2010年12月
今年もベナトンで締めることになりました。
我が家の一番のお気に入りのお店です。
こちらのお店の一番気の利いたサービスを
今回初めて利用させていただきました。
それはワインの持ち込み料のことです。
こちらでは持ち込み料を2種類から選ぶことが出来ます。
1律3000円か、お店に1杯寄付するというものです。
これって実に気の利いたというか、
粋な計らいだと思います。
さて。今回も非常においしくいただきましたが、
今回気になった点を指摘したいと思います。
まず1点目。接客レベルの低下。
メインのギャルソンはしっかり勤めておられると思いますが、
アルバイトのレベルが及第点に届いていないようです。
2点目、以前から唯一の弱点はパンにあると思っていたのですが、
今回のバゲットはいつになく皮がバリバリだと感じました。
許容範囲を超えるレベルです。
その後訪れたビゴの店甲陽園店のバゲットが同じ状態だったので、
ビゴの店さんの問題なのかも知れませんが、
あれだけ皮がバリバリなのは、少なくとも我が家の好みではありませんし、
今おいしいとされているバゲットの条件から外れているように思います。
夙川にはおいしいパン屋さんたくさんあるので、
それだけに残念です。
2010年 4月
今日は記念日のお祝いということで、
やはり信頼できるお店に行きました。
昨年度のマイベストレストランの中で、
関西最高のお店を選ぶのは当然のことです。
夙川は桜の季節ということで時ならぬ人の波で
ごった返していました。
もともと急に特急が止まるようになったため、
駅の規模が小さすぎて危険な状況だと思いました。
そんな喧騒をはなれ、ベナトンに到着。
いつもは我が家が一番のりですが、
今日は先客もいるなど、やはりこの季節の夙川は
大人気です。
いつもながらの歓待ぶりなのですが、
残念なことが一つ。
いつものなじみのメートルさんがおやめになるとのこと。
いろいろあるとは思うのですが、接客の面で
お店の人気に影響が出ないと良いのですが…ね。
後任の方は若くて物腰柔らかなタイプで、
タイプが違うので、違った一面が見られると思います。
さて、今日はお祝いなのでシャンパンからスタートです。
いつものル・ノーブルに加え、ロゼのスパークリングがあるとのことで、
紅白のスパークリングで乾杯です。
春のベナトンは初めてなので、前菜からして
新メニューが目白押しでした。
まずアミューズからいつもと違います。
根?セロリのムースは、癖の強いはずのセロリが
ほんのりと良いアクセントになっています。
前菜は定番のジャンボンペルシュと
ホタテとホワイトアスパラをチョイスしました。
旬のホワイトアスパラは滋味にあふれ、
ホタテのうまみとガーリックバターソースが
たまりません。
ジャンボンペルシュは相変わらずのおいしさです。
ほかのお店でも食べるのですが、
明らかにアタマ一つ抜けています。
パセリがうまいアクセントになっているのでしょうか?
メインは無理を言って豚バラ肉のコンフィです。
この一皿ははっきりいって絶品です。
豚好きを自認される方はぜひ一度は試しいただきたいですね。
脂身たっぷりなのに、ソースが全体のバランスをうまく整えているので
最初は甘い印象がありながら、
噛むごとに塩気が出てきて、最終的に塩味にまとまりますが、
濃すぎず、くどさを抑えているので、女性でも
間違いなく完食出来るでしょう。
そしてここの魚料理は外れたことがただの一度もありません。
今日も料理の内容を聞いて、
間違いなくおいしいというイメージが浮かび、
そしてそれ以上の満足感を得ることができました。
なにより火加減が絶妙なのです。
皮付きの魚を扱わせたら右に出るものがないのでは?
と思わせるできばえです。
皮のパリパリ加減、それでいて身のほうは火が入りすぎず、
やはり絶妙な火加減です。
ソースも毎度おいしくて、ビゴ本店のパンは
いつもこのソースに染まります。
さらに実はこのお店の野菜は間違いなく
無農薬、有機栽培のはずです。
我が家は毎日無農薬の野菜だけを食べているので、
そうでないものはすぐにわかります。甘みがまったく違いますから。
市販の野菜で、無農薬、有機栽培とうたってあったとしても
基準がまちまちで、実は安心できるかどうかは
それだけではわかりません。
野菜は本来甘いものなので、
その甘さが一つのバロメーターだと思っています。
今日はさらに記念日ということで特製のケーキまで
作っていただきました。
フォンダンショコラをホールでいただいたのは初めてです。
これを1500円で提供していただくなど、コスト完全度外視ですよね。
本当にありがとうございます。
プティフールまではとても食べきれず、
包んでいただきました。
何度回を重ねても飽きるどころか、新たな魅力がましていく
やはり我が家にとって関西最高のフレンチです。
2009年 9月 再訪
久しぶりにベナトンへ行ってきました。
この間2度ほど振られてしまっていたので、
期待のハードルが高まっていましたが、
それを軽くクリアしてしまう、相変わらずのおいしさでした。
アミューズ バチ海老のフリッター
前菜 ① サーモン。手の込んだ調理法で、
半生なんですが、皮だけはパリッと焼き上げてある。
ごぼうのフリット添え。
②ホタテとラクド(豚肉の…ベーコンに近いもの?)と
秋茄子のペースト
パン3種。 自家製全粒粉、ビゴ本店のバゲット、ルヴァンが食べ放題。
メイン ①豚肉のロースト。詳細は忘れました。
②うさぎのロースト。4種類の部位をそれぞれに合わせた調理法で
提供してくれています。
デセール 洋ナシのコンポート?
バニラアイスとバナナと甘いリゾット。(忘れてしまって…)
プティフール ココアクッキー、フィナンシェ、アメ細工のお菓子
どれもすばらしい。
前回の訪問時と同じものは一つもありません。
ラストのプティフールまで自家製で、手抜きというか
妥協がありません。
しかもそれが自己満足的な技の披露ではなく、
お客のニーズに沿うことに妥協がないのです。
料理のセンスもさることながら、さすがはシェフなのに、
オルフェで接客をあえて学んだという方ですね。
技や食材のレベルをああだこうだ言う前に、
どんな姿勢で調理に向かっているのか、これが私にとって
大きなポイントになります。
二度目の訪問でさらに懐の深いところを見せていただきました。
遠いですが、やはり毎月通いたいお店です。
過去のレビュー
バエレンタルショック以来、フレンチを避けてきましたが、
今日、久しぶりに行ってきました。
関西屈指と評価されるこのお店です。
私の好みからするとここまではルセットが
関西ではナンバー1でしたが、
今日、ついに塗り変わりました。
しかもバエレンタルの呪縛をも打ち破ってのことですから
相当な大差といってもいいでしょう。
店の雰囲気は落ち着いている。
隣のテーブルが近すぎるかもと思ったものの、
実際には、隣の席には入れないようにしていらっしゃるのかも。
食器も特別高価なものではないが
センスよくまとめられている。
接客係はお二人なので、最高レベルというわけではないが、
サービス税がかからないということを考えれば
十分なサービスを受けていると思います。
サービス税をとられた上に、
たいしたサービスを受けられない店もあります。
しかも予約を入れた際にAコースとBコースという選択
をすんなり受け入れていただけたことも好印象です。
ランチでは特にそういったチョイスを嫌がられるケースがありますから。
今回は結局Aコースを二つ。
前菜も魚料理も肉料理もチョイスできたからです。
まずアミューズ。トマトのムース。
酸味が抑えられつつトマトの風味がはっきりと感じられる。
トマトの質の良さとシェフの腕の確かさを早くも予想させる展開。
前菜は自家製ジャンボンペルシュのサラダと
古代米のリゾット、穴子の白焼き巻きにホタテ添え。
どちらも味がしっかりとつけられ、しかもくどくなく、
深みのある味です。量の方もしっかりあって満足度の高い一品でした。
「パンがほしいな…」と思ったところで
自家製の全粒粉パンをはじめ、三種類のパンが運ばれてくる。
パンについては、自家製の方が好きです。
購入したパンだと、ベストの状態から余分に焼いてしまうので
満足できないことが多いのです。
次に別料金のスープ(500円)が登場。
ジャガイモのビシソワーズ。
これもはっきりとジャガイモの味が感じられる
おいしいスープでした。
そしてメイン。
スズキのポアレ、アンチョビソース。
つけあわせの野菜がまた甘くておいしいんです。
生に近い状態なのにこの甘さ。
野菜の新鮮さ、栽培方法の安全さがうかがい知れます。
もちろん肝心の魚のほうも皮はパリッと焼き上げられ、
中身はふわっとしています。おまけに身はぷりぷりなんです。
妻はこの時点でバエレンタルを超えたといっていました。
次は本日の肉料理。イベリコ豚のソテー、フレッシュトマトソース。
トマトソースは主張が強すぎてちょっといやだと思っていたのですが、
これがまた、きつい酸味がほとんどなく、ひかえめに肉の味を
引き出していたのです。
これはおいしい!
しかも肉そのものも適度に霜降り状態になっていて、
中身はやわらかく、外はこんがり。
量もかなりのもので、豚好きの私としては、
文句なくナンバー1の評価をしたいと思います。
あとはデザートとコーヒー、お茶請け。
フレンチのデザートとしてはこんなものでしょう。
でも自家製のマシュマロは目を引くものがありました。
総括すると
味の面では飛びぬけてナンバー1です。
CPも高め。男性でも満足できる量。
スノッブではない内装と食器。
立地も閑静な住宅街の一角ということで
客層も落ち着いた感じの方が多い。
いや、これでおいしいフレンチを食べたくなっても
発作的に札幌まで行かなくてもすみそうです。
30軒にも満たない私のフレンチ体験ですが、
現在のところ文句なく関西ナンバー1だと思います。
あとはカランドリエ、ラベ、トゥールモンドあたりが
対抗馬となるわけですが、今年中にすべて訪問してみたいと思います。
3位
1回
2010/10訪問 2010/10/17
久しぶりに妻と平日の休日がそろったので
これは行くしかない、と名店開拓です。
今まで敬遠してきた大阪の名店を訪問するのは
やや勇気が要りましたが、敬愛するレビュアーの皆様が
こぞって絶賛されていることと、
アラルーシュやルジャルダンの大成功が
後押しとなり、思い切って決めました。
店内はゆったりとしていて、とても落ち着いた雰囲気です。
派手さがないのが我が家好みです。
サービス料がかかりますが、十分すぎるほど
それに見合うケアをしてくださいます。
今回は初め2600円の平日限定ランチで予約していましたが、
急遽私だけ4500円のコースに変更していただきました。
シェアが基本の我が家ですから、同じメニューでは楽しみが半減してしまいます。
それにしても名店にはオーラというか雰囲気がありますね。
アミューズから見事につかまれてしまいました。
しかもアミューズやオードブルの共通するはずの料理も
構成やソースを微妙に変えて出してくださっています。
そしてレビューで読んだとおり、魚料理はまさに絶品ですね。
二人とも鱸のグリルでしたが、ソースと付けあわせの構成が
微妙に変えてあるのです。
しかもそのどちらもがすばらしい味わいです。
私がいただいたほうは、まるで肉料理のような味わいを感じるほどの
うまみです。
肉料理は豚肉をチョイスしました。
こちらのソースは赤ワインベースのフルーツソースで、
これは魚料理の白いソースとのバランスをとったものだと思われます。
私の好みではないですが、それでもおいしくいただけました。
ロースだといわれたのですが、弾力があって、程よく脂肪もついていて
うまみも抜群です。
ロース肉でこんなにおいしい肉を食べたのは初めてかもしれません。
栗のクレームブリュレ、ブルーベリータルトはいずれも
秀逸な出来で、デセールまでも驚きに満ちていました。
お忙しいのにシェフのお見送りまでいただいて、
完全にファンになってしまいました。
ぜひまた伺いたいです。
4位
1回
2010/08訪問 2010/08/21
暑さに負けて不意に思い立った滋賀のグルメ旅行。
食べログの上位評価のお店ばかりを選んでは見たものの、
そうそう期待通りにいくことはありません。
しかし、今回は見事な結果となりました。
こちらのお店はとにかくシェフのプロ意識が高いということが
特徴です。
まず、予約をすると前日までに食材の打ち合わせがあり、
それに応じて仕入れをし、仕込んでいくというスタイルです。
さらに、店内を支配する張り詰めた空気。
彼のアンテナがぴんと張り巡らされ、
お客の一挙手一投足までフォローされています。
それでいておそらくはお弟子さんであろう女性を通して
物事を処理していきます。
厳しく弟子を育てていこうという職人肌のシェフなのでしょうか。
まるで寿司職人のようです。
お店はもともと居酒屋か小料理屋を改装しているのでしょうか。
フレンチのお店なのに玄関は引き戸です。
そしてカウンターがフルフラットといいますか、
シェフの調理の様がすべて丸見えです。
これはこれで見ていて楽しいです。
まるで『小松弥助』のようです。
価格の設定も独特で、魚メインのコースは2800円、
肉メインだと3500円、両方だと4000円とのことです。
迷わず両方をチョイスしましたが、ちょっと不思議です。
さて、アミューズからほとんど作り置きはないようで、
一皿一皿丁寧に、というより、芸術家のような集中力で
作り上げていかれます。
器やカトラリーにもしっかりと気を配っておられます。
アミューズも、オードブルもまったく非の打ち所のない
料理が出てきます。
ビシソワーズに北海道のウニ、アワビのジュレ
これがしっかりと冷やされたシェリーグラスに入れて
供されます。
味も見た目も、そしてサーブの仕方も完璧です。
「説明は後でしますから一番おいしいときに食べてください。」
というセリフは押し付けがましくなりがちですが、
そんなことはまったくなく、いやみのないさりげない一言です。
私が器好きなもので、あれこれ質問すると、
シェフはそれをキャッチしているのですが、
女性の口を通して返答させているあたりに、厳しいながらも
愛情を持って接しておられるように感じました。
オードブルはカツオです。
サラダとドレッシングとカツオ。私はすっぱいのはあまり好きではないのですが、
これはいけますね。
トマトも甘みがあって、これは良い素材を使っているな、
と感じました。
魚料理は明石産の鱸を使ったパイ包みです。
魚料理はソテーしてソースをかけてというのが我が家の好みですが、
これもおいしかったですね。
さらに付け合せのズッキーニの花が面白かったです。
中にひき肉や野菜などが詰め込んであります。
そして肉料理は定番中の定番、牛頬肉の赤ワイン煮込みですが、
これがまたおいしいんです。
近江牛を使用していることももちろん関係あるでしょうが、
製法と味付けのセンスがものをいっているように思います。
やはり丁寧に、じっくりと手間隙かけて作りこんでおられるのでしょう。
この上に自家製の全粒粉のセーグルが加点ポイントですね。
いつも書いていますが、出来合いのパンはどうしても
冷えた状態で出すか、暖めなおして硬くなってしまうかのどちらかになるので、
究極には自家製にするしかなくなります。
そこには手間の問題とセンスの問題が出てくるので、
パンが泣き所というお店も私は数多く知っています。
その意味ではいよいよ非の打ち所がない名店の域にはいります。
デセールのココナツミルクのブランマンジェ、マンゴー添えは
これまた最高レベルのおいしさです。
甘すぎず、それでいて深みのある味わいは、
今まで食べた中でもトップクラスの味でした。
プチフールも充実の自家製品ぞろいで、
中でもトリュフの出来栄えは秀逸でした。
よくぞここまでおもてなしに力を注いでいただけるものだと
感激します。
さて、ほぼ完璧だと思われるこのお店ですが、
唯一心配な点を上げるとすれば、それは
空気がぴりぴりしているところでしょうか。
シェフのプロ意識の高さが緊迫した空気となって
辺りを包んでしまっているので、リラックスできない人もいるかもしれませんね。
しかしそれも好き好きですから、
我が家からすればすばらしいとしか言いようがありません。
本来この路線のソースは私の好みとは違うものなのですが、
問答無用においしいです。
すばらしい腕と熱意に賞賛を送りたいですし、
末永くお世話になりたいと思います。
最後にこのお店をお紹介してくださったdod1972さんにもこころよりお礼を申し上げたいです。
5位
1回
2010/10訪問 2010/10/16
ついにいってきました。
キタ待望の上質のパティスリーです。
何度もタイミングが合わずに断念してきただけに、
今回の感動は大きいです。
ケモンテベロと交流されているだけあって、
見た目、味、食感に至るまで緻密に計算されている
ように思います。
今回はキャラメルサレとモンブランを購入しました。
ショコラ大好きの私にも、このモンブランの魅力は圧倒的でした。
キャラメルサレは甘さがやや勝っていたこともありますが、
それ以上に、このモンブランはすごいです。
そもそも注文を受けてから作り出しているという時点で
本物の予感がします。
甘すぎず、芳醇な栗の風味が口の中に広がります。
さらにはクリスピーな食感もあって、
まさに満点です。
この日はエテルニテでランチをして
感動してきたところでしたが、いささかも見劣りすることの無い
最高の一日を演出してくれました。
これはぜひほかのものも食べてみたいです。
6位
1回
2010/10訪問 2021/12/02
高槻市にこんなお店があったんですねえ。
市内といってもほとんど足を向けない地域ではありますが、
バイクを使えば20分程度ですから、
もっと早くに訪れるべきでした。
後押しとなったレビューの皆様ありがとうございます。
秋の特選天丼1100円の情報を得て、
いてもたってもいられなくなりました。
開店直前にお店に到着したら、
シャッターが下りているので驚きましたが、時間通りにあけられました。
店内はまだ新しく、とても清潔に保たれています。
メニューは天丼と天とじ丼しかないのですが、
実はこれは大きなポイントです。
妻と一緒なら両方頼んでシェアで済む話ですが、
悩んだ末、今回は卵とじを見送りました。
しばらくして、写真で見たとおりの超大盛りの天丼がやってきました。
カウンターの前で揚げてくれるのですでに香りが漂ってくるのですが、
目の前におかれると一段と香ばしい香りが立ち上ります。
からっと揚がった衣はサクサクです。
このサクサク感を損なわないために天ぷらには一切タレをかけないようにしているそうです。
大正解だと思います。
塩加減も絶妙で、素材の風味や味、
天ぷらとしての味もしっかりと味わえる塩梅です。
巨大なまいたけのてんぷらは、
さすがは「香りまいたけ味しめじ」といわれるだけのことはあります。
味も香りのすばらしい!
しかしこの香気はまいたけだけではなく、隣のえびから立ち上っています。
なんとえびの天ぷらに、薄切りのマツタケが巻きつけてあるではないですか!
なんと贅沢で、しかも魅惑的な逸品でしょうか!
そのほか、地物を中心とした有機野菜の天ぷらも甘みがあって
実においしい!
こちらはさらに塩の加減が絶妙だと思います。
追加のたれも添えられて出されますが、
私にはまったく不要でした。
なんというおいしい天丼でしょうか。
揚げ方、タレの味からして関東風の天ぷらです。
私は今まで関東風は自分には会わないと思い込んできました。
でもこんな風に出していただけるなら、
こんなにもおいしくいただけるんだ、と感動しました。
平日・昼しか営業されていないのですが、
おいしい天丼を食べてもらうため、この方針にされたとか。
すばらしいお考えだと思います。
このすばらしいお店に、今度はぜひ妻も連れて行きたいです。
7位
1回
2010/04訪問 2010/10/24
我が家お勧めのベナトンのシェフと留学先で
苦楽をともにされたシェフのお店ということで、
ずいぶん前から気になっていましたが、
それだけに二の足を踏み続けていたお店です。
要するにフレンチを食べたくなったら
ベナトンへいってしまうわけです。
家からの距離、移動時間もさほど変わらないとなれば、
なおさらです。
しかし信頼するレビュアーさんたちが
こぞって高い評価をされているので、
行けば当たるだろうということはわかっていたので、
今日思い切っていってきました。
御堂筋線であびこまでいったのは初めてのことです。
やはり活気に満ちた下町といった風情で、
ややこのお店のイメージとは違っています。
しかし、店内は大きな大理石のカウンターが
異彩を放ちつつも、ゆったりとしたつくりの異空間です。
まずは落ち着ける雰囲気で好印象です。
コースは2625円でアミューズ、前菜盛り合わせ、
メインは魚か肉料理一品、デセールというラインアップです。
これなら比較対象はベナトンというよりレシピになりますね。
(アミューズ)・・・小さな一品 新生姜のムース ハチミツのジュレ
本当に小さいですが、生姜のムースは体に効きますね。
私はおいしいと思いますが、しょうがを食べつけていない人には
ややきついかもしれません。
(前菜)・・・6種類の小さな前菜料理
今回一番驚いたのは小さなスープです。新玉ねぎのスープで、
これが実に濃厚でした。さらに何らかのジュレがのっていて、
複数の味を楽しむことが出来るという、私が一番好きなパターンです。
そのほかにも鹿肉のパテや小さなピザのようなキッシュと
どれも手が込んでいておいしかったです。
(メイン)…スズキを2種類の調理法で
フリッタータイプとグリルタイプの両方の味が楽しめます。
皮の焼き具合とソースが私の好みとはちょっと違いましたが、
おいしかったです。
宮崎豚ロースのグリルと豚バラのコンフィ?
こちらも手の込んだ料理で、2種類の味を楽しむことができました。
バラ肉のほうは今月ベナトンで食べたものと同じような味がしました。
これぞブルゴーニュ料理なのでしょうか?
大好きな豚肉料理を肴になんと熟撰の生ビールがいただけます。
これはポイント高いですね。
私の一番好きな熟撰の生をおいしい料理とともにいただけるというのは
私にとってはこの上ない贅沢です。
また、接客に関しても出すぎず下がりすぎず、
絶妙の距離感だったと思います。
これも我が家の好みにぴったりです。
デセールはパッションフルーツのアイスクリームとシブースト、
レモンのケーキでした。
フレンチとしては珍しく甘さ控えめで、手作り感あふれる味でした。
さて、それなのに4.5ポイントにとどまっているのには
やはり理由があります。
まずはパンですね。
あびこ商店街の中にあるエッフェルというお店の
バゲットをそのまま使っているとのこと。
あとでいろいろ購入してみたのですが、
いわゆる町のパン屋さんです。
自家製とまではいいませんが、料理に自信があるのなら
パンにもこだわっていただきたいと思います。
バターはおいしかっただけに片手落ちの印象です。
あとは野菜ですね。
野菜の質にこだわって、その甘みを引き出すかたち
が私は好きなので、今回はその点が残念でした。
とはいえ、現時点でもこちらのお店を
2000円台の新チャンピオンに推したいと思います。
大阪の誇るお得なフレンチですね。
8位
2回
2024/03訪問 2024/03/27
今日は 高槻の誇る名店、
リザルブコーヒーさんを久しぶりに
妻と一緒に訪れました 。
お店の雰囲気は昔と変わらず、
落ち着いた形で、しかも 一切 古さを感じさせません。
むしろ 時を重ねて 風格が出てくる、
そういった趣なんでしょうね 。
コーヒーの価格はさすがに、
もう10年以上経ってるので、
少しずつ 値上がりはしていますが 、
品質の高さがあるので 別にそれは高いとは思いません。
実際、今日は久しぶりに
私の好きなコロンビアスプレモを頂いたんですが、
このレベルのコーヒーを飲んだのは
本当に何年ぶりだろうと 思うほどです。
しっかり味を見ながら、
ゆっくりと ドリップされたコーヒーは
いつも思うんですが、熱暑くないんですよね。
最も 香りや味を引き出す、
ちょっとぬるめの この温度が
コーヒーを美味しくしてるんでしょうね。
我が家がよく通ってた頃にはなかった
スイーツのメニュー もちゃんと用意されていました。
フランとチーズケーキ、
両方いただきましたが 、
チーズケーキの方は 味噌を使っていて
これが とても良い バランスになっていました 。
甘さ控えめ の素晴らしいチーズ ケーキでした。
決して良い立地ではないですが、
もう開店して 14年目ですか。
これからも頑張っていただきたいと思います
高槻市民にこれは朗報です。
今までおいしい珈琲に巡り会えず、
飲むとなれば神戸か京都にまで
出て行かなくてはなりませんでしたが、
ついに出会うことが出来ました。
外観は完全に町家です。
しかも細い路地に面しているので通りかかっても
気づかないことも多いそうです。
店内は落ち着いたつくりで、
華美な感じはありません。
でもゆったりとしていて心が落ち着きます。
コーヒー豆を売りつつカフェもしているといったコンセプトで、
大きな機械がガラス戸の向こうに鎮座しています。
メニューはさすがに様々な挽き方があるのですが、
すべて店内では450円均一で楽しむことが出来ます。
デザートメニューは検討中だそうですが、
現在は珈琲に負けないものを用意できないので
ロータスのクッキーのみです。
マスターのお人柄はほんわかとしていて、
押し付けるようなところが一切ない方なので、
ゆるりとした時間を過ごすことができます。
CPの面で見ても、これほどのレベルの珈琲を
450円で楽しめる上、2杯目は200円でお代わりできるというのは
好きな人にはたまらないのではないでしょうか。
ちなみに私は珈琲に関してそこまでのマニアではありませんが、
妻が喜んでいることがまずは一番です。
それにそんな私でもほかのお店で飲む珈琲とは
まったく違うというのははっきりしています。
やはりこれからはハイコンセプトの時代です。
価格競争は業界の発展を促すものではありません。
質が良いものを良心的な価格で提供してくれるお店が
なんといっても最高です。
ジャンジャンブルのように人気が出すぎてしまうことを恐れつつ、
しかしこういったお店が末永く続いていけるように
応援していきたいです。
9位
1回
2010/07訪問 2025/01/05
敬愛するレビューさんたちが立て続けに同じお店を
絶賛されています。
これは間違いないと考え、人気してしまう前に
早速訪問しました。
このお店のウリは上質の寛ぎ。
そのために空間の演出から、インテリアの配置から
すべてにおいてストーリーを持ったおもてなしをされています。
エレベーターで5Fに到着すると、
その瞬間から別世界に入り込みます。
寒すぎない空調、明るすぎも暗すぎもしない
温かみのある間接照明、
席と席の間もゆったりととってあります。
特筆すべきはカウンターですね。
カウンターのテーブルは驚くほど広々としていて、
とてもすっきりとしています。
また、BGMを聞かせてくれるのは沖縄の有名なスピーカーです。
華美ではなく、しかし質素というわけではなく、
さりげなく上質なものをそろえている。
私が考えるおもてなしの条件を
完全に体現していると思います。
メニューも厳選されていて、
高いレベルの質を保てるものだけを提供されています。
今回は葦島ブレンドと本日の珈琲をいただいたのですが、
1杯ずつ丁寧に淹れていかれるので時間はかかりますが、
だんだんと珈琲の芳醇な香りが漂ってくるのも
なんともいえず素敵な時間です。
朝食の味噌汁が出来てゆくのを
待っている、あの幸福な時間を思い出します。
さて、とはいえ満点評価ではないので、
改善すべき点ももちろんあります。
しかし、これだけのコンセプトを打ち出せる方なので、
いろいろとさらにレベルアップしていかれることでしょう。
ただ、今日は土曜日であるにもかかわらず
貸しきり状態だったので、まだまだ一般には認知されていないのでしょうか。
混みあったらこのお店のコンセプト自体が
破綻してしまうかもしれませんが、
こういった取り組みが失敗に終わってしまうことも
私は恐れます。
遠い京都のことですが、我が家は早速珈琲チケットを購入しました。
使用期限もないようですので、
京都に来るときは必ず利用したいと思います。
10位
1回
2010/06訪問 2010/06/21
大阪でトップクラスのCpを誇るお店に行ってきました。
CPの高さは大阪の真骨頂ですが、
ある程度以上のレベルの味を求めた場合、
特にフレンチというジャンルでは
神戸のほうに軍配があがると思っていました。
しかし、このお店は味、雰囲気だけで見ても
高いレベルです。
まず客席の間隔がひろくとってあり、
隣が気にならない点が好印象ですね。
接客も程よい距離感で、しかもサービス料はかかりません。
続いて料理ですが、
前菜、スープ、魚料理、肉料理、デセールで3300円というのは
本格フレンチならば超破格です。
肝心の味はというと
前菜は鮮魚のマリネのサラダです。
タコ、ホタテ、鰆のたたき。すべて新鮮でおいしいですね。
スープはにんじんの冷製スープです。
これもおいしいのですが、ここで一つ
気になるのは、にんじんそのものの風味が
あまり生きていないことです。
サラダもそうですし、メインの付け合せの
にんじんのグラッセもそうですが、
素材そのものを生かす形になっていないのは、
やや野菜の質が劣るからなのではないでしょうか。
これはパンと並んでこのお店の数少ない弱点でしょう。
鮮魚料理はマナガツオのポワレですが、
これはすばらしい鮮度とお味です。
下味だけでもおいしくいただけますが、
貝の旨みがいっぱいのソースもおいしかったです。
肉料理は三種類からのチョイスですが、
私は当然豚ロースのロティで、
妻は鴨胸肉のロティです。
豚肉はロースなのに脂身が入っていて、
非常にうまみが濃厚でした。
本当にロースかどうかが不明なほどでしたが、
おいしかったのは間違いありません。
鴨のほうは皮の部分はパリッとしていて
おいしいのですが、やや生臭さがあり、
好みの別れるところでしょうか。
デセールは省略しますが、味のほうも高いレベルであり、
男性でも満腹になること請け合いのこのコースですが、
Aコースの2200円があまりに破格なのでしょう。
逆に肉料理がつくだけで1100円アップというのは
損をした気分になりますね。
我が家は次回以降、Aコースを選択することになるでしょう。
しかし、このCPの高さはすばらしいですね。
昨年から一回の食事にかける予算が少し上がっています。
いろいろ経験してゆくと少しのことでは満足出来なくなってくるのが
少し怖いですが、まだまだおいしいものは日本中にあるのでしょう。
これからも積極的に出かけてゆきたいです。