9回
2022/12 訪問
泊まらなければ。。。やっぱ
美山荘の名声は年を追うごとにいやたかまり、この頃は常連の私でもチェックアウトの前に
次の予約を1年先まで取ろうとするんだけど更なるツワモノたちに先を越されるありさま。
土曜日はまず2年先まで不可能なので僕は金曜日を向こうの空いてる日に合わせて予約取るのだが
自分のお店を2日もたたんで援軍をよこして貰って、などなど。交通費その他含めるとそりゃもう
・・・
それでも通ってしまう、唯一無二の存在。ここでセカンドを務めていた松本君が凱旋したうちから
2時間弱の素晴らしい名宿、妙見石原荘があってもやっぱり年に2回は外せない、惚れた弱みかな。
今回はジビエちょっとだけお目見えの初冬。鹿の塩胡椒炭火と猪の煮込み、山○○○干しネギ巣篭もり焼きを初体験。
ひとつだけ心配になるのが、若女将、中居さん、働きずくめがずーっと続いてる。とても天は心配です。
2022/12/16 更新
2022/07 訪問
花背、二十二度目の夏の宵
いつも美山荘にはわがまま聞いてもらってます。去年お風呂上がりに頂いて感動した大原千鶴さんの
紫蘇ジュースのリクエストしてたらなんとおウチに9本も御本人から送ってもらいました!
なんと御礼申し上げればいいのやら。。。とにかくこの宿に泊まりまくる事でお返ししましょう。
伝統を頑なに守る美山荘ですがここ数年のお料理には少しずつ変化が。
すなわち摘み草の中にも特例でひとつ、若狭の海の幸プラス。今回はグジのお椀でした。
とやかく言えるほどの身分でも無い私はこの店のやり方に口出しなど一切致しません。
要はひたすらのんびりして若女将のお酌でおつむ空っぽにして涅槃に入れればそれでいい。
次の予約を、と心を弾ませても毎年紅葉の時期は既に平日も全て空きなし( ´Д`)
ならばジビエの始まる12月まで待つことに。。。
2022/08/28 更新
2022/06 訪問
初夏の美山で摘み草ガストロノミー?
今回、この名門の厨房にゴーマニズム支持者の天はスッポンを取り入れたコースをお願いしました!
実は美山荘は基本的にスッポンは扱わないそうなのです。
20年以上通ってても知らなかった。。。笑
でもでも叶えてくれましたよ〜。
今夜の食事はオーソドックスな中にも新しい息吹が。。。
伝統を重んじつつもバランスを崩さずしてゆっくりと進化!どこの世界も一流は大変ですねっ(^-^;
2022/06/03 更新
2021/08 訪問
素敵な女性2人が休む間もなく接客を切り盛り。癒しとおもてなしの陰には戦場の厨房?
夏休みをスタッフに一方的に宣言して私の「Hideaway」 、ここ美山荘にエスケープ(´-`).。oO
自粛下でもあり若女将と中居さんとのトークもそこそこに。ほとんど食う寝るほうけるの20時間。
料理はこの季節毎年鮎尽くしなので一つ書き加えるとすればどじょうの丸鍋のしみじみとした美味さかな?
番外編で中東家の影のアドバイザー、大原千鶴子さん手作りの紫蘇のジュースが疲れ果てた私をrecharge ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
これ口の中にプラムと梅しその香り爆発! めちゃ美味しいです。残念ながら天が飲んだ分で今季完売(*´◒`*)
2021/08/15 更新
2020/07 訪問
唯一無二
大悲山、峰定寺の懐に抱かれた天にとってのサンクチュアリー、美山荘。
ここに類するオーベルジュは、ちょっと、思い当たらない。
私がここの境内に踏み入ったミレニアム2000年。回顧するにその時吉兆の湯木氏と双璧をなす
不世出の漢、中東吉次翁は既にこの世に無く、彼のレシピを完璧に再現できる水野料理長が
孤軍奮闘。今思えば本当に大変な時期だったと思う。 だが大悲山の神様は美山荘を見捨ては
しなかった。
フランスから新風を吹き込まんと父の導きのままにこられた御子息 中東久人君、そしてこの宿を
おもてなしにおいても別格の座に名若女将、さっちゃん。
大女将中東和子の壮絶なまでの情熱、そして余りにも偶然過ぎる。私とのご縁。これはひょっとして前世からの。。。?
この宿の四季と来たら目にいる物全てが美しいのだが個人的には生命の賛歌が四方この宿を覆い尽くす盛夏。(水墨画の一月もそれはそれは素敵です。)
いつにもなくシュールなレビューごめんね。
なんちゃって。ただここの鮎の背ごしと炭火焼とあゆご飯とタニシがぞっこんなだけなんです。w
2020/07/28 更新
2017/08 訪問
美食の林間学校です。
ここでいろんなお仕事されて、いろんな目的でお泊まりに来られるお方達(大半は常連様)と
食について歓談してきた事はとてもお勉強になったものです。
食べ物の好み、ひいてはその人達の地元の食文化の違いこそあれ、美山荘を常宿とするお客様に
共通するのはくつろいで食べて寝て、心身の充実を取り戻し明日の創造の源と変えること。
天はこのお宿とのご縁を授かってはや17年、いよいよシニアの殿堂入りしつつありますが、
もっとお若くエネルギッシュな第一線で頑張っている方にも、東京や洛中では決して得ることの
出来ない、「澄み切った日本の精神美」を有する稀有なパワースポットとして、自信を持って
推薦いたします。
2017/08/16 更新
半世紀以上前にこの名店に入り、天才 中東吉次翁に師事、彼の全てを吸収し再現し続けた
水野料理長が今月いっぱいで美山荘を引退します。
新しい料理長の素姓を私は知りませんが花背の素材でモダンスパニッシュを連想させるようなお皿
が2つほど。野心と意欲に燃えた彼は明らかに彼の国に向けて信号を発信しているようです。
もちろん摘み草の古典もしっかり継承しているようなのでご安心ください。