『小江戸佐原』もねさんの日記

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もねの食べ歩き雑記帳

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以前から古民家を見たり、古い街並みを歩くのが好きで、小江戸と呼ばれている佐原にも一度行ってみたいと思っていた。
成田空港に行くのに、51号線ですぐ近くまで行くのだけれど、それより中に入ることはなく、近い割に訪れたことがなかったのだ。

9月に入りなんの予定もない休日、ふと思い立って出かけてみることにした。
取りあえず霞ヶ浦沿いの道を走り、51号線に出てみた。
急に思い立って家を出て来たので、何の下調べもしていないし資料も持ち合わせていない。
さてどうしたものかと、通り沿いのコンビニに入る。
冷たい飲み物を買ってお会計をすると、観光地図ありますの文字が目に入った。
なんてラッキーなんだろうと、それをもらい小江戸へと向かう。

そろそろこの辺りかなぁなんて思いながら、キョロキョロとしていると古い建物が並んでいることに気がつく。
駐車場に車を停め、さっそく歩きだしてみることに。
小江戸というとまず思い浮かぶのが「川越」
その「川越」と比べるととてものどかなのだ。
道が狭く両側に建つ建物同士が近いということ、観光用にきれいに整備はされていないが、日々使われている感じ、それに歩いている観光客や地元の方が圧倒的に少ないということがそう感じさせるのだろう。
そして、町の中を流れる水路。
その両側には柳の木が植えられ、たおやかに揺れている。
始めて来たのに懐かしくて、すっかりこの町が気に入ってしまった。

町を歩きながら雑貨のお店をのぞいたり、和紙のお店で買い物したりほんと楽しい。
和紙のお店ではきれいな和紙でつくられた祝儀袋を購入した。
これは母のおみやげ。
もみじとてっせんの描かれたもの2種類を選んだ。
私が小さい頃、たくさんのきれいな祝儀袋を母は持っていた。
普通の祝儀袋より一回り小さく、きれいな絵が描かれているもので私は今までずっと封筒だと思っていた。
お店に来て母の持っていたものが封筒ではなく、祝儀袋と知ったのだ。
あとから母に聞いたら、それは祖母からもらったものだと教えてもらった。
引っ越しの時にどこかにまぎれて、今はもう手元にはないと少し寂しそうだった。
母のおみやげにこれを選んで良かったと思った。

自分のためにはオニキスととんぼ玉で作られたブレスレット。
外で見るより、室内の照明に照らされるとキラキラしてきれい。
ちょっと子供っぽいけど結構気に入って使っている。

町歩きを満喫して、次は少し離れた香取神宮へ。
香取神宮の名を聞いたことはあるが訪れるのは初めて。
大きな鳥居をくぐり、緩やかな長い坂を歩いていくと真っ赤な楼門が見えて来た。
この楼門の姿が美しくてしばらく眺めていると、もう満足であとはもういいやな気分になっていた。

ところがこの奥の本殿を見てびっくり。
神社というと赤い建物をイメージしていたが、想像と違って黒い本殿はとても勇壮。
茅葺の屋根もうつくしい。
神宮というと近くには鹿島神宮があるので、今まで足を運ばなかった理由のひとつ。
まさかこんなに近くに素晴らしい神宮が二つもあるとは思ってもみなかったのだ。

ふと思い立って来た佐原、思いのほか良い町であった。



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