1週前に訪れた佐原がとても素敵な町だったので、同じ小江戸つながりの栃木市を訪れてみることにした。
栃木市も私の住む町からそう遠くはないところだが、まだ一度も訪れたことはなかった。
50号線沿いの小山、佐野、足利など何度か遊びに行っていても、50号から少し入る栃木市は不思議と縁がなかったのだ。
前回の佐原同様、なんの下調べもせずに家を出る。
まず、めざしたのが小山の「道の駅 思川」
朝から駐車場がいっぱいなのは想定外でびっくりしたが、ここで栃木県内の観光情報を仕入れてお隣の市の栃木市へ。
まずは「蔵の街観光館」で市内の見所などの観光案内や地図を手に入れ散策開始。
きれいな街並だが、歩いている人はまばら。
佐原とはまたちょっと雰囲気が違うのだけれど、栃木もまた素敵な町だ。
景観をそこなわないように新聞社や交番まで風情のある建物で見ていて飽きない。
表通りを一通り歩き、途中から中に入って代官屋敷を見学。
同じ敷地内には栃木県で一番古い床屋さんがある。
平成二年まで営業されていたその店舗の中には、当時そのままの状態で保存されていた。
木製の散髪用の椅子や洗髪台、引き出しや鏡。
いったいいつの時代から使われていたものだろう?
その後すぐ近くの翁島を見学して県庁堀、巴波川沿いを歩いてきた。
黒塀が続く巴波川沿いには歩く人影もなく、いったいつの時代に紛れ込んでしまったのかと錯覚しそうなくらいだ。
黒塀の影からひょいと髷を結った人でも出て来そう。
県庁堀にしても巴波川にしても町中を通っているのに水がきれいで、大きなコイたくさん泳いでいたのが印象的。
気持ちはもっと歩いていたかったが、この日も炎天下を歩くには暑すぎる。
ここでリタイヤして帰途についた。
そう遠くないうちにまた訪れたい町がこれでまたひとつ増えた。