『白神ライン～ウェスパ椿山』もねさんの日記

ホテルで朝食を済ませると、白神山地ビジターセンターを目指す。
途中までは雨もやんで晴れ間も見えていたのに、山道を登りだすとまたお天気が崩れだし雨が降って来た。
ビジターセンターに到着した時は、かなりしっかりとした雨が降っていた。
駐車場に車を停めて、ここから暗門の滝を歩くつもりでいた。
一応雨具の用意はしてきたものの、周りのしっかりした装備を見たると、自分にはあまり経験がないことから歩くことはやめた方が無難だと判断した。

車で少し行くとブナの巨木の「マザーツリー」があるので、そこを目指す。
道路から数分歩くと大きなマザーツリーが見えて来た。
樹齢400年たつというその木は雨の中、しっとりとそびえ立っていた。
しばらくそこにたたずんでいたが、雨の冷たさに車へと戻る。

そのまま白神ラインを越えて、日本海側に出るつもりでいた。
ナビだけを頼りにしていたわけではなく、ちゃんと地図にも目を通していた。
私の地図には「一部未舗装道路」と書かれていたが、あまり気にしないで道を進んで行った。
しばらく来てみて気がついたのだけど、舗装された道がほどんどなく未舗装の山道がどこまでも続く。
雨が降っているので、泥と砂利で車がすべる。
ふと、携帯を出して見ると久々見る「圏外」の文字。
万が一事故ったり、車が故障したら私はどうやって助けを呼ぶのだ？
行くか戻るか少し考えて、進むことに決めた。
細心の注意を払い、のろのろと車を走らせる。
いかに普段自分の走ってりる道が良い道だったか思い知らされた。

ようやく山道を降りて日本海側に出ると、気持ち良いくらい晴れ渡った空。
雨は山の上の方だけだったのだろうか。

快調に車を走らせ、ウェスパ椿山に到着。
車から降りてみてびっくりした。
雨の中ぬかった道を走っていたので、私の車は泥だらけ。
足回りだけではく、それこそまんべんなくきれいに泥で覆われている。
ひゃぁ～このまま走り続けるにはかなり恥ずかしすぎる～
と、思ってみてもここではどうすることもできない。
取りあえず、自分だけ温泉に入ってさっぱりすることにしよう。

館内に津軽湯めぐりのポスターが貼ってあり、￥1200で指定の温泉の中から3か所入れるというもの。
私が、今日回ろうと思っている温泉3か所全部が指定の温泉だったのでこれを購入することにした。

さっそく温泉に入ると、湯船の向う側は大きなガラス窓で、とても明るい。
目の前には海が広がっている。
このガラス窓はフルオープンになるようだが、季節的なものだろうか、ほんの少し一部が開いていただけ。
フルオープンになったら、潮風がさぞ気持ちよいだろうな。