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夜の点数:4.3
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¥15,000~¥19,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.0
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昼の点数:4.3
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¥6,000~¥7,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.0 ]
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.0 ]
神戸のフレンチでは一線を画すお店だと思います
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2014/12/29 更新
2006年10月のオープン以来、諏訪山という地理的には不便な立地にも拘わらず、徐々にファンを増やし、神戸の有名フレンチレストランに仲間入りしたモンテ。
最初に訪れた頃のメニューは昼も夜も前菜、メイン、デザートの3皿\4,000のコース1本でした(いずれも3種から選択、+\1,000で一皿追加可)。
神戸でランチが\4000のみ、しかも新規オープンともなると、かなり強気の値段設定だなあと思っていましたが、供される3皿はいずれも見た目も味も素晴らしいもので何と志の高いお店なんだろうと関心しました。
メニューは比較的クラシカルなものですが、幾何学的な盛り付けが非常に斬新で美しいです。
お味も神戸屈指の有名店だった、ジャン・ムーランの流れを受け継ぐ濃厚なフレンチとは異なり、岩塩や野菜コンソメでエッジを効かせながら、優しいフレンチに仕上がっています。
ここで「これぞモンテの真骨頂」と思ったお皿をいくつか紹介したいと思います。
まず、ある日の前菜として供されたサラダでは、真っ白な正方形のお皿に点状のバジルソースが僅かにあしらわれたホタルイカ、ソラマメ、オカヒジキが対角線上に真っ直ぐ並べられ、その手前にはパプリカとそば粉のクレープのミルフィーユが直方体状に切られて配置されていました。
見た目の新しさに加えて、聞き慣れない素材の組み合わせがホタルイカの新鮮な苦味を繋ぎにして実に見事な調和を保っていたことに驚かされました。
続いて、シェフのスペシャリテでもある「牛テールの煮込み パルマンティエ風」。
タイトルだけ聞いて凡庸な煮込み料理を連想してしまいましたが、供されたのは全く違ったものでした。
トリュフソースが敷かれたお皿の上には円筒状に形づくられたポテトだけが置かれていました。
反射的に、ウェディングケーキの如くポテトにナイフを入刀すると、中からじっくり煮込まれたテールがお目見えするというサプライズがありました。
オーブンで焼き上げられたポテトの香ばしさと煮込みの深い味わいが香り高いトリュフソースと見事に絡み合って、スペシャリテに相応しい料理に仕上がっていました。
最後に、デザート。
非常に美味しいです。
神戸においてデザートの完成度が高いフレンチレストランと言えば、他にパトゥが挙げられると思いますが、バリエーションの豊富さも考慮すれば、こちらに軍配があがるのではないでしょうか。
特に印象に残っているのは、イチゴのフロマージュブラン。
イチゴと刻まれたバジルをバルサミコで合え、フロマージュの上に盛るというパティシエには真似できないような独創的な一品でした。
イチゴ、バルサミコ、フロマージュという酸味同士の競演は究極的な爽やかさを創り上げ、コースの最後を見事に締め括ってくれました。
このように、これまではクオリティの高いお料理を\4,000というお値段で提供されていましたが、近年の食材価格高騰の影響からか、最近、メニュー・価格が改定され、昼夜ともに3皿\6,000、4皿\8,000、おまかせ\12,000という内容になりました。
また、昼限定で前菜+メインの\2,100のランチコースが登場しました。
このランチコースはおそらく初訪問の方のためのお試し的な意味合いも含んでおり、そういう点では重宝されるかもしれませんが、どうしても通常のコースよりも物足りなく感じられてしまいます。
逆に、3皿\6,000コースは以前の3皿\4,000コースとそれほど内容に差異を感じられず、個人的にはあまり納得できません。
最近、持ち味の個性的な盛り付けも影を潜めているように見受けられ、やや守りに入られたようにも感じられますが、シェフのセンス・実力を以ってすれば、以前と同じ\4,000で充分に楽しませてくれるコースを作ることができるのでは、いや、是非作って頂きたいと思います(笑)。
お店はシェフとスタッフが1人ずつ、計2人だけで営まれています。
スタッフの方は非常に細かいところまで目が行き届いており、着かず離れずのサービスは大変心地良いです。
コースが終了すると、必ずシェフが厨房から出てきて下さり、料理の感想等を聞いて下さいます。
世間には店舗拡大や顧客獲得だけに重点を置かれているレストランも少なくありませんが、こちらにはそんなお店では決して味わえない温かいお料理があります。
これからも料理は一流のレベルを保ちながらつつ、誰からも愛され続ける素晴らしいまちのレストランであって欲しいと思います。