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昼の点数:5.0
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¥10,000~¥14,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 3.5
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| サービス3.5
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| 雰囲気4.0
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク- ]
予約の取れない超人気店
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カンテサンス・外観(2016.07)
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カンテサンス・店舗サイン(2016.07)
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カンテサンス・ビル(2016.07)
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2016/08/20 更新
今回の旅行の主目的の1つ、カンテサンス。
なんといっても予約が取れない。
取れないのは、まず予約の電話がつながりにくいから。
予約専用の電話回線が1回線しかなく、通話中で電話が通じない。
相方が根気よく電話をしてくれたので、予約が取れました。2ヶ月前に。
その予約を軸に旅行スケジュールを作成。
ミシュラン・ガイド的な言い方をすれば、ココに行くために東京に出かける価値があるかどうかということです。
東京の街が目的じゃなくて、カンテサンスに行きたいから東京に来た。
そういう意味では☆☆☆です。
他の用事はあと付けです。
品川と五反田からガーデンシティ御殿山行きの無料の送迎バスが出ているので、それを利用することにしました。
五反田から出掛けることにして、送迎バスを待ちます。
東口の三井住友銀行五反田支店前のカレー屋さんホットスプーンの前あたりに停車します。
日中は15分おきにバスが出ています。
低床フロアのマイクロバスで5~6分見当か、ガーデンシティ御殿山に到着。
カンテサンスの入口は、ガーデンシティと別になっています。
店舗表示は控えめで、隠れ家のようなレストランです。
重厚なドアを開けて、入店します。
入口にウェイティングスペースが設けられ、席の準備が整ったら案内されます。
他の方のレビューに個室以外の写真はNGというようなコメントがあったので、今回は料理写真を控えて食べることに専念。
ビジュアルは他の方もたくさん投稿しておられるので、そちらを参照下さい。
このお店のメニューはありません。
いや、あるのだけれど、お任せなのでチョイスはできません。
オーナーシェフの想いがメニューに綴られています。
予約時に細かなヒアリングがあり、苦手な食材や調理の加減を予め伝えてあります。
お値段は¥10,260(別途サービス料10%)。
グランメゾンと呼ばれるようなレストランと比べると、こぢんまりとしています。
隣のテーブルとの距離も近く、ちょっと気になる感じがします。
私の右隣の席には常連さん、反対側はマナーの入っていないお客さんでした。
相方が壁側の席に座り、私は他のテーブルを背にして座りました。
少し壁を見上げると、壁の上側に鏡が張られていて、微妙な傾斜が付けられていました。
鏡を見上げてもサービスマンと視線は合いません。
こちらから見上げると変な方向を向いていますが、立っているサービスマンからは、背を向けている食事中の私の卓上の様子が見える位置なんじゃないかと推測しました。
席数の割にサービスマンの人数が多く、皆さんインカム着用で連携は良さそうです。
飲物はビール¥1,080、相方はペリエ¥864です。
ホントは日本酒が欲しかったけれど、シェフの方針で置いていないとのこと。
お食事開始です。
・アミューズブーシュ 赤ピーマンの冷製スープ、モン・サン ミッシェルのムール貝
赤ピーマンは一度焼いてから裏ごししてあるのだろうか、甘味があって味が濃い。
相方は最初の一口が匂ったというムール貝。私は特に違和感を感じなかった。
・オードブル お気に入りの塩とオリーブオイル、京都から届いた山羊ミルクのババロア
シェフのスペシャリテだそうな。
塩とオリーブオイルを味わうことを主目的にしたババロア。
山羊ミルクなのに、嫌な癖はない。
確かに、塩とオリーブの味がくっきりわかる、なんか不思議な食べ物。
ビジュアルは普通のババロアだけど、食べさせ方が面白い。
・オードブル フォアグラのパリパリサラダ
2品目のオードブルはフォアグラ。
セロリ、チコリ、ピーカンナッツ、ブルーチーズのドレッシング。
野菜のパリパリとした食感と、ナッツの食感、異なる食感のアンサンブルです。
・魚料理 マナガツオ、レモンとプイパニ(と聞こえたが、プンパニッケルのことか?)のソース
ソースにライ麦パンを使っておられるそうな。
ソースに食感が持たせてある!
皮目をパリッと焼き上げつつ、ふっくらと見事な火入れで焼き上げられたマナガツオ。
この二つの食感の融合が素晴らしい!
こんなに旨いマナガツオは生まれて初めてです。
去年某所で頂いた太刀魚でも、食感の素晴らしさに驚いたけど、これは素晴らしい。
肉料理の提出前に、「次の肉料理はしっかりボリュームがありますが、大丈夫ですか?」と聞かれました。
私は全然余裕があったので、普通にしてもらい、相方は軽めに頼みました。
・肉料理 榛原(はいばら)牛の赤ワイン煮込み、ジロール茸、チコリ、アンディーブのロースト添え
隣の常連さんも「珍しい」と声に出していた肉料理。
煮込みが出ることは珍しいそうです。
ワインにしては酸味が効いているなと思ったのですが、赤ワインビネガーも使っておられました。
柔らかく煮込まれていて、ホロホロと口の中でほぐれます。
ただ、肉の中心部に脂身があり、これがけっこう重たかったので、相方には不評でした。
・デザート パイナップルの暖かいタルト、冷たいココナッツのクリーム
細かく刻まれたパイナップルとタルトの食感、暖かいものと冷たいものの温度差の食感。
ここまで出てきた料理は、全体的に食感のコントラストが効いてます。
カリッとした食感でも、それぞれ口当たりの違いを楽しませる工夫が随所にあります。
パイナップルは甘くもあり、酸味も効いていました。
・デザート メレンゲのアイスクリーム
焼いたメレンゲを砕いてパウダーにして、香ばしさを生かしたアイスクリーム。
能登の塩を霧吹きで掛けてあり、しょっぱさと甘さのコントラストの妙が楽しめます。
これもシェフのスペシャリテとのこと。
けっこうボリュームがありました。
ひとつ前のタルトもしっかりしていたので、もう少し量が少なくても良いかな。
・コーヒー
おおよそ2時間の食事時間、素晴らしい料理を堪能できました。
あえて苦言を呈するとすれば、席が近いこと。
常連さんにはオードブルで海老の料理が出ていて、明らかにそちらのほうが美味しそうに見えたこと。
反対側はマナーが悪くて気になったこと。
それらのノイズを感じなければ、純粋に自分たちの料理だけを楽しむことに集中できたと思いました。
でも、ココに来るためだけに、旅費を使って東京に出かける価値は、間違いなくあると思います。