zzzさんが投稿した旅館 洋々閣(佐賀/東唐津)の口コミ詳細

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旅館 洋々閣唐津、和多田、東唐津/料理旅館、日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:5.0

      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人
  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-

さりげなく・・・純和風日本旅館の美

住宅街の狭い道をしばらく行くと洋々閣の文字が見えました。
車をパーキングに留めたとたんに仲居さんが現れました。
玄関に入ると中里隆作の花器に花守さんによって生けられたお迎え花に迎えられます。
欅の一枚板の敷台で靴を脱ぎ、BGMのない凛とした空気感の中、十分に歴史の息吹を感じる館内に入ります。
松浦川の河口と虹ノ松原に挟まれた旧満島村で明治中期に元々料亭として誕生したのが旅館洋々閣の始まりです。
石炭積出港として発展を遂げた唐津が栄華を極めていた頃を忍ばせる面影があります。
閉山後は、近隣の料亭群は幕を閉じましたが、ここ洋々閣だけはその姿を今に留めています。
昔の面影をそのまま残しつつもロビー、ギャラリー、パブリックバス、客室などは柿沼守利氏の手によってリノベーションが施されています。
1800坪の敷地に立つ堂々たる歴史ある木造2階建ての日本建築、リノベーションされたところも違和感なく共存しています。
Wi-Fiも使えたので持参したタブレットもサクサク動きました。

玄関を通り抜けるとロビーで落ち着きます。
本籐の椅子が配置され、庭の錦鯉を見ながら寛ぎました。

渡り廊下の両側に大きな池が配置され、色とりどりの錦鯉が優雅に泳いでいます。

1600坪の庭が広がります。
奥には枯山水を配した、すぐ近くの高取伊好邸と同じ黒松のみのシンプルな庭園ですが、良く手入れされています。

庭園から見た作用姫の間です。
3分の1が池の上にかかっていて、夏でも涼しい部屋です。
このあたりは大正時代初期の建築です。

和室の部屋にはさりげなく掛け軸や額が飾られています。
各部屋にも中里隆作の花器に花守さんが花を生けたりして和の趣が保たれています。
部屋のバス、トイレ、洗面などはモダンにリノベーションされていて高級なアメニティもさりげなく置かれています。

乱れ箱には丁子染のタオル、足袋靴下が用意してありました。
丁子染は殺菌力、防腐力が強くクローブのいい香りに包まれます。

隆太窯ギャラリー2です。
ここだけは宿泊客でなくてもギャラリーとして見学できます。
中里隆、太亀父子の作品の陳列が充実しています。

中里隆氏の二女・花子さんのギャラリーです。
故郷の唐津にmonohanako、アメリカ、メイン州にmonohanakowestという2つの工房を持っていて、唐津とメイン州を半年ずつ行き来しているそうです。

中里隆、太亀父子のギャラリー1です。
手編みの杉網代の襖がとってもお洒落です。

麦飯石のパブリックバスです。
温泉ではありませんが温まります。
檜の香りに包まれながら黒御影石を浴槽に使って眺める庭には癒されます。
福光石の床で滑りにくい工夫もされてます。

風呂上がりの水飲み場です。
唐津焼の湯呑みでよく冷えた水で火照った体に流し込みます。

風呂から上がると部屋での会席料理の夕食が始まります。
鰯糠炊き木の芽和えは鰯好きにはたまりません。
右の皿は鰻巻き卵、茗荷寿司、鹿尾菜の白扇揚げ、山桃ゼリー、枝豆、魳一夜干し。
思わず唸る一品ばかり、酒が進みます。

椀物は鱧、吉野葛仕立て、鱧の骨で出汁をとっています。
鱧と黄身の糝薯です。
上品なだしが出ています。

造りは鯛、鰺、剣先イカです。
あしらいの使い方が見事です。

煮物はあらかぶです。
魚の煮物にありがちな味の濃さに最後の方は飽きるといったようなことはありません。
最後まで骨だけになるまでおいしくいただけました。

炊き合わせは丸茄子オランダ煮酒盗クリーム添え、絹さや、白ズイキ、桃麩、焼き穴子の尾州巻き、姫もろこしが唐津焼の美しい皿で生えます。
食べるのが惜しいほど色とりどりの美しい炊き合わせでした。

足赤海老のカダイフ揚げです。
トルコでは専らお菓子に使われますが、フランスなどでは料理に使われることも多い細い麺です。
左は足赤海老の明太湯葉揚げです。
カボスをギュッと絞っていただきました。
実に細かい仕事がされています。
呼子の沖、加唐島の対馬暖流から精製した一の塩でいただきました。

食事は佐賀米の新米コシヒカリです。

デザートのメロン、スイカ、マスカット、ピオーネです。
お腹が苦しくなることもなく丁度適量を最後までおいしくいただくことができました。

朝食は庭を見渡す広い部屋の窓際の席でいただきます。

朝食は白米か大麦粥かを選びます。
二人とも大麦粥を選びました。
出汁巻き卵、野菜サラダなど好きなおかずが並びました。

川島豆腐店のざる豆腐です。
国内産ふくゆたかから作られた水にさらさないざる豆腐はたっぷりのポーションで供されます。
薬味ともろみ味噌を添えていただきました。
一の塩も用意されていましたが、塩分をあまり使わなくても豆本来の味を楽しめる豆腐です。

無添加、無着色で有名な岩本商店の鰺一夜干しです。
焼きたて熱々を有田焼の器で供されました。
レモンをギュッと絞って頭からかぶりつきます。
ふっくらと仕上がったとても肉厚な鰺です。
香ばしさがたまりません。

佐賀県唐津市東唐津2-4-40

2015/08/25 更新

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