2回
2018/11 訪問
アルモニコ (ARMONICO) | 女と猫は呼ばない時にやって来る。
しばらくぶりですが、すっかり放置しておりました。
だって。
たまこ(仮名)のお受験で忙しかったんだもんwww
それはさておき、エントリを再開した記念すべき初回のエントリは恵比寿から代官山に移転したアルモニコ(ARMONICO)です。食べログの頁を見ると移転すると評点がリセットされてしまうんですね。恵比寿時代はこちらで高めの評点ですが、新しいお店はこちら。
移転すると評点リセットされてしまう食べログ仕様の是々非々はこの際置いといて、これが株なら低いPBRで放置されているバリュー株って感じで、その手の人から見たら垂涎の的なんだけどなぁ。お店の雰囲気は恵比寿から代官山に移ってちょっと変わりました。恵比寿は隠れ家的でしたが(雑居ビルの4階で、しかもエレベーター無しwww)、代官山は路面店で明るく柔らかな雰囲気です。とは言えカウンターが恵比寿より改善されていて、シェフの手元や動きを間近に見ながら食事が出来るので、ライブ感が増しています。
いずれにせよ、知っていると貴方?もしくは貴女?の株が上がるお店になっているのは間違いありません。わたしは2度ほど伺いましたが、今回のエントリはまだ残暑が残る頃でした。9月半ばだったかな?食事は恵比寿時代から変わらずコースのみ(8,800円)です。同行してくれたのは友人の女性。
【生ハムメロン】
生ハム、水、エストラゴンでとった出汁にゼラチンを入れて、エスプーマで泡に。それを小さくカットしたメロンとメロンのピューレの上に盛り付けてあり、フレッシュさと滑らかな舌ざわりが楽しめる一品。時期的にとても爽やかな気分にしてくれました。
【トマトとモッツァレラのカプレーゼ】
これは恵比寿時代から続く、シェフのスペシャリテ。完熟させたトマトをバジルやミント、イタリアンパセリなどでマリネして加熱、裏漉ししてゼラチンを入れてゼリー状になっています。その上にモッツァレラと生クリームで作ったムース。同行してくれた友人(女性)はとても美味しいと言っていました。もっと食べたいし食べられるけど、この量が逆に良いのです。
【とうもろこしのフラン 鮮魚と野菜のマリネ】
とうもろこしのピューレと、卵と生クリームを蒸し焼きにして作ったフランの上に、白ワインビネガーでマリネしたイサキ。シェフは大分出身なので、イサキも豊後水道のそれです。イサキに限らず豊後水道の魚全般に言える事ですが、身が締まっている上に旨味が強いんです。イサキの旨味、とうもろこしのピューレの甘さと白ワインビネガーの酸味に負けていませんでした。
【鮮魚のフリット】
レンズ豆と甘エビのスープ、レモンのメレンゲ。この鮮魚はヒラスズキ、もちろん豊後水道で採れたもの。わたしも釣りは多々行きますが、ヒラスズキは釣れた事無いので嬉しい限りです。そしてシェフが言うにはこのヒラスズキ、エビ餌で釣れたそうなので甘エビのスープに合わせてみたそうです。マッチザベイトやねぇ、芸が細かい!www
【タリアテッレ】
つぶ貝と茸のラグーカラスミ。つぶ貝をニンニクとバターでソテーしたあとキノコの出汁と昆布出汁とアサリ出汁、からすみでソースを作っており、塩は使っていないんだとか。出汁の旨味だけ。でもとってもパンチ力あり、量もそれなりにあるので、多幸感あります。
【和牛(くまもとあか牛)の炭火焼き】
サルサヴェルデとサラダ。
【和牛(くまもとあか牛)の炭火焼き】
良くある低温調理ではなく、目の前で炭火で焼いてくれます。良質なお肉が焼ける、とっても良い香りが漂います。シェフに聞いたところ、色々な調理法を経験した中で、原点回帰して炭火焼きに戻ったそうですwww
【赤パプリカのプリン】
ルイボスとハニーブッシュのゼリー。
なお、料理に合わせて白赤それぞれペアリングが出来ます。確か3種と6種だったかな。下の写真はこの日飲んだワインの一例。
【白ワイン】
【赤ワイン】
もともと美味しいお店だったのですが、移転をきっかけにシェフがより勉強していることを感じました。従来から使っている豊後水道のお魚に加えて、野菜の一つ一つに至っても厳選しているようで、こだわりと、そして上手に使いこなせている感が出ていました。それだけでもポイント高いです。こだわるだけで使いこなせていない店、意外とありますからねwww
評点が高くなると予約が取りにくくなるんだろうなぁと思いつつ、強くオススメしてみます。
2021/10/20 更新
ご無沙汰です。
気をつけてはいましたが、今年1月下旬に家族全員がコロ助を罹患しました。結果的に全員が軽傷で済み(熱が出たのは妻だけ、しかも37度ちょい)、私は入っていた医療保険から自宅療養分の保険が出ました。家でゴロゴロしていただけなんですけどね。
それはさておき。
仲良しのN子さん(仮名)と一緒に代官山のアルモニコ。本当は1月中に伺う予定だったんですが、冒頭のような状況と仕事が多忙だったため、2ヵ月以上遅れての訪問です。
早い時間が空いていなかったので、20時過ぎからのスタート。お店的には2回転目なんですが、賑わってましたね。とても盛況です。シェフの佐々木さんとはもう10年以上の付き合いになるのですが、こうして賑わうお店をやっているのを見ると嬉しくなります。私は日々退化していますが、彼は成長しています。間違いないです。
【本日のメニュー】
こんな感じです。
ワインはペアリング7種をチョイス。その他に乾杯のビール。
【ビールとペアリングのワイン①】
ペアリング7種には乾杯のスパークリング(左)も付属します。とはいえ、この日はとってもビール気分だったのでビールを秒で飲み干してスパークリングも堪能しました。
【ボルレンギ】
エミリア=ロマーニャ州にある「モデナ」という街のソウルフードで、薄焼きのパンにラードのペーストを塗ってあります。食感とラードで食欲が高まります。
【ホッキ貝とアスパラガス】
苫小牧のホッキ貝だそうです。アスパラガスはピューレ状になっており、上に乗っているのは赤ワインビネガーのジュレ。ジュレはアスパラガスの皮で取った出汁で作っているそうで、アスパラガスの香りがほんのりと。そして何より赤ワインビネガーの酸味が上品で美味い。これはとても好き。おっさんになるとガチで酸味が恋しくなります。
【自家製サルシッチャとレンズ豆】
自家製のサルシッチャ。食べてみると歯ごたえのある食感が。聞いてみると1時間ほど茹でた豚耳が入っているそうです。
【ペアリングのワイン②】
結果的に酔ってしまったのであんまり覚えてないのですが、写真の順番的に多分これが2番目だったかと思います(笑)
【ヒラメと魚介のリゾット】
そうそう、書き忘れましたが、お店で使われている魚介類は豊後水道のもの。このヒラメも同様で、低温でローストされています。タケノコはヒラメのアラで取った出汁で米と一緒に炊いてリゾットにしているそう。とても香りが良いし、何よりタケノコも美味い。
【ペアリングのワイン③】
結果的に酔ってしまったので(以下、略)。
【菜の花とカラスミのキタリーネ】
黄色が美しい卵麺です。菜の花とハマグリの出汁で取った出汁作ったソースで和えて、上からカラスミ。カラスミはサルデーニャのものだそうで、とても香り高い。そしてキタリーネも美味いですね。
【ペアリングのワイン④】
結果的に酔ってしまっ(以下、略)。
【仔羊のラグーソース】
パスタはガルガネッリ(手打ちのショートパスタ)。メニュー表では蝦夷鹿になっていますが、変更になり仔羊です。仔羊を赤ワインで煮込んだソースでパスタを和え、上から羊のチーズ(ペコリーノロマーノ)をかけています。羊の魅力を余すところなく堪能することが出来る一品。
【ペアリングのワイン⑤】
みなまで言わないでください。
【蝦夷鹿の炭火焼き】
3週間熟成した蝦夷鹿の炭火焼き。メニューでは牛リブロースですが、蝦夷鹿に変更になっています。白糠の漁師の方から直送してもらっているそうで、カビがうっすら生えるまで熟成しているそうです。かなり手が込んだ一品。手が込んでいるだけではなく、店内では熟成するスペースがないため、熟成のためだけに店の近所にアパートを借りたんだとか(笑)
蝦夷鹿も昔かなり好きで食べ過ぎた感あり、今ではアラカルトでは逢えて選ばないのですが、抗して供されると非常に美味しい。もともとしっとりした身質が熟成によってよりしっとり、かつキメも細やかになって非常に美味です。これは是非食べていただきたいと思う一品。
【ペアリングのワイン⑥】
おれはもうダメだ。
【本日のデザート】
不知火とヨーグルトのジェラート。
【小菓子】
2人分。ラズベリーのタルトレット、チョコレートトリュフなど。
あれ?ペアリングのワインを1種撮り忘れたかも知れない。おれはほんとうにもうダメだ。
【食後酒】
食後酒もいただきました。少しすっきり。
少し前に訪れた時よりメニューの構成も内容も変わっていました。より繊細さと力強さ、両方のベクトルが研ぎ澄まされた印象あります。N子さん(仮名)も含め、とても楽しい一夜でした。
https://ameblo.jp/tamatama124/entry-12741812343.html