akiiさんが投稿した比良山荘(滋賀/大津市その他)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

今日の口福に感謝

メッセージを送る

akii (女性・福岡県) 認証済

この口コミは、akiiさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

比良山荘大津市その他/日本料理、オーベルジュ

3

  • 昼の点数:4.8

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 3.7
3回目

2018/02 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

比良の山の幸、冬はツキノワグマの「月鍋」◆山の辺料理 比良山荘

<The Tabelog Award 2024 Silver受賞、おめでとうございます>

滋賀県大津市葛川坊村町、山の辺料理 比良山荘(ひらさんそう)。
京と若狭を結ぶ鯖街道沿いの自然豊かな、滋賀県の坊村の山荘。
長閑な里山の趣きある日本家屋で、近辺の川や山で採れた地の食材を用いた山の辺料理がいただける。
春は山菜、夏は鮎、秋は松茸やきのこ、冬は熊鍋や猪。
京都の市街地から、車を走らせ小一時間かかるも足を運ぶ価値ある一軒。
上質な一席が叶えられる。食事処であり、宿でもある。
40席。個室あり2名~。店内禁煙、喫煙席あり。
消費税別。サービス料15%。カード可。子供不可。駐車場あり。
営業時間月11:30~14:00(L.O)、17:00~19:00(L.O)。定休、火曜(祝日の場合は営業)。
THE TABELOG AWARD2018 Silverを受賞

冬になると毎年、比良山荘の「月鍋」を思い出します。
簡単に行けないので機会があればと思っていましたが、行こう!という方々と相乗りで訪問することに。
その当日は、積雪で公共交通機関も麻痺していた日。
京都駅からタクシーで向かいます。
数人でタクシー利用するのが効率良さそうなのは、変わっていません。
京都駅からタクシーに乗り込み、京都と滋賀の県境を超えると徐々に雪景色。
雪道をゆっくり走って1時間とちょっと。
店には氷柱。寒い。市内より5℃位は気温が低いでしょうか。
着くとすぐにスタッフさんのお出迎え。
建物内に入ると土間に薪ストーブ。暖かい。これが良い。
靴を脱ぎ、1階の個室へ通され、予約していたコースが始まります。
どくだみ茶と温かいおしぼりから。
私は日本酒を一合いただきました。
◆辛々(吟醸) 上原酒造 1000円…近江の地酒、辛口吟醸。

◆月鍋(冬季) 20000円(税サ15%別)
・八寸
・向付
・蒸物
・月鍋
・水菓

八寸は、鮎のなれずし・鯉の子・酒粕漬大根・松茸の旨煮・おたふく豆、琵琶鱒の卵・干し海鼠(光参)・鹿のロースト・揚げたて蕗のとう。
蕗のとうは「一番におあがりになってくださいませ」とのことで春の苦みをいただく。
好物ばかり。なれずしの美味しいものを少しだけ頂くのは、酒飲みにとって最高のマリアージュ。
向付は、鯉の造り・琵琶湖の鰻の焼き霜・地元の野菜。
鯉は酢味噌でも醤油でも。鰻は好みで山葵を溶いて醤油でをおすすめ。
蒸物は、鯉の白子蒸し、香茸の餡。山葵を溶きながら熱々をいただく。嗚呼、コックリと滑らかで上質な味。

奥様と仲居さんが出入りしていたここまでと変わり、鍋になると店主と料理人さんが部屋に出入り。
七輪に炭。パチパチという音。環境や香りや音も食となります。
月鍋。冬の地野菜と。
ツキノワグマの、脂たっぷりの身との再会。
甘く溶け、口の中はべたつかない。地野菜との相性良く、旨味が残り躰が暖まる。
栄養価の高い根も美味しくいただく。
出汁ごとたっぷり食べていく。足されていく出汁。
熊と地野菜を食べきって、茸鍋。秋に収穫したものを塩漬けにして、塩抜きをして使うのだとか。
熊は赤身の塩焼きもいただく。
鍋とは違う塩で食べる熊焼肉も中々のものです。

赤ワインが飲みたいとの同行者さんに合せて1本。
◆キリカヌーン キラーマンズラン シラーズ 6000円
南オーストラリアのわずかな畑から造られる、伝統的なスタイルで醸造されるワイン。
オークの小樽で熟成、丁寧にブレンドした後フィルターをかけずにボトリング。
リッチで力強い果実味の長い余韻。食事に合わせて楽しむのが最適。
店のチェイサーは湧水。

猪鍋は出汁を、味噌出汁に。
美味しいんですけど、熊が猪に勝っちゃう。
御後は栃餅。
鍋の中でとろりとなったら食べごろ。
漬物の切り漬けが出されます。
〆は、奈良県の三輪うどん。茹であがりは乾麺かのように見えますが生麺。
水菓の金柑のシャーベットも甘すぎず、スッキリ。

ゆっくり食事して2時間半。
今日も美味しかった。
足の悪い方用に特注のテーブルと椅子を置くと人気でテーブル席を増やされたそう。
個人的には畳に座って頂く事に情緒を感じており、そちらだと嬉しいですが、テーブル席に通されちゃいますね…
帰りに一袋、女将に甘い「月の飴」をいただき、見送られて店を後に。

比良山荘の創業は1959年。
比叡山の奥の院であり回峰行の要でもある古刹・明王院と地主神社の門前、比良山系の山懐に佇む店。
比良山系に登山する人たちのための山荘としてスタート。
先代から少しずつ料理に力を入れ始め、お客様から求められるままに今のようなスタイルに。
春は山菜、初夏から夏は鮎。秋は名残の鮎と松茸の鮎松。冬は月鍋。
四季折々の山の幸をいただけるのは魅力。

THE TABELOG AWARD2018はSilverでしたが、同時にBest Regional Restaurantsを受賞
どんなに時間をかけてでも食べに訪れる価値があるお店として評価されたのは全国で二軒でした。

  • 到着

  • 入口

  • 前回と同じお部屋でした

  • 温かなドクダミ茶から

  • 八寸

  • 先ずは、揚げたて蕗のとう

  • 近江の地酒「辛々」

  • 向付

  • 蒸物

  • 鯉の白子蒸し

  • キリカヌーン 6000円(ボトル)

  • 猪熊鍋の始まり

  • 冬の地野菜と塩抜き茸

  • ツキノワグマ

  • 熊と青葱

  • 最初の鍋が煮立ちます

  • 熊の脂と葱が合うんですよね~

  • おたふく菊菜(春菊)と熊

  • 菊菜も熊と合う!

  • 熊と芹の根が入ります

  • 芹の根もいただく

  • 芹が入る、白葱も蕩ける食べごろ

  • 芹と熊も良かった…

  • 熊の赤身の塩焼き

  • 茸鍋

  • 山の茸

  • 味噌出汁が入ります

  • 猪鍋

  • 脂から溶けていきます

  • 猪と葱

  • 栃餅

  • 栃餅

  • 三輪うどん

  • 三輪うどん

  • 切り漬け

  • 金柑のシャーベット

  • 縁からの景色

  • 玄関土間の薪ストーブ

  • つららの見られた寒い日

  • 店前

2024/01/26 更新

2回目

2017/06 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

琵琶湖の若鮎と地酒に酔いしれる◆山の辺料理 比良山荘

滋賀県大津市葛川坊村町、山の辺料理 比良山荘(ひらさんそう)。
京と若狭を結ぶ鯖街道沿いの自然豊かな、滋賀県の坊村の山荘。
長閑な里山の趣きある日本家屋で、近辺の川や山で採れた地の食材を用いた山の辺料理がいただける。
春は山菜、夏は鮎、秋は松茸やきのこ、冬は熊鍋や猪。
京都の市街地から、車を走らせ小一時間かかるも足を運ぶ価値ある一軒。
宿(防音・施錠・テレビなし)であり、食事処でもある。上質な一席が叶えられる。
40席。個室あり2名~。店内禁煙、喫煙席あり。
消費税別。サービス料15%。カード可。子供不可。駐車場あり。
営業時間月11:30~14:00(L.O)、17:00~19:00(L.O)。定休、火曜(祝日の場合は営業)。

以前、冬季に月鍋をいただいて心底再訪したかった比良山荘。
本年はTHE TABELOG AWARD2017 Goldを受賞。
「行きたい」と繰り返し言ってみるものです。
突然に同志は現れ「鮎」と一声。
初夏の比良山荘へと向かうことになりました。

京都駅で待ち合わせ。やはり数人でタクシー利用するのが一番効率良さそうです。
MKの遠距離割引が入って片道10000円を切るくらい。
夏の比良山荘は緑が眩しい。
山の辺へ来ると京都市内比で気温が5℃くらい下がります。快適。
迎えられて店内へ。
この日は1階の個室。
隣の部屋では賑やかな宴席。
予約した料理は「山の辺料理・お座敷」鮎食べ(夏季) 15000円・20000円。
コースの価格はこの二つ。
内容を伺うと断然質は20000円押し。
それから、同じ価格でも「鮎尽くし」「鮎の会席」が選択出来るそうで、会席に。
おしぼりと、どくだみ茶のサービスから。
先ずは1本ビールをいただくことに。

◇キリン(一番搾り 滋賀づくり) 中瓶 800円
全国にある○○づくり。工場の場所と一致してないところは原材料がその地域なのだそうですよ。
薄張りのグラスで。
よく冷えてて美味しい。

◆夏のお料理 20000円(税サ15%別)
器も熱々な、じゅんさいの汁物から。
とろみがついていて、ゆっくりと喉から胃へと今からの食を伝えます。
・八寸
右上の陶器、子持ち鮎なれずし。鮒じゃないんですね。この発酵具合がお酒に合う。
硝子器は、ホンナ(山菜)のおひたし。
岩魚の押し寿司、手長海老(川エビ)、根曲がり竹、ホンモロコの南蛮漬け。
鯉の子。みず(山菜)のコブ…玉のような形で、みずたまと呼ばれるそうですよ。
この八寸は日本酒がすすむ。
・向付
鯉のあらい、鮎のお造り。酢味噌と醤油で。
鮎は琵琶湖の鮎。
最後に目の前で添えられた花はユキノシタ。
食べられるので生でいただきます。
・鮎
蓼酢と取り皿。一緒に出された蓋つきの陶器、中身は岩魚うるか。
ん~!これはまた日本酒がすすみますって!
漆箱に入って焼肴の登場。
箱の上蓋が目の前で開けられると白い煙が上る。
玉手箱のよう!
箱内でも焼鮎が笹の葉で薫してありました。
サイズ小さめの若鮎は、骨が気にならない。まるごと食べられます。
一人三尾。良い塩梅で良い香り。香魚、更に香りづけ。最高!
・碗
炭火が部屋に持ち込まれ、平たい土鍋を持って若い女性の料理人さん登場。
春のコースにはメインの花山椒鍋があるらしく、シーズンは終わったのですが最後にと一人一杯の量。
熊のバラ、ロースと花山椒。真竹と山ウドと天然の三つ葉。生姜の香り。砂糖と醤油の味付け。
月鍋ベースの味ですね。花山椒のピリピリ感がいい。
嗚呼!ツキノワグマがこの時期に食べられるとは思わなかった。感激!
・鰻
琵琶湖の天然鰻を酒蒸し。山葵と花山椒を炊いたものを添えて。
山葵をたっぷりのせて、ちょっとお醤油をつけて。
陶器の器も料理が冷めないように熱々で。
地物の花山椒、本日たっぷりいただいております(^^
・冷菜
夏鹿。丸茄子。白ずいき。岩茸。うすい豆。
岩茸は幻の天然高級食材ですよね。そして鹿。
京都から比良山荘にくるまでの道中、河原に親子の鹿がいるのを見ました。可愛いですよね。
思い出しつつも美味しくいただきます。自然の恵みに合掌(-人-
冷たい餡にくるまれた鹿肉。
歯切れよく臭みも無し。

鯉、鮎、熊、鰻、鹿。口福です(^^

・鮎めし
若い男性の料理人さんが土鍋を持って部屋へ。
蓋を取る。良い香り!鮎めしです。
焼鮎よりもひと型大きく、目の前で中骨を抜いて行きます。
食べられない硬さではないですが、このサイズになると食感が悪くなるようです。
鮎は一人二尾の量。おこげも美味しそう!
汁物は、鯉こく。大好きなんです。茗荷が入っててさっぱり。
香の物も。
ほうじ茶と、おしぼりも。
残った鮎めしは、おにぎりになり持ち帰りの準備が。

・デザート
山椒のアイスに道明寺(高知の米)、花山椒の砂糖で絡めたものをトッピング。
野イチゴが添えられています。酸っぱいですけど、どうぞと。

いただいた日本酒は滋賀の地酒を中心に以下。
◇辛々(吟醸) 上原酒造 1000円…竹筒を凍らせて利用。美味しかったですよ。冷たくて。
◇不老泉(山廃純米大吟醸) 上原酒造 1700円…アンティークのグラスが素敵。
◇萩乃露(純米大吟醸) 福井弥平商店 2300円
◇真澄「みやさか」(純米吟醸 生) 宮坂酒造 1400円

大満足です。
若いスタッフさんが成長されていく様も見ていて感じました。
ここまで来て良かったと思える内容。幸せ!
また月鍋の感動も味わいたく、雪の時期にも訪れたいと思います。

ここにくる道中、三千院へ立ち寄り。
新緑の季節の青い紅葉が輝くばかりに綺麗でした。
http://www.sanzenin.or.jp/

  • 緑豊かな場所です

  • 清流の流れる店前、そっと見ている狸さん…

  • どくだみ茶

  • 最初はビールで

  • キリン(一番搾り 滋賀づくり) 中瓶 800円

  • 先ずは…

  • じゅんさいの汁物

  • 八寸

  • 辛々(吟醸) 上原酒造 1000円

  • 近江の地酒、辛口吟醸

  • 酢味噌と醤油

  • 向付

  • 鯉のあらいと鮎の造り

  • 不老泉(山廃純米大吟醸) 上原酒造 1700円

  • 器の中は岩魚うるか、蓼酢

  • 焼肴

  • 一人三尾の若鮎の塩焼き

  • 頭から食べられる若鮎

  • 萩乃露(純米大吟醸) 福井弥平商店 2300円

  • 襖の絵に四季を感じる、どくだみと蛍

  • 炭火が持ち込まれ

  • 次は椀

  • 花山椒の椀

  • 琵琶湖天然鰻の酒蒸し

  • たっぷりの山葵と花山椒

  • 醤油も

  • 真澄「みやさか」(純米吟醸 生) 宮坂酒造 1400円

  • 冷菜

  • 楽しみな土鍋オープン

  • ご飯、一人二尾分の鮎

  • 鮎めし

  • 鯉こくと

  • ほうじ茶

  • 持ち帰りでと頂く

  • 鮎めしの残りを、お握りにして

  • 何本ものおしぼりとお茶

  • デザート

  • 添えられた野苺

  • お冷

  • お酒のメニュー1

  • お酒のメニュー2

  • お酒のメニュー3

  • お酒のメニュー4

  • 1階の個室

  • 板塀の向こうの鯉の池は工事されていたようでした

  • 玄関内側から

  • 玄関内に

  • 【祝】THE TABELOG AWARD2017 Gold受賞

  • お世話になりました…

  • 三千院門跡

  • 三千院 御殿門

  • 三千院 御殿門内側から

  • 紅葉の緑に包まれる。新緑の紅葉アーチ…

  • 裏紅葉

  • 志そソフト…

2017/07/30 更新

1回目

2015/02 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

山の神に感謝して、月の輪熊を食す◆滋賀大津 山の辺料理 比良山荘

滋賀県大津市葛川坊村町、山の辺料理 比良山荘(ひらさんそう)。
京と若狭を結ぶ鯖街道沿いの自然豊かな、滋賀県の坊村の山荘。
長閑な里山の趣きある日本家屋で、近辺の川や山で採れた地の食材を用いた山の辺料理がいただける。
春は山菜、夏は鮎、秋は松茸やきのこ、冬は熊鍋や猪。
京都の市街地から、車を走らせ小一時間かかるも足を運ぶ価値ある一軒。
宿(防音・施錠・テレビなし)であり、食事処でもある。上質な一席が叶えられる。
40席。個室あり2名~。店内禁煙、喫煙席あり。サービス料15%。カード可。子供不可。駐車場あり。
営業時間月11:30~14:00(L.O)、17:00~19:00(L.O)。定休、火曜(祝日の場合は営業)。

訪れてみたいお店でした。タイミングと思い切り!今じゃないと食べられない月鍋。
二の足を踏んでいたのがアクセス。
滋賀大津へ行くのに一番良さそうなのが、京都駅からタクシーだと言うのですから。
お店に伺うとMKタクシーが良さそう。
念の為にスタッドレスタイヤのタクシー予約が良いですとのこと。なるほど。
京都駅からタクシーに乗り込み、ほぼ1時間でした。
京都と滋賀の県境を超え、山手に雪景色。
今冬、このくらいの積雪を見たのは初めて。雪景色だけでもテンションアップ。
お店の前に到着。MKタクシーの長距離割引で片道6200円でした。
女将さんが出迎えてくれました。
建物に入ると土間に薪ストーブ。雪の日には炎のある暖が嬉しい。
しかも自宅の薪ストーブと同じ!親近感!

靴を脱ぎ、急な階段の二階の間へ通されます。趣ある和室。
これまた私の志向を刺激する日本船灯のストーブ。嗚呼、心地よい暖。

座の席で、どくだみ茶の一服。
温かいおしぼりと、飲物のメニューがー冊。
ビールはキリンのラガー、アサヒのスーパードライ、サントリーのモルツ。焼酎、ウイスキー、ソフトドリンク。
日本酒は地酒を含む冷酒と燗酒、ワインはシャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュほか。
ワインには熊や魚のマークが付けられており料理との相性も分かるようになってます。

料理は予約しておりましたので、準備がされ始めました。
お座敷での月鍋(冬季)です。
料金は15000円と20000円。
価格差は品数はそう違わず、質とのことでした。

◆冬のお料理、月鍋(冬季) 20000円(税サ15%別)
・先付 
・向付 
・焼肴 
・月鍋

早々に女将さんが座敷に挨拶に来てくださいました。
店は創業50年、三代目に嫁がれた女将。凛として柔和な空気、寛がせていただきますね。
先ずはビールを少々。

◆サントリー(プレミアムモルツ)小瓶 600円(税サ15%別)

先付の四角い器は宝箱のように珍味。
鮎なれ寿司などいただくと、ここが滋賀であることを実感。
向付は、鹿、鯉、岩魚の刺身と山菜。どの刺身も美味しいこと!鯉は今までで一番。
庭の池で半年泥を吐かせた鯉だとか。

この辺で、次の飲物を。迷って熱燗に。

◆燗酒 不老泉 特別純米 上原酒造 1000円(200ml・税サ15%別)
口当たりがまろやかで、こくのある近江の地酒。

焼肴は、鰻の筒焼きを二杯酢で。
骨は抜いてまた筒状の形に戻し焼いてあります。
この形状だと厚みの分、旨みがジュワッと。美味しい!

鍋の準備が始まりました。
七輪に炭。パチパチという音。嗚呼、環境や香りや音もご馳走です。
限られた時期に僅かしか獲れないという、冬眠前の月の輪熊。
評判を呼び、冬場のお品書きに加わったそうです。
猟師も分野が色々ですが、熊を仕留められる方は本当に限られ、猟犬も熊に強い交配になるのだそうです。
山奥の木の実をたっぷり摂り、脂肪を蓄えた熊肉。腕が良くなければ獲れないとか。

店主自ら説明し、作り装ってくれました。
鍋の薬味に柚子と山椒粉。
ほぼ脂の白色が大半な肉の皿。これが月の輪熊の肉です。
これくらい脂がのらなければ美味しくないのだとか。
出汁を潜らせる、すき焼き仕立て。
旨味のあるロース部分を、軽くしゃぶしゃぶ。葱や芹と一緒にシンプルに。

「美味しい!」

店主の顔を見ます。笑み。
臭みはなく、一番近い肉は鯨の上質な脂かなと思いました。
でも、鯨よりずっと食べやすい。甘く柔らかい。灰汁も出ません。深みのある味。初めて食べる食感と味。
究極のジビエです。
お出汁も美味しくて、どんどんいただいてたのですが、ちゃんと刺し湯ならぬ注し出汁が常に用意されてました。
天然の芹や、茸類も鍋で一緒にたっぷりいただきました。

次は猪。
「40年に一度のいいものが入ってます」と店主。
130kgの雌だそうです。
100kg越えは大物、しかも雄ばかりで雌は稀とか。
「その猪をもってしても、熊と戦えるかなんですけどね。」と店主。
なるほど。
肉はやはり脂が旨いのです。
食べ比べると断然、熊の勝利。

熊の手もいただきました。
なかなか入手できない高級珍味、熊の手。
塩焼きのような感じで出されました。珍しいし美味しいし幸せ。
岩魚の骨煎餅、蕗の薹の天ぷらも。

熊や猪の脂が出汁に溶け、それらを抱いたスープは最高の状態。
そこに栃餅。雑煮のような感じでいただいて。
その後は三輪うどんで鍋の〆。
月鍋、大満喫でした。
コラーゲンもたっぷり。嗚呼、お腹の中が幸せ。

食事に、切り漬け、ごはん、鯉こく。
お腹一杯なんですが、美味しくて食べてしまいました。
デザートに別腹の梅干しのアイスクリームで、さっぱり。
添えられてる葉のついた野苺が嬉しい。野の幸での〆となりました。
ゆっくり食事で2時間半。

帰りはお店にMKタクシーを手配して貰って、京都駅へと戻ります。
店主ご夫婦と給仕の仲居さんで見送りに。
毎冬、遠路はるばる通って来るお客様がいるのも納得。
自然の物なので、当たり外れはあるのかもしれないですが、この日は最高でした。
食後は心身ともに温まり、癒されました。

趣き深い日本家屋。玄関脇の小川には水車。庭園の鯉。長閑な情景。
主人や女将の行き届いた、もてなし。
大切な人と来たいと思う山荘です。
大好きなんですよね、田舎の環境。
次はテレビも鍵もない部屋に泊まって、自然に溶け込む体感をしてみたいと思いました。

戻りの途中、三千院へ立ち寄り。
http://www.sanzenin.or.jp/
駅から県をまたいでのお店訪問。プチ観光でした。

  • 比良山荘の熊肉

  • お部屋に通され先ず、どくだみ茶から

  • これからお料理が始まります

  • 先付

  • 鮎なれ寿司など

  • 一つ一つ丁寧な先付。岩魚の押し寿司は見た目も綺麗

  • プレミアムモルツ(小瓶) 600円

  • 向付

  • 鹿、鯉、岩魚、辛味大根、山葵

  • 酢味噌と醤油で

  • (燗酒)不老泉 特別純米 上原酒造

  • 200ml 1000円

  • 鰻の筒焼き

  • 二杯酢で

  • 鍋用の炭、パチパチと

  • 鍋始まります

  • 月輪熊の肉

  • これくらい白いのが良い熊肉

  • 店主自ら

  • 鍋の薬味、柚子と山椒粉

  • 出来ました

  • 熊、いただきます

  • 柚子香でいただいてみたり…

  • 鍋の注し出汁

  • 山菜や茸類も鍋でたっぷりと

  • 熊の最後は山椒でいただいて…

  • 熊の前足の焼きもの

  • 若い板さんも入れ代わり立ち代わり調理を

  • 猪肉

  • 猪です

  • 岩魚の骨煎餅、蕗の薹の天ぷら

  • 栃餅

  • 熊・猪の旨みを抱えた出汁で饂飩を

  • 三輪うどん

  • 鍋つかみは草鞋でした

  • 切り漬け

  • ご飯

  • 鯉こく

  • 梅干しのアイスクリーム

  • 最後のお茶で、今日の余韻を愉しむ

  • 客室から庭を見て

  • 庭には池

  • 冬、厳しい環境の鯉の味は清らかで

  • 客室

  • 廊下や客室、至る所に日本船灯のストーブランプ。この感じがたまりません

  • 玄関土間に我が家の薪ストーブと同じバーモンドキャスティング!

  • 入口店内から

  • 店主ご夫婦で表まで送ってくださって

  • 外観。夏は庭も愉しるのでしょうね

  • 京都駅へと戻る途中に立ち寄り

  • 三千院へ向かう道中

  • 三千院

2015/02/28 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ