2回
2023/05 訪問
愛知と岐阜 季節の表現を日本料理でいただく◆橦木町 しみず
愛知県名古屋市東区橦木町(しゅもくちょう)3-24、橦木町 しみず。
プランドール橦木1階、完全予約制の日本料理店。
2022年1月17日に開業、ほどなく予約難の人気店に。
店主の清水陽介さんは、大阪の本湖月・岐阜の」たか田八祥と名店で研鑽を積んだ料理人。
料理は旬味を活かした、おまかせコースのみ。
カウンター7席。貸切可。カード可。電子マネー不可。駐車場なし。
サービス料10%。料理撮影NG。禁煙。
営業時間18:00(一斉スタート)~22:00。定休、日曜祝日。
滞在時間3時間目安。
席を取っていただいての訪問です。
陽も長くなり18:00は、まだ明るい。美しい町並み、橦木町の閑静なエリア。
地下鉄、高岳駅徒歩10分の立地。
2年前に竣工したRC5階建てマンション、PLAN DOOL橦木の1階。
節句月。店の表の蹲(つくばい)に、菖蒲刀。
茶庭に設置される手水鉢は、マンション前とて趣がありますね。
料理の方向性を設えにて示唆され期待。
落ち着いた和の内装、白木のカウンターに6つの席。
用意された膳には、節句月なのでと菖蒲刀。
利休箸に帯。湿度を持たせた箸に紙帯までされてるのは初めて拝見したかも。
準備のタイミングなど見えない配慮が伝わってきます。
折りたたまれたテーブルナプキンの上に、本日の食材と挨拶文。
着席後すぐに時期の邪気払いにと、和歌山のじゃばらのトニック割りをショットで。
スッキリとしたノンアル。
<本日の食材>
・太白アスパラ(北海道)
・山菜
・鮎魚女(愛知)
・真子鰈(愛知)
・郡上天然雨子(岐阜)
・毛蟹(北海道)
・天然蓴菜(兵庫)
・三河天然とり貝(愛知)
・天使音マスクメロン(静岡)
・時の雫(宮崎)
・20年熟成黒味醂(愛知)
店主の挨拶で食事が始まります。
凛とした表情で朗らかな店主と美人女将。裏に若手さんが一人。
撮影は基本NGで、食材とお酒はOKとのこと。
許可頂いたものだけ撮りました。
◆おまかせコース 25000円(税込サ10%別)
手もとの杯で主人から店からの酒一献。天吹竜王 冷庭、超辛口の夏酒(天吹酒造・佐賀)。
先ずはハイボールを一杯貰って、その後は日本酒を。
料理は都度のご説明を頂けます。
<コース内容>
・先付…愛知の極フルーツトマト、北海道の太白アスパラの蒸し焼き、コシアブラ、車海老
・おしのぎ…鯛の粽、醤油替わりに大徳寺納豆、自家製からすみ
・お椀…出汁の良い香り、三河の鮎魚女、茗荷、山菜
・お造り…三河の真子鰈、肝、長崎の烏賊、岩茸、陸鹿尾菜
山葵は岐阜郡上、小付けが醤油・ちり酢・塩を好みで
江戸の器300年の柏皿で。店主が自ら洗うほど価値の高い器。
・焼物…長良川の本流で採れた天然の雨子、熱々の皿
アマゴは柔らかいので頭からどうぞと店主。花山椒の醤油漬け添え。
・強肴…揚げたての飛竜頭。中は、毛蟹、三河の天然ひじき、人参、三つ葉、山口の塩水海胆
・小鉢…信州高山の蕎麦粉を店主が手打ち、炊いた梅干し、兵庫三田の天然蓴菜
喉ごしを蓴菜が後押し、食感が心地よい。
・焚合せ…三河の天然とり貝のしゃぶしゃぶ、モミジガサ、浅蜊出汁が滋味深く甘い
・食事…炊きたて白ごはん、米は粒の大きな高山産の「いのちの壱」
三河の穴子、香の物、汁物、ほうじ茶
装われたごはんの香りに魅かれる。
オプションの鯛めし(1000円)、米は高山産の「こしひかり」
鯛茶漬け、生からすみ、粉からすみ、名古屋コーチンの卵のご用意あり。
白ごはんに、名古屋コーチンの卵かけをおかわり。オレンジ色の濃い黄身のみ鎮座、焼鮎醤油で。
鯛めしはこの日、焼白子も。
塩昆布も出していただいた記憶。
・水菓子…カルピスのシャーベット、宮崎完熟マンゴー時の雫、天使音(あまね)マスクメロン
和歌山じゃばらのサイダーゼリーをのせた涼やかな一品。
・お菓子…葛餅、20年味醂or黒みつを選択
20年味醂で。砂糖を使わず味醂の甘さだけで練り上げてあり餡は甘さひかえめ。
・おうす…茶碗が人間国宝の11代 三輪休雪など、皆で碗を鑑賞。
注文した日本酒。
・あずきバーの井村屋の日本酒、福和蔵(井村屋・三重)
三重県産五百万石100%使用の純米酒。
・三千盛 まる尾(三千盛・岐阜)
伝統復活の風味の純米吟醸酒。兵庫県産山田錦100%使用。
・鉄盛(三千盛・岐阜)
蔵7代目の名前の酒、モダン三千盛。純米大吟醸、辛口フルボディなSAKEの酒米は雄町。
各自で注文した日本酒を、猪口で分け合って。
肉が入らない懐石は、旬の物を供する本意を強く感じます。
店主のキャリア、愛知と故郷岐阜の食材、そのこだわりが十分に料理で伝わって来ました。
器は噂通り、素晴らしいものを使われていました。
好きなお酒をいただいて鯛めし入りで、37620円(税込)。
夏なら鮎、秋なら松茸など、季節の食材が楽しみな店。
価格は時期変動がおありとのこと。
店内の壁に、京都・嵯峨で作られる厄除嵯峨面の卯。
干支バカラと、食べログからの表彰も。
福岡の中洲 「松」の料理長が、店主の弟弟子。
気にされており、次に店に伺う際の話題をいただきました。
久しぶりに旧知の仲の方々と話をすることが出来「戻ってきた時間」で口福を噛みしめ。
お店、お誘い、ご同席の方々。感謝です。
入口
膳、利休箸、盃、菖蒲刀、じゃばらトニック
店から一献、天吹竜王 冷庭
食材<郡上天然雨子(アマゴ)>
凌ぎ 粽と自家製からすみ(二人分)、濡れ箸添え
食材<三河の天然とり貝、西浦の浅蜊、ホワイトアスパラ、モミジガサ、コシアブラ>
食材<郡上天然雨子、串打ち後>
(日本酒) 井村屋の福和蔵
(日本酒) 三千盛の純米大吟醸
(日本酒) 三千盛の鉄盛
食材<三河の天然とり貝、しゃぶしゃぶ前>
炊きたて白ごはん
炊きたて鯛めし
本湖月 穴見さんの薫陶を受けた店主の器コレクション
表のつくばい、皐月の菖蒲刀
入口照明
外観
残った鯛めし、おにぎりで持ち帰り
2025/12/13 更新
愛知県名古屋市東区橦木町(しゅもくちょう)3-24、橦木町 しみず。
プランドール橦木1階、完全予約制の日本料理店。
2022年(令和4年)1月17日開業、ほどなく予約難の人気店へ。
店主の清水陽介さんは、大阪 本湖月・岐阜 たか田八祥と名店で研鑽を積んだ料理人。
季節の食材を巧みに取り入れた料理は、故郷岐阜の四季を卓越した技で表現。
温かいサービスと店内の雰囲気は、訪れた客を魅了。滞在時間3時間目安。
カウンター6~7席。料理撮影NG。禁煙。カード可。電子マネー不可。駐車場なし。
おまかせコース40000円~50000円(税込サ10%別)。季節の食材によってお値段上下。
営業時間18:00(一斉スタート)。定休、日祝。
食べログアワード2025 Gold、2025 百名店。
師匠にあたる 本湖月の穴見さんは大阪のNO.1で、食べログアワードでは現在Silver。
清水さんご自身は愛知のNO.1で、食べログアワードでは現在Gold。
日本料理トップクラスの師弟。穴見さんはもとより、清水さんの快進撃は素晴らしい。
今回も、席を取っていただいての訪問です(礼
橦木町の閑静なエリア。18時はこの時期すっかり暗い。
時間に店内へ。建築家の木島徹さんが手掛けた和の空間は凛として心地良い。
カウンター席に塗盆。利休箸に帯。湿度を持たせた箸に紙帯。丁寧なお迎え。
亭主のおもてなしの心遣いを表す、湿った杉箸に帯。
箸を清め、杉の香りを楽しむ伝統的な作法も、ここまでされるところは珍しい。
折りたたまれたテーブルナプキンの上に、本日の食材と挨拶文。
写真は基本NG。飲物はOKです。
<本日の食材>
・長良川藻屑蟹 岐阜
・松茸 岐阜
・鶉 埼玉
・久絵 山口
・真名鰹 山口
・海老芋 大阪
・活け鯖 大分
・白甘鯛 徳島
・鰤 北海道
・天下富舞柿 岐阜
・蜜芋 鹿児島
垣通し茶に始まりました。
シソ科のつる性多年草で腎臓の草とも言われる薬草、垣通し。
ミントと緑茶を混ぜたような爽やかな香りとわずかな甘みがします。
店主のご挨拶。秋と冬の変わり目の食材の説明。
手もとの杯に、店からの酒一献。田酒 純米吟醸 百四拾 紅葉ラベル(西田酒造店・青森)。
華やかで秋らしく落ち着きのある味わい。食事とも相性の良いお酒。
そしてハイボールを一杯。白州ノンヴィンテージ。その後は日本酒を。
料理は、都度説明していただけます。
<コース内容>
藻屑蟹、玉〆にして。藻屑蟹の甲羅の出汁の餡かけ。
松茸、お凌ぎで。岐阜恵那の松茸を焼いて割き松茸にし煮え花と。
煮え花、米は「ゆきまんま」。岐阜県飛騨高山で栽培される「まんま農場」の特別栽培米。
北アルプスの雪解け水で育つ、白くてもっちり甘い、低アミロース米で飯蒸しのよう。
鶉、フランスのブルターニュ地方原種の国産鶉(埼玉)シャントゥ・カイユをつくねにして椀だねで。
椀には、滋賀の丸大根を昆布出汁で炊いたものと。
出汁に利用されている水は、和良川の地下水を送ってもらったものを。
九絵、お造里で。3kg後半の九絵を1週間寝かせて。剣先烏賊と。酢橘。醤油・チリ酢・塩。好みで。
真名鰹、炭火でじっくり酒盗焼きで。北海道の紅心大根と。
海老芋、強肴として。富田林のブランド高級里芋を掻き揚げに。辛子添え。
和風フライドポテトと和風マスタード。このタイミングで揚物が少し入ると嬉しい。
添えられているものが凄かった。味女泥鰌の唐揚げ。
明治天皇が絶賛した、和良(わら)の湧水で育つ地下水に住むドジョウとは思えない綺麗な淡水魚。
漁は2年に1度と制限されている希少食材。
活け鯖、辛味大根の鬼おろしと。食べる1時間前に締められたもの。口直し。
椀ものに使われた根三つ葉の「根」を天ぷらで。揚げると臭みが抜けて良いとか。牛蒡のような風味。
白甘鯛、炊き合わせで。雲子を白甘鯛で巻いて、かぶら蒸に。畑占地。滑子。
この後、食事。
炊き立ての米は、岐阜高山「いのちの壱」で、コシヒカリの約1.5倍の粒の大きさ。
鰤が添えられて。鶉ガラ出汁の葛そうめん。焙じ茶。
ご飯のお供に、牛しぐれ煮など。おかわりが進む。
天下富舞柿は、岐阜の高級柿で皇室献上品。
蜜芋は手作り生菓子の金団で。こし餡玉を芯にしそぼろ状の蜜芋で紅葉の山をイメージ。
最後に、お薄。
いただいた日本酒。
・鳳凰美田 初しぼり 純米吟醸酒 (小林酒造・栃木)
・上喜元 超辛 純米大吟醸 (酒田酒造・山形)
・田酒 純米大吟醸 山田錦 (西田酒造店・青森)
・鳳凰美田 GOLD PHOENIX 2024 純米大吟醸 愛山100% (小林酒造・栃木)
・國盛 令和七年開催全国新種鑑評会 金賞受賞限定酒 大吟醸酒 山田錦 容器番号120号 (中埜酒造・愛知)
店主と美人女将とスタッフさんがお二人。美味しく楽しく食材も学べた3時間でした。
日本文化への深い造詣と遊び心が生み出す独自の日本料理。
日本料理の王道でありながら、清水さんの感性が光る。筋が通ってる印象です。
この時期に、この地域でしか食べられないものを食する喜び。
千家十職が作る楽焼と永楽焼などの器も楽しみです。
ご馳走さま(^^