レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
1回
2008/11訪問 2008/11/23
感動しました。洋風とお蕎麦のコラボレーションは,これまでの概念がひっくり返りました
ゴマピイ様の先行レビューをお読みして,ぜひ胡々里庵さんの胡々里膳をいただきたいとかねてから思っておりました。
せいろ蕎麦に,洋風の小さなおかずが付いているとか???
どんなものかまったく想像が付きにくかったのですが,評価が高かったということで,新そばのこの時期にお邪魔してみました。
結論から言いますと,「すべてに一切の手抜きなし」「素晴らしい!」の一言でした。
胡々里膳(1680円)。
お薦めメニューで一番人気とあります。
内容は,せいろ蕎麦・揚げ出しそばがき・もずく入りとろろ・鮭と海老のマリネ・川俣シャモの肉団子ライスペーパー包み・野菜天・キノコのグラタン・デザート(手作りアイス)です。
はじめは,「お蕎麦に洋風のお総菜は合わないのでは」「お蕎麦の繊細な味が分からなくなるのでは」と思いました。
・・・しかし,その先入観は見事にひっくり返されました。
最初に登場したのは「揚げ出し蕎麦がき」。
揚げ出し仕立てのそばがきなんて珍しい,と思いますが・・・・サクサクの香ばしい衣,もったり・ねっとりとしたそばがきの食感と蕎麦の豊かな味,それに最小限の味付けの温かいタレ。
この香ばしさと優しい甘みははまりますね。
「熱々のうちにお召し上がり下さい」と言われますが,この温かさもまた高ポイントです。
程なくして登場した「胡々里膳」。
内容は前述のとおりです。
まずは,せいろのお蕎麦を・・・
・・・うん!素晴らしいお蕎麦です。
細めの十割かと思いますが,きちんとエッジが立っていて,蕎麦の香りと甘みも申し分ありません。
瑞々しく涼しげな食感,喉を通るときの清涼感も最高です。
このお蕎麦だけでも,わたくしが今までいただいたお蕎麦の中ではトップ3に入る,好みです。
さて5種類のお総菜,まずはとろろから。
えぐみや変色は一切なく,純白のとろろに綺麗な翡翠色の海藻?が入っています。
とろろ本来の甘みと,かすかに「熟していないバナナの香り」のような爽やかな芳香。
これは良いとろろです。
次に,「鮭と海老のマリネ」。
さっぱりとした味付け。蕎麦の味を壊さないように,細心の味付けです。また,鮭も海老も生臭さは一切なく,しっとりとした食感と甘みが◎。
その合間に,少しずつせいろ蕎麦もいただきます。
お蕎麦の味が分からなくなる,壊れることはないですねぇ。凄い。
「川俣シャモの肉団子・ライスペーパー包み」。
熱々の肉団子。軟骨が入っているのか,コリコリした食感が良いです。
肉自体が良質なので,芳醇なお肉の優しい味が拡がります。
こちらはもちろん,お蕎麦との相性は良い味です。
「カボチャ・山菜の天ぷら」。
カボチャの甘みの濃さは特筆ものでした。
「キノコのグラタン」。
手で成形して焼いたと思われる,器に入っています。
この器は味があって好きです。
とは言え,「蕎麦にグラタン??」と疑問でしたが・・・
まったく問題ありませんでした。
グラタン自体が既製品のベタベタした脂や安っぽいチーズ,うま味調味料まみれのものとはまったく違います。
クリームソースは臭みもなく,純な味。
牛乳とチーズ,キノコの自然な優しい味わいは,お蕎麦の味を壊しません。
デザートの手作りアイスは,バナナとヨーグルトのジェラートではないかと推測します。
さっぱりして美味しかったですが,添えられていた「イチゴ」「ブルーベリー」は,小さいのに味が濃くて「どこで作っているのかな?」と思いました。
どのお総菜も,良い素材に手をかけて作られていることが伝わってきました。
一切の手抜きや隙がない,素晴らしいお膳です。
西欧料理のシェフ出身のご主人が作られているとのことでしたが,お蕎麦も洋風のお総菜もどれも素晴らしいのひとこと。
お蕎麦のいただき方の概念がひっくり返るような,そんなお膳です。
洋風のお総菜はお蕎麦の味は壊さないどころか,引き立てる。
特に今まで,「お蕎麦だけでは物足りない・・・天ぷらなどがないとね。」という方には絶対お薦めです。お腹も心も全部満たされます。
これで1680円はかなりお得です。
と言いますか,わたくしが今までいただいた1000円台のランチの中では最高のものだと断言させていただきます。
なお,接客も二重丸です。
フロア担当の女性,とにかく笑顔が最高ですね。
それに店内は温かみのあるレトロモダン風。
お料理のイラスト入りの手書き風メニュー,眺めていると和みます。
洋風とお蕎麦のコラボレーションというアイデアと意欲。
素材への愛,お蕎麦への愛,そしてお客への愛が感じられる素晴らしいお店でした。
感動いたしました。
必ず再訪します。
ゴマピイさん,素晴らしい先行レビュー感謝いたします。
2位
1回
2010/02訪問 2010/02/15
まもなく閉店・・・出会えたことと美味しいカレーに・・・心からありがとう!!
==2010年2月レビュー==
仙台市青葉区小松島。東北薬科大近くのDELI&CAFE YAMAGUCHIさん。
カリーもお店も、手作り感があってどこかかわいくて。且つ味も抜群。種類豊富なカレーととろろんと甘いパンナコッタが大好きでした。
ほんとうにほんとうに残念なのですが・・・、平成22年2月いっぱいで閉店・・・と伺いまして。
大好きなお店でしたので、閉店前に一度・・と伺わせていただきました。
ランチの開店時刻の11時少し前から、店頭で待っているお客がいました。
開店後もお客が続々と入ってきます。
皆さん、残り少ない別れが惜しくていらしているのかなと・・・思いました。
今回の注文は、「チキンカリー・辛口」+「焼きチーズトッピング」です。
(私は「焼きカリー」というメニューが一番好きでしたが、レギュラーメニューからはなくなりまして、その代わり「焼きチーズ」というサイドメニューがトッピングが追加されました。)
鉄板にジュワジュワと焼かれた状態で登場です。
チーズのとろとろ感。
クミンシードの辛さと、トマトの酸味がビシビシきいた、カリーのルー。
ああ、今日も変わらずウマいです。
私は初めて伺ってすぐに、このルーが大好きになったのでした。
早いもので、3年も前の夏でした。
ランチセットのソフトドリンクとパンナコッタも、最後だと思いまして、注文いたしました。
今日のパンナコッタは、イチゴソースかけです。
つぶつぶ感の残ったイチゴ果実のジャムのようなソース。
甘酸っぱくて。
パンナコッタのほのかな優しい甘みが・・・・ゆっくりと口の中で溶けていきます。
ああ、芯からウマいです。癒される甘みです。
おなかがいっぱいになるのはわかっていても、頼んでよかった。
ハワイアンの流れるゆったりとした雰囲気、いつも一生懸命な奥様の接客。
もちろん、最高に美味しいカリーとパンナコッタ。
私と同じように大好きになって、ファンになってしまうお客は多かったのだと思います。
いつのまにか大人気のお店になっていました。
が、忙しいお店を切り盛りしながら、店内で二人の小さなお子様をみながら・・・というのはさぞ、大変だったかと思います。
今は、「美味しいカリーと素敵なひとときを、今までホントにありがとうございました。どうぞお元気で。」「出会いにひたすら感謝!!」
それ以外に思いつきませんでした。
思い出のお店が、またひとつ増えました。
===2008年8月レビュー===
夏になると食べたくなる,YAMAGUCHIさんのカレーです。
今回は,こちらのお店で一番辛いという「子羊肉のスパイシーカレー」(1080円)に挑戦です。
ライスはターメリックライス。スパイスや麦が炊き込まれていて,香ばしく独特の食感です。
このライスが四角いお皿の半分にてんこ盛りです(^^)
ルーは・・・・
・・・辛さランク★3つ(辛口よりも更に3段階上)に偽りはありません。
腰の入ったパンチのようなスパイスの辛さが,ビシッビシッと口内を刺激します。
うーーー,辛い!
辛い中にも,具の生トマトの酸味がみずみずしさと爽やかさを加えています。
特筆すべきは「子羊肉」です。
小さめにカットされているものの,結構たくさん入っています。
柔らかく,噛むほどに子羊肉本来の旨味・ジューシーさ・コクが感じられ,満足感が得られます。
うーん,子羊肉は美味しいし,それにビシバシ辛くて香り高いルー,ライスの香ばしさと噛みごたえ・・
これも逸品です。
YAMAGUCHIさん全メニュー中,最強(最凶?)の辛さ。
辛いカレーがお好きな方には間違いなくお薦めです。
私の中では辛さに堪えられるギリギリのラインでしたが・・・(笑)
===2007年8月レビュー===
YAMAGUCHIさんのカレー。
もうすっかり狂っています。中毒です。
2回目の来店時にいただいたのは「焼きカリー・辛口」。(1080円)。
鉄板に麦飯と,チーズが載った焼きカリーが熱々ジュワジュワでご登場と相成りました。
たっぷりチーズにクミンシードがバシバシ効いたルー。カリーの辛さとチーズのまろやかさのコンビネーション。
大変よろしいですね~(^^)
前回,いただいた「タンドリーチキンカリー」よりは若干マイルドで大人しめな印象ではありますが,キノコやチーズの甘みと風味,焼きカリーならではの閉じこめられた熱と味を楽しめます。
チーズがたっぷりのためなのか,かなりのボリューム&食べ応えなのも嬉しいです。
これもまた逸品ですなぁ~(^_^)v
3回目の訪問時には「日替わり」の「鶏肉のキーマカレー」(780円)をお願いしました。
過去2回いただいたカレーよりも,辛さは控えめな印象でして,ルーはトマトの酸味と甘みも感じました。
この「キーマカレー」のライスは真っ黄色です。サフランライスでしょうか。
なんとライスには香辛料の粒が炊き込まれていて,何とも言えない芳香を放っています。
食べやすくて旨くて,あっという間に食べ終わってしまいました。。。。
ランチタイムには+250円で「本日のパンナコッタ+ソフトドリンク」がつきます。
「パンナコッタ」は日替わりでソースが変わるのですが,私のお気に入りは「ホワイト&ブラックチョコレートソース」です。
パンナコッタは常温では溶けてしまうほどの絶妙な固さに仕上がっていまして,スプーンを入れるとふるるん,ふるるんと溶けていくのです。
もちろんお味も◎。最高で~す(*^_^*)
(H19.8 初回訪問時レビュー)
口コミやブログではかなり評判の良いこちらのお店です。
カレーのお店です。
何より,一度行った方はリピーターになるどころか,その後ヘビーローテーションで通っているようなのです。
ぜひ行かなきゃと思っていました。
場所は,東北薬科大学のすぐ近く。
より詳しい位置を説明しますと,小松島交番の向かい,99SHOPのすぐ隣です。
駐車場はお店の前に一台分と離れたところに3台分。
なお,JR東照宮駅からは徒歩11分,地下鉄台原駅からは徒歩14分とのことです。
店内は大きな椰子の木がお店の真ん中に鎮座しています。
衝立にはコーヒーの麻袋が使われ,BGMはハワイアンでしょうか。
南国ムードのゆったりとした雰囲気です。
カレーのメニューは豊富。
オリジナル(印度風と欧風のミックス・ヤマグチカレー)はチキンカリーー(880円),焼きカリー(1080円),タンドリーチキンカリー(1080円)など。
そのほかにタイカレーとして「たっぷり野菜のタイ風グリーンチキンカレー」,印度カレーとして「子羊肉のスパイシーカレー」など。
基本的に辛さは甘・中辛・辛口から選べます。(メニューによる)
私は「タンドリーチキンカリー・辛口」をお願いしました。
ランチタイムはプラス250円でドリンクとデザートをつけられますが,遅い時間だったので今回はパスしました。
こちらのお店はスパイスの香りを大切にするために,一皿一皿注文を受けてから温めるので時間がかかることがあるそうですが,今回は10分弱で登場しました。
カレーは熱々の鉄板に載った状態で供されます。
固めに炊かれた麦飯にレーズンや刻みアーモンドが載っています。
ルーにスプーンを入れて一口。
凄い!
ズドーンとした強烈なスパイスの味と香りです。
粒の残ったスパイスは少しかみごたえもあります。
とにかく鮮烈にして爽やかな,たくさんのスパイスのハーモニー。
これはウマイ!
よどんだ頭もすっきり,目は覚めて,胃腸も盛んに動き出すような気すらします。
辛口を注文しましたが,かなり辛いです,でも爽やかな辛さ。
スパイスの粒と香りと辛さと格闘しながら,食べ進みます。
タンドリーチキンもお肉たっぷり,皮はパリパリ,ルーやご飯と絡めてワシワシといただきました。
ルーに添えられた「水菜」の青々とした風味もよく合いました。
こんな凄いカレーを出すお店が仙台にあったとは。。
これに小さなオードブルも着いて1080円というのはリーズナブル過ぎて心配してしまうほど。
私見ですが,首都圏でもこちらのお味は十分,人気が出ると思うほどのハイレベルです。
ドリンクのラッシーやマンゴージュースも美味しそうでしたので次回は注文したいです。
もう,私はこちらのカレーには完全にノックアウトです。
お店はオーナーシェフの若いご夫婦二人で切り盛りされています。
奥様は小さな息子さんを抱きかかえながら,とにかく一生懸命店内で接客されています。
こんな家族的な雰囲気も,女性客が多い秘密なのかもしれません。
久々の,予想以上の大ヒット店に出会えて幸せでした。
3位
1回
2008/10訪問 2008/10/27
==2008年10月レビュー===
ずいぶん久しぶりにお邪魔しました。
今回の注文は「味噌そば」。
相変わらず素晴らしいです。
他店の味噌ラーメンよりはずっと味はあっさり目。
脂もニンニクも辛みに頼らない,スープと味噌そのものだけで勝負しています。
自家製麺の細縮れ麺はやや加水率低め,香りや風味がまた素晴らしく,この繊細な味噌スープと一緒にいただくのは至福です。
焦がしネギの香ばしさも良いアクセントになっています。
前回も書かせていただきましたが,この「味噌そば」の目玉は,なんと言ってもお肉でしょう。
軟骨付きのバラ肉だそうですが,通常のルートでは手に入りにくいお肉だそうです。
軟骨のコラーゲンのトロトロとした旨みとお肉の柔らかい繊維質の美味しさは特筆ものです。
こちらのご店主はもともとは,日本料理の料理人をされていたとのこと・・・
こちらのラーメンの,繊細で緻密な味の構成はなるほどと思います。
今回も大変美味しくいただきました。
ごちそうさまでした。
===2006年11月レビュー===
一度目の来店は、「温玉柚子つけ麺」をいただきました。
大皿に盛られた太麺と数種類の具。盛りつけが美しいです。
さっそくいただいてみると、、太麺のコシ、ゆずの香りとタレの強烈な魚だしと醤油、ものすごく深くて力強い味です。
最後にスープ割を頼みました。いっそう、スープの複雑・美味が次々に押し寄せてきます。
かなり強い味・複雑なこの味(こってりではないですが)を味わい尽くすには、空腹かつ体調の良いときがお薦めです。
気をよくして、同じ週にまた行きました。
今度は「味噌そば」。
いやあ、やられました。こんな味噌らーめん、あったのですね。スープは味噌の静かな甘みと主張しすぎない数種類の深ーい出汁。なんて良くできたミソ・スープ。中細の低加水麺ともしっかり絡みます。
そしてびっくりしたのはお肉です。見たことのない不思議なお肉なのです。トロトロのコラーゲンたっぷりの、巨大なお肉がごろんと入ってしました。すね肉か胸腺肉のような?食感。これの旨みがまた濃厚です。
うーん、旨すぎます。
ニンニクも強い動物性脂肪も、辛みも一切使っていないのに、この美味しさと印象。今までの味噌らーめんの概念がひっくりかえるような、凄いらーめんでした。
私もまだまだ勉強不足でした。参りました!
4位
1回
2011/04訪問 2011/04/07
震災後初レビュー こちらの「鴨せいろ」をまたいただけたことに感謝
==2011年4月レビュー==
震災後の初レビューです・・・・(涙)
あの震災から一ヶ月弱、ガソリン事情も回復してまいりまして・・・震災後初レビューを書けますことに感謝です。
4月上旬の平日のお昼どきに伺いましたが、元気に再開されていました♪
幸い、建物の被害も無かったとのことです。
注文はいつもの「鴨せいろ・大盛」(1350円)。
キラキラした細めのお蕎麦の甘味と香り。
超・肉厚の椎茸がごろごろと。
これまた肉厚の鴨肉もたっぷり。
重厚なつゆの味は熱々。
心も体も温まります。
震災前なら、こちらの「大盛」なんて全然楽勝でしたが、今回はお腹いっぱいになりました。(震災で胃が小さくなったかな?笑)
震災の日は、またこちらのお蕎麦が食べられる日がこんなに早く来るなんて、夢にも思っていなかった。
いろんなことに、ありがとうございましたと言わせていただきたいです。
食後、女将さんはこちらの震災の被害について気遣ってくださいました。
私はお店の方と会話するのが苦手な方なのですが、今回はホントに嬉しかったです・・・
ごちそうさまでした、ありがとうございました。
震災後の初レビュー店は、こちら「手打ち蕎麦 むらかみ」さんか、仙台駅三階の「トライアングル」さんのどちらかにしたいと思っていました。
むらかみさんは、私が食べログに参加するきっかけとなったお店、トライアングルさんは、十八年間一番たくさん行ったお店、ということで・・
(トライアングルさんは、東北総合サービスさんの公式サイトによりますと、まだ休業中とのことですが、復活したら真っ先に食べに行きたいです。)
==2008年7月レビュー===
年越し蕎麦以来7ヶ月ぶりのむらかみさん。
すっかりご無沙汰していました。
店先の暖簾の色が、葡萄茶色から爽やかな純白に変わっていました。
もちろん今回も注文は「鴨せいろ」を。
相変わらず素晴らしいです、歯ごたえのある鴨肉、太くて甘い白ネギ、ずっしりしたつけだれ。
極細のお蕎麦も繊細且つ風味と味がきわめて良好。
そば湯も最後のお楽しみ。
今日も美味しかった~!ごちそうさまでした。
接客担当の若い女性が以前と違う方になっていましたが、以前と変わらず優しくて落ち着いた接客です。安心できます。
さて、こちらむらかみさんに初めてお邪魔したのは、開店して間もない6年ほど前・・・
職場の先輩に教えられて行って以来、ずっとお邪魔させていただいています。
知る人ぞ知るお店なのか、いつ行っても空いていて、少し不安だったりもしました。
ところが、今回日曜のお昼に行ったところ、はじめはガラガラでしたが正午を越えるあたりから次々と席は埋まり、満席に。
お客は40代以上の方がほとんどですが、うるさすぎず静かすぎず雰囲気良しです。
着実に人が入るお店になりつつあるようで、私も安心しましたし嬉しいです。
===2007年10月レビュー==
やはり美味いのであります。
繊細な十割蕎麦。やや固めの細麺。瑞々しくてガラス細工みたい。
私の大好きな「鴨せいろ」は、つゆが誠に秀逸。
醤油・ダシ・かえし・鴨の脂が超・濃い口。
非常に重厚な味わいですが、鈍重さ、くどさやイヤミはないです。
このタレに繊細なお蕎麦が良く合うのです。
つゆには、ぶっとい白ネギと旨み十分の椎茸がごろりと泳いでいます。
白ネギは噛むとじゅわっと甘い汁が飛び出して来ます。やけどに注意です。
もちろん、鴨肉も美味しい。
蕎麦の香りは品良く香り、この鴨汁を付けてすする一瞬は至福(*^_^*)
一気に食べ終わってしまうのが悲しいのであります。
しかし、まだ終わりじゃない。
そば湯でこの鴨汁を割っていただくのも、次の至福(^_^)v
さらにこの鴨汁の実力を心ゆくまで楽しむことが出来るでしょう。
わたしは不思議でたまらないのです。
このお店、年末以外は、たいてい空いているということが。
そもそも私が食べログに参加したのも、こちらのようなあまり知られていなくても、素晴らしいお店をご紹介したかったからです。
いつまでも応援したいむらかみさんのレポートでした。
===2005年訪問 レビュー===
白石市というと「白石温麺」や、ラーメンマニアに支持のあるラーメンやさん「中華亭」「龍亭」などが有名ですが、こちら「手打ち蕎麦 むらかみ」もお試し下さい。
そばは細めの繊細な麺に、びしっと、どっしりとダシとうま味のきいた濃いめのつゆがよく合っています。
お薦めは「鴨せいろ」。
濃いめのつゆに、さらに鴨肉の脂と太い焦がしネギの入ったところに、細めながらもコシのあるつゆをつけていただきましょう。
繊細さと力強さのハーモニーを楽しんでください。
ただし、量は決して多くないので、男性は大盛りを頼んだ方が良いと思います。
5位
1回
2010/05訪問 2010/05/07
【2010.5.2訪問 レビュー】
秋になると土日祝日限定で営業され、美味しいはらこめしを提供してくれる海鮮大海さんです。
うろ覚えなのですが、ずっと昔、春先に通りかかった際、ほっきめしシーズン営業もされていたよな・・?
でも、もう5月だし。どうでしょう。
わたり温泉鳥の海とセットで行ってみました。
・・・おお、やっています♪
「ほっきめし900円」の看板が。
お姉さんを捕まえて注文します。
「あら汁食べ放題」なのは、秋と一緒。
でも、汁ものは「あら汁」ではなくて、「つみれ汁」でした。
汁は食べ放題ですが、つみれは一人2個まで、とのことでした。
つみれ汁をよそい終えるまもなく、ほっきめしの登場です♪
ホッキ貝はちょっと少ないかな。
貝の甘み・うまみもほどほど。
ですが、おかずについてきた「ヤナギガレイの唐揚げ」、これは旨いです。
薄い衣がさっぱり・さくさくで、臭みはなく美味しい。カレイの骨っぽさも気にならない。
また、小鉢についてきた「小女子の佃煮」、これも旨い。
これをおかずにすれば、ご飯が余ることもないですね。
そして、ご飯はほっきめしバージョンでもかなり、旨いです。
炊き加減、お米の甘み。それに、青い菜っ葉のような具が入っていますがこれがさっぱり・爽やかで春の風味。
つみれ汁は、秋のあら汁より旨いと思いました。
海老の頭をたっぷり使って出汁をとった、塩味のつみれ汁。
海老の甘みとうまみがしみます。たっぷりのお野菜もうれしい。
つい、おかわりをしてしまいました。
春のほっきめし営業は、連休中か5月8・9日の土日までのようです。
気になる方はぜひ!
荒浜は今、潮干狩りをやっています。セットでいかがでしょうか。
==2009年10月レビュー==
しつこく今年もレビューします。
土日祝限定営業の海鮮大海さんです。
天気の良い日やお客が多い日には,外に出されたテーブルではらこめしをいただくこともできます。
炭火で焼いた地物の焼き魚(アジ,かんぱち,ツボダイ,海老その他いろいろ)も売られています。
焼き魚やはらこめしを買った人は,あら汁が無料で食べ放題。
これがまた最高に美味しいのです。鮭の頭やしっぽ,中骨の良い出汁が利いています。味噌はほんのり色が付く程度,たっぷりのごぼう・にんじん・大根などの野菜。鮭の身も少し入っています。
もちろん,はらこめしも最高です。他店に比べてずっとさっぱりした味付け,半生のイクラ。しっとりとした鮭の身。
ああ,今年も美味しかったです。
こちらのお店,実ははらこめしシーズン(9-11月)以外にもほっきめしシーズン(3-5月?)も営業しているようです。春にもおじゃまして,ほっきめしもいただいてみたいです。
==2008年9月レビュー==
9月です。
宮城県南部の郷土料理「はらこめし」のシーズン到来です。
ご存じない方のために簡単に説明を。
はらこめしとは、秋鮭(生鮭)と生いくらの醤油味の炊き込みご飯です。
シーズンは9月中旬から11月下旬。
説明は以上です。
去年、初めてお邪魔して大好きになった海鮮大海さん。
今年もそろそろ営業しているかな・・・と訪問です。
やっていました。
お昼時はとっくに過ぎているのに、釣り師と思われる紳士の皆さまで店内はほぼ満席。
店頭の無料サービスのアラ汁をセルフで盛っていただきつつ、待ちます。
5分程度で登場の「はらこめし」(900円)。
うーん、去年は800円でしたが・・・残念ながらこの燃料や食料高騰のあおりを受けて値上がりしたようです。
更に、去年いただいて感動した「生海苔の酢の物」はありませんでした。
でも、相変わらずさっぱりとした味付けのご飯とイクラ。
このさっぱりした味付けとご飯の粒と食感が感じられる炊き方はやはり秀逸です。
イクラは、今日はちょっとあっさりしすぎだったかと思いましたが。
甘辛く付け焼きされた生鮭はしっとりとし、味もしみていて生臭さは全くなく・・・良いお味です。
はらこ飯でこの鮭の食感と味はなかなか他店ではないです。
全体的に、生臭さはまったくなく、あっさりとしたご飯とイクラ、それにいい味のしみた鮭の付け焼きがてんこ盛りのはらこ飯です。
宮城県南部の郷土料理とは言いつつ、味の濃くて食感も重たいはらこめしが苦手だった、宮城県の皆さま、ぜひどうぞです。
お世辞にも綺麗とは言えない店内、喫煙可、オーダーはお店の人を捕まえないとダメ、休日はディープな釣り師のお兄さま方でいっぱいというお店ですが・・
いつもなら確実にNGをだしそうなところですが、このはらこめしとアラ汁をいただけるのでしたら気になりません。
なんだかんだ言っても好きなのです(笑)
==2007.11月レビュー==
コスパ最強,味も二重丸。
今まで見落としていたこと,侮っていたことを深く後悔。。
私が大好きな郷土料理「はらこめし」のレポートです。
亘理町荒浜地区。(別名・鳥の海)
秋は「はらこめし」,冬から春にかけては「ほっきめし」で有名な,穏やかな海沿いの街です。
今回ご紹介させていただく海鮮大海さんは,はらこめしシーズンの9~11月の土・日・祝日のお昼しか営業していないという,少し珍しいお店です。
先行レビュアーの方のレビューがあまりにも美味しそうでしたし,以前から通るたびに気になっていました。
とはいえ,こちらのお店,申し訳ないのですがお世辞にも綺麗とはいえません。
観光客や食べ歩き客目当てではなく,釣り客やドライバー,工事関係者の方のための簡易食堂のような店構え。。。
やや半信半疑のまま入店です。。
折しもこの日は「荒浜大漁祭り」の日で,真向かいの漁港は賑わっていました。
こちらのお店も10時台からぽつぽつ入っています。
外から見える厨房をのぞくと,持ち帰り用の「はらこめし」作りで慌ただしそう。
私は「もう入れますか」と若い女性店員さんに聞いて,入店しました。
「入る前にあら汁,セルフでどうぞ」
とのこと。店先には大鍋にたっぷり野菜のあら汁が。
ほほう,これですね。たっぷり具の野菜を入れて持っていたら,別の女性客に「こっちの容器にはネギもありますよ。」
と教えていただきました(^^)
店内でしばし待ちます。
5分ほどで「はらこめし」(800円)が登場。
丼に盛られたはらこめし。
いくらがたっぷりでオレンジ色が何とも言えず良いですね。
鮭の身も,付け焼きのような良い色づきと照り。
ご飯の色も濃すぎない。
おお,いきなり旨そうです~(T_T)
味も良かったです。。。
まずご飯。
釜で上手に炊いていると思われます。ふっくらしていますが,余計な水分が飛んでいて,ご飯そのものの食感を味わうことができます。
味付けも最小限,生臭さはゼロ。
いくらは,熱の通し方は少な目。生に近いさらっとした食感とさっぱりした味。
鮭の身は,下味が付いているようですが濃すぎず,ホントにいい塩梅。
身の外側は醤油の香ばしさも。
ごはん・いくら・鮭のバランスがとっても良い。
そして素材そのもののを,美味しく食べさせてくれているなあと思います。
全体的にさっぱりとした味わいなのですが,物足りなさや飽きが来ないどころか,丼にたっぷりのボリュームもぺろりといけてしまいます。
あっさり,さっぱりしてるけれど,鮭・いくらの生の風味が生きていて(でも生臭くないのです)飯がどんどん進むのです。
いや~
ウマイ!。
そして,もう一つ特筆すべきは付け合わせの「海苔の酢の物」。
これは絶品です。
生海苔に三杯酢をかけただけ,なのですが。
ざっくりとした海苔の歯ごたえ,香ばしい風味。三杯酢の甘みと酸味の絶妙な均衡。
凄い!
私は「海苔の佃煮」も「酢の物」も苦手なのでどうなのかな、と思いましたが、いやいや,すんばらしい。
あら汁は、野菜たっぷりですっきりした味わいですがまずまずでした。
同じ荒浜地区の加藤屋さんは,ご飯もイクラもかなりねっとりとした濃いめの味というタイプ。これはこれで美味しいですが(これがスタンダードなタイプだと思います),海鮮大海さんのようなさっぱりとしたタイプも美味しいです。
そして何より,こちらははらこめしが800円,というのは群を抜いてコストパフォーマンスが高いです。
1000円以上のお店がほとんどですから。
こちらの営業シーズンは11月いっぱいで終わりですが,何とかもう一度行きたいです。
こちらのお店は,釣船の船主さんの経営だそうで。。
ご家族でやっているお店のようで,若い女性店員さん達は,小さなお子さまの世話をしながら働いていました。
漁師さんの大家族のような雰囲気で,またこれも良いなと思いました。
6位
1回
2008/11訪問 2008/11/05
==2008年11月レビュー==
ずいぶん久しぶりにお邪魔しました。
仙台が誇る,知る人ぞ知る全国区の超・有名店かつせいさんへ。
1時半少し前に伺いましたが,昼のお客がまとめて捌けたところだったようでした。
注文は「特ロース」「なめこ汁」「ごはん」です。
「特ロース」と「盛り合わせ(ヒレ・エビフライ)」は定食メニューはなく,単品でしか頼めないのですね。
ちなみに普通の「ロースかつ定食」「ヒレかつ定食」もあります。
「特ヒレ」も気になりますが,先輩レビュアーのご意見を聞いているとやはりここは「特ロース」で。
「特ロース」は厚みがあるためなのか,若干他メニューよりも待たされます。
今回は20分くらいで登場です。
1時半を回っていましたのでもうお腹はぺこぺこ(笑)
さくっとして軽めの香ばしい衣は相変わらず良いです。油くさくないですし,肉との一体感もしっかりあります。
そして肉。
脂身はとろりと溶けています。
ロース肉のトンカツがお好きな方には,この溶けかかった脂の甘み,豊かな香りと豚本来の味わいは堪らないでしょう。
実を言うと,私はロースの脂は苦手ですので,ほどほどに楽しませていただきました。(脂まで完食はできませんでした。ごめんなさい)
脂よりも何よりも,やはり赤身の部分のお肉です。
真っ白でさっくりとした食感。とても上品で繊細なお肉の味わい。
このお肉の良さをきちんと知り,味わい,楽しむためには「ソース」は厳禁だと私は勝手に思っています。(ソースを置いているお店の方には失礼を承知で申し上げています。ごめんなさい。)
ソースをかけるとこの繊細なお肉の味わいが台無しです。分からなくなります。
このカツには少量の醤油か塩!に限ると思います。
ただし・・・卓上に塩はないのでお店の人に交渉しないとダメですかね。私は度胸がないので,醤油で楽しんでおりました。
卓上に置いてある醤油は,薄口のようで,醤油くささがないです。
こちらの特ロースにはベストマッチングでしょう。
(ただし,かけすぎてはいけません)
この繊細なお肉の味わいは,お値段(1050円)を考えたらやはり秀逸の一言です。
ただ,個人的にはもっと脂よりも赤身肉の部分が多いと言うことなしですが。(贅沢すぎますか)
さて,「なめこ汁」ですが・・・前回は気にならなかったですが,やはり先行レビュアーの皆さんの意見に同意です。
薄いし,ダシが利いていないですね。ちょっとこれはいただけない・・・・と思います。せめてもう少しダシが欲しいところです。
ただし,ごはんはこの時期,新米なのかふっくら・つやつや・ご飯の香りと甘みが素晴らしく,どんどん進んでしまいました。
初回訪問の時ほどの感動は正直なかったのとナメコ汁の味・・・で★は4つとさせていただきますが,やはりお値段を考えたら素晴らしいカツです。
そしてごはんも。
やはり,まじめで良心的な,仙台が誇れるお店であることは間違いないでしょう。
余談ですが,一度,ビールと一緒にこの特ロース,いただいてみたいですね~。
==2006年10月レビュー==
先輩レビュアーの皆様が絶賛されているお店、ということで行かなくては、と思っていました。
結論から言うと、もっと早く行けば良かった!です。
今回は「特ロース」と「ごはん」「なめこ汁」を注文しました。
皆さまのおっしゃるとおり、お肉の味が格別です。
肉質は程良い歯ごたえに、肉汁がジューシーで、噛みしめるほどに味わい深いです。くさみや癖はいっさいなく、ただただお肉の純粋な美味しさがぎゅっと詰まっています。
そして、特筆すべきは脂身の味です。
脂が甘い。
私は今までロースかつの脂身は苦手で残していましたが、こちらは脂身も美味しいです。少しももたれず、サラサラと口の中で溶けていくのです。
うーん、実に素晴らしいトンカツ。
このお値段でこんな美味しいトンカツをいただけるとは、なんて素敵なのでしょう。
次回は、「特ヒレ」!
追伸
店主ご夫妻の、優しく穏やかな雰囲気も良いですね。
7位
1回
2012/09訪問 2012/09/22
【再訪】ずっと変わらず美味しい。いつまでもいただけることを願って
【2012年9月 再訪】
久しぶりに、九月三連休最終日に、南相馬市原町区の「ゆーから」さんへと参りました。
思いっきりお腹を空かせて、少し早めの11時ちょっと過ぎに原町へ到着です。
常磐道が、相馬から原町まで開通していました。2013/1まで無料供用されているとのことでした。
震災と原発事故さえなければ、もっと広い範囲で開通が進んでいただろうも思いますが、一歩前進していたことは素直に嬉しいですね。
今回の注文は・・・「正油・チャーシューメン・ぺーぱん仕様(味濃いめ・麺固め)」です。
震災前よりも、スープの臭みや癖はまったくと言っていいくらい取れて・・・マイルドになりました、が。より奥深い、調和の取れた味わいに進化したと思います。あるようで、なかなかない、しょっぱさ・こく・まろやかさ・力強さのバランスが絶妙の、醤油とんこつスープです。
チャーシューはてんこ盛り、臭みはなくしっとりとした食感が好きですね。
麺は、低加水タイプですが、ゴキゴキしておらず、スープとの絡みもよくて素直に美味しい。
今日は、普通盛りでもかなりのボリュームに感じてしまい、完食までちょっと大変でした。
大変満足です。今日も美味しくいただきました。
もっと寒くなったら、私が震災前にお気に入りだったメニュー「野菜味噌チャーシューメン」をいただきに、またお邪魔したいと思います。
今回の訪問は、開店時刻まもなくでしたが、先客は何組か。この日はまずまずお客は入っていました。
日によっては空席も目立つとのこと・・・・・震災後も南相馬で頑張っているこちらは、絶対に応援したいですね。繁盛を願っています。
私がこちらのお店に初めてお邪魔してから、もう10年近くになります。
いつまでも、この地で美味しい旭川ラーメンを提供していっていただければ、と心から願います。
【2011年06月 再訪 震災後レビュー】
「再訪】祝・営業再開!!このラーメンをまたいただけることに感謝(涙)」
南相馬市原町区にある旭川ラーメンのお店「ゆーから」さん。
震災後は一時、お店のある地区は「屋内避難地域」に指定され、住民の皆さんの多くは市の用意したバスで県外の避難所へ連れられて・・・避難所での生活を余儀なくされていたとのことです。
屋内避難地域が解除された直後に実は一度伺いましたが、営業していませんでした。(原ノ町でも内陸部なので津波の被害はありませんでした)
電話も取り外されたままで・・・
もう、こちらの濃厚で美味しい旭川ラーメンをいただくことは叶わないのか・・・と悲しい気持ちでいました。
私が最後にこちらにおうかがいしたのは、昨年度の年末です。あのときにはこんなことになるなんて夢にも思っていなかったのに・・・・
ところが、です。
原ノ町に住む知人が「ゆーからさん、どうも昼だけ営業しているようだ」とメールが来ました。
なんと!久しぶりの嬉しいニュースです。さっそくお邪魔して参りました。
真っ黄色い看板、中の電気が煌々と付いています。嬉しい~(涙)
さて何をいただきましょうか。
最近は、「野菜味噌チャーシューメン」ばかり頼んでいたのですが・・・
やはり、復活第一弾ですから、スタンダードなメニューを。
正油・ぺーぱん仕様が良いでしょう。でもこちらの薄めのモモチャーシューは美味しいんですよね。せっかくなのでチャーシューメンにいたしました。
薄めチャーシューが丼を覆っています。そして濃い醤油色に背脂が浮いていて・・・うーん、これですよ♪
さっそくいただきます。
濃厚だけれどキレとコクのある旭川ラーメンの醤油スープ。濃厚でもまとわりつくようなしつこくなく、絶妙です。
震災前よりは若干、ライトでおとなしめかな?とも感じましたが、この味はよそではいただけません。うんまいです。
麺は震災後ということなのか、以前と違って加水率高めの麺でしたが、十分美味しいです。
チャーシューは相変わらず美味です。脂身の少ないモモ肉、固くなくてジューシー。
半熟具合がグッドな煮卵、味付けはライトでスープと合っています。
うーん、美味しかったです!またいただくことができて幸せです。
原町は、現在「緊急時避難準備地域」に指定されていて、様々な不便を強いられています。
たとえば、スーパー、ドラッグストアなどのお店は毎日開いている訳ではないようです。
(セブンイレブンのみ、通常通りの営業中です)
学校もまだ再開しておらず(子ども達はスクールバスで区域外に通学しているとのこと)、会社や工場もやっていないところが多いとか・・・
そのような中でのラーメン店の営業は想像以上に大変かと思います。仕入れなども今まで通りには行かないでしょう。
お店の営業再開を決めた女将さんに、心より敬意を表させていただきたいです。
これからも定期的にお邪魔したいと思います。心より応援いたします。
ファンの皆さんや、お仕事などでお近くに行かれる方、ぜひ!
★現在は、昼のみの営業とのことです。
===2008年6月レビュー===
2008年4月に続き、今年度2度目の訪問です。
夏メニューの「つけめん」が食べたくなりました。(つけめんは、以前に食べたことがあります)
こちらゆーからさんは、麺は旭川風の低加水麺「かた麺」と、ツルツルした「ツル麺」の2種類があります、
麺は旭川風の「かた麺」のつけめんをお願いしました。
・・・注文はしてから、「かた麺は失敗だったかな」と思いましたが・・・
心配無用でした。
「つけめん(かた麺)」。
低加水麺なので水っぽくなく、伸びにくい麺。
適度に固めで、かすかにぼそりとした食感。つけだれとの絡みもバッチリです。
つけだれは、今時の味とは少し違います。
酸味が印象的。酢の酸味のほかに、柚子の香りと酸味も。
それに醤油のしょっぱさ、かすかな甘みと醤油とダシの香り。
酸っぱさと醤油の風味が前面に出ている印象で、今時に多い「ダシ」「脂」が激しく主張するタイプと異なります。
この漬けだれですと、「麺が主役」です。
麺の美味しさを引き出し、麺本来の特長を味わってもらうための味。
具のメンマ、チャーシュー、煮玉子も控えめな味付けながら、固さや切り口の食感、柔らかさはどれをとっても適切です。
つけだれは酸味が結構強いので、おそらく好みが分かれるタイプの味だとは思いますが、この旭川風の中華麺を、美味しいつけめんに仕上げた力作だと思います。
食べ終えたタイミングを見計らい、「スープ割はいかがですか」と声をかけてくださったのも嬉しいです。
つけめんの「スープ割り」のサービスは、あるお店とないお店があります。頼んでも良いか迷うことが多いですので。
===2007年12月レビュー===
2007年のラーメン納めはこちらにいたしました。
寒い日にいただく旭川ラーメンは格別です。
今回は初めて「野菜チャーシューメン・味噌」(950円)に挑戦しました。
いつもは「醤油・ぺーぱん仕様(味濃いめ・麺固め)」なのですが。。
味噌を頼むのも初めてです。
登場した「野菜チャーシューメン・味噌」。
柔らかくてジューシーなもも肉チャーシューがてんこ盛りです。
もやし・キャベツなどの野菜もたっぷり。なかなかすごいボリュームです。
初めて味わう味噌スープですが。。
・・醤油とはまったく違いますが,これもまたウマイ!
やや甘めでちょっとだけピリ辛。
最近ありがちな,「脂」「辛みそ」「ニンニク」でビリビリするタイプではありません。
昔いただいた北海道ラーメンの味わいに近いです。
味噌だれそのものと,スープの出汁(豚骨と鶏ガラをがんがん炊いたもの)の味わいが生きています。
これに炒め野菜の甘みと,チャーシューの肉の旨味,それに真っ黄色な縮れ麺が絡まりまして。。。
・・・・至福です(*^_^*)
久々に
「ああ,美味しかった」
と理屈抜きで笑顔になってしまいました。
ゴテゴテした味ではなくても,ものすごく美味しいです。
それは,ゆーからさんのスープづくりがしっかりしているのと,麺そのものも良質,かつスープとの相性が良いからでしょう。
がつんとした強烈なインパクトの「醤油」に対して,「味噌」はややマイルドで優しいです。
味の方向性は違いますが,どちらも本気で美味しい,素晴らしいラーメンです。
次に行くときは「醤油」「味噌」どちらにしようか迷ってしまいそうです。
===2006年2月レビュー===
本格的な旭川ラーメンを堪能できる、東北では稀少なお店です。
修業先は、旭川市天金の弟子の横浜市にあるぺーぱんというお店とのこと。
(つまり,天金の孫弟子ということになります)
ラーメンは「醤油・ぺーぱん」が一番旭川ラーメンらしいといいますか,こちらの特長を楽しむことができます。
「醤油・ぺーぱん」は濃厚などろっとしたスープに、太めで固い縮れ麺がよくからみます。
ダシはトンコツベースらしいですが、お薦めは骨太なスープに合うのは「ぺーぱん」仕様。味・脂濃いめ、麺固めの通好み。
理屈は不要です。はまる人は、絶対に病みつきになります。
8位
1回
2008/01訪問 2008/01/14
===2008年1月レビュー===
2年ぶりにお邪魔しました。
あっさりした醤油味(塩味もあり)に鯛ダシのスープ。。。
何よりもご店主夫妻の、ラーメンとお客への愛にあふれたまなざし、ラーメンのお味。。
宮城から宇都宮までは遠いのでなかなか伺えないのですが、先行レビュアーの方がおっしゃっているとおり、私にとっても「優しさと懐かしさ」を強く感じられる場所となっています。
今回お願いしたのは「鯛七味香りネギらーめん・チャーシュー2枚入」(850円)
・・・ネギがてんこ盛りですねぇ。
「那須の白ネギ使用」「柔らかくて甘いです」とのこと。
確かに。てんこ盛りのネギを目の前にして少しひるみましたが(笑)、口にしてみると、ネギ特有の青臭さや辛みはほとんど感じず、甘みがはじめにきます。
食感は確かに柔らかくて食べやすいです。でもふにゃふにゃというわけではなく、適度なシャキシャキ感も両立しているのが驚きです。
麺は極細縮れ。
これがかなりのボリューム感です。
鯛ダシのあっさりしつつ深みのある上品なスープを絡めて、ズルズル、ハムハム、ワシワシと飽きずに食べ続けてしまいます。
チャーシューがまた面白いです。
かなり分厚いです。(1.5㎝くらい?)
でもさくっとかみ切れます。ロース肉とのこと。
切り口の断面はピンクかかった白。断面にはタレはしみておらず、さっぱりしていて、肉そのものの味を楽しめます。
あっさり・さっぱりでどこか懐かしい味なのですが、個性的でもあります。よそでは見られないスープ・チャーシュー・ネギです。
かなりのボリュームなのに、一気にいただいてしまいました。ごちそうさまでした。
店内の内装は昔の喫茶店のようです。
前回もありましたが、レジのところには真鯛がデーンと横たわっています。
「鳥取は境港の一夜干しの鯛です」とありました。。。
また宇都宮に行ったらぜひ伺いたいです。いつまでも地元の方々に愛され、続いていってほしいと願っています。
追伸
店内禁煙です。
駐車場は、平日は近隣のコインパークを。
土日は宇都宮市役所の駐車場が無料で利用できます。
===2006年2月レビュー===
鯛だしのスープ、美味しいです。ラーメンのスープに鯛は珍しいと思いましたが、違和感は全然感じません。甘みも感じられる細縮れ麺との相性もバッチリ。丁寧に作られているラーメンだなあという印象です。店主さんご夫婦の温かい接客も好感が持てます。いつまでも地元に愛されるお店なんだろうなと思いました。
9位
1回
2010/10訪問 2010/10/28
==2010年10月レビュー==
9月上旬までの34℃の暑さはどこへやら・・・
あれから二ヶ月も経っていないにもかかわらず、霜降の今日は12月並の寒さです。
木枯らしも吹くこんな日は、うどんが恋しくなります。
ほっとする素朴な、でも本格的なうどんを食べさせてくれる「うどんの青山(せいざん)」さんへとお邪魔いたしました。
お店の詳しい場所は、JR東北新幹線・白石蔵王駅近くの近代的なホール「ホワイトキューブ」の裏手です。
私は今回、お腹がすいていたこともあり「カレー南蛮」を注文しました。
「カレー南蛮」。
片栗粉でとろみをつけたと思われる、辛口のカレーがどんぶりを覆っています。
付いてきたれんげ(?)でカレーをすくっていただきます。
結構結構、辛いです。
インドカレーの辛さとは違うのですが、結構来ます。
長くて太い、表面は優しく柔らかいながらも、コシもある麺も少しずついただいているうちに・・・
どんぶりの下の方にありました、うどんのスープとカレー餡が混ざり合いまして・・・少しずつ、何とも言えない良い風味に変化していきます。
うどんスープのかつお・昆布だしの旨みと、カレーのおいしさが合わさりまして・・旨いです(^o^)
具の豚バラ肉は、臭みはなく、カレーうどんに華を添えています。
太い青ネギの青臭さとしゃっきり・少しねっとりした歯ごたえも、カレーうどんにはベストマッチングですね。
ああ、美味しかった!
体も心も温まりました。ごちそうさまでした。
(追伸)
さて、こちらのメニューにはもう一品カレーうどんがあります。
「特製カレーうどん」と言います。
こちらは、ゆであがったほかほかのうどん麺を皿に盛り、サイドメニューの「特製カレーライス」の「ルー」をかけたお料理です。
カレーライスのライスがうどんになったものです。
こちらの「特製カレーライス」は、「甘み」と「腰の入ったパンチの強い辛味」が共存した、具の少ない硬派なカレーです。
ライスといただく方が私は好きです。
個人的には、いわゆる、醤油味で出汁のきいた、うどんの和風スープとカレーのコラボが楽しめる「カレーうどん」を食べたい方は、「カレー南蛮」の方を強くお薦めいたします。
===2008年8月レビュー===
とても久しぶりにお邪魔しました。
相変わらずピカピカの木の香りのする店内。靴を脱いであがります。
全席,木の床に座布団と低いテーブルが配置された小上がりのような座席です。
(お年を召した方,膝が悪い方には少し辛いかも)
さて今回の注文は「鴨なんざるうどん」(800円)と「特製ミニカレーライス」(400円)です。
あまり待たずに登場した「鴨なんざるうどん」。
実は,こちらで冷たいうどんをいただくのは今回が初めてです。
とは言え,こちらのうどんそのものの味と食感を楽しむには「冷たいうどん」の方が絶対に良いと気づきました。
ざるうどんに,付け汁が鴨汁です。
真っ白で少し太めのうどんは,讃岐風とは違う味・食感ですが,表面のなめらかさ・つるつる感・みずみずしさは特筆ものです。
また弾力や絶妙な柔らかさも両立しています。
このなめらかなつるつる感は,やみつきになります。
もちろん,小麦の味もしっかり感じられます。
付けだれも美味しいです。
甘辛く,鴨の脂のコク,節系の香りと旨味,かすかな渋み。かえしやみりんの甘みとコク。
薄切りで入っている鴨肉も味がしみています。
誰でも美味しくいただけそうな味に程良くまとまっています。
食後の「うどん湯」は出されませんが,あるともっと良いと思います。
もっともしょっぱい味が苦手でなければ,そのまま飲んでもいけます。
うどんそのものはツルツル感と親水性が高いので,付け汁との絡みは少し劣りますが,それでも理屈抜きで美味しいうどんと鴨汁です。
次々に手が伸びてしまいます。あっという間に食べ終わりますので大食いさんには「大盛り」がお薦めです。
もう一つお気に入りのメニューがあります。
「特製カレーライス」(800円)です。
今回はそのミニタイプの「特製ミニカレーライス」(400円)を頼みました。
(ちなみに「特製」が付かない「ミニカレーライス」(300円)はボンカレーのような味です)
トマトの酸味と甘みが始めにやってきて,次にスパイスのスーッとした辛さが舌から喉を刺激します。
具の牛肉と野菜はルーに溶けて原型をとどめていません。
酸味とコク,辛さがほどほどでなかなか美味しいです。
仙台市泉区のみにまむさんの「ハードカレー」に近いかと思います。
ただ,「ミニ」はレギュラーの半分も量がないようにも思えます。お値段400円は高いかなと思います。
ま,それでも美味しいは美味しいですし,「鴨なんざるうどん」と「ミニカレーライス」で異なる味のお料理を二ついただけて,美味しくて満腹です。
食べ終わった後大満足でした。
県南エリアはうどん屋さんは少ないですが,朝陽亭さんなき今,これから頻繁に行きたいなあと思うお店になりました。
追伸
うどん以外にも「麦切り」や「蕎麦」もあります。
また「天丼」などのご飯ものもあります。
===2006年2月レビュー===
白石蔵王駅そば、ホワイトキューブ裏手にあるお店です。2005年に新店舗に移転・リニューアルオープンしました。木のかおりのする、くつろげる雰囲気のお店。
うどんは、麺が最初柔らかすぎないかな?と思いますが噛んでみると、コシもあって丁寧に作られていることを実感。スープはダシのうま味と醤油のうまさが絶妙に調和しています。
うどんのお店ですが、蕎麦や麦切りもあります。また、「特製カレーライス」がこれがまたとても美味です。
10位
1回
2012/09訪問 2012/09/30
【2012年9月レビュー】
今年の九月は本当に暑かったですね。三週目まで真夏の暑さがずっと続いていました。
暑さがいったん落ち着き・・・台風の接近によって、再び暑さがぶり返した週末・・・・久しぶりの暑い日にはと、
・・・ふと、山形蔵王の温泉とばんこう花さんのカレーも良いなあと思い立ちました。
早朝・休日の職場で、たまっていた仕事を片付けましたら・・・高速に乗ってそのまま山形へ♪
ばんこう花さんの開店時刻の正午ちょうどくらい到着です☆
ちょうど、開店するところでグッドタイミングでした。
最近、ご訪問されたレビュアーさんのレビューをお読みして惹かれた・・・「ポークカレー」を、今回はお願いしました。
「ポークカレー」は、辛さを「弱」「強」「激」の三段階から選べます。
・・・・私は、激辛ものは苦手です、ので「強」にいたしました。
10分くらいで登場です(^^)
・・・・ぱっと見た目、本当に何の変哲もない、家庭で作ったカレーそのものですね。
黄色い目のルー、大きめのニンジンとジャガイモがごろんと。それに、ほどよい大きさの豚モモ肉がコロコロ。
スプーンを入れて、さっそくいただきます。
さらっとしたルー。とろみは思っていたよりも少ないですが、ふっくらつやつやした、美味しい白ご飯との絡みは良いです。
そして。うーーん、野菜の酸味と甘味、スパイスの辛味、スープのうまみが・・・・なんとも素晴らしい調和です!!!
辛さが円い、のです。ぱっと、旨さと辛さが来て、すーーーっと消えていく。ベタベタした後味が、ない。
一見、なんてことのないカレーのようでいて・・・上手く表現できないのですが・・・
素朴でごてごてした飾り気や奇抜さはまったくないのですが、至極、端正というかまっとうな、と言いますか。
市販のルーやレトルト、チェーン店のカレーにありがちな、あの、嫌ったらしい脂くささや、とがった塩気、うまみ調味料のわざとらしい風味の、どれもみじんも感じさせません。
こりゃ、文句なし、理屈抜きでうまい!!!それに、私の好みストライクゾーンど真ん中、です。
固さや火の通りがドンピシャリ、のニンジン、これも甘くてちょっとニンジンらしい苦みもほんのりあって好きですねぇ。
豚肉と、ジャガイモも○。
宮城県名取市の「楽天ハンモック」さんのような香辛料バシバシ、スパイシーなカレー、がお好きな方、荻窪の「トマト」さんのような複雑系なカレーがお好きな方は、「チキンカレー」の方が好みかと思います。
ですが、私はこちらの「ポークカレー」は、「カレーライス」というお料理の理想型に近いかも、と個人的に感じています。
飾らなくとも、派手さはなくとも、高級食材でなくとも。・・・素材や調理がきちんとしている。スパイスや調味料の配合もおそらく、研究しつくされている。
素晴らしいと思います。
音楽でたとえて言うと・・・モーツァルト、です。
いやあ、本当に素晴らしいカレーライス、大変美味しくいただき、幸せになれました。ごちそうさまでした。
追伸
サイドメニューの「キャベツサラダ」(100円)、こちらもぜひお薦めです。酸味のきいたさっぱりしたドレッシングにキャベツの千切りと、素っ気ない感じなのですが・・・こちらのカレーにはピッタリです。良い箸休め、舌をリフレッシュさせてくれます。
追伸2
こちらのご主人、寡黙な感じなのですが・・・醸す雰囲気が木訥でも優しげで、とても好きです☆
【2008年8月 初回訪問時レビュー「念願の、山形のカレー名店へ」】
やっと参りました、山形のカレーの名店ばんこう花さんへ。
先輩レビュアー方も絶賛、「常連さん多し」、夜は「本格的な日本酒のお店」という営業形態・・・
(山梨県富士吉田市のイトリキ、糸力さんを連想させます)
敷居が高そう・・と思いこみ、なかなか行かずにいましたが。
行ってみたら、案外大丈夫、どころか個人的にはお気に入りのお店になりました。
開店は正午だと言います。定休は日曜。
外観は、地方都市の普通の飲食店です。蔵の造りにはなっていますが・・・
古びた「カレー」の看板。
前情報がないとなかなか入ろうとは思わなかったでしょう。
とはいえ、「チキンカレーあります」の看板が!
「チキンカレー」は、先輩レビュアーの朱胡さんのレポートによりますと、いつもあるわけではないとのことです・・・
今回は初訪問ですが、なんともラッキーでした。
注文はもちろん「チキンカレー」(900円)それと、辛さの箸休めのために「キャベツサラダ」(100円)にいたしました。
ただし、この「チキンカレー」、辛さは選べません。
ちなみに辛さのレベルは「弱」「強」「激」「滅」。
チキンカレーは一番辛いレベル「滅」のみだそうで・・
私は「激辛」は苦手ですが、まあ出たとこ勝負です。(^^;)
カウンターの向こうではご店主さんがカレー鍋の前に立って調理されています。
店内は日本酒の瓶がずらりと並び・・薄暗いです。
少し一見さんは戸惑うかもしれません。
BGMは、洋楽やクラシック、イージーリスニング系のインストルメンタル。個人的には好きですね。
登場した「チキンカレー」(900円)と「キャベツサラダ」(100円)。
スプーンを入れて一口。
辛さは思ったほどでもありませんね。スプーンをどんどん入れて食べ進みます。
一見、無愛想そうなご店主さんですが、心配そうに
「辛さは大丈夫?」
と声をかけてくださいました。
私は「全然、大丈夫です。」と応えました。
「辛いの苦手な人は、水を飲まない方が良いからね、よけい辛くなるから」
先行レビュー通りだ、そうなんだ、と思いつつ
じわじわと辛さがやってきました。
我慢できないほどではないですが、結構な辛さです。
最初はほのかな、嫌みでない自然な甘みが印象に来るのですが、後からじわー、ずしーっとした辛さが追いかけてきます。
辛さに、額にだらだら汗をかき・・・水を飲みたい誘惑と戦いつつ、スプーンを動かし進めます。辛さを中和したいときは、別に注文した小皿にてんこもりの「キャベツサラダ」を、ワシワシといただいて・・
・・・これは確かにウマイカレーです。
ルーは、果物や野菜、スパイスをたくさん煮込んだと思われる、サラサラ+少しピューレ状。
インド風とも欧風ともつかない、甘さとマイルドさと、スパイスの辛さと香りのびしびし感が両立しています。
味の方向性や特徴として、私の中で一番近いのは、宮城の楽天ハンモックですが、ばんこう花さんはもっとルーはピューレ状で、粘度・密度は濃いめ。
具のチキンは、骨付きチューリップ肉が3つ。このルーには合っていると思いますし、良いおかずになっています。
たっぷりめのライスには、干しぶどうが散らされています。良い甘さのアクセント、辛さの中和剤になっていました。
純粋なインド風のような「独特の癖のある香り」「抜けるようなスパイスの香り」ではないのですが、甘みとマイルドさと、それに相反するような、ストレートな辛さ、香ばしさと旨味が後からやってきまして・・・
スパイスもその他の素材の味も複雑でハイレベルなお味で、かつケンカしていない、一体化した美味しさ。
いやあ、ホントに美味しいカレーでした。
近所にこちらのお店があったら、「昼はカレー」「夜は日本酒」で入り浸りたくたりますね。きっと。
次回は、レギュラーメニューの「ポークカレー」を辛さ「激」でいただきたいです。
今年も美味しいお店・面白いお店・地域の食文化を感じさせるにたくさん出会えました。
食べログに参加していなければ、知り得なかった良いお店が、たくさんありました。
また、レビュアーの皆さんとのコメントやメッセージでの交流は何よりも楽しいものでした。
心より感謝いたしております。
私が「ベストレストラン2008」に選ばせていただいたお店ですが。
「お一人様で休日ランチ」、が何より楽しみの私には「気取らない居心地の良さ」「気を遣わせないホスピタリティ」をまず第一の基準としました。
「いつ行っても歓迎されるお店」は嬉しいですからね。
そして、もちろん、「味」と「個性」です。
いわゆる高級なお店は一つもありませんが(笑)、いつ・どなたが行かれても、普段着で美味しくほっとできるお店ばかりです。
参考にしていただける方がいらっしゃれば、幸いの極みです。
なお、2007年12月訪問で残念ながら今回のランキングに入れられなかったのですが、ぜひランキングに入れたかったお店が二つあります。
一つめは、仙台市青葉区の『都留野』さん。牛タンのタタキと焼きは絶品のひとことです。
二つ目は、香川県まんのう町の『谷川米穀店』さんです。讃岐うどんのお店ではその立地・ディープな雰囲気・そしてうどんの味全てが抜きんでて好きです。
2009年も、皆さまもわたくしも健康な身体で、楽しい食べ歩きが出来ますことを心より祈念いたしまして、結びます。
トトロ中拝