レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
1回
2009/07訪問 2009/08/02
私はフェリーで北海道に上陸し,苫小牧から帯広,釧路へとフラフラと旅していました。
今回の北海道行きで当初,一番の目玉に考えていたのは釧路市は和商市場の勝手丼を朝,いただくことでした。
ところが・・・旅先のホテルのパソコンレンタルサービスを利用し,食べログ北海道版をじっくりチェックしていますと・・
こちら鮭番屋さんの評価とレビュー内容がとても素晴らしいです。
何より,北海道や全国を旅されていて大変濃密なレビューをupされていますdod1972様が文句なしの高評価をつけていらっしゃいます!
これは絶対に良いぞ,と期待をふくらましつつおじゃまさせていただきました。
とにかく,先行レビューでありましたいくら丼は絶対にいただくぞ,と決意しました。
朝と昼のみの営業とのこと,朝8時に突撃しました。
平日の朝とあり,お客は私以外にはいませんでした。
テント張りの店内で食事をいただくのですが,最初に入る入り口はそちらではなく,お魚を売っているお店入り口から入ります。
最初,そのシステムが分からなかったのですが。
はじめに,お魚を売っているところで自分の食べたい(炭火で焼いてもらう)海鮮ネタを選んで,最後にいくら丼とか海鮮丼を頼んで,テント内の席に着いて待つ,というシステムです。
選べる海鮮ネタはホントにたくさんありまして,迷ってしまいます。
サンマのぬか漬け,各種干物,活ホタテ,生牡蠣,鮭ハラミetc・・・
今回は朝だしそんなに入るかなあと思いつつ,鮭ハラミと活ホタテを選びました。
若い男性店員さんが,「ホタテは殻からお剥きします」と声をかけてくださいまして,手早くさっと殻から身を外してくださいました。
選んだネタはトレーに載せて席まで運びます。
テントの手前のところで,「いくら丼もお願いします」と声をかけたのち,テント内の案内された席に着きます。
すでに炭がおこされて真っ赤にくすぶっています。
私一人のために,炭をおこしていただいて何となく恐縮してしまいます(^_^;)
気っぷのいい,気さくなお母さんが炭火の番をして,焼いてくださいます。
焼きながらも,旅の話を。
釧路湿原の見所(釧路市から至近の展望台よりも,細岡展望台の方が良いとのこと),釧路市内外の交通取り締まり情報(一時停止違反,スピードの取り締まり)やなど・・楽しい話満載です。
さて,10~15分ほどで焼き上がります。
じゅわじゅわホタテからは汁がしたたり,鮭からは油がしみ出しています(^^)
さっそくいただきます。
まず,ホタテ。
醤油をちょろりとやって・・
うーん,ジューシーな汁がたっぷりで,身も厚くて甘みも濃厚,柔らかくて美味しいです。
新鮮で質も良いホタテですねぇ。
次に,鮭のハラミ。
こりゃ,ウマイ!!!!
ちょいスモーキーな鮭ハラミ。
個人的にスモークサーモンは苦手なのですが,ちょっとだけスモーキーな燻された香りと風味がいけますねぇ。しっとりと身は柔らかく,鮭の良質な油がじゅわーっとしみ出して口の中いっぱいに広がります。生臭さはゼロ,鮭の風味と旨味がとにかく濃いです。
これをいただいた後では,普通の焼き鮭が薄っぺらい味に感じてしまいますね。
そして,真打ちのいくら丼(850円)。
何て安いんでしょう。
さっそくかき込みます。
うーん,この食感!
ふわ,ぷち,つるり・ころり。
のち・・ぷちっ,じゅわーっと弾けて・・
生臭みや癖のない良質ないくらの旨味が爆発します!
不味いイクラとは何もかも雲泥の差です。
×なイクラ(通称・ピンポンイクラ)は,やたら皮が固くて「ふわ」も「つるり・ころり」もなくて「ぶちっ」で終了ですが,こちらのは数段階の心地よい食感ののち,旨味がはじけ飛ぶのです。
ごはんの固さやお米の味も良いので,極上のいくら丼です。
もちろん,イクラの量もてんこ盛り。
(即,こちらのいくら丼の写真を同僚にメールしたら「すごいイクラが多い!うまそう!」と返信されました笑)
いやはや,何とも極上で贅沢なひとときでした。
テント内のコンクリートの床,丸椅子。
炭火を前に,自分の好きなネタを楽しいお話をしながら焼いてもらう。
北海道の極上海の幸を安くてたっぷりいただけます。
高級レストランでもお洒落でなくてこういうところこそが,旅人にとっては何より素敵なお店ですね。
(お店のスタッフの皆さんは全員とても親切でひとり旅の旅人にはとても嬉しかったです)
行ってホントに良かったです。
次回は友達を連れて行きたいです。大いに面目躍如,喜ばれるだろうなあと思います。
先にこちらのお店をご紹介くださり,且つ現地でもコメントで色々親切に教えてくださったdod1972様に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
2位
1回
2011/08訪問 2011/08/16
【2011/08 再訪】
土日を含むトータル三日間、連続した夏休みを取れる日にピンポイントで行けるところを・・・ということで今回は、震災復旧・再開して間もない仙台空港を利用しての北海道道南の弾丸ツアーです。
ということで、やはり外せませんね。2年前にもお邪魔しました、余市の「柿崎商店」さんは。今回も参りました。
注文は、今回も「余市のウニ丼」(赤ウニ丼3000円)と、鉄砲汁(700円)です。
初回訪問時に衝撃をうけた「鉄砲汁」。今回は「毛ガニを使用」です、との表示がありました。
うーーん?毛ガニというと、カニ味噌をいただくのがメインで、身の方はあまり入っていないのでは??
と思いましたが。
・・・それは、杞憂でした。
やはりさすがは柿崎商店さんです。
毛ガニの足も分厚い身が入ります。
付いてきたカニ専用はさみと、カニほじり棒を駆使して真剣に格闘し、たっぷりのカニの身をお腹いっぱいいただきました。
大きめの丼になみなみと注がれた鉄砲汁、奥の方に毛ガニがたくさん潜んでいるのです。
前回いただいたときは確か、毛ガニではなかったことだけを記憶していますが??
毛ガニは、甘みと旨みがとても濃厚で、良い出汁が出るのですね。汁も最高に美味しいです。(ちょっと濃いですが)
今回も大変美味しゅうございました。
大量の毛ガニをいただけて、北海道に来た喜びを存分に味わわせていただきました。
なお、今回もいただいた「余市の赤ウニ丼」。
変わらず、美味しいです。
癖のない味の赤いウニ。エビバフンウニでしょうか。
ピュアな甘味と旨み。するするといただいてしまいました。
やはり、値段・味共に大人気なのは納得してしまう、柿崎商店さんでした。
そう、値段も良心的です。よそのお客が召し上がっていた、「カニとイクラのちらし??」は800円、イクラ丼に至ってはなんと660円でした。
また行きたいですね。ごちそうさまでした。
【2009/07 初回訪問時レビュー 「美味しさメガトン級 空前絶後のウニ丼&鉄砲汁」】
ニセコは尻別川でのラフティングを終えて・・・私の北海道の旅も最終章と相成りました。
最後の最後の目玉と考えていましたのは,食べログでも評価の高い柿崎商店さん@余市です。
ニセコから車で1時間弱で到着です。
午後2時を回っていましたが,駐車場はほぼ満車,首都圏ナンバーの車がぞろりです。
1階は海鮮その他生鮮食品を扱う,地元の方のためのスーパーのようなお店,二階は食事どころになっています。
一見,ごく普通の地元の人御用達のお店に見えるのですが・・・
平日のこの時間も,入り口付近は長蛇の列。うーむ,さすがにすごい人気っぷりです。休日はえらいことになっていそうです。
並んでいるお客は,団塊の世代の方々が多いですね。
とは言いましても,実質並んでいたのは10分くらいでしょうか。
メニューやサンプルを見ながら,自分が食べたいものを考えておきます。
メニューは海鮮丼やマグロ丼,貝の丼などもあったように思います。刺身類も色々ありますし,メニューは豊富ですね。
「余市産のウニ丼あります」の表示が。
メニューの中では一番お値段が高い「赤ウニのウニ丼(エゾバフンウニ)」(2950円)と,北海道に来たのだから・・・とイカ刺し(250円)←安いですねぇ ,それに,鉄砲汁(700円)にいたしました。
いやー,トータル3900円也,ランチとしてはかなり高額ですが,私の地元で鮨 仙一さんのおまかせ握りランチをいただくよりは安いもんです(笑)
食事をするスペース(部屋)は二つあり,私は出口を挟んで反対側の部屋でと指示されました。
待つこと10分前後,いよいよ余市の赤ウニ丼とご対面です。
おおー
つやつやして,粒がしっかり立った綺麗な橙色のウニです!
ご飯は見えていますが身の厚いウニが折り重なっていますからねぇ・・・なかなかすごい量ですよ。
いっただっきまーす(^^)
うん,うまーーーーい!!!!
癖も苦みもまったくない,ピュアな甘みと磯の清々しい香りがすーーーっと口の中に広がっていきます。
口の中でつるっ,ふわっと,上質のプリンのような食感です。
とにかく,甘みがすごく濃いですねぇ。
ご飯と合わさって,美味が大爆発です。
こりゃ,旨すぎます。
最高です。今までいただいたウニの中では文句なしで最高峰。
エゾバフンウニですか,癖がなくて甘みが濃いんですねぇ。いやはやあっぱれです。
これで3000円を切っているというのは安すぎると本気で思います。
ウニの量も味も文句なしです。
次に,「イカ刺し」をいただきます。
ピカピカに光り,少し飴色のかかったイカ刺し。250円とは思えない量です。ゆうに二人前はあると思われます。
すっきりした甘さと旨味。新鮮なイカの食感。これも美味です。
最後に・・・「鉄砲汁」(700円)です。
はじめは正直,700円は高いのでは?と思いました・・
給仕のお姉さんは,「鉄砲汁」と一緒におしぼりを持ってきてくださいました。
「手が汚れますので」とのこと。
ふーん,と思いつつ・・・
鉄砲汁からカニの身を引っ張り出しますと・・
凄い量のカニが入っています!
一見すると普通なのですが・・取り出すと凄い量です。普通に食べるカニの1.5人前くらいありそうです。
「手が汚れますから」というのは本当です。きちんとカニほじり用のスティック(?)も付いてくるのですが,カニ足に身がぎっしり詰まっていましたので,真剣にホジホジ,ガシガシしてしまうんですよね。
今回は,食べ終わった後のカニ殻も撮ってしまいました。お行儀悪くてすみません(^_^;)
この山!どれだけカニが入っていたかお分かりいただけたでしょうか。
鉄砲汁のスープも,カニの出汁がしっかり利いていて,濃厚な甘みと旨味が◎でした。味噌の味もしっかりしましたし。
北海道に来た幸せをビシビシ実感しまくり,の時間でした。
いやあ 最高です。
うまさ爆発メガトン級,空前絶後のウニ丼と鉄砲汁でした。
お値段,味,量,すべてが今までの常識を超えていました。
北海道の最後にいただいたお食事がこちら柿崎商店さんのウニ丼と鉄砲汁で良かったです。
ごちそうさまでした。
追伸
なお,お店の方のサービスはあっさり,淡々としています。でも私は特になりませんでした。
3位
1回
2012/11訪問 2012/11/17
【2012/11 訪問】
11月になったら、来られずにはいられません・・・
以前は11月~3月までの期間限定営業でしたが、昨シーズンからは10月から5月までの営業に期間が延長しているのですけれど。
私の中では、「琴平荘の中華そば=11月の風物詩」という図式が、鉄板になっています。
宮城から鶴岡までは、基本的に月山越えのルートを通ることになります・・・ので、天気予報をチェックして、気温も天気もバッチリの予報の週末を狙って、今年も突撃です☆
開店時刻の11時過ぎに到着しましたが・・・・すでに、広~い座敷の大広間は、満席。
後ろの待ちスペースで20人くらい待っています(^_^;)
番号札をとりまして・・・・待つこと20分、呼ばれまして、着席。
(こちらは、すべて座敷のテーブル席ですが相席はさせないようです。ほっ)(そのためか、お一人様のお客も目立つます。嬉しいです)
私の注文は「チャーシューメン・あっさり」
・・・・今年ももう、絶品でした・・・
最初の一口の印象は、懐かし系中華そば、なのですけれどね。
神髄は、旨みと美味と上質な甘味の洪水、です。
どうすれば、こんなに美しい管弦楽アンサンブルのハーモニーのようなスープが作れるのでしょう・・・
チャーシューメンは、大きな豚バラ・ロースチャーシューが5枚も載ります。
・・・・これももう、ぷりっぷりの豚肉が美味し!!
自家製の中細麺、表面はぼこぼこして上質スープを存分にすって・・・これも美味すぎます。
今年もめいっぱい、美味しく味わわせていただきました。ごちそうさまでした。
【2012/03訪問 「塩中華も絶品!!」 】
絶品中華そばがいただける、日本海の民宿「琴平荘」さん。
例年ですと、11月から3月までの期間限定営業でした。
昨年2010-2011シーズンの営業は震災後のお客に配慮して5月いっぱいまでの営業でした。
とはいえ、ここ数年、月山道路の雪の心配が減る三月末に「琴平荘」さんへ行くことが毎年の習慣となっていました。
そう、「琴平荘さんの中華そばを食べなくては、今年度は終われない!!」体質?となっていたのです。
去年は震災後ということもあり、5月下旬に参りましたが、今年は一昨年に続いて年度末に突撃です。
開店時刻11:00の30分前に到着です。
駐車場は次々に埋まっていき・・・開店と同時に店内の大広間も満席です。
今回の私の注文は・・・
「塩中華そば」(680円)です。
初めて頼むメニューです。
相変わらず、注文してから出てくるまで早いですね~
さっそくいただきます。
澄んだ、濁りの一切ない・・・クリアな塩スープ。
香りは、醤油ベースの中華そばと基本的には共通していますが、もっと上品でほのかな感じですね。
スープを一口。
・・・・・!!!!
凄い!
いろんな食材の甘味・うまみ・香りがすべて渾然一体となって・・・見事すぎる調和です。
理屈抜きで、ものすごく美味しいです。
このおいしさを伝える語彙がないのが、残念ですし申し訳ないです。
麺は、透明感のある細縮れ麺。
細くてもしっかりとした食感で、縮れ方がスープと絡んでとても絶妙です。
ボリュームもかなりありますね。
チャーシュー。
大ぶりなロースのチューシューが二枚。
チャーシュー麺でなくても、十分過ぎる量です。プリプリとした食感、肉の旨みも十分でとても美味しい。
メンマのシャキシャキ感・コリコリ感と味付けもこれまた絶妙です。
この「塩中華そば」には、こちらから少し南下した、笹川流れに向かう海沿いの国道の地区特産の手作りの塩を使っているそうです。
笹川流れに向かう国道沿い、素朴でいい感じに年季の入った製塩所や塩直売所が並んでいて、とても気になっていました。
塩もかなり旨いのでしょうね。今度、塩の方も買いに行ってみたいですね。
琴平荘さんの中華そば、「塩中華」もかなりお薦めです。
正直、私が今までいただいた「塩」のラーメンの中では間違いなく最高峰のものでした。
【2011/05/23訪問】
日本海の絶景が楽しめる民宿「琴平荘」さん。例年ですと11月から4月までの期間のみ、素晴らしい中華そばを提供してくれています。
今年度の2010-2011シーズンの営業は、本当は4月30日までの予定でしたが、震災後の4月には来たくてもなかなか来られない・・・という被災県のお客に配慮してくださり・・・今年度は5月いっぱいまで営業!とのことです。嬉しすぎますねぇ。
事実、宮城県内はどこも4月上旬まではガソリンは不安定でしたし、その後も仕事や家庭の震災後の対応で、鶴岡まで行くことは難しかったですので・・・・
そのような配慮は泣けます(涙)
更に、2011-12シーズンは、10月から営業開始とのことです。これまた朗報ですね♪
さて、今回は休日勤務の振替日、久しぶりの平日休みに参りました。ずっと忙しくてへとへとでしたが、せっかくですのでがんばって行って参りました。
今回いただいたのは、平日限定という「極太麺」の「中華そば・あっさり」と「味玉」です。
・・・今回も絶品です。シンプルに見えて複雑で奥の深い、上質のスープです。
少し枯れたような節の香り、野菜や昆布、ホタテだしと思われる控えめな甘味・・
それに絡む、ぶっといちぢれ麺も美味です。
脂身までプリプリの、チャーシューも健在です。
味玉は、ほどよい醤油味、ねっとりした黄身が○。
平日にも関わらずお客は途切れず。
ただし平日のためか地元の年配の方々が多く、庄内弁でのんびり談笑しています。海の見える大広間のなかの、この雰囲気も好きですねぇ。
今回も美味しかった!!(^o^)/
ごちそうさまでした。
==2009年11月レビュー==
今年も11月がやって参りました。
11月というと・・・私は,鶴岡市三瀬海岸の民宿琴平荘さんの絶品中華そばをいただくことが何よりの楽しみになっています。
年々,口コミで人気はうなぎ登りとのことで営業初日だった11月1日(日)は,開店前から50人を超えるお客が待っていたという目撃情報がありました。(すごすぎ)
幸い,私は平日休みがありましたので突撃して参りました。
注文はチャーシューメン・平日限定 極太麺にいたしました。
7ヶ月ぶりの琴平荘さんのラーメンとご対面です。
スープです。
・・・いやはや,凄すぎます。ここ数年では最高の出来ではないかと思います。
アゴ(トビウオ),ホタテ,その他魚系出汁。
野菜,昆布,鶏その他・・・
どれも突出しておらず,全てが渾然一体となって融和しています。
円やかさ,奥深いうまさ,優しさ,キレとコク・・・並のラーメンとはまったく別次元です。
麺です。
平日限定の極太麺,同じ庄内地方のケンチャンラーメンを彷彿とさせるボコボコの太麺です。
若干,ケンチャンよりはツルツルして食べやすいですが。
これは食べ応え・スープとの絡みともに良好です。私はデフォルトの麺よりも断然好きです。
最高です。
ニューウェーブ系の派手さとはある意味対極なのですが,究極の一杯ではないかと思っています。
今年いただいたラーメンの中では間違いなく最高峰でした。
そのような訳で,評価は★4.5に上方修正させていただきます。
追伸
丼が変わっていました。福島県郡山市の正月屋さんの丼に似ていますね(笑)
==2009年3月レビュー==
琴平荘さんの営業は冬期間(11~3月)のみとなっています。
今年度の営業最終日の3月31日に開店時刻の11時に到着です。
・・ところが,すでに広い大広間は満席で後の方で待っているお客が10人くらい。
少し早めに開店されたのでしょうか。
それにしてもさすがさすがの大人気ぶりです。
今回は平日限定10食という中華そば・みそ味をお願いしました。
エリクソン様のレビューをお読みしてぜひいただきたいと思っていました。
あまり待たずに登場です。
たっぷりの黒ごまがスープに浮いています。
スープを一口。
程良くスパイスやニンニク,生姜の味が利いています。
出汁は魚系でしょうか。軽やかな味噌味ですね。
麺は中細縮れ。
最後までへたれないのはさすがです。
今回最も感動したのは「チャーシュー」です。
醤油味の中華そばをいただいたときも,良質の豚肉を使ったチャーシューで美味しいとは思っていましたが,このチャーシューは味噌味のスープにとても良く合います。
ベストマッチングです。
お肉の美味しさとスープの力強さが相互に増幅されてとても美味しいです。
全体的になかなか美味しい味噌味の「中華そば」です。「味噌ラーメン」ではなく「中華そば」。
まだまだ進化しそうな予感です。
11月にまたお邪魔するときは,醤油味にするか味噌味にするか迷ってしまいそうです。
今年も美味しゅうございました。また11月が楽しみです。ごちそうさまでした。
===2008年11月レビュー===
今年も11月がやってきました。
・・・私の11月の楽しみは,山形県鶴岡市は三瀬海岸の琴平荘さんの絶品中華そばをいただくことです。
こちらは夏季は海水浴客のための民宿なのですが,11月から3月まではお昼の時間のみ,大広間で中華そばを提供しています。
冬限定の中華そば。
宮城からは基本的に月山越えをしないと行けませんので,雪道が大の苦手の私はシーズンはじめの11月か,終わりの3月にお邪魔しています。
さて,今回は天候にも恵まれ,また高速道路も全線ではないものの開通していることもあり,片道160キロですが自宅から2時間半ほどで到着です。
注文は「中華そば・あっさり」(680円)。
大広間にはたくさんお客が来ていましたが,あまり待たされずに登場するのは相変わらず嬉しいです。
濃いめの醤油色のスープはなみなみと,細縮れ麺も量がたっぷり。
スープは相変わらず素晴らしいですね。
一見,素朴。しかし緻密で繊細。
ホタテ・アゴ(トビウオ)・煮干し・野菜他とにかく色々な種類の素材を使っているとのことですが,味はまったく濁らず,またバランスが良いです。
派手なうまさやインパクトがあるわけではないのですが,とにかく緻密な味。良い材料を手をかけて作られていることが感じられる味です。
麺もまた,スープとよく絡み,適度な固さやコシ。レンゲの中でスープと一緒にミニラーメンにしていただくのが美味しい食べ方です。
麺とスープの一体感が良いと言うことでしょう。
具のメンマは,臭みはなく品良く,程良い味加減と歯ごたえ。お土産用も売られています。(私は買って帰りました)
チャーシューは他店のものとは全く違います。
ロース豚肉はプリプリの弾力ともちっとした歯ごたえ。旨みも香りも豊富。
良い豚肉を使っているのでしょう。
スープ・具・麺,すべて渾然一体となった,しみじみ美味しい中華そばです。
庄内の人たちの,厳しい冬を乗り越える強さと暖かさ,人情,奥ゆかしさを感じさせられるような一杯でございました。
(映画「たそがれ清兵衛」はじめ,藤沢文学ファンには納得していただけるのではと思います)
今年も美味しくいただきました。ごちそうさまでした。
追伸
お土産用の商品も充実しています。前述した「メンマ」以外に「チャーシューの切れ端」,手作りの「イカの塩辛」も。
年末には「年越しざるラーメン」も予約受付をしているとのことでした。
追伸2
大広間から見える,冬の日本海の荒々しさを見ていると・・・言葉にはできない思いが湧いてきます。(太平洋側の人間には特にそう感じます)
==2007年11月レビュー==
鶴岡市は三瀬海岸に、冬期間しか提供されていない、極上の中華そばがあるという噂を聞きつけました。
冬だけ?
どういうことでしょう。。
正確には11月1日~3月31日まで、とのこと。
宮城から鶴岡まで行くには、月山越えしなくては行けませんので、雪が降らないうちに行かなきゃ、とのことで、今回の訪問となりました。
山形道の鶴岡インターから、国道7号線に入って車で15分くらいでしょうか。
トンネルをくぐると三瀬海岸が見えてきました。
「中華そば 琴平荘」の看板が見えてきたら、信号を曲がって三瀬海岸の集落へ入ります。
そのまままっすぐ進み、小高い丘を登れば到着です。
なんと琴平荘(こんぴらそう)さんは、旅館なんですね。。
夏は海水浴に来たお客を泊めているそうです。。
広い玄関と廊下を通り、大広間へ。。。
50人以上は楽に入れそうな大座敷(宴会場?)にずらりと並ぶテーブル。
お客がいっぱいです。お客は地元の方が多いようで、知り合いを見つけては庄内弁で挨拶をしたり会話を交わしています。
窓からは海が見えています。
こういう雰囲気のラーメンやさんは、ちょっとないですね。
でも結構好きです。
空いているところに着席。
今回は「中華そば」(あっさり)と「味玉(白玉)」をお願いしました。
中華そばには「あっさり」と「こってり」があります。「こってり」は油が多いとのことです。
こんなに広くてお客もたくさん入っているにもかかわらず、なんと10分足らずで登場です。(すごいなあ)
中華そば(600円)。※H19年11月の価格です
鶏ガラベースだそうですが、それに豚骨・魚だし(トビウオなど)・野菜・ホタテダシなど、たくさんの食材が使われているそうです。
ダシの種類を増やすと、味が濁ったりバランスが良くないものになることもあるのですが、こちらのはまったくそのようなことはありません。
濁りはなく、渾然一体となった食材の美味しさのハーモニー。
「昔ながらの中華そば」の味、というのが第一印象ですが、+α以上のダイナミック、でも優しくて懐かしくて美味しい。
醤油の香りと旨みも◎。
自家製という麺は中細の平縮れ。
スープに絡む、絡む。ウマイ。
麺は180グラムとのこと、食べ応え十分です。
チャーシューは薄切りのバラ。
脂身が適度にプリプリです。
良いお肉を使っていますね。
味玉の「白玉」は塩味の味玉です。
ちょっと目新しいですが、白身に塩味がしみていてこれはこれで好きです。
もちろん黄身はトロっとしています。
全体的に、ニューウェーブ系のような目新しさや驚きはないのですが、昔なつかし系に、さらに緻密で、密度の濃い味となっています。
素朴に見えて、実に丁寧に、良い意味で計算されて作り込まれています。
近くにあれば、ぜひ通いたいお店ですね~。
雪が降ったら行けないのが残念!
しかし、こちらのロケーションは良いですね。
日本海と奇岩の眺めが◎。夕日でも見られたら最高でしょう。
冬でもサーファーの方が来ています。
鶴岡や酒田は美味しいお店がた~くさんありますが、こちらもぜひ、食べ歩きのお店候補の一軒に入れていただきたいです。fy
4位
1回
2009/05訪問 2015/06/18
桜エビです。春の駿河路といえば。
冬に焼津におじゃました際,解凍した桜エビを食べても十分美味しかったのですが・・・
生がいただけるのはシーズン中ののみ,と聞きまして,ぜひ食べてみたいと思っていました。
そのような折,高くて旨いは当たり前様のさくら屋さんのレビューが目に飛び込んできました。
メニューは豊富で千円以下で桜エビの丼やら定食やらかき揚げやら選んでいただける・・とか。
何よりお写真が美味しそうで・・・これは絶対に行かなきゃと。
折しもゴールデンウイークは静岡県下田市に行くことが決定していました。
レンタカーは三島で借り,由比にあるさくら屋さんに寄ってから伊豆半島入り・・というスケジュールを立てました。
三島に正午前に着き。
そこから由比のお店までは,途中少し道を間違えたりしつつ・・13時30分に到着です。
行列なのは覚悟,せめて駐車は出来ますように・・・と願います。
お店は国道一号線の上り車線側にあります。
下り線,三島からですと国道一号線を途中でUターンする必要があります。
中央分離帯が延々続きますし,右折レーンもないのでUターンするポイントを探すのに苦労しました。
到着してみますと・・おっと,駐車場はすんなり入れました。
行列も3人くらい。
すぐにお店に入れました。ラッキーです。
愛想も威勢もいい,ビシッと刈り込んだ頭の素敵なお兄さんが接客してくれます。
私の今回の注文は「二色丼(釜揚げ&生桜エビ+釜揚げしらす)」(680円)+「生桜エビのかき揚げ」(290円)を。
連れは「桜エビ定食」(生桜エビ・生桜エビかき揚げ・ご飯・小さな蕎麦)(880円)です。
10分ほどで登場です。
「かき揚げにつける塩は,卓上のひげ塩をお使い下さい」とのこと。
塩に海老のひげが混ぜられたもののようです。初めてお目にかかれますが,綺麗なオレンジ・ピンクです。
さあ,待望の由比の生桜エビをやっといただけます。
まずは,「二色丼」から。
丼に生桜エビ,釜揚げの桜エビ,釜揚げしらすがどーんと載っています。
高くて旨いは当たり前様のおっしゃるとおり,これは二色丼ならぬ三色丼ですね~(*^_^*)
・・・うん,美味しい。
生桜エビは瑞々しく透明感のある見た目と同様の澄んだ甘み。
生臭みやひげのひっかかる食感などは一切ありません。
桜エビの香りと純な甘みが口の中で溶けていきます。
釜揚げの桜エビはまた生とは違った味わいです。
こちらはより甘みと香りが際だっていますし,とても食べやすいです。
釜揚げしらすも生臭みはなく,ふうわりとした食感とかすかな苦みと甘さが良いですね。
ご飯も美味しいです。
この桜エビとしらすの美味しさを更に増幅させています。
一緒にいただくと,もう・・・至福です!
うーん,最高!
次に・・生桜エビのかき揚げをいただきます。
生桜エビの真っ赤な色合いが綺麗です。
例のひげ塩をさっとふりかけて・・
うーん,これもウマイ!
油臭さやべたつきはまったくない,サックサックの衣。
生桜エビが大量に入り,衣は最小限。
こんな風に揚げるのはかなりの高等技術です。普通ならバラバラになりそう。
(揚げるときには,円柱状の筒に衣の付いた桜エビを投入していました。)
さっくり香ばしく,しっかり桜エビの味もして。
ひげ塩を付けると衣と桜エビの味をシンプルに楽しめます。天つゆではこの繊細な味わいは台無しでしょう。
うーーーーん,素晴らしすぎます。
食べている間ずっと,連れと「美味しいね,うん」と言い続けてしまうほどでした。
これでお値段はしめて680円+290円=970円。
何と1000円未満でこんな,桜エビ尽くしです!
素晴らしすぎます。
もう,大・大満足でした。
正直言って,まだ静岡県に着いたばかりですが,もうこれで旅は終了でも良いくらいです。
お店の雰囲気も良かったです。
庶民的な食堂っぽいですが,清潔感があります。
そして接客してくれるお兄さん,それに調理を担当されている地元のお母さんたちも温かく接してくださいます。
地元の方がホントにうらやましいです。
また絶対に行きたいです。次は秋の生桜エビシーズンでしょうか?(笑)
2009年では私の中で一番のヒットでした。
ごちそうさまでした。
素晴らしいお店を紹介してくださいました,高くて旨いは当たり前様に改めて感謝いたします。
ありがとうございました。
5位
1回
2009/11訪問 2009/11/13
==2009年11月 再訪====
お誕生日のランチに,選んだのは小判寿司さんのランチ政宗公(5250円)。
「ちょっと多め」との表示があります。確かに,豪華フルラインナップでした。
今回いただいた内容は以下の通りでした。
政宗公(5250円)
・ぶどう海老
・するめいか
・卵焼き
・うにといか
・ヒラメの縁側
・しらうお
・東松島の牡蠣
・海老と白身魚のお吸い物
・中トロ
・大トロ
・貝のひも
・穴子
・イクラ軍艦巻き
・生ホッキ貝
・赤貝
・マンボ巻き(6個)
順番は多少違っていると思います(ごめんなさい)
どれも,煮切りが塗られていたりして仕事が施されています。
赤酢を使ったシャリは,お米一粒一粒の美味しさと食感がめいいっぱい味わえます。
シャリが美味しい握りということです。
とくに今回美味しくて印象的だったのは,東松島の牡蠣です。カボスの酸味と牡蠣の潮の香りがなんとも絶品です。
スルメイカは,細切りにされたものが幾重にもかさねられて握りに仕立てられていました。
口の中でほろほろ溶けて,食べやすくて◎です。
穴子は・・・醤油タレの甘く濃厚な味。でもしつこくはなく。もうこれをいただいたら回転寿司やスーパーの穴子は食べられません(笑)
さて・・・カウンターの上部に宮城名物 マンボロールNo.6という表示が貼ってあります。
ん?これは一体?と非常に気になっていましたら。
締めに登場しました。嬉しいですねぇ。
マンボ巻きです。
大将の説明によりますと,筋子とキュウリの巻物とのこと。
筋子,イクラとはちょっと違う食感としょっぱさ・風味とキュウリの瑞々しい青い香りがベストマッチングですね。
宮城の人は筋子をよく食べますが,これはいいと思います。
マンボ巻きというネーミングの由来が気になるところです。
(もしご存じの方いらしたら教えてください)
今回も大変美味しく,そしてお腹いっぱいになりました。大満足です。
夜にも来てみたいですね。
宮城の美味しい地酒(日高見,乾坤一,綿屋など)勢揃いしています。
つまみと握り,美味しい日本酒をやれたら最高だと思います。
==2009年2月 初訪問時レビュー==
いつかぜひ訪れたいと思っておりました。
文化横丁の名店小判寿司さん。
宮城の鮨ランキングでは常に上位。且つ一見さんでも入りやすい雰囲気で,ランチのお値段は手頃。本格的な江戸前の仕事にこだわった技。との情報をお聞きしていました。
今回,初めてランチタイムにお邪魔させていただきました。
土曜の13時前後。
先客は一組だけです。年輩の女性のグループがにこやかに談笑しながらお鮨を召し上がっていました。
店内の座席はカウンターのみの造り。下駄や皿は使用せず,ネタケースの前が,お鮨を置く位置になっています。
外観は誰でも入りやすそうな様子で,自動ドアをくぐるとにこやかな女将さんと大将が迎えてくれます。
座る位置を大将が示してくれますので,それに従い着席しました。
ランチメニューは1000円台の手頃なものから,「ちょっと多め」という5000円台の「政宗」まで幅広いですね。
わたくしは,「ちょっと多め」の上から2番目の「仙台」(4150円)をお願いしました。
「仙台」4150円(覚えている範囲でごめんなさいm(_ _)m)
・スミイカ
・ぶどう海老
・コハダ
・ホタテ
・牡蠣
・煮蛤
・大船渡の本マグロ(中トロ)
・具だくさんのお吸い物
・ホッキ貝
・シラウオ
・ヅケの鉄火巻き
・卵焼き(おぼろを使ったもの)
・干瓢巻き
シャリは赤酢を使っているとのことでして,琥珀色~飴色をしています。
赤酢特有の癖や熟れた香りは感じません。
ベタベタした甘みもないですね。
シャリには酢と塩のみ,砂糖は不使用なのでしょうか。
握りにはすべて煮きりが塗ってあります。蛤などは煮てありますし,牡蠣も一見ただの生牡蠣のようでいて,塩がふられている他に何か手が加わっていそうな味でした。
握り一貫のサイズは仙一さんに比べると小さめですね。
一口でほろりといただけます。
「ホタテ」などは綺麗な形に切られていて,包丁の匠の技が感じられます。
シラウオ,ホッキ貝,煮蛤は一足早い春を感じさせてくれるネタです。
シラウオは瑞々しく,ホッキ貝はしっとりと甘く。煮蛤は歯ごたえと濃厚な醤油タレの味が楽しめました。
卵焼きは,最近多い出汁巻きではなく,密度の濃いカステラのようなタイプです。おぼろがすり込まれているとのことでした。
途中で登場したお椀は,具だくさんの素朴なお吸い物です。ホタテ出汁の塩味でしょうか。たくさんの絹ごし豆腐。それにわかめとエノキ,ネギ,海老の頭です。洗練されているというイメージではありませんが,しみじみ美味しく温まります。
特に美味しかったのは,「ヅケの鉄火巻き」です。
程良く脂ののった赤身のヅケは美味です,白ごまも混ぜられているのですが,これが香ばしく良いアクセントです。
海苔もパリパリで香ばしい。ウマイです。
全体的に,仙一さんのような印象的な調理法(例:穴子の塩仕立て)などがあったり,有名ブランドのネタを使っている訳ではありません。握りのサイズも仙一さんと比べたら小振りです。
それでも,シャリの味や固さは◎です。手の込んだ江戸前の仕事を施した確かな技術に裏打ちされたお鮨です。
気さくな親方は,一つ一つ丁寧に,食材のことや,江戸前の仕事について教えてくださいます。
広いカウンターを右に左に移動しながら,お客一人ひとりに話しかけながら握ってくださる姿勢にも頭が下がります。
「ほっと出来て,自然に笑顔になれる癒し系」の美味しいお鮨とお店の雰囲気。
客層は広いのは納得です。
この日は年輩の女性同士の他に,割とカジュアルな服装の20代の若い方も気軽に訪れていました。
若い方もお年を召した方も男性も女性も,お友達同士もデートでも,お一人様も。
どなたにも安心して来られ,味わえる名店であることは間違いないでしょう。
「江戸前寿司の通」の方はもちろんですが「回っていないお鮨やさんにも行ってみたいけれど・・・」という方にも良いと思います。
わたくしの300件目のレビューとして選ばせていただいたお店が小判寿司さんでほんとうに良かったです。ごちそうさまでした。
6位
1回
2009/09訪問 2009/10/23
食べログ全国カレーランキングトップに君臨するお店です。
ずっと行きたくて行きたくて・・・。
シルバーウイークに東京に遊びに行きました。
今回は武蔵野や荻窪方面に用は無かったのですが,2日目はこれだけのために参りました。
中途半端な時間に荻窪に着いてしまいました。
駅付近をうろついていると・・・ロイヤルホストを見つけました。しばし,こちらでお茶をしつつ時間を潰し。
開店時刻の一時間前の10時半に,お店の前に立ちました。
まだ,お店の前には誰もいません。
念願のカレーの名店トマトさん。
古い喫茶店か洋食屋さんのような外観です。こちらが日本一のカレーやさんですか・・・
シルバーウイーク2日目,東京の9月はまだまだ暑いです。強い日差しが容赦なく照りつけます。
そして閉まったお店の前で一人立っているのはちょっと気恥ずかしい感じです。
でも,11時を過ぎたあたりから私の後に並ぶお客が一組,また一組と増え始めました。
待っているお客が談笑したり携帯で「今,トマトについた」と連絡したり・・・だいぶ賑やかになってきました。
11時33分。開店です。
マダムに店内へ案内していただけます。お客たちも心得ているようで座る位置,注文のタイミングはマダムの指示に従って,キビキビと行っています。
注文を取ってくれる順番も,配膳の順序もきっちり並んでいた順番どおりです。こういう心遣いは長時間待っていた客としては嬉しいものです。
私の今回の注文は
和牛ビーフジャワカレー(1785円)にいたしました。初めての来店ですし,オーソドックスなメニューの方が良いかと思いまして。
メニューはなかなか豊富で,いただいてみたいカレーがたくさんありましたが。個人的にはシーフードも惹かれました。
じっと待ちます。
待っている間,メニューブックや店内の表示を眺めます。数十種類のスパイスを使用していること,お米も上質のコシヒカリを使っていることなどが分かりました。
待つこと10分ちょっとでしょうか。さあ,念願のトマトさんの和牛ビーフジャワカレーとご対面です。
いただきます♪
ルーは辛口ですが・・・・・
なんと表現したら良いのでしょう。
私の鈍い舌・国語力では,こちらのカレーの特長をうまく表現出来かねます。
スパイスのカオス・スープの宇宙・和牛肉の太陽光フレアとでも申しましょうか(意味不明)
とにかく異次元です。
スパイスとスープの織りなす複雑で繊細な味わい。すべてが融和し合っています。
辛口でもピリピリした辛さではなく,爽やかなスーッとした辛さと,欧風カレーらしい深みのある円やかさが両立しています。
和牛のお肉も繊維がほろほろ柔らかく。
辛み・香ばしさ・甘み・芳香・旨味・・色々な味と風味が次々に押し寄せてきます。
ごはんももちろん美味しくて,カレーをしっかり受け止めていました。
解析しきれないまま,あっという間に食べ終わってしまいました。
ハッと我に返ってみますと・・・
他のお客の大半はトッピングに野菜を注文していました。
赤や緑の綺麗な彩りの野菜がてんこ盛りです。
ああああーーー
しまった!絶対こちらも素晴らしいと思います。野菜も頼めば良かったです。
今回,あまりに今までいただいていたカレーとは異次元過ぎて,経験不足の私ではその神髄を知ることは出来ませんでした。
トッピングの野菜のことも心残りです。
絶対に再訪して,もう一度こちらトマトさんのカレーの素晴らしさを味わわせていただきたいと思います。
昭和の終わり頃を彷彿とさせる,懐かしい店内の雰囲気,しっかりお客に目配りしてくれるマダムと優しいマスター。
目立たない外観でも凄いお店ですね。自分ひとりでは絶対に見つけることも訪問することも不可能なお店でした。食べログと先行レビュアーの皆様に感謝します。
7位
1回
2009/11訪問 2009/11/15
==2009年11月 再訪レビュー==
またまた私事ですみません。
自分の誕生日に絶対食べたかったケーキが・・・これです。
キルフェボン 仙台さんの甘酸っぱいリンゴのタルトです。
8月の初訪問後,店員さんに言われた後,キルフェボン公式サイトで秋限定ケーキとしてチェックしていました。
「紅玉をふんだんに使って 赤ワインや白ワインで煮て ジャムも使用」
「お酒が多めです」
で,買ってまいりました。実家の両親と妹と一緒にタルトをいただきました。
「私のはこの「甘酸っぱいリンゴのタルト」だからね!あとは勝手に選んで良いよ」
いただきます。
おおおーーー この綺麗な赤とピンク。細かくカットされた紅玉が美しすぎます。
フォークを入れてやっつけます。
うーーーーーん。
ウマイ!
この紅玉リンゴの絶妙な甘さと酸っぱさ。火の通し加減。しゃっきりしたリンゴの食感と瑞々しさがすんばらしいです。
赤ワインで煮たリンゴと白ワインで煮たリンゴがミックスされています。
台のカスタードクリームの甘さと品の良い香りも◎。サクサクしたタルト生地も固すぎず食べやすくて。
そしてそして。ワイン以外にブランデー?でしょうか。
洋酒がビシビシ効いていて。
こりゃあ 最高です。
酒好き,スイーツが苦手,でもフルーツ大好きの私のためにオーダーメードしてくれたんでは?と勘違いしてしまうほど,ストライクゾーンの超・ど真ん中でした。
と言いますか,今までの人生で一番好きな,美味しいと思ったタルトでした。
ということで,総合評価は★4つに上方修正させていただきます。
この甘酸っぱいリンゴのタルトは秋限定,10月中旬から11月いっぱいで終わりのようです。(ちょうど私の誕生日と一致するのはとても嬉しいですが)惜しい!
今月中にもう一度,こっそり食べたいと思います(笑)
キルフェボン公式サイトの甘酸っぱいリンゴのタルトの解説ページ
http://www.quil-fait-bon.com/menu.php?tsp=9&tmn=79
==2009年8月 初訪問時レビュー==
妹の誕生日に実家で食べるケーキは・・・ということで初めて行ってみました。
私は甘いものは苦手なのですが,フルーツタルトは好きです。
妹も母もフルーツタルトは嫌いではないので,今まではS-PALのCafe comme caのタルトを買っていました。
今回新規開拓ということで,食べログでも評判が良く,私の同僚(20代女性)にも強くお薦めされましたので行ってみました。
お店は,私はふだんあまり足を踏み入れない裏通りにありました。
広瀬通と,中央通りアーケードの間・・です。
少しメルヘンチックでクラシカルな外観。
内装もそんな感じです。
店員さんもクラシカルな衣装で,皆さんとってもかわいらしいです。
私のような者には少し場違いな感じもしないでもありません(笑)少し怯みつつタルトを選んで注文しました。
・季節のフルーツタルト
・カッタクルガン(マスカット)のタルト
・ショートケーキ
・バナナとマンゴーのタルト
を選びました。
ショートケーキ以外は,すべて季節のフルーツが載ったタルトです。
本当は「クラウンメロン(袋井のメロン)のタルト」も惹かれましたが,お値段がえらいことになっていました(1カット2000円近い)ので今回は止めました。
また,この日限定という「仙台味噌とクリームのタルト」もお薦めされましたが,丁重に辞退いたしました(笑)
人気のあるお店なので,混んでいて待ち時間が長いと聞いていましたが,この日は幸いほとんど待ちませんでした。
土曜日の午前中でしたが。
タルトは綺麗な青い文字の書かれた箱に詰められまして・・・
実家へ戻ってからいただきました。
しまった・・・写真を撮るのを忘れてしまいました。
とても綺麗なタルトで,フルーツも色んな種類が載っていたのですが。惜しいです。
私がいただいたのは「季節のフルーツタルト」です。
メロン,キウイ,オレンジ,バナナ,イチゴ,パイナップル,巨峰などたくさんのフルーツがてんこ盛りです。
フルーツはどれもフレッシュで瑞々しく,味も濃くて美味しいです。
フルーツの下のカスタードクリーム,バニラがほどよく利いた,上品な甘さのクリームです。好きですねぇ。
このカスタードクリームは,私の好みのストライクゾーンど真ん中です。
タルトの台のビスケット(?)はかなり固めですが,お味はほどよく香ばしく甘くきちんとした味ですね。
全体的に甘さはかなり控えめで,フルーツの味を最大限生かしたタルトです。
甘いものが苦手,フルーツ好きの私にはかなりお気に入りになりました。
妹は「カッタクルガン(マスカット)のタルト」を食べました。
もっと甘くてもいいかなー,と言っていました。
妹曰く「キル フェ ボンのフルーツタルトは,デメルのザッハトルテの10分の1の甘さ」とのこと。
甘いもの好きの方には少し物足りないのかもしれませんが,カロリーや砂糖を控えたい方にもぜひお薦めしたいです。
素性のしっかりした端正な味のタルトでしたし。
私はかなり気に入りました。
来月の自分の誕生日にもぜひ買いに行きたいと思います。
9月からは「秋のケーキが始まります」とも店員さんに教えていただきましたし。楽しみです。
追伸1
後日,私の同僚に聞きましたら「季節のフルーツタルト」が一番お薦めだったそうです。妹を差し置いて私が食べてしまいました。
追伸2
店頭には「タルトの地方発送は出来ません」「ご自宅から宅配便等で送ることもおやめ下さい」との表示がありました。
東京の本店以外にも各地に何店舗かありますが,更に遠方でも「食べてみたい」という方は多いのでしょう。
追伸3
キル フェ ボンというお店の名前は,和訳すると「なんて良い陽気なんだろう」という意味だそうで。
すごく素敵なネーミングですね。
8位
1回
2011/05訪問 2011/06/01
【再訪】煮干しつけ麺・・・5月限定と言わず、レギュラー化を希望します!
【2011/05/28 再訪】
震災後も比較的早い時期から営業を再開されていた「麺組」さんです。
岩沼市はバイパスより西側でさえも水道の復旧が角田市に次いで遅れていたとのことですから、営業再開は近くの方や、ファンの皆さんには嬉しかったことと思います。
今回は5月限定メニューとして提供されているという、「煮干しつけ麺」をお目当てに参りました。
何とか、5月中の訪問が間に合って良かった・・・です。
並盛りで250グラムの麺、透き通った多加水の太麺。つるつるみずみずしくてうんまいです♪
つけだれは、少し油の浮いた醤油だれ、煮干しの香りと旨み、そして最後にガツンとした苦みがやってきます。
なかなか強力な煮干し煮干ししているつけだれ、宮城県内では珍しいかと思います。
具の味玉は半熟~固ゆでの中間くらい。タレのしみ具合が○です。
タレの奥の方からは、結構多めのチャーシューが出てきます。これもほどよい固さと繊維感が美味。
食後はタレをスープ割りにしてくれるとのことでしたので、お願いしました。
白ごまとネギをたっぷり散らされて・・・これだけで立派なスープ料理♪
煮干しの苦みは軽くなり、飲みやすいスープに変化しました。他店のスープ割りのようなずっしりとした重さはなく、軽やかで好きですね。
ここ一年でいただいたつけ麺の中では福島市土湯温泉の「つけめん まさはる」さんと並んで好きです。(味の方向性はまったく違いますが)
ぜひレギュラーメニュー化して欲しい!と思います。
ごちそうさまでした。
==2010年2月訪問時レビュー==
宮城県岩沼市の大人気店、麺組さん。
味噌ラーメンよりも、醤油ラーメンと塩ラーメンの方が私は好きでした。
個人的には麺組さんの味噌ラーメンの、独特の甘みとラードを焦がしたような風味が実は苦手でした。
ですが味噌ラーメンには熱烈なファンの方は多く、名だたるレビュアーのお歴々も絶賛されています。
今回、とても久しぶりに・・・味噌ラーメンをいただいてみました。
この日は何年かぶりの大雪の真冬日。
11時半過ぎに伺いましたが、行列は外にはみ出してません。
店内はそれなりに行列していましたし、私の後でどんどんお客が入り始めました。
大雪の日でもお客は来ますねぇ。さすがです。
さて私の注文は「味噌ラーメン」+「もも肉チャーシュートッピング」です。
さっそくいただきます。
スープの表面温度はほどほどですが、分厚いラードの膜が覆いまして。中は熱々です。
スープの独特の甘みと焦がしラードのような風味はありますが、以前ほど鼻につきません。
すべてが・・・ちょうど良い。
甘くて苦手だと思っていたスープ。
実に、複雑で重厚で奥深い味です。でもしつこすぎたりもしない。
たとえるなら・・・チェロとコントラバスの重奏、アンサンブルのような。
凄い!
ラードで炒めた野菜の香ばしさ、スープと麺との三位一体。
切ったり炒めたりする技術、味付けとのバランスどれも卓越しているからこそ、この味が体現できるのでしょう。
皆さんのおっしゃる意味がようやく理解できました。
この複雑さと重厚な華麗さをたたえた味噌スープは、なかなか出会えるものではありません!
太麺との絡みももちろんバッチリです。
トッピングで頼んだもも肉チャーシュー。
脂身は少なく、肉のジューシーさも○です。欲張ってチャーシューを二つ折りにして食べると・・・肉肉しくて旨味がギュッと出てきて良いです。
いやあ・・・今までいただいた味噌ラーメンの中では最高峰かもしれません。
日々進化しているのかとも思います。大変美味しくいただきました。ごちそうさまでした。
==2009年11月訪問時レビュー==
今年冬の限定ラーメンは辛とん麺。
タンタンメンタイプの辛いラーメンです。
ゴマピイさんのレポートをお読みして,私もさっそく行って参りました。
「辛とん麺」。
とんこつと,魚介だしの組合わさった,意外にしつこくない軽やかな辛みと旨味の,実に実に麺組さんらしい一杯に仕上がっています。
特に魚介だしの上品な香りが良いですね。
スープにはレモンが浮いています。でも酸味はほとんど気になりません。むしろ,味を引き締めたりさっぱり感を与えたり,出汁の旨味を強調する作用があるのかもしれません。
スープにレモンが浮いたラーメン,というと私は秋田県大館市の佐藤中華そば楼byねぎぼうずの味噌を思い浮かべます。
ラーメンのスープにレモンとは面白いですが,使い方が上手いと良い効果があることが分かりました。
麺は低加水タイプの細麺。
スープがよく絡んで美味しいです。
挽肉の旨味もバッチリです。
体も温まるし,くどくもない軽やかなで華やかなタンタンメン。
かなりかなり,私は好きな一杯でした。
(個人的には本竈さんの「ごまの辛い麺」よりも好みです。)
もう一度,冬の間に食べに行きたいです。
追伸
「辛さの追加」も可能のようです。激辛好きの方はぜひチャレンジしてみてはいかかでしょう?
なお,デフォルトではよほど辛いのが苦手な方(カレーは甘口の方)でなければ大丈夫かと思います。
==2008年11月レビュー==
今年も登場です。
冬限定の「野菜そば」。
醤油ベースのラード・背脂多め、ダシ濃いめのスープ。それに炒め野菜と挽肉。
結論から言いますと、ウマイです。
醤油ベースのスープとのことですが、醤油くささや尖った香りは一切ありません。
魚介系・お肉系・野菜系だしその他、その上にラード・背脂にニンニク・唐辛子の香りと辛さ。
ラードの香ばしさと、野菜との一体感。それに小麦とかん水の風味が心地よい、中細縮れ麺。
全てが調和しています。
ウマい・辛い・しょっぱい・ほのかに甘い。しみじみ心まで温まるうまさと思います。
はっきり申し上げまして、私ごときには解析不能な、複雑で重厚な味わいに仕上がっています。
さて店頭には「油多めですので、油が苦手な方はご遠慮下さい」という趣旨の貼り紙があります。
ですが、くどさや嫌みな油臭さ、しつこさは私は感じませんでした。
なお、ラーメン全体の温度・温感も素晴らしいと個人的に思います。
熱くて火傷はしないのに、食べていると口の中から胃の中、そして頭・身体全体が暖まっていきます。
「ぬるくないけれど、火傷もしない、かつ身体が暖まる」というラーメン、実はなかなか出会えないのです。
これは、わたくしの勝手な我が儘ですが。
夏限定の「冷たいラーメン」でもそうなのですが、こちらのお店は、「冷たさ・温かさ」の表現、心配りは特筆ものと思います。
まだ慣れない寒さが身体にしみ始める11月、麺組さんの「野菜そば」に美味しく癒されました。
ごちそうさまでした。
追伸 具の挽肉ですが、はじめにいただいた方が良いです。もったいぶっていると、スープに沈没してしまいます(笑)
追伸2 会計システムは券売機方式に変わっていました。混雑時は大丈夫か、ちょっとだけ心配になりました。
==2007年7月レビュー==
今年も7月半ばから始まりました。
夏限定の「冷たいラーメン」です。
毎年、この「冷たいラーメン」が楽しみで必ず訪問しています。
ほんのりと冷たいスープは、第一印象は上品な魚だしの香りが心地よいです。
次に、スッキリしたキレのある醤油のうまみ。
このバランスが絶妙です。
爽やかな味でごくごく飲めてしまいます。
冷たさとうまさを持続させるために、なんとスープを凍らせた氷のかたまりが浮いています。
さすがは麺組さん、技ありですねぇ。
麺は細めのストレート麺。
冷たさでぎゅっと引き締まりますが、固くはなく表面はつるつる滑らか。
この爽やかなスープと相性は抜群ですね。
具のメンマは太めながら柔らかく、甘すぎずスープと麺の良い引き立て役です。
かなり身体がすーっと涼しくなるラーメンですので、出来れば30℃以上の日にいただくとより美味しいでしょう。
ああ、今年も美味しかったです。
また夏の間にもう一回行きたいです。
==2006年レビュー==
仙南・屈指の人気ラーメン店です。今年になって駅の西エリアから、今の旧4号線沿いに移転しました。
メニューは醤油・味噌・塩ラーメンに、季節限定のラーメンなどがラインナップ。
味噌ラーメンは、札幌風の脂多めの濃厚な動物系スープに野菜たっぷり、黄色い麺。
塩と醤油は魚系だしの繊細な味わい。
私は醤油が一番好きです。魚だしと細麺、チャーシューの絶妙なバランスは、ひとつのハーモニーを奏でています。
お店が出来て以来、まじめに研鑽し、常に味を進化させ続けるこちらのお店をこれからも応援していきたいです。
9位
1回
2009/10訪問 2009/10/28
念願の・・・北東北の名店!(平日昼しかやっていない幻のお店)
私はラーメンが大好きです。ただし,ラオタを名乗るほど,日本全国或いは首都圏のラーメンを食べ歩いている訳ではありません。
一介のトーホク在住のラーメン好きくらいのもんです。
で,そのようなわたくしが,長年行きたくて行きたくて・・・でもなかなか叶わなかったお店が,今回の佐藤中華そば楼byねぎぼうずさんです。
私がラーメン好きの友人・知人たちから強くお薦めされまして,こちらのお店を初めて知ったときは,まだお店は能代市二ツ井にあり,屋号はねぎぼうずさんでした。
大館市に移転リニューアルし,現在の屋号佐藤中華そば楼byねぎぼうずさんに改められ,店舗は新しくなり駐車場も完備,となりました。
能代市から大館市に移り,宮城から若干行きやすくなったとはいえ・・・
こちらのお店,遠方から行くのに最大のネックは,土日祝定休ということです。
しかもごくたまに臨休もあるようで,わざわざ宮城から平日休みを取って行ったのに,振られてしまった人を知っています。
追い打ちをかけるように・・・こちらのお店,電話番号は非公開です。ですので本当に行ったとこ勝負です。そして立地上,遠方から冬に行くのは,雪が怖すぎます。
と,このように大変にハードルの高いお店です。
10月の最後に,仕事上貴重な月曜休みの日が決まっていました。
突撃の決行日はこの日しかない。
数ヶ月前から計画しての訪問となりました。
開店の二十分前に到着です。
ブラインドが閉まっていますが,中からは蛍光灯の明かりが漏れています。
ああ,良かった。今日は営業するみたいですね。
開店と同時に入店です。
接客される女将さん,笑顔が素敵ですね。
遠方から来た客としてはほっとします。
入り口の券売機で食券を買います。
私は「塩・普通」と「味噌・普通」を買いました。
事前情報によりますと,こちらのラーメンは量が少な目で,どれも個性的なラーメンなのでせっかく行ったら2杯は食べないと,とのことで。
「先に塩をお願いします」と女将さんに頼みまして。
あっという間に登場です。
透き通った塩スープをまず一口。
うん,鶏の旨味が大変に濃いです。脂は多くなくあっさりしているようで,旨味はかなり濃いめです。
極細のストレート麺,低加水でかなり固めに茹でられています。
この麺の少しボキボキした食感とずっしり旨味が濃いスープ,とても合っています。絡みもバッチリです。
ウマイですねー
かなり薄切りのチャーシューはまずまずでした。
白っぽいサッパリしたメンマは,美味しいです。塩ラーメンにぴったりですね。
全体的に,鶏の濃厚な旨味と,塩のしょっぱさ・美味しさが際だつ秀逸な一杯でした。
次に・・・味噌です。
炒め野菜などはない,脂も少な目の,味噌ラーメンというよりは,「味噌中華」に近いでしょうか?
シンプルな味噌スープ&細麺&チャーシューといった感じです。
スープを一口・・・
ん?なんですか?このすっぱさと香ばしさ!
そして次にやって来る複雑且つ軽やかな旨味!
スープには,レモンのかけらが入っています。
酸っぱさの正体はこれですね。すっぱさが,出汁の旨味を増幅させているようです。
香ばしさの正体は・・・ゴマとピーナッツのようです。
これは体験したことのない味噌スープの味です。
ライトでありながら超・個性的です。何回かいただいたらやみつきになりそうです。
出汁は,鶏と魚?よく分かりません。解析不能です(笑)
先に塩ラーメンをいただいてお腹がきつかったのですが,空腹状態でこの味噌ラーメンをいただいたら,絶対にはまっていたと思います。
麺は細麺ですが,塩よりは若干柔らかめです。
この味噌スープは,チャーシューと一緒に味わうと,酸っぱさが気にならず且つもっと美味しくなります。
具が少ない味噌ラーメンですし,チャーシューを追加した方がより楽しめると個人的に思いました。
トッピングには別料金で「辛みそ」も用意されています。「辛みそ」を加えてみても面白そうです。
いやはや・・・トーホクのあっさり系ラーメンの中では,トップクラスの個性と洗練度ではないかと思いました。
遠すぎて再訪は難しそうなのですが,もう一度味噌をじっくりいただいてみたいです。
念願の北東北の名店,期待通りの素晴らしいラーメンをいただくことが出来て大変嬉しかったです。
追伸
・さすがに地元でも大人気店とのことで,平日昼のみの営業も,行列やスープ切れもあるらしいで す。
・メニューは「塩」「味噌」の他に,「醤油」と「中華そば」もあります。
「中華そば」は,「塩」と「醤油」の中間らしいです。
・「大盛り」「しょっぱめ」「脂多め」「チャーシュー追加」など様々なバリエーションが用意されていま す。自分好みの一杯を探したいところですね。通える方は(泣)・・・・
10位
1回
2010/05訪問 2010/05/07
【2010.5.2訪問 レビュー】
秋になると土日祝日限定で営業され、美味しいはらこめしを提供してくれる海鮮大海さんです。
うろ覚えなのですが、ずっと昔、春先に通りかかった際、ほっきめしシーズン営業もされていたよな・・?
でも、もう5月だし。どうでしょう。
わたり温泉鳥の海とセットで行ってみました。
・・・おお、やっています♪
「ほっきめし900円」の看板が。
お姉さんを捕まえて注文します。
「あら汁食べ放題」なのは、秋と一緒。
でも、汁ものは「あら汁」ではなくて、「つみれ汁」でした。
汁は食べ放題ですが、つみれは一人2個まで、とのことでした。
つみれ汁をよそい終えるまもなく、ほっきめしの登場です♪
ホッキ貝はちょっと少ないかな。
貝の甘み・うまみもほどほど。
ですが、おかずについてきた「ヤナギガレイの唐揚げ」、これは旨いです。
薄い衣がさっぱり・さくさくで、臭みはなく美味しい。カレイの骨っぽさも気にならない。
また、小鉢についてきた「小女子の佃煮」、これも旨い。
これをおかずにすれば、ご飯が余ることもないですね。
そして、ご飯はほっきめしバージョンでもかなり、旨いです。
炊き加減、お米の甘み。それに、青い菜っ葉のような具が入っていますがこれがさっぱり・爽やかで春の風味。
つみれ汁は、秋のあら汁より旨いと思いました。
海老の頭をたっぷり使って出汁をとった、塩味のつみれ汁。
海老の甘みとうまみがしみます。たっぷりのお野菜もうれしい。
つい、おかわりをしてしまいました。
春のほっきめし営業は、連休中か5月8・9日の土日までのようです。
気になる方はぜひ!
荒浜は今、潮干狩りをやっています。セットでいかがでしょうか。
==2009年10月レビュー==
しつこく今年もレビューします。
土日祝限定営業の海鮮大海さんです。
天気の良い日やお客が多い日には,外に出されたテーブルではらこめしをいただくこともできます。
炭火で焼いた地物の焼き魚(アジ,かんぱち,ツボダイ,海老その他いろいろ)も売られています。
焼き魚やはらこめしを買った人は,あら汁が無料で食べ放題。
これがまた最高に美味しいのです。鮭の頭やしっぽ,中骨の良い出汁が利いています。味噌はほんのり色が付く程度,たっぷりのごぼう・にんじん・大根などの野菜。鮭の身も少し入っています。
もちろん,はらこめしも最高です。他店に比べてずっとさっぱりした味付け,半生のイクラ。しっとりとした鮭の身。
ああ,今年も美味しかったです。
こちらのお店,実ははらこめしシーズン(9-11月)以外にもほっきめしシーズン(3-5月?)も営業しているようです。春にもおじゃまして,ほっきめしもいただいてみたいです。
==2008年9月レビュー==
9月です。
宮城県南部の郷土料理「はらこめし」のシーズン到来です。
ご存じない方のために簡単に説明を。
はらこめしとは、秋鮭(生鮭)と生いくらの醤油味の炊き込みご飯です。
シーズンは9月中旬から11月下旬。
説明は以上です。
去年、初めてお邪魔して大好きになった海鮮大海さん。
今年もそろそろ営業しているかな・・・と訪問です。
やっていました。
お昼時はとっくに過ぎているのに、釣り師と思われる紳士の皆さまで店内はほぼ満席。
店頭の無料サービスのアラ汁をセルフで盛っていただきつつ、待ちます。
5分程度で登場の「はらこめし」(900円)。
うーん、去年は800円でしたが・・・残念ながらこの燃料や食料高騰のあおりを受けて値上がりしたようです。
更に、去年いただいて感動した「生海苔の酢の物」はありませんでした。
でも、相変わらずさっぱりとした味付けのご飯とイクラ。
このさっぱりした味付けとご飯の粒と食感が感じられる炊き方はやはり秀逸です。
イクラは、今日はちょっとあっさりしすぎだったかと思いましたが。
甘辛く付け焼きされた生鮭はしっとりとし、味もしみていて生臭さは全くなく・・・良いお味です。
はらこ飯でこの鮭の食感と味はなかなか他店ではないです。
全体的に、生臭さはまったくなく、あっさりとしたご飯とイクラ、それにいい味のしみた鮭の付け焼きがてんこ盛りのはらこ飯です。
宮城県南部の郷土料理とは言いつつ、味の濃くて食感も重たいはらこめしが苦手だった、宮城県の皆さま、ぜひどうぞです。
お世辞にも綺麗とは言えない店内、喫煙可、オーダーはお店の人を捕まえないとダメ、休日はディープな釣り師のお兄さま方でいっぱいというお店ですが・・
いつもなら確実にNGをだしそうなところですが、このはらこめしとアラ汁をいただけるのでしたら気になりません。
なんだかんだ言っても好きなのです(笑)
==2007.11月レビュー==
コスパ最強,味も二重丸。
今まで見落としていたこと,侮っていたことを深く後悔。。
私が大好きな郷土料理「はらこめし」のレポートです。
亘理町荒浜地区。(別名・鳥の海)
秋は「はらこめし」,冬から春にかけては「ほっきめし」で有名な,穏やかな海沿いの街です。
今回ご紹介させていただく海鮮大海さんは,はらこめしシーズンの9~11月の土・日・祝日のお昼しか営業していないという,少し珍しいお店です。
先行レビュアーの方のレビューがあまりにも美味しそうでしたし,以前から通るたびに気になっていました。
とはいえ,こちらのお店,申し訳ないのですがお世辞にも綺麗とはいえません。
観光客や食べ歩き客目当てではなく,釣り客やドライバー,工事関係者の方のための簡易食堂のような店構え。。。
やや半信半疑のまま入店です。。
折しもこの日は「荒浜大漁祭り」の日で,真向かいの漁港は賑わっていました。
こちらのお店も10時台からぽつぽつ入っています。
外から見える厨房をのぞくと,持ち帰り用の「はらこめし」作りで慌ただしそう。
私は「もう入れますか」と若い女性店員さんに聞いて,入店しました。
「入る前にあら汁,セルフでどうぞ」
とのこと。店先には大鍋にたっぷり野菜のあら汁が。
ほほう,これですね。たっぷり具の野菜を入れて持っていたら,別の女性客に「こっちの容器にはネギもありますよ。」
と教えていただきました(^^)
店内でしばし待ちます。
5分ほどで「はらこめし」(800円)が登場。
丼に盛られたはらこめし。
いくらがたっぷりでオレンジ色が何とも言えず良いですね。
鮭の身も,付け焼きのような良い色づきと照り。
ご飯の色も濃すぎない。
おお,いきなり旨そうです~(T_T)
味も良かったです。。。
まずご飯。
釜で上手に炊いていると思われます。ふっくらしていますが,余計な水分が飛んでいて,ご飯そのものの食感を味わうことができます。
味付けも最小限,生臭さはゼロ。
いくらは,熱の通し方は少な目。生に近いさらっとした食感とさっぱりした味。
鮭の身は,下味が付いているようですが濃すぎず,ホントにいい塩梅。
身の外側は醤油の香ばしさも。
ごはん・いくら・鮭のバランスがとっても良い。
そして素材そのもののを,美味しく食べさせてくれているなあと思います。
全体的にさっぱりとした味わいなのですが,物足りなさや飽きが来ないどころか,丼にたっぷりのボリュームもぺろりといけてしまいます。
あっさり,さっぱりしてるけれど,鮭・いくらの生の風味が生きていて(でも生臭くないのです)飯がどんどん進むのです。
いや~
ウマイ!。
そして,もう一つ特筆すべきは付け合わせの「海苔の酢の物」。
これは絶品です。
生海苔に三杯酢をかけただけ,なのですが。
ざっくりとした海苔の歯ごたえ,香ばしい風味。三杯酢の甘みと酸味の絶妙な均衡。
凄い!
私は「海苔の佃煮」も「酢の物」も苦手なのでどうなのかな、と思いましたが、いやいや,すんばらしい。
あら汁は、野菜たっぷりですっきりした味わいですがまずまずでした。
同じ荒浜地区の加藤屋さんは,ご飯もイクラもかなりねっとりとした濃いめの味というタイプ。これはこれで美味しいですが(これがスタンダードなタイプだと思います),海鮮大海さんのようなさっぱりとしたタイプも美味しいです。
そして何より,こちらははらこめしが800円,というのは群を抜いてコストパフォーマンスが高いです。
1000円以上のお店がほとんどですから。
こちらの営業シーズンは11月いっぱいで終わりですが,何とかもう一度行きたいです。
こちらのお店は,釣船の船主さんの経営だそうで。。
ご家族でやっているお店のようで,若い女性店員さん達は,小さなお子さまの世話をしながら働いていました。
漁師さんの大家族のような雰囲気で,またこれも良いなと思いました。
今年も食べログのおかげでたくさんの美味しいお店・居心地の良いお店・未知の味に出会うことが出来ました。
レビュアーの皆さまとのコメントやメッセージのやりとりもとても楽しく,且つ美味しいものとの出会いに有意義でした。感謝いたします。
2009年のマイ★ベストレストランですが,今年初めて行ったお店を多く選ばせていただきました。
中でも,一位に選ばせていただきました『喰い処 鮭番屋』さんは,現地の釧路に着いてから,食べログを見て,しかもレビューをお書きになったレビュアー様とコメントでお話をした結果,訪問の運びとなりました。
素晴らしい出会いでした。食べログの凄さに驚きと感謝の念でいっぱいです。
私の住む宮城県だけでなく他県の美味しいお店にもたくさん出会えました。
(荻窪の『トマト』さん,余市の『柿崎商店』さん,由比の『さくら屋』さんerc...)
そのようなわけで,今年のランキングは宮城県外のお店が多くなりました。
2010年もたくさんの素敵なお店と出会えれば幸いです。
且つ,宮城やその周辺の良いお店・頑張っているお店・穴場的なお店との出会いも得られるよう努力しつつ,皆様にご紹介できれば・・と
それが2010年の目標です。
皆様,2010年も健康で楽しい美味しいひとときを過ごせますように。
トトロ中拝