2回
2016/03 訪問
再訪、そして実感〜白金高輪『ラシェット・ブランシュ』
(2016.3)
柔らかな色調に包まれながらお食事を楽しむことが出来るこちらのお店
何度目かの今回の訪問のお目当ても、いつも同様やっぱり鳩
とはいえ、いつもとは違い、今回の訪問はディナータイム
ゆっくり滞在できるという安心感から生まれた心の余裕
いつも通り、いえ、いつも以上の美味しさだったお料理を堪能したことに加え
余裕をもって滞在した店内で新しく二つの「好き」も発見することができました
十分に離れた席間に配置された本日のお客様は全部で3つのグループ
そのうちの一つは、古くからの常連さんの家族使用
こちらのお店を定番にできるなんて羨ましい限りですが、そんな家族をとりこにする要素があるとすれば
柔らかな照明同様の温かいサービスでしょうか
タッチは柔らかいのに、二度と同じことを言わずに通じるサービスは、とても信頼できるもの
お客様との距離の取り方と空気感の出し方…私も、とても好きだなぁと感じ、とりこになりました
シャンパーニュ、白2本、赤1本のワインと共に味わったのは以下のお皿たち
鰆の燻製の下に人参サラダ
ホワイトアスパラガスにホタルイカ
ひげだらのソテーは、アサリと春野菜のスープ仕立てで
鳩のロースト
デザートに差し替えのチーズ
これだけたっぷりのお皿をいただき、ワインもきちんといただいたうえで、お会計は約13,000円(一人当たり)。
サービス料をとらないこともありますが…
ポーションとクオリティの割に、お料理とワインがリーズナブルなことが一番の理由
WEB等を使った広告を最低限にして、お店で提供する価値に投資をしていることがうかがえる点
これが2番目の新たに発見した好きなところ
ランチタイムも素敵ですが、さして変わらぬ値段で楽しむことができるディナータイムが私の中ではお勧めです
これからはもっと頻度を上げてお邪魔したい
そう思えたリピート店での記憶は、改めて再訪って素敵な経験だと教えてくれる良い機会となりました
(2010.6)鳩、鳩、鳩!〜白金高輪『ラシェット・ブランシュ』
前回訪問時2月。
人生最高の鳩をいただいたことがとても強い印象を残した白金高輪『ラシェット・ブランシュ』。
コースの中に追加料金で組み込んでいただいたハーフポーションの鳩があまりにも美味しくて、お皿が綺麗になるまではあっという間。
是非次回はフルポーションで味わいたいな、と思ったもの。
6月の休日。
当日お約束のあった方々はとても食に対してセンシティブ。
「とても美味しい鳩があるんですが…」と切り出したところ快くOKをいただきこの日の訪問が決定。
予めお店の方には、一人ずつフルポーションの鳩を出して下さいね、とお願いをして予約。
それ以外のメニューは一切決めずに「鳩」目的の再訪を果たしました。
この日もやはり満席の店内。
商店街の中の1軒と言ってしまうには贅沢なお店ですが、プチメゾンと言ってしまうには親しみの溢れるお店。
けれど、お店の方々の接客スタイルは極めて紳士的。
決してお客様のテーブルに踏み込み過ぎないスタイルでありながら、皆さんに優しい笑顔があります。
テーブルで交わされる会話に決して入らないスタンスを冷たさと思わせない笑顔。
そして客席への目配りがお店の温かい印象を作ります。
お店によって接客スタンスは様々。
こういうスタイルも私は好きです。
さて、フルポーションの鳩、がテーマだったこの日。
前菜もカルトで一皿、とすると前菜もフルポーションとなってしまいます。
鳩の完食が厳しくなる選択は避けたいなあ、とお店の方と相談。
結果、前菜1、メイン1の3,500円コースのメインを追加料金3000円弱で鳩のフルポーションに代えていただき、オリジナルのコースを作っていただくことに。
ありがとうございます。
まずは豚のリエットにリンゴのピューレを乗せたアミューズ。
この肉々しさがこの日の鳩気分を盛り上げます。
まずはグラスシャンパーニュで乾杯。
前菜は、イワシとトマトのマリネ。
合わせたワインは、その他の方のオーダーしたホワイトアスパラガスと帆立のヴィネガーに合わせたもので、2007年のアルザスリースリング。
個人的には、マリネの酸とワインの酸のタイプ違いを楽しみます。
そして目的の鳩、フルポーションです。
合わせたワインは2001年のシャトーヌフ。
良い年の南ローヌですが、それなりにオレンジがかってきているところも魅力的な1本。
メルロー主体の少し若めのボルドーと迷った挙句こちらにして正解。
あくまでメインはフルポーションの鳩をゆっくり食べること。
よりこなれたタンニンが主張し過ぎないで素敵な相乗効果を生んでいましたので。
最後のデザートはパスして、この日最後のお皿はチーズ。
合わせたワインは、2005年のジュブレィ・シャンベルタン。
作り手はドルーアン・ラローズ。
デザートをいただかなかったのは、甘さが鳩の余韻を消してしまう気がしてもったいない気がしたから。
この日は思い切り期待を膨らませての再訪。
嬉しいことに期待は裏切られず、それどころか堪能したのは、また次回へつながる美味しさ。
次回訪問するとしてもやっぱりテーマは鳩。
ですが…その他のお皿も味わってみたいと思います。
ですから、次回は思い切りお腹をすかせて訪問したいと思います!
ありがとうございました。
(2010.2)
休日のランチタイム、白金の商店街にある『ラシェット・ブランシュ』を訪問。
いかにも家庭的なお店の外観がホッとさせてくれます。
お店の中には、女性グループとご年配のご夫婦。
客層もなんだか家庭的です。
ブランシュとは白を意味するものだと思いますが、こちらの内装はいわゆる生成りの白。
白の中でも一番温かい白。
お店の雰囲気を象徴しているようでぴったりです。
本日は、前菜2つ、メイン1つ、デザートのランチコース(確か4500円)をオーダーし、前菜1つとメインをカルトメニューに変更(追加料金が発生します)。
我儘なオリジナルランチコースを作っていただきました。
鳩は丸ごとローストのため、コースで差し替えていただく場合には2人以上の偶数人が必要。
が…たまたま気が合う(食の好みが合う)先輩がいてラッキー♪
(シャンパーニュで乾杯しながら、アミューズ。)
(アルザスリースリングをいただきながら、前菜1皿目、鱈の白子のムニエル、アンチョビソースを。この季節の白子ってつい手が出てしまいます。こちらも追加料金で差し替えていただいたものですが、食の好みが合う方に便乗させていただけてラッキーです。)
(2皿目の前菜は、牡蠣のポワレ、カレー風味のクリームソース。カレーの香りとリースリングの香りが喧嘩しているという説もあったのですが、私としてはそれほどでも。1皿目の白子もこちらの牡蛎もぷりぷりしていて美味しい♪)
続くメインは、2005年のマルサネと共に。
村名ですが、ピノとは思えないほど濃く甘い1本。
大満足。
フィリップ・シャルロパンのもの。
そして、大満足のワインと共にいただくメインは、それ以上に大満足の素敵な一皿。
(メインは、ランド産仔鳩の丸ごとロースト。恐らく私史上一番美味しい鳩!そんなに経験があるわけではないので、史上1番といってもたかが知れていますが…^^;ナイフを入れるごとにしたたる血。レアに近い状態で血とともにいただく鳩の食感は適度な弾力と鉄のニュアンスと…とっても極上。ご一緒した鳩好きの先輩も、今までこんなに上手に火入れされた繊細かつ美味な鳩はないとおっしゃっていたから、きっととてもお上手なのでしょう。仕事と予約の事情さえ許せば、翌日もまた訪問したいと思ったくらい。)
(チーズの盛り合わせをはさみ、デザートはクルミのクレームブリュレ、バニラ風味。隠れているクルミの風味がたっぷりでとても満足感のある一皿。)
「これはっ!」と思うお皿があると、場の雰囲気がとても盛り上がります。
この日の一押しのお皿はやはり仔鳩。
「これはいい」などと各人呟きながらいただきました。
今後とも鳩を食べる日は、先輩への感謝の気持ちを思い出すかも、というくらい嬉しかった一皿。
コースを差し替えていただくわがままの言い出しっぺになってくれたこと、本当にありがたいです(^^;。
最後は、鳩、鳩、鳩!の感想。
お店を後にする時、シェフにお礼を。
その言葉はやっぱり「鳩が…(後略)」でした。
2016/11/28 更新
本日は、主催する女性の会でこちらを利用。
以前と違ったのはシェフのワンオペ営業というところ。
雰囲気自体はむしろこちらの方が好きかもしれない(笑)。
そんな中でいただいたのは、以下のお皿たち。
オマールエビのスープ
フォワグラのテリーヌ、リンゴとサツマイモのピューレ
オマールエビとズッキーニのバターソース
ホッキ貝のソテーとカレー風味のクリームソース
アイナメ・浅利・白菜・九条ネギ・きくらげをスープ仕立てに
牛ホホ肉の赤ワインソース
しっかり正統派のフレンチがオーソドックスに美味しくて大好き。
これからも愛していきたいお店です。