2回
2017/02 訪問
グラスや温度もワインの小道具~麻布十番「ALLIE」
世界中のすべてのワインが好き
だから、いただくのは、いわゆる一般に上質といわれるワインばかりではなく、とってもカジュアルなものも多数
数としては、むしろそちらの方が多いくらい
だから、最近忘れかけていたのが、ワインにとって大切な小道具は、パッと見てわかるものばかりではないという事実
それを思い出させてくれたのが、こちらALLIEへの2017年2月の訪問です
たとえば、ワインを味わってみて初めてわかるのが、その複雑感の広がり方
それに影響するもののひとつは、選ばれたグラスの形状の微妙な違い
そのマッチングにマジックを感じるような素晴らしいセンスを感じる時
私はソムリエさんへのリスペクトを強烈に感じます
或いは、丁寧な保管を前提に、ワインに応じた適切な温度でそのワインを提供される時
そのワインの持つポテンシャルが最大限に発揮されていることが、飲み手として大変うれしく
この一杯を計算して、出すタイミングとお料理を合わせてくださったセンスに
ただただ脱帽、という思いを感じるのです
そういう一見するだけではわからない小道具たちの存在感の大きさ
庶民の私にとって、そんな小道具を感じさせてくれるお店を普段使いできることは、もちろんなく
そういうお店は、訪れる中のほんの一握りだからこそ…
出逢えた時の幸福感はとてつもなく大きく、とてつもなく長い余韻を残してくれるのです
安上がりな自分に感謝しつつ(笑)
今年初めてのそんなお店は、2月に訪れたALLIEさん
お任せのコースに合わせて、ワインをボトルで楽しんだ夜
いただいたのは以下のお皿たちとその折々でボトルオーダーしたワインを添えて
アミューズはコカ(スペインカタルーニャ)、黒米ペーストを揚げた 上にマグレ鴨の生ハムとリンゴのマーマレード
平貝、白ミル貝と新玉ねぎのムース(上に玉ねぎのフリットとマイクロネギ、下にブルグール)
タラの白子のポワレをカブとともに、はしりの山菜を添えて(表面にパン粉、カブの下にはピューレ、山菜はうるい、こごめ、タラの芽そして上にはトリュフ)
真サバの炭火焼き、焼きなすのピュレと下仁田ネギのマリネ
鰆のポワレ、トピナンブール(菊芋のピュレ)、春菊のクーリ
イノシシ前足のブレゼと肩ロースのコンフィ、セージの香り
獺祭のブラマンジェ
温かいリンゴと冷たいリンゴのデザート(赤リンゴはクレープで、ソースはサワークリーム、青リンゴのムースには紅茶ゼリーとシャーベット付きで)
最後にミニャ(満腹です!)
本日もワイン好きでよかった、と思う素敵な夕べをありがとうございます。
大満足のディナータイムでした。
2017/07/24 更新
こちらでいただく1杯1杯のワインが素晴らしくて、美味しくて、お料理に合っていて、そんな思い出をいただいたのは、もう5年ほど前。
ずっと果たしたかった再訪を果たしたのは、秋の始まり。
夏の食材も秋の食材も楽しめる時期に、美味しいワインを期待しての再訪。
以前とは違って、今回はグラスオーダー。
置いてあるワインはどれもおいしかったです。
いただいたのは、
鴨の生ハムエゴマ
トウモロコシのポタージュにはサザエ、モロヘイヤ、オカヒジキを添えて
アナゴに焼いたナスを巻いて、万願寺唐辛子、赤ワインのソースにサマートリュフを贅沢に
ハタのお仲間だそうですがスジアラの炭焼きで泡のソースはグリーンカレーで上にはバジルオイルを
十勝ハーブ牛のサーロイン炭火焼きでかぼちゃのピューレ、ソースには山葵が
白桃のかき氷の下にはブランマンジェとカスタードクリーム、ソースとしてチャイのシロップ
ミニフィナンシェ等をミニャルディースとして
本日もありがとうございました。
すっかりこのビルでも古株となったこちらのお店、これからも頑張ってください。