1回
2013/05 訪問
その後の変化を知りたくて~代官山「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」
オーシャントラウトのコンフィ、周りにはアーモンドの粉末とアーモンドのクリーム
オマール海老のフランとオマール海老のサラダ
マグロのスパイスローストとフォアグラの「ロッシーニ」スタイル
ウナギの下にはいかすみのパンをクリスピー状にしたもの
私のお魚はコチ。前回訪問とかぶらないように配慮していただいたお皿
こちらがメニュー選びの決め手となったラパン
チョコレートが苦手な私のデザート。たくさんのベリーを飴細工で包んだ可愛いお皿
一般のお皿。チョコレートの球体にアツアツのソースをかけますと…
2012.12
2012.12
2013/10/06 更新
(2013.5)
人が変わればお店も変わる
たとえ、その他の全てが変わらなくても
そんなお店のその後を知りたくて、またもやこちらを訪れたのは、5月の休日のランチタイム
お店の内装は何も変わっていないけれど、やっぱり人が変わればお店の雰囲気もがらっと変わります
小さなお店であれば、人のもたらす空気の変化がとても大きく感じられます。
そんな変化に、とまどいつついただいたのは、以下のお皿たち
新玉ねぎのブランマンジェと黒コショウで作った泡
冷製のフォワグラテリーヌに添えた花は甘いビーツのお菓子みたい
ホワイトアスパラのパイ包みの下にはキノコのソース、付け合わせのグリーンアスパラにはサバイヨンソース
カサゴのプレートは桜エビを皮目に付けて、マコモダケ、筍のグリルに桜エビのソース
ちょっと味見に仔羊の内臓はいかが?
ハツ、レバーそしてバゲット
この日チョイスさせていただいたのは、仔羊のシンプルロースト
デザートはイチゴのバシュラン、イチゴのムース、メレンゲ、バニラアイスなどのパルフェ仕立て
変化を楽しむ気持ちとさびしく思う気持ち
二つの気持ちが併存したこの日のランチタイムを振り返ると、ところどころに遊びが少なく感じられたことでしょうか
ゲストを連れて行くその日には、私を通し、その先にあるゲストをもてなしてほしい。
回り道に見えたとしてもそれはとてもうれしいサービス
壁を隔てた先にいるシェフとの唯一の接点は、効率化のためには、省くのもやむないこと
ゆとりが遊びにつながると知りつつも
いろんなものが変わっていくけれど
いつかまた戻ってみようと思う
そんなお店であることは確かなこちらのお店
いつかまた、と思いつつ、お店を後にした5月の休日のお話
(2012.12)
12月30日ディナータイム
今年の営業最後の瞬間は、鹿島マネージャーの最後のお席
あいにくの激しい雨の中ではありましたが、その席を目に焼き付けようと間をおかずのディナータイムの再訪を果たしてまいりました。
いただいたのは、12000円のコース。
一部だけ写真を載せますが、メニューはすべてを記載しておきます。
温度の違いが印象的な、キノコのアイスとスープ
ホタテとカブのミルフィーユ
オーシャントラウトのコンフィ
白子のムニエルにブールノワゼット
ひらこのフランに魚のスープ
キジ肉のラビオリに黒トリュフを添えたもののコンソメとキジのホットサラダ
オマールエビのクリームコロッケ
エゾ鹿のロースト
リンゴとサフランパスティスのデザート
どのお皿も運ばれてきた瞬間から楽しめること、どのワインもそれぞれに想い出深いこと。
それに加えて、小さなお店を満たすホスピタリティの精神が、何よりレストランの魅力を教えてくれること。
私がここに通うのはそういう理由。
時間と共に、お店のスタッフが変わるのは淋しいけれど仕方のないこと。
けれど、その変化の先に、きっとまた進化がある。
そんな予感がするから、また絶対にお邪魔しようと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
そして、お疲れ様でした!
(2012.12)大志を抱き~代官山「ル・ジュー・ドゥ・ラシエッ ト」
そのサービスが素晴らしく秀逸で、フレンチの醍醐味のひとつって絶対にサービスといつも実感させてくれる。
箱の豪華さばかりをフレンチの象徴のように言われてしまうと、それとは違った豪華さを主張したくなって、そんなお店を知っていることを、ちょっとだけ誇りに思ってしまう。
小さな小さなこの店は、目立たないところに、存在していて…
いつも誰かを迷子にさせちゃう困ったお店なのだけど…
たくさんのリピートの理由があって、一番私を惹きつけているのがそのサービス。
この日、ぜひ一度ご一緒に!とおっしゃっていただいた女性の皆さまと、鹿島Mのサービスを楽しみに、訪問させていただきました。
なお…本日いただいたもののうち、いつものアミューズは割愛…
サバの燻製にフルーツトマトとナス
蝦夷鹿のカルパッチョ
(ロース肉とビーツと黒大根)
赤カブ、小カブの岩塩包み焼き
カブのスープ
フォアグラのパテアンクルート
きのこづくしのお皿
甘鯛のうろこ焼き
ハト
フルーツいっぱいのデセール
モンブラン
本日もありがとうございます。
その勲章もののサービスを味わえるのは年内限り。
大志を抱いて別の道に旅立つ前にもう一度訪問いたします。
本日もありがとうございました。
(2012.5)だからやっぱりラシエットなのです
6月から新メニューが開始するこちらのお店。
滑り込みの5月にうかがったのは、あまりにもお得なランチタイム。
これまでも、そのお得さにお店が可哀そうになってしまうほどでしたが、ようやく新コースへと衣替え。
今後のランチは、約1000円ほど値上げするそうですが、それでもお得感は抜群。
プリフィックスをおやめになる代わりに、7皿構成のコースへの変更ですから、ぐっとボリューム感が増すようです。
なお、この日も大いにワインを楽しませていただきながら、以下のように色とりどりのお皿を楽しみました。
帆立をオレンジやグレープフルーツでマリネしたサラダ
オーシャントラウトのコンフィ
乳のみ仔羊の様々な部位とミンチのロールキャベツ
メダイのミキュイ
貝とホワイトアスパラの泡で、ラビオリの中にはアサリやシジミも
キャラメルのシブースト
メニューの変わる6月以降も是非よろしくお願いいたします。
その上質なサービスを、私はグランメゾン級と嬉しく感じます。
ランチもディナーも、どちらも楽しみにしている大好きなお店。
(2012.2)
ご無沙汰してました、と言うべきかどうか…微妙な時間が空いたこちらのお店。
ご一緒した方の笑顔が確約されている大好きなお店。
この日は休日のランチ訪問。
またまたお世話になります!
この日は、シャブリのプルミエクリュ、95年ビンテージのブル赤とともに、おまかせで以下のお皿を楽しみました。
この日も期待を上回る素敵なサービスでおもてなしいただき、本当にありがとうございます。
カニと根セロリのサラダは、下に根セロリのペースト、カニのエキスのジュレ、カニみそで作ったチュイルが添えられています
さわらの低温ロースト、タラの芽、菜花とそのピューレ、ふきのとうのソースなど、一足早く春の彩りが満開です
仔羊のローストにそのジュのソース、またモモ肉で作ったメンチカツにはパセリのパウダーを
リンゴと蜂蜜のデザートは、上からメープル風味のクッキー、蜂蜜ムース、リンゴのキャラメリゼ、バニラアイス、リンゴチップ
誰もが笑顔になれること。
気が付けばあっという間に時間が過ぎてしまうこと。
それが、このお店であることの証明。
いつも素敵な時間を本当にありがとうございます!
(2011.5)質の高さは変わらぬままで
お店の訪問は約1年ぶり。
知らぬ間に支配人の方が変わっていたこちらのお店。
以前の糸澤さんも、今の鹿島さんもスタイルは違ってもサービスの質の高さは一緒。
こじんまりとしているのに洗練された素敵な空間で、この日も女性同士楽しいランチタイムを楽しんでまいりました。
3500円(サ10%別途)で、お魚もお肉も味わえちゃうお昼のプリフィックスコース。
その一皿一皿の可愛らしい色使い。
そして繰り返しになりますが洗練されたサービス。
これらがいつも女性の心をキュッと掴むから、このお店で開催するランチタイムの評判はいつも上々。
幹事の気分も上々になれる有り難いお店なのです。
グラスワインはランチといえどもそれなりの価格になるのは、オー・グーグループとしてこちらも同じですが、全体としてはお得な部類に入るのかな?と思います。
本日の楽しい時間をありがとうございました。
その軽やかなお皿に表現された綺麗な彩り、本日もすっかり皆さんの心を魅了していただきました♪
(2010.7)
6月某日、ランチに訪問した代官山『ル・ジュー・ドゥ・ラシエット』。
その記憶がまだ鮮やかな7月初旬、今度はディナーで再訪してまいりました。
お店の前に着くと、中からさっと開いた扉の向こう側に笑顔のご挨拶。
ご案内いただいたのは、前回同様のとても落ち着くお席です。
とても小さいけれどテーブルをゆったり使わせていただけるこちらのお店。
その配慮が適度な独立感をもたらします。
それぞれのテーブルで交わされる会話は、それぞれのテーブルの中だけに。
この日同じ空間に居合わせたのは結婚記念日を祝う素敵な御夫婦を含め何組かの2人組のお客様たち。
蒸し暑いこんな日は…と思っていたら、出していただいたシャンパーニュはやっぱりブランドブラン。
以心伝心が嬉しいスタート。
メニューは皿数違いで3パターン。
この日選んだのはスペシャリテ(13650円、サ10%別)、一番皿数の多いコースです。
選んだボトルワインは、メインのラパンに合わせてヴォルネイ1997年。
プスドールです。
序盤のお皿にはシャンパーニュ、そしてグラス白ワインを合わせました。
いただいたメニューはどれも少なめに出していただいていますので写真はその点を割り引いてご覧ください。
(まずはシャンパーニュと一緒にアミューズ。こちらのお店の定番とのことですので、写真は省略。)
(続いてオーシャントラウトのコンフィ、周りにはアーモンドの粉末とアーモンドのクリームで、レモンの香も効いています)
(オマール海老のフランとオマール海老のサラダ。エビ好きの私の目尻を下げるお皿)
(マグロのスパイスローストとフォアグラの「ロッシーニ」スタイル。右手前にはルッコラのシャーベット。フォワグラのまったり感を消すのにちょうどよいと言われたシャーベット。ピノー・デ・シャラントと共に)
(ウナギの下にはいかすみのパンをクリスピー状にしたもの。黒米のリゾットが下に隠れており、ソースはポルト酒風味)
(私のお魚はコチ。前回訪問とかぶらないように配慮していただいたお皿。泡のなかには帆立のクネルが隠れています。泡はアサリのエキス等をカプチーノ風に仕上げたものだそう。)
(こちらがメニュー選びの決め手となったラパン。ハツ、レバーを使ったコロッケ、背肉のロースト、内またのお肉でロニョンとフォワグラを巻いたもの、そしてモモ肉を低温調理したもの。ソースはジュ・ド・ラパンでシンプルに。)
(アヴァンデセールはココナツのデグリネゾンですが写真は省略。)
(こちらはチョコレートが苦手な私のデザート。たくさんのベリーを飴細工で包んだ可愛いお皿です)
(こちらが一般のお皿。チョコレートの球体にアツアツのソースをかけますと…がらっと形が変わってしまうのですが、それは実際に行って見てのお楽しみ☆ということで)
昼はコストパフォーマンスが素晴らしいこちらのお店。
夜は、皿数とバリエーションがとても魅力的なお店。
昼夜の価格差は皆さんが言うほど開きません。
夜は昼の2.5倍。
他のお店とあまり変わらない気がしませんか?
昼間の太陽が隠れても、お店の清潔感は変わらぬまま。
けれど若干「静けさ」が加わるので、強調されるのはお店に漂うしっとり感。
ランチ訪問時もお店のサービスに支えられて弾んだ会話。
だからこそ、きっとパワーアップする夜の姿を見てみたかったお店。
大切な方と二人で訪問するなら絶対に夜。
多くの方がおっしゃる言葉はその通り。
落ち着いて過ごす夜の『ル・ジュー・ドゥ・ラシエット』。
安心感をベースに、いつもより穏やかな口調で会話が弾みます。
そんな時間を過ごした後は、ご一緒した方と確実に距離が縮まる気がします。
お食事を重ねるたびに少しずつ縮まっていく二人の距離。
時にそのペースをちょっとだけ上げたくなったら、こちらのお店を思い出してみてください。
夕方よりも相手を近くに感じられる夜が待っている…
そんな不思議な3時間半が味わえることでしょう♪
(2010.6)
昨年の春、大きく変動があったこちらのお店。
変動前からずっと気になっていたお店です。
私の友人にはこちらのお店のファンがたくさんいます。
そして皆さん「変わる前も良かったけれど、変わった後もとても良かった!」とおっしゃいます。
そんなある日、皆さんと御一緒する機会を待つのももどかしく、お食事会をこちらでセッティング。
魅力的なシャンパーニュリストに惚れ惚れしつつ、楽しいお食事会が始まりました。
当日は、休日のランチタイム。
休日といえど「ランチタイム=女性の時間」というお店が多い中、こちらのお店にはたくさんのカップル。
(最近の私の感覚では)ちょっと意外な客層です。
そんな中、幅広い世代の女性で構成された私たちのテーブル。
元気な女性の明るい笑いが溢れる時間。
前向きな会話、夢見る女の子的な会話…そして、たくましい男性的な顔が見えるような会話…
お店の皆さんの行き届いたサービスに支えられ心ゆくまでおしゃべりを堪能させていただきました。
そんな時間を盛り上げてくれるお皿たちは美味&エレガント。
合わせたワインはそれぞれのお皿や好みにフィットする心地良さ。
いただいたのは、3500円(サ10%別)のプリフィックスコース。
事前に聞いてはいたけれど、その抜群なお得感。
特にワインを楽しみたい私たちにとってはとても良心的な価格設定です。
この日、いただいたお皿は次の通り。
(アミューズ色々。面白かったのは、手前右側にあります、一口でいただけば「ピザ」。ピザ生地に包まれた中味はトマトジュースです。)
(前菜はブーダン・ノワールをチョイスした皆さんに対し、私のオーダーは豆の冷製スープとブランマンジェ。ワイン選びに悩んだ結果、マルサネロゼ2007年を。綺麗な色合いで華やかなお皿をさらに華やかに盛り上げます。)
(60度で火入れしたお魚は、しっとりしていてまるでとろける様な印象です。蛤を使ったソース、グリーンアスパラ、ウドのソテーなどが添えられ、とてもヘルシーで綺麗なお皿。ここでメインに合わせて選んだ南仏のワインも登場。とてもカジュアルな価格ですが、シラーとグルナッシュを50%ずつ使ったワインは、シラーの上品さのほうが引き立つ仕上がり。お魚に合わせると少し強いのですが、香りはとてもフィットしていて楽しい組み合わせでした。)
(メインは豚と鶏の選択。私が選んだのは鶏。胸、もも、手羽先と3種の部位を楽しめるお皿です。根セロリのピューレ、レモンとタイムで香りづけしたジュで爽やかにいただきます。彩りが綺麗で味わいが軽やかなお皿は、女性のランチタイムを嬉しく彩ってくれるから素敵だと思います。)
(選んだデザートは、マンゴーとパッションフルーツのシブースト、添えられているアイスクリームをチョコレートからヨーグルトに変更していただきました。)
(自分でバースデー予約をするのもどうかしら?と思いつつも、いただいたバースデープレート。おめでたい年齢でもありませんが、こうして別プレートでお祝いしてくれるお店ってやっぱり嬉しいものです。)
この日は訪問直前にちょっとした予定変更。
わがままを聞いていただいたお店の方には本当に感謝。
色々ありましたが(詳細は割愛)、その素晴らしいサービスのおかげで、通常以上に楽しい時間を過ごすことができました。
私にとってサービスはお店選びの重要ポイント。
そんなサービスをいただけると、「すぐにもディナーで訪問してみたい」と思うもの。
そんな欲求に素直に従って、お会計時に近々のディナーを予約。
きっと心に残る素敵な時間が待っているはず。
そう思わせてくれたのはひとえにこの日のサービスへの信頼感。
お別れのあいさつ代わりに「また来ますね。」との約束を交わせることは本当に喜ばしいこと。
「初訪問」を「出会い」と感じさせてくれるとても嬉しいお店でした。