レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2016/12訪問 2016/12/26
追記 :
久しぶりに深夜に電話したら本当はやってないはずだけど、開けてくれるとのことでかるーく訪問。でもやっぱり、旨い赤開けますかとか言ってMichel VoarickのRomanee St. Vivant!! 78 とかあけちゃったり異常に厚切りの白トリュフのオープンサンドとかやっぱりやりすぎて大変な事になったり。でも、涙が出るほどよいワインをほぼ確実に飲める場所はなかなかないんだよねー。ちなみに成田さん、ワインの小売のショップを始めたとか。
追記:
今日は1軒目でしっかり飲んだので軽くね~っと。
そしたら、ハウスシャンパーニュ、まさかの Armand RousseauのChambertin86ポンイツそして94イケム。。
会計は推して知るべし。。。
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追記:
6時間滞在。。
ジャックセロス/ドゥミセックExquise 心を蕩けさせるのに必要十分な甘み。店内に広がる薔薇の香りとのマリアージュは極上。
Chablis Premier Cru Jean Dauvissat (時間調整のためのつなぎの白だって。。。)
Chateau Clinet 98 (程よく緩みつつ、非常に豊な果実の存在-バスク豚の生ハムと)
Cotes Du Rhone Rasteau Thierry Mayson 79 (洒落の一杯だと)
Cheval Blanc 79 (バカラ・ロマネコンティーグラスでいただくお遊び。すさまじいクリアー感。久しぶりに正しい熟成を感じる。こういうのを頂いちゃうと自分で買うのはボルドーでさえ憚れるな。。)
Pommard Gauthier Frere 49 (古めかしさの奥にある果実)
Chateau d`Yquem 94 (さらりと終了。生トリュフの詰まったフォンダンショコラと共に)
死ぬほど堪能。
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追記:
アランロベール(ハウスシャンパーニュ。。。)90、オーブリオンブラン92、ボーヌロマネ・レボーモン2000、コニャック1929。。。。
凄すぎた2軒目。
赤坂500円ランチ、もう100回分。
先輩、本当にご馳走様でした。。。
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追記:
ルロワ、ヴォーヌロマネ、レブリュレ 95
もう死にそう。
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追記:
シャトーパプクレマン99、ジャンフランコソルデラカーゼバッセ01
オリーブ、テットドモワンヌ、洋梨、ブルーチーズ(酔っ払ってて名前聞き忘れ。。。)
状態の良いワインというものの奥深さに感動。ちょっと泣いた。ワインにのめりこむきっかけとなった最初の一本(ソライア96)を味わった時以来の感動。本当にすごいお店。もう高いワインは自分では買いません。
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追記:
シャンパン90、ムルソー96、クロードデュガジュブシャン97(バカラのロマネコンティーで)、シャトージレット71、アルマニャック65、ムートンリキュールドカシス
生ハム、オリーブ、テットドモワンヌ、鳥のパテ少々
本日も一点の曇りもないワイン達。言葉も出ません。朝5時までだらだらいて、すみません。。。
一点申し上げるとすれば、「成田さん、そんなに急がなくても良いですよ。すばらしいワインが目の前にあるので、いくらでも待てます。」ぐらいですかね。
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自分もこうなってしまいました。本日はあっさり軽くと言われたのにこの様。
シャンパン90、ブルゴーニュ白96、ブルゴーニュ赤99、ブルゴーニュ赤01、シャトーヌフ84、ポート67、アルマニャック65。
生ハム、カキ、白トリュフ、キジ、牛、チーズ、チョコレートケーキ。
49みなほん。
追記:
ちなみに、上記の記載では抽象的だと当局から怒られました。
とにかく、最上のワインを最良の状態で楽しむために最高額のお支払いをする店。それ以上、何をかいわんや。
2位
1回
2010/06訪問 2010/06/24
料理はきっちりdroit gros 【食べログ突撃ブラザーズがゆく その④】
一言コメント:幸せすぎる激安ブルゴーニュナイト
概括:思いのほかカジュアルな空間で楽しんだ、ありえない金額のブルゴーニュグランヴァンの宴。特別感にはやや欠けるものの、酸味使いの上手な個性的でありながら安定した小奇麗な料理の数々は、ワインとのマリアージュを含め良好。何も言ってないのに、何故か突然、「お料理しょっぱくないですか?」等と聞いてくるサービスレベルも安定していてかつリラックスできるもの。色々な意味で、安心のtwo starレストラン。
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次男より、
ラフォン ムルソー Clos de la Barres 99
ブシャール シュヴァリエモンラッシェ La Cabotte 00
アルマンルソー ジュヴシャン Clos St Jacques 00
プリウレ ロック シャンベルタン Clos de Beze 02
がグラスで頂けて25Kのコースがあるけど、、とのお誘い。
!?!?!?!
今、小売で全部買ったら150Kレベルですが!?!?
こういうのを出血大サービスというんだろうな。当然参加すると即答。
そんな経緯で開催されたTTB臨時会。
ところが何と四男が欠席。外せない会議があると。。
「仕事なんかやめちゃえば良いのに~。」と暢気極まりない三男。しょうがなく3人で、軽やかなブルゴーニュのクレマンで乾杯。そういえば、こちらもエキュレ同様椅子のひじ置きの部分がやけに高く、なんだか落ち着かないスタート。まあ、酔っ払ってくれば気にならなくなるのだけど。
料理は総括すると、柑橘系等のフルーツの酸や甘みを多用した、SALONE 2007でも慣れ親しんでいるスタイル。やや甘みが突出したような一品もあるように思えたし、全体的に驚くような食材のコンビネーションは少なかったが、素材も上質だし、総じて、軽やか・小奇麗・安心。
ワインは、当然ながら、本当に真っ当。しかも、分量も結構しっかり。6杯取りくらい?ムルソーの格、シュバモン(そんな風に言わないか)の意外なミネラル感と上品さ。ジュブシャンであそこまで赤い可愛らしい果実味を感じたのは初めてだったし、堂々としたシャンベルタンも凄い。ただ、ジュブシャンもシャンベルタンもやや温度が低めでもったいない感じもあったし、グラスもベーシックなリーデルやSCHOTTで、グラスがワインに負けてるのが非常にもったいない。バカラとかリーデルのお化け系のグラスで飲んでみたかったな~。
マリアージュも基本的に王道系。ちょっと面白味にはかけるけど、グランヴァンで冒険するものでもないか。車えびとラパンに何故ジュヴシャンをあてたのかは、説明を聞いてもイマイチ理解できなかった。
サービスもしっかりとしつつ、ユーモアも交えて。皿を下げる時に、何故か毎回「ありがとうございます」と言って頂けるのは面白い。突然、何故か料理の塩加減を確認してきた時には3人とも笑ってしまった。
料理で印象に残ったのは以下の要素。
アミューズ前の一皿(聞いたのに名前忘れた。。。)
グリンピースの濃いムースにはレモン、クスクスの玄米あられ?にはライムの甘み。いずれもクレマンと綺麗にマッチ。
鯖とクランベリージェリーのワンスプーン。合わなくはないが、甘酸っぱさがやや勝っていて、かつ少々鯖の臭さを消しきれていないのでやや難あり。クレマンで洗い流せば特段問題はないけど。
アミューズ
ハマグリ白ワイン蒸しとキャビア、リンゴゼリー等。こちらも、リンゴゼリーの甘みを強く感じすぎなのがもったいない。ぷくっとしたハマグリは美味しいのにな。まあ、勿論リンゴゼリーとクレマンは合うけど。
帆立貝 セップ茸 セージ ニンニクの香りノワゼットバター
ホタテ、ノワゼットバターとムルソー。ド直球。薄くてパリパリのパンは本当に薄く。こういうのがちょっとでも分厚いと野暮ったいので、ご立派。凝縮したセップ茸の旨味が素晴らしい。
フレッシュモリーユ茸のリゾット ヘーゼルナッツオイル エシャロットのコンフィ
モリーユ茸、ヘーゼルナッツに隠れたエストラゴンバターの合わさった香りが魅惑的。リゾットは、ツーオーダーではないのかな。ややひび割れ気味。
車海老とラパン レモンのコンフィ ほうれん草とコロナータのラルド
ウサギ肉にくるりと美しく包まれた車海老。思いのほか車海老の磯臭さが強め。ラパンのしっとりとした仕上がりは流石。
豆腐のラヴィオリ
見た目通りの謎の食感のラビオリ。コーヒーの香りも含めて、初めて頂くと、目がきょとんとするような味わい。
ピジョン フォアグラとチェリー
鳩、フォアグラ、チェリーのソース、赤キャベツ、キャベツ、にんじんのピュレの配置が可愛らしいビジュアル系。鳩のソースは後がけ。点々と散らしてあるキャベツには塩味がきれいに入っていたり、赤キャベツは酢漬けだったりと芸が細かい。味わいはある意味文字通り予想通り。
デセール
球体のチョコレートが可愛すぎる。生姜アイスも個性的。今日一番の味わいと感じたのがマンゴーシソソース。酔っ払っていた自分の背筋に旋律が走る味わい。もう一品目の赤いビーツのシートも可愛くて美味しい酸味。
ミニャルディーズ
お腹いっぱいになりながらも頂いた。酔っていて細かいことは覚えていないが、あのパイ生地状の一品は香り豊かだったな~。
最後は、リュバーブのワインをあてて。グランヴァンの偉大な香りに慣れすぎていた鼻には、こちらの香りを感じ取ることができず。爽やかな甘みは心地よかったけど。一口ソーテルヌがあったらもっと幸せなんだけど、って贅沢すぎだね。
相変わらず、飲みすぎで最後はグダグダ。だが、それにしても、このワインのラインアップは何だろう。在庫放出キャンペーン?こんなのであれば、いつでも行っちゃうよ。
3位
2回
2019/07訪問 2019/07/19
お久しぶりのテアトリーノ。食器や金ピカなマットも姿を潜め少し落ち着いた空間に変化。
定番の三種のスナックの後のエスカベージュは、エスカベーシュズッキーニの油で和らいだ酸味、あさりベースのズッキーニスープの旨味とイカのブレザオラのコクと塩分が合わさりストイックな良いバランス。
ホタテのラビオリはすべての構成要素が合わさり秀逸な仕上がり。そして何よりもカラスミやらキャビアやらワイン的にはかなり危うい素材を綺麗に包み込んでしまうウンブリアのトレッビアーノスポッティーノ種の白が凄い。ディルとレモンあてだというがそういう問題でなく素晴らしい重層的アッビナメント。 誰これ合わせたの!と興奮気味に聞くと、藤巻氏の名前が。。なんだよー!と何故だかよくわからない不満コメント、だが、とにかくやられた。
その後のややサローネグループっぽくないナスどーん!のお皿や今月のタヤリン(鴨ラグー)なんて固麺好きの日本人を見切った反則みたいなメニューもちゃんと旨い。
鰻とキュウリのリゾットにAgenoも懐かしくてよし。
でもクライマックスはメインにあった。昔のメインは羊のみ!という地獄のような縛りから解放された今、鹿なんかが出てきてどうかなと思ったら、長いサローネグループ経験でも最高峰な素材だった。芳醇な香りと生命力に満ち溢れた味わいがたまらない。マルサラソースも控えめに主張するジュニパーベリーのアクセント無論良いが、むしろ塩焼きで食べたくなる素材の力を感じる。
肉四種のスープのトルティーニインブロードも何日経っても思い出してしまう濃厚さで素晴らしい。
最後の桃コンポートとアマレッティーもイタリアンにありがちなデザートでのずっこけなど無くスッキリ終了して非常に満足。
トリノで修行したというシェフの山口氏のこれからに更に期待!って今度北野シェフの話も聞かないと。。。
追記:
やや大人しめだった先月メニューに比して、今月は凄まじい剛球ぶり。
軽快なサローネの料理に比して、超重厚樋口劇場。海老タルタルに海老アイス、白身魚インヴォルティーニ、そして今回のシンプル強烈仔羊。
計算しつくされたマリアージュも幸せ~。海老とエクストロ、インヴォルティーニとピコ。あ~。。
シチリアの星付は1軒しか行ったことないけど、風格はもはやそれ以上では。
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追記:
牛タルタル、クレスペッレ、ウサギのポルトゲーゼ、蛸ラグー。
いずれも樋口流剛速球。一口頂くと心臓の鼓動がドクンと大きくなる一品。いよいよ調子が出てまいりました。サービスもさらりと心地よい。料理人だとあまりに忙しそうで、声をかけづらいけど、サービスの方がカウンター内に常駐していると話がしやすい。ここのカウンターは大好き。このまま頑張れ頑張れ!
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【食べログ突撃バカボンズがゆく その④】
一言コメント:これぞサローネ料理の原点
概括:本店のサローネとは異なり、郷土料理の驚きを加工せずに体現しているイタリア料理店。これからどのように変貌していくのかわからないが、現時点では、東京の他のシチリア料理店では味わえない独特but本物の料理が頂ける。店の都合ではなく、あえて作られた意味のあるカウンタースタイルイタリアン。劇場の名前は本物。
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食べログ突撃バカボンズが行く、第4弾。
此度はサローネグループの新店舗のこちらに訪問。このメンバーで行くときの欠点が、楽しすぎて料理の詳細などをあまり意識していないこと。まあ、本来レストランとはそういうものか。
まずは、たっぷりのオリーブオイルに浸したパンが登場。独特の力強い芳香のオイル。本日の料理に使われているオリーブオイルの香りを感じてもらおうという心憎い演出。日本料理ではありえないが、これがうちの出汁です、とお椀をいきなり出すような大胆な姿勢。
小さな三皿の前菜。
鮪のタルターラ:これは樋口氏のシチリアーノ時代からの得意技の構成。お得意トリュフオイルの効いた鮪、ナス、チコリの苦味にハーブミストの華やかさ。初めてシチリアーノに行ったときはこちらに目を白黒させられた記憶がよみがえる。あの時よりはスタイルも味わいも大分洗練されているけど。
蛸のインウミド:これも同じく得意技。3時間も火を通したという低温調理蛸の独特の食感、妙に凝縮した魚介の旨み、ジャガイモのコク、そしてトマトの酸味がたまらない。これはどっさり食べたいな~。)
バッカラを詰めたビニエ:バッカラを上手に使える店は少ないが、こちらはまた変わったプレゼン。バッカラペーストをシュー生地に入れて、ラルドの旨み、あと胡椒かなの刺激。塩分や旨みに結構びっくり。
青柳とクスクスのインサラータ:オレンジ色の青柳にオレンジの果肉、そしてトマトピュレ。つなぎのクスクスに松の実のアクセント。オレンジを使用したシチリア料理店では、日本のオレンジの特質なのか、だいたい妙に甘みが強くなってしまい、バランスが壊れていることが多いが、こちらでは上手に酢やトマトのピュレの酸をあわせつつ、オレンジをてなづけているのが立派。樋口シェフはナッツの使い方も上手だが、実はかなりのオレンジの使い手。フルーツっぽさすら感じられる青柳の爽やかな香りとオレンジの相性は抜群。
グラミーニャ 白身魚のラグーとケッパーペースト:ラグーとケッパーペーストの野暮ったいまでの旨みを一気に昇華させるのが、アーモンド。ヨーロッパでよく見かける平たいアーモンドの香ばしさが一気に突き抜けるのが楽しい。にしても、見た目は地味だな~。
タッコーニ オッソブーコのビアンコラグー:こちらはとにかくラグーの旨みにタッコーニの食感と棒状のチーズ(なんだろう、ペコリーノ系?)の塩分。サローネお得意のラグーといった感じか。
仔羊のストゥファート:出た。こちらも最近のスペシャリティー。仔羊の心地よいミルクの香り満載のストゥッファート。レモンのマルメラータが鮮烈。スフォルマートもほっとする味わい。
クレマコッタとインパナート ギアッチャート:クレマコッタの柔らかい甘みとヘーゼルナッツの香ばしさが印象的。ドルチェのレベルは、過去と比べるとかなり上昇した印象。
チーズの8クッキアイーニは、シェアをして。何がどれだかもう覚えてない。。。
ワインは色々頂いたが、やはり圧巻は、サローネに注文をして、運んで頂いた、Brunello Di Montalcino Riserva Soldera/Case Basse 98。弟達がすぐ、3000円以上のワインはやだとかあーだこーだ色々いうので、黙らせてみようかと。カーゼバッセは人生で2度目だが、本日も本当に感動できた。グラスからビュービューと湧き出す繊細なのに強烈なブルネロの風。イメージとしてはブルネロの香りを運び続けてくれるダイソンの羽のない扇風機のAir Multiplierのような。って訳わかんないか。とにかく、本日はこの一本に完全に振り切れてしまった。サローネのワインだが、まあ、系列店の強みということで、こちらのお店の評価に入れてしまうことにしよう。
そういえば、ジャコモコンテルノ の バローロも飲んだような。。。でも完全に印象は拭い去られてしまって。。。
大いに飲んで食べて笑って喋った幸せな夜。さて、次回は。。。。
4位
1回
2010/04訪問 2010/04/10
一言コメント:やはり王様のレストラン
概括:抜群の安定感を誇るロオジエ。驚きありきの料理ではなく、うまさが驚きにつながっていく感覚を味わえるフレンチの王道。素材の上質さ由来と思われる強烈な香り等の力強さだけでなく、重層的な味わいをも供するグランメゾン。鴨の火入れ等にも悶絶。80年代のワインも良好な管理がされている。店内の雰囲気は結構わいわいがやがやだし、相変わらず多すぎるサービス陣の末端はやや幼い方もいらっしゃるものの総じて安心できる幸せの空間。普段の一人15K程度の店を3回くらい我慢して、思い切っていくべし。
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食べログ南の雄との会食。
ロオジエは3度目。ジャックボリー最終期、メナール初期に訪問。一人で来たこともあったな~、そういえば。
「閉」ボタンなんて存在しない幸せのエレベーターで2階にあがってはじまるロオジエの世界。
どっかで見たようなダラリと垂れ下がる時計のオブジェや、各種シャンパーニュの香りのイメージであるという謎のコルクのオブジェに囲まれて。
マズは鱒のムースにイクラやトビコが入ったアミューズ1.かなり塩分しっかりのくっきり味。薄切りのパンがやや油っぽくてやや胸焼け気味のスタート。
アミューズ2は、スプラウとの乗ったホタテのガレット。がんがんにトリュフの香りと、隠れたアクセントは抹茶の香り。★4.5.こういう一品からして、ガニエールとは方向性が違う。以前のメナール氏の方向性とも違うように思うけど、現在は、分かりやすい王道のうまさを保ちながら、若干異質な要素で驚きを演出しようとする方向性。最初から食材同士の距離感をぶつけて驚かせようとするガニエールの手法とはまるで異なるアプローチ。
筏状のホワイトアスパラに鶉のポーチドエッグと輪切りのトリュフを散らした一品。みじん切りのトリュフ入りの酸味の効いたクリームソースも良し。王道系の仕上がり。トリュフのレベルの高さに小さいが安定した驚き。★4.5
ホタテのスープと白子フラン、キャビア、そしてそこに加えたグレープフルーツのエスプーマの酸味がポイント。王道にうまい物に、エスプーマで若干のひねりで★4.5.エスプーマの投入が本当に成功するのはエスプーマにより、酸味を追加するときぐらいでは?後は単に泡泡するだけのような気がするのだけど、どうだろうか。
ハイライトは、鴨!肉のソースにはカルダモンの強い香り。そして、あっつあつのカブ。このあつあつ感がポイント。そして鴨の火入れがやばすぎる。ロゼ感は強くないが、分厚いかもにさくーっと歯が通ってしまうこの感触は初めて。そして鴨自体の香りの爆発。鴨の素材の凄さ。皮も包丁を入れてあえてやわらか~くしてあり、あえてパリパリ感とは程遠い仕上がり。しかも、これにオレンジクリームの驚き(まあ、オレンジは定番だとしても、クリームなのが面白い)。マイベスト鴨。★5.0.ここで初めて振り切れたかな。後は肉なり焼くなり好きにしてくれ~状態。
後はアヴァンデセールやらプレデセールやら、甘い物の波状攻撃。振り切れたテンションはどこまでも吹き飛ばされて。この吹き飛ばされ感がグランメゾンの凄いところだよな~。
最後はお祭りの屋台状態。36%チョコのわかりやすい美味しさ~。あ~、幸せ。パトドフリュイまで豊かな香りと味わいで、一個一個手を抜いてないのが凄い。ロオジエがいつまで経っても赤字であるという意味がわかる気がする。
料理等の味わいについて考えると、こちらはとにかく味付けはしっかり、素材は極上、そこにさらに重層的な要素もあり、自分の好みにぴったり一致。原価率を真面目に考えたらこんな素材は使えないだろうな~とちょっと思った。まあ、それでも、一品だけで10Kもするようなものも多いけどね。
サービスは数人が交代交代。みんなテンションはそれほど高くなく、淡々と。偶に軽口。若い方の中にはやや硬直した感じのやり取りをする方もいて、エンターテイニングではない。
ワインは強烈。ロブマイヤーブルゴーニュグラスでいただく、ポンソのモンリュイザン白、グリオットシャンベルタン01、ノエラのグランゼショゾー89。どうせ皆さんこんなところは読んでないだろうから書いちゃうけど、グランゼショゾーは文字通りイッちゃう感じと同じ。良い状態の偉大なワインを飲むと自分の場合本当に下半身がキュンキュンするんだよな~(品がなくてごめんなさい)。って自分だけかな、これ。
食べログ南の雄によれば、ワインはお得とのことだが、自分の赤坂ランチ150回程度のお会計の大部分を負担していただき、恐縮至極。
幸せ絶頂のディナーは終了、その後2次会に行けないほどの高揚感。次の朝目覚めたときもなんだか興奮した感じが残り、これこそグランメゾンと感じた今回のロオジエツアー。
人生3度のロオジエ経験。外しがないな~。。。
5位
1回
2010/09訪問 2010/09/24
一言コメント:秀逸な蕎麦とつまみの数々
概括:なんとなく悔しいが、おとなの週末1位のそば店は、かなり秀逸だった。。。
最高にジューシーなだしまき卵、洗練と勢いの両方を感じることが出来る蕎麦。リーズナブルな価格。一気にマイベスト蕎麦店へ。
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勿論、食ベログの点数等というものを完全に信用しているわけではないが、先般の大人の週末の食ベログ検討もかなり不十分かと思ったので、同雑誌の蕎麦部門第1位の店を訪問。
店内は、控えめに蕎麦打ちスペースがガラス張りになっていたり、いかにも小奇麗な現代的蕎麦店の佇まい。
満席ではなく、10人弱しか入っていないにもかかわらず、お店の方々はてんやわんや。女将さんもかなり忙しそう。また、厨房でのかけあいも客席に丸聞こえなのも若干興ざめだが、まあ、許容できないこともないレベル。
まず、だしまき玉子は、2人前1050円から。このだしまき玉子がかなり衝撃的!好みの、甘みの一切ないタイプ。ほっこりとやわらか、そして異常なまでにジューシー。外観は普通のだしまきなのに、口に含むと、あたかも出汁に浸っていたかのようにほとばしる出汁。熱々の大きなだしまきを数十秒で食べ切ってしまう。
その後の十割そばも、季節がらか、鮮烈な香り。瑞々しく仕上がった蕎麦は、きちんと角が立ち、細さのせいもあり、喉越しもかなりさわやか。出汁とかえしの辛さと甘みのバランスも、きりっとしつつ奥に甘みとコクが感じられ、滅茶苦茶に好み。ツユの濃さ、爽やかさ、甘さの心地よく同居する世界があるとは。爽やかなそばとの相性もピッタンコ。山葵もまた瑞々しくさわやかな甘みを感じる優良な一品。
蕎麦湯はかなりこってり濃厚ポタージュ系。ただ、そこまで粉っぽいというわけでもない。
ん~、こりゃ、凄いわ。蕎麦の世界の最先端を目指している尖った蕎麦の世界がここに。しかも、十割そばは700円台とかなりリーズナブル。竹やぶ系だともっとお値段が高いのかと思っていたけど。
まだ、1店舗の検討に過ぎないが、おとなの週末の蕎麦部門のテイスター(2人いるようだけど)は、なかなか信用できるかも。
まあ、結局は人ベースということなんだけどね、食ベログもレストラン雑誌も。誰が、何を、いつ、食べたかをたどることが出来る食ベログは、相当信用度が高いと思う。好みの合うレビューアーを探せる食ベログは偉大なのだ。まあ、信頼できるレビューアーがそうそういる訳ではないのだけど(爆
6位
1回
2010/07訪問 2010/07/24
一言コメント:魚臭い、脂ごってりのつけ麺店に対する警鐘
概括:鴨の柔らかさが主張するスープに卒倒。味へのこだわり、細部のみでなく全体のバランスへの配慮、ホスピタリティーに対する意識、、人の良さ、良心的値付け。全ての条件が整ったラーメン店。
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10数年ぶりの訪問。ますます有名店になってしまっても、以前から変わらない女将さんの笑顔。客との会話からも非常に常連が多いのがわかる。
鴨豚つけ麺、730円。煮玉子100円。
具材は別皿に盛られる。後は、麺とスープ。
近時のつけ麺店の特徴はとにかくとんこつ・魚介ダブルスープ、魚粉、脂の強さ、とろみの一辺倒。共通の弱点が温度低下、そして食べ飽きるということ。
こちらのは全く違った。
スープが違う。魚介の味わいは立たない。でもそこにいる。柔らかく他の要素に包まれ、天下三分の計の如く第三勢力として存在。他の要素が動物系のスープなのだが、異質なのが動物系が豚系のみならず、鴨の出汁及び鴨の脂。第三局としての存在感。
何よりも、表面に浮いた脂の柔らかさ、軽さ、香ばしさ。鴨脂ならではの仕上がり。無数に浮いたネギも当然鉄板の美味しさ。食べ進んで、温度が落ちてきても不満なし。鴨なんばんを食べても不満に思わないのと同じか。
この全体としての柔らかな仕上がりは何?幸せのエキス。スープ割のスープはどちらかというと魚介系強めでまた違う表情に。
麺が違う。かなり大量の麺。普通なら三分の一くらいで食べ飽きてきて、つじ田の系列のように、酢橘やら黒七味やらほ欲するところ。こちらは、一気に食べ切ってしまった。違うのは舌触り。すすると、舌に着地するやいなやはねるように喉の奥へどんどん流れていってしまい、すとんすとんと胃にたまっていく。異様なまでの滑らかさ。最初は水っぽいのかと思った水切りが実は丁度よいものだとわかる。極上の蕎麦でみかけるようなギリギリのみずみずしさ。
具も違う。海苔も厚みのある良質のもの。ゼラチン状に固まった煮玉子もおそらく、意図したとおりの味。チャーシューの味わいもスープの醤油との共通性が保たれた違和感のないもの。もももパサツカず、バラも適度な脂。
サービスも違う。店側があるお客に煮玉子を出し忘れる。そのときにも、すみませんをいやみなく連呼。追加で準備をしている間中ずっと、今出ますからね~、すみませんね~。とくどいくらい。待たせているストレスを全て消し去るような。ある意味高等技術。
値段も違う。ここまでの素材のこだわり等をもったラーメン店で荏原中延という辺鄙な地とはいえ、駅徒歩15秒の立地で730円という値段は本当に素晴らしい。
ホスピタリティーと味覚の追求。全てが揃った店。20人以上いつでも行列しているのが、問題点といえば問題点。。。
7位
1回
2010/05訪問 2010/05/12
一言コメント:このピッツァとこのパスタが共存する奇跡
概括:横浜駅から程近いこちらの店舗。ピッツァは万人受けするものでありつつ、独自の主張あり。また、前菜、パスタ、メインもバランスよくまとめられつつ、驚きがあるものもあり、相当良好。ピッツァ専門店は料理がどうしようもないという定説はあっさり覆された。横浜最上の日常使いイタリアン登場。
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盛り上がりを見せ始めている当店。
ヒメデメディチ、森コロ、久留米志向(敬称略)というそうそうたる面子がなかなかの好評価をつけるこちらの店を横浜に発見。居た堪れなくなって襲撃。
前菜、パスタ、ピッツァ、メイン、ドルチェ、カフェで6500円のコルソ。
蛸のサラダ:フィノッキオ、ディル、ラディッキオ、セミドライミニトマト等で纏め上げた一品。オリーブオイルの旨み、レモンの酸味等上手なバランス。不快な点一切なし。真っ当、そして小さな驚きで★4.0~4.5.
からすみとレモンのパスタ:ボッタルガのパスタは食べて美味しいと思ったことは特段なかったが、こちらの物は秀逸。しっとりとした生っぽさのあるオレンジのからすみに、大量にかかるレモンの皮、そしてこの旨みの強さそして香りの強さ、更には塩の強さをしっかりと受けてめきっているFaellaのリングイネの旨味と香り。レモンの香りだけが立ちまくって、その酸味が入らないのがこれまた嬉しい。う~ん、素晴らしい★4.5~5.0。
アルフィレットというピッツァ:モッツァレラチーズ、ミニトマト、バジルで構成はマルガリータ。名前の由来はわからず。コルニチョーネ部分はふくらみも控えめ。通常のナポリピッツァのようなちょっとだらけた感じのものではなく、生真面目極まりないピッツァ。生地の旨味、塩、香ばしさ、トマト、モッツァレラ、バジルがそれぞれ独自に存在、なのに不思議なまとまりありで。綺麗な仕上がりのピッツァ。★4.0~4.5.
豚炭火焼:ガルムで和えてあるせいか、塩分はややきつめ。ただ、肉の弾力はご立派。かなり直球の一品。★4.0
グラスワインは、白赤共に1000円を切るものが多く、かなりお安め、でも同時に個性的でもある。
偶然空いてた?アルトアディジェのカベルネメルローはかなり秀逸だったし。
何れにせよ、このピッツァのレベルでありながら、他の料理も秀逸なのが素晴らしい。料理はピッツア、パスタ共に出元のオプレッチェネッラのワンランク上。カジュアル接客だし、日常使いのイタリアンとしては最上ランクといったところ。
8位
1回
2010/04訪問 2010/04/18
一言コメント:口内に広がる爆轟波・打ち上げ花火100連発。脅威のブーランジュリー、但し、ハズシもあるでよ
概括:変態的執着系パン屋。値段も異常。とにかく香りを重視した造りのパンは大きく好みが分かれるだろう。自分は完全にノックダウン(されたものが一部)。このパン危険、子供に与えるべからず。他のパンが食べられなくなる。
なお、こちらの店が好きな人と苦手な人を見分ける簡易試験。以下の質問で、必ずAという回答の人にはあまりお薦めしない。
ご飯はどちらにいたしますか?
A:白米
B:玄米・雑穀米
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へっへっへ~。とうとう来たぜシニフィアン本店。イートインして正体を暴いてやる~。
と思ったら、テーブル3卓しかないし、空いてる席に座ろうとしたら、お客様がお待ちだと!!!
ムギ~ッ!!なんで3卓しかないんだ~、めちゃくちゃ中途半端じゃないかっ。三宿くんだりまで来たのに。。。
それにしても、店内のパンのケースは、普通のパン屋と比べると、圧倒的にスカスカで寂しげ。そして、響き渡るキーン!キーン!という音。何かと思ったら、バゲットを切る音なのね。
ということで、やけになって色々購入。チョコチョコ買ってたら、5000円近くなっちまった。これじゃあ、ロオジエのランチが食えるぞ。。一体どんなパン屋だ。
パンオヴァン:ピスタチオ、アーモンド、マカダミア、いちじくの詰まった宝石箱。今まで体感したことがないしっとり感。ドライフルーツケーキだと言ってしまえばそういえないこともない。が、この香りの打ち上げ花火100連発には完全に目が白黒。
コーンチーズチャバタ:以前日本橋で買ってきたというチャパタを食べたときは粉の香りに悶絶。しばらくもんどりうっていたが、こちらはアウト。コーンとチーズの香りがチャパタの印象を引き下げていて、ダメダメ。なんでこういうの作るのかな~。
ひまわりの種とエダムチーズのチュイールみたいなやつ:黒ごまの匂いしかしないし、これも良くわからず。
パンドプラン:口に入れる前から、強い香り。口の中に入れると、しばらく沈黙あとから湧き上がる衝撃波。。。
こちらのパン、トニカク香り重視。ある一部の特徴に粘着するその姿勢は完全に変態。こんなパンを作り出すパシフィック洋行なのだから、ワインももっと買ってみるかな。
それにしても、ここにくるとパンって何だろう~って考えさせられるな。。。
9位
1回
2010/07訪問 2010/08/01
一言コメント:やはり最高峰デイリーベトナミーズ
概括:全体を通じて、味わいの計算がばっちり、かつ自然な旨味で構成されている料理の数々。中でも、牛肉フォーの牛肉の生っぽさとフォーのつるっとした食感の対比はお見事。明確にイメージの描ける料理人の料理は何料理であれ、万国共通でご立派。
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ベトナム料理が気になる昨今、2軒も有名店がある蒲田に乗り込む。
こちらは、通り自体も怪しいし、店もラブホテルのまん前で、食べログでの評判がなければ、まず間違いなく入れない店。
牛肉レモングラスのサラダ:ナッツ、酸味、玉ねぎ、牛肉、パクチーの全ての調和。丸いバランス。幸せ。
空芯菜炒めでは、初めて感じた、茎の歯ごたえと対比できるような葉っぱのとろーりとした仕上がり。今までは茎の歯ごたえしか感じたことがなかったが、こういう料理だったのね、本当は。
牛肉フォーがまた強烈。レモン、バジル、もやしは別皿。フォーの食感と牛肉の生っぽさのぬるっとした食感の対比が又素晴らしい。そこにもやしの食感。さらに追加したミントをも連想させるバジルやパクチーの香りが駆け抜ける。スープも勿論優しく、自然な旨味。これぞ奇跡の牛肉フォー。食材と場所からすると、800円で良いだろう。でも、その中で到達しうる最も高いラインがこちらでは。
弱点の一つは、箱。本当にやす~い現地の大衆食堂的な内装。
更なる弱点は、酒。料理にあ酒は基本的にはビールくらいしかない。ってお国柄しょうがないのか。。
後は、これで予約がもっと取りやすかったらな。。。
予算制限があるけど、美味しい物を食べたいという人と行くのが最適かも。
10位
1回
2010/06訪問 2010/06/10
一言コメント:お手軽グラスブルゴーニュと秀逸な料理の数々
概括:選択が良かったのか、全てに明確な主張のある料理。そして、1000円~頂けるバランスのよいブルゴーニュの白・赤。ヴィンテージ・シャンパーニュも1000円台とお得なものあり。大瀧氏のサービスは暖かだが、ホール一人は無理があるのが残念。もう一人入ってもらった上で、深夜利用で、大瀧氏を独占したい店。
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フレンチからは引退したと思ってた。三男コロ太やじゅあん姉のエネルギーに全くもって敵わないから。もう、ラシエットブランシュ、ロオジエ、コートドールあたりの連打程度でいいかと。
でも、こんな店に出会ってしまって、フレンチ、特にネオビストロ等と呼ばれる謎のジャンルに挑戦しないわけには行かないと思った。このレベルの店に対して、両氏はさほど高評価というわけでもない。それならば、両氏の高評価店は一体どんなレベルなのだと興味深々。
仕事の後、近辺で急遽レストラン探し。Quand l'appetit.....には振られて、ラッキーにもこちらのRNSQにたどり着く。
カウンターか、テーブル席か聞かれて、一瞬迷うも、やはり真髄をみるべくカウンターで。隣は料理を食べる度にず~っと高い声で、「んん~。。。。んん~。。。。んん、ん、ん~。。。。んん~。。。。」と唸っている感じの方でややびっくりしたが、そこはまあスルー。
少なくても一つはスペシャリティーをと思いカキの一皿を注文し、後はムルソーやジュヴレシャンベルタン等のグラスワインに合わせて料理を選んでみる。
岩手産牡蠣、うに、北海道産帆立と地鶏のコンソメジュレ 新生姜風味の茄子のムース:カキの状態良好。地鶏のコンソメジュレのコクがカキ、ホタテ、ウニを包んだ上、生臭みのダブルストッパーが、トマトのグラニテと生姜のムース。秀逸なバランス。★4.5
季節の野菜の一皿:これも素晴らしい一皿。アスパラソバージュ、スナップエンドウ、ブロッコリー、枝豆、ルッコラ、ベビーコーン、ビーツ等など数え切れない野菜が別々の火入れで色々。セロリヤックのピュレも味わいも印象的。シェトモより好き~。ってちょっと違うか。★4.5
ホタテのポワレ・アンディーブのキャラメリゼ:アンディーブのキャラメリゼにムルソーをあわせることばかりに意識が行っていて、ホタテがかぶってるのを見落とす。。。ま、いいか。ホタテの火入れも良好だし、またもや登場のセロリヤックピュレとの相性もよし。かなり濃い味わいのオレンジのピュレとの相性も悪くない。通常のムルソーよりも濃く感じられるVincent Girardinのそれとの相性は予想通り鉄板。ワインともあいまって★4.5
シャラン産ビュルゴー家の鴨の胸肉ロティ:香り豊かな鴨、何だか自然でリラックスできる味わいの火入れ。ただ、かなり、肉がないている感もあるため、三男に言わせれば一家言ありそうだが。さらりとしたフォアグラ、カブとオレンジの付け合せ、サッパリしたクスクスミニサラダ。いずれも良好。★4.5
ROSSIGNOL TRAPETのジュヴシャン、1800円も良かったけど、1000円で圧巻だったのが、Domaine Lejeueneのブルゴーニュルージュ。かわいらしい赤い果実だけでなく、うっすらとコショウ等のニュアンスもあり、こんなに深みのあるブル赤がグラス1000円は凄い。絶対に探してハウスワインにしてやろうと決意。
最後はガトーショコラとピスタチオとフランボワーズアイス、そして鉄板バニュルス。
料理とワインを堪能し切って、大瀧氏の心地よいサービスにも触れられて大満足。当方スタートから30分後くらいに4名さまが2組入ってきて、かなり戦場状態と化していたのもあり、やはり、時間をずらした利用をしたい感じの店。
お手ごろグラスブルゴーニュと安定感のある料理を味わいにまたこなくっちゃ。
と、その前にネオビストロシリーズ訪問か。三男の後を追ってフレンチ、回ってみるかな~。
今年は、かなり訪問件数が減少した年。原因は、明白。気に入った店をリピートしすぎなのだ。
リストの中ではトロワグロが例外的。料理の味よりも何よりも、2万円台前半のお会計で奇跡のようなブルゴーニュワインが飲めたことが振り切れの理由。もう二度とそのような機会は訪れないだろうが、逆に一生記憶に残るであろうことは間違いない。
王道のエスペランス、ロオジエ、シニフィアンシニフィエは健在。エスペランスには月に1回は行きたいのに、年に数回に止まっているのがっているのが、人生最大の損失。。。
新発見し、またリピートせざるをえない店も増えた。テアトリーノダサローネの樋口シェフの剛球号泣シチリアン、じゆうさんの繊細に計算しつくされた蕎麦、多賀野の暖かさと真面目さが伝わるつけ麺、カンブーザの完璧に旨いピッツァとイタリアンが揃った奇跡。日本最高峰ベトナミーズのミレイ、そしてスペシャリテが全て自分にとってドンピシャだったエレネスクも、ネオビストロと言うジャンルでは初めて印象に残った店舗。
ちなみに、寿司に関しては、昼寿々、夜青空、都寿司のオンパレード。都は、これ以上の点数の上昇を回避すべく、以前の評価のままですが、実際上は★5.0です。
あ~、今年も美味しい物を沢山頂きました。来年も、感動の味わいに出会うべく、散財し続けます!!