2回
2022/09 訪問
ちょっと チャウ
2022/09/28 更新
2009/10 訪問
くらくら きちゃう
La ciau del Tornaventoの片割れ、ラチャウにようやく行くことができた。
店内は、木の床とテーブルの感じのせいか、な~んとなく食堂的。そんな雰囲気が、サラリーマンや、某大学の関係者が多い客層とあっているような気がしないでもない。
じゅあんさんの入れ知恵で、現地風の味付けを所望。
コルソで出てきたものは以下のとおり。
うさぎのアルネイスゼリー寄せ(部位の食感などの違い、アンチョビ、やわらかい味わい。)サンダニエーレ産の生ハム(ピエモンテではこのようなものは出さないが、シェフのお好みとのこと)及び酢漬けトマトが多少面白いというか、普通のミニトマトだと思って食べてびっくり)★4.0~4.5.
ヴィッテロトンナート:ツナのみでなく、強い卵黄とアンチョビのニュアンス。仔牛は赤々と生感があり、また分厚くて非常にリッチ。ややソースが甘く感じるのはやや違和感ありだが、面白いことには変わりはないし、なんちゃってではなく、本物っぽさはしっかり感じられる郷土料理であるのが非常にうれしい。★4.0~4.5
ポルチーニスープ:ブリオッシュ、焼き色しっかりフォアグラ、深くかつ味わいは澄んだ印象のポルチーニスープ。そして、驚きのポーチドエッグ状?の鶉の卵。アクセント、一体感共にほぼ完璧。★5.0
ポルチーニの上に、黒トリュフがしっかりかかったほそ~いかつ硬めのタリオリーニ。どちらかというとサクサクするようなタリオリーニの食感も非常に繊細な印象を抱き、幸せ。★4.5
鴨肉と巨峰リゾット:こちらにもポルチーニ。見た目はリゾットというより、鴨肉のお皿か?というくらいしっかりと鴨が乗る。レア気味に仕上げた鴨の食感は素晴らしく、丁寧に作られたリゾもアルデンテ。ややボソっとした食感は残るけど。巨峰が強いアクセントとなり、渾然一体とした仕上がり。★4.5
仔羊すね肉。肉の棍棒みたい。。。。非常に濃い赤ワインソースで仕上げて、ローズマリーを強く効かせたシンプルかつインパクト大の一品。現地風の仕上がりだと濃すぎて拒絶反応を示す人はいるかもしれないな。。。★4.0.
実はVinoは、2本。Giacosa Fratelliのシャルドネ(リッチな果実味とバランスの良い樽の豊かさ)とドルチェット・ダルバ(生産者忘れ。。森の香りに野性味のある果実味、塩味に近いようなミネラル感もあり。)。信じ難いことに2本で1万円強のこれらのワイン。。兄弟分のトルナヴェントとは比べ物にならないワインのコストパフォーマンス!
プレドルチェは、白トリュフのハチミツが効いた、牛乳アイスに、バニラアイス。白トリュフの香りが乳脂肪に包まれる幸せ。★4.5
パンナコッタ、ヘーゼルナッツセミフレッド、チョコレートのタルト(フォンダンショコラなみの溶け具合)
等の盛り合わせ。あ~、もうお腹、限界!
エスプレッソ:知らないマシーン。。綺麗な仕上がりなのに味わいは荒々しい独特の味わい。
こちらも幸せな本物イタリアンでした。全体的に柔らかい仕上がりがシェフの目指す味わいなのかもしれないけれども、その中にある様々な要素の混じり方、アクセントのつけ方。幸せの時間。
そして、何故か、ホールで接客をするシェフは素晴らしい包容力とホスピタリティー。何度も伺っているけれどもほぼシェフに会ったことがないし、また、強烈なマダムのいるトルナヴェントとは全然違いますね。。
そして何よりもびっくりだったのが、これだけ食べてワインを2本あけて、一人11000円という値段!!!
これは一体どういう仕組みなのか。。。また超絶レストランを見つけちゃった。。。
懸念店は客層による料理への影響。これだけの実力を持っているならば、もっと強気に勝負をかけてもいいと思うけどな。自分主導で客層を変えていくというか。。まあ、自分は自分が楽しめればそれで幸せなんだけど。
とにかく、幸せ体験だったな~。
2009/10/26 更新
久方ぶりにビジネスランチ。あまり考えずに量のことのみを考えて3000円のセットを注文。10年以上も前の前回の記憶が素晴らしすぎて、色々この時点で注文を間違えていたことに後で気がつく。まずは前菜のセットのプレート。こういうのはそもそもあまり好みでないが、やはり一品一品の完成度がそこまで高くなくなんかチャラいジャパニーズイタリアンっぽい。ホタテと枝豆のトマトパスタも、トマトソースはそこそこちゃんとしていて全体的な味わい自体は悪くはないが、なんでこの二つが入っているのかの必然性は全くわからなかった。豚肩ロースは低温気味の焼き具合はそこそこ良いし、マスタードシード入りのマスタードソースも悪くないが無難。ドルチェプレートもなんかつまらない。エスプレッソだけは以前飲んだのと同じ感想で、クレマから想像する滑らかさより荒々しいテイストが印象的。
せめてシェフのおまかせにすべきだったと反省。以前レビューした懸念点が実現したものではなく、単なる自分の注文ミス(以前のじゅあん様のアレンジとまではいかないものの自分の希望を伝えるのと、あと、異様に忙しいランチタイムでなく夜に訪問する)であったことを願う。