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夜の点数:5.0
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料理・味 5.0
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク 5.0
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OSER ALLER
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ペリエ・ジュエ ベルエポックの香り?
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幸せの絶頂 カモ
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2010/04/10 更新
一言コメント:やはり王様のレストラン
概括:抜群の安定感を誇るロオジエ。驚きありきの料理ではなく、うまさが驚きにつながっていく感覚を味わえるフレンチの王道。素材の上質さ由来と思われる強烈な香り等の力強さだけでなく、重層的な味わいをも供するグランメゾン。鴨の火入れ等にも悶絶。80年代のワインも良好な管理がされている。店内の雰囲気は結構わいわいがやがやだし、相変わらず多すぎるサービス陣の末端はやや幼い方もいらっしゃるものの総じて安心できる幸せの空間。普段の一人15K程度の店を3回くらい我慢して、思い切っていくべし。
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食べログ南の雄との会食。
ロオジエは3度目。ジャックボリー最終期、メナール初期に訪問。一人で来たこともあったな~、そういえば。
「閉」ボタンなんて存在しない幸せのエレベーターで2階にあがってはじまるロオジエの世界。
どっかで見たようなダラリと垂れ下がる時計のオブジェや、各種シャンパーニュの香りのイメージであるという謎のコルクのオブジェに囲まれて。
マズは鱒のムースにイクラやトビコが入ったアミューズ1.かなり塩分しっかりのくっきり味。薄切りのパンがやや油っぽくてやや胸焼け気味のスタート。
アミューズ2は、スプラウとの乗ったホタテのガレット。がんがんにトリュフの香りと、隠れたアクセントは抹茶の香り。★4.5.こういう一品からして、ガニエールとは方向性が違う。以前のメナール氏の方向性とも違うように思うけど、現在は、分かりやすい王道のうまさを保ちながら、若干異質な要素で驚きを演出しようとする方向性。最初から食材同士の距離感をぶつけて驚かせようとするガニエールの手法とはまるで異なるアプローチ。
筏状のホワイトアスパラに鶉のポーチドエッグと輪切りのトリュフを散らした一品。みじん切りのトリュフ入りの酸味の効いたクリームソースも良し。王道系の仕上がり。トリュフのレベルの高さに小さいが安定した驚き。★4.5
ホタテのスープと白子フラン、キャビア、そしてそこに加えたグレープフルーツのエスプーマの酸味がポイント。王道にうまい物に、エスプーマで若干のひねりで★4.5.エスプーマの投入が本当に成功するのはエスプーマにより、酸味を追加するときぐらいでは?後は単に泡泡するだけのような気がするのだけど、どうだろうか。
ハイライトは、鴨!肉のソースにはカルダモンの強い香り。そして、あっつあつのカブ。このあつあつ感がポイント。そして鴨の火入れがやばすぎる。ロゼ感は強くないが、分厚いかもにさくーっと歯が通ってしまうこの感触は初めて。そして鴨自体の香りの爆発。鴨の素材の凄さ。皮も包丁を入れてあえてやわらか~くしてあり、あえてパリパリ感とは程遠い仕上がり。しかも、これにオレンジクリームの驚き(まあ、オレンジは定番だとしても、クリームなのが面白い)。マイベスト鴨。★5.0.ここで初めて振り切れたかな。後は肉なり焼くなり好きにしてくれ~状態。
後はアヴァンデセールやらプレデセールやら、甘い物の波状攻撃。振り切れたテンションはどこまでも吹き飛ばされて。この吹き飛ばされ感がグランメゾンの凄いところだよな~。
最後はお祭りの屋台状態。36%チョコのわかりやすい美味しさ~。あ~、幸せ。パトドフリュイまで豊かな香りと味わいで、一個一個手を抜いてないのが凄い。ロオジエがいつまで経っても赤字であるという意味がわかる気がする。
料理等の味わいについて考えると、こちらはとにかく味付けはしっかり、素材は極上、そこにさらに重層的な要素もあり、自分の好みにぴったり一致。原価率を真面目に考えたらこんな素材は使えないだろうな~とちょっと思った。まあ、それでも、一品だけで10Kもするようなものも多いけどね。
サービスは数人が交代交代。みんなテンションはそれほど高くなく、淡々と。偶に軽口。若い方の中にはやや硬直した感じのやり取りをする方もいて、エンターテイニングではない。
ワインは強烈。ロブマイヤーブルゴーニュグラスでいただく、ポンソのモンリュイザン白、グリオットシャンベルタン01、ノエラのグランゼショゾー89。どうせ皆さんこんなところは読んでないだろうから書いちゃうけど、グランゼショゾーは文字通りイッちゃう感じと同じ。良い状態の偉大なワインを飲むと自分の場合本当に下半身がキュンキュンするんだよな~(品がなくてごめんなさい)。って自分だけかな、これ。
食べログ南の雄によれば、ワインはお得とのことだが、自分の赤坂ランチ150回程度のお会計の大部分を負担していただき、恐縮至極。
幸せ絶頂のディナーは終了、その後2次会に行けないほどの高揚感。次の朝目覚めたときもなんだか興奮した感じが残り、これこそグランメゾンと感じた今回のロオジエツアー。
人生3度のロオジエ経験。外しがないな~。。。