2回
2015/10 訪問
音威子府産の手挽きそば
JR青梅線の拝島駅南口を左に出て少し歩くと、拝島三小西の信号が出て来る。ここを左折するとすぐの右にこの店はある。蕎麦の幟が出ていて、入り口の右に電動石臼がガラス越しに見える。店の前に駐車場が確保され、店内は左が椅子席、右がカウンターと厨房になっている。郊外だけあって、テーブルの配置に余裕がある。本日の蕎麦は音威子府産のキタワセと書かれた紙が貼ってあり、蕎麦はつなぎ一割で打っているとも書かれていた。
訪問が日曜日のためか、せいろ以外に、手挽きと田舎があったので、手挽きそばを注文した。
蕎麦は手挽きによる粉の不揃いのためのざらつきがあり、かみしめると穀物感があってとてもおいしい。味香りともに十分で、このキタワセは良い出来だ。エッジも立ち、水切りも悪くはないが、かなり腰がない。
薬味はねぎとわさびでわさびは良くない。
辛汁は雑節が強く感じられるが、悪くない出来だ。
蕎麦湯は釜湯で蕎麦同様にとてもおいしい。
メニューには標準的な種物とは別に、様々な新作メニューが載っているのは面白そうだ。16号の緑街道入口の信号からすぐでもあるので、寄ってみてはいかがか。
2015/11/03 更新
10年前に訪れて高評価したお店だ。
都内で、美味しい蕎麦を食べられることが少ないので、思い出して訪れてみた。
北海道の摩周産のキタワセを打っているというのも魅力の一つだ。
以前は、北海道の蕎麦はキタワセが大部分で、わずかにボタン蕎麦といった時代があった。
この蕎麦は香りはあるが、味が薄いといった特徴があり、あまり好みではなかった。
しかし、摩周産は例外で、この時期は好んで食べていた。
ある時から、摩周産はほとんど出回らなくなったので、いぶかしく思っていた。
この店で摩周産に出会うとは、かなり懐かしい。
本日の蕎麦は九一、十割、田舎だった。
手挽、粗挽、玄挽、と日によって変わるらしいが、自由自在といったところだろう。
十割と田舎の組み合わせを注文したが、十割の味と香りは申し分ない。
蕎麦のエッジが立ち、水切りよく、このくらいの太さが口の中でもぐもぐできるので私の好みだ。
田舎も含めて、申し分ない蕎麦で、辛汁の出来もいい感じだ。
調理能力があるためか、かなりのバリエーションを蕎麦に加えている。