4回
2025/07 訪問
涼一味
2025/08/25 更新
2023/05 訪問
上生の最高峰
今回の岐阜行きの主たる眼目はこの店の上生でした。
この季節の上生が五つ並んでいましたので、山の神と喧嘩にならないようにそれぞれひとつづつ購入して食べてみました。
愛用している京都の和菓子屋は、コロナのためかはたまた諸物価の高騰のためか、三笠の大きさが小さくなりました。
価格を据え置くための苦渋の決断だとは思いますが、やはりある程度の大きさは必要でしょう。
特に、お茶席では昔から変わらない大きさは必要です。
この店はいまのところ大きさに変化がありませんでした。
まともなわらび餅は原材料が高いので、この上生だけは他と比べていくらか高い価格がついていることがよく見られますが、この店は均一価格で、尚且つわらび餅の美味しいことは比類を見ません。
きんとんの中の粒餡の皮目はあまり口に当たらず、いい風味です。
葛焼きや黒糖の葛は程よい甘さです。
おまん屋さんのヨモギ餅と比べて、ヨモギの香りが良く、中の粒餡はひどく美味しい。
写真を出すのを忘れましたが、水ようかんの餡は良くできています。
これまで五つ星をつけた和菓子屋の中でこの店が暫定一位ということで、山の神と意見の一致を見ました。
2023/06/15 更新
2022/10 訪問
良質な素材
凡庸な栗きんとんを食べたため、この店ならばと行ってみた。
この店の栗は実に美味しく、こなし、きんとん、その中の餡の出来は十分満足のできるものだ。
京都の上生の店と比べても全く遜色がない。
上生の店はそれぞれに材料の仕入れ先を持っているだろうが、このあたりが出来上がりの味に関わってくるのだろう。
有名な上生の店でも餡が感心できないといったことはよくあることで、この店はいつ訪れても美味しいのには感心する。
2022/11/08 更新
2021/09 訪問
岐阜市の老舗
岐阜の町が一望できる伊奈波神社の参道に店を構えておよそ９０年の京菓子処で、現在は二代目だと言っていた。
日を変えて、二回訪れてみた。
どの上生も良くできていて、今は栗の季節なので、栗きんとんが美味しい。
中津川や小布施のきんとんも普通に美味しいのだが、ほたほたのきんとんは栗の風味やその甘さなどが抜けて美味しい。
薯蕷は時間の関係か、皮のもちもち感がつよく、味とは関係ないが食感が面白い。
上生以外に羊羹があり、栗羊羹にも惹かれるとことがあったが、定番の小倉にしてみたが、良くできている。
岐阜では、以前に低評価した栗きんとんが１００名店になっていたが、単にPRが上手なだけだと考えている。
微細な差しか出ない食べ物はPRの良し悪しが売り上げを決める。
栗の粉を押し固めたきんとんとこの店のほたほたのきんとんとでは明らかに後者が美味しい。
そして、京菓子づくりの技術はそれだけではなく、多岐にわたっている。
かき氷、たい焼き、どら焼きなどの子供だましで和菓子屋の評価が決められるのはなんとも残念なことだ。
これだけの技術と質でこの程度の評価とは悲しくなる。
2021/10/21 更新
ランキングと口コミで探せるグルメサイト
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
子供の頃の夏といえば、多摩川で水遊び、家に帰れば、スイカと水羊羹が定番だった。
最近は、猛暑が日常化しているので、家の中での水羊羹が常態化している。
やはり、夏の和菓子は葛や寒天を使ったものが涼味を呼び起こす。
いつも京都やこの店から水羊羹を送ってもらっている。
クール宅急便にすると、葛はいくらか固くなるから、水羊羹が良いかもしれない。
この店の「水やうかん」は小豆の風味があり、その柔らかさが微妙によくできている。
デパートなどで、解凍した和菓子や質の落ちる水羊羹を購入するなら、まともな老舗から送ってもらうほうが安心感がある。
夏の和菓子はやっぱりこれでしょう。