しめこのうさぎさんが投稿した蕎麦割烹 ながの(東京/曳舟)の口コミ詳細

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蕎麦割烹 ながの曳舟、京成曳舟、東向島/そば、日本料理

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/01 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

目利き腕利き

この店は東武線曳舟駅が最寄り駅で、水戸街道に面している。
店内は右が椅子席、左がカウンターと調理場だ。
昼のランチコースを予約していってみた。
そばがきは成田産、挽きぐるみは桜川の常陸秋そば、せいろは対馬産で、いずれも玄蕎麦の選択が優れていて、特に対馬産のせいろは秀逸といえる。
蕎麦打ちは細打ちで、エッジが立ち、切りむらや端切れは見られず、味と香りは素晴らしい。
成田産そばがきは甘味十分で、小松庵系列のミシュランや100名店の蕎麦屋でよく使われていることが多く、いい選択だ。
桜川産の秋そばは今の時期なら、悪くはない感じだ。
感心したのは対馬産で、関東地方ではあまり使っていることが少ない品種で、自分の記憶の中では今まで食べた中では一番だった。

車エビの味噌漬けやニシン煮などから、竹やぶ系列のように思われるが、竹やぶ本店や血縁で使用している妙高在来は収穫量が少なく、弟子や孫弟子は使えない。
よって、自分自身で玄蕎麦を探さなければならないことになり、このあたりで職人のセンスが試されることになる。
今回の訪問時の玄蕎麦はほぼ満点に近い。

評点には関係ないが、和食の技術が素晴らしい。
実に細やかな料理で、過不足があまりない。
たまたまかもしれないが、本日の刺身としてヒゲソリダイやアズキハタを使っているのはセンスがあるといえる。
盛り付けも含めて、これらの料理は蕎麦職人の小手先の料理の域を超えている。
たまに見かけることだが、和食の職人の蕎麦打ちへの転向と推定した。

蕎麦は、ひと昔前の二八そばやのど越しといった蕎麦の美味しさからは無関係な話題から、美味しさを追求する自家製粉や粗挽きや十割蕎麦が当たり前の時代に、確実に進歩している。
東京は蕎麦の僻地で、100名店やミシュランを冠する凡店が幅を利かせているのを残念に思っていたが、こういった店が萌芽していることは喜ばしいことだ。

2025/01/13 更新

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