ムックさんのマイ★ベストレストラン 2014

以前仕事で世田谷線に乗車した時、駅そばに見えるこの白い建物が気になっていました。
『昼に来れる機会あるかな〜』とブックマークしていたのですが、やっと叶えることができました。

時間は正午を少し過ぎた頃、これは願ったりです。
意を決して扉を開けると店内テーブル席はもうほぼ埋まっており、こりゃやはり予約しないとダメだったか…
と思いましたが笑顔の素敵な女性スタッフが大丈夫ですよ、とご案内してくださいました。
ふと右手のテラス席を見ればまだ誰もいません。
思いきってテラスにします、とお願いしました。

大好きな世田谷線に目をやりつつ美味しい食事もできるとは、わたしにとっては幸せです。
発車して最初のカーブを曲がってくる可愛い姿が見える、端の席に座ることに。
初冬の日ざしがかかるテーブル、ハーブの鉢植がまた素敵ですね。

最初のランチはやはりピッツァでしょう。定番よりひとひねり、カボチャと鶏そぼろのピッツァにしました。
スープかサラダが選べてこの日のスープは蕪のスープ、サラダは生ハムとマッシュルームのサラダ。
どっちも食べたかったんですが、今回はサラダに。
ドリンクはコーヒーでお願いしました。
他店にありがちなセットサラダとは違い、軽めでもきちんとした料理です。
生ハムは少し厚めにスライスされていて、柔らかくしっとりしています。
マッシュルームの香りもありました。
ドレッシングは素材にマッチしており、おいしくいただきました。

サラダを食べ終わる頃、石窯で焼いたピッツァがいよいよ登場。
おお、ランチ１人前でも大きい、早速熱いうちにいただきます。
チーズはとろけてよく伸びる！
ひと切れからはみ出すチーズをフォークでうまいことまとめガブリ、久しぶりに美味しいピッツァです。
耳は厚くてパンみたいで噛み応えがあり薄いところはカリッとして中間のところはモチッとしています。
チーズの種類をお尋ねすれば良かった、トッピングのカボチャと鶏そぼろに相性ぴったりだと思いました。
チーズの風味がしょっぱすぎないの、量のバランスが良いのでしょう、カボチャの自然な甘さを引き出し、鶏そぼろの旨みも引き立て自分の好きな味でした。
美味しくたべている間、いろんなカラーの世田谷線がコトン、コトン、とゆっくり走っていきます。
辛味オイルもお持ちいただいたのでひとかけ試してみました。
もともとマイルドな味わいのピッツァなので、辛味オイルを少し使うと個性が変わりまた楽しめました。
食べ進めるほど満足、しかし後２ピースの時点でさすがにお腹一杯に。
どうも残して帰ることが出来ないわたしは先ほどの素敵な女性スタッフに恥ずかしながら持ち帰り可能かを聞きました。
快く受けてくださり、アルミホイルで包んで袋に入れてテーブルまでお持ちいただけました。

デザートのケーキにはパウダーシュガーがふりかけられ、赤いソースでおしゃれな演出。
さっくりしたケーキで甘さも控えめでした。

テラス席はわたしが帰るころまでひとりじめだったんですが、店内は満席に。
そんな状態でもわたしの食べ進み具合などを遠くから気にしてくださっていたのだと思います。
こちらから申し出なくても絶妙のタイミングで料理や飲み物が来るので、小さなストレスもありませんでした。
むしろ居心地の良いランチタイムを過ごすことができ、来て良かった、と思いました。
雰囲気の採点は全体評価点としていますが、この日のテラス席のみの雰囲気採点なら、個人的には満点差し上げたいです。（世田谷線をたくさん観られましたから）

帰宅しまして、夕食で持ち帰ったピッツァをオーブントースターで温め直して相方といただきました。
時間が経ってもおいしかったですよ。
石窯ピッツァに憧れている相方をいつかぜひ連れて行きたいです。

ごちそうさまでした。

[2014/7再訪]

あれからまた近いうち行けると思っていたのに、その機会はなかなか訪れず　ずっと想いこがれてました。
この日は近くに仕事ができたことが幸運でした。

次に行ったらお肉料理をと思っていましたので、ここはやっぱりバターのビーフをお願いしました。
お店のご様子も変わらぬまま、それも安心致しました。
ご主人の炒め調理の後ろ姿に、わたしのお腹はいちだんと空いてきます。

マイレビュアーさんが御投稿でおっしゃるように、わたしもお料理の美味しいソースを絶対味わいたいと食べる前からワクワク。
さあ、どこか懐かしさを感じ食欲をそそる醤油とバターのほの甘い味わいのお肉を、白いご飯でもりもりいただきます。
カウンターにはスプーンの用意があります。
ソースのためにと少し取っておいたご飯とお皿にたっぷりのソースをスプーンで掬っていただきました。
やっぱりいい！ご飯大盛りにしていただいたならこれはもっと楽しめる！
父が元気だったらきっとたかさんに通って、同じことをやってるかも…
そんなことを想いながら、最後まで美味しくいただきました。
このお料理のソースはもちろんのこと、せんキャベツも、大好きなポテトサラダもお味噌汁も。
すべてがたかさんのお料理の立派な役者さんなのだと思います。

再び来ることができて良かったです。
まだまだ食べたいお料理があります。
また来れますように。

ごちそうさまでした。

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[2012/5月　初訪問…食べたいメニューがいっぱい]

キッチンたかさんにたどりつくまで、まわり道してしまいました。

数年前のグルメ雑誌で『四谷エリーゼ』さんのことを知りながら、ずっと行けないままに。
この日は四谷で仕事があり、仕事のあとのランチはぜひ行こう！と思っていたのでした。
念のため定休日など確認をしていたのですが、どうしてもエリーゼさんが見つかりません。

閉店になったことを知らなかったのです。少し調べてみました。
ある記事から、エリーゼにおられた方が新しくお店を始められたことを知ったのです。
それならぜったい、行こう。そう思いました。

扉を開けますとシンプルで清潔な明るい店内。
カウンター席だけの小さなお店ですが、なぜか席に着くとほっとしました。
この方がエリーゼさんの・・・カウンター越しでご主人とお会いして、ちょっぴり緊張してしまいました。
メニューを見ると、どれもおいしそうでかたっぱしから注文して食べてみたい！
でも初めての訪問はやっぱりオムライスで！

お願いするとすぐに火を入れフライパンを準備。


ご飯を炒めている時のフライパンのリズミカルな動きと踊るご飯がさらに食欲をかきたてます。
あっという間にオムを巻いて出来上がりました！

思わず「わあ、きれい」と言ってしまいました。
せんキャベツがたっぷりと盛られて、ポテトサラダが添えられています。
ポテトサラダもゴロゴロ感があっておいしくて、もっと食べたかったです。
卵の焼き肌はきれいで見るからに元気がでそうなイエロー。
中のごはんはケチャップライスというより、ピラフです。
玉ねぎがたくさん入っているので甘みも感じ、かえってごはんの味付けを引き立てています。
このままでも充分おいしいのですが、ケチャップをつけながらいただくとまた違った味わいになります。
お味噌汁がついているのも嬉しいし、わたしは良いと思います。
レストランとキッチンの違いはこんなところにあるのかもしれませんね。

わたしの後に来られたお客さまは、ハンバーグを注文されていました。
これまたおいしそうな焼いている音がわたしの耳に届きます。

もう、食べたいものがいっぱい！
相方も連れてきていっしょに食べたいです。

また来たいと思います。
おいしいオムライスと元気がでる食事をごちそうさまでした。

〔2014/１月　再訪〕
この日は昼で退社。
午後から区役所に用事があり、そういえば近くだなと久しぶりに訪れた、珈琲貴族さん。
トーストとアメリカンをいただきました。

入店した時間は午後１時過ぎ。
この日も扉を開けると「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくださり、「お好きなお席にお座りください」と云ってくださいました。
奥のほうに数組いらしたようですが、一番入口に近い、窓辺のお席に座らせていただきました。
このお席は数人で利用できるのですが、きょうはわたしの特等席。
ここに来るとおとなになったんだなあ、と思ったりします。

サラダがつくんですね。うれしいな。
前回の貴族ブレンド同様、お席でカップに入れてくださいました。
入れたてのコーヒーが香り立ちます。

トーストができあがりました。
白いお皿に、厚切りの山型パン。
こんがりキツネ色でおいしそう。
バターが２個もついていますよ。そしていちごジャム。
好みで塗りながらいただきます。
表面はサックリ、中はふんわり。お口でバターの風味が広がります。
焼きたてのトーストは美味しいですね。

禁煙ではないのですが、昼間は人も少なめ。
静かだし、きょうのお席は気になりませんでした。

そうだ、お財布に大事にしまっていた１００円券がありました。
お会計のときに、またどうぞ、と１００円券を渡してくださり次の来店の機会をいただきました。
ゆったりとしたひとときを過ごせて良かったです。

ごちそうさまでした。

〔2013/3月　初訪問・・・昔から入ってみたかった〕
高校生の頃に開店されたお店で、バスの中からここを見つけては『大人になったら来てみよう』と思っていたお店。

ところが大人になっても、いまだに歌舞伎町は怖くて１人ではなかなか足を踏み入れられません。
担当者の方と仕事で行くことになり、なんだか緊張してしまいました。
次の仕事場へ移動の前に少し時間がありましたので、『そうだ歌舞伎町に来たのだから』と、願いをかなえました。

普通の街の珈琲店のつもりで入ったのですが、こちらは３０数年の歴史があるお店、やはり違いました。
扉を開けるとコーヒーを淹れておられた男性スタッフの方が笑顔で「いらっしゃいませ」と迎えてくださいました。
セピア色の落ち着いた雰囲気の店内は、格調高い感じです。
わたしはレンガアーチの手前のお席に座りました。このアーチの向こうにも数段上がったフロアが広がります。
フード、スイーツメニューもありますが、貴族ブレンドをいただきました。
サイフォンで１杯ずつ丁寧に淹れていただけ、席のそばでコーヒーをカップに注いでいただけます。

歌舞伎町独特の雰囲気の中に立地しているのに、お店の中はゆったりくつろぎ感があり、ほっとします。
しかもこちらのお店は不夜城、２４時間営業なさっています。
時間によりお客さまの層も代わると思いますが、わたしが訪問したのは午後２時頃。
他に２組ほどいらっしゃったのはご年配の男性やサラリーマンの方で静かにお過ごしでした。

接客も丁寧で好感がもてました。
価格は高めで、3,000円もするコーヒーがメニューにあるようですが、こちらでいただいたブレンドについては問題ないと思います。

また周辺で時間があれば、ぜひ寄らせていただきます。
ごちそうさまでした。

半蔵門駅周辺で用事後、昼食で訪問。
どこで食事しようか移動中検索していたのですが、『欧風カレー』に惹かれ決めました。

入店すると食欲をそそるカレーの香りに満ち溢れます。
女性スタッフの明るい挨拶を受け、中程の席も空いてますよ、とご案内をいただきましたが、一人でテーブル席占領は申し訳ないしわたしの後も続いてお客様が来られましたので、手前のカウンター席に座りました。
足元に置こうとしたカバンを気にかけていただき、隣にお荷物置いて構いませんよ、と云ってくださいました。有難うございます。

席と対面のキッチンにはご店主さまでしょうか、次々とカレーを仕立てていらっしゃいます。
シンプルに野菜、大好きなシーフード、ホタテもいいなぁ・・・とあれこれ迷いましたが、海老カレーに決めました。
カレーの辛さは甘口・中辛口・辛口の３種類ですが、お子様向けにさらにやさしくした大甘口にも変えられるようですので、お子さんと来店利用しても大丈夫と思います。
楽しみに待っている間、ご店主も入店してきたお客様とこんにちは〜、とやり取りが。
気さくな雰囲気に常連の方もたくさんいらっしゃるようですね。

まずわたしの前に届いたのは冷たいスープ、ガスパチョ。
サービスのサラダは月替わりで、今月はガスパチョでの提供だそうです。
トマトの酸味が爽やかでひんやりと喉ごし良く、暑い夏にはぴったり。
余韻を愉しんでいるとまもなく海老カレーが来ました。

欧風との名前らしくカレーはソースボートに入れられて登場。
こんなご提供のしかた１つで食事はちょっぴり贅沢な気分になるもんです。
わたしの場合、カレーは食べながら少しずつかけるのが好き。
ぷりっとした海老はわりと大きめサイズで５尾だったと思います。
炒め玉ねぎのあの甘みと美味しさ、そしてフルーツでしょうか、丁寧に作られたフォン・ド・ボーと思われるリッチな味わいが広がります。
中辛でお願いしましたがやや甘口に感じながらも、まろやかでスパイシーな香味の魅力あるルーでした。

メニューにはホームメイドスイーツでフレンチトーストやティラミスもありました。
食いしん坊どうしのデートにも使えそうです。
欧風カレーに惹かれて出逢ったソレイユさんでしたが、美味しいカレーをいただき満足でした。

ごちそうさまでした。

〔2014/5月　再訪〕
今回は軽めの昼食で寄らせていただきました。
次に行ったら食べたかったホットドッグの中から、ホット・チリドッグを。
飲み物はやはりブレンドです。

ソーセージは皮がパリッとしていますし、ジューシー。
ビーフの旨みとトマトの酸味が利いてるピリ辛チリソース。
しゃきしゃきしたスライスオニオン。
ガブリといけばそれらすべてのうまさが口の中ではじけ、ほとばしり、どんどん食べ進みます。
ベルクさんのパンは素朴なんですが、ほのかな甘みがあってドックパンもやっぱりおいしい。
軽めといえども、満足感はばっちりです。

わずかな時間でしたが、スタッフの皆さんの明るく活気あるお姿にパワーをもらいました。
やっぱり、わたしの好きな雰囲気でした。
今度、職場の友人と仕事帰りに来たいなあ。

ごちそうさまでした。

〔2014/4月　初訪問〕
早めの昼食で初めての訪問です。
日ごろ新宿駅利用をしているものの、駅から東口に出ることがあまりなかったんです。
マイレビュアーさん方も行っておられ、自分もその雰囲気を感じてみたいと思っておりました。

狭いかなと思いましたが、店内は意外に客席数が多いんですねえ。
お店に一歩踏み入れましたら、厨房から「いらっしゃいませ〜」と声が。
ホットドッグを頬張る方、文庫本や新聞を読みながらコーヒーを楽しむ方、そしておいしそうなハム、ソーセージで朝からビールをいただいている方も。
だからといって、夜の立ち飲み屋さんの雑多な感覚とは異なる、なんともいえないこの空間ならではの“楽しさ”があります。

わたしは昼１２時までいただけるモーニングメニューから、モーニングプレートにしました。
天然酵母のパン、自然卵が半分、マイスター・ポークハムがいただけるセットになります。
これにドリンクがつきますので、ホットコーヒーで。

料理は意外に早く提供されました。
トーストもサクッとしていて、バターは自分で塗るスタイル。
軽い食感でほんのり甘味のあるパンです。
自家製のポテトサラダがまた良かった。
じゃがいものごろごろしたホームメードな味わい。もっと食べたくなりますね。
これ、おつまみとして食べたらまたいいんだろうなあ。
マイスター・ポークハムは高級デリカテッセンのようでした。
ひと口運べばたちまちスモーキーな風味が広がります。
これならソーセージもぜったいおいしいぞ。
また友人と会社帰りにでも来てみたいです。
コーヒーも薫り高く、おいしくいただきました。
これで５００円以内とはCPはかなりよいですね。

厨房前の席でしたが、食べ終わってからもしばらくお客様とのやりとりなどをみつつ、ここにいることを感じてきました。
カウンターには自家製お惣菜やおにぎりも並んでました。
BERGさんに行ってみたいと思ったのは某雑誌の新宿特集の記事がきっかけです。
これだけたくさんのレビュアー様方が訪れているBERGさん、これはもっともっと深い魅力があるのでしょう。
帰宅してからHPを拝見していましたが、BERGさんが一時なくなってしまうのではということがあったんですね、驚きました。
店内に存続決定というような張り紙があったのは、そういう経緯があったからなんですね。
ほんとうに、良かった。
ぜひ、ここにずっと居続けてほしい。
わたしがおばあちゃんになっても、ここにあり続けてほしいです。
また、寄らせてください。

ごちそうさまでした。

わたしが小さい頃から存在している食堂です。
その頃は古い建物で確か２階も客席があり、日が暮れて電球がともる頃になると、お父さん、おじさんたちで賑わっていたように思います。
その酒場的光景は、おとなだけの世界に感じた記憶があります。
いつかあの食堂へ行ってみようとずっと思っていたはずなのに、心のどこかに置き忘れてしまったようです。
近くにいた親戚も街を離れ、その後しばらく足が向くこともありませんでした。
ところがこの何年か仕事で野方に行く機会もあり、この街にご縁を感じています。
数年前久しぶりに野方駅を降り、この食堂を見つけた時は同じ場所で営み続けていらっしゃる事に大変感動しました。
今では見違えるほど綺麗に建て替わり、誰にでも入りやすいお店に変貌していました。
『野方食堂』の文字を見上げたとき、“おかえり、よく憶えていてくれたね”とわたしを優しく迎えてくれたような気がしました。
女性のおひとりさま、小さなお子さん連れの家族、ご近所らしき老夫婦など客層は広く、親しみやすさがあります。

幼稚園の頃のあのドキドキした気持ちが甦りながら、初めての入店。
中へと入りますとホール係のお姉さん、奥の厨房からも｢いらっしゃいませ｣とお声が掛かりホッとします。
先客の皆さんが思い思いにゆっくりと召し上がっていらっしゃいます。
隅に据え付けられたテレビがついていて、そんなのんびりした空気も良いもんですね。
お店の方ももっとぱきぱきした雰囲気なんだろうと思っていましたが、そんなことはなく温かく笑顔で応対をしてくださいます。
家庭的な定食ものから季節感を楽しめる定食、好みに１品プラスできるおかずなど、どなたでもきっと食べたいメニューが見つかると思います。
わたしはいわしつみれスープ定食にしました。
ご飯の量は特盛りから半ライスまで選べ、それに応じて価格も変わり良心的です。
ご飯は半ライスより少し減らしていただきました。

この周辺は懐かしいエリアで、おばあちゃんとの想い出が甦ります。
もし今も生きていたなら、きっと一緒にごはんを食べに行ったかもしれません。
大衆食堂のイメージはここにはなく、清潔感のある厨房や店内はむしろ安堵感といいますか、温かいです。

大きな丼に野菜たっぷりのスープが。
湯気が優しく立ちのぼります。
やや白濁色のスープは鶏も使っているのかな。
野菜の旨みもたっぷり。マロニーも入っていてさながら1人鍋みたいですけれど、からだの芯からあったまります。
野菜はキャベツ、白菜、人参、青菜、もやし、玉ねぎ、長ねぎと豊富です。
いわしつみれはやや大きめのお団子状でほどよい挽き具合、青魚くささのないつみれで食べ応えがありました。
小鉢にはナポリタン風のスパゲティが。これもなんだかジーンと来ます。
見た目よりお腹いっぱいになりますし、美味しかったですよ。

昭和11年創業、現在は三代目のご店主さまなのだそうです。
およそ50年前のあの時代があって、いまに続いているのですね。
こうしてこれからも穏やかにずっと続いていってほしいなと、心から思いました。
また　来ます。

ごちそうさまでした。

チームの先輩が「たまには昼をいっしょに行こう」と職場から連れ出してくれました。
南新宿にも程近い路地を入ったところに、慎さんがあります。
実は以前に一度、こちらに連れてきていただいたのですが、あいにくその日はお休みでした。
香川ご出身の先輩はうどんのおいしいお店に行かれると、「次は一緒に行こう」と教えてくださいます。
この日は正午前に職場を出て、急ぎ足。
お店は小さな入口で、普通に歩いていたら通り過ぎてしまいそう。
いつも何人か並んでると云われていた店頭に幸いまだ行列はなく、すぐに案内していただけました。

「最初から決めとる」と、先輩はかしわ天ざるうどん
わたしは肉釜たまうどん（850円）の大盛にしました。
先輩はご自身が初めて行かれた後、別の日にご家族も連れてきた、とのこと。

気が付けば店内のお席はすぐに埋まってしまいました。
人気なんだなあ、と同時に運が良かったです。

おうどんが来ました。
器につやのあるおうどんが映えています。卵はくずしてありますね。
湯気からしておいしそうなお肉は薄切りで上品な感じを受けます、甘辛く味がついていました。
おうどんと絡めていただきます。
うどんは弾む食感でもちっとしていて、自分の好きな感じでした。
別添えで青葱がつきます。
すり胡麻もテーブルに備え付けられていますので、お好みで。
あっという間に食べてしまいました。
お店の方の感じも良かったです。

「気に入ったようでよかった」
お腹も心も満足です。
お店、教えていただいてありがとうございました。

ごちそうさまでした。

もう何年、ここに来たかったことでしょうか。
以前祐天寺で仕事の折はあいにくの休業日、訪れることができませんでした。
この日は自由が丘で所用があり、ならばと事前に営業日（運行日）であることを確認、来る事ができました。
数日経った今でも、また行きたい！と思えてしまう。
鉄道ファンでなくお読みの方、ため息が出てしまうかも、ごめんなさい。

最近でこそ、いろいろテレビで取り上げられておりますが、遥か前より新聞や鉄道ファン愛読誌にもご紹介の掲載はありました。
オーナーさま（駅長とお呼びします）の鉄道への熱い夢や想いが、こうした素晴らしいお店になって、そのお店に実際自分が訪問し、やはりその情熱に感激しました。
だって子どもの頃の『鉄道かばん』のおもちゃを思い出すほどの嬉しさがあるのです。

この日が平日で良かった。
用務終了後のお昼過ぎ、２人しか待てない外の椅子で待たずに入店できました！
お子さんといっしょのママ鉄さん、ご常連の方らしき青年が先客でおいででした。
店内は数名カウンター席と、懐かしい昔の向かい合い木製座席シートの客席。
わたしはそのシートの、いちばん入口際に乗車しました。
車輌部品や行先板、第三種駅名標（駅舎の柱に掲示している縦長のもの）、天井の照明器具、扇風機・・・
そのほかにもコレクションが数々惜しげもなく展示され、あるいは大切に使われています。
調理場へ行き来する扉も車輌で使われていたであろう、折りたたみ扉がまたいいですね。

ごめんなさい。つい、わくわくしてしまい前置きが長くなってしまいました。

食券機で『乗車券』を発券しましたら女性店員さん（食堂係さん）にお願いをします。
わたしは野菜カレー（850円）とコーヒー（300円）の乗車券で待機します。
向かいのシートに、後から熟年男性が来られ、合い席になりました。
おじいちゃんだけど、鉄道模型マニアの常連さんのようです。
駅長さんとゲージ談義をしばしされていました。
わたしが女性だったからか、その方が会釈してくださったので少しお話ができました。
幸い、叔父がNゲージ愛好家でしたので、その話をしました。
駅長さんもごいっしょに話の輪に入られ、「どうですか、合い席もなかなかいいものでしょう？」と笑顔でお話に。

そうこうしているうちにわたしのカレーができたようです。
見ると客席脇に線路が引かれています。そう、SLがカレーを運んでくれるのです。
運転台はカウンター席そばにあり、さきほどの女性店員さんにより運転。

「大変お待たせいたしました。野菜カレーのお客様、只今より発車いたします」とのアナウンスのあと、
「出発進行！」

貨車に乗せられた野菜カレーがわたしの席の前に停車しました！
お隣のお子さんもシート越しにみていてうれしそう。
さあ、テーブルに自分で置いて、いただきます！
卓上には３種のつぼ、きざみらっきょう、福神漬け、紅生姜です。
スプーンが昔の食堂のように、紙ナプキンできゅきゅっとひねってあるのもノスタルジックですね。

カレーのルーはこれまた懐かしい、昭和の、あの子どもの頃のお母さんの味といいますか、ざらざら感のあるやさしいもったりした感じのカレールーです。じゃがいもがとろけているような、あの感じ。
ああ、ほっとするおいしさだなあ。
野菜は焼き野菜で、ピーマン、かぼちゃ、なす。
ご飯も型に押えて盛り付けているのが洋食屋さんを思わせます。
おいしいカレーとブルートレイン談義で楽しく食事ができました。
コーヒーも食事が終わる頃を見計らって、到着。
さりげないサービスがうれしいです。

お店のノートをわたしに渡しながら、「せっかくだから何か書いていって」と駅長さん。
書いたことは内緒ですが、長年のわたしの想いを記してきました。
来店の記念にお店特製の硬券に鋏を入れて渡してくださいました。
こうゆうの嬉しいですね！
国鉄時代の“DISCOVER JAPAN”を思い出すような記念スタンプもいただきました。
ちゃんと日付も発券機に通して印字がされ、スタンプの日付はまるで昔の定期券のよう。
ありがとうございます。

駅長さんはどのお客様にもやさしくお声をかけられ、とてもなごやかな店内。
時間が許すなら、いつまでもいたくなるような名残惜しさです。

「おいしいカレーと楽しい時間をありがとうございました」と申しましたら、笑顔で
「またいらっしゃい。仕事、気をつけていってらっしゃい」と外までお送りくださいました。
お店の前には信号機材函（箱）までありました。

ここに来れたのは仕事でご縁があったからなんですよね。
感謝してお店を後にするのでした。
また　来れます様に。

ごちそうさまでした。

〔2014/5月　再訪〕
ちょうど１年前に初めて来たのでした。
あの酒まんじゅうのことが、荻窪に来るたび頭によぎるのです。
でも、午後ではおしまいになってしまって、まずお目にかかれないでしょう。
この日は運よくお昼前に、お店の前を通ることができました。
ここで買わないとまたいつ逢えることか。
５個入りを購入、帰宅してからいただきました。
素朴な表情、ラップ包装なのもここならでは。
艶のあるもっちりした皮を割って現れるさっぱりとした甘さのあんが後をひきます。
ほのかな香りを愉しみながらもう1つ、と手がでてしまうほどの相変わらずの美味しさでした。

この日、購入した後、1時間ほど過ぎてまたお店の前を通りますと、もうおしまいになっていました。
荻窪の裏通り、ここは夢、まぼろし？

ごちそうさまでした。

〔2013/5月　初訪問・・・ほのかな香りがたまりません〕
酒まんじゅうは和菓子の中で好きなものの１つです。
以前よりこちらに来たかったのですが、この日やっとかないました。

お店に入るとそこがすぐ売り場で、酒まんじゅうが並び１個からでも買うことができます。
わたしは５個入りを購入。
カバンに入れ持ち帰ったため、少し平たくなってしまいましたが帰宅していただきました。

包みを開くと、何ともフルーティでほのかな日本酒の香りが。
中味はこしあんです。皮はどちらかといえば薄皮タイプ、しっとり柔らかく質感が良いです。
１つずつラップに包装されています。
あんこが一見多そうに思えますが、さっぱりとした甘さなのでもう１つ、と食べたくなります。
レンジなどで少し温めていただくと、さらに香りが際立ちます。

予約や発送も可能とのこと、親しい方への手土産としても喜ばれると思います。
また近くへ来たら、ぜひ買いたいです。

ごちそうさまでした。

以前テレビ番組でも紹介されていましたが、ドライブがてらお魚を食べに行こうと平日の休み、念願がかない相方と行ってきました。

到着したのは２時頃、先客は一組。
海を眺めながらのカウンター席もありますよ。
クルマを停め入り口に向かうとお店の方がいらっしゃいませ、と迎えて下さいました。
店内へ向かうデッキにメニューがあり、何になさるか決めてくださいと案内が。
いくつかメニューに売り切れの表示がありました。
わたしはいかづくし定食を目指してたんですが売り切れ、ではと鯵づくし定食（2,041円）を、相方は悩んでいましたがせっかく来たのだからと普段なかなかいただけない水かれいのついたこの日いちばんのごちそうの定食（名称失念）（2,700円）にしました。

わたしの鰺づくしは大きな鰺の開き、一尾分のお刺身、そしてこれまた身の厚い鰺フライがメインです。
これに切り昆布のたらこ和えと香の物、ご飯、お味噌汁がつきます。
どれも出来立てのタイミングで揃えて提供されました。
1人で３尾分も鰺をいただけるとはこれまた贅沢なお食事です。
海の恵みに感謝しなければなりませんね。
鰺の開きは甘塩でわたし好み。
鰺のお魚の風味がぎゅっとつまった開きは箸で身が取りやすく、いつもより上手にいただけたと思います。
鰺フライも肉厚で、揚げたてをがぶりといきましたらじゅわっとおいしさが広がりました。
お刺身も新鮮でぷりぷり。
切り身に包丁を入れていただいているので厚みがあっても食べやすく、ほんとうに幸せ感じました。
お味噌汁には海草が具に入っていました。

相方の定食は水かれいの一夜干し、お造りははまちでしょうか。
お魚のフライ（鰺のようだったそう）、そして大皿にたっぷりと盛り付けられたブリ（ワラサ？）のかぶと煮がメインです。
お魚好きの相方ですが、さすがに後半お腹いっぱいになってきたようで、少しずつわたしもいただきました。
水かれいは上品なやわらかい身でこちらも塩加減が甘口でおいしかったです。
かぶと煮はおそらく３尾半分の量がありました。
煮付けの煮汁の色は濃いのですが、甘みは控えた感じで料亭の味とは異なる、大鍋で煮付ける漁師さんの味といえましょう。
店内にお持ち帰り用のパック包材が用意されていましたが「ここでいただこう」と、かぶとの裏側、ほほ肉など最後まで目玉と骨皮の他、2人で残さずいただきました。
気が付けばわたしたちが昼の部のこの日最後のお客になってしまい、かぶと煮のお皿を下げにこられて
「こんなにきれいに食べていただいて」と笑顔でおっしゃっていました。

食の細い方には一人前が大変かもしれませんが、ご家族やお仲間でいろいろシェアしながら楽しく食事してもよいのではないでしょうか。
都内ではこの価格でこれだけのものをいただけないと思います。
BGMが有線だったのか、ご店主のオリジナルだったのか、わたしの好きな'70'～80年代ディスコサウンドがかかり、それも楽しかったです。
お冷やがポットにサービスだったのですが、やっぱりお茶もほしかったです。

お腹いっぱいお魚をいただいたあとは、平日午後の福浦漁港は人もいなくて、海べの散策でのんびりひとときを過ごせました。
昔のようになんだかまた釣りがしたくなりましたね。

ごちそうさまでした。