レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/02訪問 2014/03/10
年末近くになると、「さそり座の女」が偵察に来るらしい?! ( ̄m ̄*) 寿司屋さん・香里園
「レジェンド会」 ・・・ 後にそう呼ばれるかもしれない?! 集まりであった。
「鶴の一声」で総勢8名、東西約1,000kmも離れた所から集ったメンバー。
以前からBMしたままだったココが会場と聞き、否応にも期待が高まる。
もっと下町で昭和の香りがする老舗の店を想像していたが、ミレニアムになってから開店されており、カウンターの照明が青色になっていて、何だか水族館のような感じもする。
寿司屋さんで、ご夫婦でやっておられる先は、やはり名店が多く、ココも奥さんの接客が、誠にエエ感じなんである。
ゲラゲラ笑う様は、未知やすえのようでもあり?!、さながら、「勝則・やすえ」寿司と勝手に思えてしまうくらい?! (=^^=)
『今日の仕入れは、70点です。』と正直な大将。
東京深川・三ツ木の大将も、『寿司屋は最低3回くらい行かないと、本当のところは分からない』と言っていたのを思い出す。
扱うものは天然物の海産物、しかも天候次第で、日によって収穫される量も質もマチマチなので、致し方ない面もある。
『その中でも、皆様に満足いただけるように、ベストを尽くします!』
これぞ、料理人魂ですネ。
まずは生ビールからでスタート。
[おつまみ]
・イクラの醤油漬け
自家製、臭みが消えているものの、醤油の味が勝ち過ぎず、ちょうど良い漬け具合。
「一二の三でドーン!」と、かつての今岡の先頭打者初球HRのような最初の一品です。
・ノレソレ
『ノレソレって、何やそれ?』と、ボケをかましつつ・・・(^m^ )
穴子の稚魚で関西では「ベラタ」とも呼ばれ、見た目は透明、それ自体に味は無く、食感を楽しむもの。
昔、築地・すし処 おかめでは軍艦で出てきたことがある。
・刺身盛り合わせ
縞鯵、明石産の鯛、生蛍烏賊の3種盛り。
蛍烏賊と言えば、富山が本場ですが、大阪で生、しかも初物が頂けるとは、わざわざサンダーバードに乗って行かずとも味わえてラッキー!
明石産の鯛は、鯛の中でも王様と言われ、早い潮流によって締まった身で旨い。
生ビールで喉を潤した後は、いつものように地酒にスイッチ。
小倉某女史からは、九州の焼酎・地酒を事前に店に届けてくださっており、地酒はちょうど飲みごろになるように冷やしてもらっていた。
本来なら、お迎えする地元モンが手筈しておくべきですが、完全に一本取られました m(__)m
スビバセン!、感謝感激モンです!!! 改めて御礼申し上げます!!!
当然、通常メニューには無い銘柄ばかりだが、敬意を表して、いつもの通り飲んだ種類を調べると、
・鍋島 純米吟醸 / 富久千代酒造 (佐賀県鹿島市)
大正末期創業、450石、元々「盛寿」と名乗っていたが、戦後に「千代に栄えて福来る」の願いを込めて改称。
当代が佐賀を代表する地酒を目指し、1998(平成10)年に「鍋島」銘柄をスタート、一般公募から命名、鍋島家末裔のお墨付き。
ココの杜氏は、直「喜」さんなんで、品質的に「倍返し」してくれているかも?! (^m^ )
・繁桝 中汲み 純米大吟醸 生々 / 高橋商店 (福岡県八女市)
1717(享保2)年創業、九州ならずとも、全国的にも老舗の蔵元。
この種類は特約店のみでしか入手できないもので、関西ではまず滅多にお目にかかれず、超レアもん!
酒の製造過程で、昔ながらの自然のまま漉した、手間モン、しかも酒米の王者山田錦100%、当然のことながら、味は断トツで旨いんである。
・喜多屋 純米大吟醸 しずく搾り / 喜多屋 (福岡県八女市)
文政年間(1818~1830)創業、高橋商店と同じく八女市に立地。
八女茶で有名だが、名水の土地柄だけあり、福島酒造、後藤酒造場、旭松酒造も含め5つ蔵元がある街。
この銘柄は、山田錦を39%まで精米した、超贅沢な酒。
・寒北斗 純米吟醸 / 寒北斗酒造 (福岡県嘉麻市)
1729(享保14)年創業、ラベルがピンストライプになっているので、虎党にも馴染みやすい。
これを飲むと、『お前は、もう死んでいる』と宣告されるかもネ?!
確かに、この後でいろいろと、記憶が飛ぶのだが・・・(^_^;)
[にぎり]
・平政
身のピンク色と、脂のサシがキレイ。
「冬の鰤、夏の平政」と言われるらしいが、この時期でこの旨さなら、夏場の味はドナイなん???
『青背の王様』とおすすめホワイトボードに書かれているが、これをにぎりの一品目にもって来るとは、藤浪をドラフトで引き当てたようなモン?!
・真鱈白子の軍艦
軍艦から、はみ出ている白子は、さながら『がんばれ!! タブチくん!!』のように?! プリプリ。
地酒が、グビクビと進みます。
・生蛸
普通、蛸は刺身でも一度茹でて出す所が多い。
ココでは明石産の生蛸を、胡麻油で合わせて。
こんな食べ方は、初めてですが、旨い。
・ノドグロ
金沢の寿司屋さんを彷彿とさせます。
・蛍烏賊
今度はホイル焼きにしたものを海苔で2杯をまとめて。
刺身と違った食感を楽しめます。
・鰆
岡山のイメージが強い鰆ですが、大阪でも食べれるとは思いませんでした。
・太刀魚
皮の青光りが鮮度を物語っています。
本日初の炙りもの、炙り具合もサッとしてあって、このネタに合っています。
・鯛
先ほどの刺身が旨かったので、もうちょっと食べたいと思っていたら、にぎりでも出てきました。
『いやぁ~、明石産の鯛ってホンッとぉ~に、イイもんですね〜』 (←水野晴郎風に読んで下さい)
・本鮪の大トロ
本鮪のしかも生大トロとは、まさに球児の「火の玉ストレート」的です!!!
シャリが殆ど隠れているくらいのネタの大きさ。
一口頬張れば、口の中で「ズドーン!!!」と旨さが広がります。
・アオリイカ+海栗
新庄の敬遠球サヨナラ・ヒットのような組み合わせ。
こんな食べ方は、これまた初めて。
コレを食べると『明日も勝つ!』と、明日の仕事に身が入ります?!
・芽葱
これはよくある握りですね。
シャリシャリ感を楽しめます。
・和・洋サビ巻き
新喜劇・竜爺の目覚め?!のような一品です。
ツーンとくる刺激は、地酒の酔いも醒まさせられますネ。
〆に、赤出汁、名古屋コーチンの卵が入っています。
コレだけをいただくと何だが、尾張の寿司屋さんみたい?!
これで70点の仕入れなら、100点満点の時には、どんなものが頂けるのか???
なるほど、幹事さんがお気に入りの店になるのも、納得の先でした。
恐らくこの日の寿司であれば、北新地なら福沢諭吉1人ほど、華の御江戸なら更に樋口一葉も足させければ、頂けないのかも知れない。
京阪沿線組ながら、香里園は通り過ぎるだけでしたが、途中下車する価値は充分にあります。
2位
1回
2014/11訪問 2014/12/16
ココで一杯やると、竹村健一の口癖がうつってしまう?! ( ̄m ̄*)居酒屋さん・富山
富山居酒屋シリーズ第4弾。
なかなかタイミングが合わず、今回やっと行けることになった。
だいどころ屋が掲載保留になったので、北陸三県での海鮮に強い居酒屋3兄弟はココが取って代わることになる。
金沢: こいで
福井: おととや
今迄、何度もこの前を通り過ぎていたのは、2階に立地しているから気付かなかったんである。
カウンター6席、テーブル4人掛け2卓、小上がりの座敷4人掛け1卓、2人掛け3卓の配置。
予約しておいて正解、満席の盛況ぶり。
コースは3種類、前日までに要予約、会食なんでエエもんをチョイス。
・\4,200
・\5,250
・\6,300
生中でスタート。
旭のスーパードライで、\550。
・前菜
香箱蟹入り、鴨ロース、イクラ・鶏肉・生蛸、揚げ出し、バイ貝、玉子焼き。
前菜から、二刀流の160km越えストレートのような出来栄え。
居酒屋というよりも、割烹・小料理くらいに感じる。
・かわはぎ丸ごとカルパッチョ
肝入りのポン酢ソース、わけぎ、紫玉葱、パプリカがかかっている。
イタリアン風にも感じられる旨さ。
カワハギと肝の旨さは、小浜の東寿しの大将からレクチャー済みでした。
・お椀物
紅ズワイガニしんじょう、松茸、金時草の生麩と柚。
この段階で、椀物が出てくるのは、やはり寒冷地やからでしょうか。
紅ズワイガニは、思わずオールスターで喜んでホームスチールをしたくなる?! ゼッピンさですね。
生ビールで喉を潤した後は、いつもの通り、地酒にスイッチ。
・玉旭 BLACK 無濾過純米吟醸生 / 玉旭酒造 (富山市)
1808年(文化年間)創業。
雄山錦を55%精米、キリリとしたキレの良い後味で旨い。
・造り盛り合わせ
のど黒塩たたき、ガス海老、真鯛、アオリ烏賊、〆鯖、天然鰤、鰹タタキ。
のど黒塩たたきの脂の乗り具合は、こいでを髣髴とさせる。
鰹タタキは、本場・黒尊には到底敵わないが、北陸でココまで美味しいのが食べれるとは予想外のヒット。
・苗加屋 純米吟醸 琳赤 (りんのあか) / 若鶴酒造 (砺波市)
1862(文久2)年創業。
山田錦を55%精米、芳醇な口当たりで、米の旨みが感じられる。
・焼き物
鰤カマ。
皮のパリッ!した焼き具合と、身の脂の具合が口の中で広がって、何とも言い難いハーモニーを奏でる。
骨しか残らないくらいに食べ切った。
・太刀山 純米 / 吉江酒造 (砺波市)
1948(昭和23)年創業、富山県の象徴霊峰太刀山に由来し、県内最小の蔵元。
五百万石を60%精米、ぬる燗にしても、五百万石らしい、端麗辛口の味に仕上がっている。
・甘鯛サクサク若狭焼き
長次郎の鮫肌と本山葵が添えられているのも、ポイントが高い。
皮が炙ってあって香ばしく、身と皮の間の一番脂が乗っている箇所が余計に引き立つ。
グビグビと地酒が進みますね。
・お食事
鯖寿司と言えば、福井の空弁で有名になった「みち子がお届けする浜焼き鯖寿司」を思い出す。
皮の炙り具合がよく、富山でも充分に美味しい鯖寿司が頂ける。
・汁物
味噌汁。
鯛のアラが入っています。
・デザート
南瓜ビリュレ、イチジクと麹クリーム。
女子受けしそうで、居酒屋さんで出てくるよりも、イタリアンのデザートと言える。
噂に違わぬ、名店であった。
いままでなかなか予約が取りなかったのも、納得の先でした。
【富山の居酒屋 アーカイブ】
・だいどころ屋 (掲載保留のため、閉店か?)
・米清あら川
・丸の内
3位
1回
2014/09訪問 2014/09/28
ココの大将は、やはりカラー・コーディネーターの資格を取得しているらしい?! ( ̄m ̄*)居酒屋さん・広島
地元マイレビュアーさん達が来られていて、前から寄りたかった先。
以前に寄ったゆすらや酒商 山田 幟町店に近い、雑居ビルの2Fに立地。
店内は、入口から右手に1/4のR型カウンター7席、左手にテーブル4人掛け2卓、2人掛け1卓の配置。
京都の丹後地区で修業した大将と、裏方の板前さん、修業中の女性板前さん、ホールはバイトの娘2人で切り盛り。
先客は、仲良しOL2人組、夜の蝶との同伴出勤の常連社長さん、後客でカップル2組と、仕事帰りの若手組。
カウンターに座ると、何だか、雰囲気が大阪北新地のかさねに似ていて、ちょっとしたデ・ジャブ感になる。
生ビールでスタート。
ヱビスで\450で安いなと思いきや、生中というのではなく、グラスビールくらいの量ですね。
・お通し
瀬戸内海の小鰯のぬた。
ビールで喉を潤した後は、いつもの通り、地酒にスイッチ。
メニューの中から、広島のものを探す。
・瑞冠 純米酒70 / 山岡酒造 (三次市甲奴町): グラス小 / \450
江戸時代・宝暦年間、1751~63年間に創業、「伴農繁醸」、「農業とともに取り組む酒造り」をモットーとする蔵元。
もともと飯米からスタートした地元産「新千本」を県内有数の酒造用名水、 甲奴町有田湧水(中軟水)で仕込み、昔ながらの櫓しぼりで造ったのがこの銘柄。
大将の純米酒のオススメで、産地の蔵元らしい、ズシッ!とした味。
・ハモ卵煮ごこり: \450
仕込に手間のかかる品の割に、この価格ならCP良心的。
2層構造になっており、上部は煮ごこりらしくゼリー状、下部は鱧の卵になっている。
博多・西門蒲鉾本店の焼きめんたいの普通の白い蒲鉾がゼリー状に変わった感じで、鱧卵のプチプチとした食感が味わえる。
・旭鳳 純米酒 『純にして醇』 / 旭鳳酒造 (広島市安佐北区): グラス小 / \450
1865(慶応元)年創業、3代目が鳳凰が朝日に向かう夢を見たことから命名した銘柄。
後で気づいたが、以前に獅魂で飲んでいた。
地元の酒米「八反錦」を65%で精米、太田川及び根の谷川の両水系地下水で仕込んだ、やや甘口。
・刺身盛り合わせ
ネタは、写真左から、秋刀魚炙り、太刀魚炙り、鱧、ノドグロ、ツバス(推定でネタ名失念?)、夜鳴き貝、蛸、水烏賊、穴子。
ネタの中でも、ノドグロの脂の乗り具合がゼッピンで、金沢・こいでで食べたノドグロに次ぐ旨さ。
刺身の盛り合わせのレベルが非常に高い。
・大長なす 直火焼き: \450
呉市豊町大長地区の大長レモンは、知っていたが、茄子の産地でもあるそうです。
泉州水なすとまではいかないものの、みずみずしい旨さ。
・岩国れんこんと海老すり身はさみ揚げだし: \550
岩国へは何度か寄っているものの、レンコンが特産とは初耳。
調べてみると、岩国は、茨城県土浦市、徳島県鳴門市、愛知県愛西市に次ぐ全国出荷量第4位で、一般的なレンコンの穴が8つなのに対して、岩国産は9つ。
色は白く肉厚で、歯ざわりはシャキシャキとしているのに、もっちりと柔らかいのが特徴なんだとか。
そんな特産品を海老のすり身で挟み揚げ出しにするアイデア品。
ちょこっと屋では、トマトの揚げ出し、鯛の鯛では、いちじくの挙げ出しと、広島の居酒屋さんでは、たまたまかもしれないが、変わり種揚げ出しを出すところが多いように感じる。
・八重乃露 辛口純米 / 上杉酒造 (広島県北広島町): グラス小 / \450
1860(万延元)年創業、あまり情報が少なく、地産地消の典型の先かも?
去年の大河ドラマみたいな名前で、酒米名は公開されていないが、60%まで精米しているので特別純米と謳っても良い。
・ひつじ岩塩網焼き: \950
肉質は引き締まっていて、噛むとジワ~ッと滋味溢れ出します。
これが、特に山間の蔵元の地酒に良く合うんですね。
・マナガツオ骨焼きせんべい: \350
いい素材からの骨焼きせんべい。
酒のアテに「もってこ~い!」(←カープ応援風に読んでください)
・神雷 雷神ひやおろし 純米酒 / 三輪酒造 (広島県神石高原町): グラス小 / \450
1716(享保元)年創業、標高400mにあり、僅か4名で造りをしている蔵元。
地元の酒造好適米『八反錦』を60%まで精米した辛口の味。
・某地酒
たまたま某蔵元の方がカウンターの隣に座っておられ、おねだりして持参されていたものを一杯試飲させてもらいました。
美山錦を100%使用したもので、作り手の方から貰う一杯は、やはり格別!!!
県内ではないが、1865(慶応元)年の老舗蔵元とだけに留めておきます。
・京風だし巻き玉子: \650
隣のOLさん達が頼んでいて、美味しそうやったんで注文。
シンプルだが、出汁が効いています。
・ひつじらーめん: \450
実際に大将が羊を一頭買いに近いくらいで仕入れて、骨からスープを取った本格派。
具材は刻み葱と大根のシンプルなものだが、スープがゼッピン。
隠れた〆の逸品として、定番化してほしいくらい。
全体的には、若い大将が、いろいろなメニューを試行錯誤しながらも、楽しんで作りこみしているのが伺える先です。
蔵元の作り手の方が常連で来られているので、地酒と料理は確か。
カウンターに座って、その日のオススメと酒を決めていく、寿司屋的な使い方ができます。
広島の海鮮系でも、久しぶりのヒットの店でした。
4位
1回
2014/10訪問 2014/11/26
北新地の焼き鳥シリーズ第4弾。
前回はココが満席のため、YAMATOへ流れたことがあった。
今回は遅めのスタートのため、スッ!と難なく入れた。
カウンター席のみ。
大将と、女性スタッフ2名で切り盛り。
先客は、カップル2組、飲食業界っぽい先輩後輩組。
生ビールでスタート。
グラスの厚みが、かなり薄い。
・野菜スティック
・ざる豆腐
・とりわさ
山葵は、本山葵を使っていて、鮫皮ですりおろしされているので、山葵の味がしっかりしていて美味しい。
日本酒メニューを見ても、意外と種類が少なく、「その他、季節おすすめの日本酒ございます。」とのことで、味を伝えて銘柄はお任せ。
自分のイメージと、どのような銘柄が出てくるか、天五・杜氏屋スタイルにした。
米の味と香りがあるものということで、選んでもらったのが、
・鍋島 愛山純米70 ハーベストムーン Classic / 富久千代酒造 (佐賀県鹿島市)
大正末期創業、1998(平成10)年に「鍋島」銘柄をスタート、一般公募から命名、鍋島家末裔のお墨付き。
「インターナショナル・ワイン・チャレンジ (IWC) 2011」で、日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」に選出され、ブレイク。
実家近くの虎私設応援団の女将さんの居酒屋・ひと花で、「純米吟醸 愛山」を飲んだことがある。
今回のものは兵庫県原産の酒造好適米「愛山」の使用量を50%から70%へ増やしたもので、まさに要望通りのチョイス。
・御口直しの大根おろし
串焼き7串
・みさき (親鶏テール)
南海のみさき公園なら知っているが、親鶏テールのことをそう呼ぶとは、ソラシラナンダ。
・肝
まったりとしたコクが、口の中に広がる。
日本酒が進みます。
更にドッシリとした重みのあるものを、ということで選んでもらったのが、鍋島からのIWCチャンピオン・サケ繋がりと銘柄とはセンス良し。
・菊姫 金劒純米酒 / 菊姫 (石川県白山市)
安土桃山時代の天正年間(1570~1600年)創業、天狗米、手取川と共に、石川を代表する蔵元の一つ。
平成19年に、別銘柄の純米酒「鶴乃里」がIWC2007にて初代「チャンピオン・サケ」を受賞。
そう言えば、以前に金沢・くろ屋で飲んでいたが味はスッカリ忘れていた。
先ほどの鍋島よりも微かに色が付いており、トロ~リとした米の旨みが感じられ、燗にしてもきっと旨いに違いない。
・銀皮 (砂肝縁側)
砂肝の縁側を銀皮と言うのも、初耳。
適度なコリコリとした食感が、美味しい。
・レバーパテ
バケットに添えられています。
日本酒のアテにもちょうど良い。
・サラダ
イタリアン・ドレッシングが美味しい。
・もも
モチッ!としていて、噛むとジューシー。
定番品が美味しいと他にも期待できますね。
・銀杏
アツアツのホクホクで、季節物ですね。
カウンター内には、燗酒用の湯煎器が置いており、燗度計も揃っている。
ぬる燗にして米の旨みがあるものということで選んでもらったのが、
・綾花 純米活性にごり 生酒 / 旭菊酒造 (久留米市)
1900(明治33)年創業、平成22年漏電による火災で蔵が焼失するも、全国のファンの後押しもあり、翌年に復興。
数量限定のレア商品、燗にすることで、酸味が甘みに変わって引き立ち、香りも良くダンゼンに旨い!!!
普通、濁り酒を燗にする発想は思いつかないので、マスターはなかなか日本酒の知識に秀でた方ですね。
・豚バラ生姜巻き
豚バラの脂っこさが、生姜を巻くことによって中和され、食べるとサッパリとした味になっている。
アイデア串ですね。
・手羽先
串から取って、両手で持って、ガブリつきましょう。
・醸し人九平次 純米大吟醸 別誂 (べつあつらえ) / 萬乗醸造 (名古屋市)
1647(正保4)年創業、元モデルで劇団員もやっていた15代目当主がパリで売り込み、「タイヤ屋さん」3星レストランでも多数採用されている蔵元。
この銘柄は、マイ・レビュアーさんを連想させます(笑)。
兵庫特A地区産の『山田錦』を35%精米したこの蔵元の最高峰品、フルーティーな香りと、飲んだ後のキレがバツグン。
・ミニそぼろ丼
ランチメニューで出してほしいくらい。
・スープ
ラーメンを足しても美味しいかも知れない。
・シャーベット
柚のさっぱりした味が、口直しにもってこい。
・お茶
燗番をしてくれた女性スタッフさんと、暫し談笑。
ワインのメニューが多かったので、日本酒はどうかな?と思ったが、全くの杞憂に終わる。
取り扱う銘柄も、少ないながらもキラリと光るラインナップ。
焼き鳥と日本酒のバランスの良さでは、今まで回った中ではピカ一の先でした。
【北新地の焼き鳥屋さんアーカイブ】
・市松
・北新地 雄翔
・焼鳥YAMATO
5位
1回
2014/07訪問 2014/08/18
♪行けぇ~、猛虎ぉ~戦士ぃ~♪と口ずさみながらコチラに足が向く?! ( ̄m ̄*) 鶏料理屋さん・北新地
市松、北新地 雄翔と、最近、北新地の焼き鳥屋さんが続く。
以前からBMしたままやった、ココを目指す。
当日の思いつきの予約で、やはり1クール目は満席でアウト、席が空けば携帯に連絡貰うようにしておいた。
で、現地に行って見ると、見覚えのあるビルに立地。
このビルは、レジェンド会で行ったキュニエットなど、有名店が集まる。
エレベータで5Fに上がると、扉が開けばすぐ入口になっている。
店内は洒落た雰囲気で、焼き鳥屋というよりも、割烹風の鶏料理専門店と言うほうがしっくり来る。
思ったりより席数が多く、カウンターに陣取る。
カウンター内の調理担当、ホール担当で、スタッフの数も多い。
「フサンダージュ(熟成鶏)」って、初めてで馴染みが無い。
牛肉なら、ドライエイジングビーフで、近所の焼肉処 黒麒麟や、魔法のレストラン「新100人の料理人」で紹介されていた長居公園・又三郎などが思い浮かぶが、鶏肉の店では珍しい。
一鶴 高松店で食べた骨付鳥(おやどり)は、単に雛か親かの違いになるんで、熟成というわけではない。
お任せのコースで頼む。
まずは生ビールでスタート。
スタッフさんから詳しい料理の説明を受けたが、メモしていなかったんでうる覚えです。
・お通し 玉子カステラ、トマト、菜っ葉(ネタ名失念)
・カナッペ2種類
・白肝のスモークのバルサミコ・ソースとポートワイン
・刺身盛り合わせ
・皮付きのセセリ
・手羽先
・もも肉4種盛り
・豆腐(違うかも?)
・鶏生ハム 粒マスタード添え
・ソリレスとレバー串
・泉州水茄子
・アスパラ
・つくね
・3串(せせり?、ぼんじり?、もも?)
・焼きおにぎり
・西瓜とベリー
雄翔は大将一人で切り盛りやから致し方ないものの、ココはスタッフの数や熟成肉という点で面白い。
食べログのランキングでは「御粗末」が上位にあるらしいが、両店舗を訪問したところ、やはり総合面でコチラに軍配。
料理のアレンジなどアチラの方が奇をてらった感じがするが、こちらは素材で勝負、全盛期の球児の「火の玉ストレート」的なんである。
ドリンクは、生ビールで喉を潤した後は、いつもの通り地酒にスイッチ。
メニューから呑んだことのない銘柄で、関西エリアのものを選ぶ。
・老松 純米吟醸「米のしずく」 / 伊丹老松酒造 (兵庫県伊丹市)
1688(元禄元)年創業、江戸時代に従来の「どぶろく」から濾過の技術を確立して現在の清酒の基礎を気付きあげた蔵の一つ。
酒米の王者「山田錦」を60%精米なんで、純米酒らしさと、磨き上げた吟醸香とのバランスが良い。
・篠峯 / 千代酒造 (奈良県御所市)
1873(明治6)年創業、葛城山伏流水で仕込んでいる蔵元。
葛城山の麓の地名に因んだ「櫛羅」(くじら)が通常銘柄で、1999年から限定流通商品として販売されているのが、この篠峯。
定番でも10種類以上、季節品でも15種類くらいあるので、瓶の写真撮りしておらず、どの種類を飲んだか不明だが、スッキリした味わいで旨い。
・英勲 やどりぎ 純米吟醸 生原酒 / 齊藤酒造 (京都市伏見区)
1895(明治28)年創業、全国新酒鑑評会で14年連続金賞受賞という、歴代最長の記録を持つ蔵元。
京都府城陽市のマルマン酒店向けのOEMで、JALにも採用されたことがあるらしく、旨いのは当然。
京都産唯一の幻の酒造好適米「祝」を復活させたのが、この蔵元で「古都千年 純米吟醸」は伏見大手筋商店街の吟醸酒房 油長で飲んだことがある。
鶏肉を熟成にこだわっているんで、日本酒も熟成酒を是非メニューに加えてほしい。
組み合わせると、更に旨みが口の中で昇華するはず。
ココの近くの熟成古酒barくおんと、コラボしても面白いかも?!
※【堂島メリーセンタービルのテナント明細 殆ど未訪】
4F: キュニエット: レジェンド会で訪問済み
4F: ひたか: 食べログでも登録無し
4F: GITAN: ラウンジらしい
3F: 馳走三昧河野: 魚が旨いらしい
3F: 北新地 田ご作: おでんの店らしい
2F: 酒肴人 三昧人: BM先
2F: キュイジーヌフランセーズ きよた: フレンチ。まずはランチで寄ってみたい
1F: 堂島ジゴロ: 忘れた頃に?!カラオケに行く先
1F: elf: 食べログでも登録無く、ラウンジか?
1F: 弄珠: ラウンジらしい
1F: スリール: 立ち飲み屋。くおんで常連さんから紹介された先
1F: HOME BAR ユニコーン: ピアノがあるラウンジらしい
B1F: 割烹 大田川: ここもまずはランチから
B1F: 串かつ 凡 北新地: 高級串カツ屋さん
B1F: [a:27080782,Be1]: おなべの店らしく、食べログではやはりレビュー無し
6位
1回
2014/05訪問 2014/06/30
『オラ金、持ってんどぉ~』昌夫さんご用達?! ( ̄m ̄*)割烹・小料理屋さん・高松
マイ・レビュアー、酒野夢蔵さんの口コミを参考に前からBMしていた先。
高松の繁華街から、少し離れた場所に立地している。
カウンター8席、奥にもテーブル席があるようで、今年の8月で13年になるそうです。
「ミスター・スワローズ」若松氏が来店、サイン色紙が飾ってありました。
大将は、アメリカabc NEWSのDavid Muir (https://twitter.com/DavidMuir ) の10年後のような?! (^m^ )男前さんです。
生ビールでスタート。
料理は、基本大将におまかせで、「アレどうですか、コレどうですか」と掛け合いの中から、オススメを決めていきました。
・御通し
海老2尾、椎茸、菜の花胡麻和え。
・刺身盛り合わせ
はりいか、蛸ぶつ、鯛昆布〆、トラフグ、鰹(?)
鯛の昆布〆具合が絶妙です。
刺し盛で河豚が付いてくるなんて、得した気分。
・綾菊 国重 純米吟醸酒 無濾過生原酒 / 綾菊酒造 (香川県綾川町) \1,150
1790(寛政2)年創業、県下の最長河川である綾川の伏流水を仕込水にし、大正天皇御即位の際に献上米に選ばれたほどの良質米産地で地元の酒米「オオセト」で醸している蔵元。
綾川町は、讃岐うどん発祥の地と言われ、田村、山越うどん、はゆか等の有銘店がある。
全国新酒鑑評会で13年連続、通算20回金賞受賞し、現代の名工に選ばれた杜氏の名前を冠したもの。
後で気付いたが、以前にすけ成で純米吟醸酒、食工房 DOIで特別純米酒は呑んでいた。
・太刀魚 塩焼き
皮がパリッと焼かれていて、酢橘をかけて食べると旨い。
タップリと乗った脂は、酒が進みます。
・メバル煮付け
牛蒡が添えられています。
殆ど骨ばかりになるまで食べていると、大将から「魚好きなんですね」
それだけ旨い煮付けということですね。
・川鶴 吟醸あらばしり無濾過生原酒 / 川鶴酒造 (香川県観音寺市) \900
1891(明治249)年創業、県下最大の流域面積をもつ財田川に隣接している蔵元。
創業者が、その財田川に鶴が飛来した夢を見たことから命名された銘柄。
オオセトを78%、山田錦22%で仕込み、搾りたて、アル添されている分だけスッキリした味に仕上がっていて、メバル煮付けと良く合います。
・かつを塩叩き
隣のお客さんが食べていて美味しそうやったんで頼みました。
さすがに本場の専業店、黒尊とまではいかないものの、香川で食べれる塩タタキとしては秀逸。
・梵 純米55 / 加藤吉平商店 (福井県鯖江市) \700
地酒メニューで香川の種類が先ほどの2種類で飲んでしまったので、他の中から飲んだことの無いもので選んだのがコレ。
1860(安政7)年、桜田門外の変が起こった年に創業、メガネの産地で有名な鯖江市に立地、福井では黒龍酒造に次いで有名。
昭和天皇御大典の儀の時に、初の地方選酒として「越の井」銘柄で採用されている。
昨年8月の全米日本酒歓評会で金賞受賞した銘柄で、味はやはり「飛びます!、飛びます!」(笑)
・野菜天ぷら
揚げたてで、サクサクで美味しい。
人参と南瓜の甘味がスゴイ
・稲庭うどん 生ゆば乗せ
メニューの中で、即興で組み合わせのワガママ聞いてもらいました。
通常メニューに格上げしてほしいくらい。
料理の腕は、キラリと光るものがあります。
少し高松の繁華街から離れているが、タクシーを飛ばしてでも駆けつける価値は充分にある先です。
酔っ払ってちょっとした忘れ物をしてしまい、後日達筆な手紙と共に返送してもらいました。
大将、手間かけてスビバセン!、また寄りますね。
7位
1回
2014/09訪問 2014/10/05
渡辺真知子ご用達の?! ( ̄m ̄*)珍しい生ビールが堪能できる 居酒屋さん・博多
ひろ家に引き続き、2か月連続での福岡での会食。
今回は福岡入りが夜になったので、博多駅界隈で探す。
マイレビュアー、☆中隊長☆さん情報から、博多口から徒歩圏内のココに決定。
やはり教えてもらわないと県外者では見過ごす感じの間口が狭いビル、2階から3階が店舗になっている。
『新婚さんいらっしゃい!』に出演されたご夫婦で切り盛り。
夫婦の先の和食屋さんで思い浮かぶのは、金沢こいでの感じと似ている。
まずは、「トリビー」。
ただ、メニューを見ると、生ビールに泡だけ黒ビールという「オーロラ」が珍しかったんで頼む。
2杯目は逆で、黒ビールに泡だけピルスナーという「ハーバーライト」。
それぞれ上部の泡が、下に流れ出て混ざり合うシズル感は、写真では分かり難いので、機会があれば是非とも体験してもらいたい。
料理は、大将のお任せで@\5,000くらいでまとめてもらった。
・対馬 一本釣り いなサバ 刺身&炙り
大将が「関サバ」よりもダンゼン旨いと絶賛する鯖。
関サバは豊予海峡で揚がったものだが、いなサバは対馬市上県町伊奈沖で水揚げされたもの。
盛漁期は8~10月なんで、シーズンド真ん中で脂が乗って旨い。
あと、3,4品出てきたが、全て写真撮りしておらず、またマスターのマシンガン「口撃」のためか?、メモ取りするヒマもなく (笑)。
何れの料理も、極上の食材を使って、しっかりひと手間かけられたものであった。
他にココの特徴としては、ドリンクメニューの数が、とんでもない数なんである。
あまりにも多いので4分割に統合してupしたのだが、それでも期間限定の裏メニューもあり、圧倒的な品揃えになる。
こうした場合は、味の好みを伝えて、お任せに限る。
・玉出泉 TAMA 中取り 純米原酒 ひやおろし / 大賀酒造 (福岡県筑紫野市)
1673(延宝元)年創業、福岡県で最古の蔵元で、日本酒だけでなく、焼酎や梅酒も仕込んでいる。
地元産の山田錦を全量使用し、60%まで精米しているので、特別純米と謳っても良く、トロ~りとした旨さ。
・特別純米酒 原田 / はつもみぢ (山口県周南市)
1819(文政2)年創業、1985(昭和60)年に休業していたが、20年のブランクを経て、約8年前に再開。
後で気づいたが、徳山・鮮味食彩 宇佐川水産でコレを飲んでいた。
酒米の王者「山田錦」を60%にまで精米したこの銘柄、全国的に流通していないが、獺祭とひけをとらずに充分旨い。
・本醸造「蒼田」 / 喜多屋 (福岡県八女市)
文政年間(1818~1830)創業、昨年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の日本酒部門で、トップになるほどの実力を持つ蔵元。
これまた後で気付いたが、大阪香里園・幸っちゃん寿司で、「小倉女史」さん持込の「喜多屋 純米大吟醸 しずく搾り」や、ひろ家では「寒山水 純米吟醸」を飲んでいた。
今回のものは、IWC2014のSAKE部門本醸造の部で福岡トロフィー受賞作で、淡麗辛口のキレのある味。
・池の露 昔懐かしい芋焼酎 紅はるか / 天草酒造 (熊本県天草市)
1899(明治32)年創業、米・麦・芋の3種類の焼酎を醸す蔵元。
兜釜蒸留で1日に10リットル(1升瓶で5本程度)しか蒸留できない完全手作りな昔懐かしい芋焼酎シリーズの最新作。
これぞ「ザ・芋焼酎」というような甘い芋の香りがする旨酒。
大将のお母さんが経営されていた店を引き継ぎ、店名を変更された。
マスターの食材とアルコールに対する真摯な探究心は、一般的な店を完全に凌駕している。
『味とトークに自信あり!』と黒板に書かれている通りの先であった。
8位
1回
2014/05訪問 2014/07/02
入店前に思わず、♪今日ぉ~ 人類が初めてぇ~ 木星に着いたよぉ~♪と口ずさんでしまう?! 得意なネタは、やっぱりイカ天?! ( ̄m ̄*)寿司屋さん・桑名
桑名で仕事、かなり夜遅くなってしまった。
食べログで検索して見つけた先。
21:30を過ぎていたが、電話すると未だOKとのことで寄ってみた。
外観は周囲とは、一線を画す雰囲気が漂う。
入口から右手にカウンター6席、通路を挟んで左手にテーブル4人掛け x 3卓, 2人掛け x 1卓の配置。
70代のシニア夫婦で、3代目になる老舗寿司屋さん。
今の場所に移転して47年、以前は桑名駅近くに立地していたそうです。
サウスポーで、宇野重吉 (寺尾聰パパ)に似た大将。
フジ子・ヘミングに似た女将さん。
勝間 和代に似た娘さんが裏方とホールで支える。
先客は、常連さんが2組。
一方は4,5名ほどの団塊世代くらいのお客さん。
もう一方は、交流戦でナゴヤドームから観戦帰りという、オリックス・ファンの会計士夫婦の常連さん。
カウンター隣になったので、日本シリーズ「関西ダービー化」を目指して話し込む。
エビス生ビールでスタート。
・お通し
空豆と里芋です。
・刺身盛り合わせ
オコゼ、ヒラメ、鮪、貝(ネタ名失念)。
白身の刺身では、外見と違って、やはりオコゼはゼッピンですね。
松山の四季瀬戸の味 たにたで食べたオコゼを思い出す。
刺身が来たので、地酒にスイッチ。
「桑名のもので置いているものを」とのリクエストに応えてもらったのは、
♪それは~ 触れ合いの心~ 幸せの青い~雲ぉ~♪ではなく、
・青雲 辛口 本醸造 / 後藤酒造場
1917(大正6)年創業、桑名市にはココと細川酒造の2蔵がある。
山田錦が酒米の王者なら、この新潟原産「五百万石」は作付け面積No.1。
新潟に代表される「端麗辛口」を髣髴とさせるが、単に軽い味ではなく、飲み飽きしないように仕上げてある。
・焼き蛤
桑名名物と言えば、蛤。
フルーツほおずきが添えられている。
以前にはまぐり食道で食べたことがあるが、大将のネタの目利きが良いのか、大きさと身の厚みがズバ抜けています。
・北海道産 特大子持 しゃこえび
大将から、『次は何にしましょうか? しゃこは食べれますか?』とのことで出してもらった品。
関西でよく出回っている瀬戸内海産のものと違って、数段にデカイ。
しかも子持ちなんで、酒がグビグビ進みます。
・玉子焼き
常連さんが頼まれていて、美味しそうやったんで頼みました。
松山・寿司花で、常連さん絶賛の玉子焼きが食べれなかったのが、フラッシュバックする。
娘さん謹製の焼き立てホカホカで、旨い!
・鮎の姿揚げ
アオサ、骨せんべい添え。
やはり鮎は、美味しいですね。
青雲が空いてしまったんで、純米酒であるものをとのことで、選んだのが、
・貴(たか) 純米 濃醇辛口80 / 永山本家酒造場 (山口県宇部市)
1888(明治21)年創業、岩国の「獺祭」、萩の「東洋美人」と山口のビッグ3の一角。
杜氏も兼ねる4代目蔵元の名前を冠したのがこの銘柄、好みの味なんで、2杯続ける。
・天然釣鰺 大根スライス
意表を付く組み合わせだが、コレが絶妙のバランスで旨い。
・三河産 まめ鯛 煮付け & 塩焼き
煮付け、塩焼、刺身の調理方法から、煮付けと塩焼きの2つを選択。
娘さんの腕が光ります。
この時期が旬やそうで、脂の乗った白身が美味しい。
・もうかざめ心
希少食材で、初めて試しました。
塩と胡麻油で食べるので、懐かしの牛の生肝のような感じでゼッピン!!!
おつまみが過ぎたので、にぎりにスイッチ。
・鯵
・すみいか 白胡麻
・白むつ
・中トロ
・穴子
・玉子
白むつのにぎりでは初めて。
中トロは大トロに近いくらいの脂の乗り具合。
玉子も、真ん中にシャリを入れる変り種。
大将は、飄々とした話しぶりだが、ネタの仕入れの目利きがスゴい。
女将さんのトークも店の雰囲気をやわらげてくれている。
この日は、チト高めの客層だったが、この年代が常連さんになっているのも納得の寿司屋さんでした。
過去レビュー3件のみなのは、客層とレビュアー層が一致していないからかも。
遅い時間から直感でパッ!と入った先であったが、充分に銘店であった。
【PS】
↓タイトル・ネタばらし
お急ぎの方は、0:45頃から見てくださいネ~
http://www.youtube.com/watch?v=hw7oAFoddiE
9位
1回
2014/12訪問 2014/12/24
ココで一杯やると大将から、失敗しないマイホーム選びを伝授してくれるらしい?! ( ̄m ̄*)居酒屋さん・鹿児島
魚将 さかなちゃん、しゃぶ禅 鹿児島店 に続く、鹿児島の夜第3弾。
ココは食べログでも過去レビュー無く、ネットでも情報が非常に少ない。
料理も延岡発祥のチキン南蛮がゼッピンくらいの情報しかなく、ヒトサラの大将の写真の人柄を見て、『ひょっとして、ココ、イケるかも?』とチャレンジャー的に決めた先なんである。
コースが、\3k, \4k, \5kの3種類。
会食なんで、富山・だいの時と同様、テッペンのもので予約。
こうした方が、料理人も意気に感じて、腕を振るってもらえるというもの。
天文館公園近くの雑居ビルの地下に立地、知らないと普通に見過ごしてしまう。
店内は、L字型カウンターの奥に、座敷席が配置されている。
ヒトサラの写真通りの笑顔で大将がお出迎え。
生中でスタート。
キリン一番搾りで、\500。
グビグビと2杯頼む。
・突出し
牡蠣、白身魚照焼き、薩摩芋、枝豆。
突出しから、スタート・ダッシュです。
・刺身盛り合わせ
天然鯛、キハダマグロ、白身(ネタ失念!)。
・伊勢海老の姿造り
まさか鹿児島で、しかも\5kのコースで出てくるなんて! v(≧∇≦)v
・椀物
写真撮り忘れたので、内容ド忘れ。
ただ、出汁が非常に旨かったのが記憶に残っている。
生ビールで喉を潤した後は、いつもなら地酒にスイッチするのだが、ココは鹿児島。
やはり芋焼酎で探し、店のOEM品を頼む。
オリジナル『炭火焼いも焼酎』
紫芋「種子島ゴールド」を炭火焼きにして仕込んだ、オリジナル限定もの。
湯割りにすると、芋の甘い香りが引き立つ。
・黒毛和牛サイコロステーキ
サイコロ状になっていても、肉質が柔らかく、噛むとジューシー。
黒胡椒がアクセントになって、芋焼酎が進みます。
・小鍋
海老、白菜、椎茸、白葱、菊菜、白身魚が入っている。
旅館みたいにバイト君が、固形燃料に着火マンで点火してくれます。
・白身魚餡かけ海胆乗せ
餡かけの出汁が美味い。
海胆を乗せるとは、アイデアもんですね。
・天ぷら
真鱈 白子、獅子唐、安納芋。
真鱈 白子の天ぷらは、クリーミーで、噛むと口の中でトロけます。
・イクラご飯
刻み海苔と、プチプチとしてイクラで、ご飯が進みます。
・味噌汁
刺身の伊勢海老のアラが入っています。
濃厚な出汁が出て、やっぱり旨い!
大阪でも、北浜の和がや へは寄ったことがあって、洒落で予約した先でもあったが、このコースのCPは良心的。
出汁の使い方が非常に旨いと感じたので、帰りがけ大将に伝えると、ヒトサラの写真の通りか、はたまた出汁のように?! (笑)、人柄が滲み出ている応対であった。
今迄、過去レビューが1件もなかったのが、不思議なくらい (と思って後から調べると、移転前の時には2軒のレビューがありましたが)、とにかく「当たり!」の店やと思います。
10位
1回
2014/06訪問 2014/07/24
「春上村樹」さん御用達の?! ( ̄m ̄*)小料理・割烹屋さん・徳島
徳島のマイレビュアーさん、酒野夢蔵さんとプチ・オフ会。
酒野夢蔵さんが出現されるまで、徳島の食べログでの情報は乏しく、店を探すのに苦労していたもんです。
出張族にとって頼りになるのは、やはり地元レビュアーさん情報ですね。
徳島の飲食業界でも既に有名になっておられ、ココの花板さんの話によれば、酒野夢蔵さんレビューを読むことで他店の状況をチェックしているとのこと。
なかなか休みも取れず、他店への食べ歩きも出来難い環境で、プロでも参考になるそうです。
438号線と秋田町通りの間のエリア、富田町・紺屋町・鷹匠町界隈が徳島の夜の繁華街だが、秋田町通りから東はノーマークだった。
教えてもらわなければ、県外者ではまず辿り着けない。
外観も一見、昔の民宿のようなひっそりとした感じなので、見知らずに通り過ぎてしまうでしょう。
店内はカウンター席、小上がりの座敷席の構成。
カウンターに座って、寿司屋のように板前さんとその日仕入れたオススメを頂くスタイルがしっくりくる。
お通しは、炊き合わせ。
大根、豚肉、玉葱とシンプルだが、それぞれ素材の味を引き出していて美味しい。
・鰺にぎり
酢で〆た小鯵のにぎりです。
酢橘スライスが添えられているのは、徳島ならではですね。
・特大シラサ海老
後で調べるとシラサ海老とは、ヨシ海老や金沢ではガス海老とも呼ばれるらしい。
18cmくらいの長さは、やはりデカい。
・よこわ鮪と鱧
鮪のトロ脂の乗りが、ハンパない。
京都人として夏の風物詩の鱧ですが、徳島でも美味しい鱧が頂けてラッキー♪
・徳島産天然岩牡蠣
貝殻の大きさは、自分の手のひらサイズで、デカイ!
非常にミルキーな身は、酒が進みます。
酒野夢蔵さんお任せで頼んだ地酒は、以下の3種類。
自分の場合、ネットで調べての後知恵なのだが、その場で『あの蔵元は、云々』等、様々な情報がスラスラ出てくる。
・都美人 山廃特別純米 山田錦 無濾過生原酒 / 都美人酒造 (兵庫賢南あわじ市)
1945(昭和20)年、淡路島南部の10軒の蔵元が合併して発足。
1876(明治)年に兵庫県に編入されるまでは、淡路島は阿波の管轄だったために、徳島とも意識的に近い。
山廃らしい、しっかりした純米酒、少し温めてもおいしいかもしれない。
・こなき純米超辛口 / 千代むすび酒造 (鳥取県境港市)
1865(慶応元)年創業、「永久に変わることのない人と人の固い結び、絆」をモットーにする蔵元。
「よう怪泣かせの 超辛口」の肩ラベル、「子泣き爺じゃ 夢みるぞ」の裏ラベルに遊び心が伺える。
新潟原産の「五百万石」を純米酒ながら、純米吟醸クラスの55%まで精米、熊本発祥の9号酵母とオールスター的なスペックの酒。
・旭若松 純米酒 21BY / 那賀酒造 (徳島県那賀町)
1725(享保10)年、新井白石や近松門左衛門が亡くなった年に創業なんで、老舗の蔵元。
わかたけ以来、徳島の地酒と言えばココがインプットされている。
娘さんが神亀酒造(埼玉県)で修行されており、味が似ていて旨いからである。
ココは、店主さんの実家が魚屋さんということで、鮮度の良い魚がCP良く頂ける。
日本酒のラインナップも良く、地元にあれば通ってしまいたくなるほどの先でした。
2008~9年と投稿期限を過ぎてしまったので、ベストレストランとしては5回目。
今年の選考店舗は220店と、昨年の149店から大幅に増えたものの、「かたつむりレビューUp」のため、期間対象店ながら、間に合わなかった先も散見される。
毎年の事ながら、10軒だけを抽出するのは非常に難しく、昼・夜で各10軒に拡大してほしいくらい。
今年は敢えて夜に寄った店からに限定した。
海鮮・日本酒で選ぶ傾向は、ここ数年続いている。
☆の数よりも、記憶に残る先を加味した。
昼間の店では、期間中、下記の3軒には4.5を付けていて、「○位タイ」の機能があれば、盛り込めるのだが、残念ながら割愛せざるを得なかった。
・うどん平 (博多)
・お好み焼き 八昌 (広島)
・扇一 ます寿し本舗 (富山)
ビールスタンド重富 (広島)も、今年もランクイン圏内なのだが、去年のベスト・レストランに含めたので、ココも泣く泣く割愛。
全国の日本酒バーへも神出鬼没しており、期間中の対象店舗が20軒くらいになっているので、「ベスト・バー2014」コーナーを新たに創出してほしいくらい。
来年は、北陸新幹線で、長野⇔金沢間が開業するので北陸エリアに注目が集まる。
「行きたい」登録店舗は、増えるばかり。
「正しきグルメの探求」への旅は、まだまだ続く・・・