レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2015/04訪問 2016/01/14
田淵も、矢野も、城島も、藤井も、梅野も恐らく捕手なら、ワイルドピッチの時に「揺ら」したかも?! ( ̄m ̄*) 小料理/ダイニングバー・金沢法島町
【2015年4月 再訪/移転後】
2014年2月に以前の場所から、北西へ約600m、より犀川の川面に近い所へ移転。
高低差的には、低い位置への移転となったので、見える夜景は専ら犀川メインとなった。
雰囲気は前の☆5→4.5に修正したが、前が良すぎたので相対的にそう感じるのかも?
女将さんが、「福」女将となったが、同じ方であった。
料理長さんも変わらず。
天然木カウンターの雰囲気も踏襲している。
コースは2種類あり、匠の幸(\7,000)と極の幸(\12,000)。
移転前は、\4,800のコースがあったが、今は2種類のみとなった。
匠の幸ベースに品数を減らし、のど黒のしゃぶしゃぶを加えてもらって\7,000でお願いした。
生ビールでスタート。
サントリーのザ・プレミアムモルツ樽生(\750)です。
ハートランドの中瓶も置いているようです。
・先付
加賀蓮根はす蒸し ~姫皮あんかけ~
「姫皮」とは筍の先端の柔らかい個所を指すらしく、加賀百万石らしく金粉も乗せられている。
大阪駅前第3ビル・花狩人 かとうの蓮根饅頭の餡かけを思い出す。
・お造り
本まぐろ、平目、あじ、鰆、赤いか、粒?貝、しまえび。
合わせるのは、醤油と藻塩。
やはり、金沢のネタの鮮度は他地区と比べて別格です。
刺し身が来たので、地酒にスイッチ。
珍しい「オモロイもん」のおまかせで頼む。
・竹葉(ちくは) 能登大吟 石川門 “玉響" / 数馬酒造 (能登町)
1869(明治2)年創業、「米を磨き、蔵を洗う。心を磨き、酒を醸す。」をモットーにする全量自社精米の蔵元。
地元の酒造好適米「石川門」は、2008(平成20)年に栽培開始されたもので、他県の酒米より比較的に新しい。
これを、例の絵付けが施されたワイングラスで頂くと、見た目にも酔いを誘います。
・温物
高級魚の「のど黒」をしゃぶしゃぶで提供する店も珍しい。
旅館のような固形燃料がセットされた小鍋が出てくる。
ちなみに鮮度が良いので、1切れを刺し身で試食、脂ノリノリで、しゃぶしゃぶにするのが勿体無いくらい。
副菜として、のど黒に添えられているのは、水菜、北九州小倉南区産・合馬(おうま)たけのこ、山栗と桜麩。
しれっと手書きメニューに書かれていたので見過ごすところだが、この筍、実は極上の逸品なんです。
ひょっとして、先付の姫皮も、合馬産なのかも?
産地では、これをメインに出す合馬茶屋があるくらい有名らしい。
・雄町米 大吟醸 農口 無濾過生原酒 / 農口酒造 (能美市)
2013(平成25)年設立と新しいものの、能登名杜氏、 農口尚彦氏の蔵元。
「現代の名工」や「黄綬褒章」を受賞したり、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」などでも取り上げられたり、今年で御年82歳になられるレジェンド杜氏さんの醸す美酒。
こんな銘酒、♪改札口でぇ~君のことぉ~、いつもぉ 待ぁ~ったぁ~ ものでしたぁ~♪(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=OAAfkCZN6-8
・焼八寸
写真上段左から、岩蛸やわらか煮・茄子・ひら茸、蛤ジュレ、春キャベツお浸し。
写真下段左から、能登黒もずく酢・ホタルイカ沖漬、加賀太胡瓜と能登牡蠣天ぷら、鰆ふきのとう味噌焼き。
どれも全部、日本酒のアテに最高ですね。
・KISS of FIRE / 鹿野酒造 (加賀市)
1819(文政2)年創業、、蓮如に由来する「白水の井戸」がある蔵元。
五郎八で山廃の純米、駅前囲酒屋 狼煙で吟醸酒、味菜で純米酒を飲んだことがあるが、この銘柄: 山田錦を50%精米、3年熟成させたものは初めて。
ボトルのデザインが日本酒と言うよりも、ブランデーっぽく、ルイヴィトンの新年会で採用されたらしい。
・食事
先ほどの、のど黒しゃぶしゃぶの出汁を使った雑炊。
能登はざ干し米と古代米炊き込みご飯。
岩のり汁、白菜浅漬けと牛蒡醤油漬け。
はざ干しとは、木や竹製の「はざ木」という棚に、稲の束をかけ、天日干しする伝統的な乾燥技術。
この自然乾燥のため、お米が美味しくなる。
世界農業遺産に登録されているらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=MOw_i7w7aJQ
・デザート
イチゴ黒蜜 きなこを載せアイス。
銀箔も載っています。
イッペンにいただくと、まったりとした濃厚で極上味のアイスになります。
・早瀬浦 純米酒 / 三宅彦右衛門酒造 (福井県美浜町)
1718(享保3)年創業、年産300石と小さな蔵元。
東農大卒業してから蔵入りした12代目が立ち上げた銘柄で、首都圏では人気が出てきている。
若狭湾の魚介類に合わせて呑んでみたい。
今更ながら、訪問した後から、レビュー用にいろいろ調べていて、実はとんでもない食材やったんやと感心しっぱなし。
地酒も「オモロイもん」のリクエスト通り、メニューに載っていたのは一杯目だけで、後は裏メニューのオンパレード。
このため、酒・ドリンクの星は、☆4.5→満点にUP。
北陸新幹線開通後、首都圏からの観光客で混んでほしくなく、今のままの感じで通し続けてほしいですね。
【2013年12月 初訪 / 移転前】
片町や、ひがし茶屋でもない、県外モンには全く分からないエリアに、ポツンと佇む隠れ家。
金沢市内には、主な川が2つ流れていて、「男川」と言われる犀(さい)川を眼下に見下ろす丘陵地(、というか崖に近いかも?) 辺りに立地。
雷雨が激しい中、しかも夜なので辺りは暗く、やっとのことで探し当てる。
店内は、入口から左を向くと、奥手には天然木の約15mほどのカウンターがデーンと鎮座、更に窓際には夜景が広がる。
向かって左側は金沢駅、ANA/JALの高層ホテル群、右手には1625(寛永2)年創業の地元代表格的な老舗蔵元「福光屋」が見渡せる。
ココから駅までは約5km、駅から福光屋までも同じく約5kmが見渡せ、隠れた金沢の夜景スポットと言える。
頼めば、夕暮れ時に撮影したパノラマ写真を見せてくれます。
先客はこの雰囲気をやはり狙ってか、カップルが2組ほど、後はリーマン3人組みと我々の場違い?! オッさん連中。
若女将を筆頭に、スタッフさんは全て女性、中には中山エミリに似たベッピンさんも居られる。
入口が2Fと同じレベルになっていて、階段を下りた先にはいくつかの個室になっています。
予約時に個室にすると、別途チャージが追加されます。
HPの料理を見ても良く分からなかったので、食べログの「cena(チューナ)」予約システムでコース(@\4,800)を頼んでおいた。
まずは、ビールから。
メニューを見ると、琥珀ヱビスの樽生(\800)があったので頼む。
置いてあれば必ず頼む、このエールタイプのヱビス、一杯目にしてはチト贅沢。
先八寸
・原木椎茸クリーム茶碗蒸し
・ぶりユッケ
・スナップエンドウ
カブ菜佃煮マヨネーズ添え
原木椎茸とは、その名の通り、原木に直接栽培したものだが、手間ものらしい。
初めて食べたが、モッチリとした食感と、噛んだ時に染み出る滋味は、今までの普通の椎茸が霞みます。
以前に駅前のこいででホンマもんのノドグロを食べた時の衝撃に近い。
後で調べると、「山のアワビ」や「ステーキ椎茸」と呼ばれることもあると知り、なるほどと納得。
次もビール、種類を変えて、今までに飲んだことのないエーデル・ピルス 樽生(\650)。
半沢直樹もビックリ?! チェコ産ファインアロマホップを「3倍返しだ!!!」(^m^ ) と少しリッチなビール。
飲食店限定らしいが、琥珀ヱビスと共にサッポロビールのHPに「飲める店」として未だココは記載されていない。
椀物
・五郎島金時芋、春菊入り聖護院蕪すり流し
最初、『エッ、いきなりもう味噌汁???』と意表を付かれた加賀と京都原産の野菜のハーモニー。
加賀野菜は、金時草のおひたしをよく食べるので知っているが、五郎島金時芋は初めて。
甘味が、普通のサツモイモよりも強く、「出藍の誉れ」的なが野菜なんですね。
次に刺身が出るとのことで、地酒にスイッチ。
メニューを見ると、だいだい飲んだことがあるのを見かけたので、女将さんに『何か、オモロイものを』とのことで薦めてもらいました。
牡丹と鶯の絵付けが施されたワイングラスに注いでもらい、底の部分にも絵付けされているので、映えるように白い紙を置いてくれました。
・純米吟醸 金紋 紫 / 金紋酒造 (石川県小松市)
1913(大正2)年創業、白山連邦の伏流水で仕込む。
蔵元のHPにも記載されていないので、限定銘柄なんでしょうね。
山廃仕込で、トロリとした米の本来の味、このグラスで飲むと格別です。
造り
・カジキマグロ、アオリイカ、平目
良いネタだが、欲を言えば、もう少し増やして5種盛りにしてほしい。
でも、このコースの価格では、ムチャぶりですね。
温物
・海老芋柳鰆蒸しの香箱あんかけ
先ほどの碗物で出てきた聖護院蕪と同じく、海老芋は京野菜だが、生産量では静岡がトップらしい。
金沢で「サワラ」というと、「カジキマグロ」のことを指し、金沢駅近くの駅前囲酒屋 狼煙でも三角揚げを堪能したことがある。
全国的に言う「サワラ」は、「柳鰆」と書いて区別するようです。
コレを蒸したものに、香箱ガニ(雌のズワイガニ)の餡かけがアクセントになって美味しい。
もう少し地酒を飲みたかったが、取引先が焼酎にしたいとのことで、スイッチ。
からり芋(\600)をロックで頼む。
これもサッポロビールの飲食店向け銘柄で、初めて飲みました。
焼揚物
・目鯛いしるバターと源助大根のステーキ
・小坂蓮根と牡蠣天ぷら
またまた加賀野菜の源助大根と小坂蓮根が出てきました。
「いしる」と言えば、能登の魚醤ですね。
加賀屋のいしるラーメンを思い出します。
食事
・桜海老と地物の銀杏炊き込み御飯
炊き込みご飯というより、出汁茶漬けです。
山葵を蕪などの茎のように置いてあるところが、板前さんの遊び心が伝わってきます。
漬物も、この出汁茶漬けに良く合います。
デザート
・林檎シャーベット、濃姫(いちご)
シャーベットの上は、銀箔?!
イチゴは濃姫という岐阜産なんで、加賀産ではないか?
食後のお茶も、銘柄はド忘れ、しっかりした味なんで、きっと名産ものなんでしょうね。
女将さんとお話していると、さすがにこの長さの天然木カウンターは工事の時に入りきらずに3つに分割して取り付けたらしい。
また、今月23日からすぐ近くに移転するそうです。
夜景の見え方が少し変わりますね。
帰り掛け、女将さんから暖めた使い捨てカイロを手渡してもらいました。
このパターン、広島・にかいのおねぎや 笹木と全くオーバーラップします。
加賀野菜と加賀百万石の夜景、滝川クリステルもビックリな?! (^m^ ) 「お・も・て・な・し」で、久しぶりの☆全部です。
2位
1回
2015/04訪問 2015/05/17
※神戸弁で 『自分、ココのん、好いとう?』( ̄m ̄*)鮨屋さん・富山
富山での鮨は、一時ランチに集中して回っていたが、たまには夜に寄ってみたくなり、検索してココに決める。
マイレビュアーさん達も多数来られている人気店。
立地的には、富山の繁華街から少し離れたエリアに立地。
店内は、J字型カウンター10席、掘りごたつテーブルもある。
ややハスキーボイスで吉村明宏にチト似た大将、サブ板さん、ホールの女性もポニーテールの3名で切り盛り。
先客は、接待のリーマン組、鹿児島から旅行でやって来たオバちゃん3名、常連2名。
お任せコースは、\8k / \10k / \12kの3種類、\12kで頼む。
真酒亭の後に来たので、ビールは無しで、燗酒を注文。
ドリンクメニューは無かったみたいだが、欲を言えば、もう少し富山の地酒を取り揃えてほしい。
・満寿泉 純米 / 桝田酒造店 (富山市)
1893(明治26)年創業、北前船の寄港地として栄えた岩瀬の蔵元。
京都駅八条口・立ち飲みスタイル しゅらくざでも見かけた、黒龍酒造(福井)の酒器。
確か、現在は作られていなく、非買品のレアもんなはず。
・生白海老 このわたソース
木の葉型の皿に盛られて出てくる。
富山名物の一つ、白海老の生に、このわたソース、やはり富山ならではの一品です。
・茹でたてホタル烏賊
同じホタル烏賊でも、やはり茹でたては柔らかくて美味い。
・お造り
赤貝、ボタン海老、のど黒の3種盛り。
後から甘みが感じられる、真妻わさびと合わせると、酒が進みます。
・のど黒串、ズワイガニにぎり
串の間の白葱が箸休みになって、のど黒の脂と葱の辛味がマッチして旨い。
鳥取・笹すしと同じく赤酢のシャリ。
・昆布〆甘鯛焼き
高松・味どころ 撰の太刀魚を髣髴とさせる脂。
焼いてパリッとした皮が、中から出てきた脂でしっとりになるくらい。
・甘海老、白海老昆布〆
富山ならではのコラボにぎり。
・海栗
下には蟹のほぐし身が置かれています。
海苔と山葵と一緒に頂くと、最高のマリアージュですね。
・梅酢餡の茶碗蒸し
富山の湧き水と梅だけで作った茶碗蒸し。
素材の品質で勝負の味ですね。
にぎり
・アラ
・桜鯛
・ヒラメ
・赤烏賊
・越中バイ貝
・ミル貝
・鮪
・大トロ
・魚の骨の出汁だけの汁もの
シンプルやけど、濃厚で美味い。
骨だけでこの味を出すには、かなりの手間モンですね。
・真鰯の昆布〆
真鰯の本当の旨さって、こんなんやったんやと感心させられる。
・鰻巻物
中には千切りの胡瓜。
これの半分くらいの量で十分と思いつつも、食べ始めるとペロッと平らげられる。
・ホタル烏賊
冒頭の生に比べて、漬けタイプ。
・最中塩ジェラート
SAKE SHOP 福光屋 金沢本店で、酒かす桜あいす最中を食べたとこだが、ココの最中は、もち米で作られていてパリパリ感たっぷり。
中身はマルガージェラート製の塩ジェラート。
甘味まで拘っている鮨屋さんも珍しい。
ドラゴンボールの映画を観に行ったり、モンキーパンチも来店されたり、大将の話は聞いていて飽きさせない。
異色の経歴を持ち、独学で苦労されただけに、オモロイ感じは関西の方でもスッ!と馴染めるのではと思う。
また機会があれば再訪したい先となりました。
【富山寿司ランチ アーカイブ】
・丸の内・ 美乃鮨
・総曲輪・寿司栄 総曲輪店
・大手町・写楽
・一番町・寿司処 一條 (※掲載保留中)
・一番町・寿司正
3位
1回
2015/06訪問 2015/08/28
ココで、一杯やると、花粉症の方にはクシャミをし過ぎて、ヘッピリ腰になってしまう?! ( ̄m ̄*)居酒屋さん・大国町
ナニワの地酒専門店の老舗、「山中酒の店」の直営店。
この系列は、まゆのあな以来、久しぶり。
料理と日本酒のお任せということでは、南船場・多満喜とよく似ている。
酒販店の北向かい側、駐車場と長屋の間の路地のどんつき辺りにある。
駐車場の西側の遠くから見れば、大きなガラスが目印になってわかりやすいが、南側からだと、見つけ難い、まさに隠れ家。
靴を脱いで上がるスタイルで、2Fが客席になる。
店内は、左手がオープンの厨房の前にカウンター席、奥側がテーブル席、何れも掘り炬燵式になっている。
先客は、カウンターに2組、テーブルに1組、大きなテーブルなんで相席になる。
厨房内には、女性の板前さん、お酒担当のホールも女性スタッフさん。
まずはビールから。
ヱビスの瓶ビールです。
・突出し
なぜか、突出しだけ写真撮り忘れたんで、ド忘れ(^_^;)
・石鎚 特別純米酒 夏純米 / 石鎚酒造 (愛媛県西条市)
1920(大正9)年創業、4代目自ら兄弟杜氏を務める蔵元。
開発に10年もかかった地元の酒造好適米「しずく媛」を60%精米、夏を意識したサッパリとした味になっている。
・刺身盛り合わせ
ネタは、生蛸、鮪、鯛、平目?
涼しげな皿に、海ぶどうが添えられている。
・旭菊 純米六号 / 旭菊酒造 (福岡県久留米市)
1900(明治33)年創業、朝日のように勢いのある切れのよい酒を願って命名された銘柄。
地元の酒米「夢一献」を65%精米、1杯目よりは、少し辛口になる。
・平目炙り
カウンター端の焼き場で、炭火を使って炙られています。
これが、旭菊 純米六号とよく合う。
・七本槍 渡船 滋賀純米六号 / 冨田酒造 (滋賀県長浜市)
天文年間(1532~1555年)の創業、羽柴秀吉と柴田勝家が激突した賤ヶ岳の戦いで功名をあげた兵に因んだ銘柄。
復活した地元の酒米「滋賀渡船6号」を77%精米、少し酸味が感じられてスッと入る。
・千切り大根とジュンサイ
最初は、素麺と勘違いしたくらいに、綺麗にカットされた大根とジュンサイ。
この酸味と、七本槍 渡船 滋賀純米六号が相乗効果。
・隆 純米吟醸 若水五拾五 火入 白隆 / 川西屋酒造店 (神奈川県山北町)
1897(明治30)年創業、かつては皇室への献上米を栽培していたエリアにある蔵元。
足柄産、酒造好適米「若水(わかみず)」を55%精米、フワッとした香りが引き立つ。
・アテ5種盛り
蛸旨煮、貝、小芋、煮ごこりなど。
隆 純米吟醸 若水五拾五 火入 白隆とよく合って、飲み切ったので、次のを頼みましょう。
・白影泉 山廃純米 17BY / 下村酒造店 (姫路市)
1884(明治17)年創業、「手造りに秀でる技はなし」を家訓とする蔵元。
「奥播磨」銘柄が有名だが、飲んだのは熟成タイプで、酸味とほのかな甘みが感じられる。
・東北泉 特別純米 / 高橋酒造店 (山形県遊佐町)
1902(明治35)年創業、県内最北端の蔵元。
長野県産の「美山錦」を50%精米、白身の魚に合うように造られている。
・クジの吸い物
上品な出汁に、グジが引き立って旨い。
東北泉と合わせると、出汁と日本酒がこんなにも相性が良いと、改めて実感した。
・秋鹿 山廃純米 自営田山田錦 槽搾直汲 / 秋鹿酒造 (大阪府能勢町)
1886(明治19)年創業、原料米からの一貫造りの蔵元。
槽搾直汲なので、微発泡のピチピチのフレッシュ感。
・鯛素麺
鯛とあおさと冷たい出汁。
秋鹿と組み合わせると、爽やかにコースが終了する。
先客1組は、蔵元の方でした。
大将と飲まれていましたが、今回飲んだ中に、そこのが含まれていたんですが、敢えて伏せておきますね。
途中で、『まだ、飲めますか?』と打診があったんで、通常よりも多めに酒を提供してもらえました。
ナニワで、料理と日本酒の最高のマリアージュを堪能できる、ええとこやと思います。
【直営店】
佳酒真楽 まゆのあな
日本酒専門店 だいどこ やまなか
さかふね
佳酒真楽やまなか
やまなか
十割蕎麦 やまなか
【独立店】
味酒 かむなび
燗の美穂
日本酒餐昧うつつよ
4位
1回
2015/05訪問 2015/06/28
やはり、ココのBGMは『情熱大陸』で、何だか大将の持つ包丁がバイオリンの弓に見えてしまう?! ( ̄m ̄*)創作和食料理屋さん・高松
高松の居酒屋/割烹シリーズ第10弾。
丸亀町商店街沿いから入るのではなく、商店街の西側裏手、そば居酒屋 徳市の横に細い路地があり、そこから2Fに上るので、まさに隠れ家的。
入口で靴を脱ぐスタイルで、店内は奥行きがあり、鰻の寝床っぽい。
中央が通路で、左手がカウンター席、右手がテーブル席の個室になっている。
「花金」ということもあり、個室はほぼ満席の盛況ぶり、カウンターには品の良さそうな美人仲良し母娘さん。
大将のほか、調理に3名、ホールにバイトの娘1名の体制。
おまかせコース(\6k)で頼む。
クラフトビールのコエドの種類が揃っている。
萱島・日本酒のめるとこで「伽羅」は飲んでいたので、飲んだことのない薩摩芋を原料にした「紅赤」(\900)を頼む。
アルコール度数は7%と高め、「潜水艦バー」こと深化でのハイネケン・ダーク6%よりも更に高い。
旨いね! やはり数々の賞を受賞するだけのことはあります。
・前菜盛り合わせ
カポナータ、鰆、冬瓜スープ、鰹フライ、生ハム・メロンの5種。
和洋折衷の盛り合わせ。
・旬のおつくり
写真左から、イサキ、鰆松皮付タタキ、河豚。
岡山と高松はこの時期、鰆のタタキは定番だが、まさか河豚が出てくるとは!
刺し身が来たので、ビールで喉を潤した後は、いつものように地酒にスイッチ。
大将が日本酒に詳しいので、酒もおまかせで。
・悦凱陣 純米酒 山廃赤磐雄町 無濾過生 / 丸尾本店 (琴平町)
1885(明治18)年創業ながら、ルーツは、新吉田屋という江戸末期からで、高杉晋作や木戸孝允が潜伏していた蔵元としても有名な、県を代表する蔵元。
現存する最古の酒造好適米の雄町(岡山)、その中でも秀逸と言われる赤磐雄町と香りが特徴の熊本酵母を使い、山廃製法で醸した美酒。
一杯目からこの銘柄を選ぶ大将、やはり『情熱大陸』と同じく、出だしが肝心かいな!(笑)
・旬の料理(3品)
・1品目: マナガツオ揚げ出し
プチトマト、大根おろしが添えられていて、やや甘目の味付けのタレが、さっぱりとしたマナガツオによく合う。
これに合わせる次の一杯は、
・巌 特別純米酒 TND / 高井 (群馬県藤岡市)
1729(享保14)年創業、西郷隆盛の従兄弟で、大山巌元帥に因んだ銘柄。
TNDは、T:高井、N:ネオ、D:ディスカバリーの略で、蔵元の新たな造りへの意気込みが感じられる。
長野県原産の酒米「美山錦」を全量使用し、新政酵母の派生601号酵母で、低温発酵仕込みで引き立つ米の旨みが、まったりとしたマナガツオ揚げ出しによく合う。
・2品目: 河豚と帆立の和風グラタン
刺し身でも河豚が出てきましたが、更に帆立と共に和風グラタンで再びお目見え。
更に次の一杯へ行きましょう♪
・秋鹿 超辛口 槽搾直汲 純米吟醸 生原酒 / 秋鹿酒造 (大阪府能勢町)
1886(明治19)年創業、ナニワを代表し、自家栽培に早くからこだわってきた蔵元。
山田錦を60%精米、長期発酵で日本酒度+20で、濃い味のグラタンに、このキンキン超辛口はピッタリとくる。
・3品目: 和牛肩ロース
中身が京紫色に綺麗に仕上げられた牛肩ロースに、ミニサラダが添えてある。
ロースには、粉塩と酢橘を合わせる。
それで、次はどんなん???
・明鏡止水 純米吟醸 / 大澤酒造 (長野県佐久市)
1689(元禄2)年に旧中山道の茂田井(もたい)宿にて創業、14代目の兄が蔵元を務め、弟さんが杜氏を担う。
美山錦を50%精米、フルーティーで透明感あふれる味は、山の蔵元なんで、山の幸である和牛肩ロースとベストマッチ。
・ご飯もの
穴子寿司と茶蕎麦入り味噌汁。
穴子寿司のシャリには古代米が使われている。
古代米の関連で思い出すのは、古代麺 有馬 田町店で古代麺を食べたことがあった。
・デザート
新じゃがシャーベット、アボガド・ムース。
2品共に、創作和食の本領発揮ですね。
暇さえあれば、コントレックスをしょっちゅう飲む「葉加瀬 太郎」大将。
料理と酒のマリアージュを考慮してて、ベストな提案をしてくれる。
やはり、またココに来るなら、カウンターの大将・定位置の前がベストポジション。
坂出から移転したそうですが、知らないだけで、高松では探せば名店が出てくるもんですね。
【高松・居酒屋/割烹アーカイブ】
・すけ成
・酒甫手
・和食渡辺
・食工房 DOI
・喰くう
・地鶏庵 本店
・味どころ 撰
・まいう
・東風
5位
1回
2015/03訪問 2015/04/13
ココでは、リッチー・ブラックモアがお忍びでやって来て、踊り明かして、酒を食らっているらしい?! ( ̄m ̄*)居酒屋/割烹屋さん・島之内
島之内界隈で会食。
このエリアは、故郷羊肉串店以来、ホンマに久しぶり。
あまから手帖 2010年2月号、2014年5月号の「居酒屋特集」で取り上げられていたんで長らくBMしていた先。
店に入ると、その2冊とも置いてありました。
2005年に小路駅近くで開店、2013年に現在地に移転。
兄弟で厨房に入られていて、魚屋で5年の経験のあるメガネ兄さん、コリアン得意な弟さんのタッグ。
大阪では珍しい、山形の庄内野菜が堪能できる。
店内は、居酒屋さんというよりも、割烹店のような雰囲気。
入口から左手にオープンキッチンのカウンター10席ほど並び、奥にはテーブル席もあるようです。
ホールは2人で切り盛り。
コースは、\4,800 ・ \6,000 ・ \8,000の3種類。
初訪問なんで、まずは\4,800でお願いしておいた。
屋号のゴロ合わせよろしい、電話番号「7716」は、移転前の常連さんがたまたま番号業務の担当で、労苦をいとわず探し出してくれたんだとか。
移転前後の立地による客層の違いや、あじ平のなど、四方山話。
生ビールでスタート。
・お通し
筍とアオサの吸い物からです。
まずは、胃袋を温めてという趣旨でしょうか、面白い。
・玉子と春菊
正式名は、控えていなかったんで、ド忘れ。
茶碗蒸しのような玉子と、季節らしい春菊。
・自家製豆腐
菜っ葉が添えられています。
木製スプーンで頂く。
・磐城寿 特別純米酒 / 鈴木酒造店 (山形県長井市)
天保年間創業、福島県双葉郡浪江町で被災し、1931(昭和6)年創業で後継者問題を抱えていた東洋酒造を引き継ぎ、長井蔵として再スタートを切る。
珍しい電子栽培と言う方法で収穫された「あきたこまち」を全量使用し、震災応援の一杯ですね。
・造り盛り合わせ
千葉産・初カツオ、徳島直送・天然鯛の薄つくり、長崎産・てっさ、三重産・天然寒グレ、三重産・さばのキズシ、長崎産・極上!!天然本マグロ。
築地に信頼のおける仲買から仕入れているらしい。
空堀・須佐と同じく、魚の目利きが素晴らしい。
造り盛り合わせだけなら、完全に☆満点です。
天然鯛の薄つくりを醤油に浸けると、脂が一面にパッ!と広がり、今までこんなに脂の乗った鯛は食べたことが無い。
本マグロは、まさに極上と言え、口の中で蕩けるくらいに柔らかく、中トロに近い。
・和歌山産太刀魚と山形庄内産あさつき焼き
高松・味どころ 撰を髣髴させる脂の乗った太刀魚。
山形庄内産あさつきを単に焼いただけらしいのだが、調味料を何も付けなくても、「何でこないに甘いん?」と、そのまま素材の味を楽しめる。
太刀魚とあさつきをそれぞれでも美味しいのだが、更に一緒に頂くと絶妙のハーモニーを奏でるv(≧∇≦)v
・酒屋八兵衛 純米ひやおろし / 元坂酒造 (三重県 多気郡大台町)
1805(文化2)年創業、「うっかり八兵衛」に因んだ銘柄は1983(昭和58)年からスタート。
蔵元自ら復活させた地元の酒米「伊勢錦」のお酒なんで、まずはわけはない。
「夏子の酒」の三重県版ですね。
・もち豚と筍のわさびあんかけ
ブランド豚の「もち豚」、調べると「みちのくもち豚」や「仙南もち豚」とも呼称され、豚肉特有の臭みがなく、脂身がサッパリしていて甘みがあるらしい。
素材の味を最大限に引き出している一品です。
・阿部勘 純米吟醸 亀の尾 / 阿部勘酒造店 (宮城県 塩竈市)
1716(享保元)年創業、年産500石程と小振りながらも、宮城でも指折りの蔵元。
こちらの「亀の尾」こそ、「夏子の酒」のモデルになった幻の酒米。
天三・槻で、久須美酒造の「清泉 純米吟醸 しぼりたて 生酒」を飲んだことがあるが、亀の尾らしい、クリアで香り立つ味が美味しく、もち豚ともよく合います。
・小金丸さんのトマトとチャプチェ
トマトの味が濃い!
チャプチェは、弟さんの腕の見せ所ですね。
・川亀 山廃純米20BY / 川亀酒造 (愛媛県八幡浜市)
1899(明治32)年創業、2001(平成13)年より10年間で、全国新酒鑑評会にて金賞7回、入賞3回の実力を持つ蔵元。
山廃純米の古酒、ぬる燗でお願いすると、ズシッ! & ドシッ!と好みの味になる。
・新アスパラとチーズ
洋風のメニューもこなします。
新アスパラが甘くて美味しい。
・土鍋で鯛めし
土鍋ごと提供される鯛めし。
メチャクチャ旨い。
コース内容を総括すると、\4,800はCP超優等生。
大将に、『もっと、取ってええんちゃう?』と率直に伝える。
河豚のヒレが店頭にあったんで、また寒くなった時期にヒレ酒目的で再訪してみたい。
6位
1回
2015/02訪問 2015/04/01
ココで食事をすると、♪長ぁ~い~ 夜を~ 飛びぃ~越えてぇ~ みたぁ~♪くなる?! ( ̄m ̄*)寿司屋さん・大分
大分県で最も古い商店街である「ガレリア竹町」に立地。
マイレビューアー、ぱたぱたぱたごにあさん情報を頼りにココを目指す。
店内は、入り口から左手にカウンター10席ほど、通路の奥が座敷席のようです。
若大将ご夫婦、サブ板さん、バイト女子の4名で切り盛り。
大将が松山千春ファンやからと思いきや、店名は二人の娘さんに因んで付けられているとのこと。
オープン翌年、2002年の日韓ワールドカップの時には、カウンターにズラリと外人さんが並らんだそうです。
カウンター上には、本山葵が置かれていて、何だか期待できそう。
おまかせ: \7kで頼む。
まずは、生ヒールからスタート。
【お通し】
茄子の揚げ浸し。
ビールで喉を潤した後は、いつものように地酒にスイッチ。
あまり種類は置いておられないようだが、それでも料理に合う銘柄を厳選されている感じを受ける。
地元の定番の純米酒ということで、選んでもらったのが、
・鷹来屋(たかきや) 特別純米酒 / 浜嶋酒造 (豊後大野市)
1889(明治22)年創業、当時鷹がよく飛来してきていたことから命名した銘柄。
今年で130年近くになるが、1979(昭和54)年から1997(平成9)年まで18年間も休造していたらしい。
年産500石(一升瓶に換算で5万本)、完全手造り、全量槽絞りと手間をかけられている。
麹米に山田錦を50%精米、掛米に日本晴を55%精米、協会9号酵母で醸したもの。
食中酒にピッタリな、飲み飽きしない味で、魚が引き立つ。
まずは冷やで頼むと、錫製の酒器で出てきました。
【造り】
・海胆の平目巻き
・関アジ
・地蛸
・河豚
海胆の平目巻きはアイデアもんです。
海胆のまったり、平目のサッパリ、わけぎのシャリシャリ感と3つの食感が口の中フワァ~と広がって、ハーモニーを奏でるv(≧∇≦)v
関アジは、やはり大分ならでは。
昼間の二代目与一の琉球丼でブツ切りのものよりも、やはりコレくらいのサイズで食べたい。
鰻で言えば、ひつまぶしよりも、鰻丼が好みなんで、その感じに似ているかも。
河豚は前日までの要予約やそうです。
残念がると、気遣って、『今日は仕入れていなんですけど、少し残っていました!』と出したくれた。
こうした大将の心遣いでいただく、てっさは格別ですね。
【おつまみ】
・サザエ壺焼き
・自家製からすみ
・メバル煮付け
サザエのサイズが、とにかくデカい。
なので、身も大きく、食べ応えがある。
大ぶりの貝類は味が雑になりがちなのだが、ココのは凝縮された旨味が感じられるんで、きっと仕入れ先と長年に渡る良い関係の成せる業なんでしょうね。
自家製からすみは、たまたま隣の常連さん達が頼まれて、製法談義になっていた際に、大将からの御裾分け。
岡山・幸市と匹敵するほどの味で、酒が良く進みます。
同じものを、今度はぬる燗で頼む。
メバル煮付けは、サブ板さん担当。
高松・味どころ 撰を髣髴とさせる旨さで、殆ど骨ばかりになるまでいただく。
開店当時から携わるスタッフさんとのことだが、近いうちに独立しても充分にやっていけそう。
【にぎり】
・アオリイカ (塩)
・白身アラ
・〆鯖
・鮪漬け
・太刀魚炙り
・トロ
・玉子
・芽葱
小ぶりのシャリで食べ易い。
太刀魚炙りも、ネタがプリプリ♪
鮪漬けとトロと、鮪ネタが秀でていた。
生中1杯、地酒2合で、〆て\9,500と諭吉一人で御釣りが来る。
ご夫婦で切り盛りさているところは、金沢の鮨 志の助、鮨 八やや鮨 みつ川と似ていて、まずハズレがないのは、ココ大分でも当てはまりますね。
大将の人柄が鮨に表れている、そう感じさせる名店であった。
7位
1回
2015/06訪問 2015/07/27
帰り際に、わざわざ『驚き! 月の木! 山椒の木!、ブリキに、狸に、洗濯機! やって来い来い、大請求!!!』と唱えないと清算してくれない?! ( ̄m ̄*)寿司屋さん・ 大分
大分の夜、またまた、マイレビューアー、ぱたぱたぱたごにあさん情報を頼りにココを目指す。
前回出張時に寄った寿司処ちはるの斜め向かいにWAZAWAZAビルという、小じんまりした複合商業施設の中に立地。
店頭には、仮面ライダーが乗っていそうで、虎党なら泣いて喜ぶ?! 黄色と黒色が目立つ、大将の愛機が停まっています。
店内は、ゆったりとした空間にL字型カウンター8席が配置されている。
先客は、何処かの社長さんか大学教授らしいオッちゃんが両手に花状態、後客で「友達以上、恋人未満」的で、男が奮発したような感じのカップルが来店。
横綱白鵬が100kg痩せて、高倉健の髪形をしたような感じの?! 若大将、お弟子さんと、バイトの女の子で切り盛り。
お任せは、\7,500と\8,800の2種類。
折角なんで、\8,800でお願いする。
まずはビールから。
生は無く、ヱビス、アサヒ、キリンの中瓶、プレモルの小瓶のラインナップ。
ヱビスを選ぶ。
・ジュンサイ
お通し、ワカメ、キュウリと共に酢の物になっている。
サッパリとした味は、アペタイザー的に、食事前の胃を活性化させてくれる。
・お造り
写真左から、鰹、真子鰈、アラ、烏賊。
薬味は山葵、沖縄の荒塩、酢橘が添えられている。
1年熟成させたという、ニンニク醤油、甘めの鹿児島醤油、ポン酢の3種類。
刺身が来たので、ビールで喉を潤した後は、いつものように地酒にスイッチ。
・鷹来屋 (たかきや) / 浜嶋酒造 (豊後大野市)
ちはるでも飲んでいて、西の関と共に大分を代表する蔵元。
1889(明治22)年創業、完全手造り、全量槽絞りのを冷で。
・たらこ山葵漬け炙り
酒のアテにびったり。
グビグビ杯が進んだので、次を。
今月の月替わりを尋ねて、選んだのが、
・瀧自慢 / 瀧自慢酒造 (三重県名張市)
1868(明治元)年創業、昨年、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)で金賞を受賞した蔵元。
「平成の名水100選」にも選ばれた、赤目四十八滝の伏流水で仕込まれているので、美味しい。
[にぎり]
・アイナメ
・剣先イカ塩
・関アジ
・真子鰈 肝乗せ
瀧自慢が無くなったので、鷹来屋をぬる燗で頼む。
・ミナミマグロ 中トロ
・鰹
途中に茶碗蒸しを挟む。
・コノシロ
・キス昆布〆
・鰯
・海老
・海胆軍艦
・玉子
・国東産穴子
・鉄火巻
・味噌汁
緑茶と共に出してくれましたが、この緑茶が素晴らしい。
大将と、色々な話をさせてもらいました。
自分が虎党からの流れで、最近、某球団の野球観戦に行って、面白さに嵌ったらしい。
『大分やのに何で???』というくらい、想像が付き難く、敢えて「某球団」としておきましょう (笑)
ちはるとココ、わずか10mにも満たない距離に名店が並ぶ。
大分は、エエとこですね。
大将、ご馳走様! また機会があれば寄りますね。
【PS】
↓タイトル元ネタ。イラチの方は、13:10頃から、どうぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=pU570Ed8T0Y
8位
1回
2015/12訪問 2016/01/13
ココの姉妹店は、やはり「蓬右餐館」ねんやろか?! ( ̄m ̄*)割烹屋さん・名古屋今池/池下
名古屋で久しぶりの会食。
こうした時に頼りになるのが、地元のマイレビュアーさん情報。
今池/池下エリアは、昼にたいら、晩にきしやに寄ったくらいで、ココは全くのノーマークやった先。
予約を入れると、女将さんらしき方が応対してくれた。
予約の電話対応は、今までの中でダントツと思えるくらい、素晴らしい受け答えなんである。
尾張やのに、「京女」のはんなりとした感じも受ける。
4Fに入居しているシャングリラという火鍋の店の看板が目印のビルで、左の階段を上がった2Fに立地。
店内は、右手に小上がりの座敷席、左手にテーブル席、更にその奥にカウンター席が並ぶ。
その日は女将さんが居られなく、大将とサブ板さんで切り盛り。
先客は無かったが、後客でミドル夫婦1組が来店。
まずは、生ビールで喉を潤す。
アサヒのドライプレミアムで\650。
先付、椀物、共に写真撮り忘れ(^_^;)
・向付
松皮付の鯛、烏賊の刺身。
烏賊の包丁裁きが見事。
玉子焼きのように見えるのは、泡醤油。
初めて食べたが、中に気泡が沢山あるので滑らかな舌触りで、ムースのような食感。
レタスとハムのサンドイッチのように見えるものは、紅心大根と大葉。
しれっと出てくるあたり、大将の技が光りますね。
刺身が来たので、いつものように地酒にスイッチ。
・・・と思ってドリンクメニューを見ると、ゲェッ! 高い!!!
焼酎好きの相手方に合わせて、冨乃宝山のロックにスクランブル。
・鰤しゃぶ
刺身でも食べれるとの事で、一切れはホンマに刺身のままいただく。
脂ノリノリです!
・和牛
メモしていなかったんで、美食家 こころと同じくイチボのたたき?
肉質が柔らかい!
・食事
味噌汁、ちりめんじゃこ、ご飯、香の物
・果物
苺と洋梨
県外者からしたら、全くアウェーなエリアなんだが、繁華街の栄などからタクシーで駆けつけてでも寄りたい、素晴らしい割烹屋さんでした。
次はカウンターに座って、大将と料理談議をしてみたい。
9位
1回
2015/06訪問 2015/08/10
智昭さんも、久寛さんもご用達で、大将はどうやら「こりん星」からやって来たらしい?! ( ̄m ̄*)割烹屋さん・池尻大橋
今まで、池尻大橋は通り過ぎるだけの駅だったが、今回はエリア指定なんである。
駅近で調べると、ココが良さそうなんで、試しに寄ってみた。
入口から、カウンター席が並び、奥には個室もあるみたい。
予約時には普通に取れたものの後から気づいたが、フランスのタイヤ屋さんに取り上げられていた。
先客は、リーマンのオッチャン達2組と、外人さんと女性の訳あり?!カップル、奥の個室も埋まっていた。
初訪の割烹屋さんの場合、大抵コースで頼んだ方が、お任せで話に集中できるので予約しておいた。
\5,000とは、華の御江戸にしては、リーズナブルな価格設定。
まずは、生ビールでスタート。
・先付
冷奴になるのだが、ひと手間かかっている。
豆腐、プチトマト、ホウレンソウに、ジュレ状になった出汁がかかっている。
・箱寿司
にぎりずしが主流の御江戸で珍しい押しずし。
ネタは控えていなかったんでド忘れだが、推定で穴子? 鯵?
・椀物
グジの吸い物。
京都人も納得の出汁。
生ビールで喉を潤した後は、いつものように地酒にスイッチ。
地酒メニューの中から、折角なんで、まずは東京の蔵元のものから選ぶ
・屋守 (おくのかみ) 純米無濾過中取り / 豊島屋酒造 (東京都東村山市): \850
1596(慶長元)年、神田橋付近で一杯飲み屋を創業、昭和初期に東村山市へ移転し、富士山からの伏流水を使って仕込む蔵元。
東京でも都内に10蔵があり、その内の一つ。
広島の酒米「八反錦」を使っていながら、味わいはフレッシュな感じに仕上げられている。
・鱧 湯引き
京都人には夏の風物詩として、この時期の定番だが、東京でも定着しつつあるような?
梅肉の盛り付けが、オタマジャクシようにも見えて、ガラス製の皿に涼感を誘う。
次は、大将の出身地からということで、選んだのが、
・さ々一 純米吟醸無濾過生原酒 美山錦 / 笹一酒造 (山梨県大月市): \900
1919(大正8)年創業、25BYから、大量生産方式の設備を廃止し、手作りに戻した蔵元。
ワインの産地のイメージが強いが、日本酒の蔵元が15蔵あるので、東京よりは多い県になる。
長野県産の酒米「美山錦」を全量使用し55%精米、程よい果実香とスッキリした後味を目指した蔵元の意欲作。
・刺身盛り合わせ
これもメモしていなかったんで、推定だが、写真左から、鯖、烏賊、平目、鯛。
平目と鯛は、寝かせてあって、ちょうど旨くなる時期を見計らっているように感じる。
隣のカップルが頼んでいたので、置いてあることを知り、ついでに頼んだのが、季節限定銘柄。
・玉川 Ice Breaker / 木下酒造 (京都府京丹後市)
1842(天保13)年創業、杜氏はイギリス人のフィリップ・ハーパーさんが務める。
Ice Breakerは、元々、砕氷船や、場を和ます人という意味を持つ。
滋賀県の酒米「日本晴」を使用して、アルコール度数が約17%と高めなんで、ロックにしてちょうどになるように造られていて、キリッ!とした味わいになる。
・野菜
産地はド忘れしたが、泉州の水茄子のように瑞々しい。
・焼き魚
盛り付けが、川の中で泳いでそうな鮎。
炭火で焼かれているので、味が奥深い。
・蛸の旨煮
オクラが添えてある。
煮つけの味付けが、見た目よりも濃くなく、Ice Breakerとよく合う。
・ご飯もの
鯛めし。
美味しいのでお替わりをした。
・デザート
蕨餅と和風
山梨出身の若大将、カウンターで喋ると、まさに好青年といった感じの接客。
ただ伊勢長で修行されただけあって、キッチリ、お弟子さんの仕事ぶりにも目を光らせている。
なかなか、池尻大橋へ来ることもないが、機会があれば、是非とも寄ってみたい先となった。
10位
1回
2015/11訪問 2016/01/12
♪わたしのぉ~、わたしのぉ~、「鰈」はぁ~?!♪ 実は裏メニューで「とん平」焼きも美味いらしい?! ( ̄m ̄*)貝料理専門店・広島立町
マイレビュアー、らくだ丸さん情報で、かねてからBMしていた先。
大阪のおふくろ貝介をメモしているくらいで、まだ貝専門店は、やはり珍しい。
笹組系列の一つらしく、このグループでは以前に2軒寄っていた。
・にかいのおねぎや 笹木
・豆と根菜 いし井 (閉店。移転して、調整)
酒菜竹のしたが入っているビル右手の小道の、ホンマに屋号通り、どんつき左に立地。
どこから入口なのかが、どうやって入ったら良いのか、さっぱり分からず、店頭に居ながらも店に電話して聞きました (^_^;)
大阪谷六の潜水艦バー・深化のように、過去レビューの先例に従って、種明かしは控えておきますね。
1FはL字型カウンターで10席にも満たず、2Fにも席があるみたい。
森三中の大島にチト似た女性板前さんが取り仕切り、ホールに男性、厨房にはもう一人で切り盛り。
先客は、若いカップルと、夜の蝶との同伴出勤的なカップル。
\5,000のコースでお願いしておいた。
先に着いたので、生ビールを頼む。
キリンの一番搾りで\500。
『お待ちの間のアテに、どうぞ!』ということで、貝肝 佃煮を出したくれた。
後から、メニューを見ると、「酒の友」として\100の値付けが記載されていた。
揃ったところで料理がスタート。
『手を出してください!』と「大島」さんから一言。
このスタイルは、先述のいし井と同様で、ニシ貝の手毬寿司。
次に、無垢の白木に6品が盛り合わせで出てくる。
刺身が中心で、説明を聞きながら『フムフム』と頷きながらも、メモしておらずド忘れ。
ややピンク色の岩塩と、京利製の鮫皮で摩り下ろした山葵。
おぼろ豆腐が後から出てきます。
刺身が来たので、地酒にスイッチ。
メニューから飲んだこのないものを探す。
・瑞冠 純米吟醸いい風-花- / 山岡酒造 (三次市甲奴町):
江戸時代・宝暦年間、1751~63年間に創業、「伴農繁醸」、「農業とともに取り組む酒造り」をモットーとする蔵元。
岡山原産の現存する最古の酒造好適米「雄町」特有のズシッ!とした味が堪らない!
・あさりの酒蒸し
・和牛 もも肉のたたき
貝専門店の、あさりの酒蒸しは、やはり一味もふた味も違う。
素材の目利きと、調理の腕の賜物ですね。
そろそろ次の地酒へ行きましょう。
・神雷 純米酒 三音至福 / 三輪酒造 (広島県神石高原町)
1716(享保元)年創業、標高400mにあり、僅か4名で造りをしている蔵元。
こちらは、地元の酒造好適米『八反錦』を60%まで精米、「三音至福」というように、冷酒・常温・燗と、3つの温度帯全てで旨いように設計されたもの。
熱燗で頼み、飲むにつれて温度が下がってきた味と、変化を楽しんだ。
・サラダ
・北海道厚岸産 まるえもん牡蠣
・あさりのトマト焼き、にし貝のつぼ焼き、カレー風味の貝(種類???)
・茶碗蒸し貝あんかけ
・雑炊
・本日のデザート (みかん)
まるえもん牡蠣は初めて食べた。
大阪北久宝寺町・レストラン艸葉(閉店)で食べた三重県伊勢志摩産「的矢かき」を越えるかも?
牡蠣の名産地の広島で、北海道厚岸産を出すなんて、ある意味チャレンジャー。
茶碗蒸しは、貝の出汁が効いていて印象に残っている。
笹組系列だけあって、安心して、ゆったりできますね。
ココは、特に隠れ家的で、持ち札の一枚としてとっておきたい先となりました。
2008~9年と投稿期限を過ぎてしまったので、ベストレストランとしては6回目。
対象の選考店舗は345店と、昨年の220店から大幅に増えたものの、「かたつむりレビューUp」のため、期間対象店ながら、間に合わなかった先も散見される。
2015年の特徴として、『枚方グルメ得本』『ランチパスポート枚方・寝屋川・交野版Vol.3』、『ねやパス』(※ベストレストランUp時、未完)と3冊も、クーポン本での多用が目立った。
毎年の事ながら、10軒だけを抽出するのは非常に難しく、昼・夜で各10軒に拡大してほしいくらい。
今年も敢えて夜に寄った店からに限定した。
海鮮・日本酒で選ぶ傾向は、ここ数年続いている。
☆の数よりも、記憶に残る先を加味した。
引き続き、全国の日本酒バーへも神出鬼没しており、期間中の対象店舗が2014年よりも増えているので、「ベスト・バー2015」コーナーを新たに創出してほしいくらい。
相変わらず、「行きたい」登録店舗は、増えるばかり。
「正しきグルメの探求」への旅は、まだまだ続く・・・