レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2017/11訪問 2018/01/07
やはり、ココに行く人とは、ある日、森の中で出会いたくなる?! ( ̄m ̄*)肉懐石屋さん・北新地
当初、4FChef's Table kuma3と混同していたが、5Fのココでも食べログで別登録されていたんで、こちらでUPしておきます。
インターホンで開けてもらうのは、近くの会員制バー・SALON1201とよく似ている。
また、福岡西中洲の日本酒バー・ネッスンドルマでも、インターホンが付いていた。
入り口正面は、オープンキッチン。
スタッフさん達は、正装のためか、イケメン & 美女揃いに思えてしまう。
個室に案内されると、扉にはローマ字で『Mr. 〇〇』とネームプレートが飾られている。
また、個室内のテーブルには、封筒内に『本日の晩餐』が入っていて、裏側にはシールに封印のスタンプまでの凝りよう。
更には、箸置きまでもが、熊さん。
まずは、生ビールで喉を潤す。
~Kuma3 本日のパレット〜
(冷) お楽しみのタルタル仕立て
説明を受けたのだが、メモ取りしておらず、うる覚え (^_^;)
岩塩、マンゴー?、エシャロット?、フルーツトマト、からすみ?、うずら卵、シブレット、タスマニアマスタード、松の実。
オリーブオイルと醤油のスプレーの2種類の調味料がセットされている。
ユッケを、9種類の薬味で、煎餅2枚にブルスケッタ風に乗せたいただく。
〜冬の訪れ〜
(冷) 燻 meet cheese
銀杏のコロッケ (左上)
雲丹、ジュレ (右上)
イチヂク肉巻、バルサミコソース (右下)
ガラス製の四角い皿に、栗の殻斗果などが飾られていて、晩秋の季節感を出している。
生ビールが空いたので、相方のリクエストで、赤ワインのグラスにスイッチ。
ミディアム・ボディでスタッフさんにお任せ。
~とっておきの一枚切り~
(温) Rib & Tororo
リブロース肉のしゃぶしゃぶ。
春菊とトロロと共に。
ベッピンのスタッフさんが、全て取り仕切ってくれます。
~296~
(冷)(温) △ 〇 ●
牛トロ、イクラ、いぶりがっこ、生雲丹、キャビアのカクテルライス。
確かに、素材が「△ 〇 ●」になっている!
~3時のおやつ~
(温) Kuma3D
看板メニューのカツサンド。
(冷) nuts 4胡坐
皿の上に、英字新聞が敷かれていて、「今まさに、土から掘り起こしたところ」といった演出の盛り付け。
土がパウダー状のチョコレートになっていて、ピスタチオ・チップに包まれたフォアグラ・アイスを転がして、表面にチョコレートを加える。
更に、グラスワイン追加。
今度は、フル・ボディでお任せ。
~KFC~
(温) フカヒレ 手羽先 一期一笑
なぜか、この料理写真は撮り忘れ (^_^;)
メニューが、「カーネル・サンダースの回し者かい!?」とツッ込みところ満載で、食べるのに忙しかったからかもしれない。
~大地の恵み~
(温) lily bulb 10000 × 10 × an
百合根の真丈、西京味噌仕立て、中に牛角煮入り。
刻み黒トリュフが表面に掛かっている。
〜MAIN~
(温) SMB29
シャトーブリアンのステーキ。
黒胡椒、岩塩、ニンニクの醤油煮、生山葵醤油漬けの薬味4種類。
付け合せは、エリンギ、トマト、ズッキーニ。
〜稲穂の国のお楽しみ~
(温) ねぇ ご飯にする それとも♡
何となく、志村けんの夫婦コントを思い出すやん! (笑)
お茶漬けとカレーが選択できる。
黒胡麻の色が勝っている。
美味しいのでお替わりした。
~SWEETS & TEA~
(冷) 本日のデザート
(温) After Tea
イチゴ、洋梨ゼリーなどに、甘さを抑えたクレームブリュレソースとドライマンゴーチップが掛かっている。
カクテルグラスの足のデザインが、「の」字型になっていて面白い。
紅茶は、自家製ミルク・ティー。
各料理を運ぶ毎にスタッフさんが違う人かいな?と思わせるほど、入れ代わり立ち代わりサーブしてくれる。
また、トイレで中座する時も、他の客と顔合わせしない様に配慮してくれたり、着座した頃合いを見計らって次の料理を持ってきてくれたり、芸能人のお忍び用途的にも使えそうなくらい。
北新地のテナント代、料理の素材コスト、スタッフの人数を考えると、意外と儲かっていないかも・・・( ̄~ ̄;)??
かつてのバブリーな雰囲気を彷彿とさせる先でした。
2位
1回
2017/01訪問 2017/03/22
やはり、「虎子を得るには、ココへ入るべし」?! ( ̄m ̄*)割烹屋さん・北新地
マイレビさん達の間で評価の高いココへ、やっとこさ寄れました。
堂島アバンザの南側にある、堂島レジャービルの4Fに入っていて、他のテナントを見ると、BMしたままの先が結構、集中していたのに驚きでした。
文末に詳述したが、このビル限定で、ハシゴ酒が完結してしまうかも?! (笑)
入口から、左手にカウンター6席、右側は掘り炬燵式の座敷テーブルで個室になっている。
個室に案内され、足元にはさりげなく、ホットカーペットが敷かれている。
先客は、やはり場所柄か、夜の蝶との同伴組が見受けられた。
これまた寄れていない島之内 一陽の出身の店主さん。
サブの板さんの他には、スタッフの女性で切り盛り。
ココの店の雰囲気、球児の火の玉ストレートのような感じ?! (笑)で、イッペンで気に入りました!
・おまかせコース: \13,000
献立表は頼めば貰えるので、レビュー用に大助かり。
紙質も和紙のような上質の物に印刷されているのは、新地ならではと言えます。
ドリンクは、生ビールで喉を潤した後、いつものように地酒にスイッチ。
1. 先付け
車海老天ぷら 青のり天出汁
カラッ! & サクッ!と揚げられた天ぷらの技量に、のっけから惹きつけられます。
2. お凌ぎ
鳥取県産 鰆と自家製唐墨の箱寿司
自家製からすみと言えば、岡山・幸市を思い出す。
3. お椀物
兵庫県栄山港松葉蟹真薯
ウグイス菜 松葉柚子
「和食店の目安の一つは、椀物」とよく言われるように、松葉蟹を真薯に仕立て上げ、京風の出汁で合わせている。
4. お造り
サヨリと千葉県御宿金目鯛 サラダ仕立て
大阪ではヨコワがよく出てくるのだが、敢えてそれを避けて細魚と金目鯛の組み合わせが面白い。
5. お造り
佐渡ヶ島産 鰤 長芋 辛味大根 黒七味
自分が好きな京都祇園・原了郭の黒七味を使っているので好感度UPです。
6. 焼き物
焼き蟹 蟹みそ
蟹が殻からスパッ!と抜けたので、冷凍ものではないのでしょうね。
7. メイン
熊本産河豚ちり (焼き白子 あん肝 鉄皮)
河豚好きとしては、嬉しい限り。
8. 肉料理
熊本赤牛シャトーブリアン
赤味噌シチュー仕立て
ジャンボマッシュルームとロマネコ添え
メインの後に、この肉料理では「Wメイン」と言っても良いくらい。
9. ご飯もの
おかず (生カラスミ、卵、ネギトロ)
フグ雑炊
牛すじカレー
蕎麦 (ざるそば、なめこそば)
全部でもOKとのことでしたので、少しずつもらって試食。
お凌ぎで出てきた唐墨とは違って、生タイプの2種類が堪能できた。
10. 水物
いちご練乳最中
オッさんには場違いな気がしないでもないが (^_^;)、夜の蝶にはウケそうですね。
北新地と言う立地と、料理の内容を考慮すると、CP高い先ですね。
小箱店、更に北新地の和食で注目されている先なので、なかなか予約がとり難くなっているが、次は、カウンター席に陣取りたい。
【堂島レジャービル 主なテナント】
[B1F]
・北新地たゆたゆDX: 天下茶屋の焼きトンの名店・たゆたゆの支店
・なか川: 焼肉
[1F]
・いなにわ 堂島店: うどん
・サボーレ: 激辛ラーメン
・QUAR: バー
・せせり: 鶏料理
・11点: 餃子
・TABEPPA: シャンパンとおばんざい
・和風スナック 加代
[2F]
・炉ばた恂さい: 炉端焼き
・シナジー: カレー
[4F]
・鮨し処 こころ: 寿司
・Antic Wine: ワインバー
[5F]
・ベアーズバー: 日本酒メインのバー
・ai-Q: ダイニングバー
[6F]
・クラッティーニ: イタリアン
・ユカイロ。。: ワイン & 日本酒バー
3位
1回
2017/11訪問 2018/01/03
ココは谷間にあって、エラい気張らなアカン?! お店どしたんぇ~ ( ̄m ̄*)鮨屋さん・金沢 彦三町
金沢の夜の寿司第11弾。
ココが立地する旧「母衣(ほろ)町」は、「母衣衆」(徒行士)の組地があったことに由来するらしい。
県外者からすると、金沢の3大茶街である主計町の北西隣エリアと聞いた方がしっくりくる。
主計町から行くと、浅野川沿いに嗜季 (掲載保留中)、數 (KAZOE) (閉店)を過ぎると、主計町緑水苑がある。
右手に見える「中の橋」を更に過ぎて、予約困難の人気店・御料理 貴船の角の小道を左(南側)を曲がると、少し上り坂になる。
ツツジ園で有名な彦三緑地の東側入口のスグ隣、朱色の格子が特徴の日本家屋が目印のココ。
2階は昼間: Cafe 素都、夜: Bar 長屋の2毛作店になっている。
ただ、この日はあいにく雨の日の夜なので、辿り着くまで実に分かり難かった。
口開け早々に入ったものの、既に接待リーマンの先客が居た。
後客で、20・40代の各世代カップル、どこか成金風のオッさんが、イクラと生牡蠣がアカンという夜の蝶と共に来店。
入口から右手奥(西側)に、白木カウンター9席が伸びて、奥側のテーブル席は普段使っていないそうです。
大将の心構えなんでしょうか、「初心不忘」の額と、茶屋街が近いので、芸妓さんの団扇が飾ってある。
志の助、八や、みつ川のように「利家とまつ」的ご夫婦で切り盛りされているかと思いきや、ココでは奥さんでなく、パートさんやそうです。
ココでは、基本お任せ\15kの1本勝負のみとなる。
まずは、喉の渇きを潤すのに生ビール。
キリンのハートランド (\700)で、縁の薄いグラスに黄金比率で注がれています。
マイレビさん情報で事前に読んでいたので、これが能登半島の先っぽ、珠洲(すず)の珪藻土コースターかと、触ってみて実感、吸水率バツグンの優れもの。
[おつまみ]
・〆鯖
好みの〆具合で、ネタは脂ノリノリ。
・デブカツオ (ツマカツオ) 藁焼き
高知での藁焼きは、黒尊などで有名。
浜松・酒肴遊善 じねんで食べた「もちかつお」もゼッピン。
ただ、この藁焼きも引けを取らず、「デブ」の名の通り、冬場に溜め込んだ脂が藁焼きにより味が昇華されていて旨い!
・本ズワイ蟹 (新湊産)
蟹1杯から、足をむしり取って、こん棒で伸ばして殻と身を取り分けてる。
こうした様子をカウンターで見れるのも、蟹の産地にある寿司屋さんでの醍醐味です。
・毛蟹 雲丹ソース
昨夜のカナザワミュージックバーでのLPレコードを彷彿とさせる様な皿に盛りつけられ、添えてあるスプーンがさながらレコード針のアームみたい。
下側には、小さなシャリが隠れている。
毛蟹の甘み、まったりと濃厚な海胆ソース、酸味の効いた赤酢シャリが、口の中でハーモニーを奏でる。
・ノド黒 (氷見産)
小料理 鈴木で多用していた、柚子皮を摩り下ろしたものと、酢橘汁が掛かっている。
外側の皮はパリッ!と焼かれているものの、暫くすると身の脂が皮に染み出してきている。
そのままと、添えてある醤油がかかった大根おろしと2種類の味が、花鳥風月の皿の絵柄と共に楽しめる。
おつまみでビールが空いたので、いつものように地酒にスイッチ。
・酒楽 石川門 特別純米 / 数馬酒造 ()
江戸時代より醤油製造を生業とし、1869(明治2)年より酒造りを開始。
以前に以下の各店で各種類を飲んでいた。
・玉響 (閉店)で、「竹葉 能登大吟 石川門」の“玉響"オリジナルラベル
・和酒 多わゝで、「竹葉 純米 夢がたり」
・五十嵐で、「竹葉 純米酒 無濾過生原酒 Overture」
・ときわで、「竹葉 能登純米」
今回飲んだのは、石川県の酒造好適米「石川門」を全量使用し60%精米、魚との相性バツグンの透き通った味。
木の葉型に中身に鳥のデザインが光る陶器製片口が、面白い。
[椀物]
・鱧の清汁(すましじる)
突然、大将が鰹節を取り出して、削り器でシャカシャカと削り始められた。
『何に使うのかな?』と思いきや、この椀物の出汁用として使うため。
削りたての鰹節を目の前で見せてくれる寿司屋さんも珍しい。
髭大根入り、汁の表面には鱧の旨味脂が出てきている。
マジシャンがトランプを汲むような感じで、シャシャシャ!と水平に包丁を入れた自家製ガリが出てきて握りがスタート。
[握り]
・平目 (氷見産)
シャリを覆い隠すようなネタの表面に、包丁が幾筋も入っている。
少し醤油が塗られているので、そのままで頂く。
・アオリイカ (氷見産)
塩・酢橘汁が掛かっていて、先ほどの平目よりも更に細かい包丁が入っている。
・鮪 (大間産)
・大トロ (大間産)
まさか、大間産の鮪が金沢で頂けるとは予想外のサプライズ。
大トロは一見、筋が見えるネタだが、口の中で蕩けます。
・コハダ (江戸前)
修行先である銀座・鮨 青木の技術が踏襲されているんでしょうか。
修行元は未訪などで何とも (^_^;)
やはり、コハダは江戸前の華ですね。
・秋なます炙り
大将から、『御手を拝借!』と言われて出された一品。
手巻き寿司をそうして出す寿司屋さんは多いのだが、このスタイルも珍しい。
通常の握りでは、崩れやすいからやそうです。
この時期は『ノド黒よりも旨い!』と目利きの大将が言うだけあります! v(≧∇≦)v
・初鰤 (氷見産)
これも大将に拠れば、『初鰤の中でも、第一陣で出回るものが一番旨い』
・白エビ (氷見産)
白胡麻、塩、酢橘汁が掛かっています。
口の中で解ける美味さ。
白エビの商業漁獲が行われるのは富山湾のみなんで、北陸の寿司屋さんの醍醐味です。
・イクラ軍艦 (氷見産)
こぼれるくらいに、テンコ盛りのイクラには、摩り下ろしした柚子皮が掛かっている。
プチッ! プチッ!と口の中で弾ける。
・香箱蟹
ときわから連荘で、今季の漁解禁日早々の香箱蟹を堪能できた。
身の赤色が鮮やかです。
・穴子
ツメは少な目に掛かっている。
・玉子
シフォンケーキのような食感で、自家製やそうです。
毎朝、氷見と新湊の2つの漁港に仕入れに行って、自宅とココの往復をされていると聞き、大変な労力やと思います。
酸味が効いた赤酢のシャリに、少し違和感を感じる方も居られるかもしれませんが、実家が魚屋さんなので、魚の目利きは筋金入りモンですね。
また違う季節に寄ってみたい先となりました。
【金沢の夜の寿司アーカイブ】
・乙女寿司
・鮨処 あいじ
・鮨 志の助
・鮨 八や
・森しげ
・鮨 みつ川
・和亭寿し良
・寿司 さ々木
・鮨 歴々 百番街店
・飛
4位
1回
2017/10訪問 2017/12/11
やはり、ココのマスターは寡黙な方ねんやろか?! ( ̄m ̄*)串揚げ屋さん・北新地
堂島アバンザの北側、SALON1201の近くの好陽ビル1F奥まった所に立地。
BMしたままになっている、扇町のイタリアン・sfida系列。
魔法のレストラン2017.6.21 OA分『ミシュラン星付きシェフが選ぶ大阪串カツNo1決定戦』の3位タイの何店舗化の内に選ばれていた。
入口から左手が個室、右手がカウンター席、新地らしい、ゴージャスな雰囲気。
個室で予約していたので案内されると、専用キッチンが別に設けられている。
まずは、生ビールで喉を潤す。
キリンビールの一番搾りで\700。
・口勝特選コース: \10,000
今回はコース内容のメモを貰うのをド忘れ・・・
しかも一部の串の写真は、撮り忘れてしまっていた。
なので、「超手抜き」レビューです(^_^;)
最初に、寿司屋さんの様な桐箱に、その日のコースで揚げるネタが勢揃い。
何も付けず、揚げた素材の旨味を感じるためにそのままを薦められます。
ビールの後は、スタッフさんに、その串に合うワインをお任せで。
イタリアンの店が、串揚げ屋さんを手掛けると、『やっぱり、こうした店になるのやね!』と実感できた先でした。
5位
1回
2017/03訪問 2017/06/19
やはり、ココの大将は亮太さんで、女将さんはサキさんねんやろか?! ( ̄m ̄*)割烹屋さん・金沢 香林坊
ココはマイレビさん達情報で、以前からBMしていた先なんである。
せせらぎ通りに立地、近くには以前に寄った酒房 猩猩がある。
店へは用水路を渡って入る形になる。
店内は、入口から左手にカウンター席、右手にはテーブル席が並ぶ。
大将とバイト女子と2人で切り盛り、途中から奥さんも加わられた。
先客は30代位の夫婦、後客は仲良し女性組、リーマンの宴会組が来店。
夜のお任せコースは4種類、初来店のため、お試し的に\5kでお願いした。
・\5,000
・\6,000
・\8,500
・\10,000
事前に大将にその日の献立メモを頼んでおいた。
これがあると、「カタツムリ・レビューUp」時に大助かりなんである。
まずは生ビールでスタート。
サッポロのヱビス生(中): \600。
メニュー中に『店主こだわりの一杯です』と記載されている通り、クリーミーな泡が黄金比率で注がれていて旨い!
・先附け
白魚 生湯葉 茶わん蒸し
表面には透き通った出汁の餡と共に、空豆がアクセントになっている。
この後、先に揚げ物が来たので、意表を突きますね。
・天ぶら
鯛行者にんにく巻 蛍烏賊 にわとこ。
塩か酢橘でいただく。
行者にんにくの芽を鯛で巻いて天ぷらにする発想が面白く、サクッ!と軽めに上がっていて美味しい。
「にわとこ」は初めて食べたが、若葉の山菜らしく、言われなければ味の濃いほうれん草みたい。
ビールで喉を潤した後は、いつもの様に地酒にスイッチ。
地酒メニューの中から、「今月のおすすめ」欄のトップバッターを選ぶ。
酒器の絵柄が素晴らしく、八寸の盆に、改めて頼まなくても、和らぎ水と共に出してくれるのでありがたい。
また頼む地酒の種類により、さりげなく酒器を替えて出してくれる心配りは、左党にとって嬉しい限り。
・竹葉 純米酒 無濾過生原酒 Overture / 数馬酒造 (能登町): \950
江戸時代より醤油製造を生業とし、1869(明治2)年より酒造りを開始。
和酒 多わゝで「竹葉 純米 夢がたり」を飲んでいた。
今回飲んだのは、新潟原産で地元能登産の酒造好適米「五百万石」を全量使用し、60%精米、数量限定品で、超フレッシュな味。
・前菜
胡麻豆腐、花わさび、子持ち昆布、曹以昆布〆、からすみ和え、吹立菜おひたし湯葉巻き 針魚干物。
桜の蕾みを添えてあるのが、心憎い!
これだけあれば、酒がグビグビと進みますね。
・手取川 春 純米辛口 生酒うすにごり / 吉田酒造店 (白山市): \850
1870(明治3)年創業、「一滴入魂」をモットーとする蔵元。
下記の通り、金沢の方々の店で飲んでいるのでメジャーな銘柄。
今回飲んだのは、季節限定品で、麹米に「山田錦」で50%、掛米に「五百万石」で55%精米、ラッパ型の口の広いグラスで、酸味と甘みのバランスが取れた味。
・味処 一合半 ぶん家で「山廃仕込純米酒ひやおろし 無濾過生詰」
・寿し良で「純米酒」
・小料理 鈴木で「純米 原酒 暑気払い」
・八十八で「しぼりたて 純米生原酒」
・嗜季で「大吟醸 生酒 あらばしり」
・造り
柳八目 平政 がす海老 針魚。
柳八目は春の魚で季節もの。
がす海老は、やはり北陸ならではの鮮度ですね。
・吉田蔵 純米大吟醸45 / 吉田酒造店 (白山市): \850
同じ蔵元ながらも、山本蔵と吉田蔵と2つある内の、もうひとつの方の銘柄。
麹米に兵庫県特A地区三木産「山田錦」、掛米に「五百万石」で45%精米、背の低い広口グラス、ほんのりと分からないくらいの色付きで、キリッ!とした飲み口と吟醸香がまとまった味。
・吸物
蛤潮 薄葛仕立て。
京都で修行されたのかな?と思えるくらいの椀物。
「椀刺」共に素晴らしい!
・遊穂 純米吟醸 山田錦・美山錦 / 御祖(みおや)酒造 (中能登町): \800
1897(明治30)年創業、能登半島の真ん中くらい、羽咋市と加賀屋のある和倉温泉の間くらいにある酒蔵。
照葉で「山おろし純米 ひやおろし」を飲んでいた。
今回飲んだのは、麹米に「山田錦」、掛米に「美山錦」で55%精米、ラッパ型の口の広い木製酒器で、旨味と程よい酸味が広がる。
・焼物
茶八目 つけ焼き 黄かぶら味噌漬け
茶八目はメバルの別名で、松山・丸西商店でのマナガツオ西京焼きを髣髴とさせるくらい、脂がノリノリ。
・奥能登の白菊 純米吟醸 / 白藤(はくとう)酒造店 (輪島市): \900
1722年廻船問屋として創業、質屋を経て、江戸時代の末期から酒造を開始した蔵元。
前に飛で「純米酒」を飲んでいた。
今回飲んだのは、山田錦を36%、五百万石を64%の比率でそれぞれ使用して、55%精米、壺型の陶製酒器で出され、甘みと香りのバランスが良い味。
・煮物
なめら揚げ煮 芹蕗。
なめらの煮付けの出汁が、魚から出る旨味が染み出ていて旨い。
・食事
土鍋ごはん
あかもく味噌汁
香の物 大根 とりめん山椒 蕗の唐味噌
大将自らが、ごはんをよそってくれます。
炊き立ての土鍋ごはんなので、銀シャリ、底の方はおこげになるように炊かれている。
あかもくとは、海藻で健康食の一つらしい。
・菓子
よもぎ白玉 黒糖かんてん。
和菓子まで手を抜かず、一本筋がビシッ!と通っているコース内容でした。
大将に聞くと、自宅兼店舗になっているらしく、奥さんが途中から加わったのは、お子さん達への食事の準備を終えてからやったからやそうです。
ご夫婦で切り盛りさているところは、鮨 志の助や鮨 八や、鮨 みつ川と似ています。
やはり「利家とまつ」の土地柄なんでしょうか、寿司屋さんだけでなく、割烹屋さんでも、ご夫婦でされている処は、まずハズレが無いですね。
PS: ↓奥さんの元ネタが分からない方へ、念のため (^_^;)
https://www.youtube.com/watch?v=g5qoQzc0_mw
6位
1回
2017/04訪問 2017/06/30
どうやら『次回予約するには、電話してちょんまげ!!!』と見送ってくれるらしい?! ( ̄m ̄*)寿司屋さん・広島 舟入中町
かなり前からBMしていたものの、なかなか機会に恵まれなかった先。
やっとこさ、寄ることが出来た。
L字型カウンター9席、奥にはテーブル席が広がり、2階にも座敷席がある。
カウンター角には、蕾状態の生花が飾られていて、毎日担当のスタッフさんが活けられているみたい。
島根県大田市の温泉津温泉出身の大将。
末っ子で、父より「ちょんまげ」を受け継ぎ、時折、インカムでスタッフさんに指示を出しているので、近代と現代が同居していて面白い。
おまかせコースでお願いした。
後からレビュー用に困らない様に、献立メモをお願いすると、ココのイメージキャラクター「直吉(なおきち)」のイラストが添えられていた。
まずは、生ビールでスタート。
・前菜 一皿目
筍と貝の肝の三杯酢
しょうゆ浸けイクラ
蛍イカの酢味噌
のっけから、酒を誘う一皿で、生ビールで喉をサクッ!と潤して、いつもの通りスイッチ。
地酒も、大将に『ポン酒ルジュ』でお任せにした。
・賀茂金秀 桜吹雪 特別純米 うすにごり生 / 金光酒造 (東広島市)
1880(明治13)年創業、5代目現蔵元が大改革を断行し、20BYで創業以来初の全国新酒鑑評会で金賞を受賞するくらいの実力を備えるまでに成長。
ちょこっと屋で「純米吟醸 山田錦」、圓屋で「辛口夏純」を飲んでいた。
今回飲んだのは、麹米に現存する最古の酒米「雄町」を50%精米、掛米には広島の酒米「八反錦」を60%精米、花見用に作られただけあって、フレッシュで甘酸っぱく、最初の1杯によく合います。
・前菜 二皿目
ウニ
太刀魚のあぶり塩
タコ梅肉
蛸は炙って、6日熟成させたもの。
ネタケースの中身を見せてもらう。
養殖ものは、一切使っていないそうです。
・刺身 一皿目
鯛、平目、トロ
塩
鯛は酒蒸しにされている。
トロは表面を軽く炙ってあって、まるでレアの牛ステーキのよう。
平目は、一番旨味が出るという、こだわりの58℃という絶妙な温度で炙ってあって、肝が乗っています。
酒が進むので、次に行きましょう。
・石鎚 手作り純米 初(うぶ) / 石鎚酒造 (愛媛県西条市)
1920(大正9)年創業、愛媛を代表する蔵元。
松山・和彩食楽 大ので、「春の酒 純米吟醸しぼりたて」、京都・おさけcafe petit * petit で「純米吟醸 春の酒」を飲んでいた。
今回飲んだのは、五百万石を60%精米、その年の初絞り分なので、さながら「石鎚版ボジョレー・ヌーボー」。
・刺身 二皿目
貝三種 (鳥貝 ミル貝 赤貝)
醤油
赤貝以上に、ミル貝の包丁の入れ方が、絶妙ですね。
・焼きトマト
海の塩
産地を聞いていたものの、失念したが、一番食べ頃の完熟トマトを軽く炙ってあって、天然塩でいただく。
酸味と甘くのバランスが、ゼッピンです!
・鯛そうめん
ちょうど良い分量のそうめん。
鯛から出る出汁が、旨過ぎで卒倒もんです! v(≧∇≦)v
更にもう一杯。
・謙信 純米吟醸 愛山 しぼりたて / 池田屋酒造 (新潟県糸魚川市)
1812(文化9)年創業、「豊潤旨口で白濁としていない綺麗な味わい」酒造りを目指す蔵元。
上杉謙信が、敵将・武田信玄に塩を送ったとされる、千国(ちくに)街道沿いに立地することに由来する銘柄。
今回飲んだのは、兵庫原産の酒造好適米「愛山(あいやま)」を全量使用し、55%精米、甘みと後味のキレが際立つ。
・甘鯛のうろこパリパリ焼き
甘鯛の鱗に油をサッ!とかけて、ケバ立たせたもの。
銀杏、サヤエンドウが添えてある。
パリパリに仕上げた鱗ごと提供するとは、なかなかのアイデアものです♪
・鹿児島牛フィレ肉のステーキを炒め玉ネギで
玉葱を12時間、丁寧に火を通して仕上げられている。
茗荷と瓜が添えられている。
手間を惜しまぬ下拵えの賜物と言う点で、高松・旬彩料理 あうんの大将を髣髴とさせる。
やっと出てきた、地元の蔵元。
・寶劔 純米酒 湧水仕込 / 宝剣酒造 (呉市仁方本町)
1872(明治5)年創業、若い頃はヤンチャ坊主やった、社長の次男(愛称「ドイテツ」)が5代目杜氏に就任すると、20代で2004年の全国きき酒選手権大会で日本一を獲得、一躍注目を浴びる存在になる。
今までよく飲んでいた蔵元。
・小料理バー こまきで、緑ラベルの「秋あがり」
・和屋で、「純米酒 限定超辛口」
・時喰 一具で、「特別純米 しぼりたて生酒 湧水仕込」
今回飲んだのは、蔵元の「ザ・定番品」で八反錦を全量使用し、60%精米、米の旨味が感じられ、飲み飽きしない。
・焼き鮑
肝が乗っているので、更に酒が進みます。
驚愕のおつまみ群が終了し、お待ちかねの握りへ移行。
[すし]
・玉子
のっけから意表を突く玉子で、パックマンがシャリを咥え込んだような感じ?! (笑)
普通、寿司屋さんで、コレが出てきたら、終了のサイン替わりの一品なのだが、ココではトップバッター扱い。
フワフワの食感で、まるでシフォン・ケーキような舌触りなんである。
・赤だし
白身魚と青魚のアラを使って5時間煮込んだ出汁に、広島では珍しく八丁味噌が使われている。
よく「和食は、引き算。洋食は、足し算」と言われるが、この赤だしについては大将曰く『逆に足し算を意識したもの』。
料理人仲間の間でも、この赤だしは「飛び道具的」で、羨ましがられるらしい。
「寿司に合うものを」ということで、選んでくれたのは、
・上喜元 超辛 純米吟醸 完全発酵 / 酒田酒造 (山形県)
1946(昭和21)年に、5つの蔵元が合併して誕生、ルーツは1844(弘化元)年にまで遡るらしい。
大阪福島・かけはしで「純米吟醸 無濾過生原酒 仕込第六号」を飲んでいた。
今回飲んだのは、新潟原産の酒米「五百万石」を50%精米、後味のキレと、米の旨味の余韻のバランスが良い。
・あぶりトロ
・あぶりイカ
・赤身
・芽ネギとさより
・赤身 (天身箇所)
・穴子
・平目
・車えび
・蝦夷馬糞海胆
寿司屋さんの特等席であるカウンターで、大将と食材に関する説明を受けながら、頬張る極上の寿司 \( ̄▽ ̄)/
また自分で地酒を選ぶと、どうしても飲んだことのないものに集中してしまうのだが、大将に依頼すると、料理を引き立てる銘柄をベスト・チョイスしてもらえる。
珠玉のツマミも、豊かな発想力の発露といえ、伊達にちょんまげ姿を突き通しているだけではない、名店でした!
7位
1回
2017/11訪問 2018/01/02
どうやら、清算時に合言葉の「金なり」を言うと何かあるらしい?! ( ̄m ̄*)割烹屋さん・金沢 堀川町
串酒場 大笑、鮮魚麺 海里と寄った際に、たまたま見つけた先がココ。
金沢駅の北東にある堀川町、北陸新幹線開業の恩恵を受けて、飲食店が急増したエリアなんである。
以前に喜はな、厨屋貝鮮 伊蔵 (リニューアルして今はフレンチ izo )へも来ていた。
入口から細い通路を抜けて右手にカウンター5席、奥側にテーブル1卓、2階にも席がある。
マスターとバイト娘の2人で切り盛り。
この日は、偶々先客・後客無しだったが、前回出張時に当日連絡すると満席でアウト、黒百合にスクランブルしていた。
お任せコース: \5,000で頼む。
まずは、喉を潤しましょう。
生ビール: \700。
縁の薄いグラスに注がれた泡は、黄金比率です。
・先付け
文字通り、八寸(約24cm)の盆に盛りつけられて出てきます。
各種説明を受けたのだが、後で献立メニューを貰うからと 高を括って「フムフム、なぁ~るほど」とメモしておらず、うわの空でド忘れ(^_^;)
イクラ、能登牛など、教科書的な見た目が綺麗な盛り付けですね。
この八寸で、ビールが空いてしまったので、いつものように地酒にスイッチ。
・夢醸 純米酒 / 宮本酒造店 (石川県能美市): \850 (1合)
1876(明治9)年創業、2007(平成19)年には、県下で初の芋焼酎製造免許取得、加賀丸芋を使った芋焼酎も製造している蔵元。
以前に主計町・數 (KAZOE) (閉店・日本酒 真琴として復活)で「純米吟醸 ~極み~ 限定無濾過生酒 24BY」を飲んでいた。
今回飲んだのは、契約栽培された新潟原産の酒造好適米「五百万石」を60%精米、五百万石らしい、アン・ルイス的(笑)にキリッ!とした飲み口。
錫製の片口と御猪口も、酒器選びのセンスが光る。
・吸い物
かに真丈の清汁(すましじる)位立て。
季節を考慮してか、この段階で温かい椀物が出てきた。
カニを真丈に仕立てているのは、金沢らしく、ナメコ、柚子皮が添えられている。
この真丈ものが出てきたら、いつも思い浮かぶのは大阪駅前第3ビル・花狩人 かとうの蓮根饅頭。
吸い物を和らぎ水替わりに、1銘柄目が空いたので、次へスイッチ。
・萬歳楽 石川門 純米 / 小堀酒造店 (石川県白山市): \850 (1合)
江戸享保年間(1716~1734)創業、日本酒初の原産地呼称である、「白山菊酒」ブランドを取得している。
以前に以下の各店で各種類を飲んでいた。
・駅前囲酒屋 狼煙で、「萬歳楽(まんざいらく) 白山 特別純米」
・金沢地酒蔵で、「萬歳楽 剱 山廃純米」
・和亭寿し良で、「萬歳楽 花伝 本醸造」
・小料理 鈴木で、「萬歳楽 純米 大辛口」
・黒百合で、「萬歳楽 甚 純米」と「萬歳楽 剱 山廃純米」
今回飲んだのは、石川県の酒造好適米「石川門」を全量使用し70%精米、先ほどの「夢醸 純米酒」よりスルリと喉を通る辛口で、刺身との相性バツグン。
陶器製の片口に、薩摩切子のグラスが映える。
・造り
鮪、黒鯛、〆鯖、かつお、イカ。
黒鯛は少し寝かせて旨味を引き出しているかも?
鯖、鰹共に、脂ノリノリ、鯖の〆具合も、このネタに合わせてあるような感じ。
・竹葉 能登純米 / 数馬酒造 (石川県能都町): \850 (1合)
江戸時代より醤油製造を生業とし、1869(明治2)年より酒造りを開始。
以前に以下の各店で各種類を飲んでいた。
・玉響 (閉店)で、「竹葉 能登大吟 石川門」の“玉響"オリジナルラベル
・和酒 多わゝで、「竹葉 純米 夢がたり」
・五十嵐で、「竹葉 純米酒 無濾過生原酒 Overture」
今回飲んだのは、能登産の山田錦全量使用し55%精米、この精米歩合なら純米吟醸クラスと同じ、香りと米の旨味のバランスが良く、後述する香箱鮨との相性ピッタシ。
世界的な美食の祭典「マドリッドフュージョン2014」で好評を得、世界的なワインコンペ「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC) 2014」では銀賞を受賞。
・鮨
香箱鮨。
香箱(こうばこ)蟹がに)とは、石川県で水揚げされるズワイガニの雌のこと。
今季の漁解禁日のスグ翌日に頂いたので、初物でダンゼン旨い!!! v(≧∇≦)v
・針物
蓮根の湯葉あんかけ。
大将は、京都の店で修行されたのかな?と思わせるほど、湯葉を使ったこのメニューの発想力が抜きんでています。
・五凜 純米酒 / 車多(しゃた)酒造 (白山市)
1823(文政6)年創業、石川県の地酒では「天狗舞」銘柄で知名度トップ。
駅前囲酒屋 狼煙で、「天狗舞 旨吟」を飲んでいた。
今回飲んだのは、嗜季(掲載保留)と同じで、「飲み手・飲食店・酒販店・蔵元・杜氏」の5者が、常に凜とした関係で酒の旨さを楽しんでもらいたいとのコンセプトで造られたもの。
酒米の王者「山田錦」を全量使用し、60%精米、米の旨味が感じられる。
・焼き物
ぶり杉枝焼。
薄い杉板で鰤を巻いて焼き上げてあるので、杉板の香ばしい香りが燻製の様に鰤に付いていて旨い。
京都八条口・立ち飲みスタイル しゅらくざや、静岡・おい川で出していた自家製樽酒も、酒に樽の香りが加わっていたのと似ている。
・食事
むかごおこわ、味噌汁、漬物。
・デザート
洋なし、巨峰
今まで寄った金沢駅界隈の和食屋さんの中では、ココがピカ一で、フランスのタイヤ屋さんが注目するだけのことはあります。
日本酒のラインナップに加え、少ないながらもセレクトされた焼酎、梅酒、ワインなども取り揃えてある。
また季節によってお任せの内容が異なるので、違うシーズに再訪してみたい。
8位
1回
2017/07訪問 2017/10/10
やはり、ココは藤子さんご用達らしい?! ( ̄m ̄*)小料理屋さん・長崎
長崎卓袱浜勝、酒菜処 のさ庵に続く、長崎の夜第3弾。
地元のマイレビさん情報を基に、ココに決める。
その2軒からも近いが、ビルの4Fに立地するので、知らないとまず辿り着けない。
店内に入ると、入口から左手にカウンター席、通路を挟んで右側が小上がりの座敷席になっている。
既にカウンター席は常連さんらしき先客で、ほぼ占められていて、座敷席も後客で埋まったので、事前に予約しておいて正解。
樋口一葉のコースで、しかも無理を言ってレビュー用に献立のメモをお願いしておいた。
まずは、生ビールで喉を潤す。
・前菜
夏野菜とひじきのトマトポン酢あえ。
透明なガラスの器に盛られているので、季節感を感じさせる一品。
一品目にこれを持ってくるのは、ポン酢が、アペタイザー的に、胃を活性化させる狙いがあるのかも?
・お造り
甘鯛、おお目鯛、本鰹、鯖
兼正の鮫肌山葵おろしと、煎り酒が添えられる。
写真上部の白身がおお目鯛、刺身は初めて、白身の見た目で淡白かと思いきや、まったりと舌に絡む脂の乗り具合。
煎り酒は、江戸時代に醤油の普及と共に脇役に押しやられた調味料で、最近、見直されているらしく、この日のネタのおお目鯛や甘鯛など、白身の刺身と組み合わせると素材の旨味を引き出して、むっちゃ旨い! v(≧∇≦)v
本鰹も、高知や「もちかつお」の浜松と、互角と言える。
自分が知らなかっただけなんだが、長崎でも、このレベルの鰹が頂けるとは、正に「井の中の蛙」状態でした。
鯖と同じく、皮目を炙っていて、香ばしい。
刺身が来たので、地酒にスイッチ。
まずは、やはり地元長崎の蔵元から選ぶ。
女将さんがサポートしてくれた。
・福田 特別純米 / 福田酒造 (平戸市)
1688(元禄元)年創業、米・麦・ジャガイモ・芋焼酎も醸している複合蔵。
移転前の日本酒暮六つで、秋の辛口を飲んでいた。
今回飲んだのは、麹米に山田錦、掛米に一般米の転用で「レイホウ」を使い、60%精米、ぬる燗にしたら映える米の旨味。
・お椀
鱧のお出汁のお吸い物。
京都人としては、鱧は夏の風物詩。
真丈ものは、毎度のことながら大阪駅前第3ビル・花狩人 かとうの蓮根饅頭を髣髴とさせる。
和食の目安と言われる「椀刺(わんさし)」、ココのは素晴らしいです。
料理が美味しいと、酒も進みます。
次へ行きましょう!
・萬勝 純米酒 はね木搾り / 吉田屋 (南島原市)
1917(大正6)年創業、4代目夫婦が、昔ながらの「撥ね木搾り」という絞り方にこだわっている蔵元。
非常に手間がかかるために今では珍しくなった上槽(じょうそう)方法の一つだが、他には以下の2蔵があり、焼酎王国の九州の蔵元で伝統製法が息づいているのが面白い。
https://www.youtube.com/watch?v=cWAEjyp2PHY
【撥ね木搾り蔵元】
・白糸酒造(福岡県糸島市)
・花の香酒造 (熊本県玉名郡和水町): 熊本の日本酒バー・花らん香ろんのママさんの実家
先述ののさ庵で、撫子酵母を使った純米吟醸を飲んでいた。
今回飲んだのは純米酒、大阪天五の日本酒バーを連想させる、つるばら酵母で仕込んだもの。
・揚げ物
はとし(藤緒風) スイートコーンのかき揚げ。
はとしは、なみなみ 新町店の姉妹店くんち(閉店)で食べていた。
ココのは大葉と大根?が使われていて、サッパリとして後味になる。
揚げ物の油を流しましょう。
更にもう一杯。
・天穏 純米吟醸 無濾過純吟 改良雄町55% / 板倉酒造 (島根県出雲市)
1872(明治4)年創業、『毎日飲める飽きの来ない味』をモットーとする蔵元。
時間が無くて飲めなかったが、松江・ステーション ウェイティング バル エスパーク で「生酛 無濾過純米酒 白ラベル」を提案してもらっていた。
今回飲んだのは、岡山原産の現存する最古の酒米「雄町」を島根県が進化させた「改良雄町」を55%精米、大人し目の香りと後から米の旨味がジワ~と来る感じ。
・煮物
煮穴子と焼きナスの冷製。
茄子の味が、穴子とマッチしていて美味しい。
まだ料理が出てくるので、呑み足りませんね。
♪もう1杯ぃ~ もう一杯ぃ~♪ ←ミスチル「HANABI」風に(^_^;)
・旭菊 大地の酒 特別純米 27BY / 旭菊酒造 (福岡県久留米市)
1900(明治33)年創業、朝日のように勢いのある切れのよい酒を願って命名された銘柄。
大阪大国町・へっついで、「純米六号」、福岡・酒BAR KEIZO(閉店)で「純米大吟醸 生酒」を飲んでいた。
今回飲んだのは、無農薬で栽培された酒米の王者「山田錦」を60%精米、山田錦の特徴の後味のキレよりは、ぬる燗にしたら旨味が広がるタイプ。
・蒸し物
甘鯛の酒蒸し。
オクラが添えてあって、イタリアン風な味に仕上がっている。
・ご飯
ざる普賢蕎麦。
普賢蕎麦とは、初めていただくが、調べると長崎の島原産のものらしく、出石や長野と互角に戦える味やと思います。
添えられている鮫肌山葵おろしが、今回は長次郎のものと、お造りの時とさりげなく替えられているのが面白い。
・デザート
桃とパイナップルのシャーベット。
桃が黄桃なら、さしずめ梅月堂 本店で食べた「シースクリーム」のシャーベット版ですね。
最後に長崎らしい一品で〆られている。
女将さんの息子さんが、板さんで手伝われるようになって、料理が昇華されたみたいですね。
若手料理人ががんばっている金沢・さかい、五十嵐、八十八を彷彿とさせます。
長崎の割烹/小料理屋さんのジャンルとして、こうした店を探していたので、今回、ココへして大正解!!!
マイレビさん情報に感謝です \(^-^)/
後日、女将さんから手書きの礼状が届いた。
分かってはいても、ついつい多忙さから、こうした配慮を欠く処が多い中、また長崎へ行った時には寄りたくなるもんですね。
9位
1回
2017/02訪問 2017/05/01
「腸」レアなメニューが堪能できる河豚屋さん PartⅢ・福島
久しぶりのナニワのふぐシリーズ第10弾。
やはり、冬の時期には一度はふぐを食べたくなります。
先季、忘年会シーズンで予約が取れずに、福島 かにふぐ家へスクランブルしていた。
今回も予約が取れたものの、早めのスタートの時間しか空いていないとのことで、人気のほどが伺える。
北巽・今里の両店が兄弟で経営されているのに対して、ココは暖簾分け店やそうです。
店頭には生簀が置かれていて、店内は割と奥行きがあります。
1Fの壁には、来店した有名人のサインがズラリと並んでいる。
その中で気づいたのは、現役虎のサウスポーのサイン、朝日放送が比較的近いからか、『虎バン』出演の際に寄ったのかも?
2Fに案内され、小上がりの座敷に着席。
注文したのは、
・あじ平(上)コース: \6,000
セット内容は、
・湯引き
・活てっさ or 活ぶつ切りてっさ
・唐揚げ
・活てっちり
・雑炊セット
・デザート
ノーマルの「あじ平コース」が\4,980。
ちなみに、唐揚げ単品が\1,450。
『これなら、差額\1,020を足した方が、徳やん!』と思わせる価格設定は、ナニワ商魂魂と言ったところか?
追加で、焼き白子(タレ)と、あと「腸」レア品。
・活てっさ
てっさは、ノーマルの薄目のものと、ぶつ切りと選択できるが、やはりノーマルで。
ネタの色の具合を見ると、少し熟成させているのかもしれません。
フェラーリ・「てっさ乗した」で(笑)、お箸で複数枚を一度に「ズバッ」と取って、ポン酢に「サッ!」と付ける「贅沢食べ」を堪能できます。
・唐揚げ
あじ平3店舗の中でも、ココのは唐揚げに特徴がある。
一般的な身のものと、皮主体のものと2種類。
塩かカレー塩でいただくのは、カレーパウダーが付く北巽店の影響か?
・焼き白子(タレ)
塩も選べれるのだが、焼き白子には、やはりタレですね。
ヒレ酒が、グビグビ進みます。
・活てっちり
野菜類は、白菜、エノキダケ、豆腐、クズキリ。
ふぐの身はブ厚く切られていて、少し鍋皮も付けてくれている。
旨いふぐ屋さんの特徴としては、ポン酢が旨い処が多いのだが、ココのも秀逸で、ふる里の時みたいに譲ってほしいくらい。
ドリンクは、生ビールで喉を潤した後は、ひれ酒にスイッチ、屋号が印刷されたマッチ箱を渡してくれます。
ふぐ屋さんなのでヒレの品質が良く、注ぎ酒を3,4杯ほど飲みましたが、旨味の低下は、一般店よりも気になりませんでした。
雑炊の写真撮り忘れは、飲み過ぎたからかも? (^_^;)
・デザート
バニラアイスです。
暖簾店ながらも、修行店に負けず劣らず、頑張っておられます。
個人的には、北巽や今里よりも、ココの方がアクセスが良い。
次は、残る尼崎のあじ平を試してみたい。
【ナニワのふぐ アーカイブ】
・天五・ふぐやさでん
・京橋・ふぐ屋とら乃介
・難波・南進
・北巽・あじ平
・弁天町・ふる里
・堺筋本町・かみいし
・今里・あじ平・ふぐ専門店
・萱島・活ふぐ☆居酒屋 てつ (掲載保留になっているので、閉店か?)
・福島・福島 かにふぐ家
10位
1回
2017/07訪問 2017/09/27
やはり、ココの大将は清さんねんやろか?! ( ̄m ̄*)割烹/小料理屋さん・静岡
静岡での夜、マイレビュアーのめぐらいあんさん情報を頼りにココへ寄る。
以前にココへ寄ろうとするも、やはり当日の飛び込みでは満席でアウト、いなばへスクランブルしていた。
今回は、前回の状況を踏まえて、事前に予約して伺う。
祇園辺りにありそうな雰囲気の外観。
京都出身なので見慣れた光景に感じたのか、何故か外観写真撮りをド忘れ (^_^;)
入口傍に割と大きな甕が置いてあって、中には金魚が泳いでいた。
玄関で靴を脱いで上がるスタイル。
左手に厨房とカウンター席、右手に個室が2つ。
スタッフさんの数も多く、活気があります。
先客は、常連のシニア夫婦、有閑マダム組、接待のリーマン組など、この日もほぼ満席の盛況ぶり。
後客で予約無しで来られた方達は、残念そうに退散されていた。
樋口一葉のコースで予約。
その日の献立を掲げてくれているのは、後からレビューするのに大助かり。
まずは、喉を潤すのに、生ビール。
・先付
生くらげ、胡瓜みぞれ和え。
実際に出てきたものは、上に海老と蛸が乗っているので、さながらシュリンプカクテルみたい。
・造り
鱧、鯵。
これも実際に出てきたのは、2品だけでなく、鮪と平目の刺身も追加されています。
鯵は、真ん中に刻み青葱とおろし生姜があって、周りを巻きずしの要領で海苔で包んであります。
鱧は夏の風物詩ですね、酢味噌でなく、梅肉が乗せてあります。
造りが来たので、地酒にスイッチ。
地酒メニューを見ると、静岡のものが揃っていますね。
・白隠正宗 特別純米酒 / 高嶋酒造 (沼津市)
1804(文化元)年、東海道五十三次の13番目「原宿」の宿場町で創業。
現当主は、東京農大在学中に研修で訪れた土井酒造場 (掛川市)で一念発起。
能登杜氏四天王の1人、波瀬正吉さん存命中に薫陶を受け、それまで夢中だったDJから、家業に専念、同じ丸型でもターンテーブルからセイロの「蒸し燗」伝道師に転身。
今回飲んだのは、静岡初のの酒造好適米「誉富士」を全量使用し、60%精米。
昨年、ANAの国内・国際線で機内唯一の日本酒に選ばれた銘柄。
蔵元内では定番酒に位置付けされ、米の旨味とフルーティーさが同居した味。
・焼物
かます塩焼き。
カットレモンの両端が、搾り易いようにカットされている。
バイ貝と薩摩芋のレモン煮が添えられている。
かますの焼き具合が、皮はパリッ!と、身の部分は脂が染み出ていて、大将の焼きの腕の見せ所です。
この焼物に組わせるのは、
・臥龍梅 鳳雛(ほうすう) 純米酒『梅』 / 三和酒造 (清水区)
1686(貞享3)年、第5代将軍の治世時に創業、初代が予知夢で、鶯が梅の枝に止った箇所を掘ると、良質の水が湧き出たことから、「鶯宿梅 (おうしゅくばい)」銘柄を長く使っていた蔵元。
すし處 氣市で「臥龍梅 鳳雛 純米吟醸 誉富士 生貯蔵原酒」、うおまん くずはモール店でOEM品「うおまん酒 無濾過生詰め純米吟醸」を飲んでいた。
今回飲んだのは、富山県産「五百万石」を80%、残りは「誉富士」を使い、各60%精米、「吟醸王国」静岡ならではで、この味で純米酒とはスゴイ!
・中皿
和牛ローストビーフ。
後で食事で出てくるスイートコーン(甘味種)である、「甘々娘」(かんかんむすめ)が添えられている。
ローストビーフは4枚、山葵が美味しい静岡の特性を活かして、半分は山葵、半分はポン酢ジュレが掛けられている。
肉質も柔らかくて滋味。
この肉に合わせるのは、
・磯自慢 純米吟醸 山田錦 / 磯自慢酒造 (焼津市)
1830(天保元)年創業、ちなみに海苔の佃煮で有名な「磯じまん」は大阪で別会社。
浜松・弁いちで「磯自慢 青春純米吟醸50」を飲んでいた。
今回飲んだのは、酒米の王者「山田錦」、その中でも極上の産地「東条」の特A地区のを全量使用し、麹米: 50% 掛米: 55%、山田錦の特徴であるキレとフルーティーさを兼ね備えた仕上がりになっている。
・温物
丸茄子と穴子揚煮。
樟葉・カヴァタッピ サンジューで加茂なすのステーキを頼んだが、今回使われている丸茄子の産地は聞いていなかったので不明。
和食のバロメーターと言われる「椀刺」の内の一つ、椀物で、丸茄子と穴子を組み合わせるとは、アイデアもんですね。
・生牡蠣
兵庫県赤穂産の牡蠣が、大阪梅田・新田の様な感じでカウンターに並んでいたので、頼む。
この牡蠣に組み合わせるのは、
・開運 純米吟醸 / 土井酒造場 (掛川市)
1872(明治5)年創業の蔵元、静岡を「吟醸王国」と知らしめた立役者の蔵元。
おい川で、「開運 雄町純米大吟醸 (13BY)」、弁いちで「開運 無濾過純米愛山」を飲んでいた。
今回飲んだのは、山田錦の親種に当たる、「山田穂」(やまだぼ)を50%精米、スッキリとした味は牡蠣との相性パツグン。
・お食事
甘々娘もろこしごはん、味噌汁、大根と胡瓜の浅漬け。
甘々娘の甘みが御飯に染み出ていて旨い!
最後に頼んだお茶が美味しいのは、やはり静岡ならではですね。
大将の人柄、この雰囲気、料理の内容とCPの良さ。
スグに席が埋まるのも、納得の先でした。
やはり、頼りになるのは地元のマイレビさん情報、今回もありがとうございました!
2008~9年と投稿期限を過ぎてしまったので、ベストレストランとしては8回目。
対象の選考店舗は 295店と、昨年の212店から微増したものの、クーポン本での多用が目立った一昨年の345店からは減った。
「かたつむりレビューUp」のため、期間対象店ながら、間に合わなかった先も散見される。
毎年の事ながら、10軒だけを抽出するのは非常に難しい。
当初からの☆0.5段階制を踏襲しているので、同じ☆数の店の中から選出するのに苦労するからなんである。
そうした時は、記憶に残る先を加味した。
今年も敢えて夜に寄った店からに限定した。
和食・日本酒で選ぶ傾向は、ここ数年続いている。
相変わらず、全国の日本酒バーへも神出鬼没しており、今回対象店舗はレビューUPが間に合ったNetの先だけでも、約50軒。
昨年同様、「ベスト・バー2017」コーナーを新たに創出してほしいくらい。
相変わらず、「行きたい」登録店舗は、増えるばかり。
「正しきグルメの探求」への旅は、まだまだ続く・・・